フロックスの育て方

フロックス(ナターシャ)の育て方や増やし方【マキュラータ種】

フロックス(ナターシャ)の特徴


原産:北アメリカ科:ハナシノブ(Polemoniaceae) 属:フロックス(Phlox) 種:マキュラータ(maculata) 品種:ナターシャ(natascha) 花の色:桃色●白色〇葉色:緑色● 分類:多年草草丈:90cm 草姿:直立開花時期:6月～9月花言葉:「協調」「合意」
花壇土	鉢土	水やり
肥料	剪定	夏越し
冬越し	増やし方	病気

フロックス(ナターシャ)は背が高く花壇の中央から後方に植えると高さのある背景として利用でき、弾ける様な桃色と輝く白色の絞りの入る花が可愛らしいガーリーポップな雰囲気を作る園芸品種です。

開花時期は初夏から秋、花色は桃色と白色の複色で花先が5裂する小花を円錐花序に咲かせます。草姿は直立で地下茎でゆっくり広がり高さは約90cm × 幅は約60cmまで成長します。葉色は緑色で光沢があり、葉身は披針形で対生葉序につきます。

フロックス(マキュラータ種)は背が高く直立する草姿をしており、花壇の後方や中央に植えると単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。花色は品種により桃色や赤色、紫色等の花がありお庭の雰囲気に合わせて可愛らしくロマンティックなお庭に桃色の花を選んだり、落ち着いたオシャレなお庭に紫色の花を選ぶ等するといいでしょう。

フロックス(マキュラータ種)は播種でも増やせますが、一般的には挿し木や株分けで増やされます。夏の暑さや寒さに強い一方でジメジメとした多湿を嫌い、うどん粉病等のカビ性の病気にかかりやすくなります。

フロックスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

フロックスの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2021】

フロックス(ナターシャ)の育て方

花壇の土づくり

フロックス(ナターシャ)は直射日光が6時間以上当たる日向で最も良く成長して最高の開花を見せ、3時間～5時間程度の半日影迄で育てられます。

土は腐葉土等の堆肥がしっかり入った肥沃で水捌けの良い土壌を好みます。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて改良用土をいれて土壌を改善しましょう。

鉢土づくり

フロックス(ナターシャ)は通気性が良い肥沃な培養土で育てましょう。

自作する場合は’赤玉土小粒6割＋腐葉土2割＋堆肥2割＋元肥’を混ぜた培養土がおすすめです。

水やりの仕方

フロックス(ナターシャ)の水やりは土の表面もしくは表層が乾燥してきたタイミングで行い、土壌中の古い空気と新鮮な空気が入れ替わる程にたっぷり水を与えましょう。

また水やりを行う時に葉や花にかけると、うどん粉病や他の真菌性の病気を招くため、必ず水はねしない様に与えてください。

肥料の与え方

フロックス(ナターシャ)は肥沃な土壌であれば基本的に肥料は必要としません。

植付時に堆肥と元肥をしっかり入れておき、毎年春に堆肥と水でゆっくり溶ける緩効性肥料を与えましょう。

剪定のやり方

フロックス(ナターシャ)は好みでわかれますが春から晩春にかけて切り戻しすることで、高さを抑え分枝を促し花数を増やす事が出来ます。

開花期間中は萎れた花や枯れた花の茎を切り取り、開花が全て終わる中秋から晩秋は株の半分程を切り戻しましょう。

夏越しする方法

フロックス(ナターシャ)は暑さに強く夏の間も美しい花を咲かせますが、乾燥には弱いため萎れたら水やりをすぐに行う様にしましょう。また長雨が続き多湿になると真菌性の病気にかかりやすくなるため注意が必要です。

冬越しする方法

Hardiness:3b～8a

フロックス(ナターシャ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は特にありません。

翌年の成長に備え株の周囲に穴を掘り有機肥料を入れたり、腐葉土でマルチングしてあげる等して上げましょう。

挿し木や株分けで増やす

フロックス(ナターシャ)は挿し木や株分けによって増やす事ができます。

挿し木

フロックス(ナターシャ)の挿し木時期は五月から六月が最も適します。新しく成長した健康な茎を選び切りとり、上部にある葉を残し下部の葉は取り除きましょう。切り口に発根ホルモンを付け湿らせた無菌の培地に挿して下さい。

株分け

フロックス(ナターシャ)の株分けする時期は春もしくは秋が最も最適です。株分けを行う前日夜に水をしっかり与えておくと株分け後の活着が良くなります。

スコップを使い株を掘りあげたら根と葉茎をしっかり付けた束を2個から3個に分けるように手もしくはハサミを使い切り分けます。株分け後は直ぐに植付けて水をしっかり与えてください。

播種で増やす

フロックス(マキュラータ種)の種蒔の方法
播種時期:3月～5月・9月～10月
発芽適温:約15度～20度
発芽日数:約7日～14日
光条件:

種は通気性保水性のいい無菌の培地に撒き、指で軽く押し薄く覆土しましょう。種が流されないように底面吸水もしくは優しく水やりを行い乾燥しない様に管理して下さい。

植物の病気

フロックス(マキュラータ種)の病気

うどん粉病
灰色カビ病
斑点病
サビ病

フロックス(ポップスター)の育て方や増やし方【キキョウナデシコ】

フロックスの育て方

フロックス(ポップスター)の特徴


原産:北アメリカ科:ハナシノブ(Polemoniaceae) 属:フロックス(Phlox) 種:キキョウナデシコ／ドラモンディ(drummondii) 品種:ポップスター(popstar) 花の色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇分類:一年草草丈:30cm 開花時期:5月～7月(秋に返り咲く事もある) 誕生花:7月2日花言葉:「あなたの望みを受けます」「合意」
花壇土	鉢土	水やり
肥料	剪定	夏越し
冬越し	増やし方	病気

フロックス(ポップスター)は非常に豊富で元気になる様な明るい花色と、花弁の先がツンツン尖る個性的な花姿が魅力的な園芸品種です。

開花時期は晩春から夏(秋に返り咲く事もある)、花色は赤色や桃色、紫色や青色、白色があり、個々の花は筒状で花先が何回も裂けて尖り、花序は小花が集まり円錐花序に花を咲かせます。草姿は直立で分枝が良く高さ約30cm × 幅は約40cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形で対生葉序もしくは互生葉序につきます。

キキョウナデシコは一般的なフロックスと違い毎年種から成長する一年草です。最大の特徴(魅力)は非常に豊富な花色と花の形にありお庭の雰囲気に合わせて好きな品種を選べる所にあり、また種から容易に育てられるため大量植栽にも向いています。

キキョウナデシコの茎や葉は粘着質の腺毛で覆われているため触るとベタベタとします。茎は分岐がよく高さ幅とも最大45cm程度まで成長してドーム状の草姿が作られ、葉は茎の下部では対生葉序になり上部では互生葉序につきます。

園芸では大量植栽として花壇に並べて植えられたり、鉢植えでコンパクトに育てられたり、寄せ植えの素材として利用される事もあります。園芸品種には、甘いキャラメルを連想させる様な薄茶色の花色が魅力的な「チェリーキャラメル」やツンツン尖る花の形と鮮やかな花色が魅力的な「ポップスター」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。

キキョウナデシコは一般的には春に種を撒いて育てます。やや夏の暑さを苦手にしているため株は減衰する傾向にありますが、花は晩春から秋まで咲きます。冬には株は枯れてしまいますが、環境があえば溢れ種から翌年また芽を出して成長を始めます。