- 原産:北アメリカ
- 科:ハナシノブ(Polemoniaceae)
- 属:フロックス(Phlox)
- 種:クサキョウチクトウ/パニキュラータ(Phlox paniculata)
- 別名:オイランソウ(花魁草)/フロックス・パニキュラータ/フォール フロックス(fall phlox)/ガーデンフロックス(garden phlox)/宿根フロックス(perennial phlox)/サマーフロックス(summer phlox)
- 品種:シャーベットブレンド(Phlox paniculata ‘sherbet blend’)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:淡い緑色・淡い桃色(~白色)
- 葉の色:緑色
- 香り:花
- 分類:多年草
- 草丈:約90cm
- 誕生花:6月3日・8月28日
- 花言葉:温和・合意
- 用途:カラーリーフ/背が高い花/切り花/香りが良い/種から育てる植物
- 購入方法:フロックス(シャーベットブレンド)を楽天で購入
フロックス(シャーベットブレンド)の特徴
- 花序:円錐花序
- 花冠・裂片の形:花冠は裂片の形は倒卵形
- 花の色:淡い緑色と淡い桃色(~白色)の二色で構成されていて、弁の先端に淡い緑色の爪班がはいります。
- 株のサイズ:株の高さは約90cm
- 備考:花の色が全体的に淡いシャーベットカラーで、淡い桃色と淡い緑色で構成されており、子供っぽさや可愛らしさを感じさせる色合いをしています。花には独特な甘い香りがあります。
■クサキョウチクトウとは!?
クサキョウチクトウの学名はPhlox paniculata、別名では「オイランソウ(花魁草)」や「フロックス・パニキュラータ」や「宿根フロックス」とも呼ばれる多年草です。
クサキョウチクトウの原産地は北アメリカ、自生地は湿潤の開けた森林や牧草地、川岸等にあります。
■クサキョウチクトウの語源(由来)
- 属名のPhloxは古代ギリシア語で「炎」を意味する「φλόξ」からきており、花の色に由来しています。
- 種小名のpaniculataはラテン語で「円錐花序の」「房のある」を意味しており、花の形に由来しています。
- クサキョウチクトウの名前の由来は葉の形がキョウチクトウに似ている所からきています。
- オイランソウ(花魁草)の由来は、花の見た目が華やかで、香りが花魁の白粉の香りに似ている所からきていると言われています。
■クサキョウチクトウの特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- クサキョウチクトウの特徴は、茎が基本的に分枝することなく真っ直ぐと立ち上がるため行儀の良い見た目をしており、頂部に巨大な花房を咲かせる所、草丈は高くなり根茎で広がって群生をつくるため庭園などの広い空間でも強い存在を感じさせる所、花には甘く独特な香りがある所などにあります。
- クサキョウチクトウは、花を鑑賞する目的・お庭のなかで高さと立体感を演出する目的・花材として楽しむ目的等で栽培されています。
- 外観の特徴
- 草丈は約40~120cm、根茎で広がり、草姿は叢生して群生をつくる、茎は直立、分枝は基本的になく、茎は無毛または上部に毛がある事もあり、茎の色は緑色です。
- 葉序は対生葉序、葉柄は無柄または短い葉柄が有り、葉身の長さ約8~15cm、 葉身の形は長楕円形~披針形、葉は基本的に無毛、葉の色は緑色です。
- 花序は円錐花序、花冠は高杯形(高盆形花冠)、高杯形の直径は2cm程度、高杯形の形状は下部の筒部が細くて長く上部が皿状に開き裂片が5個ある、花の色は赤色・桃色・紫色・白色の範囲である。
- 主な用途
- クサキョウチクトウは、円錐型に沢山の花が集まるためとてもボリュームのある豪華な花姿となり、また花の色がとても鮮やかなため、花を鑑賞する目的で利用されることが多いです。観賞の仕方に関しては、背が高くなり群生をつくるように広がるため、花壇に植えて高さを出したり背景として利用したり、またコンパクトな品種であれば鉢植えの中で楽しまれたりします。
- クサキョウチクトウは、一部の品種の葉の色が黄色をしているため、明るさや元気の良さを感じさせるカラーリーフとして楽しまれたりもします。
- クサキョウチクトウは花が咲いた後に収穫して、切り花にして楽しむことが出来ます。詳しくは切り花の楽しみ方をご覧下さい。
- 栽培時の注意点
- クサキョウチクトウを育てる際に注意することは「高温多湿」「乾燥」などです。
- 高温多湿とは、気温と湿度が高い状態です。植物によっては日本の夏の高温で生育不良を引き起こしたり、高い湿度で根腐れや腐敗等の病気になりやすくなったりする事があります。また高温と多湿が複合すると、より強いストレスを植物に与えるため、深刻なダメージを負いやすいくなります。そのため高温多湿を嫌う植物を育てる場合は夏越し対策に気を付ける必要があります。
■クサキョウチクトウの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすくなります。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水を入れて花を生けましょう。
- 管理
- 直射日光を避けた15~20度の涼しい環境で管理すると日持ちがよくなります。
- フロックスは、一個一個の花が短命で一日程度しかもちませんが、花房の中にある蕾が次々と花が咲きます。そのため、全体としては約5~10日程度まで切り花が楽しめます。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
■クサキョウチクトウの園芸分類
花弁の形
楕円形
花冠裂片の形が楕円形をしている。
倒卵形
花冠裂片の形が逆向きの卵形をしている。
倒三角形
