ブッドレアは属の中に約140種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に開花期間が長く初夏から晩秋まで持続的に開花し続け美しい円錐状の花を咲かせるダビディ種(バタフライブッシュ)、柳を思わせる樹形で下垂する様に咲く長い花穂が優雅で滝を連想させるアルタニフォリア種、茎・葉・花に至るまで真っ白でシルバーリーフとして魅力的なシルバーアニバーサリー等が親しまれています。
ブッドレア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい((꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆ぽちぽち凸
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ブッドレアの主な種の目次 | |
![]() 開花時期:6月~11月 | ![]() 開花時期:6月~10月 |
![]() 開花時期:5月~6月 | ![]() 開花時期:5月~7月 |
![]() 開花時期:7月~10月 |
原産:中国
学名:buddleja davidii
草丈:約180cm~500cm
開花時期:6月~11月
花色:紫色●青色●赤色●桃色●橙色●白色〇
葉色:緑色●
分類:落葉低木
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:8月3日/9月13日/10月20日
花言葉:「魅力」「恋の予感」「貴方を慕う」「私を忘れないで」
特徴:ブッドレア(バタフライブッシュ)は学名buddleja davidii、別名「フサフジウツギ」や「バタフライブッシュ(butterfly-bush)」とも呼ばれる中国原産の落葉低木です。
ブッドレア(バタフライブッシュ)の語源(由来)
- 属名のブッドレア(buddleja)はイギリスの植物学者のアダム・バッドル(Adam Buddle)への献名です。
- 種小名のダビディ(davidii)はフランスの宣教師で博物学者のアルマン・ダヴィド (Armand David)への献名です。
- 英名のバタフライブッシュ(butterfly-bush)は、この植物が蝶々にとって魅力的な事に由来します。
- 別名のオレンジアイ(orange eye)の由来は花の筒の内部が橙色をしている事からきています
ブッドレア(バタフライブッシュ)
- 他のブッドレア属の種と比べて花穂が大きく美しい円錐状の形をしており
- ↳小花が非常に密につきます
- 花はアーモンドや蜂蜜を連想させる様な甘い香りがあります
- ブッドレアは蝶々の蜜源として非常に高い評価をうけており
- ↳バタフライガーデンには欠かせない植物の1つです
- 個々の花の中心部は橙色(~黄色)をしており
- ↳蝶々や花蜂を引き寄せる花蜜標識としての働きがあります
- 初夏から晩秋にかけて花は持続的に開花し続けます
- ↳一つ一つの花穂は約1~2週間の花もちがあります
- ↳ただし個々の小花は寿命が1~3日程度と短く
- ↳全部の小花が咲く前に多くの場合は花穂の根元から小花が枯れていきます
- ↳花がら摘みを行わないと枯れた花穂が残り見苦しくなる場合があります
- 非常に丈夫で放ったらかしでも育ちます
ブッドレア(バタフライブッシュ)の茎は成熟すると木質になり灰緑色から褐色へと色変わりします。茎は非常に枝分かれがよく、高さ500cmまで成長する事がありますが、一般的に庭で栽培される場合は毎年剪定される(古い枝より新しい枝の方がよく咲くから)ため遥かに小さく240~300cm程度の高さになります。葉の裏面は白色の毛が密生しており表面は緑色で裏面は灰白色、葉の形は長さ約5(~20)cm × 幅は約1(~7)cmの披針形です。花は香りがよく、小花と花穂が円錐状に集まり長さ最大40cmまでの円錐花序をつくり、個々の花は小さく筒状で花先が4裂して、花色は一般的に紫色で筒内部は橙色(~黄色)をしています。
開花時期は初夏から晩秋、花色は赤色や桃色、紫色や青色、橙色や白色があり、個々の花は筒状で花先が4裂して、花序は小花と花穂が集まり長さ約10~40cmの円錐花序の花を咲かせます。樹形は直立で高さ約180(500)cm × 幅は約120(450)cmまで成長します。葉色は緑色で裏面は白色、葉身は披針形、葉序は対生葉序につきます。
ブッドレア(バタフライブッシュ)の香りの印象と精油成分
