スイセンは属の中に約65~80種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ブラキカム(アングスティフォリア)は開花が四季咲き性のため長く花が楽しめる所や、葉の幅が広めな所が特徴です。またブラキカム(ムルチフィダ)は、開花が普通は秋から冬にかけて、一年を通して花が咲く能力があり、葉が線形で細い所が特徴になります。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ブラキカム(アングスティフォリア)の特徴や園芸品種
- 原産:南オーストラリア
- 学名:Brachyscome angustifolia
- 草丈:約10~30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~11月
- 花色:桃色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 誕生花:12月14日
- 花言葉:優美・野生美・いじらしい・可憐な仕草
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー
- 購入方法:ブラキカム(アングスティフォリア)を楽天で購入
ブラキカム(アングスティフォリア)とは!?
ブラキカム(アングスティフォリア)の学名はBrachyscome angustifolia、別名では「スティッフ・デイジー(Stiff daisy)」とも呼ばれる南オーストラリアが原産の多年草です。
ブラキカム(アングスティフォリア)の語源(由来)
- 属名のBrachyscomeはギリシャ語で「短い」を意味する「brachys」と、ギリシャ語で「髪の毛」を意味する「kome」の二語で構成されており、種の短い冠毛に由来します。
- 種小名のangustifoliaは「狭い」を意味するラテン語の「angusti」と「葉」を意味する「folia」の2語からなります。
ブラキカム(アングスティフォリア)の特徴(魅力)
- ブラキカム(アングスティフォリア)の特徴は、開花期間が春から秋(真夏は休む)までと長い所、花の数がとても多く散房状に株表面を覆うように花が咲く所、茎が匍匐して立ち上がる性質があるため地被植物として利用出来る所、葉が他のブラキカムと比べて幅広い傾向にある所などにあります。
- 園芸では、草丈が低くて匍匐するように広がる性質があるため、苗を等間隔に並べて、地被植物として利用されることがあります。地被植物にすると、花が株一面に咲くため、花の絨毯のような美しい景観をつくることができます。また開花期間が長い事から、寄せ植え植物としても重宝されます。
- 草姿はこんもりと広がる傾向があり、茎は直立、または傾状で匍匐した後に立ち上がります。そのため、苗を複数準備する必要がありますが、地被植物として利用可能です。
- ブラキカムは踏圧には強くないため、花壇の縁どりや、小道の縁どりなどに利用すると良いでしょう。
- 葉の形は、羽状複葉または羽状浅裂~深裂しており、他のブラキカムと比べると葉幅がやや広めで、ぽっちゃりした可愛らしい見た目をしています。
- 開花期間は春から晩秋頃まで、途中で休みを入れながら、花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序は複散房花序、花柄は下部ほど長くなる傾向があり株の上部に散房状に花が集まるため、株の表面を覆うように沢山の花が咲きます。
- 開花期になると花蜜を求めて蝶々や花蜂が集まります。そのため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の周りを優雅に飛び回る蝶々の姿を観察する事が出来ます。
ブラキカム(アングスティフォリア)の草丈は約10~30cm、茎は直立または匍匐した後に直立して倒伏する傾向にあり、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉身の長さ約3~5cm、葉身の形は羽状複葉または羽状浅裂~深裂、裂片は線形または楕円形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序または頭状散房花序、頭状花序は散房状に付き、頭状花序は直径が約1.5~2.5cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は長楕円形、舌状花の色は紫色・桃色・白色があり、筒状花の色は黄色です。
ブラキカム(アングスティフォリア)の園芸品種の紹介
ブラキカム(ムルチフィダ)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Brachyscome multifida
- 草丈:約20~40cm
- 分類:多年草
- 開花時期:9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:桃色●黄色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 誕生花:12月14日
- 花言葉:優美・野生美・いじらしい・可憐な仕草
- 用途:開花期間長い/グランドカバー
- 購入方法:ブラキカム(ムルチフィダ)を楽天で購入
ブラキカム(ムルチフィダ)とは!?
