サルビアは属の中に約1000種近くがありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、スプレンデンス種は、開花期が長いた季節を問わずお庭を彩り続け一個一個の花が大きく節間が詰まっているためボリューミーな花が楽しめます。またネモローサは非常に丈夫で育てやすく洗練された行儀よい草姿と長い花穂に魅力があります。
サルビア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
- サルビア属の種の簡易比較
スプレンデンス種(スカーレットセージ)の特徴
ファリナセア種(メリーセージ)の特徴
ネモローサ種(ウッドランドセージ)の特徴
プラテンシス種の特徴
パテンス種(ゲンチアンセージ)の特徴
ディスカラー種(ディスコロールセージ)の特徴
ブレヤナ種(バリーズセージ)の特徴
バーティシラタ種(ライラックセージ)の特徴
アズレア種(ブルーセージ)の特徴
スクラレア種(クラリーセージ)とは!?
ビリディス種(ペインテッドセージ)の特徴
シナロエンシス種(シナロアセージ)の特徴
コクシネア種(ベニバナサルビア)の特徴
インディゴスパイヤー種(ラベンダーセージ)の特徴
オフィキナリス種(セージ)の特徴
ウリギノーサ種(ボッグセージ)の特徴
インボルクラータ種(ローズリーフセージ)の特徴
レウカンサ種(アメジストセージ)の特徴
エレガンス種(パイナップルセージ)の特徴
- 次ページ
ロシアンセージの特徴
ローズマリーの特徴
チェリーセージの特徴
クレベランディ種(フレグラントセージ)の特徴
パキフィラ種(ローズセージ)の特徴
フルゲンス種(カージナルセージ)の特徴
ガラニチカ種(ブルーアニスセージ)の特徴
カナリエンシス種(カナリーアイランドセージ)の特徴
サルビア属の種の簡易比較表
サルビア属には1000種近くがあり、また園芸でも多くの種が親しまれています。このページでは草本タイプのサルビア属を紹介していますが、沢山の種類を詳しく紹介しているため、見るのが大変と感じる事があるかもしれません。
そのため、別ページに簡易的な比較表を準備しています。そちらを先に見て気に入った植物について詳しく知るのも良いかもしれません。また簡易比較表に合わせて木本タイプのサルビアの種類のページも張っておくため良ければ、そちらもご覧ください。
サルビア(スプレンデンス)の特徴や園芸品種


- 原産:南アメリカ
- 学名:Salvia splendens
- 草丈:約30~60cm(周年温暖な気候では130cmに達する)
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ
サルビア(スプレンデンス)とは!?
サルビア(スプレンデンス)は学名Salvia splendens、別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ(scarlet sage)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
サルビア(スプレンデンス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsplendensはラテン語で「輝く」「煌めく」を意味しており、美しい花に由来します。
- ヒゴロモソウ(緋衣草)の由来は花が緋色の衣を纏ってるかのように見える所からきています。
サルビア(スプレンデンス)の特徴(魅力)
- サルビア(スプレンデンス)の栽培品種は草丈が抑えられており、行儀よく成長する事から、花壇の縁取りや寄せ植え素材など幅広く使用されており、また開花期間が長くて維持管理も楽なため公共の施設の花壇などでよく使用されています。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- 温暖な気候で、野生に自生している種は、高さが130cmに達する事もあり、分枝もよくしていてブッシュ状の草姿をしています。
- 葉の形は大きく広い卵形、そのため地面を覆う被覆力があります。
- 一方で、葉が繁茂している印象を与えるため雑多な雰囲気となったり、他の植物と組み合わせにくくなる可能性があります。
- 花は開花期間が非常に長い事から、お庭全体の印象を決める花としておすすめの植物です。
花は萼も花弁と同様に綺麗に色付いていて美しいため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花色が豊富にあるため、お庭のデザインにあわせて色選びが出来る所も魅力です。
- サルビア(スプレンデンス)の仕立て方には「花壇の縁取り」「寄せ植え」等があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
サルビア(スプレンデンス)は花壇の縁取りにとても向いています。何故なら、草姿が直立で行儀がよく、草丈も低く抑えられており、また開花が長いため長期間に渡り花壇の縁取りとして働く事が出来るからです。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(スプレンデンス)は寄せ植えに使う事が出来ます。何故なら、草姿の行儀がよく、開花期間が長いため長期間に渡り寄せ植えが楽しめるからです。ただし、葉が大きいため他の植物との組み合わせが、やや難しく感じる事があります。
- サルビア(スプレンデンス)は寒さにとても弱い植物です。そのため、本来は多年草ですが、冬になると枯れる一年草として一般的に扱われています。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
サルビア(スプレンデンス)の一般的な草丈は30(~60)cm、温暖な気候で野生では130cmに達する事があります。草姿は直立、栽培品種は、茎が下部でよく枝分かれして垂直に成長します。野生では、茎がよく枝分かれします。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄の長さ約3(~4.5)cm、葉身の長さ約3(~7.5)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序の輪散花序または総状花序、輪散花序は長さ約20cm、各節に2(~6)個の花が付きます。花の萼は扁平な筒状、萼の色は赤色、花冠は唇形花、唇形花は長さ約3(~4)cm、花冠の色は赤色(栽培品種は多様)です。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
サルビア(スプレンデンス)の園芸品種の紹介
サルビア(ファリナセア)の特徴や園芸品種


- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:Salvia farinacea
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い
サルビア(ファリナセア)とは!?
