ヒガンバナ(リコリス)は属の中に約159種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、日本にも田んぼのあぜ道やお墓のまわり等に自生していて放射状に広がる6個の真っ赤な花と長く伸びる雄蕊が優雅で繊細な雰囲気をつくるヒガンバナ、ヒガンバナを白色の花にしたかのようなバージョンのシロバナマンジュシャゲ、一般的なヒガンバナよりも1ヶ月程はやく開花するナツズイセン、ピンクと青色(~紫色)の2色の花色がネオンライトが発色しているかのような雰囲気をつくるリコリス・スプレンゲリ等が親しまれています。
ヒガンバナ(リコリス)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ヒガンバナ(リコリス)の主な種の目次 | |
①ヒガンバナ 開花時期:8月~10月(特に9月) | ②シロバナマンジュシャゲ 開花時期:8月~10月(特に9月) |
③リコリス・オーレア 開花時期:8月~10月(特に9月) | ④ナツズイセン 開花時期:7月~9月(特に8月) |
⑤リコリス・スプレンゲリ 開花時期:8月~10月(特に9月) | ⑥その他の種や園芸品種 |
原産:中国
学名:Lycoris radiata
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月(特に9月)
花色:赤色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月20日/9月23日
花言葉:「独立」「情熱」「あきらめ」「悲しき思い出」
特徴:ヒガンバナは学名Lycoris radiata、別名「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」や「レッドスパイダーリリー(red spider lily)」等とも呼ばれる中国原産の多年草です。日本には室町時代から安土桃山時代に渡来したと言われており、田んぼ周辺のあぜ道やお墓の周辺などに自生しています。
ヒガンバナの語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- 種小名のradiataは「放射状」を意味しており開花時に美しく広がる花序に由来します。
- 和名のヒガンバナの由来は彼岸の時期に花茎を伸ばし鮮やかな赤色の花を咲かせる事からきています。
ヒガンバナの特徴(魅力)
- ヒガンバナは彼岸の頃になると数日で地面から一気に花茎が伸び
- ↳真っ赤な花を数週間咲かせます
- 花は茎の頂部で6個の大きな花が放射状に配置され華やかな雰囲気をつくり
- ↳糸状に伸びる長い雄蕊が繊細な雰囲気をつくります
- 葉は細長くロゼット状に広がり地面を被覆します
- ↳葉の時期は花の終わる中秋頃から初夏頃までです
- ヒガンバナにはアレロパシー効果があり種の発芽を抑え雑草対策に利用出来ます
- ヒガンバナは全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
- 日本のヒガンバナは基本的に種を付けないです
- ↳そのため増殖は基本分球で行われています
ヒガンバナは地面下に褐色の薄皮のある直径約1~3cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で長さ約30~50cmになり、葉は花が咲いた後に出てきて冬を越し春から初夏頃に消えます。花の開花は8月から10月で9月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし6個の花を放射状につけて散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個とアーチ状に突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。花が終わっても、日本のヒガンバナは一般的に三倍体のため種子を作らないとされています。
開花時期は晩夏から秋、花色は赤色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に6個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
ヒガンバナが怖いと思う理由
ヒガンバナはスラッとした花姿がとても洗練されていて、非常にかっこよく、またとても大きく華やかな花を咲かせますが、一定数の人にとっては「怖い」や「気味が悪い」と言ったマイナスのイメージがもたれています。
ヒガンバナ(彼岸花)が怖い気味が悪い思う理由は「赤色の花が血に見える」や「毒があるから怖い」等と様々あると思いますが、やはり死者と関連付けられる様な名前やお墓に多く植えられている所かもしれません。特に地方によっては「死人花」や「地獄花」等の異名もあり、大人ならまだしも子供にとっては感じるものが大きかったはずです。
一方でヒガンバナは「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」と呼ばれる別名ももっています。これはサンスクリット語で「赤い花」「葉に先立って赤花を咲かせる」という意味があります。法華経序品(法華経の序章)では、釈迦が法華経を説かれた際に、これを祝して天から降りてきた四華(白蓮華・大白蓮華・紅蓮華・大紅蓮華)の中の1つが紅蓮華とされています。紅蓮華の花色は赤色で花姿は不明とされていますが、日本では一般的に紅蓮華は曼珠沙華(ヒガンバナ)と見なされており、天上の花として有難いお花とされています。ただ仏教の発祥の地はインドだけに、一般的には赤色の蓮が紅蓮華と考える人も多いようです。
ヒガンバナの毒性(既知の危険性)
ヒガンバナは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
しかし、ヒガンバナのリコリンが水に晒すと抜ける事から、以前はヒガンバナを潰して長時間水に晒した後で食べられていた事もあるようです。ただ毒性が強く、リコリン以外にも有毒なアルカロイドを含むため基本的に食べられません。
また以前は、ヒガンバナの毒性を利用してネズミ・モグラ・害虫等が家や畑、墓(土葬)等に近づいて荒らさない様に、田んぼや墓の周りを囲うようにヒガンバナが植えられていました。その為、現在でも9月頃になると田んぼやお墓の近く等でヒガンバナの花をよく見かける事があります。
ヒガンバナの栽培
園芸では、ヒガンバナのスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
ヒガンバナを育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。
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学名:Lycoris × albiflora
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月(特に9月)
