科:キンポウゲ(Ranunculaceae)
属:アネモネ(Anemone)
品種:クーニギン シャーロッテ(konigin charlotte)
開花時期:8月~11月
花の色:桃色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約90cm
誕生花:9月14日/9月30日/10月2日/10月8日/10月15日
花言葉:薄れゆく愛/忍耐/淡い思い
用途:切り花
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)とは!?
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は学名Anemone x hybrida ‘konigin charlotte’、桃色の萼片が幾重にも重なり咲く半八重咲きの花姿と、スラリと長く伸びる花茎が魅力的な園芸品種です。
開花時期は晩夏から晩秋、花色は桃色、個々の花は直径約7cmの大きさで、花弁状の萼片が幾重にも重なり半八重咲きして、中央に球状につく多数の緑色(~黄色)の雌蕊と、雌蕊を囲う多数の黄色の雄蕊があり、花序は集散花序に花が咲きます。草姿は直立して根茎で広がり高さ約90cm × 幅は75cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は掌状浅裂(~中裂)して、葉序は根生葉もしくは苞葉が輪生につきます。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の特徴(魅力)
- アネモネ(クーニギン シャーロッテ)はスラッと最大90cmの高さまで伸びる花茎の先に咲く可愛い桃色の花が魅力です。
- 花は花弁状の薄桃色の萼片が幾重にも重なり半八重咲きします。
- 桃色の花はふんわりとした優しい印象を与えるためロマンチックで甘い雰囲気のお庭などによくあうでしょう。
- 花茎が長く伸びて楚々と咲く花は可憐な魅力があり切り花や茶花としても魅力的です。
- 葉は縁部分が深くカットされた装飾的な形をしています。
- 葉は基本的に根生葉のみで構成されており花茎には花柄の下に苞葉がつきます。
- 地面下には根茎がありしばしば群生をつくります。
- やや湿り気のある土壌を好みますが理想的な環境であれば水やりや肥料も殆ど必要なく放ったらかしで育てられます。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の切り花の楽しみ方
- アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の収穫は花が完全に開ききっていないものを選びます。
- 好みの長さで花茎を切りバケツに入れて収穫します。
- 収穫したアネモネ(クーニギン シャーロッテ)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは管理の仕方で変わりますが約7日程度です。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の栽培方法
園芸では、長く伸びる花茎に楚々として咲く可憐な花を楽しむ目的で育てられたり、またその花を切り花として利用する目的で育てられたりします。また花のない時期は地面を被覆する様に根生葉(基部から出る葉)が出て深くカットされた装飾的な葉が地面を覆うことから、花壇に並べると被覆植物として利用できます。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)を育てる際に注意する事は基本的にありません。アネモネ(クーニギン シャーロッテ)はやや湿り気のある土壌を好みますが、理想的な環境(肥沃な土壌・半日影等)であれば放ったらかしで育てる事も可能です。
アネモネの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アネモネの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種【2021】
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の育て方
花壇の土づくり
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は日向でも育てられますが、強い日差しが一日中あたる場所よりも、午前中のみ日が当たり午後から日陰になるような半日影を好みます。またやや湿り気のある土壌を好む事から、日向よりも半日影の方が管理もしやすいです。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は土壌のPH5.5~6.5の間を好み、通気性が高く有機物(腐植)が豊富に入る肥沃な土壌を好みます。
植付けの前に土壌診断を行い、土壌が粘土質で硬かったりする場合は、必要に応じて通気性を高めるパーライト等の土壌改良材を入れたり、また肥沃さと膨軟性を高める目的で腐葉土やピートモスを入れ土壌改善を行いましょう。
鉢土づくり
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は日向でも育てられますが、西日の当たらない半日影が理想です。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 黒土+腐葉土+パーライト(極小粒)=5:3:2
水やりの仕方
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は冬を除いた生育期間中、持続的に湿り気のある土壌を好みます。また乾燥した土壌を好みません。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としませんが、晩冬から早春に肥料(寒肥)を施す事で恩恵をうけます。
- 肥料は植付け時に与える元肥、もしくは休眠中の晩冬から早春に与える寒肥を年に1回与えます。
- 植付け時に与える元肥は緩効性肥料を選び成分は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料もしくは、リンが多めに入る山型肥料を選びましょう。
- 元肥の入れ方は全面施肥(培養土もしくは土に均一に混ぜ込む)しましょう。
- 晩冬もしくは早春に与える寒肥は緩効性肥料もしくは配合肥料を選び、成分は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型もしくは、リンが多めの山型を選びましょう。
- 寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か穴を掘り、その中に肥料を施しましょう。
- ↳また、土質は風雨等でどうしても年々劣化するため、土質を改善する堆肥や腐葉土等も株の近くにマルチングする等して入れてあげるといいでしょう。
剪定のやり方
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は夏の暑さに耐えますが、乾燥を苦手にしています。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の夏越し対策
- 基本的には西日の当たらない半日影で育てた方がいいでしょう。
- 地面が乾燥するのを防ぐために腐葉土等で株元をマルチングするのも対策になります。
- 地植えしたものでも土の表面が乾燥してきたらしっかり水やりを行います。
- ↳鉢植えで育てている場合は、より乾燥が早いため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:5b~8a
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は耐寒性が高く基本的には冬越しの対策は必要ありません。
春からの成長に備えて株の周囲に穴を掘り寒肥(配合肥料)を入れたり、腐葉土を入れるかマルチングして上げるといいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)は株分けや根挿しによって増やす事ができます。
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の株分け手順
- アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の株分け時期は成長が始まる前の早春もしくは秋が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- スコップもしくはナイフ等を利用して株(根茎)を個々に切り分けます。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えましょう。
播種で増やす
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の病気
- うどんこ病
- 灰色かび病
アネモネ(クーニギン シャーロッテ)の害虫
- アブラムシ
- ハモグリバエ