ピートモスとは樹木や草木、ミズゴケ等の植物遺体が過剰な水分のため酸素不足となり分解がある段階で停滞し堆積したものです。
それらは複数の植物から作られる用土であり、これを切り出し振るいにかけ・・・ 脱水、乾燥、圧縮等の段階をへて流通していきます。
主に日本で流通しているピートモスは、ヨーロッパ、カナダ、ロシア、中国から輸入されています。
土壌の膨軟化!?
繊維質で間隙の大きいピートモスは、土壌に混ぜる事で膨軟でふかふかの土をつくることができます。
その中でも特に高位泥炭(ミズゴケ泥炭・カナダ産等)と呼ばれるピートモスは、間隙が大きく膨軟性・保水性が高いです。
保水性向上!?
ピートモスの保水性は産地または堆積した植物によりことなりますが、自重の3倍から8倍の高い保水力を持ちます。
しかし間隙が大きい割に透水性が悪いため、一度乾燥させると水分を吸収し辛くなり・・・ 逆に1度水を含むと排水をなかなかしない性質があるため水遣りの際は注意がいります。
保肥力の向上!
ピートモスのCEC(塩基交換量)は60meq/100g~150meq/100g程あり、保肥力が向上が見込めます。
その中でも腐植酸比率が70%以上の物は保肥力が特に高くなり、肥持ちが大変良くなります。
土壌の酸性化
酸度の調節がされてないピートモスは凡そ3.5phから4.5phと、強い酸性なので土壌に混ぜ込めば酸性に傾ける事が出来ます。
しかしブルーベリー等の一部の酸性土壌を好んでいるものを除き、植物が好むPHは5.5から6.5の中に集中しています。
そのため施用する際はPH調整済のピートモスを使うか、同時にアルカリ資材を混ぜる等の工夫をして使いましょう。
土壌改良
土壌改良としてピートモスを施用する場合は、よく水に馴染ませてから土壌に対して2割程混ぜ込むのが一般的です。
効果は土壌の膨軟化・保水力・保肥力の向上などがあります。
鉢植え
鉢植えに混ぜる際も、水にしっかり馴染ませ用土に対して2割程混ぜます。
種まき用土
保水性に優れ肥料分がないため種まき用土として施用されています。
ここまでがバーク堆肥の紹介です!うまく活用してたくさんの花を咲かせましょう