スワッグ(SWAG)とは、ドイツ語で「壁飾り」を意味しており、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを束ねてブーケのような形にして、壁にかけて飾る装飾物です。
スワッグは、お洒落なインテリアの一つとして、壁面に吊り下げて飾られたり、またカゴに入れて飾られたり、無造作に台に置かれ飾られたりして、お部屋の雰囲気を華やかにします。
ここでは、ただ手の中で花材を束ねて作るスワッグではなく、菱形の綺麗な外観をしたスワッグを作る方法、スワッグの時に必要な花材や道具、飾る時に気をつける事などを紹介しています。長くなるため、よければこのページをブックマークして何度も見て貰えると嬉しいです✩.*˚
目次
スワッグの作成に必要な材料
スワッグに使う花材
スワッグに使われる花材は、一般的に「生花」「ドライフラワー」「プリザーブドフラワー」「アーティフィシャルフラワー」の4タイプあります。それぞれの花材には良い所も悪い所もあるため、特徴を把握して自分に合った花材を選びましょう。
またスワッグに使える植物は沢山ありますが、おすすめの種類もあります。良ければそちらも参考にしてください。
生花
生花は、生きている花です。生花で作られるスワッグは、ドライフラワーで作られるスワッグや造花で作られるスワッグと比べて、瑞々しく柔らかな印象を与えやすく、また色鮮やかで明るい雰囲気をつくり、花の香りも楽しめる所が魅力です。
生花のスワッグは、基本的にドライフラワーになりやすい花材、 ラベンダーやユーカリ等で作られる事が多いです。ただし、乾燥するにつれて茎葉は縮み形が変わるため、茎を括り直したり、整形し直す必要があったりします。そのため、あまり生花でスワッグが作られることはありません。
ドライフラワー
ドライフラワーとは、花・葉・茎・果実などを乾燥させて綺麗な外観のまま乾燥させ作られた花材です。生花と比べてメンテナンスが基本的に要らず、長く楽しめるため、スワッグを初め、リースなどのフラワーアレンジメントの花材として高い人気があります。
ドライフラワーは、全体的に花・葉・茎が色褪せて、縮んだような外観をしている事が多い事から、アンティークな雰囲気やナチュラルな雰囲気がある、お洒落なお部屋などにおすすめのスワッグ花材です。もちろん、ドライフラワーの花材によっては、生花のような外観を残したままの花材(スターチス等)もあるため、花材を選んで明るくカラフルな印象のスワッグを作る事も可能です。
ドライフラワーの花材の寿命は、植物の種類・環境などに左右されますが、美しい状態で鑑賞出来るのは半年から一年ほどと言われています。破棄するタイミングは、人それぞれ違いますが、あまり長く放ったらかしにするとボロボロと崩れたり、過度に縮れたり、色が褐色になったり、みすぼらしい外観となり、お部屋の印象を悪くする原因にもなるため注意が必要です。
※ドライフラワーの花材の種類、作り方や保管の方法など、もっと詳しく知りたい方は下記のリンクからご覧下さい。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、花や茎葉を特殊な液で脱水・着色をして、花の腐敗と色褪せを防ぎ、生花のような外観のまま長く鑑賞出来るようにした花材です。生花と比べてメンテナンスが基本的に要らず、生花のような外観のまま長く楽しめるため、フラワーアレンジメントの花材として高い人気があります。
プリザーブドフラワーは、生花のような色鮮やかな色を保つ事から、様々な色の花材を混ぜたカラフル印象を与えるスワッグや、上品な印象を与える紫色のスワッグ、可愛らしい印象を与える桃色のスワッグなど、お部屋の雰囲気に合わせて作ることが出来る所が魅力です。
プリザーブドフラワーの花材の寿命は、保管方法などに左右されますが、美しい状態で鑑賞出来るのは五年ほどと言われています。非常に長く楽しめるプリザーブドフラワーですが、若干高価になりやすく、またドライフラワーと違い、茎を切ってしまう事もあるため、スワッグを作る際は、ワイヤリングなどの下準備が必要になる事もあり、作成に手間がかかる場合があります。
※プリザーブドフラワーの花材の種類、作り方や保管の方法など、もっと詳しく知りたい方は下記のリンクからご覧下さい。
アーティフィシャルフラワー
アーティフィシャルフラワーとは、ポリエステルやポリエチレン等の素材で、本物の生花をリアルに再現して作られる造花です。他の花材と比べて劣化する事が殆どなく、たまに埃を拭く程度のメンテナンスで長く楽しめるため、フラワーアレンジメントの花材として非常に高い人気があります。
アーティフィシャルフラワーは、一般的な花材と違い季節や入手難度を気にせず、お気に入りの花を使える所が魅力です。プラスチックの造花のため、生花と比べるとチープな印象を与える場合もありますが、近年では生花とは見分けがつかないようなクオリティーの高い造花や、生花にはない魅力(花色・形)がある造花が出てきています。ただしクオリティーの高い造花は、プリザーブドフラワーと同様に高価になりやすいです。
