科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:アスチルベ(astilbe) 種:アレンジー(arendsii) 品種:ラインランド(Rheinland) 開花時期:5月~9月 花の色:桃色● 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:60cm 草姿:直立 誕生花:5月12日/6月1日/6月21日 花言葉:「自由きまま」「楽しい恋の訪れ」「繊細」「自由」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アスチルベ(ラインランド)は、綿菓子を思わせる様なふんわりとした花姿と柔らかな桃色の花色がロマンティックな甘い雰囲気を抱かせる魅力的な園芸品種です。
開花時期は晩春から秋、花色は桃色、個々の花は花弁が5個(5数花)あり、花序は小花が幾つも集まり長さが約15~30cmの円錐花序を作ります。草姿は直立で高さ約60cm × 幅は約60cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は楕円形もしくは卵形や披針形で縁部分に鋸歯があり奇数羽状複葉につき、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
アスチルベ(アレンジー種)は学名astilbe × arendsii、20世紀初頭にシネンシス種(A.chinensis)やジャポニカ種(A.japonica)、ツンベルギー種(A.thunbergii)等が複数交配されてうまれた雑種です。
アスチルベ(アレンジー種)の語源(由来)
- 属名のアスチルベ(Astilbe)はギリシャ語の「stilbē」に由来しています。
- 品種群のアレンジー(arendsii)はドイツ人ジョージ・アレンジ(George Arends)に由来しています。
アスチルベ(アレンジー種)の特徴(魅力)
- アスチルベ(アレンジー種)は非常に多くの品種がある人気の高い品種群です
- 非常に花数が多く圧倒的にボリュームある花穂をつくる所が魅力で
- ↳花弁が線状で非常に細いため綿のような柔らかい見た目を作ります
- ↳園芸品種が多く花色も豊富にあります
- 葉は分裂して羽状につき広がるため非常に装飾的で
- ↳幾つかの品種では黒色や赤色等の葉色がありカラーリーフとしても楽しめます
- 耐陰性があり日陰で楽しめる顕花植物として重宝されています
- 高温と乾燥がやや苦手です
アスチルベ(アレンジー種)の切り花の楽しみ方
- アスチルベ(アレンジー種)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- アスチルベ(アレンジー種)の収穫は花が4分の3程度開いてる時に行うと良いでしょう。
- 収穫したらバケツの中で水揚げの妨げになる不要な葉を取り除きます。
- 葉を取り除いたら水の中で水切りを行いましょう。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは7日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水を換えを行います。水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行いましょう。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
アスチルベ(アレンジー種)の栽培
園芸では、アスチルベ(アレンジー種)のボリューミーで華やかな花を鑑賞する目的であったり、黒色や黄色等の美しい葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられます。アスチルベを植える際は比較的に背が高くなるため、花壇の中央付近に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。耐陰性があるためシェードガーデン等にもおすすめです。
園芸品種には薄紫色のふわふわとした花が優しくロマンティックな雰囲気をつくる「アメジスト」や殆ど黒色の葉と白色の花の対比が非常に魅力的な「イルリヒト」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
アスチルベ(アレンジー種)を育てる際に注意する事は「夏の強い日差し」や「乾燥」です。アスチルベは強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになったり乾燥しやすくなるため、植え場所や管理する場所には注意が必要です。またやや湿り気のある土壌を好むため、生育期間を通してしっかり水やりを行う事も大切です。