トレニア属(ツルウリクサ属)の種は約69種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、26種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■トレニア属の簡易比較

学名:Torenia fournieri
生活形:一年草
生育型:分枝型
草丈:約15~40cm
開花:5月~11月
花色:赤色・桃色・青色・紫色・黄色・白色
葉色:緑色
備考:生育型が分枝型のため、こんもりとドーム状に盛り上がる草姿となります。また花の色は基本的に複色です。

学名:Torenia concolor
生活形:多年草
生育型:匍匐型
草丈:約5~20cm
開花:5月~11月
花色:青色・青紫色・紫色
葉色:緑色・黄色
備考:生育型が匍匐型のため地表を覆うように茎が拡がります。花の色は基本に単色です。
■トレニア属の主な種と園芸品種の紹介
●主な原種
ハナウリクサ



ハナウリクサとは!
ハナウリクサ(学名: Torenia fournieri)は、園芸で流通する際は単に「トレニア」と呼ばれており、また別名で「夏スミレ」「ブルーウィングス(bluewings)」「ウィッシュボーンフラワー(wishbone flower)」とも呼ばれるアゼナ科トレニア属(ツルウリクサ属)に分類される一年草の種です。
ハナウリクサの原産地はカンボジア、ラオス、中国、台湾、タイ、ベトナムで、自生地は林縁や河川沿い、湿潤な岩場などです。
ハナウリクサの特徴
- 形態:草丈は約15~40cm、生育型は主軸が不明瞭な分枝型です。葉序は対生、葉の形は卵形・三角形、葉縁部に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は総状花序または腋生・頂生に単生し、花冠筒部が漏斗形に開く唇形の花を咲かせます。
- ライフサイクル:生活形は一年草です。
- 春:暖かくなってくると種が発芽し、茎を伸長させて、分枝も繰り返しながら、開花も始まります。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花もどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:霜が降りる頃には枯死します。
- 近縁種との比較:近縁種のトレニア・コンカラー(Torenia concolor)と違い、本種は生育型が分枝型で地表を這うように広がらず、こんもりとドーム状に茂ります。また花の色が多彩で、基本的に複色となります。
- 開花期間:開花期は5月~11月、連続開花性が抜群に高く、枝を伸長させながら、総状花序または腋生に次々と花を咲かせます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の魅力:本種は、大きく口を開けたような個性的な花や、赤色・桃色・青色・紫色・黄色・白色の鮮やかな花の色を鑑賞する目的で栽培されています。
- 寄せ植え:本種の生育型は「分枝型」で株はドーム状に盛り上がるため、寄せ植えの中でボリューム感を出すことができます。開花期間は長いですが花姿はやや控えめなため、他の植物を引き立てる添えとして利用するのがおすすめです。他の植物は生育型のことなる直立型(アンゲロニア)や匍匐型(ペチュニア)等の植物を選ぶと寄せ植えに奥行きと立体感も出せるでしょう。
- 花壇の縁取り:本種の生育型は分枝型で、株はドーム状に盛り上がりながら横に広がります。そのため、ミニチュアの生垣を見てるようなボリューム感のある縁取りを作れます。本種の花壇の縁取りを作る場合は、品種によっても変わりますが、苗を20~30cm間隔で植え付けると成長した時に美しい縁取りとなります。また花色も赤色・桃色・青色・紫色・黄色・白色と多彩なため、お庭の雰囲気に合わせて女性的な可愛らしさをお庭に演出するなら桃色の花を選んだり、また高貴でエレガントな雰囲気を演出するなら紫色の花を選んだりすると良いでしょう。
- 苗の増殖:本種は、種子から簡単に苗を増やすことができます。そのため、花壇の縁取りとして利用したり、広い面積の花壇の中にイラストや模様を描くように苗を植えて毛氈花壇を作ってみたり、余った苗で寄せ植えを作ったり、手軽に挑戦しやすい点が魅力です。
- ハンギング仕立て:本種は、コンテナや吊り鉢でハンギング仕立てにすると、鉢縁から零れ落ちるようなモコモコとした可愛らしい草姿を楽しむことができます。
- エディブルフラワー:花は癖のない味で、食用花としてサラダ等に入れて食べられることもあります。
ハナウリクサの園芸品種の紹介
●サマーミスト・シリーズ
![]() 花みどりマーケット 品種名:イエロー 花色:黄色を基調として、喉部に紫色の模様が入ります。 | ![]() 花みどりマーケット 品種名:バイオレット 花色:濃紫色 |
![]() 花みどりマーケット 品種名:ピンクホワイト 花色:桃色・白色 | ![]() 花みどりマーケット 品種名:ブルー 花色:上唇は白色、下唇は青紫色です。 |
学名:Torenia fournieri ‘Summer Mist’
育種:サントリーフラワーズ
開花時期:5月~11月
花の色:青紫色・濃紫色・黄色・白色
葉の色:緑色
草丈:約15~20cm
株張り:約50~70cm
優れた連続開花性:耐夏性・耐病性に優れており、夏も株が衰退せず、ぐんぐんと育ち、春から晩秋頃まで花を咲かせ続けます。
地被植物:株張りがよく、こんもりと盛り上がりながら横に広がる性質があるため、地被植物として利用可能です。また株を覆うように花が咲き誇るため、花絨毯のような美しい景観を作り出すこともできます。
●カウアイ・シリーズ
