カラマツソウ属(タリクトラム属)は約211種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは6種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■カラマツソウ属(タリクトラム属)の簡易比較

学名:Thalictrum aquilegiifolium
生活形:多年草
草丈:約50~100cm
開花:5月~8月
花色:白色・桃色・紫色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿と、レースを見ているようなお洒落な葉が地表を覆う様子にあります。晩春から夏にかけて開花する花房はドーム状に花が集まり、萼片は極小さく早落性で、白色または桃色や紫色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培されることも多いです。また1枚の葉は2~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈し、根生葉が広がり地表を覆うため地被植物としても利用できます。

学名:Thalictrum delavayi
生活形:多年草
草丈:約60~200cm
開花:6月~8月
花色:白色・桃色・紫色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、他のカラマツソウ属の近縁種と比べて大きく目立つ萼片があり、花穂が大きく、また疎らに花がつくことでカスミソウの花のような可憐な花姿が楽しめる点にあります。夏頃に開花する花房は円錐状に花が集まり、長さが40cmに達する事があり、非常に巨大で強い存在感があります。その一方で、花同士の間隔は開き、花同士の間に大きな空間があるため、霞を見ているような、またはふんわりとした綿を見ているような雰囲気を呈します。特に本種は、桃色や紫色の萼片がとても美しく可愛らしさや上品さを演出することが出来ます。また1枚の葉は3~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。本種は、山地の森林などに自生しており、耐陰性が高いためシェードガーデンで栽培することが可能です。耐寒性は高い一方で、夏場の高温多湿は苦手にしているため、日本の温帯で育てる場合は夏越し対策が重要です。

学名:Thalictrum flavum
生活形:多年草
草丈:約100~150cm
開花:6月~8月
花色:黄色・クリーム色・白色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、明るく元気な印象を与える黄色の花色と、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿にあります。夏頃に開花する花房は円錐状に花が集まり、長さが25cmに達する事があり、巨大で強い存在感があります。また萼片は極小さく早落性で、黄色からクリーム色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培されることも多いです。また1枚の葉は2~3回三出羽状複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。

学名:Thalictrum aquilegiifolium
生活形:多年草
草丈:約20~120cm
開花:6月~9月
花色:白色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:本種は日本の固有種で、北海道から九州までの山地の林縁や湿潤な草原に自生しています。主な魅力は、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿と、レースを見ているようなお洒落な葉が地表を覆う様子にあります。夏に開花する花房はドーム状に花が集まり、萼片は極小さく早落性で、白色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。またこの雄蕊は花糸が葯と同程度に太い点も特徴となります。1枚の葉は2~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈し、根生葉が広がり地表を覆うため地被植物としても利用できます。

学名:Thalictrum minus var. hypoleucum
生活形:多年草
草丈:約50~150cm
開花:7月~10月
花色:白色・クリーム色・黄色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:本種は日本の山地の草原などにも自生している植物です。主な魅力は、小ぶりで可愛らしい小葉が集まり1枚の葉を形成し、レースのようなお洒落な葉の形をしている点、秋に見られる黄色の花が可憐な雰囲気を感じさせる点にあります。

学名:Thalictrum rochebrunianum
生活形:多年草
草丈:約50~200cm
開花:7月~8月
花色:白色・桃色・紫色
葉色:緑色
生育型:叢生型
備考:この植物の魅力は、他のカラマツソウ属の近縁種と比べて萼片に早落性がなく開花後も長く残る点、萼片が大きく目立ち桃色で可愛らしさを感じさせる点、花は円錐状に疎らに咲き可愛らしさと可憐さを感じさせる点などにあります。また近縁種で花の見た目が似ているオオシキンカラマツ(Thalictrum delavayi)は花穂の長さが40cmに達しますが、本種は花穂の長さが約5~15cmと控えめな大きさです。1枚の葉は2~5回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。
■カラマツソウ属(タリクトラム属)の主な種と園芸品種の紹介
タリクトラム・アクイレギフォリウム