スワッグにおすすめの植物一覧
花材をまとめる道具
花材をまとめる道具とは、スワッグを作る時に、花材を束ねて茎をくくり固定する紐や道具です。花材を固定する道具には「麻紐」「ラフィア」「植物ツル」「地巻ワイヤー」「リボン」「グルーガン」等があり、作成するスワッグの雰囲気に合わせて選ぶ事ができます。
紐の種類 | 特徴 |
---|---|
麻紐 | 麻紐とは、麻を原料に作られた天然素材の紐です。頑丈で括りやすく、天然素材で放置しても自然にかえるため園芸資材としてよく利用されており、素朴な雰囲気を感じさせるスワッグなどにおすすめです。 |
ラフィア | ラフィアとは「ヤシの葉」を加工して作られた天然素材です。藁を思わせるような外観で素朴な印象を与えやすいですが、まとめて括ると動きが出て、リボンのような華やかな雰囲気も作れます。 |
植物ツル | 植物ツルとは、茎が柔軟なツル性の植物です。花材と同化しやすく違和感なく括る事ができます。 |
地巻ワイヤー | 地巻ワイヤーは、ワイヤーに紙のテープが巻かれている、フラワーアレンジメント用のワイヤーです。茎と同色のため、花材と同化しやすく、花材を固定または仮固定するのに重宝します。 |
リボン | リボンは、装飾としてよく利用される紐状の織物です。あくまでも主役は花材ですが、リボンを巻く事で主役級の脇役として花材を引き立てる事ができます。そのため、華やかで豪華な雰囲気のスワッグを作成したい時におすすめの道具です。 |
グルーガン | グルーガンは、グルー(樹脂)とガン(銃)を意味しており、ガンのような道具でスティック状の樹脂を熱で溶かし、溶けた樹脂を物と物の間に付けて接着する道具です。スワッグでは花材や装飾物などを固定する目的で使います。 |
スワッグに使う装飾物
スワッグに使う装飾物は、季節感を演出したり、華やかさを演出したり、手元のワイヤーなどを隠したい時などに使われます。スワッグに使われる装飾物は、「鳥の羽根」「アレンジ用ピック」「ラッピングペーパー」等があります。
鳥の羽根
鳥の羽根は、スワッグに高級感を出したり、華やかさを演出する目的で利用されます。一般的には土台または土台を構成する1部として使われます。
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アレンジ用ピック
アレンジ用ピックは、フラワーアレンジメントに挿して装飾するための道具です。キャラクターやハート形、クリスマスやお正月などの季節を感じさせる物が、棒の先に付いており、花材にさしこむ事で利用できます。
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ラッピングペーパー
ラッピングペーパーは、スワッグを丁寧に包み中の花材を保護する目的や、装飾的に華やかに飾りつけて、贈答する目的等で利用される装飾物です。
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スワッグの作り方
- 必要な物を準備する
- 花材
- 花材は土台・手前(中間・アクセント)に分けて考えて準備しましょう。
- 土台の花材は基本的に長く直線的で、太くて頑丈な花材を選びます。数は三本から七本準備するとどっしりした土台を作りやすいです。
- 手前の花材は土台より短い、ボリュームのある花材を準備しましょう。また薔薇等のアクセントとなる花材も準備するとスワッグが華やかになりやすいです。
- 花材は土台・手前(中間・アクセント)に分けて考えて準備しましょう。
- グルーガン
- 無くても作れますが、花材などを接着する時にあると便利です。
- 紐
- 花材を括り固定したり、蝶結びなどに巻いて装飾する時に使用します。
- 装飾物(無くてもOK)
- 無くても作れますが、季節や催しに合わせてアレンジ用ピックを足したり、羽根を土台にして華やかなスワッグを作ったりできます。
- 花材
- 下準備を行う
- 花材の大きさを土台・手前(中間・アクセント)に合わせてハサミでカットして長さを調整して、束ねる際に邪魔になる下葉を落とします。
- 土台の花材を床で菱形を作るように角度をつけて並べて、中央の花材を一番長く、外側の花材ほど短くするように、ハサミを使ってカットします。例としては、中央の花材を50cm、中央の隣の花材を40cm、さらに隣の花材を35cmの長さに切ります。
- 慣れてきたら、土台のバランスを少し崩して不等辺三角形などを作ると動きのあるスワッグが作れます。
- 手前の花材は土台の花材よりも短く、より手前にくるほど短くなるように調節しましょう。
- 紐で結ぶ部分あたりより下は、葉を残すと邪魔になるため、取り除いておきましょう。