サルビア(ファリナセア)は学名Salvia farinacea、別名では「ブルーサルビア(blue salvia)」や「メリーカップセージ(mealycup sage)」等とも呼ばれる北アメリカおよび中央アメリカが原産の多年草です。
サルビア(ファリナセア)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のfarinaceaはラテン語で「粉質の」「粉状の」を意味しており、茎や萼に粉状の毛がある事に由来します。
- ケショウサルビアの由来は、萼や茎の部分に、白粉(おしろい)の様な粉状の毛が密生して、化粧をしているように見える所から
サルビア(ファリナセア)の特徴(魅力)
- サルビア(ファリナセア)は、開花期間の長さや、白粉を帯びて白くなる萼や茎、行儀のよい印象を与える草姿などが特徴的な植物です。また維持管理が楽なため公共の施設の花壇などでよく使用されています。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は細長い槍のような形をしているため、シャープでかっこいい外観をしています。ただし垂れ下がる傾向があるため残念な外観となる事も多いです。
- 花は開花期間が非常に長い事から、お庭全体の印象を決める花としておすすめの植物です。
花を支える萼も花弁と同様に綺麗に色付いていて美しいため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 萼は白色の毛が密生しており、白粉をつけたような外観をしています。そのため、柔らかで優しい雰囲気をつくる事があります。
花の中には白色のスポットが入り、スポットは花蜜標識として、蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(ファリナセア)の仕立て方には「寄せ植え」等があります。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(ファリナセア)は寄せ植えに使う事が出来ます。何故なら、草姿の行儀がよく、開花期間が長いため長期間に渡り寄せ植えが楽しめるからです。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(ファリナセア)は多年草ですが、一年目と比べて二年目は生育が衰えて花数が減る傾向にあります。そのため、本来は多年草ですが、冬になると枯れる一年草として一般的に扱われています。
サルビア(ファリナセア)の草丈は約30(~90)cm、幅は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は下部で枝分かれして直立します。茎の色は緑色、白色の毛が粉状に生えるため白緑色になる事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~7.5)cm、葉身の形は披針形または楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉は表面に光沢があり、垂れ下がる傾向がある。
花序は輪散花序、輪散花序は長さ約10(~20)cm、各節に複数の花が付きます。萼は楕円形の筒状、萼の色は花弁と同様に色がある、萼には粉状の白色の毛が密生します。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状、下唇は広く円状で裂片が5個、花冠の色は青色・紫色で下唇の中心に白色の班が入る。
サルビア(ファリナセア)の園芸品種の紹介
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サルビア(ネモローサ)の特徴や園芸品種


- 原産:中央ヨーロッパ/西アジア
- 学名:Salvia nemorosa
- 草丈:約30~80cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(ネモローサ)とは!?
サルビア(ネモローサ)は学名Salvia nemorosa、別名では「ウッドランドセージ(woodland sage)」や「バルカンクラリー(Balkan clary)」等とも呼ばれる中央ヨーロッパおよび西アジア原産の多年草です。
サルビア(ネモローサ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のnemorosaはラテン語で「森の」「森林性の」を意味しており、自生地に由来しています。
サルビア(ネモローサ)の特徴(魅力)
- サルビア(ネモローサ)は、シャープでかっこいい印象を与える細く長く伸びる花穂、茎が直立に伸びる行儀の良い成長習慣、長命で丈夫なためとても育てやすい所などが特徴的な植物です。
- 草姿はドーム状、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は槍のような形をしており表面に皺がよります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くためフサフサとした外観になり、また花穂は細く長いためシャープでカッコ良い印象を与える花姿となります。
- 品種によっては、花を支える萼も、花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(ネモローサ)の仕立て方には「小道の縁取り」等があります。
- 小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- サルビア(ネモローサ)は小道の縁取りにとても向いています。何故なら、草姿が直立で行儀がよく、草丈も低く抑えられているからです。
- 小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- サルビア(ネモローサ)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(ネモローサ)の草丈は約30(~80)cm、草姿はドーム状、茎は直立、分枝は直立または斜上します。茎の色は緑色、白粉を帯びて白緑色になる事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は披針形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は筒状、萼の色は緑色または花弁と同様に色があります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で湾曲しながら立ち上がり、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
サルビア(ネモローサ)の園芸品種の紹介
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サルビア(プラテンシス)の特徴や園芸品種


- 原産:ヨーロッパ/北アフリカ/西アジア
- 学名:salvia pratensis
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(プラテンシス)とは!?
サルビア(プラテンシス)は学名salvia pratensis、別名「メドウセージ(meadow sage)」や「メドウクラリー(meadow clary)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジア、北アフリカが原産の多年草です。
サルビア(プラテンシス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpratensisは、ラテン語で「牧草地」を意味する「prātum」と、場所を表す接尾辞の「-ensis」の2語からなり、「牧草地の」を意味しており自生地に由来します。
サルビア(プラテンシス)の特徴(魅力)
- サルビア(プラテンシス)は、花の形が弧を描くように湾曲しているためオウムの嘴の様な個性的な外観の花形をしており、節ごとに複数の花が付き段々と咲く花姿が華やかな雰囲気をつくる魅力的な植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は殆ど横に倒れることなく分枝しながら直立または斜上に伸びます。そのため、ドーム状の外観を作る事が多いです。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉は下部ほど大きくロゼット状の外観を作る事があり、葉の表面には強く皺がよります。
花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。また近縁のネモローサ種と比べると節間の間隔が開いているため、段々とした花姿をつくります。
- 花(唇形花)は上唇が弧状に湾曲するため、オウムの嘴のような個性的な外観の花形をつくります。
- 花は蜜源として特に花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回る姿が観察出来ます。
サルビア(プラテンシス)の草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、叢生は根元から茎が発生して塊を作ります。茎は直立、分枝は直立または斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~15)cm、葉身の形は披針形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に4(~6)個の花が付きます。萼は筒状、萼の色は緑色または花弁と同様に色があります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は弧状に湾曲しながら立ち上がり、下唇は広く裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
サルビア(プラテンシス)の園芸品種の紹介
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サルビア(パテンス)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia patens
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(パテンス)とは!?