ブラキカム(ムルチフィダ)の学名はBrachyscome multifida、別名では「カットリーブド・デージー(cut-leaved daisy)」や「ハークスベリー・デージー(Hawkesbury daisy)」とも呼ばれるオーストラリアが原産の多年草です。
ブラキカム(ムルチフィダ)の語源(由来)
- 属名のBrachyscomeはギリシャ語で「短い」を意味する「brachys」と、ギリシャ語で「髪の毛」を意味する「kome」の二語で構成されており、種の短い冠毛に由来します。
- 種小名のmultifidaは「多数の」「多くの」を意味するラテン語の「multi」と、「分かれた」「分離した」を意味する「fida」の二語で構成されており、羽状に分裂した葉の形に由来します。
ブラキカム(ムルチフィダ)の特徴(魅力)
- ブラキカム(ムルチフィダ)の特徴は、開花期間が長く理想的な環境では一年を通して花が咲く所、花は散房状に株表面にあつまる傾向がある所、茎が匍匐して立ち上がる性質があるため地被植物として利用出来る所、葉が羽状に細かく裂けているため繊細な見た目をしている所などにあります。
- 園芸では、草丈が低くて匍匐するように広がる性質があるため、苗を等間隔に並べて、地被植物として利用されることがあります。地被植物にすると、花が株一面に咲くため、花の絨毯のような美しい景観をつくることができます。また開花期間が長い事から、寄せ植え植物としても重宝されます。
- 草姿はマット状に広がる傾向があり、茎は傾状で匍匐した後に立ち上がります。そのため、苗を複数準備する必要がありますが、地被植物として利用可能です。
- ブラキカムは踏圧には強くないため、花壇の縁どりや、小道の縁どりなどに利用すると良いでしょう。
- 葉の形は、羽状複葉で細かい小葉が集まっています。小葉は線形で、光を通す空間があるため、レース飾りのようなお洒落な見た目をしています。そのため、エレガントなお庭などによく合う植物です。
- 開花期間は主に秋から冬にかけてですが、一年を通して花を咲かせる能力があります。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 開花期になると花蜜を求めて蝶々や花蜂が集まります。そのため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の周りを優雅に飛び回る蝶々の姿を観察する事が出来ます。
ブラキカム(ムルチフィダ)の草丈は約20~40cm、草姿はマット状、茎は傾状で匍匐した後に立ち上がる傾向にあり、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉身の長さ約1~7cm、葉身の形は羽状複葉または二回羽状複葉、小葉は線形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は散房状につく傾向があり、頭状花序は直径が約2~2.5cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は線形、舌状花の色は紫色・桃色・白色があり、筒状花の色は黄色です。
ブラキカム(ムルチフィダ)の園芸品種の紹介
ブラキカム(イベリディフォリア)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Brachyscome iberidifolia
- 草丈:約20~40cm
- 分類:一年草
- 開花時期:2月~6月
- 花色:桃色●黄色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 誕生花:12月14日
- 花言葉:優美・野生美・いじらしい・可憐な仕草
- 用途:グランドカバー
- 購入方法:ブラキカム(イベリディフォリア)を楽天で購入
ブラキカム(イベリディフォリア)とは!?
ブラキカム(イベリディフォリア)の学名はBrachyscome iberidifolia、別名では「スワンリバーデージー(Swan River daisy)」とも呼ばれるオーストラリアが原産の一年草です。
ブラキカム(イベリディフォリア)の語源(由来)
- 属名のBrachyscomeはギリシャ語で「短い」を意味する「brachys」と、ギリシャ語で「髪の毛」を意味する「kome」の二語で構成されており、種の短い冠毛に由来します。
- 種小名のiberidifoliaは、植物の「イベリス(iberis)属」とラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語で構成されており、この植物の葉がイベリスの葉に似ている事に由来します。
ブラキカム(イベリディフォリア)の特徴(魅力)
- ブラキカム(イベリディフォリア)の特徴は、多くの場合で種子から栽培されるため大量植栽しやすい所、草姿はマット状で横にこんもりと広がるため地被植物として利用できる所、花の中央の筒状花の色が黄色の他に黒色や茶色がある所、葉が羽状に細かく裂けているため繊細な見た目をしている所などにあります。
- 草姿はマット状に広がる傾向があり、茎は直立または傾状で匍匐した後に立ち上がります。そのため、苗を複数準備する必要がありますが、地被植物として利用可能です。
- ブラキカムは踏圧には強くないため、花壇の縁どりや、小道の縁どりなどに利用すると良いでしょう。
- 葉の形は、羽状複葉で細かい小葉が集まっています。小葉は線形または糸状で、光を通す空間があるため、レース飾りのようなお洒落な見た目をしています。そのため、エレガントなお庭などによく合う植物です。
- 開花期間は、冬の終わり頃から初夏にかけて、花序は頭花で散房状に沢山の花を咲かせます。
ブラキカム(イベリディフォリア)の草丈は約20~40cm、草姿はマット状、茎は分枝が多く、茎は直立または傾状(匍匐した後に立ち上がる)しており、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉身の形は羽状複葉または二回羽状複葉、小葉は糸状または線形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は散房状につく傾向があり、頭状花序は直径が約2~2.5cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は線形または長楕円形、舌状花の色は紫色・青・桃色・白色があり、筒状花の色は黄色・黒色・茶色です。
ブラキカム(イベリディフォリア)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入
ブラキカム(マジェンタデライト)の特徴は、花の色が鮮やかなピンク色をしており可愛らしさとポップな元気よさを感じさせる所、イベリディフォリア種の園芸品種で一年草タイプな所などにあります。
その他の雑種の園芸品種の紹介
ヘブンリーブルー
- 開花期間が春から秋と長く、理想的な環境では一年を通して花が咲きます。
- 花は多花性で株を覆うように沢山の花が咲くところが魅力です。
- 花の色は涼し気な薄い青紫色をしており、クールで落ち着いた雰囲気をつくります。
- 草姿はマット状、株の高さは約20~30cm、茎は傾状に横に広がる性質があるため地被植物として利用されたり、また寄せ植えに利用されたりします
- 葉は細く羽状に裂けているためお洒落な雰囲気を感じさせる所も魅力です。