お庭のデザインに合わせた花壇の作り方！ 花壇の縁取り素材に合わせた作り方も紹介

整形式花壇の特徴は、計算されたデザインと、幾何学な形状、ズレや破損が殆どない緻密に作り込まれた仕上がりにあります。

整形式花壇は、都会的な垢抜けたシャープさと、洗練された雰囲気があります。そのため、上品さが漂うエレガントガーデンや、現代的なデザインのモダンガーデン等にピッタリな花壇となります。

自然風花壇の特徴は、花壇と感じさせないようなデザインにあります。基本的に森や崖地等にあるような自然素材を使い、花壇ではなく、その自然の風景を作るように草花や岩等を配置して花壇が作られます。そのため、基本的に全てが不規則なデザインとなります。

自然風の花壇は、その自由なデザイン性から緊張感がなくリラックスした雰囲気を作り出します。また森の中や水辺等で見ても違和感ない花壇が作られるためナチュラルガーデンやロックガーデン等、自然風のお庭にピッタリの花壇となります。

テーマ花壇とは、テーマに合わせて作られる花壇の事です。そのため、テーマに合わせて自由な発想で作られる事も多く、極端な例を出すとアニマルガーデンでは動物の形をした立体的な花壇が作られたり、ロマンチックガーデンでは「愛情」がテーマになるためハート型の花壇が作られます。

テーマ花壇とは、お庭のデザインの印象を損なわないように作られる花壇です。その前提を外さない限りは自由な発想と作りで花壇を作る事が出来ます。

ボーダーガーデン(境栽花壇)とは、花壇の後方に家の壁や生垣、フェンスなどの背景がある花壇です。

花壇の形は、後方の壁に沿うように帯状に作られるため、直線的な形状となったり曲線的になったりします。多くの場合は直線的で長方形の花壇となるようです。

ボーダーガーデンは後方に壁があるため、一方面もしくは側面をいれて三方面から見る形になります。そのため、植栽は前面・中央・後方の3箇所に分けて順番に高さを出すステップ植栽の手法が取られる事が多いようです。

アイランドベッドとは、花壇の外周に壁がなく、庭の中でポツンと浮かぶ「島」のように作られる花壇です。

花壇の形に制限はなく、幾何学な形状やハート形など自由な形でデザインがされます。

花壇は外周に何にもないため、全方面から花壇の中を鑑賞する事が可能です。そのため、植栽は中央に背が高い植物を植えて、外側に向かって背の低い植物が植えられていくスパイラル植栽がされるのが一般的です。

壁面緑化（垂直花壇）とは、外壁・柱・フェンスなどを花壇に見立てて、植物を植えたり、ツル植物を這わせて構造物を覆い隠す方法です。

花壇の形は、多くの場合、外壁・柱・フェンスの形に依存しますが、壁面に設置する資材(ワイヤー・緑化パネル等)を設置する事で、植物の成長を制限して花壇の形を作ることも出来ます。

壁面緑化は花壇の素材や形状で植えられる植物が変わります。多くの場合はつる性の植物が用いられますが、岩の隙間を好む植物、緑化パネルを使う場合はハーブ類や観葉植物（ポトス等）が植えられる事もあるようです。

レイズベッドとは、一般的な花壇よりも高い枠で作られた背の高い花壇です。

レイズベットはコンクリートやプラスチック、天然の岩石や加工された石材などで作られるのが一般的です。背が高いため、倒れないように注意して作る必要があるでしょう。

レイズベットは様々なメリットがあります。例えば、花壇の背が高いため、小さな草花や俯いて咲く花を、屈んだりせずに楽しめるメリットがあります。テーブルや椅子を近くに置けば座ったままで、草花を目鼻先で楽しめます。また花壇が空間を区切るパーテーションとしての役割をもつ事が出来たり、湿気に弱い植物が育ちやすくなったりするなどのメリットを感じる事もあります。

デメリットは、高さのある花壇のため存在感が強くなり圧迫感がうまれる事です。そのため、お庭が狭いという印象を与える可能性があります。

ステップガーデンとは、花壇の中に段差を作り階段のような雰囲気がある花壇です。

ステップガーデンは、自然の斜面を利用して段差を作ったり、外側から順番に花壇素材と土を入れて平坦な場所で一から花壇を作ったりします。

ステップガーデンは、高低差が出来て立体的な空間が作られます。そのため、平面の単調なお庭と比べて、見る所が沢山あるため、楽しく飽きさせない魅力があります。また、お庭の中にはリズム感が生まれるため、ワクワクとした楽しい感情がうまれやすいです。