ブッドレア(バタフライブッシュ)の花には、「アーモンド」や「蜂蜜」を想像させる濃厚な甘い香りがあり、花の香りを特徴づける精油には「ベンズアルデヒド」や「メチルヘプテノン」や「酢酸ヘキシル」等が含まれています。
- ベンズアルデヒドは「アーモンド」や「チェリー」等に例えられる甘くフルーティーな香りがあり、ナッツやアーモンドを連想させる甘い風味(フレーバー)があります。一般に植物ではアーモンドやさくらんぼ等に含まれており、食品の香料や石鹸等に利用されます。ベンズアルデヒドの精油の効果には「抗炎症」「抗菌作用」等があります。
- メチルヘプテノンは「レモングラス」や「柑橘類」を連想させるフレッシュな香りがあります。一般に植物ではレモングラス等に含まれており、メチルヘプテノンの精油の効果には「害虫(蚊等)の忌避作用」等があります。
- 酢酸ヘキシルは「アップル」や「洋梨」を連想させるフルーティーで甘い香りがあり、一般に植物ではリンゴ等に含まれています。
ブッドレア(バタフライブッシュ)の栽培
園芸では、華やかでボリュームある花を鑑賞する目的であったり、沢山の蝶々を呼ぶ目的で育てられます。ブッドレアは一般的に高さ幅ともに2m以上は成長するため十分なスペースを確保して育てる必要がありますが、幾つかの品種では高さ幅ともに50cm程度と非常に矮性な品種もあり生垣等として利用する事もできます。また植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関等に飾って楽しむのも良いでしょう。
ブッドレア(バタフライブッシュ)を育てる際に注意する事は「剪定」や「花がら摘み」くらいです。見た目を気にしない場合は、夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どないため、ほったらかしでも育てる事が出来ます。増やし方は、挿し木で増やされるのが一般的ですが、種を採取して撒くことでも増やせます。
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学名:buddleja × weyeriana
草丈:約180~350cm
開花時期:6月~10月
花色:黄色●橙色●紫色●桃色●
分類:落葉低木
特徴:ブッドレア(weyeriana)は学名buddleja × weyeriana、中国のダビディ種(B. davidii)と南アメリカ原産のグロボーサ種(B.globosa)の雑種の落葉低木です。
ブッドレア(weyeriana)の語源(由来)
- 属名のブッドレア(buddleja)はイギリスの植物学者のアダム・バッドル(Adam Buddle)への献名です。
- 種小名のweyerianaの由来は育種者のvan de Weyerからきています。
ブッドレア(weyeriana)の特徴(魅力)
- 花穂はダビディ種の様な綺麗な円錐状ではなく
- ↳小花が球状に集まり更に円錐状の花穂をつくります
- 花色にはダビディ種にはない黄色の花色があります
- 花は蜂蜜を連想させる様な甘い香りがあります
- ブッドレアは蝶々の蜜源として非常に高い評価をうけており
- ↳バタフライガーデンには欠かせない植物の1つです
- 個々の花の中心部は橙色(~黄色)をしており
- ↳蝶々や花蜂を引き寄せる花蜜標識としての働きがあります
- 初夏から秋にかけて花は持続的に開花し続けます
- 非常に丈夫で放ったらかしでも育ちます
開花時期は初夏から秋、花色は黄色や橙色、紫色や桃色があり、個々の花は筒状で花先が4裂して、花序は小花と花穂が集まり円錐花序の花を咲かせます。樹形は直立で高さ約180(350)cm × 幅は約120(450)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形、葉序は対生葉序につきます。
ブッドレア(weyeriana)の栽培
園芸では、華やかでボリュームある花を鑑賞する目的であったり、沢山の蝶々を呼ぶ目的で育てられます。ブッドレアは一般的に高さ幅ともに2m以上は成長するため十分なスペースを確保して育てる必要がありますが、 植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関等に飾って楽しむ事も出来ます。
ブッドレア(weyeriana)を育てる際に注意する事は「剪定」や「花がら摘み」くらいです。見た目を気にしない場合は、夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どないため、ほったらかしでも育てる事が出来ます。増やし方は、挿し木で増やされるのが一般的ですが、種を採取して撒くことでも増やせます。
