サルビアは属の中に約1024種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは34の原種と、158の園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■サルビアの主な種と園芸品種の紹介
主な原種
- サルビア・スプレンデンス
- サルビア・ファリナセア
- サルビア・ネモローサ
- セージ
- チェリーセージ
- ローズマリー
- ロシアンセージ
- サルビア・レウカンサ
- ホワイトセージ
- ジャーマンダーセージ
- サルビア・ガラニチカ
- サルビア・パテンス
- サルビア・プラテンシス
- サルビア・ディスカラー
- パイナップルセージ
- サルビア・インボルクラータ
- ライラックセージ
- ペインテッドセージ
- クラリーセージ
- サルビア・クレベランディ
- サルビア・パキフィラ
- サルビア・アズレア
- ベニバナサルビア
- カージナルセージ
- シナロアセージ
- サルビア・カナリエンシス
- ボッグセージ
- サルビア・ブレヤナ
- サルビア・ブレファロフィラ
- サルビア・セミアトラータ
- コバルトセージ
- サルビア・メキシカーナ
- サルビア・コロンバリア
- ラスティーセージ
開花期間が長いおすすめ品種
●主な原種
サルビア・スプレンデンス
サルビア・スプレンデンスとは!
サルビア・スプレンデンスの学名は Salvia splendens 、別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ(scarlet sage)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。※別名のスカーレットセージはベニバナサルビア(Salvia coccinea)にも使われます。
サルビア・スプレンデンスの原産地はブラジル、自生地は標高2000~3000メートルの山岳地帯にあります。
サルビア・スプレンデンスの特徴
- 近縁種との比較:多くの品種が草丈30cm程度とコンパクトで、直立して行儀よく成長する習慣があり、花が大きく節間が詰まっているためボリューム感のある花穂が見られる。
- 開花期間:春から晩秋にかけて、夏の間も休むことなく花を長く咲かせ続けます。そのため、長く花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花穂の長さは最大30cm、花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花は節を囲うように咲きます。また花軸の中の節間は短い傾向があり、花の長さは4cm前後と大きいため、花の密度が高い花穂になる傾向があります。
- 花の装飾性:花穂と花は大きく高密度に咲くため非常にボリューム感があり豪華な花姿が楽しめます。また花弁と萼片は基本的に同色になり、花弁が散った後も萼が長く残るため、鑑賞期間が長く保たれます。花の色も赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色と豊富にあるためお庭の雰囲気に合わせて選べる所も魅力です。
- 葉の特徴:葉のサイズは約2.5~7cmと大きめで、葉の形状も幅広いため、野暮ったい印象になりやすい所が欠点となります。
- 花壇の縁取り:種から大量に株を作りやすく、また株は基本的に暴れずにコンパクトに直立に成長するため、花壇の縁どりに利用しやすい植物です。
- 毛氈花壇:草姿は行儀がよく、草丈も基本的に低くて、種子から大量植栽がしやすく、花色のバリエーションが多い植物のため、広い面積の花壇の中にイラストや模様を描くように植物を植えて装飾することが出来ます。
- 寄せ植え:株は基本的に暴れずにコンパクトに成長します。そのため、花壇・植木鉢の中で異なる植物を組み合わせて美しくデザインしながら寄せ植えで楽しむことができます。
- 苗の増殖:種子から簡単に苗を増やせるため、広い面積の花壇や庭を埋めるのに役立ちます。
サルビア・スプレンデンスの園芸品種の紹介
モハべ・シリーズ
学名:Salvia splendens ‘mojave’
花弁の色:赤色・桃色・クリーム色・紫色
萼片の色:赤色・桃色・クリーム色・紫色
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
備考:葉色が濃い緑色のため、花の色と強い対比を生み出して強い色彩効果を生み出します。分枝力が高く、優れた連続開花性があります。花穂の中で花が高密度についているため豪華な花姿が楽しめる。花の色のカラーバリエーションが多い。
フラメンコ・シリーズ
学名:Salvia splendens cv.
花弁の色:赤色・桃色・橙色・白色・紫色
萼片の色:赤色・桃色・橙色・白色・紫色
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
備考:早咲き性があり播種から開花までが早い。連続開花性に優れているため花を長く楽しめる。葉の表面には光沢があり宝飾のようなラグジュアリーな印象を与える。草姿は直立して行儀よく成長するため維持管理が楽になり花壇の縁取りなどにも使いやすい。花の色のカラーバリエーションが多い。
フラメンコ・シリーズの品種
- ホワイト:花の色はクリーム色・白色の2色、そのため明るさと大理石のような上品さがある。
- ローズ:花の色は赤桃色の単色、そのため可愛らしさを感じさせる品種です。
- レッド:花の色は赤色の単色、そのため派手でカラフルなお庭などによくあいます。
- サーモン:花の色はサーモン色・桃色の2色、そのため、柔らかで優しい雰囲気を感じさせる品種です。
あやのピーチ
学名:Salvia splendens cv.
花弁の色:桃色・クリーム色
萼片の色:桃色・クリーム色
葉の色:緑色
草丈:約100~120cm
備考:花の色は環境や成熟度などにより桃色・クリーム色の範囲で変化がある。桃色とクリーム色は女性的な可愛らしさと優しさを感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭などによくあいます。また高性タイプの品種のため、花壇の中で高さを出したかったり、切り花として利用したい時などにおすすめの品種です。
レッドヒル

