科:ヒガンバナ(Amaryllidaceae)
属:アリウム/ネギ(Allium)
品種:サマービューティー(summer beauty)
開花時期:6月~8月
花の色:桃色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約50cm
誕生花:5月16日/7月23日
花言葉:正しい主張/くじけない心
用途:背が高い花/切り花
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アリウム(サマービューティー)とは!?
アリウム(サマービューティー)は学名Allium ‘summer beauty’、Roy Diblik氏によって作出された品種です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色もしくは紫色、個々の花は6個の花被片があり、花序は直径約5cmの散形花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で地面下に球根があり高さ約50cm × 幅は約50cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は線形です。
アリウム(サマービューティー)の特徴(魅力)
- アリウム(サマービューティー)は地面下に球根(根茎状)をもちます。
- 花茎は最大50cmまで伸びて頂部に球状の花を咲かせます。
- 花(花序)は直径5cmで多数の桃色の小花が集まります。
- 個々の花(小花)の花被片はやや幅広で大きくは開かずに雄蕊や雌蕊が突出します。
- 個性的な形の花は切り花やフラワーアレンジメントの花材としても人気が高いです。
- 葉は開花期間中も残り細長い線形の葉が地面を被覆する様にロゼット状に広がります。
アリウム(サマービューティー)の切り花の楽しみ方
- アリウム(サマービューティー)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- アリウム(サマービューティー)の収穫は花が4分の1から2分の1以上開いたタイミングで行います。
- 好みの長さで花茎を切りバケツに入れて収穫します。
- 収穫したアリウム(サマービューティー)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~14日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行いましょう。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
アリウム(サマービューティー)の栽培方法
園芸では、群生する様に沢山の花茎が並ぶ姿と、花茎の頂部で小花が密に集まり咲く球状の花を鑑賞する目的で育てられます。茎は垂直に伸びて、比較的に背が高くなるため花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えで楽しまれたりします。
アリウムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アリウムの珍しい種類と主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2021】
アリウム(サマービューティー)の育て方
花壇の土づくり
アリウム(サマービューティー)は健康な成長を促すために直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。
アリウム(サマービューティー)は、基本的に水捌けと通気性がよく適度に肥沃な土壌を好みます。水分が停滞する様な粘土質な土壌は生育不良を引き起こす原因になるため避けましょう。
植付けの前に土壌診断を行い、土壌が粘土質で硬かったりする場合は、必要に応じて通気性を高める川砂やパーライト等を入れたり、また肥沃さと膨軟性を高める目的で腐葉土やバーク堆肥を入れ土壌改善を行いましょう。
鉢土づくり
アリウム(サマービューティー)は基本的に直射日光が6時間以上あたる日向で管理しましょう。
アリウム(サマービューティー)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒)7割+腐葉土3割+元肥(適量)
- 赤玉土(5割)+腐葉土(3割)+パーライト(2割)+元肥(適量)
水やりの仕方
アリウム(サマービューティー)を浸水する様な状態を嫌いますが、旺盛に成長する時期はしっかり水やりを行いましょう。また活着すると、乾燥に強くなります。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
アリウム(サマービューティー)は多くの肥料を必要としません。肥料は植付け時もしくは春に元肥を入れるのみです。また秋に再度追肥する事もできます。
- アリウム(サマービューティー)の元肥は植付け時もしくは春に施します。
- 元肥は緩効性肥料もしくは配合肥料(有機肥料)を選び成分は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料もしくは、リンが多めに入る山型肥料を選びましょう。
- 元肥の入れ方は、植え付け時であれば全面施肥を行い土に均一に混ぜこみましょう。春に元肥として入れる場合は置き肥もしくは株から少し離れた場所に穴を掘り肥料を施しましょう。
- 追肥は秋に行います。
- 肥料は水平型もしくは右下がり型の化成肥料もしくは配合肥料(ボカシ肥料等)を与えると良いでしょう。
- 肥料の与え方は株から少し離れた場所に置き肥しましょう。
剪定のやり方
アリウム(サマービューティー)の剪定は基本的に不要です。
枯れた葉や花を必要に応じて取り除きましょう。
夏越しする方法
アリウム(サマービューティー)は多湿を苦手にしているため長雨が続く場合は雨に当たらない場所に移動したり、土の排水性を高めておくと、株が弱りにくく夏越ししやすくなります。
冬越しする方法
Hardiness:4b~9a
アリウム(サマービューティー)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
アリウム(サマービューティー)は株分けによって増やす事ができます。
株分け
アリウム(サマービューティー)を株分けする時期は春もしくは秋が最適です。根茎により広がるため、掘り起こした株の根茎をナイフ等で個々に切り離して株分けする事が出来ます。
播種で増やす
アリウム(サマービューティー)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アリウム(サマービューティー)の病気
- アリウム腐敗病
- 黒斑病
- さび病
- 疫病
アリウム(サマービューティー)の害虫
- アブラムシ