テイカカズラ属の種は約10種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、9種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■テイカカズラ属の簡易比較

学名:Trachelospermum asiaticum
生活形:常緑ツル性木本
生育型:ツル型
全長:約5m~15m
開花:5月~6月
花色:白色・クリーム色
葉色:緑色
備考:トウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)と比べて葉が小ぶりで繊細な見た目をしており、花の色もややクリーム色がかっており、香りは控えめです。
■テイカカズラ属の主な種と園芸品種の紹介
テイカカズラ
テイカカズラとは!
テイカカズラ(学名: Trachelospermum asiaticum)は、別名で「トラケロスペルマム・アジアティクム」「マサキノカズラ」「アジアチックジャスミン(Asiatic jasmine)」とも呼ばれるキョウチクトウ科テイカカズラ属に分類される常緑ツル性木本の種です。
テイカカズラの原産地は日本および亜熱帯アジアで、自生地は森林の林床や林縁、岩場などです。
テイカカズラの特徴
- 形態:全長は約5m~15m、生育型はツル型です。ツルは柔軟で自立せずに、他物に気根(付着根)を付着(固着)して張り付くか、ツルの先端が旋回しながら他物に巻き付き、ツルを固定しながら登攀します。葉の概形は楕円形・狭楕円形・卵形・披針形、色は普通緑色ですが、紅葉または園芸品種により赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・赤褐色・白色も見られます。花序は頂生または腋生の集散花序(二出集散花序・単出集散花序)で、花冠は高杯形、色は白色からクリーム色です。
- ライフサイクル:生活形は常緑ツル性木本の多年生植物です。
- 春:暖かくなってくると半休眠状態から覚めて新芽が展開し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開させ、晩春頃から開花が始まります。
- 夏:初夏頃まで開花が続き、高温期も生育旺盛にぐんぐん成長します。
- 秋:この時期も生育期間中ですが、気温が低くなり始めると生育が鈍り、葉の紅葉(赤色・橙色・黄色・赤褐色)が見られます。
- 冬:枝には葉を残したまま半休眠し成長が殆ど止まります。
- 近縁種との比較:近縁のトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)は、葉がやや大きめで、花の色が白色、香りが強めですが、本種は葉が小ぶりで繊細な見た目をしており、花の色もややクリーム色がかっており、香りは控えめです。
- 葉の装飾性:葉の色は緑色が普通ですが、秋が深まると赤色・橙色・黄色・赤褐色などに紅葉するため季節の変化を感じさせます。また園芸品種では黄色・橙色・桃色・紫色・白色なども見られるため、品種を選ぶとカラーリーフとして楽しむことが出来ます。
- 花の装飾性:本種は、花の直径が1.5~3cm程度と比較的小ぶりですが、晩春から初夏にかけて株を覆うように一斉に花が咲き誇るため、華やかさと賑やかさを感じさせる豪華な花姿が楽しめます。白色からクリーム色の花は、清潔感があり明るさを感じさせるエントランスガーデン、洗練された気品を感じさせるエレガントなお庭などによく合うでしょう。
- 香りの特徴:本種は開花期(特に夕方から夜)になると、花が数メートル先まで芳香を漂わせます。この芳香は蜂蜜を思わせるような甘く官能的な香りがします。
- 主要な芳香成分:トランス-リナロールオキシド(リナロールに似た甘さにフレッシュな香り)・リナロール(甘く爽やかなフローラル調の香り)などが含まれ、香りに複雑さと奥行きを与えています。
- 主な園芸用途:小道の傍らやテラス、ガーデンファニチャーの周辺に配置して、通行人が通り抜ける際やコーヒーブレイクで休憩する際に、香りを最大限楽しめるようにするのがおすすめです。
- フラワーアレンジメント:枝葉は収穫してドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工して、リースやブーケなどのフラワーアレンジメントの素材としても活用できます。
- ツル植物の仕立て:本種は生育型がツル型で、他物にツルの気根を付着させたり、ツルを螺旋状に巻き付けて支えにしながら登攀します。そのため、園芸ではツルを支える園芸資材(支柱・ネット・トレリス・ラティス・アーチ・パーゴラ・ガゼボ・オベリスク・ヘゴ支柱・ココスティク・トピアリーフレーム)を準備したり、また岩壁などの構造物に誘引しながら栽培すると良いでしょう。
- ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が観賞できます。
- 地被植物:本種は、生育型がツル型で、地表を絨毯のように広がったり、岩壁を枝垂れ壁面を被覆することができます。本種の地被植物としての魅力は、葉の色が美しいため色彩美しいカラーの絨毯として楽しめる点、強健で非常に丈夫なため栽培が容易な点、耐踏圧性が比較的高いため点などにあります。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場などにもあり、乾燥気味の環境にも比較的適応します。この植物は生育型がツル型で、岩肌に気根を付着させながら登攀し、ゴツゴツとした荒々しい岩肌に悠久の年月を感じさせるような独特なテクスチャーを与えます。
- 花壇の縁取り:本種の生育型はツル型で、株は地表を這うように広がります。そのため、レンガ等の花壇の縁取りに這わせたり、広範な花壇の縁を覆うのに適します。
- 寄せ植え:本種の生育型は「ツル型」で、茎は地表を這い鉢縁から枝垂れるように成長するため、寄せ植えの中で人工物である鉢を覆い隠し自然な雰囲気を演出する働きをします。そのため、生育型の異なる直立型(アンゲロニア)や分枝型(ペチュニア)等の植物を選ぶと寄せ植えに奥行きと立体感も出せるでしょう。
- シェードガーデン:本種は高い耐陰性があるため、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰や暗めの日陰でも栽培が可能です。
- インドアグリーン:本種は一定の耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、窓際の明るい環境で育てるか、植物育成ライトを使用して栽培しましょう。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~10000Luxまたは46.25~185μmol/m2・sです。
- 雑草対策:本種はアレロパシー物質を根から分泌しており、一部の雑草の繁殖や成長を非常に強く抑制します。そのため、雑草管理が大変な植え込みなどに本種を植えると、管理が楽になることがあります。
- ⚠️毒性⚠️:本種は全草に有毒なトラチェロシドなどを含有しています。そのため、食べられないことはもちろんですが、切り口から出る白色の樹液に触れると人によっては皮膚炎を起こす可能性があります。
テイカカズラの園芸品種の紹介
●黄金錦