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月20日/9月23日
花言葉:「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」
特徴:シロバナマンジュシャゲは学名Lycoris × albiflora、別名「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」や「レッドスパイダーリリー(red spider lily)」等とも呼ばれる多年草です。
シロバナマンジュシャゲの語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- 種小名のalbifloraはラテン語で「白い花」を意味しており白色の花色に由来します。
シロバナマンジュシャゲの特徴(魅力)
- シロバナマンジュシャゲは彼岸の頃になると数日で地面から一気に花茎が伸び
- ↳真っ白な花を数週間咲かせます
- 花は茎の頂部で6~8個の大きな花が放射状に配置され華やかな雰囲気をつくり
- ↳糸状に伸びる長い雄蕊が繊細な雰囲気をつくります
- 葉は細長くロゼット状に広がり地面を被覆します
- ↳葉の時期は花の終わる中秋頃から初夏頃までです
- シロバナマンジュシャゲにはアレロパシー効果があり種の発芽を抑え雑草対策に利用出来ます
- ヒガンバナは全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
- 日本のヒガンバナは基本的に種を付けないです
- ↳そのため増殖は基本分球で行われています
シロバナマンジュシャゲは地面下に褐色の薄皮のある直径約1~4cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で長さ約30~50cmになり、葉は花が咲いた後に出てきて冬を越し春から初夏頃に消えます。花の開花は8月から10月で9月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし6~8個の花を放射状につけて散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個とアーチ状に突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。
開花時期は晩夏から秋、花色は白色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に6~8個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
シロバナマンジュシャゲの毒性(既知の危険性)
シロバナマンジュシャゲは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
シロバナマンジュシャゲの栽培
園芸では、シロバナマンジュシャゲのスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
シロバナマンジュシャゲを育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。
シロバナマンジュシャゲ |
原産:日本/台湾
学名:Lycoris aurea
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月(特に9月)
花色:黄色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月20日/9月23日
花言葉:「追想」「陽気」「元気な心」
特徴:リコリス・オーレア(ショウキズイセン)は学名Lycoris aurea、別名「ゴールデン・ハリケーン・リリー(Golden Hurricane Lily)」や「ゴールデン・スパイダー・リリー(Golden Spider Lily)」等とも呼ばれる日本、台湾が原産の多年草です。
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)の語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- 種小名のaureaは「金色の」「黄金色の」を意味しており花の色に由来しています。
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)の特徴(魅力)
- リコリス・オーレア(ショウキズイセン)は彼岸の頃になると数日で地面から一気に花茎が伸び
- ↳色鮮やかな黄色な花を数週間咲かせます
- 花は茎の頂部で5~6個の大きな花が放射状に配置され華やかな雰囲気をつくり
- ↳糸状に伸びる長い雄蕊が繊細な雰囲気をつくります
- 葉は細長くロゼット状に広がり地面を被覆します
- リコリス・オーレア(ショウキズイセン)にはアレロパシー効果があり種の発芽を抑え雑草対策に利用出来ます
- リコリス・オーレア(ショウキズイセン)は全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
- 花が終わると結実するため種によって増やす事も可能です
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)は地面下に褐色の薄皮のある直径約3~5cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で剣形をしており長さ約30~50cmになります。花の開花は8月から10月で9月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし5~6個の花を放射状につけて散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個(カールしたり縁部分が波打つ)とアーチ状に突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。花が終わり受粉すると結実して種をつけます。
開花時期は晩夏から秋、花色は黄色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に6個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)の毒性(既知の危険性)
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)は球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)の栽培
園芸では、リコリス・オーレア(ショウキズイセン)のスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
リコリス・オーレア(ショウキズイセン)を育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。