![]() ブッドレア(サンゴールド)は南国を連想させる様なゴールドオレンジの花色と、球形の花が円錐状に集まり咲く個性的な花姿が魅力の園芸品種です。高さは約200cm × 幅は約200cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ブッドレア(フラワーパワー)は別名「ブッドレア(バイカラー)」とも呼ばれており、花が咲き進むに連れて紫色から桃色へ、最後に橙色へと色が変わっていく魅力的な園芸品種です。高さは約150(250)cm × 幅は約150(250)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:中国
学名:buddleja alternifolia
草丈:約300~500cm
開花時期:5月~6月
分類:落葉低木
耐寒性:強い
耐暑性:強い
特徴:ブッドレア(アルタニフォリア)は学名buddleja alternifolia、別名「ファウンテン・バタフライブッシュ(Fountain Butterfly Bush)」や「アルタネート・リーブ・バタフライブッシュ(alternate-leaved butterfly-bush)」とも呼ばれる中国原産の落葉低木です。
ブッドレア(アルタニフォリア)の語源(由来)
- 属名のブッドレア(buddleja)はイギリスの植物学者のアダム・バッドル(Adam Buddle)への献名です。
- 種小名のアルタニフォリア(alternifolia)はラテン語で「交互」を意味する「altern」とラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語からなり葉が互生葉序につく事に由来します。
ブッドレア(アルタニフォリア)の特徴(魅力)
- 幹は最大5mまで成長して柳のように垂れ下がる細い枝をもっています
- 花穂は他のブッドレアと比べても非常に長いです
- ↳花穂が幾つも並び優雅に下垂する花姿は
- ↳滝(瀑布)を思わせる様な圧巻の景観をつくります
- 花の香り蜂蜜を連想させますが
- ↳他のブッドレア属と比べると香りは薄いです
- 他のブッドレアと違い葉が交互(互生葉序)につきます
- 非常に丈夫で放ったらかしでも育ちます
ブッドレア(アルタニフォリア)の茎は木質で成熟すると高さ500cmまで成長して、柳のように垂れ下がる細い茎(枝)をもっています。葉の裏面は白色の毛が密生しており表面は緑色で裏面は灰白色、葉の形は長さ約4(~10)cm × 幅は約0.6(~1)cmの披針形で、他のブッドレア属の種とは異なり葉は互生葉序に配置されます。花は葉腋に沿って球状の密な花序をつくり、個々の花は小さく筒状で花先が4裂します。
開花時期は晩春から初夏、花色は紫色や桃色、個々の花は筒状で花先が4裂して、花序は小花と花穂が集まり複総状花序の花を咲かせます。樹形は直立で高さ約300(500)cm × 幅は約300(500)cmまで成長します。葉色は緑色で裏面は白色、葉身は披針形、葉序は互生葉序につきます。
ブッドレア(アルタニフォリア)の栽培
ブッドレア(アルタニフォリア)を育てる際に注意する事は「剪定」です。基本的に前年の枝に花を咲かせるため、剪定の時期や量等に注意する必要があります。それ以外は夏の暑さや冬の寒さに強く、また病害虫の被害も殆どないため、ほったらかしでも育てる事が出来ます。増やし方は、挿し木で増やされるのが一般的ですが、種を採取して撒くことでも増やせます。
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![]() ユニーク | ![]() ブッドレア(アルゲンテア)は、白色の毛で覆われた美しいシルバーリーフとラベンダーを連想させる様な美しい花色が魅力的な園芸品種です。樹高は約350cm × 幅は約350cmまで成長する。 |
原産:南アメリカ
学名:buddleja globosa
草丈:約500cm~800cm
開花時期:5月~7月
分類:低木
特徴:ブッドレア(グロボーサ)は学名buddleja globosa、別名「タマフジウツギ」や「オレンジ・ボール・ツリー(orange ball tree)」とも呼ばれる南アメリカ原産の落葉低木です。
ブッドレア(グロボーサ)の語源(由来)
