オリヅルラン属の中には約203種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、3種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■オリヅルラン属の簡易比較

学名:Chlorophytum comosum
生活形:多年草
草丈:約15~70cm
開花:4月~10月※短日処理で周年見られる
花色:白色
葉色:緑色・黄色・白色
生育型:ロゼット型・叢生型
備考:この植物は、熱帯アフリカと南アフリカにかけての林床や河川沿いなどに自生している植物で、耐陰性が高いため日本では一般的に観葉植物として栽培されています。本種の最大の魅力は、親株が匍匐枝を伸ばして可愛らしい子株を生成する所にあります。この子株には長い匍匐枝が付いており、この匍匐枝は柔軟で垂れ下がる性質があるためハンギング仕立てにして子株が枝垂れる様子を鑑賞できます。また細長い葉は弧状に湾曲しながらロゼット状に広がるため、非常に優美な外観となり、葉の色は緑色・黄色・白色とあるためカラーリーフとしても楽しむことが出来ます。本種はこのような魅力を持つため、インテリアとしてお部屋に飾ると、エレガントな雰囲気を添える事ができるでしょう。さらに、NASAの空気清浄研究では、空間の中でホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの有害物質を除去する事が確認されており、インドアグリーンとして栽培する事で健康な生活にも貢献します。
■オリヅルラン属の主な種と園芸品種の紹介
●主な原種
オリヅルラン
オリヅルランとは!
オリヅルラン(学名: Chlorophytum comosum)は、別名では「スパイダープラント(spider plant)」「スパイダーアイビー(spider ivy)」「リボンプラント(ribbon plant)」「エアプレーン・プラント(airplane plant)」とも呼ばれるキジカクシ科オリヅルラン属の多年草です。
オリヅルランの原産地は熱帯アフリカと南アフリカにあり、自生地は森林の林床や河川沿い、崖地などにあります。
オリヅルランの特徴
- オリヅルランの魅力:この植物は、熱帯アフリカと南アフリカにかけての林床や河川沿いなどに自生している植物で、耐陰性が高いため日本では一般的に観葉植物として栽培されています。本種の最大の魅力は、親株が匍匐枝を伸ばして可愛らしい子株を生成する所にあります。この子株には長い匍匐枝が付いており、この匍匐枝は柔軟で垂れ下がる性質があるためハンギング仕立てにして子株が枝垂れる様子を鑑賞できます。また細長い葉は弧状に湾曲しながらロゼット状に広がるため、非常に優美な外観となり、葉の色は緑色・黄色・白色とあるためカラーリーフとしても楽しむことが出来ます。本種はこのような魅力を持つため、インテリアとしてお部屋に飾ると、エレガントな雰囲気を添える事ができるでしょう。さらに、NASAの空気清浄研究では、空間の中でホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの有害物質を除去する事が確認されており、インドアグリーンとして栽培する事で健康な生活にも貢献します。
- 草姿:生育型はロゼット型、または叢生型で、地面下には白色の塊根と短い根茎があり、この根茎と匍匐枝を伸ばして子株を増やし群生を作ります。株は多数の根生葉を束生させてロゼットを形成し、開花期になると花茎を伸ばし花を咲かせます。
- 葉の特徴:葉は根生葉で、葉が束生して放射状に広がりロゼットを形成します。葉の向きは初期は直立して、成熟すると共に葉の途中から湾曲して弧状になり、横に倒れてアーチ状に広がるため、優雅な姿をつくります。葉の形状は細長い線形または線状披針形をしているため、シャープでスタイリッシュな見た目をしています。葉の色は緑色の他、品種により黄色や白色もあるためカラーリーフとしても楽しめます。
- 花壇の縁取り:オリヅルランは、根茎または匍匐枝で広がり叢生して複数の株を形成し、株はロゼット状に細長い葉を広げて地表を覆います。そのため、花壇の外縁に沿って並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。※ただし、本種は冬の寒さに弱いため、日本では基本的に屋内での栽培となります。
- 枝垂れ植物:オリヅルランは、株の根元から柔軟な匍匐枝を伸ばし先端に可愛らしい子株を生成します。匍匐枝は壁面から真っ直ぐ下に下垂する性質があるため、ハンギング鉢などに植えると鉢縁から枝垂れる草姿が鑑賞できます。
- インドアグリーン:オリヅルランは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に5000~20000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
- 空気清浄効果:オリヅルランは密閉された空間の中で、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの有害物質を除去する事がNASAの空気清浄研究(NASA Clean Air Study)で報告されています。これらの物質はシックハウス症候群(目のチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)を引き起こす事で知られているため、観葉植物と栽培すると健康な生活にも貢献します。
オリヅルランの園芸品種の紹介
シャムオリヅルラン
シャムオリヅルランとは!
シャムオリヅルラン(学名: Chlorophytum laxum)は、同義語でクロロフィツラム・ビチェティー(Chlorophytum bichetii)とも呼ばれており、また別名では「クロロフィツム・ラクサム」「ビチェティーグラス(Bichetii Grass)」とも呼ばれるキジカクシ科オリヅルラン属の多年草です。
シャムオリヅルランの原産地は熱帯のアフリカ、アジア、オセアニアにあり、自生地は斜面や丘陵などにあります。
シャムオリヅルランの特徴
- シャムオリヅルランの魅力:本種は人気の高いオリヅルラン(学名: Chlorophytum comosum)の近縁種になります。草丈がより低くコンパクトに成長して、匍匐枝と子株をあまり出さない所が特徴となり、オリヅルランと同様に観葉植物として栽培されます。葉はロゼットを形成して、放射状に広がるため優雅な雰囲気があり、また葉の色は緑色・黄色・白色があるためカラーリーフとして楽しめる点も魅力となります。
- 草姿:生育型はロゼット型、または叢生型で、地面下には白色の塊根と短い根茎があり、この根茎と匍匐枝を伸ばして子株を増やし群生を作ります。ただし、匍匐枝はオリヅルラン(Chlorophytum comosum)と比べると発生率が極端に少なくなります。株は多数の根生葉を束生させてロゼットを形成し、開花期になると花茎を伸ばし花を咲かせます。
- 葉の特徴:葉は根生葉で、葉が束生して放射状に広がりロゼットを形成します。葉の向きは初期は直立して、成熟すると共に葉の途中から湾曲して弧状になり、横に倒れてアーチ状に広がるため、優雅な姿をつくります。葉の形状は細長い線形または線状披針形をしているため、シャープでスタイリッシュな見た目をしています。葉の色は緑色の他、品種により黄色や白色もあるためカラーリーフとしても楽しめます。
- 花壇の縁取り:シャムオリヅルランは、根茎または匍匐枝で広がり叢生して複数の株を形成し、株はロゼット状に細長い葉を広げて地表を覆います。そのため、花壇の外縁に沿って並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。※ただし、本種は冬の寒さに弱いため、日本では基本的に屋内での栽培となります。
- インドアグリーン:シャムオリヅルランは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に5000~20000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。