- 分布:北アメリカ
- 科:ヒルガオ(Convolvulaceae)
- 属:エボルブルス(Evolvulus)
- 種:アメリカンブルー(Evolvulus nuttallianus)
- 別名:シャギードワーフ・モーニンググローリー(shaggy dwarf morning-glory)
- 開花時期:5月~11月
- 花の色:青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:ほふく性
- 草丈:約10~20cm
- 株張り:
- 誕生花:10月14日
- 花言葉:清涼感・ふたりの絆・あふれる思い
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
- 購入方法:アメリカンブルーを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アメリカンブルーとは!?
アメリカンブルーの学名はEvolvulus nuttallianus、別名では「シャギードワーフ・モーニンググローリー(shaggy dwarf morning-glory)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
アメリカンブルーの語源(由来)
- 属名のEvolvulusはラテン語で「展開する」を意味する「evolvo」から来ており、ツル性の茎が絡まず登らない事に由来します。
- 種小名のnuttallianusはイギリスの植物学者Thomas Nuttall(1786~1859)への献名です。
アメリカンブルーの特徴(魅力)
- アメリカンブルーの特徴は、草姿がほふく性で、地面の上をマット状に広がる所、茎には白色の長い毛が密生する所、花の形が朝顔に似ていて、朝顔と比べて花が小さい所、青花が落ち着いた雰囲気をつくる所等にあります。
- 草姿がほふく性で、茎は横に移動したり下垂したり斜上するため、園芸では地被植物やハンギング仕立てにされる事が多いです。
- 茎や葉は白色の長い毛が密生しているため、ふさふさとした外観をしています。
- 開花期間が春から秋と長いため、長く花を楽しみたい人におすすめの植物になります。
- 花は葉腋に腋生して、花の大きさは直径1~1.3cm程度、花の形は朝顔に似ていて、筒部から白色の雄蕊が突出します。
アメリカンブルーの草丈は約10~20cm、茎の長さ約20~70cm、茎は匍匐または斜上する、茎の色は緑色、茎には白色の長い毛が生える。
葉序は互生葉序、葉柄は無柄または極短い、葉身の大きさは長さ約0.6~2.0cm、葉身の形は楕円形から披針形か倒披針形、葉の色は緑色、葉には毛が生える。
花序は腋生、花冠の直径は約1~1.3cm、花冠の形は漏斗形、花弁の色は青色または紫色と白色、雄蕊は花冠から突出しており、葯の色は白色です。
アメリカンブルーの園芸品種の紹介
エボルブルスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アメリカンブルーの育て方
花壇の土づくり
日当り
アメリカンブルーは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
アメリカンブルーは、乾燥に比較的に強い植物で、通気性と排水性の高い、適度に肥沃な土壌を好みます。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌改良材を入れて、通気性と排水性を改善して、腐葉土等の有機物を入れ適度に肥沃な土壌にしましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
アメリカンブルーは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
アメリカンブルーの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
アメリカンブルーは、乾燥にとても強い植物ですが、過湿を嫌います。
そのため、水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があります。そのため、水やりの頻度には注意が必要になります。
地植え
アメリカンブルーを地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
アメリカンブルーを鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
アメリカンブルーは、春から夏にしっかり肥料を与える事で、様々な恩恵を受けることができます。
そのため、生育期間中はしっかりと肥料を与えるようにしましょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 肥料は春から夏にかけて与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
アメリカンブルーの剪定は「摘芯」と「切り戻し剪定」が行われます。花は自浄作用があるため、花がら摘みは不要です。
摘芯とは!?
摘芯とは、成長の早い段階で、植物の成長点を指で摘むかハサミを使い切り取って、分枝を促すことです。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
剪定をしないと、茎が間延びして茎数が減ったり、古い茎は生産性が落ちるため花の数が減ったりします。
夏越しする方法
アメリカンブルーは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、茎・葉・根が腐敗して枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 軒下等の長雨に当たらない環境で育てることもひとつの対策になります。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影や明るい日陰などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
冬越しする方法
Hardiness:8~11
アメリカンブルーは、軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで越冬させる事が可能です。ただし長く霜が続いたり、強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。