- 原産:
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:サンビタリア(Sanvitalia)
- 種:スペシオサ(Sanvitalia speciosa)
- 別名:クリーピング・ジニア(Creeping Zinnia)
- 品種:スタービーニ(Sanvitalia speciosa ‘Starbini’)
- 開花時期:5月~11月
- 花の色:黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草/多年草
- 被覆方法:ほふく性
- 草丈:約20cm
- 株張り:約30~40cm
- 誕生花:8月11日・10月10日
- 花言葉:私を見つめて・切なる喜び・愛の始まり・いつも愉快
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
- 購入方法:サンビタリア(スタービーニ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
サンビタリア(スタービーニ)とは!?
サンビタリア(スタービーニ)の特徴は、株の根元からよく分枝しており、節間がつまっていてコンパクトに成長する所、草姿はほふく性で地面をマット状に広がる所、花の色は鮮やかな黄色で、明るさや元気の良さを感じさせる所などにあります。
サンビタリア(スペシオサ)とは!?
サンビタリア(スペシオサ)の学名はSanvitalia speciosa、別名では「クリーピング・ジニア(Creeping Zinnia)」とも呼ばれる一年草または多年草です。
サンビタリア(スペシオサ)の語源(由来)
- 属名のSanvitaliaは、恐らくイタリアの学者Federico Sanvitali(1704-1761)への献名と言われています。
- 種小名のspeciosaはラテン語で「素晴らしい」「派手」「美しい」を意味しており、花の美しさに由来します。
サンビタリア(プロクンベンス)の特徴(魅力)
- サンビタリア(スペシオサ)の特徴は、開花期間がとても長い所、花数がとても多く、株を覆うように黄花が咲く所、花径は1~2cm程度と小ぶりで可愛らしい所、草姿がほふく性で、茎は横に移動したり下垂したりする所等になります。
- 園芸では地被植物のようにして黄色の花絨毯が作られたり、またハンギング仕立てにして上から下へと下垂する草姿が楽しまれたりします。
- 草姿はほふく性、茎は柔軟で横に移動したり下垂したりする性質があるため、地被植物として花壇の縁どりなどで利用されたり、またハンギング仕立てにされて茎葉が下垂する姿が楽しまれたりしています。
- 葉の形は長楕円形、葉の色は濃い緑色をしています。
- 開花期間はとても長く、晩春から秋の終わりにかけて花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花の形はキク科でよく見られる頭花、花の大きさは1~2cm程度と小ぶりですが、沢山の花が咲くため華やかな花姿が楽しめます。
- サンビタリア(スペシオサ)の仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「花壇の縁取り」「枝垂れる植物」等があります。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- 枝垂れる植物とは、植物の茎が上から下へと下垂する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある植物です。
サンビタリア(スペシオサ)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入
サンビタリア(ベイビーサンズ)の特徴は、株の根元からよく分枝してコンパクトに成長する所、草姿はほふく性で地面をマット状に広がる所、花の色は鮮やかな黄色で、明るさや元気の良さを感じさせる所などにあります。
サンビタリア(スタービーニ)の特徴は、株の根元からよく分枝しており、節間がつまっていてコンパクトに成長する所、草姿はほふく性で地面をマット状に広がる所、花の色は鮮やかな黄色で、明るさや元気の良さを感じさせる所などにあります。
サンビタリアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
サンビタリア(スタービーニ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
サンビタリア(スタービーニ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
サンビタリアは、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は15~20cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
サンビタリア(スタービーニ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
サンビタリアは、一般的な草花の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
サンビタリア(スタービーニ)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。
ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
サンビタリア(スタービーニ)は、生育期間中にしっかり肥料を与える事で、株がしっかりと育ち沢山の花を咲かせます。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 植付け後の二週間後から定期的に追肥を与えます。一般的に早春または秋です。
- 肥料の選び方
- 追肥は液肥または化成肥料(固形肥料)がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 追肥の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
サンビタリア(スタービーニ)は、決められた範囲を逸出して成長する事があるため、必要に応じて切り戻し剪定を行い株の形を整えます。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 生育期間中であれば、何時でもおこなえます。
- 剪定方法
- 枯れた茎・古い茎・病気の茎・弱々しい茎などは、根元から剪定するか、健康な部分まで切り戻し剪定しましょう。
- 茎葉が決められた範囲を逸出して成長しようとしてる場合は、茎葉を短く切り戻し剪定して形を維持しましょう。
夏越しする方法
サンビタリア(スタービーニ)は、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
冬越しする方法
Hardiness:
挿し木や株分けで増やす
サンビタリアは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ7cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
サンビタリアの種蒔の方法
播種時期:2月~4月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:14~21日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 2月~4月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、土の上に点まき、または条まきして、種の上に薄く土を被せて覆土します。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
サンビタリアの病気
- うどんこ病
- 灰色カビ病
- 根腐れ病
サンビタリアの害虫
- アブラムシ