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原産:日本
学名:Lycoris squamigera
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:7月~9月(特に8月)
花色:桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:8月22日
花言葉:「楽しさ」「深い思いやり」「悲しい思い出」
特徴:ナツズイセンは学名Lycoris squamigera、別名「リザレクション・リリー(resurrection lily)」や「サプライズ・リリー(surprise lily)」等とも呼ばれる日本原産の多年草です。
ナツズイセンの語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- ナツズイセンの由来は開花時期が夏(晩夏)にあり、スイセンの様な葉をもつ所からきています。
ナツズイセンの特徴(魅力)
- ナツズイセンはその名前からも分かる通り近縁のヒガンバナと比べて開花時期が1ヶ月程度早く晩夏に最も花が咲きます
- 花は桃色でユリのような上品な花姿をしており
- ↳雄蕊はそれほど突出しません
- 花は茎の頂部で4~6個の大きな花が放射状に配置されます
- 葉は春頃に出て夏になくなくります
- ↳ロゼット状に細長い葉を広げて地面を被覆します
- ナツズイセンは全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
ナツズイセンは地面下に褐色の薄皮のある直径約3~4cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で長さ約30~50cmになります。花の開花は7月から9月で8月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし4~6個の花を散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個と突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。
開花時期は夏から秋、花色は桃色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に4~6個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
ナツズイセンの毒性(既知の危険性)
ナツズイセンは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
ナツズイセンの栽培
園芸では、ナツズイセンのスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
ナツズイセンを育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。
ナツズイセン |
原産:中国
学名:Lycoris sprengeri
草丈:約30~45cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月(特に9月)
花色:桃色●青色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:リコリス・スプレンゲリは学名Lycoris sprengeri、別名「エレクトリック・ブルースパイダー・リリー(Electric Blue Spider Lily)」等とも呼ばれる中国原産の多年草です。
リコリス・スプレンゲリの語源(由来)
- 属名のリコリス(Lycoris)の由来は諸説あり、一説には古代ローマの政治学者マルクス・アントニウス(Mark antony)の妻への献名と言われています。
- ↳また一説にはLycorisはギリシャ語で「黄昏」を意味しており、ギリシャ神話に出てくるニンフのリュコーリアス(Lycorias)から来ているとも言われています。
- 種小名のsprengeriはドイツの植物学者カール・スプレンゲル(Karl Sprenger)への献名です。
リコリス・スプレンゲリの特徴(魅力)
- リコリス・スプレンゲリは百合の様な上品な花姿をしており
- ↳桃色と青色(~紫色)の2色の鮮やかな花色がネオンライトを思わせます
- ↳花色は桃色で花先の部分に青色(~紫色)の爪斑がはいります
- 彼岸の頃になると数日で地面から一気に花茎が伸び花を咲かせます
- 花は茎の頂部で4~6個の大きな花が放射状に配置されます
- 葉は初春頃に出てきて
- ↳ロゼット状に細長い葉を広げて地面を被覆します
- リコリス・スプレンゲリは全草有毒のため食べられません
- 夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で
- ↳基本的に放ったらかしで育てる事が出来ます
リコリス・スプレンゲリは地面下に褐色の薄皮のある直径約1~3cmの球根(鱗茎)をもちます。葉は全て球根から出る根生葉でロゼット状に広がり、葉色は濃い緑色、葉身は扁平で長さ約30~60cmになります。花の開花は8月から10月で9月に最も開花し、花茎を最大60cmまで伸ばし4~6個の花を散形花序をつくり、個々の花は花被片が6個と突出する雄蕊が6個と雌蕊が1個つきます。
開花時期は晩夏から秋、花色は桃色や青色、紫色があり、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊からなり、花序は茎の頂部に4~6個の花を散形花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30(45)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは剣形、葉序は根生葉につきます。
リコリス・スプレンゲリの毒性(既知の危険性)
リコリス・スプレンゲリは球根や葉にリコリンや他アルカロイドを含んでいるため、人間や家畜(犬や猫等)に対して有毒です。間違えて摂取した場合は、嘔吐・悪心・下痢・発汗・頭痛・昏睡等の症状を引き起こす可能性があり、さらに多量に摂取した場合は死亡する事もあります。そのため、ヒガンバナは絶対に食べられません。
リコリス・スプレンゲリの栽培
園芸では、リコリス・スプレンゲリのスラリと伸びる花茎の先に咲く華やかな花を鑑賞する目的で育てられたり、切り花として利用する目的で育てられたりします。落葉樹の下や植え込み等の半日影を中心に植えられる事が多く、またアレロパシー効果がある事から雑草対策として植えられる事もあります。
リコリス・スプレンゲリを育てる際に注意する事は基本的にありません。花をしっかり咲かせるために肥料を与えた方がいい場合もありますが、基本的には低メンテナンスで育てられます。また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため放ったらかしでも大丈夫です。
リコリス |