学名:Salvia splendens ‘red hill’
花弁の色:赤色
萼片の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約50~60cm
備考:株の基部付近からよく枝分かれして、花上がりがとても良い品種です。花の色は鮮やかな赤色をしているため、派手で華やかな印象を感じさせます。
ホットジャズ
学名:Salvia splendens ‘hot jazz’
花弁の色:赤色
萼片の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約40cm
備考:早咲きの性質があり、花穂が長い所が魅力の品種です。花の色は鮮やかな赤色をしているため、派手で華やかな印象を感じさせます。
スカーレットキング

学名:Salvia splendens ‘Scarlet King’
花弁の色:赤色
萼片の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
備考:花の色は鮮やかな赤色をしているため、派手で華やかな印象を感じさせます。
ボンファイヤー

学名:Salvia splendens ‘bonfire’
花弁の色:赤色
萼片の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約50~60cm
備考:花の色は鮮やかな赤色をしているため、派手で華やかな印象を感じさせます。
サルビア・ファリナセア
サルビア・ファリナセアとは!
サルビア・ファリナセアの学名は Salvia farinacea 、別名では「ブルーサルビア(blue salvia)」「メリーカップセージ(mealycup sage)」「メリーセージ(mealy sage)」「ケショウサルビア」等とも呼ばれる多年草です。サルビア・ファリナセアの原産地は北アメリカ(中南部)とメキシコにあり、自生地は草原・低木の疎らに生える疎林・林縁・砂漠などにあります。
サルビア・ファリナセアの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・ファリナセアは近縁のサルビアと比べて、茎・花に白色・紫色をした粉状の毛が生えているため、ベルベットのような高級感ある印象または化粧をしているような印象を与えます。
- 開花期間:春から晩秋にかけて、夏の間も休むことなく花を長く咲かせ続けます。そのため、長く花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花は節を囲うように咲きます。また花軸の中の節間は短い傾向があり、花の長さは2cm前後と小振りで、花の密度が高くなる傾向があるため、花穂はスラッとした見た目をしている。花軸や花(花弁・萼)は粉状の毛が密生するため、ふわふわとした柔らかな見た目になる。
- 花の装飾性:花穂は細長いためボリューム感はないですが、鮮やかな花色と粉状の毛がベルベットのような質感をうみだすため、高級感のある花姿をつくります。また花弁と萼片は基本的に同色になり、花弁が散った後も萼が長く残るため、鑑賞期間が長く保たれます。花の色も青色・紫色・桃色・白色と豊富にあるためお庭の雰囲気に合わせて選べる所も魅力です。
- 葉の特徴:葉は細長いシャープな形状をしていますが、葉の量が多くて先端が垂れ下がりやすいため野暮ったい印象になりやすいです。
- 花壇の縁取り:種から大量に株を作りやすく、また株は基本的に暴れずにコンパクトに直立に成長するため、花壇の縁どりに利用しやすい植物です。
- 寄せ植え:株は基本的に暴れずにコンパクトに成長します。そのため、花壇・植木鉢の中で異なる植物を組み合わせて美しくデザインしながら寄せ植えで楽しむことができます。
- 苗の増殖:種子から簡単に苗を増やせるため、広い面積の花壇や庭を埋めるのに役立ちます。
サルビア・ファリナセアの園芸品種の紹介
ビクトリアブルー