サルビア(パテンス)は学名Salvia patens、別名では「ゲンチアンセージ(gentian sage)」や「スプレッディングセージ(spreading sage)」等とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
サルビア(パテンス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpatensはラテン語で「開出した」「ひろがった」を意味しており、花の形に由来します。
サルビア(パテンス)の特徴(魅力)
- サルビア(パテンス)は、他のサルビアと比べて一個一個の花が大きいため存在感が強く、また節と節の間に大きな空間があるため個々の花が強調される花姿をしています。
- 花はオウムの嘴を思わせるような湾曲する花の形をしており個性的な雰囲気を作り出します。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- 葉の形は披針形や卵形が多いですが、しばしば葉の基部が横に広がり鉾形になる事があります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に一個または複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が大きく開いているため、一個一個の花の形が強調されています。
- 花(唇形花)は、長さが5cmに達する事があり、他のサルビアと比べると巨大です。また花の形は上唇が湾曲するためオウムの嘴のような個性的な外観をつくります。
サルビア(パテンス)の草丈は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は直立、分枝は少ない傾向があり直立または斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は披針形・卵形・鉾形(葉の縁部分が横に広がる)、葉のふち部分に鋸歯があります。また葉の表面には皺(シワ)があり、白色の毛が生えます。
花序は総状花序または輪散花序、輪散花序は長さ約15(~30)cm、各節に1個または複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色です。花冠の長さ約5cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は上向きに弧状に湾曲して、下唇は広く裂片が3個(中央部が浅く裂ける)、花冠の色は青色・紫色・白色があります。
サルビア(パテンス)の園芸品種の紹介
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サルビア(ディスカラー)の特徴や園芸品種
- 原産:ペルー
- 学名:Salvia discolor
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:紫色●黒色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 用途:開花期間長い/ツル植物/香りが良い
サルビア(ディスカラー)とは!?
サルビア(ディスカラー)は学名Salvia discolor、別名では「サルビア・ディスカラー」や「アンデス セージ(Andean sage)」等とも呼ばれるペルーが原産の多年草です。
サルビア(ディスカラー)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のdiscolorは、ラテン語で「異色の」を意味しており花色に由来しています。
サルビア(ディスカラー)の特徴(魅力)
- サルビア(ディスカラー)は、白色の茎や葉と黒色の花がシャープな対比を生み出すため、モダンでカッコ良い雰囲気をつくります。また葉や花などからはフルーティな香りがするため香りの花としても楽しめる植物です。
- 草姿は半ツル性、茎は他の植物や構造物の上にシュートを伸ばしかけるようにして壁を登る習慣があります。ただし壁を登るのは上手くないためツル植物として育てる場合は誘引が必要です。
- 茎は柔軟なためサポートがない場合は、長く伸びると湾曲しながら倒れる傾向があります。
- 茎は白色の毛が生えており、白色の毛は触ると粘着質です。そのため、小さな虫が引っかかっていることもあります。
- 白色の毛は成熟するにつれて、または風雨などで落ちるため、雨の日は軒下などに避難させた方が良いでしょう。
- 葉にも白色の毛が生えており、特に裏面に密生しているため殆ど白色をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は一個の節に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が大きく開いているため、一個一個の花の形が強調されています。
- 花の色は黒色、萼は白色の毛が生えているため白色または白緑色の外観をしています。白色と黒色は明暗の対比が強く出るため、スタイリッシュでシャープなデザインのお庭によくあいます。
- 花にはフルーティな強い香りがあるため、香りの花として楽しまれる事もあります。
- サルビア(ディスカラー)は多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(ディスカラー)の草丈は約30(~90)cm、草姿は半ツル性(スクランブリング・シュラブ)、茎は柔軟なため直立または湾曲して倒れます。茎の色は緑色、白色の毛が生えているため白色または白緑色に見える事があります。
※スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)とは、シュート(新鞘)を他の植物や構造物の上にかけるように伸ばして、植物体を固定しながら登るツル植物です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色または白色、葉身の形は楕円形または卵形か披針形です。葉には白色の毛が生え、特に裏面に毛が密生しているため葉の裏面は白色になります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は扁平な筒状、萼の色は白緑色または白色です。花冠の形は唇形花、花冠の色は黒色または暗紫色です。
サルビア(ディスカラー)の園芸品種の紹介
サルビア(ブレヤナ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Salvia bulleyana
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:黄色●紫色●茶色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(ブレヤナ)とは!?
サルビア(ブレヤナ)は学名Salvia bulleyana、別名では「バリーズ セージ(Bulley’s sage)」「パープル&イエロー・雲南セージ(Purple & Yellow Yunnan Sage)」とも呼ばれる中国が原産の多年草です。自生地は中国雲南省にある標高2,100〜3,400 mの山にあります。
サルビア(ブレヤナ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のbulleyanaの由来は、イギリスの綿花商人で植物探検家の依頼者だったArthur K. Bulley(1861-1942)への献名です。
サルビア(ブレヤナ)の特徴(魅力)
- サルビア(ブレヤナ)は、チョコバナナにも例えられる黄色と濃い紫色の可愛らしい花の色と、地面を覆うように広がる大きな皺の寄った葉が特徴の植物です。
- 草姿は直立、茎は殆ど分枝する事なく真っ直ぐ伸びます。
- 葉は下部ほど大きく、ロゼットのように広がるため地面を覆う地被植物として機能することも可能です。
- 葉は表面に強い皺があり、くちゃくちゃとした外観をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は一個の節に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は長さが約15~30cmあり、節ごとに花が付くため、ボリュームのある花穂となります。
- 花の色は黄色と濃い紫色(茶色)の二色からなり、下唇の裂片部分だけ濃い紫色で、他全てが黄色です。黄色と濃い紫色は、バナナとチョコレートに例えられる事があります。そのため、ブレヤナ種はスイーツガーデンにおすすめの植物です。
サルビア(ブレヤナ)の草丈は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は殆ど分枝する事なく真っ直ぐ伸びます。茎の色は緑色、白色の柔らかな毛が生えています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約2(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分には鋸歯があり、葉の表面には深い皺(シワ)がよります。
花序は長さ約15(~30)cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は倒披針形、萼の色は緑色、白色の毛が生えます。花冠の形は唇形花、唇形花は上唇が真っ直ぐ突き出て、下唇は上唇より僅かに長く下に垂れます。花冠の色は黄色、下唇部分が紫色または茶色です。
サルビア(ブレヤナ)の園芸品種の紹介
ライラックセージの特徴や園芸品種
- 原産:中央ヨーロッパ/西アジア
- 学名:salvia verticillata
- 草丈:約50~100cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
ライラックセージとは!?