立体花壇とは、花壇が平面ではなく、立体的な三次元構造になっている花壇です。

立体花壇は植物よりも、個性的な花壇のデザインに目が行く傾向にあります。特に庭園などに置いてある動物やキャラクターの立体花壇は、花壇というよりはオブジェとして働いています。

沈床花壇とは、地面を削り周囲よりも一段低い場所に空間と花壇を作る庭園スタイルのひとつです。

窪みの中に花壇があるため、周囲と隔離されたプライベートな空間が演出できます。また喧騒を隔絶して、静かで落ち着いた空間を作る事ができるため、リラックスした花壇が楽しめる所が魅力です。

特徴：レンガとは、一般的に粘土と頁岩と水を練り合わせて作られる資材です。色に合わせて赤レンガ・白レンガとも呼ばれる事もあります。

またこの他にもレンガには複数の種類があり、例えば、アンティークレンガは古い建物を崩した時に出るレンガや、長年使い込んだ感じを出すためにエイジング加工がされています。またエコレンガは再生資材が使われており独特な色をしており、セメントレンガは素材がセメントなため丈夫で様々な色や形が楽しめる所が特徴です。

レンガは、基本的に直線的でシャープな外観をしており、硬くガッシリとしています。そのため、一般的に洗練された雰囲気と重厚感を演出する事が出来ます。またレンガは月日が経つにつれて欠けたり色が褪せたりするためアンティークレンガを使えばお庭に歴史を感じさせる事が出来ます。またレンガを作る素材によってはレンガの色が淡いトーンになる事もあるため優しい雰囲気を作り出す事も可能です。

そのため、お庭のデザインに合わせてレンガの種類を選べば、様々なスタイルのお庭にレンガの花壇を導入する事が出来ます。

特徴：石材とは、天然の岩石や鉱物を加工・整形して、建築や庭園、彫刻などの分野で使用される石です。

花壇に使われる石材は一般的にブロック状に加工された石です。天然のゴツゴツとした質感は残しながらも、平面的にブロックにカットされているため、無加工の物よりも積み上げやすく、また洗練された印象を与えます。

石材は、加工されているため形が整っています。そのため、岩石特有の重厚感と、整形されたシャープでカッコイイ雰囲気が楽しめます。従って、整形式のお庭やお洒落な雰囲気があるテーマガーデン等にあいます。

石材は岩石や鉱物の種類によって白色・赤色・桃色・黄色・黒色・青色等、様々な色があります。そのため、岩石の色を選べば幅広いお庭のデザインに利用する事が可能です。

レンガの花壇の作り方

①レンガの花壇を作る場所を決めたら、大きさと形のラインをイメージしながら、レンガをラインに沿って仮置きします。
②納得出来る花壇の形が出来たら、ラインに目印の線を引いて仮置きしたレンガを退かします。
③花壇のラインに沿って深さ約5cmの溝を掘ります。溝の中の地面を角材等を使い平に均して、溝の底を土固めや角材を使い突き固めましょう。
④溝の底に砂を2～3cm入れて、水平を作るように平に均します。
⑤砂で溝の中を水平にしたら、端から順番にレンガを並べて行きます。レンガが枠から余る場合はタガネで割り調整しましょう。
⑥レンガを並べ終わったら、レンガの並びを見て凹凸のある場所をゴムハンマーで軽く叩き、凹凸やズレを直します。しっかりとしたズレのない花壇を作りたい場合は、レンガの上に水平器を置いて調節しましょう。
⑦レンガの周りに土を入れてレンガが動かないように固定したら完成です。
⑧レンガの花壇に高さを出す場合はレンガが交互になるように重ねます。交互に重ねるとレンガが枠からはみ出るため、タガネで割り調整しましょう。
⑨レンガを、そこまで高く積み上げない場合は、セメント等で固定しなくても問題ありません。ただし、高く積み上げたり、しっかりとした物を作りたい場合は「らくらくレンガ」「セメント」等を使い固定しましょう。

石材の花壇の作り方

①花壇を作る場所を決めたら、大きさと形のラインをイメージしながら、石材をラインに沿って仮置きします。
②花壇のラインが決まったら、ラインに目印の線を引いて仮置きした石材を退かします。
③花壇のラインに沿って石材の半分と砂の深さ約2cmを加えた溝を掘ります。溝の中の土を角材等を使い平に均して、溝の底を土固めや角材を使い突き固めます。
④溝の底に砂を2～3cm入れて、水平を作るように均します。
⑤砂で溝の中を水平にしたら、端から順番に石材を並べて行きます。
⑥石材を並べ終わったら、石材の並びを見て凹凸のある場所をゴムハンマーで軽く叩き凹凸やズレを直したり、必要に応じて石材の下に砂を再度入れます。しっかりとしたズレのない花壇を作りたい場合は、石材の上に水平器を置いて調節しましょう。
⑦石材の周りに土を入れて石材が動かないように固定したら完成です。
⑧石材の花壇に高さを出す場合は石材が一直線にならないように、交互になるように重ねます。交互に重ねると石材が枠からはみ出ることがあるため、大小様々な石材を上手く組み合わせて重ね、必要に応じて石材をタガネやセリヤ等を使い割り調整しましょう。
⑨好みの高さまで石材を積み上げたら花壇の完成です。