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Ogon Nishiki’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:緑色・クリーム色(黄色)・赤橙色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は橙色、成熟するに連れてクリーム色(黄色)に変化し、縁部分に不規則な緑色の斑が入ります。そのため、一株で橙色・クリーム色(黄色)・緑色の3色の色の葉が混在し、南国を思わせるようなカラフルな色彩が楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●サマーサンセット
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Summer Sunset’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色(黄色)
葉の色:赤橙色・黄色・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は赤橙色、成熟するに連れて黄色に変化し、縁部分に不規則な緑色の斑が入ります。そのため、一株で赤橙色・黄色・緑色の3色の色の葉が混在し、南国を思わせるようなカラフルな色彩が楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●ハツユキカズラ

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Tricolor’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:桃色・クリーム色(白色)・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は桃色をしていますが、成熟するに連れて淡いクリーム色から白色に変化し、さらに成熟すると緑色の砂子斑が入り、全体が緑色となります。そのため、一株で桃色・クリーム色(白色)・緑色の3色の色の葉が混在し、優しい雰囲気を感じさせる色彩を楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●初雪っ子

学名:Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikko’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:濃桃色(赤紫色)・白色・緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
カラーリーフ:葉の色は新芽展開時は濃桃色(赤紫色)をしていますが、成熟するに連れて淡いクリーム色から白色に変化し、さらに成熟すると緑色の砂子斑が入り、全体が緑色となります。そのため、一株で濃桃色(赤紫色)・クリーム色(白色)・緑色の3色の色の葉が混在し、可愛いらしい雰囲気を感じさせる色彩を楽しめます。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●ピンクシャワー
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Pink Showers’
開花時期:5月~6月
花の色:桃色
葉の色:緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
珍しい桃花:テイカカズラでは珍しい桃花を咲かせます。この色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
●フラットマット
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Flat Mat’
開花時期:5月~6月
花の色:白色・クリーム色
葉の色:緑色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
備考:地表をフラットに迅速に広がるため、地被植物として利用するのにおすすめな品種です。
●桃香
学名:Trachelospermum asiaticum ‘Momoka’
開花時期:5月~6月
花の色:桃色
葉の色:緑色・黄色
生育型:ツル型
全長:100cm以上
珍しい桃花:テイカカズラでは珍しい桃花を咲かせます。この色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に幅広の白色(クリーム色)の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。
トウキョウチクトウ


