植物が病気になる原因の八割は一部の糸状菌が悪さしている事で起こり、他の原因としても細菌やウィルス、害虫等が悪さしています。
これらは植物が弱っていたり、繊維が柔くなっていたり、病原の微生物が増えすぎると被害を受けやすくなります!!
そんな風にならないためにも、まずは植物を健康に育てる!そして病原菌を減らすことが大事です。
行う事は「土壌の改善」「肥料の管理」「有用な微生物を増やす」この3つです。
これを行えば植物は病気にかかりにくくなります!試してみよう(๑•̀ᴗ- )
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土壌を良くする事は植物を育てる上で最も大事な要素です。
土が悪いと植物が健康に育たず病気に抵抗がなくなるだけでなく、肥料の効きが悪くなり、微生物は偏った増殖をします。
土壌の三つの改善「作土層」「土性」「団粒化」を順番に行う事で未然に病気を防ごう!!
作土層とは土壌の表層にあり、スコップに力を入れなくても入る様な柔らかな土の部分を言います。この部分の石をしっかり取り除き、深く耕す事で、植物の根を張るスペースが広がります。
土性とは土壌にある土の粒の大きさとその構成している割合です。花壇の土が粘土質か砂質かを調べ「排水能力」「保水能力」「肥料を保持する能力」を改善することが出来ます。
団粒化とは土の粒同士がくっつき土壌の中に小さな団子が沢山あるような状態です。これを作る事で土性の働きをさらに高め、微生物の多様性も生み出されます。
下の画像のリンク先に診断と改良をやり方を記載しています(`・ω・´)
作土層の石除きや団粒化は、なかなか時間がかかって大変だけどベースとなる部分です!!がんばってやりましょう( ˙꒳˙ )
肥料の管理が何故大切かと言うと、それは肥料が成長を促進させる一方で、植物が軟弱に育ち病害虫の発生に影響を与え、根腐れや葉焼け等の生理障害を起こす原因にもなるからです。
肥料が原因で起こる病気 | |
窒素は葉色を濃く成長もよくするけど、株を軟弱にして病害虫を呼び寄せます。 | |
肥料の上げすぎは葉焼けや根腐れを招くよ。 | |
カルシウムは植物の身体を強くするけど、与えすぎると鉄等の養分が土壌から吸収できずに葉色が薄くなり光合成に影響が出るよ。 | |
窒素肥料は植物を軟弱にしてしまいますが、同時に有機肥料を施しておけばミネラル(カルシウムや鉄、ホウ素等)をしっかり補給し植物の繊維が強くなって病害に対する抵抗が高まります!!
また肥料の与えすぎは肥焼けを起こし葉の変色や根腐れ、根の水分が土壌に奪われる等の悪影響を植物に与えます。それを防ぐには残留した肥料の濃度をEC等の測定器で調べる。または肥焼けを起こしやすい高度化成や液肥を控えてIB肥料等の緩効性肥料を使用する事が対策になります。
植物の身体を丈夫にするカルシウムも与え過ぎると、土壌をアルカリ性に傾け鉄やマグネシウム等の光合成に関わるミネラルが溶解しにくくなる弊害がでます。
どんなに良いものでも与えすぎは控え、バランスのいい施肥を心がけましょう( ˙꒳˙ )
有用な微生物とは、植物にとって有益な影響を与える微生物の事です。主のものでは有機物を分解をするバチルス菌や病原菌の働きを抑える放線菌、植物と共生を行い栄養を供給するAM菌等がいます。
その中でもバチルス菌や放線菌は病原菌の菌糸や外殻を分解または破壊して働きを抑えることができ、さらに葉面散布する事で葉をバチルス菌が覆い病原菌の侵入を阻む働きをします。
これら有用な微生物で花壇や花の周りを覆う事で、病原菌は住みにくくなり相対的に病気になりにくい環境ができます!!
積極的に増やして活用していきましょう( • ̀ω•́ )!
下にバチルス菌や放線菌、その他の有用な微生物の増やし方が書いてます見てみてください。
有用な微生物はバチルス菌や放線菌だけでなく、土壌の団粒化を促す酵母菌や糸状菌に寄生するトリコデルマ、最近では植物にわざと感染させ抵抗を高める内生菌(エンドファイト)等があります。
上手に利用して病気を防ぎましょう( ˙꒳˙ )