特徴：自然石（無加工）とは、自然の中にある加工がされていない岩石です。そのため、自然な風合いがあり、丸みを帯びていたりゴツゴツとしていたりします。

自然石は一般的に重厚感があり、ゴツゴツとしているため、格式高い雰囲気のお庭、自然風のお庭などによくあいます。また、岩石の中には宝石のように美しい岩石（大理石・石英など）や、可愛らしい印象を与える桃色やクリーム色などの岩石があります。そのため、岩石の種類を選べば、幅広いデザインのお庭で楽しむ事が可能です。

特徴：草花で作る花壇は、草花を並べて花壇の縁となる部分を作る方法です。

見た目の印象は、植物を自然風かフォーマル（整形式）に植えるかで変わります。曲線や凹凸をつけて植物を植えると自然風、真っ直ぐ整然と並べると整形式です。

植物の花壇の魅力は、植物による自然な雰囲気が演出出来る所や、植栽の方法だけ選べば、どんなお庭にも使える花壇という所です。例えば、自然風であれば曲線を描いたドリフト植栽を行い、整形式であれば直線的に真っ直ぐと植物を植栽して、テーマガーデンでればテーマに合わせた形に植物を植栽します。

また植物には草姿や色が様々あるため、お庭のデザインと雰囲気に合わせて植物を選ぶ事が出来ます。例えば、かわいいお庭であればふんわりとした草姿の植物やピンク色の葉や花をもった植物を選んだり、エレガントなお庭であれば行儀よく成長する植物等を選ぶとよいでしょう。

自然石の花壇の作り方

①花壇を作る場所を決めたら、大きさと形のラインをイメージしながら、自然石をラインに沿って仮置きします。
②花壇のラインが決まったら、ラインに目印の線を引いて仮置きした自然石を退かします。
③花壇のラインに沿って深さ約5～10cmの溝または穴を掘ります。
④溝の中、または穴の中に自然石を端から順番に入れて、座りの良い位置に調節します。※自然風に並べる場合は高さや側面に凹凸を開けたり、自然石と自然石の間に隙間を作ったりします。
⑤自然石の周りに土を入れて自然石が動かないように固定したら完成です。
⑧自然石は石材と違い、あまり石積みで花壇を作りませんが、好みの高さまで自然石を積んで花壇に高さを出すことも出来ます。※ただし基本的に高さを出す場合は、石と石を重ねるのではなく、 石の内側に土を入れて、土の中に石を入れ、階段状に高さをだします。ロックガーデンのページもあるため、そちらを参考にしてみてください。

草花の花壇の作り方

①花壇の外縁となる部分のラインをひいて場所を決めます。※自然風ならジグザグと、エレガントなら直線的に、ロマンチックなら曲線を描きます。
②外縁をスコップで掘り起こします。
③掘り起こした穴の中に植物を植えます。お庭のデザインに合わせて整形式ならライン植栽をして、自然風ならドリフト植栽を行いましょう。

特徴：枕木とは、木材またはコンクリートを一定の平らさにある直方体に加工して作られた物です。一般的に、線路の材料として使われており、園芸でも小道の敷材や花壇の素材に使われています。

枕木は基本的に耐水性や防腐性などに優れ耐久性が高い針葉樹などの木材がつかわれており、またコンクリートの場合は殆ど劣化する事がありません。そのため、屋外でも使いやすい資材です。

特徴：ブロックとは「かたまり」または「まとまっている」資材です。一般的に四角形や長方形の資材がくっついたような物になります。

園芸では、作業工程を短縮または容易にするために、ブロックがよく使われます。例えば、タイルが幾つも貼り合わされたブロックは、お庭の道の床を敷くのが簡単になり、またレンガ(コンクリート)のブロックは作業を容易にすると共に、繋がっているため安定性も増します。

花壇のブロックには、レンガや木材などを模した物や、様々な素材や形、色があります。そのため、お庭のデザインに合わせてブロックを選べば幅広いデザインのお庭で使用する事が可能です。