ライラックセージは学名salvia verticillata、別名では「サルビア・バーティシラタ」や「ウォールド クラリー(whorled clary)」とも呼ばれる中央ヨーロッパ及び西アジアが原産の多年草です。
ライラックセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のverticillataは「輪生」を意味しており、花が節を囲むように付く所からきています。
ライラックセージの特徴(魅力)
- ライラックセージは、花が非常に密に付くためボリュームの良い豪華な花姿をしており、また赤紫色の花色が「高貴」「優雅」「気品」等のエレガントなイメージが持たせる植物です。
- 草姿はドーム状、茎は直立して分枝をよくします。そのため、花壇の中で立体感を出したり、ボリュームを出す目的で利用されたりします。
- 葉の形はハートを思わせるような可愛らしい形をしており、葉の表面には皺がよります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に多数付いて節を囲うため円盤状の花姿となり、また節間がやや長いため段々とした個性的な花姿をつくります。
- 花の色は花軸・萼・花の全部が紫色(赤紫色)をしています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため貴族のような高貴でエレガントな雰囲気をお庭の中につくり出すことが可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気よく飛び回る花蜂や優雅に飛び回る蝶々を観察する事ができます。
- ライラックセージの仕立て方には「小道の縁取り」等があります。
小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
ライラックセージの草丈は約50(~100)cm、草姿はドーム状、茎は直立、分枝が多く、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は心形(基部が凹み先端が尖る)または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面に皺(シワ)があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。花軸の色は紫色、萼は鐘形、萼の色は紫色、花冠は唇形花、花冠の色は紫色・桃色・白色があります。
ライラックセージの園芸品種の紹介
サルビア(アズレア)の特徴や園芸品種


- 原産:北アメリカ
- 学名:Salvia azurea
- 草丈:約100~180cm
- 分類:多年草
- 開花時期:8月~10月
- 花色:青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:背が高い花
サルビア(アズレア)とは!?
サルビア(アズレア)は学名Salvia azurea、別名では「ブルーセージ(blue sage)」や「アズール セージ(azure sage)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
サルビア(アズレア)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のazureaはラテン語で「空色」を意味しており、花の色に由来しています。
サルビア(アズレア)の特徴(魅力)
- サルビア(アズレア)は、空の色を想像させるような爽やかな白色と水色の花色と、高さ最大180cmまで、茎が殆ど枝分かれする事なく真っ直ぐ上に成長する習慣が特徴的な植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出します。茎は殆ど分枝することなく真っ直ぐ上に成長するため、行儀の良い洗練された雰囲気をつくります。ただし茎は細く華奢で、やや倒れやすい傾向もあります。
- 草丈が高くなるため、花壇の中で背景としてバックに使用されたり、立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は槍のように細いため、シャープで洗練された雰囲気をつくる事ができます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に複数の花が付き、節は頂部で密に集まるため、ボリュームのよい花姿となります。
- 花の色は、薄い青色(薄い紫色)で、下唇の中心部に白色の班が入ります。白色の班は恐らく蜜源を求めている昆虫への花蜜標識として働いています。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(アズレア)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(アズレア)の草丈は約100(~180)cm、草姿は叢生、茎は直立、分枝は少ない傾向があり、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎は細いため倒れやすい傾向があります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~7)cm、葉身の形は狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に1(~4)個の花が付きます。花軸は緑色、萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の長さ約0.8(~2.5)cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状、下唇は広く円状で裂片が3個(中央の裂片は浅く裂ける)、花冠の色は薄い青色で中央に白色の斑があります。
サルビア(アズレア)の園芸品種の紹介
クラリーセージの特徴や園芸品種


- 原産:中央アジア/北アフリカ/地中海沿岸
- 学名:Salvia sclarea
- 草丈:約60~120cm
- 分類:二年草/短命多年草
- 開花時期:6月~7月
- 花色:桃色●紫色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:澄んだ/透明な
- 用途:
クラリーセージとは!?