- 属名のブッドレア(buddleja)はイギリスの植物学者のアダム・バッドル(Adam Buddle)への献名です。
- 種小名のグロボーサ(globosa)はラテン語で「球形の/球状の」を意味しており花の形に由来しています。
ブッドレア(グロボーサ)の特徴(魅力)
- 花はゴルフボールを連想させる様な球状の花の形をしており
- ↳蜜蝋を思わせる様な花色をしています
- 花は蜂蜜を連想させる様な甘い香りがあります
- 花蜂の蜜源として非常に魅力的です
- 花は雌蕊か雄蕊のどちらかが機能しない特殊な雌雄異株です
- ↳雄株の方が花が大きく沢山咲くと言われています
- 非常に丈夫で放ったらかしでも育ちます
開花時期は晩春から夏、花色は橙色から黄色、個々の花は筒状で花先が4裂して、花序は直径1.5~3cmの頭状花序に花を咲かせます。樹形は直立で高さ約300(500)cm × 幅は約300(500)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形もしくは楕円形で、葉序は対生葉序につきます。
ブッドレア(グロボーサ)の栽培
園芸では、可愛らしい花を鑑賞する目的であったり、沢山の蝶々や花蜂を呼ぶ目的で育てられます。ブッドレアは一般的に高さ幅ともに2m以上は成長するため十分なスペースを確保して育てる必要がありますが、 植木鉢の中でコンパクトに管理して玄関等に飾って楽しむ事も出来ます。
ブッドレア(グロボーサ)は夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どないため、ほったらかしでも育てる事が出来ます。増やし方は、挿し木で増やされるのが一般的ですが、種を採取して撒くことでも増やせます。
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学名:buddlejacrispa x loricata ‘silver anniversary
草丈:約100~150cm
分類:落葉低木
開花時期:7月~10月
花色:橙色●白色〇
葉色:緑色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ブッドレア(シルバーアニバーサリー)は学名buddlejacrispa x loricata ‘silver anniversary’、英国の育種家のピータームーア(Peter Moore)により交配されて生み出された園芸品種です。
ブッドレア(シルバーアニバーサリー)の特徴(魅力)
- 植物全体が白色の毛で覆われているため
- ↳シルバーリーフとして非常に魅力的です
- ↳ただし雨に当たったり葉が古くなると毛が抜けて緑色の葉に戻ります
- 他のブッドレア属の種や品種と比べて背が低くくコンパクト
- ↳鉢植えでも育てやすく扱いやすい所も魅力です
- 花穂は短く円錐状に小花が集まり
- ↳個々の花は白色で中心部に橙色の目があります
- 花は蜂蜜を連想させる様な甘い香りがあります
- 不稔性のため種は出来ません
- 非常に丈夫で放ったらかしでも育ちます
開花時期は夏から秋、花色は白色と橙色、個々の花は筒状で花先が4裂して、花序は小花と花穂が集まり円錐花序の花を咲かせます。樹形は直立で高さ約100(150)cm × 幅は約100(150)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生しており、葉身は披針形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ブッドレア(シルバーアニバーサリー)の栽培
園芸では、白色の茎や葉をシルバーリーフとして楽しむ目的で育てられます。シルバーリーフは、単体でもお庭の雰囲気を明るくしたり清潔感を感じさせる働きがありますが、どんな色の葉や花とでも相性よく同調するため優れた名脇役となります。
ブッドレア(シルバーアニバーサリー)を育てる際に注意する事は「適切な剪定」や「雨を避ける」事かも知れません。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く、ほったらかしでも育てる事が出来る位に丈夫ですが、葉が古くなったり雨に当たったりすると白色の毛が抜けて鑑賞価値が落ちてしまいます。そのため古い茎を切り戻して株を若返らせたり、出来るだけ雨に当たらない場所で管理する等した方がいいかもしれません。また増やし方は挿し木で増やします。