- 原産:日本/ハワイ/オーストラリア/太平洋諸島等
- 科:クサトベラ(Goodeniaceae)
- 属:クサトベラ/スカエボラ(Scaevola)
- 種:クサトベラ(Scaevola taccada)
- 別名:ビーチ・キャベツ(beach cabbage)/ビーチナウパカ(beach naupaka)
- 開花時期:温暖な地域では周年
- 花の色:白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:常緑低木
- 被覆方法:
- 草丈:約100~700cm
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/生垣
- 購入方法:クサトベラを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
クサトベラとは!?
クサトベラの学名はScaevola taccada、別名では「ビーチ・キャベツ(beach cabbage)」や「ビーチナウパカ(beach naupaka)」等とも呼ばれる常緑低木です。
原産地は日本・ハワイ・オーストラリア・太平洋諸島等、日本では薩南諸島以南の南西諸島と小笠原諸島に分布しており、海岸の砂浜や岩場などに自生しています。
クサトベラの語源(由来)
- 属名のScaevolaはラテン語で「左利き」を意味しており、乾燥した花が左の手に似ている所に由来しています。
クサトベラの特徴(魅力)
- クサトベラは自生地が海岸近くの砂浜などにあり、果実は海流に流され広い範囲に広がり、日本でも南西諸島と小笠原諸島に自生しています。
- クサトベラの特徴は、樹高が100~700cmあり、樹形が直立したり這ったりする所、開花は一年を通してあり、花の形が扇のような見た目をしている所、果実は海水に浸ったあとの方がよく発芽する所などにあります。
- 園芸では、生垣として利用されたり、地被植物として利用されたりしています。
- 開花は温暖な地域では一年を通しており、花の形が扇のような見た目をしている事から「ファンフラワー」と呼ばれています。
- 花の裂片は五個あり、裂片の縁部分が波打つ傾向にあります。
- クサトベラは耐塩性がとても高く、砂質の土壌を好み、海岸の砂浜や岩場などに自生しています。
- 太平洋の幾つか国では、海岸の侵食を抑制するために利用されています。
クサトベラの樹高は約100~700cm、樹形は直立または横に広がります。葉序は互生葉序、葉身の長さ約8~25cm、葉身の形は楕円形または倒卵形、葉の質感は肉厚、葉表面は光沢があり、葉の色は緑色です。花序は集散花序、花冠の形は筒状で裂片が5個あり、裂片は片側に寄り扇状になり、裂片の縁部分は波打つ、花の色は白色です。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)で、形は球形、表面には光沢があり、色は緑色から白色です。
クサトベラの園芸品種の紹介
スカエボラ(ブルーファンフラワー)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
クサトベラの育て方
花壇の土づくり
日当り
クサトベラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
クサトベラは、自生地が砂浜や岩場などにあることからも分かる通り、通気性と排水性が高い土壌を好みます。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
クサトベラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
クサトベラの培養土は、通気性が高めの草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒)+鹿沼土(中粒)+ボラ土(小粒)+腐葉土=3:3:3:1
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
クサトベラは、乾燥にとても強い植物です。そのため、少し水やりを忘れた位では枯れることはありません。
ただし、水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があります。そのため、水やりの頻度には注意が必要になります。
地植え
クサトベラを地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
クサトベラを鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
クサトベラは、栄養の乏しい砂浜などに自生していることからも分かる通り、基本的に肥料を必要としません。
成長が悪いと感じる場合は、必要に応じて、製品に規定された量よりも少ない量の肥料を上げると良いでしょう。
剪定のやり方
クサトベラは、剪定に強い植物です。生垣や地被植物など、好みの形に剪定する事ができます。
夏越しする方法
クサトベラは、夏の暑さに強いため、それほど夏越しが難しい植物ではありません。
冬越しする方法
Hardiness:10~11
クサトベラは、基本的に寒さに弱く、霜の降りる地域では対策を行わないと屋外での越冬はむずかしいです。そのため冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
挿し木や株分けで増やす
クサトベラは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ5~10cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
クサトベラの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
クサトベラの病気
- 根腐れ
クサトベラの害虫