特徴：杭とは、土に打ち込み「支え」「目印」「土留め」等に使われる棒状の資材です。

花壇では、杭を並べて土の中に刺して、境界を示す目的と土留めとしての目的で使われます。杭の素材は木材が一般的ですが、コンクリートやプラスチック等もあります。お庭のデザインや雰囲気に合わせて杭の種類を選ぶとよいでしょう。

特徴：コンクリートとは、セメント・砂・砂利・水を練り合わせた後に、整形して固めて使われる物です。一般的にシンプルで洗練された外観をしていますが、使われる素材や整形の仕方によっては、非常に高いデザイン性があるため、園芸では「擬似レンガ」「擬似木材」などに模して敷材や花壇の素材等の様々な場面で利用されます。

コンクリートの花壇は、一般的に建築物と統一性を持たせたモダンガーデン等によく使われます。

また高いデザイン性があり、様々な色や形に整形出来る事から、コンクリートのレンガや、コンクリートの枕木等が販売されています。一般的に、コンクリートは硬く丈夫なため、レンガや枕木よりも耐久性が高く維持管理が楽になる所が魅力です。

杭の花壇の作り方

①花壇を作る場所を決めたら、大きさと形のラインをイメージしながら、杭を仮置きします。
②花壇のラインが決まったら、ラインに目印の線を引いて、仮置きした杭を退かします。
③花壇の端から順番に、ラインの上に杭の尖っている部分を土に付けて、上からハンマーなどを使い土の中に突き刺していきましょう。
④杭を全て刺したら、傾きや高さを調節して、完成です。

特徴：プラスチックとは様々な用途に使用される合成樹脂素材です。耐久性や軽量性に優れている事から非常に扱いやすく、また安価なためお庭作りを楽しむきっかけになりやす素材です。またデザイン性が高いため、お庭のデザインに合わせて花壇の素材が選べる所も魅力です。

費用：費用はＤＩＹの方が材料費のみで済むため安くすみます。

ただし、時間・労力・品質などを合わせて考えると高くついたと感じる場合があります。

費用：材料費の他に作業費や諸経費などがかかるため、プロに頼むと値段が高くなります。

費用は施行内容にもよりますが、外交・エクステリアパートナーズのアンケートでは100万円未満で抑える人が最も多く、殆どの人の施行費用が250万未満になるようです。

知識・技術：個人の能力（知識・技術）によって変わります。基本的には専門的に庭作りを行っていないため、プロと比べると品質が劣る傾向にあります。

そのため、後々に壊れたり、水捌け対策が悪くて水がたまる等の失敗するリスクが高まる傾向にあります。

知識・技術：プロの施工業者は専門知識を持っており、また毎日作業に従事して腕を磨いています。

そのため、安全に使いやすくする方法、時間が経っても不具合を出さない方法、品質が高いものを作る方法などを理解しています。

従って、人の目に沢山触れたり、何度も利用するような場所では、プロの施行業者に庭作りをお任せするのがおすすめです。

安全性：ＤＩＹは、基本的に素人の作業になるため、正しい知識と技術を持たない場合があります。そのため、プロの仕上げたものと比べて安全性・耐久性などが劣る可能性があります。

ＤＩＹは、プロと比べると作業中の安全対策がしっかり取れていなかったり、工具の使い方に拙さが出る場合があります。そのため、高い所に登ったり、危険な工具が必要な作業がある場合はプロの施行業者に任せましょう。

安全性：プロは専門的な正しい知識と技術を持っているため、どうすれば安全なものを作れるのか理解しています。技術力も高く、品質が高い物が出来るため、安全性・耐久性等にも期待出来ます。そのため、子供が乗って使用するような物や、台風などで飛ばされる心配がある物などは施工業者に任せた方がよいでしょう。

プロは適切な工具の使い方をしっており、適切な安全マージンも取っているため作業中の事故も少ないです。そのため、安心して任せられます。

時間：ＤＩＹは、慣れない作業が多く、知識も少ないため、非効率な作業になる事があります。また所有する工具が限られている場合があるため、作業効率が悪くなり完成までに時間がかかる傾向にあります。

そのため、庭を一から作ったり、庭が広かったり、作業工程が多いと、庭がいつ迄も完成しない事があります。そのため、お庭を楽しむ事がないまま時間が過ぎていったり、外からの見た目も悪いままという事態になる事があります。

従って、お庭を素早く楽しむ為にも、大まかな部分は専門業者に任せてしまい、花壇やちょっとした小道などの、細かい部分でDIYを行うと良いでしょう。

時間：プロは専門的に作業に従事して腕を磨いているため効率的に作業が行えます。また適切な工具を持っているため、作業が素早く済みます。

短期間でお庭を完成させたい場合はプロの施行業者に任せてしまいましょう。