トウキョウチクトウとは!
トウキョウチクトウ(学名: Trachelospermum jasminoides)は、別名で「スタージャスミン(star jasmine)」「コンフェデレート・ジャスミン(confederate jasmine)」「サウザーン・ジャスミン(southern jasmine)」とも呼ばれるキョウチクトウ科テイカカズラ属に分類される常緑ツル性木本の種です。
トウキョウチクトウの原産地は日本、中国、台湾、朝鮮半島、チベット、ベトナムで、自生地は森林の林床や林縁、岩場などです。
トウキョウチクトウの特徴
- 形態:全長は約100cm~600cm、生育型はツル型です。ツルは柔軟で自立せずに、他物に気根(付着根)を付着(固着)して張り付くか、ツルの先端が旋回しながら他物に巻き付き、ツルを固定しながら登攀します。葉の概形は楕円形・狭楕円形・卵形・披針形、色は普通緑色ですが、紅葉または園芸品種により赤色・桃色・橙色・黄色・赤褐色・白色も見られます。花序は頂生または腋生の集散花序(二出集散花序・単出集散花序)で、花冠は高杯形、色は白色です。
- ライフサイクル:生活形は常緑ツル性木本の多年生植物です。
- 春:暖かくなってくると半休眠状態から覚めて新芽が展開し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開させ、晩春頃から開花が始まります。
- 夏:初夏頃まで開花が続き、高温期も生育旺盛にぐんぐん成長します。
- 秋:この時期も生育期間中ですが、気温が低くなり始めると生育が鈍り、枝は木質化が進み、葉の紅葉(橙色・黄色・赤色・赤褐色)が見られます。
- 冬:枝には葉を残したまま半休眠し成長が殆ど止まります。
- 近縁種との比較:近縁のテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)は葉が少し小ぶりな傾向があり、花の色がクリーム色がかっていますが、本種は葉がやや大きめで、花の色が白色、香りが強めです。
- 葉の装飾性:葉の色は緑色が普通ですが、秋が深まると赤色・橙色・黄色・赤褐色などに紅葉するため季節の変化を感じさせます。また園芸品種では黄色・桃色・白色なども見られるため、品種を選ぶとカラーリーフとして楽しむことが出来ます。
- 花の装飾性:本種は、花の直径が2~3cm程度と比較的小ぶりですが、晩春から初夏にかけて株を覆うように一斉に花が咲き誇るため、華やかさと賑やかさを感じさせる豪華な花姿が楽しめます。白色の花は、清潔感があり明るさを感じさせるエントランスガーデン、洗練された気品を感じさせるエレガントなお庭などによく合うでしょう。
- 香りの特徴:本種は開花期(特に夕方から夜)になると、花が数メートル先まで芳香を漂わせます。この芳香は蜂蜜を思わせるような甘く官能的な香りがします。
- 主要な芳香成分:リナロール(甘く爽やかなフローラル調の香り)・ネロリドール(シトラスのような甘いフローラル調・ウッディ調の香り)などが含まれ、香りに複雑さと奥行きを与えています。
- 主な園芸用途:小道の傍らやテラス、ガーデンファニチャーの周辺に配置して、通行人が通り抜ける際やコーヒーブレイクで休憩する際に、香りを最大限楽しめるようにするのがおすすめです。
- ツル植物の仕立て:本種は生育型がツル型で、他物にツルの気根を付着させたり、ツルを螺旋状に巻き付けて支えにしながら登攀します。そのため、園芸ではツルを支える園芸資材(支柱・ネット・トレリス・ラティス・アーチ・パーゴラ・ガゼボ・オベリスク・ヘゴ支柱・ココスティク・トピアリーフレーム)を準備したり、また岩壁などの構造物に誘引しながら栽培すると良いでしょう。
- ハンギング仕立て:本種は茎が比較的柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が観賞できます。
- 地被植物:本種は、生育型がツル型で、地表を絨毯のように広がったり、岩壁を枝垂れ壁面を被覆することができます。本種の地被植物としての魅力は、葉の色が美しいため色彩美しいカラーの絨毯として楽しめる点、強健で非常に丈夫なため栽培が容易な点などにあります。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場などにもあり、乾燥気味の環境にも比較的適応します。この植物は生育型がツル型で、岩肌に気根を付着させながら登攀し、ゴツゴツとした荒々しい岩肌に悠久の年月を感じさせるような独特なテクスチャーを与えます。
- 花壇の縁取り:本種の生育型はツル型で、株は地表を這うように広がります。そのため、レンガ等の花壇の縁取りに這わせたり、広範な花壇の縁を覆うのに適します。
- シェードガーデン:本種は高い耐陰性があるため、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰や暗めの日陰でも栽培が可能です。
- インドアグリーン:本種は一定の耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、窓際の明るい環境で育てるか、植物育成ライトを使用して栽培しましょう。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~10000Luxまたは46.25~185μmol/m2・sです。
- ⚠️毒性⚠️:本種は全草に有毒なアルカロイドを含有しています。そのため、食べられないことはもちろんですが、切り口から出る白色の樹液に触れると人によっては皮膚炎を起こす可能性があります。
トウキョウチクトウの園芸品種の紹介
●斑入りトウキョウチクトウ
学名:Trachelospermum jasminoides ‘Variegatum’
開花時期:5月~6月
花の色:白色
葉の色:緑色・白色(クリーム色)
全長:約100cm以上
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に白色(クリーム色)の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
紅葉:秋になると葉の色は赤色から赤褐色へと変化し、紅葉が楽しめます。