クラリーセージは学名Salvia sclarea、別名では「サルビア・スクラレア」とも呼ばれる中央アジアおよび北アフリカ、地中海沿岸が原産の二年草もしくは短命の多年草です。
クラリーセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsclareaは、ラテン語で「明るい」「清潔な」を意味しており、恐らく明るさや清潔感を感じさせる花の色からきています。
クラリーセージの特徴(魅力)
- クラリーセージは、一般的に観賞用として花や苞が楽しまれていますが、その他にも植物から精油をとる目的で栽培されたり、以前は食用ハーブとしても利用されていました。
- 草姿はロゼット状、ロゼット状は基部から放射状に葉を広げて、花を咲かせる茎を直立に伸ばします。
- 葉は基部のロゼット葉が最も大きく最大30cmに達する事があり、葉には皺が強くよります。
- 葉はミントや干し草等に例えられる香りがあり、ハーブとして生のまま、または調理した後に食べられていました。現在は食べられる事は少なくなったようです。
- またワインやビール等の原料として用いられていた歴史もあります。
- 花は観賞用としても優れており、花を支えている苞(葉が変形した物)と花(唇形花)が観賞されます。
花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は円錐状に輪散花序が並んでいるため非常にボリュームのある花姿をしており、また輪散花序は節ごとに花が複数つき、花には花弁のような美しい苞があるため、非常に魅力的な花姿をつくります。
花(唇形花)は上唇が弧状に湾曲するため、オウムの嘴のような個性的な外観の花形をつくります。
- 植物からは「酢酸リナリル」「リナロール」「酢酸ゲラニル」等の精油が採れるため商業的にも栽培されています。
- クラリーセージの香りは「鎮静作用」「抗不安作用」「鎮痛作用」等があるため、気分を落ち着けてリラックスしたり、痛みの軽減に繋がる等の効果が期待出来るようです。
クラリーセージの草丈は約60(~120)cm、草姿はロゼット状、茎は直立、花序で分岐します。茎の色は緑色、茎は太く、断面は四角形です。
葉序は根生葉(基部)または対生葉序(茎葉)、葉色は緑色、葉身の長さは根生葉で最大30cm、葉身の形は心形(基部が凹み先端が尖る)または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序または輪散円錐花序、輪散花序は各節に2(~6)個の花が付き、輪散円錐花序は輪散花序が円錐状に何本も伸びます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色、節ごとに一個つきます。萼は鐘形、萼の色は緑色または赤紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は直立して弧状に湾曲して、下唇は広く円形、花冠の色は白色・桃色・紫色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
クラリーセージの園芸品種の紹介
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ペインテッドセージの特徴や園芸品種


- 原産:地中海沿岸/イラン
- 学名:Salvia viridis(syn. Salvia horminum)
- 草丈:約30~60cm
- 分類:一年草
- 開花時期:5月~7月(9月)
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 用途:
ペインテッドセージとは!?
ペインテッドセージは学名Salvia viridis(syn. Salvia horminum)、別名では「アニュアル クラリー(annual clary)」や「サルビア・ビリディス」や「サルビア・ホルミナム」とも呼ばれる地中海沿岸およびイランが原産の一年草です。
ペインテッドセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のviridisはラテン語で「緑色」を意味しています。
ペインテッドセージの特徴(魅力)
- ペインテッドセージは、花を保護する苞(葉が変化した物)を鑑賞する目的で育てられる植物です。苞は色彩豊かで紙吹雪を想像させるような優雅で美しい外観をしています。
- 草姿は直立、基部で分岐して直立する茎を何本も伸ばしブッシュ状の外観をつくります。
- 葉は、以前はフレーバーとしてビールやワインなどに使われたり、ハーブとして食べられたりしていました。
- 花は一般的に、花を支えている苞(葉が変形した物)を鑑賞する目的で育てられています。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が複数つき、花の下には花弁のような美しい苞があるため、非常に魅力的な花姿をつくります。
- 花の色は白色・桃色・青色・紫色があり、唇形花は上唇と下唇で花色が違う事があります。一般的に上唇の色が、苞の色と同色になります。
- 苞は紙のような外観をしているため、茎に並んでいると紙吹雪のような美しさがあり、通常は数週間もつため、本物の花が落ちた後も長く楽しめます。
- 花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花束の中にいられたり、乾燥させてドライフラワーにして、花材としてフラワーアレンジメント等に使われる事もあります。
ペインテッドセージの草丈は約30(~60)cm、草姿は直立、茎は基部付近で分岐して、その後は基本的に分枝せず直立します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉には皺(シワ)と白色の毛があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花と、各節に一個の苞が付きます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または赤紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は直立して半球状、下唇は下垂して広い円形、花冠の色は白色・桃色・青色・紫色、上唇と下唇の色が異なる事があり、多くの場合は上唇と苞の色が同色になります。
ペインテッドセージの園芸品種の紹介
シナロアセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia sinaloensis
- 草丈:約30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●紫色●橙色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
シナロアセージとは!?
シナロアセージは学名Salvia sinaloensis、別名では「サルビア・シナロエンシス」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
シナロアセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsinaloensisはメキシコの「シナロア州」から来ており、原産地に由来します。
シナロアセージの特徴(魅力)
- シナロアセージは、茎や葉等の紫色と、色鮮やかな青色の組み合わせが、深い闇や宇宙などを想像させるため、ミステリアスな雰囲気をつくる魅力的な植物です。
- 草姿はドーム状、茎は匍匐性・傾状茎・直立の三種類で構成されており、こんもりとした外観をつくります。そのため、花壇の縁どりなどに使えます。
- 茎の色は紫色または緑色をしているため、上品な印象を与えたり、ミステリアスな雰囲気を作ったりする事が可能です。
- 葉の色は緑色または紫色をしているため、上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に一個または複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が開いているため、段々のある穂状の花穂が楽しめます。
- 花は植物の中では、あまり見られない色鮮やかな青色の花色をしています。紫色の萼・茎・葉と組み合わせるとミステリアスな雰囲気を作り出すため、魔法の世界を表現するテーマガーデン等におすすめです。
- 花が落ちた後も紫色の萼が残るため、一定程度の装飾性が保たれます。
シナロアセージの草丈は約30cm、幅は約30cm、草姿はドーム状、茎は匍匐枝(地面を根を張りながら這う)・傾状茎(地面を這い途中で立ち上がる)・直立があります。茎の色は紫色(暗紫色)または緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は紫色または緑色、葉身の形は狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。また葉の表面には光沢があります。
花序は総状花序または輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付くため節を囲うような円盤状になり、節ごとに段々と咲きます。萼は鐘形、萼の色は紫色または暗紫色です。花冠の長さ約2.5cm未満、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は斜上に真っ直ぐ突出、下唇は湾曲しながら下に垂れ広く裂片が3個(中央部が浅く裂ける)、花冠の色は青色・紫色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
シナロアセージの園芸品種の紹介
ベニバナサルビアの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:Salvia coccinea
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~10月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
ベニバナサルビアとは!?