タリクトラム・アクイレギフォリウムとは!
タリクトラム・アクイレギフォリウム(学名: Thalictrum aquilegiifolium)は、別名で「カラマツソウ」「コロンバインメドウルー(columbine meadow rue)」「フレンチメドウルー(French meadow rue)」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
タリクトラム・アクイレギフォリウムの原産地はヨーロッパからアジアまで広範に渡り、自生地は林縁、湿潤な草原、牧草地などにあります。
タリクトラム・アクイレギフォリウムの特徴
- タリクトラム・アクイレギフォリウムの魅力:この植物の魅力は、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿と、レースを見ているようなお洒落な葉が地表を覆う様子にあります。晩春から夏にかけて開花する花房はドーム状に花が集まり、萼片は極小さく早落性で、白色または桃色や紫色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培されることも多いです。また1枚の葉は2~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈し、根生葉が広がり地表を覆うため地被植物としても利用できます。
- 草姿:草丈は約50~100cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の位置は茎葉と根生葉の2種類があり、葉序は互生葉序です。葉の形は2回3出複葉から4回3出複葉を呈し、小葉は円形・広卵形・倒卵形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は5月~8月頃、花序は茎頂部にドーム状に花が集まり散房花序または円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。また萼片も極小さく早落性があるため目立たず、一般的に鑑賞される部分は雄蕊の部分になります。1個の花には多数の雄蕊があり、花冠から長く突出しているため、花穂全体を見ると綿菓子のような外観となります。また、花の色は白色の他、桃色や紫色をしているため、好みに合わせて花色が選べる所も魅力です。
- 地被植物:タリクトラム・アクイレギフォリウムは、根茎で広がり叢生して、根生葉が地表を覆うように広がります。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。基本的に耐踏圧性はないため、植物を踏む心配がない小道の脇や花壇の縁取り、樹木の下草などに利用すると良いでしょう。注意点として、冬になると地上部が枯れて休眠し、土が剥き出しになるため、冬の間も地表を植物で覆いたい場合には本種は向きません。
タリクトラム・アクイレギフォリウムの園芸品種の紹介
サンダークラウド

学名:Thalictrum aquilegiifolium ‘Thundercloud’
花の色:桃色
葉の色:緑色
草丈:約100cm
備考:花の色は鮮やかな桃色を呈し、女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。そのため、可愛いをテーマにするお庭、恋心をくすぐるようなロマンチックな雰囲気を演出するお庭などによくあいます。
プルプレウム

学名:Thalictrum aquilegiifolium ‘purpureum’
花の色:桃色・紫色
葉の色:緑色
草丈:約100cm
備考:花の色は桃色から紫色を呈し、可愛らしさの中に上品さも感じさせる園芸品種です。
オオシキンカラマツ
オオシキンカラマツとは!
オオシキンカラマツ(学名: Thalictrum delavayi)は、別名で「ウンナンカラマツソウ」「タリクトラム・デラバイ」「チャイニーズメドウルー(Chinese meadow rue)」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
オオシキンカラマツの原産地は中国の四川省西部と雲南省で、自生地は山地の森林、湿潤な草原、河川沿いなどにあります。
オオシキンカラマツの特徴
- オオシキンカラマツの魅力:この植物の魅力は、他のカラマツソウ属の近縁種と比べて大きく目立つ萼片があり、花穂が大きく、また疎らに花がつくことでカスミソウの花のような可憐な花姿が楽しめる点にあります。夏頃に開花する花房は円錐状に花が集まり、長さが40cmに達する事があり、非常に巨大で強い存在感があります。その一方で、花同士の間隔は開き、花同士の間に大きな空間があるため、霞を見ているような、またはふんわりとした綿を見ているような雰囲気を呈します。特に本種は、桃色や紫色の萼片がとても美しく可愛らしさや上品さを演出することが出来ます。また1枚の葉は3~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。本種は、山地の森林などに自生しており、耐陰性が高いためシェードガーデンで栽培することが可能です。耐寒性は高い一方で、夏場の高温多湿は苦手にしているため、日本の温帯で育てる場合は夏越し対策が重要です。
- 草姿:草丈は約60~200cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の位置は茎葉と根生葉の2種類があり、葉序は互生葉序です。葉の形は2回3出複葉から4回3出複葉を呈し、小葉は円形・広卵形・倒卵形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は6月~8月頃、花序は長さ約15~40cmまでの円錐状に花が集まり円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。萼片は花弁状で大きく目立ち桃色や紫色をしているため、可愛らしさや上品さを感じさせます。また1個の花には多数の雄蕊があり、花から長く突出しているため、ふんわりとした綿菓子のような見た目を花穂の中に加えています。
オオシキンカラマツの園芸品種の紹介
キバナカラマツソウ

キバナカラマツソウとは!
キバナカラマツソウ(学名: Thalictrum flavum)は、別名で「タリクトラム・フラブム」「コモンメドウルー(common meadow rue)」「イエローメドウルー(yellow meadow rue)」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
キバナカラマツソウの原産地は温帯のアジア、ヨーロッパ、北アフリカ(アルジェリア)の広範囲に渡り、自生地は林縁、湿潤な草原、牧草地などにあります。
キバナカラマツソウの特徴
- キバナカラマツソウの魅力:この植物の魅力は、明るく元気な印象を与える黄色の花色と、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿にあります。夏頃に開花する花房は円錐状に花が集まり、長さが25cmに達する事があり、巨大で強い存在感があります。また萼片は極小さく早落性で、黄色からクリーム色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培されることも多いです。また1枚の葉は2~3回三出羽状複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。
- 草姿:草丈は約100~150cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の位置は茎葉と根生葉の2種類があり、葉序は互生葉序です。葉の形は2~3回三出羽状複葉を呈し、小葉は円形・卵形・広卵形・倒卵形・菱形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は6月~8月頃、花序は長さ約25cmまでの円錐状に花が集まり円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。また萼片も極小さく早落性があるため目立たず、一般的に鑑賞される部分は雄蕊の部分になります。1個の花には多数の黄色またはクリーム色の雄蕊があり、花冠から長く突出しているため、花穂全体を見ると綿菓子のような外観となります。
キバナカラマツソウの園芸品種の紹介
カラマツソウ

