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原産:日本/朝鮮 科:キョウチクトウ(Apocynaceae) 属:テイカカズラ(Trachelospermum) 種:テイカカズラ(asiaticum) 品種:ハツユキカズラ(Hatsuyukikazura) 開花時期:5月~6月 花の色:黄色●白色〇 葉色:緑色●桃色●黄色●白色〇 分類:常緑ツル性木本 草丈:約30~600cm 誕生日:6月10日 花言葉:「依存」「栄誉」「優雅」「優美な女性」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ハツユキカズラは桃色の新芽から始まり、葉が成熟するにつれて白色(薄黄色)から濃い緑色へと色が変わっていく魅力的な園芸品種です。一般的なテイカカズラよりも成長が緩やかで育てやすく、ハンギングバスケットに植えて下垂する草姿が楽しまれたり、壁やトレリスに這わせられる事もあります。
開花時期は晩春から初夏、花色は黄色や白色、個々の花は高杯形で花先が5裂して、花序は小花が集まり集散花序に花を咲かせます。樹形はツル性で長さは約30~150cmまで成長します。葉色は緑色や桃色、黄色や白色があり葉身は楕円形もしくは卵形、葉序は対生葉序につきます。
テイカカズラは学名Trachelospermum asiaticum、別名「マサキノカズラ」や「アジアチックジャスミン(Asiatic jasmine)」とも呼ばれる日本及び朝鮮が原産の常緑ツル性木本です。日本では本州・四国・九州に分布して山野に自生しています。
テイカカズラの語源(由来)
- 属名のTrachelospermumはギリシャ語で「首」を意味する「Trachelos」と「種」を意味する「spermum」の2語からきており種の形に由来しています。
- 種小名のアジアティクム(asiaticum)は「アジアの」を意味しており自生地に由来しています。
- 和名テイカカズラの由来は、藤原定家が愛する式子内親王の事を忘れられずに死んだ後に彼女の墓に絡みついたという伝説を元に名付けられています。
テイカカズラの特徴(魅力)
- 茎はツル性で壁面やトレリスを覆う為に利用されたり地面を被覆するグランドカバーとして利用されたりします。
- ↳ツルは気根(付着根)と巻きツルで壁や樹木を登る事が出来ます。
- 葉は光沢があり幾つかの品種ではクリーム色や桃色の班が入る
- ↳葉は常緑で冬の間は赤みがかる葉色になる
- 春から初夏に咲く白色の花はジャスミンの香りがする
- 比較的に寒さに強く強い霜に耐える
- 夏の暑さにも強く丈夫で育てやすい
テイカカズラは、ある程度サポート(誘引)を必要とする場合もありますが、ツルを巻きつけたり気根(付着根)で付着して壁面やトレリスを登る事が出来ます。また地面を被覆する様に伸びる事からグランドカバー等に利用されたり、逆に壁面を下垂させるように育てられたりします。
テイカカズラの葉は光沢があり通常は緑色ですが、寒くなると赤色へと変わり季節の移りを感じさせる葉色になります。また幾つの品種では1年を通して桃色や黄色等の葉色を楽しめるものもあり、カラーリーフとしても魅力的です。また花は形と強い香りからジャスミンに例えられる事が多く、春から初夏にかけては株を覆うように咲き近くを通れば心地よい香りを周囲に運んでくれるでしょう。
テイカカズラの栽培
園芸では、ツル性の草姿からトレリス等に誘引(自力でも登る)して育てられたり、花壇の縁沿いに植えられて縁どりとして利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられたりします。園芸品種には桃色の新芽から始まり白色から緑色へと色変わりしていく「ハツユキカズラ」やオレンジの新芽と黄色の班が入る緑色の葉が明るく魅力的な「黄金錦」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
テイカカズラは挿し木や株分けによって増やすことが出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすいものの、侵襲的に広がりやすいため注意が必要です。
テイカカズラの毒性
テイカカズラは茎葉を傷付けると乳白色の乳液が出てきますが、人によっては触ると被れます。また摂取量によっては呼吸困難や心臓麻痺を起こす恐れがある有毒物質(トラチェロシド)を含むため、食べてはいけません。