ベニバナサルビアは学名Salvia coccinea、別名では「サルビア・コクシネア」や「トロピカルセージ(tropical sage)」等と呼ばれたり、またスプレンデンス種(S. splendens)と同様に「スカーレットセージ」とも呼ばれる北アメリカおよび中央アメリカが原産の多年生植物です。
ベニバナサルビアの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のcoccineaはラテン語で「紅緋色の」「真紅色の」を意味しており、花色に由来しています。
- ベニバナサルビアの由来は花の色が紅色をしている事からきています。
ベニバナサルビアの特徴(魅力)
- ベニバナサルビアは、細くシャープな外観をした花姿と濃い赤色の花色が上品な印象を与える魅力的な植物です。
- ベニバナサルビアと同様に「スカーレットセージ」と呼ばれるスプレンデス種と比べると、花が細く小ぶりで花が密に付かないため豪華さはありません。一方で、シャープな外観から洗練された雰囲気があります。また耐寒性がスプレンデス種より優れているため冬越ししやすく、長命です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立して分枝は斜上するためふさふさとした外観をつくります。
- 葉の形は卵形または三角形をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節間がやや開いているため豪華さは控えめですが、気品のある雰囲気を作ることが出来ます。
- 唇形花は長さ1.5~3cm、細く長いためシャープでかっこいい外観をしています。
- ベニバナサルビアは軽い霜であれば耐えられる暖地や平地であれば屋外でも越冬する事が可能です。
ベニバナサルビアの草丈は50(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約1.5(~7.5)cm、幅は約1(~5)cm、葉身の形は卵形または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序の長さ約10~25cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または暗紫色です。花冠の長さ約1.5(~3)cm、花冠の色は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は真っ直ぐ伸び、下唇は下垂して裂片が三個ある、花冠の色は赤色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
ベニバナサルビアの園芸品種の紹介
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サルビア(インディゴスパイヤー)の特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:salvia ‘indigospires’
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(インディゴスパイヤー)とは!?
サルビア(インディゴスパイヤー)は学名salvia ‘indigospires’もしくはSalvia farinacea x longispicata ‘indigo spires’、別名では「ラベンダーセージ」とも呼ばれる多年草です。
サルビア(インディゴスパイヤー)は、1979年にカリフォルニアのハンティントン植物園にて偶然発見された植物です。発見された場所の近くで、サルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)が発見された事から、これら二つの自然交雑種と考えられています。
サルビア(インディゴスパイヤー)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 品種名の「indigospires」は「青色」を意味する「Indigo」と「尖塔」を意味する「spires」の二語からきており、青色の尖塔のような花穂に由来しています。
サルビア(インディゴスパイヤー)の特徴(魅力)
- サルビア(インディゴスパイヤー)は、紫色の花が穂状に集まり咲くボリュームのある花姿と、気品を感じさせる紫色と灰紫色の花色、花軸が捻れスパイラルする個性的な花姿、丈夫で育てやすい性質などが魅力的な植物です。
- デメリットは非常に生育旺盛なため、薮のように繁茂しやすい所、茎が伸びすぎると倒伏してしまう所などがあり、上品な紫色の花色に反して、行儀の悪い草姿になりやすいです。
- 草姿は叢生、地面を匍匐する茎から、直立に伸びる茎を何本も伸ばし群生するような外観をします。茎は直立して分枝は斜上します。
- 茎は倒れやすい傾向にあるため必要に応じて剪定して外観を整えるとよいでしょう。
- 背が高くボリュームを出すため、花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使えます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間には空間があるため、段々とした外観を作りやすい傾向があります。
- 花軸は紫色または白みの紫色、形は捻れる傾向が強いため独特なスパイラルした外観の花姿になります。
- 萼は花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(インディゴスパイヤー)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(インディゴスパイヤー)の草丈は約100(~150)cm、草姿は叢生、茎は匍匐茎と直立する茎があり、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は長さ約20(~30)cm、輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間と節の間には空間があるため段々とした花穂をつくりやすい傾向にあります。花軸は捻れる傾向にあり、花軸の色は紫色、萼は鐘形、萼の色は紫色または灰紫色、花冠の長さは約1.5(~3)cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で斜上して、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
サルビア(インディゴスパイヤー)の園芸品種の紹介
サルビア(ブルーチル)は学名salvia ‘indigospires’、人気の高いラベンダーセージと同様にサルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)の交雑種の多年草です。
セージの特徴や園芸品種


- 原産:地中海沿岸
- 学名:Salvia officinalis
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草/常緑亜低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●紫色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:コテージガーデン/魔女の庭/キッチンガーデン/地中海ガーデン/ギリシャ庭園/カラーリーフ
セージとは!?
