原産:東南アジア/バングラデシュ/オーストラリア/ニューギニア 科:キジカクシ(Asparagaceae) 属:コルジリネ/コルディリネ(Cordyline) 種:センネンボク/フルティコサ(fruticosa) 品種:レッド シスター(red sister) 開花時期:6月~8月 花の色:桃色●白色〇 葉色:桃色●黒色● 分類:常緑低木 草丈:約200cm 草姿:直立 誕生花: 花言葉:「幸福な交際」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コルジリネ(レッド シスター)はゴシック調の重厚感ある葉色が魅力の園芸品種です。レッドシスターの葉は初め鮮やかな桃色(~赤色)をしていますが、成熟するにつれて徐々に黒色(~栗色)が入り桃色と黒色の二色の葉色へと変わっていきます。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色から白色、個々の花は直径約1cmの鐘形で花被片が6個あり、花序は小花が円錐状に集まり円錐花序に花が咲きます。樹形は直立で高さは約200cm × 幅は約150cmまで成長します。葉色は桃色(~赤色)と黒色(~栗色)、葉身は楕円形(長さ約30~75cm 幅は約5~10cm)で、葉序は互生葉序につきます。
センネンボクは学名Cordyline fruticosa、別名「ハヤザキオオバギボウシ」や「ウノハナギボウシ」とも呼ばれる東南アジア及びバングラデシュ、オーストラリア、ニューギニアを原産とする常緑低木です。和名「センネンボク」の由来は恐らく長寿命な所からきています。また属名のコルジリネ(Cordyline)はギリシャ語の「kordyle(棍棒)」からきており地面下にある太い根茎に由来しており、種小名のフルティコサ(fruticosa)はラテン語で「潅木状の/低木状の」を意味しており樹形に由来しています。
センネンボクの特徴(魅力)は、非常に大きく派手な色の葉を付ける所と香りの良い華やかな花を咲かせる所にあります。センネンボクの葉は非常に大きく長さ約30(75)cm 幅は約5(10)cmに達する事もあり、光沢のある桃色から赤色の派手な葉色(成熟すると緑色)をしています。また花が咲くまでに10年近くの時間を要し、観葉植物として育てた場合は殆ど花が咲く事はありませんが、小花が円錐状に集まり咲く花姿も非常に豪華で香りがよく魅力的です。
センネンボクはその名前からもわかる通り非常に長寿で、成熟すると高さが400mを越える事もあります。また時が経つにつれて下部の葉は失われ上部の葉のみが残っていきます。
園芸では派手で美しい葉色と直立にスっと伸びる樹形を鑑賞する目的で育てられます。一般的に寒さに弱く直射日光も苦手にしているため日本では管理のしやすい鉢植えにして育てられる事が多く、間接光のみが当たる様なシェードガーデンや屋内の観葉植物としてよく利用されます。園芸品種には、ピンクとクリームと緑色の三色の葉色がロマンチックな雰囲気をつくる「ピンクダイヤモンド(pink diamond)」や赤色と黒色の二色の葉色が上品なゴシック・ドレスを連想させる「レッドシスター(red sister)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
またセンネンボクは園芸以外でも、伝統的また宗教的に様々な用途で利用されてきました。例えばフィリピンやインドネシア等ではセンネンボクは神聖な植物として扱われており、フィリピンのシャーマンは死霊の霊をなだめたり利用するための儀式を行う際にセンネンボクの葉(赤色の葉が精霊にとって魅力であると信じられている)を利用していました。またオーストロネシア語族の人達にとってもセンネンボクは神聖な植物として扱われており占いや治療等の儀式でセンネンボクの葉が用いられています。また古代ハワイでも精神的な力があると信じられ特定の儀式で葉を首の周りに着用していました。現在でもハワイではダンスパフォーマンスのためにフラダンサーがセンネンボクの葉をフラスカートとして利用しています。
センネンボクは剪定した際の茎を利用して挿し木や根茎を利用した根伏せで増やす事が出来ます。育てる際は夏の強い日差しと乾燥に弱いため日陰等に移動して水やりに気をつけ、また冬の寒さに弱いため管理場所に注意が必要です。