![]() 品種名:ディープブルー 花色:濃紫色・薄青色 | ![]() 品種名:バーガンディ 花色:赤紫色・白色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2011~2012)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、グッドパフォーマンス特別賞を受賞しました。 |
![]() 品種名:ブルー&ホワイト 花色:濃紫色・白色 | ![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 |
![]() 品種名:マジェンタ 花色:レッドピンク・白色 | ![]() 品種名:レモンドロップ 花色:黄色・白色 |
![]() 品種名:ローズ 花色:桃色・白色 |
学名:Torenia fournieri ‘kauai’
育種:PanAmerican Seed
開花時期:5月~11月
花の色:赤色・桃色・紫色・黄色・白色
葉の色:緑色
草丈:約20cm
株張り:約20cm
優れた連続開花性:耐夏性・耐病性に優れており、夏も株が衰退せず、ぐんぐんと育ち、春から晩秋頃まで花を咲かせ続けます。
コンパクトな草姿:節間が短く、分枝性に優れており、摘芯をしなくてもよく分枝し、草姿がドーム状にコンパクトに成長します。そのため、ベランダガーデニングや、寄せ植え素材におすすめです。
実生系:種から栽培できるため、大量に苗を揃えやすい。そのため、花壇の広範を埋めたい時、寄せ植えや花壇の縁取りなど様々な用途に利用したい時などにおすすめです。
●サイクロン・シリーズ
サカタのタネ 品種名:ブルー&ホワイト 花色:濃紫色・白色 | サカタのタネ 品種名:ホワイト 花色:白色 |
サカタのタネ 品種名:ローズピコティー 花色:濃桃色・白色 | サカタのタネ 品種名:ミックス 花色:濃桃色・濃紫色・白色 |
学名:Torenia fournieri cv.
開花時期:5月~11月
花径:約3cm
花の色:濃桃色・濃紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
花付き抜群:花付きがとても良く、株を覆うように花が咲きます。
分枝力:萌芽力が強く分枝力が高いため、茎葉が高密度になり、株割れが起こりにくく、美しいドーム状の株姿を保ちます。
実生系:種から栽培できるため、大量に苗を揃えやすい。そのため、花壇の広範を埋めたい時、寄せ植えや花壇の縁取りなど様々な用途に利用したい時などにおすすめです。
トレニア・コンカラー

トレニア・コンカラーとは!
トレニア・コンカラー(学名: Torenia concolor)は、和名で「ツルウリクサ」とも呼ばれるアゼナ科トレニア属(ツルウリクサ属)に分類される多年草の種です。
トレニア・コンカラーの原産地はインド(アッサム)、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、中国、台湾、日本(南西諸島)で、自生地は林縁や河川沿い、湿潤な草原や道端などです。
トレニア・コンカラーの特徴
- 形態:草丈は約5~20cm、生育型は地面を這うように茎が伸びる匍匐型です。葉序は対生、葉の形は卵形・三角形、葉縁部に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は腋生または頂生に単生し、花冠筒部が漏斗形に開く唇形の花を咲かせます。
- ライフサイクル:生活形は多年草です。
- 春:暖かくなってくると休眠から覚めて茎から萌芽し、茎を伸長させて、分枝も繰り返しながら、早ければ晩春頃から開花も始まります。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花もどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:冬気温が下がると生育が殆ど止まり休眠または半休眠状態に入ります。日本の温帯や亜寒帯(冷帯)では寒さに耐えられず枯れることが多いため、園芸分類では冬に枯れる一年草として扱われることもあります。
- 近縁種との比較:近縁種のハナウリクサ(Torenia fournieri)と違い、本種は生育型が匍匐型で地表を這うように茎が伸びます。また花の色が基本単色で、青色または青紫色か紫色をしている所も特徴となります。
- 開花期間:開花期は5月~11月、連続開花性が抜群に高く、枝を伸長させながら、腋生または頂生に次々と花を咲かせます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の魅力:本種は、大きく口を開けたような個性的な花や、上品な青色または青紫色か紫色の花を鑑賞する目的で栽培されています。青紫色の花は高貴な貴族をイメージさせるため格式高い雰囲気のエレガントなお庭などによく合うでしょう。
- カラーリーフ:葉の色は緑色が一般的ですが、品種により黄色の斑入りの葉も見られます。そのため、品種を選べば花の少ない時期も、明るさや元気の良さを感じさせるカラーリーフとして楽しむこともできます。
- 寄せ植え:本種の生育型は「匍匐型」で、茎は地表を這い鉢縁から枝垂れるように成長するため、寄せ植えの中で人工物である鉢を覆い隠し自然な雰囲気を演出する働きをします。開花期間が晩春から晩秋頃と長いため鑑賞期間も長く、青色・青紫色・紫色の花が上品な雰囲気を添えてくれます。そのため、他の植物は紫色とよく調和する白色(銀白色)・黒色・赤紫色・桃色などを組み合わせたり、また生育型の異なる直立型(アンゲロニア)や分枝型(ペチュニア)等の植物を選ぶと寄せ植えに奥行きと立体感も出せるでしょう。
- 花壇の縁取り:本種の生育型は匍匐型で、株は地表を這うように広がります。そのため、レンガ等の花壇の縁取りに這わせたり、広範な花壇の縁を覆うのに適します。本種の花壇の縁取りを作る場合は、品種によっても変わりますが、苗を30cm程度の間隔で植え付けると成長した時に美しい縁取りとなるでしょう。