学名:Salvia farinacea ‘victoria blue’
花弁の色:紫色
萼の色:濃い紫色
花軸の色:濃い紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~50cm
備考:花の色が濃い紫色をしているため、重厚的で格式高い雰囲気を感じさせる品種です。
ビクトリアホワイト
学名:Salvia farinacea ‘victoria white’
花弁の色:白色
萼の色:白色・白緑色
花軸の色:白色・白緑色
葉の色:緑色
草丈:40~50cm
備考:花の色が白色をしているため、明るさや清潔感があります。そのため、上品な雰囲気があるエレガントガーデンや、明るく清潔感を感じさせるエントランスガーデンなどによくあいます。
フェアリークィーン

学名:Salvia farinacea ‘fairy queen’
花弁の色:青紫色・白色(下唇)
萼の色:灰紫色・白紫色
花軸の色:青紫色・白紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~50cm
備考:花の色は青紫色・白色、下唇の裂片に白色の斑点が入るため、夜空に浮かぶ星の輝きのようなユニークな花色が楽しめます。
アトランティック

学名:Salvia farinacea ‘Atlantic’
花弁の色:紫色・白色
萼の色:紫色・白紫色
花軸の色:紫色
葉の色:緑色
草丈:約20~40cm
備考:花の色は紫色・白色、下唇の裂片に白色の斑点が入ります。そのため、明暗の強い対比を生み出して暗闇に光る星のような美しい色彩効果を生み出します。
サリーファン・シリーズ




学名:Salvia farinacea ‘sallyfun’
花弁の色:白色・青色・紫色
萼の色:白色・青色・紫色
花軸の色:白色・青色・紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:株は分枝力が高く花上がりが良く連続開花性に優れている。早咲き性があり、花を早くから楽しめる。シリーズの中には複数の品種があり、花の色のカラーバリエーションが多い。
サリーファン・シリーズの品種
- スノーホワイト:花の色は白色をしているため、明るく清楚な雰囲気があります。そのため、上品な雰囲気があるエレガントガーデンや、明るく清潔感を感じさせるエントランスガーデンなどによくあいます。
- ディープオーシャン:花の色は濃い紫色・白色、下唇の裂片に白色の斑点が入ります。そのため、明暗の強い対比を生み出して暗闇に光る星のような美しい色彩効果を生み出します。
- スカイブルー:花の色は明るい紫色・白色の2色、花軸と萼は白色、花弁は明るい紫色です。透明感のある明るい紫色と白色は、心を落ち着かせるような鎮静効果があるため、ヒーリングガーデンなどにおすすめです。
- ブルーエモーション:花の色は濃い青紫色・白色、下唇の裂片に白色の斑点が入ります。そのため、明暗の強い対比を生み出して暗闇に光る星のような美しい色彩効果を生み出します。
サルビア・ネモローサ
サルビア・ネモローサとは!
サルビア・ネモローサの学名は Salvia nemorosa、別名では「ウッドランドセージ(woodland sage)」や「バルカンクラリー(Balkan clary)」等とも呼ばれる多年草です。
サルビア・ネモローサの原産地はヨーロッパ・西アジア・西シベリアにあり、自生地は草原や森林などにあります。
サルビア・ネモローサの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・ネモローサは近縁のサルビアと比べて、株が叢生して茎が直立するためボリューム感がありながら行儀のよい見た目をしており、また花は小さくて節にそって並ぶためシャープでスラッとしたカッコイイ見た目の細長い花穂をしています。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花は節を囲うように咲きます。また花軸の中の節間は短い傾向があり、花の長さは1cm前後と小振りで、花の密度が高くなる傾向があるため、花穂はスラッとしたシャープな見た目をしている。
- 花の装飾性:花穂は細長いためボリューム感はないですが、スラッと直立に伸びるため洗練されたカッコイイ花姿が楽しめる。また花弁と萼片は基本的に同色になり、花弁が散った後も萼が長く残るため、鑑賞期間が長く保たれます。花の色も青色・紫色・桃色・白色と豊富にあるためお庭の雰囲気に合わせて選べる所も魅力です。
- 葉の特徴:葉は細長いシャープな形状をしていますが、葉の葉脈が凹み皺があるため、スラッと直立に伸びる茎・花穂のカッコ良さとは対比するかもしれません。
- 花壇の縁取り:株は基本的に暴れずにコンパクトに直立に成長するため、花壇の縁どりに利用しやすい植物です。
- 寄せ植え:株は基本的に暴れずに叢生してコンパクトに成長します。そのため、花壇・植木鉢の中で異なる植物を組み合わせて美しくデザインしながら寄せ植えで楽しむことができます。
- ゼリスケープ(乾式庭園):ゼリスケープとは、水資源を節約しながら作り出すランドスケープです。そのため、植栽する植物は耐乾性が強いものが選ばれます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
サルビア・ネモローサの園芸品種の紹介
シュヴェレンブルク
学名:Salvia nemorosa ‘schwellenburg’
花弁の色:赤桃色
萼の色:赤桃色
苞の色:赤桃色
花軸の色:赤桃色
葉の色:桃色
草丈:約30~40cm
備考:一般的なサルビア・ネモローサはただの輪散花序ですが、シュヴェレンブルクは花軸の節からさらに輪散花序が伸びるため、花房は円錐状の形になります。そのため、従来のネモローサ種より花房にボリューム感があり豪華です。また花(花弁・萼)よりも花梗の基部にある苞が目立ち、苞は先端がツンツンと尖るため、ふさふさとしたお洒落な見た目になります。赤桃色の花は、女性的な可愛らしさや、明るさ元気の良さを感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭や、子供っぽさや元気の良さを感じさせるカラフルなお庭などによく合うでしょう。
ダークマター
学名:Salvia nemorosa ‘dark matter’
花弁の色:青色・青紫色
萼の色:赤紫色
花軸の色:緑色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約50cm
備考:春化処理が不要で一年目から花を咲かせる。蛍光カラーの鮮やかな青紫色の花弁と、赤紫色の萼の色が、夜のネオンサインのような色彩効果を生み出します。
カラドンナ