セージは学名Salvia officinalis、単に「セージ」と呼ぶ場合は一般的にこの種を指しており、別名では「サルビア・オフィキナリス」「ヤクヨウサルビア」「コモン セージ(common sage)」等とも呼ばれる地中海沿岸が原産の多年草または常緑亜低木です。
セージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のofficinalisは、ラテン語で「薬用の」を意味しており、セージが薬用植物として利用されてきた事に由来しています。
セージの特徴(魅力)
- セージは、料理用のハーブとして広く周知されており、葉を収穫して料理などで使用する目的で育てられる事が多いです。また品種によっては、紫色や白色などの葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来る植物です。
- 草姿は叢生、根元の茎は木質化する傾向が強く、茎は直立して分枝する傾向が強いため、ふさふさとした外観をつくります。
葉の色は緑色ですが、白色の短い軟毛が多いため白緑色に見える事があります。また園芸品種の中には紫色や白色などの葉色をもった品種もあるためカラーリーフとしても楽しめます。
- 葉は「薬品」や「樟脳」を思わせる香りがあるため、肉料理の臭み消しとして利用されたり、パスタや野菜などの風味付けとして入れられたりして、様々な用途で食べられています。
- 植物には強い抗酸化作用や、殺菌作用などがあるため、薬用ハーブとして期待出来る所も魅力です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間に詰まり気味なためボリュームのよい花姿をつくります。
- 花は一般的に薄い紫色、薄い紫色(ラベンダー色)には鎮静効果があり、昂る気持ちを抑え、精神を安定させる働きがあります。そのため、心や体を回復させるヒーリングガーデンにおすすめの色です。
- 萼は花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
花は葉の風味を落とす原因になったり、葉の生育を悪くする原因になります。そのため、葉の収穫が目的だったり、カラーリーフを鑑賞する目的の場合は、開花前に花は剪定される事があります。
- セージは象徴性のあるハーブとして、古くから様々な国や文化の中で用いられていました。
- ローマではセージに邪気を払う力があると信じられていたため「聖なるハーブ」として宗教儀式などで用いていた歴史があります。
- 特に中世ヨーロッパではセージを「魔除け」として用いられてきた歴史があり、邪気を払うために家の花壇に植えたり、ドライセージが飾られたりしていました。
- セージは丈夫で育てやすい植物です。
- 一方で徐々に茎の木質化が広がり、生産性が衰える傾向が強いです。そのため、5年程度を目安にして定期的な交換が必要になります。
セージの草丈は約30(~60)cm、草姿は叢生、茎の根元は木質化しており、茎は直立、分枝は多く、分枝は斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が多いため白緑色に見える事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約1(~6.5)cm、幅は約0.5(~2.5)cm、葉身の形は長楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の短い軟毛が密に生えるため白緑色の外観をしており、葉表面には皺がよります。
花序は長さ約5(~20)cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間と節の間には空間があるため段々とした花穂をつくりやすい傾向にあります。萼は鐘形、萼の色は緑色・紫色・赤紫色、花冠の長さは約2cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で真っ直ぐ伸び、下唇は広く円状で裂片が3個あり垂れ下がり、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。種子の大きさは約0.2cm、種子の形は球形、色は暗褐色です。
セージの収穫時期や食べ方の紹介

- 食用部分:葉(若葉)
- 収穫時期:5月~10月(周年)
- 食べ方:パスタ・スープ・肉料理・サラダ・ハーブティーなど
- 効能:抗酸化作用・殺菌作用など
- ハーブの収穫
- ハーブの収穫は一年を通して行えますが、実際は生育期間中である五月から十月、特に夏に行われます。葉の風味は、精油の量で決まるため、精油が多い若葉が美味しいです。そのため、若葉を収穫して用いられるのが一般的です。収穫する際は、株に極端なストレスを与えないために、株の半分以上の茎葉を取らないようにしましょう。
- セージの保管
- セージの保管は「生鮮」または「乾燥」で違います。
- 生鮮で保管する場合は出来るだけ早く使用することを前提にして、野菜と同様に冷蔵庫などで保管する事ができます。
- 乾燥で保管する場合は収穫後すぐに乾燥を始めます。一般的にはザルの上などに葉を広げて、自然乾燥させます。また乾燥の時間を短縮して品質をよくするためサーキュレーター等で風を当てて素早く乾燥させるのもひとつです。ただし、40度以上の熱を加えると精油が揮発するため、熱による乾燥は避けて下さい。乾燥が終わったらパッケージに入れる等して、使用するまで冷暗所で保管します。
- セージの食べ方一覧
- パスタにセージを入れる事で、セージの独特な風味と香りを楽しむ事が出来ます。そのため、セージの利用の仕方でも人気の高い料理法のひとつです。
- セージバターのパスタ by クックGonbao
- スープとセージは相性がとても良いです。セージの独特な香りが野菜スープやクリームスープ等のスープの味を強く引き立てる事が出来ます。
- イタリア発!超簡単なひよこ豆のポタージュ by amoごはん
- 肉料理とセージは非常に相性が良いです。何故ならセージの独特の香りが肉の風味を引きたてて、また抗菌作用により肉料理の保存性を高めたり、脂肪分を中和してさっぱりとした味わいにしてくれるからです。
- 鶏胸肉のバターセージソテー by CristianoX
- サラダ料理にセージを使う事が出来ます。少量のセージをサラダに入れる事で香りや風味を楽しむ事が出来るからです。
- セージのポテトサラダ by JuJuKueche
- ハーブティーとセージは非常に相性が良いです。セージの独特の香りと風味をティーとして楽しむ事が出来ると共に、抗酸化作用や抗菌作用などもあるため、健康にも繋がり、また心地よい香りがリラックス効果も生み出します。
- セージのハーブティ by violets
セージの園芸品種の紹介
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ボッグセージの特徴や園芸品種
- 原産:ブラジル/アルゼンチン/ウルグアイ
- 学名:Salvia uliginosa
- 草丈:約100~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:100cm~200cm
- 花色:青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
ボッグセージとは!?
