- 原産:南アメリカ
- 科:クマツヅラ(Verbenaceae)
- 属:ビジョザクラ(Glandularia)/バーベナ(Verbena)
- 品種:タピアン(Verbena tapien)
- 開花時期:4月~11月
- 花の色:赤色●桃色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 草丈:約10~20cm
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロックガーデン/ロマンチックなお庭/エレガントなお庭/カラフルなお庭
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
バーベナ(タピアン)とは!?
- バーベナ(タピアン)とは、サントリー育種の園芸品種です。
- 茎は殆ど立ち上がる事なく地面を広がり、地面に接触した茎の節から不定根を出して無制限に広がります。
- 開花期になると株を覆うように沢山の花が咲くため、花の絨毯が敷かれたような美しい景観を作り出します。
- 花は穂状花序に茎の頂部に密に集まるため「手毬」のような可愛らしい外観をしており、花全体の大きさは直径約4~5cmの大きさになります。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来ます。
- 葉は羽状に裂けるため全体的に細くシャープな外観をしており、また葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくるため、株全体から繊細な印象を感じる事が出来ます。
- 非常に生育旺盛で、ぐんぐんと横に成長して、密に地面を覆うため、優れた地被植物(グランドカバー)になり、雑草の抑制効果もあります。
- 真菌に対して強い耐性があり病気に強いです。
バーベナ(タピアン)の園芸品種
- タピアン・バイオレット
- タピアン・ラベンダー
- タピアン・ローズ
- タピアン・パープリッシュホワイト
バーベナ(タピアン)の草姿
バーベナ(タピアン)の草丈は10(~20)cm、株幅は約60(~80)cm、草姿は匍匐性、茎は匍匐しながら広がり節から不定根を出して無制限に広がり、また茎は匍匐した後に途中で立ち上がる傾状茎の性質ももちます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は羽状全裂または二回羽状全裂、裂片の形は線形です。
花序は穂状花序、穂状花序は花が茎にの頂部に密に集まり半球状の外観をつくり、花序の直径は約4(~5)cmの大きさになります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠は裂片が5個、花の色は赤色・桃色・紫色・白色があります。
バーベナの園芸シリーズの紹介
タピアン
| スーパーベナ
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ラナイ
| コルト
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エンプレス
| エストレラ
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バーベナの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
バーベナ(タピアン)の育て方
花壇の土づくり
日当り
バーベナ(タピアン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また、半日影(直射日光3時間~5時間)で育てる事も出来ますが、花数が少なくなります。
土壌の土質
バーベナ(タピアン)は基本的に土壌の水はけが良ければ、栄養の乏しい土壌でも、肥沃な土壌でも問題なく育てる事が出来ます。ただし、水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
バーベナ(タピアン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また、半日影(直射日光3時間~5時間)で育てる事も出来ますが、花数が少なくなります。
培養土
バーベナ(タピアン)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
バーベナ(タピアン)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
鉢植え
バーベナ(タピアン)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:8b~11a
バーベナ(タピアン)は、耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。ただし寒さが厳しい地域では、必要に応じて冬越し対策を行いましょう。
- 地植えで育てている場合は、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。