学名:Salvia nemorosa ‘caradonna’
同義語:Salvia x sylvestris ‘caradonna’
花弁の色:紫色・濃い紫色
萼の色:灰紫色・暗紫色
花軸の色:黒色・暗紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花軸が殆ど黒色をしていて、花の色が暗紫色から濃い紫色をしているため、シックで落ち着いた雰囲気をつくります。そのため、格式高い雰囲気のお庭、ミステリアスな雰囲気を感じさせるお庭などによくあいます。
ブルーヒル

学名:Salvia nemorosa ‘blue hill’
同義語:Salvia x sylvestris ‘blue hill’
花弁の色:青色・青紫色
萼の色:灰色・灰緑色・灰紫色
花軸の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は青色から青紫色をしているため、涼やかな清涼感を感じさせたり、また心を落ち着かせる鎮静効果がある品種です。そのため、男性的なクールなお庭や、心を癒すヒーリングガーデンなどにおすすめです。
ビオラクローゼ

学名:Salvia nemorosa ‘viola klose’
同義語:Salvia x sylvestris ‘viola klose’
花弁の色:青紫色・紫色
萼の色:灰紫色
花軸の色:黒色・暗紫色
葉の色:緑色
草丈:約50cm
備考:花軸が殆ど黒色をしていて、花の色が紫色をしているため、シックで落ち着いた雰囲気をつくります。そのため、格式高い雰囲気のお庭、ミステリアスな雰囲気を感じさせるお庭などによくあいます。
ブルークイーン
学名:Salvia nemorosa ‘blue queen’
同義語:Salvia x sylvestris ‘blue queen’
花弁の色:青色・青紫色
萼の色:暗紫色
花軸の色:黒色・暗紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花軸が殆ど黒色をしていて、花の色が青色から青紫色をしています。そのため、暗闇をみているようなミステリアスな雰囲気のお庭、重厚的で落ち着いた雰囲気ある格式高いお庭などによくあいます。
バイオレットクイーン
学名:Salvia nemorosa ‘violet queen’
同義語:Salvia x sylvestris ‘violet queen’
花弁の色:青色・青紫色
萼の色:赤紫色
花軸の色:赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は青色と赤紫色の2色からなり、深い闇を想像させるようなミステリアスな雰囲気を感じさせる品種です。
ピンクフリースラント