カラマツソウとは!
カラマツソウ(学名: Thalictrum aquilegiifolium)は、別名で「落葉松草」「唐松草」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
カラマツソウの原産地は日本で、北海道・本州・四国・九州に分布し、自生地は林縁、湿潤な草原などにあります。
カラマツソウの特徴
- カラマツソウの魅力:本種は日本の固有種で、北海道から九州までの山地の林縁や湿潤な草原に自生しています。主な魅力は、綿菓子を見ているようなふわふわとした花姿と、レースを見ているようなお洒落な葉が地表を覆う様子にあります。夏に開花する花房はドーム状に花が集まり、萼片は極小さく早落性で、白色の雄蕊が長く突出するため、ふんわりとした綿菓子を想像させるような外観を呈します。またこの雄蕊は花糸が葯と同程度に太い点も特徴となります。1枚の葉は2~4回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈し、根生葉が広がり地表を覆うため地被植物としても利用できます。
- 草姿:草丈は約20~120cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の位置は茎葉と根生葉の2種類があり、葉序は互生葉序です。葉の形は2回3出複葉から4回3出複葉を呈し、小葉は円形・広卵形・倒卵形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は5月~7月頃、花序は茎頂部にドーム状に花が集まり散房花序または円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。また萼片も極小さく早落性があるため目立たず、一般的に鑑賞される部分は雄蕊の部分になります。1個の花には多数の白色の雄蕊があり、花冠から長く突出しているため、花穂全体を見ると綿菓子のような外観となります。
カラマツソウの園芸品種の紹介
アキカラマツ

アキカラマツとは!
アキカラマツ(学名: Thalictrum minus var. hypoleucum)は、別名で「タカトグサ(高遠草)」「タカトオグサ」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
アキカラマツの原産地は日本、朝鮮半島、中国で、自生地は山地の草原や林縁などにあります。
アキカラマツの特徴
- アキカラマツの魅力:本種は日本の山地の草原などにも自生している植物です。主な魅力は、小ぶりで可愛らしい小葉が集まり1枚の葉を形成し、レースのようなお洒落な葉の形をしている点、秋に見られる黄色の花が可憐な雰囲気を感じさせる点にあります。
- 草姿:草丈は約50~150cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉序は互生葉序です。葉の形は2~4回3出複葉または2~4回3出羽状複葉を呈し、小葉は長さ1.5~5cmほどと小ぶりで、概形は円形・広卵形・倒卵形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は7月~10月頃、花序は円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。また萼片も極小さく早落性があるため目立たず、一般的に鑑賞される部分は雄蕊になります。1個の花には多数の黄色からクリーム色の雄蕊があり、長く突出しているため、花穂全体を見ると綿菓子のような外観となります。
アキカラマツの園芸品種の紹介
シキンカラマツ

シキンカラマツとは!
シキンカラマツ(学名: Thalictrum rochebrunianum)は、別名で「紫錦唐松」「ラベンダーミストメドウルー(lavender mist meadow rue)」とも呼ばれるキンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草です。
シキンカラマツの原産地は日本と朝鮮半島で、自生地は山地の林縁、湿潤な草原などにあります。
シキンカラマツの特徴
- シキンカラマツの魅力:この植物の魅力は、他のカラマツソウ属の近縁種と比べて萼片に早落性がなく開花後も長く残る点、萼片が大きく目立ち桃色で可愛らしさを感じさせる点、花は円錐状に疎らに咲き可愛らしさと可憐さを感じさせる点などにあります。また近縁種で花の見た目が似ているオオシキンカラマツ(Thalictrum delavayi)は花穂の長さが40cmに達しますが、本種は花穂の長さが約5~15cmと控えめな大きさです。1枚の葉は2~5回3出複葉し、複数の小葉で構成されているため、レースのような優雅な外観を呈すため、エレガントなお庭などにもよく調和します。
- 草姿:草丈は約50~200cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が茂り茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉の位置は茎葉と根生葉の2種類、根生葉は開花期には枯れてなくなり、葉序は互生葉序です。葉の形は3~5回3出複葉を呈し、小葉は円形・広卵形・倒卵形になり、葉縁部に浅い切れ込みが入り、葉の色は緑色です。そのため、シダ植物やレースのような外観を呈し、優美でお洒落な印象を添えるリーフとして楽しめます。
- 花の特徴:開花期は7月~8月頃、花序は長さ約5~15cmまでの円錐状に花が集まり円錐花序を呈します。花は花柄に支えられ、花托・萼(萼片)・雄蕊・雌蕊で構成され、花弁がありません。萼片は花弁状で大きく目立ち桃色や紫色をしているため、可愛らしさや上品さを感じさせます。また1個の花には多数の雄蕊があり、花から長く突出しています。
シキンカラマツの園芸品種の紹介

