花冠裂片の形が逆向きの三角形をしている。
横楕円形
花冠裂片の形が横に長い楕円形をしている。
花の色(班の入り方)
アイ(eye)
花冠裂片の弁底に二次色が入る、そのため花の中に目のような模様が出来る。
スター
花冠裂片の側面に二次色が入る、そのため花の中にスター(星)のような模様が出来る。
■フロックスの主な原種を紹介
クサキョウチクトウ
学名:Phlox paniculata
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花の形:円錐花序
花の色:赤色・桃色・紫色・白色
株のサイズ:40~120cm程度
備考:草丈が高くなる。茎は基本的に分枝せずに直立するため見た目の行儀がよい。花房が巨大でボリューム感がある。
キキョウナデシコ
学名:Phlox drummondii
分類:一年草
開花時期:5月~7月
花の形:円錐花序
花の色:赤色・桃色・黄色・紫色・白色・黒色
株のサイズ:10~50cm程度
備考:花の形や色のバリエーションが豊富にある。種から育てられるため大量植栽しやすい。
ツルハナシノブ
学名:Phlox stolonifera
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花の形:集散花序
花の色:桃色・紫色・白色
株のサイズ:約10~25cm
備考:草姿はほふく性でマット状に広がるため地被植物として利用される。花はほふく茎から分枝した茎が直立してその先に咲く。細い茎に緩く花が数個付いて咲くため、可憐な花姿が楽しめる。
■フロックスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■フロックス(シャーベットブレンド)の育て方
花壇の土づくり
環境
フロックス(シャーベットブレンド)は、開けた森林・牧草地などの湿潤環境に自生しており、乾燥地ではあまり上手く育ちません。そのため、乾燥しずきないように日当たりや土質を調節する必要があります。
一方で、地面が湿りすぎていたり高温多湿になったりすると、根腐れを引き起こして生育不良になることもあります。そのため、夏場の暑さが厳しい地域では西日の当たらない環境で育てたり、土壌の排水性などにも気をつける必要があります。
日当り
日当たりは、日向もしくは半日影で育てる事が出来ます。日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、夏の暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こしやすいです。
理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない半日影で育てたり、冷涼な地域であれば日向で管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
土壌は、PHは中性からややアルカリ性、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍または30cm程度の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
フロックス(シャーベットブレンド)は、日向もしくは半日影で育てる事が出来ます。日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、夏の暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こしやすいです。
理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない半日影で育てたり、冷涼な地域であれば日向で管理してあげると良いでしょう。
培養土
培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- ひゅうが土(微粒・小粒)+ピートモス(調整済)+くん炭=5:4:1
水やりの仕方
フロックス(シャーベットブレンド)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の土質や周囲の環境にもよりますが、定期的な水やりが必要です。
注意することは、土壌を極端に乾燥させたり、水分の多い過湿状態に長くしない事です。乾燥は、葉が枯れてチリチリとなったり、生育不良を引き起こす原因となります。また湿り気のある土壌を好むとはいえ、過湿は根腐れを引き起こして生育不良を引き起こす原因になります。そのため、水やりの頻度には注意が必要となります。
水やりの頻度と与え方
- 水やりのタイミングは、土壌の表面が2cm程度乾いてきたら行うといいでしょう。乾燥の確認方法は、土の色の変化を見たり、土の中に指を入れて確認する方法等があります。不安な場合はサスティーを利用すると良いでしょう。
- 水やりの頻度は季節や気候・周囲の環境・土質によっても左右されるため一概ではありません。土壌の状態をみながら水やりを繰り返して、少しづつ掴んでいくと良いでしょう。
肥料の与え方
フロックス(シャーベットブレンド)は、土壌に十分な肥沃さがあれば基本的に肥料は不要です。
早春に一度だけ株の周りに堆肥を入れて上げたり、有機肥料や緩効性肥料を入れて上げるとよいでしょう。
堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期
- 植え付け時、または冬から早春に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方
- 地植えの場合は土壌改良を行い堆肥(腐葉土や牛糞堆肥等)をいれて混和するか、株の上に堆肥を盛るか、周囲に穴を掘り堆肥を入れましょう。