学名:Salvia nemorosa ‘pink friesland’
花弁の色:桃色
萼の色:赤紫色
花軸の色:赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:花の色は桃色・赤紫色の2色からなり、可愛らしさやチャーミングさを感じさせる品種です。またうどんこ病に強いとされています。
サルバトーレブルー
学名:Salvia nemorosa ‘salvatore blue’
同義語:Salvia x sylvestris ‘salvatore blue’
花弁の色:青色・青紫色
萼の色:紫色
花軸の色:黒色・暗紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~40cm
備考:花軸が殆ど黒色をしていて、花の色が青色から青紫色をしています。そのため、暗闇をみているようなミステリアスな雰囲気のお庭、重厚的で落ち着いた雰囲気ある格式高いお庭などによくあいます。
ニューディメンション・ローズ
学名:Salvia nemorosa ‘new dimension rose’
同義語:Salvia x sylvestris ‘new dimension rose’
花弁の色:桃色
萼の色:暗紫色・赤紫色
花軸の色:緑色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~40cm
備考:花の色は暗紫色・桃色の2色からなり、女性的な上品さと可愛らしさの両方を感じさせる品種です。
セージ
セージとは!
セージの学名は Salvia officinalis 、別名では「サルビア・オフィキナリス」「ヤクヨウサルビア」「コモン セージ(common sage)」等とも呼ばれる多年草または常緑亜低木です。
セージの原産地は地中海沿岸にあり、自生地は丘陵地の岩場や草原、硬葉樹林が生える疎林などにあります。
セージの特徴
- 近縁種との比較:セージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、葉には毛状突起(腺毛)があり潰すと心地よい香りが広がる所、葉は風味がよく料理用のハーブとして利用されたり薬用ハーブとしても利用される所、葉の色が緑色・白緑色・黄色・桃色・紫色・白色の範囲でありカラーリーフにもなる所、株は草丈が低くて叢生しながら広がるため地被植物のようにも使える所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序で、花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がつき、集散花序は節の周囲を囲うように花がついており、集散花序特有の順番で花が開花する。花冠は2.5cm前後と細長くシャープな見た目をしており、花の色は紫色・桃色・白色の範囲であります。
- 葉の特徴:葉の表面には精油を溜めている毛状突起(腺毛)があり、潰すと心地よい香りが広がる。
- 葉の装飾性:葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では葉の色が白緑色・黄色・桃色・紫色・白色をしています。そのため、明るさや上品さを感じさせるカラーリーフとしても楽しめる品種もあります。
- 精油:茎・葉などには腺毛があり、触ると腺毛が潰れて精油が出てきます。精油の成分は、植物の場所や個体差や環境差などで変化がありますが、主に樟脳・ツジョン・シネオールなどが含まれています。そのため、香りはスッキリとしたハーブの香りです。
食用:セージは伝統的な食用ハーブとして、タイムやローズマリーとともにヨーロッパで長く親しまれてた歴史があります。現在も、魚料理や肉料理の香り漬けの調味料として利用されたり、ソースの素材として利用されたり、飲料物の香り漬けとして利用されたりしています。※ただし、セージの中に含まれるツジョンには神経に作用する毒性があります。通常の料理に使用される分には問題はありませんが、大量摂取は控えた方がよいでしょう。また樟脳にも毒性があるため注意が必要です。
- ハーブガーデン:セージは食用・薬用ハーブとして利用されてきた歴史があり、現在も調味料等の用途で利用されています。そのため、花壇やお庭にハーブの一つとして植えてハーブガーデンを作るのもよいでしょう。
- 地被植物:草丈が低く株は叢生してコンパクトに広がるため、複数の株を並べて地面を覆う地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
セージの園芸品種の紹介
トリカラーセージ

学名:Salvia officinalis ‘tricolor’
花の色:紫色
葉の色:緑色(灰緑色)・白色・桃色
草丈:約30~45cm
備考:葉の色は緑色(灰緑色)・白色・桃色の3色からなり、葉縁部に白色の覆輪、若葉の色が桃色に変化します。そのため、可愛らしさやカラフルさを感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
ベルグガルテンセージ

