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短日植物
短日植物とは、日長(日照時間)が一定の時間より短くなると開花する性質をもっている植物です。ただし、開花のプロセスで重要になる部分は日照時間そのものではなく、連続する暗期の長さが重要になります。※暗期とは、一日の中の夜(暗闇)の部分をさしており、日長に対する言葉になります。
短日植物は、一般的に13時間以上の暗期を必要とします。暗期が13時間以上になる事で花芽が形成されます。そのため、自然の中では一般的に暗期(暗闇)が長くなり日長(日照時間)が短くなる夏至を過ぎてから冬にかけて花を咲かせます。
短日植物の主な種類
- アサガオ
- カランコエ
- キク
- コスモス
- ダリア(皇帝ダリア)
- ポインセチア
- マリーゴールド
短日処理のやり方
短日植物を狙ったタイミングで咲かせたい場合に、短日処理が行われる事があります。短日処理のやり方は様々ありますが、一般家庭で行う場合は暗闇を確保出来るダンボール箱を使うと良いでしょう。
短日処理の手順
- 必要な物の準備
- 植物が入る大きさのダンボール箱を準備します。暗闇が確保出来るなら、プラスチック容器や布でも問題ありません。
- 暗期と日照時間の設定
- 植物の特性に合わせて、暗期と日照時間を設定します。一般的に暗期は13時間以上、日照時間は10時間程度です。
- 短日処理を行う
- 暗期と日照時間を設定に合わせて、夕方から翌日の朝まで箱を被せて暗期を作り、朝から夕方にかけて箱をどけて決められた日照時間だけ植物に自然光または人工照明をあてます。
- 暗期中は室内照明などで間接的に光が当たらないように、しっかりと箱を被せて下さい。
- 短日処理の時間
- 短日処理の時間は植物により変わりますが、一般的には数週間から数ヶ月です。その間は、短日処理を毎日続けて下さい。
- 短日処理中も植物は生きています。水やりや肥料などの適切なケアを怠らないようにしましょう。
長日植物
長日植物とは、日長(日照時間)が一定の時間より長くなると開花する性質をもっている植物です。ただし、開花のプロセスで重要になる部分は日照時間そのものではなく、連続する暗期の長さが重要になります。※暗期とは、一日の中の夜(暗闇)の部分をさしており、日長に対する言葉になります。
長日植物は、一般的に11時間以下の暗期を必要とします。暗期が11時間以下になる事で花芽が形成されます。そのため、自然の中では一般的に暗期(暗闇)が短くなり日長(日照時間)が長くなる冬至を過ぎてから夏にかけて花を咲かせます。
長日植物の主な種類
- アヤメ
- カーネーション
- キンギョソウ
- キンセンカ
- ストック
- トルコギキョウ
- フクシア
長日処理のやり方
長日植物を狙ったタイミングで咲かせたい場合に、長日処理が行われる事があります。長日処理のやり方は一般的に夜間に人工照明を当てて、暗期を短くして花芽をつけさせます。