- 鉢植えの場合は、植え替え時に牛糞や腐葉土のしっかり入る新しい培養土を使うか、古い土を再利用する場合は、古い土の中に二割から五割ほど新しい土を混ぜて再利用しましょう。
- 肥料を与える時期
- 晩冬から早春
- 肥料の選び方
- 肥沃な土壌を好むため有機肥料や配合肥料などがおすすめですが、使い勝手の良い緩効性肥料もおすすめです。
- 肥料の与え方
- 有機肥料を与える場合は、規定された分量を規定された場所に与えます。有機肥料を土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を埋めるとよいでしょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料を与える場合は、規定された分量を規定された場所に与えます。基本的には株から少し離れた場所に根があるため、肥料は株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。
剪定のやり方
フロックス(シャーベットブレンド)は剪定をせずに育てる事もできますが、花がら摘みをして開花期間を伸ばしたり株のエネルギーを温存したり、また切り戻し剪定をして開花期を遅らせることもあります。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みをする理由
- 花がら摘みをする事で、種を作るエネルギーが花に向かいます。そのため、脇芽などから小さな花が咲く事もあり、花の数が増えたり、開花期間が伸びたりします。
- 種が作られないため、こぼれ種による雑草化を防ぐ事が出来ます。
- 花にカビ(真菌)等がついて腐敗することを防ぐため、病気の予防に繋がります。
- 花がらはカビが生えたり、褐色になったり、乾燥して縮んだりして外観を悪くするため、花がら摘みを行うことで清潔感を保つことが出来ます。
花がら摘みのやり方
花がら摘みのやり方は、色褪せたり外観が崩れた花房を、花房の下からハサミで剪定して取り除きます。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
※クサキョウチクトウの切り戻し剪定は必ず必要な作業ではありません。好みで行われます。
切り戻し剪定を行う理由
- 剪定を行うことで株の高さが制御され、見た目がコンパクトになります。
- 花のサイズはエネルギーが分散するため小さくなりますが、花の数が増えるため豪華な花姿が楽しめます。
- 開花期を数週間遅らせることができます。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 晩春から初夏
- 剪定方法
- 株全体の形状を観察して、株の高さの半分程度を目安に全体を切り戻し剪定します。
夏越しする方法
フロックス(シャーベットブレンド)は、原産地が北アメリカ東部・中部の温帯湿潤気候にあり、育っている場所は日本の気候とも似ています。
しかし、高温多湿環境を苦手にしています。そのため育てている環境によっては根腐れを引き起こしたり、うどんこ病などの病気にかかったりして、株が弱りやすいです。
そのため、必要に応じた夏越し対策が必要になるでしょう。
夏越しで重要なポイント
- 西日を避けた場所
- 暑さの厳しい夏場は、高温と日差しの複合ストレスで株が弱りやすいです。そのため、午前中のみ日が当たり午後からは日陰になる場所に移動するか、遮光ネットを利用しましょう。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかり行い排水性を高めましょう。
- 適切な水分管理
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
冬越しする方法
Hardiness:4a~8b
フロックス(シャーベットブレンド)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
クサキョウチクトウは株分けや挿し木によって増やす事ができます。
株分けの方法
- 株分けに適する時期
- 早春が最適です。
- 株を掘りあげる
- 株をスコップで掘りおこし、土を軽く落として根茎の広がりと茎(芽)の位置を確認します。
- 株を分割する
- 根茎に数個の芽を付けて、手またはナイフなどを使って株を二つに分割しましょう。
- 株分け後の管理
- 切り離した株は、根が乾燥しないうちに、そのまま土壌に植え付けます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 挿し木する時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておきます。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを7~10cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
クサキョウチクトウの種蒔の方法
播種時期:春まき・秋まき
発芽適温:約15~20度
発芽日数:
発芽条件:
- 種まきの時期
- 春・秋
- 土の準備
- ピートバンを準備したり、育苗箱と種まき専用の培養土などを準備して育てると失敗が減るでしょう。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、すじまき or 条まきします。
- 種を指で軽く押し込んで鎮圧して、土を数mm程度うすく被せます。※鎮圧は土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
クサキョウチクトウの病気
- うどん粉病
- 灰色カビ病
- 斑点病
- サビ病
クサキョウチクトウの害虫
- アブラムシ
- ナメクジ