原産:南アメリカ
科:カタバミ(Oxalidaceae)
属:オキザリス/カタバミ(Oxalis)
種:イモカタバミ/アーティキュラータ(articulata)
別名:フシネハナカタバミ/オキザリス・アーティキュラータ/ピンク ソレル(pink sorrel)/ピンク ウッド ソレル(pink wood sorrel)/ウィンドウボックス ウッド ソレル(windowbox wood-sorrel)
品種:アルバ(oxalis articulata ‘alba’)
開花時期:4月~6月・9月~11月
花の色:白色〇
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約15~30cm
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は白花を咲かせるイモカタバミの園芸品種です。開花が長く春と秋(涼しい地域では夏も開花)に株を覆う程に沢山の花を咲かせ、美しい純白の花は、お庭の雰囲気を明るくしたり、清潔感を感じさせる事が出来ます。
開花時期は春と秋(夏に咲く事もある)、花色は白色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿はドーム状に広がり高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
イモカタバミとは!?
イモカタバミは学名Oxalis articulata、別名「フシネハナカタバミ」や「ピンク ソレル(pink sorrel)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草で、日本国内にも鑑賞用として輸入されたものが広く帰化しており道端等で自生しています
イモカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のアーティキュラータ(articulata)は「節のある」「継ぎ目のある」を意味しており、節のある塊茎に由来します。
- イモカタバミの由来は地面下に芋(イモ)の様な塊茎をもつ事からきています。
- フシネハナカタバミの由来は塊茎が串団子の様に節をつけ増える所からきています。
イモカタバミの特徴(魅力)
- イモカタバミは非常に多花性で葉を覆う程に沢山の桃色(~紫色)の花をつけ華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- ↳開花は春と秋(夏に咲く事もある)にあり長く花を楽しめます。
- イモカタバミの根茎(塊茎)は丸い団子状で幾つも連なり最大15cmに長さになります。
- イモカタバミは地面を被覆するグランドカバーとして高い人気があります。
- ↳何故なら葉や根からアレロパシーが出ているため種の発芽を抑制するなど雑草対策に使う事が出来るからです。
- 理想的な環境であれば放ったらかしでも育てる事が出来ます。
イモカタバミは地面下に節で繋がる太い根茎(塊茎)をもち、球状の塊茎が結束した状態で串団子の様に増える事で増殖します。葉は根茎(塊茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉柄は長さ約10(~30)cm、葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花序は高さ約10~28cmに伸びる花茎に約3(~12)個の花を散形花序に付け、個々の花は桃色(~紫色)の花弁が5個あります。
イモカタバミの栽培方法
園芸では、葉を覆う程に咲く桃色(~紫色)の華やかな花姿を鑑賞する目的だったり、雑草対策もかねて地被植物(グランドカバー)として利用する目的で育てられます。また春から秋(夏暑くなると休む)にかけて長く花を鑑賞出来る所も魅力で育てられています。
イモカタバミは理想的な環境であれば放ったらかしで育てる事が出来ますが、土壌が乾燥しやすかったり、雨の後も水分が停滞する様な環境では枯れたり根腐れしやすいため、注意が必要でしょう。
オキザリス(カタバミ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種の紹介【2021】
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)の育て方
花壇の土づくり
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし暑さの厳しい地域では、暑さや乾燥を避けるため西日の当たらない半日影で育てた方がよい事もあります。植える場所は地域に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たる半日影で育てましょう。
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は水捌けがよく有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは直射日光が3時間~5時間の半日陰で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥
水やりの仕方
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は、雨の後に何時までも水分が停滞する様な状態を嫌いますが、通常はやや湿り気のある土壌を好みます。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は肥料をしっかり与える事で、茎葉の成長が良くなります。
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)の肥料の与え方
- 肥料は夏と冬を除く生育期間中に持続的に与えます。
- 固形肥料や緩効性肥料等、規定された量を定期的に与えましょう。
- ↳液肥であれば14日に1度のペースで与えるといいでしょう。
剪定のやり方
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は基本的に剪定不要です。ただしやや侵襲的に広がる傾向があるため、決められた範囲を逸出して広がらない様に気をつける必要があるでしょう。
夏越しする方法
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は夏の高温多湿をやや苦手にしています。暑さが厳しい場合は明るい日陰に移動させたり、遮光ネットを利用して強い日差しを避けるといいでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:7b~11a
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にありません。
挿し木や株分けで増やす
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は株分けによって増やす事ができます。
オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)の株分けは一般的に休眠中に行います。土から株を掘りあげたら、節部分から分割して、再度植え直しましょう。
播種で増やす
イモカタバミの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
イモカタバミの病気
- さび病
イモカタバミの害虫
- ナメクジ
- カタツムリ
- アオムシ
- バッタ