学名:Salvia officinalis ‘berggarten’
花の色:紫色
葉の色:白緑色・灰緑色
草丈:約30~60cm
備考:葉のサイズが従来のセージよりも大きくて、葉の色が白緑色・灰緑色をしています。花があまり咲かず、葉の成長が良いため、ふつうより葉の収穫量が多めになります。
ナザレス
学名:Salvia officinalis ‘nazareth’
花の色:薄い青紫色
葉の色:緑色・白緑色・灰緑色
草丈:約30~45cm
備考:葉は一般的なセージよりも細くシャープな見た目をしており、また葉は細かい毛で覆われているため、葉の色は白っぽく見えやすい。そのため、シルバーリーフとして楽しめる。葉には強い香りがあり料理用のセージとしても利用される。
チェリーセージ
チェリーセージとは!
チェリーセージとは、サルビア・グレギー(Salvia greggii)とサルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla)の2種と、近縁でよく交雑している上記の2種の交雑種であるサルビア・ヤメンシス(Salvia × jamensis)と、それらの改良品種を含めたサルビアの総称です。
チェリーセージの特徴
- 近縁種との比較:チェリーセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、枝葉が擦れるだけで心地よい香りが周囲に広がる所、開花期間がとても長くて冬をのぞいて一年を通して花が見られる所、花が密集せずに疎らに咲くため控えめで楚々とした印象を感じさせる所、樹形は叢生して細い枝がドーム状に広がる所などにあります。
- 樹形の特徴:樹形は叢生型になり、地際から茎が何本も出る。茎は細く華奢な見た目をしており、基本的に分枝をせず直立に伸びる。そのため、野暮ったい印象を感じさせにくく、ボリューム感のある樹形になる。
- 開花期:春から晩秋にかけて殆ど休まずに花を咲かせ続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれます。
- 花の特徴:花序は総状花序または輪散花序、多くの場合は総状花序になり花軸の節ごとに2個の花柄が出て花柄の先に一個の花が咲きます。花軸の節間は広いため、花同士の間隔が開く傾向にある。花は唇形花冠になり、下唇部分がかなり花冠筒部に対して垂れ下がり、面積がかなり広いため、舌を出しているように見える。
- 花の装飾性:花穂は花が疎らに咲く傾向があるため控えめで楚々とした印象を感じさせやすいです。また細い花軸と大きめの花の対比が繊細で洗練された印象を感じさせます。花の色は赤色・桃色・橙色・紫色・青色・白色であるため、お庭の中につくりたい雰囲気に合わせて花色を選べる所も魅力です。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約1~2.5cmと小さくて目立たないため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、緻密で繊細な印象を感じさせやすいです。また品種により緑色の他に黄色・白色の葉色があるため、品種を選べがカラーリーフとして楽しむことも出来ます。
- 香り:茎・葉・萼には腺毛があり、触ると腺毛が潰れてチェリーなどの果物を想像させる甘い香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらチェリーセージの香りを楽しむとよいかもしれません。
- 生垣:チェリーセージは叢生型になり地際から沢山の枝が出て、ふんわりと広がります。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂や蝶々などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
チェリーセージの園芸品種の紹介
ソークール・シリーズ

学名:Salvi greggii ‘so cool’
花の色:青色・紫色・桃色・白色
葉の色:緑色・クリーム色・白色
樹高:40~70cm
樹高:40~100cm
備考:非常にコンパクトに成長して行儀よく枝が密集するため、スモールガーデンや鉢植えの中でも楽しみやすい。また枝が密集するため、開花期の特に春は豪華な花姿が楽しめる。シリーズの中には班入り品種もあるため、カラーリーフとしても楽しめる。
ソークール・シリーズの品種
- スノープリンセス:葉の色は緑色・白色(クリーム色)の2色からなり、葉縁部な覆輪が入る。花の色は紫色の単色、そのため、上品さを感じさせる品種です。樹高は約50~70cmになる。
- ペールブルー:花の色はやや明度の高い青紫色をしていて、透明感のある涼し気な花色が楽しめる。樹高は約40~60cm、株張りは約40~60cmになる。
バリエガータ
学名:Salvi microphylla ‘variegated’
花の色:赤色
葉の色:緑色・白色
樹高:約40~60cm
備考:葉の色は緑色・白色の2色からなり、葉の縁部分に細い白色の覆輪が入る。そのため、光の反射で葉が輝いているようにも見え気品を感じさせる。花の色は濃い赤色で、大人の女性の上品さを感じさせる品種となります。
ムーンライトオーバー
学名:Salvia × jamensis ‘Moonlight over Ashwood’
花の色:白色・サーモンピンク色
葉の色:緑色・黄緑色・黄色
樹高:約60~90cm
備考:葉の色緑色・黄緑色・黄色の範囲であり環境や季節などの変化で色がかわります。花の色も白色からサーモンピンク色の範囲で変化がある。
アイシングシュガー