- 地被植物:本種は、生育型が匍匐型で、地表を絨毯のように広がったり、岩壁を枝垂れ壁面を被覆することができます。本種の地被植物としての魅力は、開花期になると花が株を覆い花絨毯が形成される点にあります。一方で、耐踏圧性が低いため、通行量が多い場所は避けた方が無難です。
- ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁からこぼれ落ちるような草姿が観賞できたり、岩壁などに植えると岩肌を被覆するように枝垂れる草姿が楽しめたりします。これらの仕立て方で、人工物などが植物に覆われていく様は、優美な雰囲気を醸し出すだけでなく、時の流れや、自然の脅威や荒廃を演出するのにも一役買います。
トレニア・コンカラーの園芸品種の紹介
●バリエガータ
学名:Torenia concolor ‘variegata’
開花時期:5月~11月
花の色:紫色・青色
葉の色:緑色・黄色
草丈:約5~20cm
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、黄色の脈斑が入ります。黄色は子供っぽく元気な印象を与えたり、また太陽のように明るい印象を与えるため、子供が好むような明るいお庭や、色をテーマにしたカラフルなお庭などによく調和します。
●ブルーインパルス
学名:Torenia concolor ‘Blue Impulse’
開花時期:5月~11月
花の色:青紫色
葉の色:緑色・黄色
草丈:約5~20cm
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、黄色の脈斑が入ります。黄色は子供っぽく元気な印象を与えたり、また太陽のように明るい印象を与えるため、子供が好むような明るいお庭や、色をテーマにしたカラフルなお庭などによく調和します。
●交雑種とその他の品種
●カタリーナ・シリーズ
![]() 園芸ネット予約店 品種名:アイスリバー 花色:白色(水色)・紫色 | ![]() 園芸ネット予約店 品種名:アメジスト 花色:濃青色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2023~2024)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、ガーデンパフォーマンス特別賞を受賞しました。 |
![]() 園芸ネット予約店 品種名:ピンクリバー 花色:淡い桃色・桃色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2019~2020)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、グッドパフォーマンス特別賞を受賞しました。 | ![]() 園芸ネット予約店 品種名:ブルーリバー 花色:淡い青紫色・青紫色 |
![]() 園芸ネット予約店 品種名:ラムレーズン 花色:クリーム色・紫色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2023~2024)のフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞しました。 |
学名:Torenia hybrida ‘Catalina’
開花時期:5月~11月
花のサイズ:約2.5~3cm
花の形:唇形(花冠筒部が漏斗形で喉部が大きく開きます)
花の色:青色・紫色・桃色・クリーム色・白色
葉の形:卵形・広卵形
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
株張り:約60~80cm
生育型:匍匐型
連続開花性:従来のトレニアと比べて耐病性(うどんこ病・立枯れ病)に強く、暑さにも強いです。そのため、夏も休まず春から晩秋にかけて連続して花を咲かせ続けます。
花の模様:花は基本的にブロッチの模様が入らないため、スッキリとしたシンプルな色彩が楽しめます。
地被植物:生育型は匍匐型で、地表を絨毯のように広がるため地被植物として利用できます。開花期になると花が株を覆い花絨毯が形成されるため、広範囲を覆うと美しい景観をつくることも出来ます。
寄せ植え:茎は地表を這い鉢縁から枝垂れるように成長するため、寄せ植えの中で人工物である鉢を覆い隠し自然な雰囲気を演出する働きをします。
ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁からこぼれ落ちるような草姿が観賞できます。
●ムーン・シリーズ
![]() ここなぎ 品種名:イエロームーン 花色:黄色・紫色 | ![]() ここなぎ 品種名:インディゴムーン 花色:紫色・薄い紫色・黄色 |
![]() ここなぎ 品種名:マジェンタムーン 花色:レッドピンク・黄色 | ![]() ここなぎ 品種名:ローズムーン 花色:桃色・薄い桃色・黄色 |
学名:Torenia hybrida ‘Moon’
開花時期:5月~11月
花の形:唇形(花冠筒部が漏斗形で喉部が大きく開きます)
花の色:青色・紫色・桃色・クリーム色・白色
葉の形:卵形・広卵形
葉の色:緑色
草丈:約15~20cm
株張り:約25~35cm
生育型:半匍匐型
連続開花性:従来のトレニアと比べて分枝性に非常に優れており、花付きがとても良く、連続開花性に優れています。
ハンギング仕立て:株は半匍匐型の性質があり、茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁からこぼれ落ちるような草姿が観賞できます。














