ボッグセージは学名Salvia uliginosa、別名では「サルビア・ウリギノーサ」とも呼ばれるブラジルおよびアルゼンチン、ウルグアイが原産の多年草です。
ボッグセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のuliginosaはラテン語で「濡れた」「湿地」を意味する「uliginosus」から来ており、自生地に由来します。
- 英名のボッグセージ(bog sage)」は「bog(沼)」「sage(サルビア)」を意味しており、沼地に自生するサルビアを意味しています。
ボッグセージの特徴(魅力)
- ボッグセージは、空の色を想像させるような青色の花色、青色の花が密に集まり咲くボリュームある花姿、丈夫な性質が特徴の植物です。
- 草姿は直立、地面下で広がる地下茎から、直立に伸びる茎を何本も伸ばし群生するような外観をつくります。
- 背が高くボリュームを出すため、花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使えます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間は比較的に詰まっているためボリュームある外観となります。
- 花の色は、植物の中では珍しい青色の花を咲かせます。青色は「男性的」「知的」「落ち着き」等の印象を与える事が出来る色です。そのため、爽やかでカッコイイ印象を与えるエレガントガーデン等によく合う色になります。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
ボッグセージの草丈は約100(~200)cm、草姿は直立、地下茎で広がり、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は披針形または狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間が詰まっているためボリュームある花姿をつくります。萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で斜上して僅かに湾曲、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
ボッグセージの園芸品種の紹介
サルビア(インボルクラータ)の特徴や園芸品種


- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia involucrata
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~11月
- 花色:桃色●
- 葉色:緑色●赤色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(インボルクラータ)とは!?
サルビア(インボルクラータ)は学名Salvia involucrata、別名では「ローズリーフセージ(roseleaf sage)」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
サルビア(インボルクラータ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のinvolucrataは、ラテン語で「(植物の)総苞」を意味する「involucrum」からきており、花の形に由来しています。
サルビア(インボルクラータ)の特徴(魅力)
サルビア(インボルクラータ)は、花序の頂部にある蓮の蕾のような可愛らしい苞の集まりと、金魚のような丸みのある花が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立して分枝は斜上に伸びます。
- 宿根のため冬になると地上部の大部分が枯れてしまい、春に新しい芽を出して成長を始めます。
- 茎の色は緑色、または赤みを帯びるか赤色をしています。
- 葉は緑色ですが、ほんのり赤みを帯びているため温かさを感じさせる色合いをしており、葉脈や葉柄は赤色です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に三個または複数の花が付き、花には花弁のような美しい苞が三個の花を保護するようについています。
苞は開花が進み花が咲くと直ぐに落ちる早落性がありますが、花序の先端には開花前の花が集まっているため、苞は何枚も重なり、蓮の蕾のような可愛らしい外観の花姿が楽しめます。
- 花(唇形花)は、最大の長さが5cmと大きく、他のサルビアと比べると巨大です。また花の形は筒部が膨らみ、上唇と下唇が短いため、金魚の膨らみとお口を想像させます。
- 桃色の花は「女性的」「優しさ」「柔らかさ」「可愛らしさ」等をイメージさせる色です。そのため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめする植物になります。
- サルビア(インボルクラータ)は多年草(宿根草)のため、冬になると地上部が枯れますが、丈夫で育てやすい植物です。
サルビア(インボルクラータ)の草丈は約50(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色または赤みを帯び、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉の葉脈は赤色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、各節に3個または多数の花と、1個の苞が付きます。花軸は赤色または赤紫色です。苞の形は卵形で外側に膨らみ、苞の色は桃色、苞は3個の花を保護しており花の開花が進むに連れて早落する。
萼の形は鐘形、萼の色は緑色・赤色・桃色です。花冠の長さ約5cm、花冠の形は唇形花、唇形花は中心部が壺状に膨らむ傾向がある2唇形、2唇形は上唇と下唇があり、上唇は丸みを帯び全体に毛が生えており、下唇は垂れて裂片が3個、花冠の色は桃色です。
サルビア(インボルクラータ)の園芸品種の紹介
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パイナップルセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/グアテマラ
- 学名:Salvia elegans
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:9月~11月(霜のない地域では春まで咲く事もある)
- 花色:赤色●
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:カラーリーフ
パイナップルセージとは!?
パイナップルセージは学名Salvia elegans、別名では「サルビア・エレガンス」や「タンジェリン セージ(tangerine sage)」等とも呼ばれるメキシコおよびグアテマラが原産の多年草です。
パイナップルセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のelegansはラテン語で「優美な」を意味します。
- 英名のパイナップルセージの由来は、葉を傷つけた時に「パイナップル」を思わせるような香りが広がる所からきています。
パイナップルセージの特徴(魅力)
- パイナップルセージは、葉にパイナップルを思わせるような爽やかでフルーティーな香りがあり、香りの良い葉は収穫されてサラダに入れたりハーブティーにしたりして楽しまれます。また、秋に咲く真っ赤な花は色が濃く、上品な雰囲気をつくるため、装飾的にも魅力的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観になる傾向が高いです。
- 葉は傷付けた時に「パイナップル」を想像させるような爽やかでフルーティーな香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、葉の香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 葉は食用になるため、若くて柔らかな新鮮な葉を収穫した後に生のままサラダに入れたり、ジュースに入れて飾られたり、乾燥させてハーブティーとして飲まれることもあります。
- 葉の色は一般的に緑色ですが、幾つかの品種では黄色の葉色もあるため、明るく爽やかな雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつきます。節と節の間が少しひらいているため一個一個の花が目立ち、気品のある雰囲気をつくります。
- 濃い赤色は「情熱的」「大人の女性」を連想させる色です。そのため、女性的でフェミニンな印象を与えるエレガントガーデンや、ラグジュアリーな印象を与えるお庭を作りたい時などおすすめの色です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
パイナップルセージの草丈は約100(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約4(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の長さは約2(~3)cm、花冠の形は唇形花(2唇形)、花冠の色は赤色です。
パイナップルセージの園芸品種の紹介
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