- 土台の花材を床で菱形を作るように角度をつけて並べて、中央の花材を一番長く、外側の花材ほど短くするように、ハサミを使ってカットします。例としては、中央の花材を50cm、中央の隣の花材を40cm、さらに隣の花材を35cmの長さに切ります。
- 花材の大きさを土台・手前(中間・アクセント)に合わせてハサミでカットして長さを調整して、束ねる際に邪魔になる下葉を落とします。
- 土台をつくる
- 土台となる花材を台に三本から七本、真ん中が一番長く、外側にいくほど短く、菱形をつくるように角度をつけて並べます。
- 綺麗に並べたら、茎が交差する部分(持ち手)を地巻ワイヤーで数回巻いて捻り、強く固定して、必要に応じてグルーガンで接着しましょう。
- 土台の上に花材を重ねる
- 土台の上に、土台の花材の長さより短くボリュームのある花材をバランスを見ながら乗せます。
- 中央は長く真っ直ぐに、外側は角度をつけて短めに菱形をイメージしながら並べ配置しましょう。
- 綺麗に並べたら、茎が交差する部分(持ち手)を地巻ワイヤーで数回巻いて捻り、強く固定して、必要に応じてグルーガンで接着しましょう。
- スワッグにアクセントを作る
- 花材を華やかにする目的や季節の雰囲気を出す目的などで、アクセントとなる花材または装飾物をいれましょう。
- 基本的に花材の手前にくるため茎または棒は短めにカットします。
- バランスを見ながらスワッグに差し込み、いい場所でグルーガンなどを使い花材と接着しましょう。
- ラッピングやリボンを付ける
- 花材を保護する目的や、地巻ワイヤーや樹脂を隠し外観をよくする目的で、ラッピングしたり、持ち手の部分にリボンを巻いて結び装飾しましょう。
- 完成したら
- 壁に掛けて飾ったり、カゴに入れて飾ったりしてください。
スワッグを飾る時に気をつけること
スワッグを飾る時に気をつけることは使われる花材が「アーティフィシャルフラワー(造花)」か、それ以外かでかわります。
アーティフィシャルフラワーの場合は、基本的に丈夫なため色褪せの原因となる直射日光や、タバコのヤニ等に気をつけておけば長く楽しめます。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーで作られたスワッグの場合は「湿度」「直射日光」「衝撃」の3点が、花材を劣化させて、アレンジメントの寿命を短くする原因となるため、注意が必要です。
湿度
プリザーブドフラワーやドライフラワーは湿度が30~50%、温度が18~25℃の環境が良いとされています。何故なら湿度が高い環境では、花にカビが生えてきてしまい腐敗する事があり、乾燥し過ぎると花が乾燥で劣化してボロボロと壊れやすくなるからです。
湿度は、密閉された部屋や雨の後、観葉植物への水やり、汗や呼吸など様々な要因で高まります。湿度が高くなってきたら、窓を解放して換気したり、エアコンで除湿して部屋の湿度を下げるようにしましょう。
直射日光
花材は直射日光を避けた場所に飾って下さい。何故なら、直射日光(紫外線)が当たると花が劣化してしまう原因となり、花弁にひび割れが入ったり、花が色褪せる原因になるからです。
スワッグを長く鑑賞して楽しみたい場合は、直射日光が当たるような場所(窓側など)は避けた方がよいでしょう。
衝撃
プリザーブドフラワーやドライフラワーは衝撃に弱いため基本的に触れずに管理しましょう。飾っていると、どうしてもホコリで汚れる事があります。その場合は毛先の柔らかなチークブラシやドライヤーの弱風で取り除くようにしましょう。
スワッグに似たフラワーアレンジメント
フラワーアレンジには、スワッグの他にも「リース」「フラワーバスケット」「ガーランド」などの様々なアレンジメントがあります。ここでは、スワッグ以外のアレンジメントの種類や楽しみ方などを紹介しています。
フラワーリース
フラワーリース(flower wreath)とは、花・実・葉・茎をリング状の形になるように装飾して作られる花輪です。フラワーリースは主に壁やドアなどに飾られてインテリアとして楽しまれており、またスタンドを使って立てかけられたり、吊り下げられて飾られる事もあります。
フラワーリースは、ドライフラワーでも作られますが、色味を足すためにプリザーブドフラワーを入れたり、自然と乾燥していくような生花を入れたりする事も出来ます。作り方も様々あり、ツル状に花材を巻いたり、フローラルフォームに差し込んだり、土台にグルーガン(樹脂)で止めたり、花材に合わせて作られます。※詳しい作り方については下記のリンクからご覧下さい。
フラワーバスケット
フラワーバスケットとは、草原で摘んできた沢山の草花を花かごの中に放り込んだように作られるフラワーアレンジメントです。花かごから花が溢れるように配置されるため、華やかな雰囲気を作り出し、また花かごにセットされているため安定感がありテーブルや台等に無造作に置いて飾れる所が魅力です。※詳しい作り方については下記のリンクからご覧下さい。
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