学名:Salvia greggii ‘icing sugar’
花の色:桃色・濃い赤ピンク色
葉の色:緑色
樹高:約50~70cm
株張り:約50~70cm
備考:花の色が桃色・濃い赤ピンク色の2色からなり、下唇裂片が桃色をしている。そのため、女性が化粧をしているような可愛らしさと華やかさがある品種です。
ダンシングドール

学名:Salvi × jamensis ‘dancing dolls’
花の色:赤桃色・薄い桃色
葉の色:緑色
樹高:約40~60cm
備考:花の色が薄い桃色・赤桃色の2色からなり、下唇裂片が薄い桃色をしている。そのため、女性が化粧をしているような可愛らしさと華ヤカさがある品種です。
アメジストリップス
学名:Salvia microphylla ‘amethyst lips’
花の色:紫色・白色
葉の色:緑色
樹高:約50~100cm
株張り:約50~100cm
備考:ホットリップの色違い品種になり、花の色が鮮やかな紫色・白色の2色からなり、清潔感や上品さを感じさせる品種になる。そのため、開花期にはお庭の雰囲気をエレガントに彩ことが出来る。
ストロベリーアンドクリーム
学名:Salvia greggii ‘Strawberries and Cream’
花の色:桃色・クリーム色
葉の色:緑色
樹高:約60~75cm
備考:花の色が桃色・クリーム色の2色からなり、下唇裂片がクリーム色をしている。そのため、子供っぽい可愛らしさを感じさせる品種です。
サンゴールド
育て方・楽天で購入
学名:Salvia greggii ‘sungold’
花の色:黄色・白色
葉の色:緑色
樹高:約30~50cm
備考:花の色が黄色から白色になり、海岸の砂浜をみているような明るさや元気の良さを感じさせる品種です。
サーモンイエロー
学名:Salvia greggii ‘Sierra San Antonio’
花の色: サーモンピンク色・クリーム色
葉の色:緑色
樹高:約50~75cm
株張り:約50~75cm
備考:花の色がサーモンピンク色・クリーム色の2色からなり、下唇裂片がクリーム色をしている。そのため、子供っぽい可愛らしさを感じさせる品種です。
ピンクブラッシュ
学名:Salvia microphylla ‘Pink Blush’
花の色:濃い桃色
葉の色:緑色
樹高:約50~100cm
株張り:約50~100cm
備考:花の色は濃い桃色の単色になり、発行しているような美しい蛍光カラーをしています。そのため、色をテーマにするカラーガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにおすすめです。
パールピンク
学名:Salvia microphylla ‘Pearl Pink’
花の色:薄い桃色
葉の色:緑色
樹高:約50~70cm
備考:花の色は薄い桃色になり、女性的な可愛らしい雰囲気をつくる品種です。
パープルローズ

学名:Salvia ‘purple rose’
花の色:赤桃色・暗紫色
葉の色:緑色
樹高:約50cm
備考:花の色は花弁が赤桃色、花軸と萼の色が暗紫色をしています。そのため、女性的な可愛らしさと高級感を感じさせる品種です。
ゴールデンガール
学名:Salvi × jamensis ‘golden girl’
花の色:バターイエロー・薄い橙色
葉の色:緑色
樹高:約30~50cm
備考:花の色がバターイエロー・薄い橙色の2色からなり、下唇裂片の色はバタークリーム色をしている。
フラメン
学名:Salvi × jamensis ‘Flammen’
花の色:朱色
葉の色:緑色
樹高:約80cm
株張り:約60cm:
備考:花の色は朱色の単色になり、発行しているような美しい蛍光カラーをしています。そのため、色をテーマにするカラーガーデンなどにおすすめです。
シグナルレッド
学名:Salvia greggii ‘Signal red’
花の色:黄色・白色
葉の色:緑色
樹高:約50~80cm
備考:花の色は赤色の単色になり、派手さを感じさせる品種です。
レッドコーラス
学名:Salvia × jamensis cv.
花の色:赤色・赤桃色
葉の色:緑色
樹高:約30~50cm
備考:花の色は赤色・赤桃色の範囲にあり、可愛らしさを感じさせる品種です。
ローズマリー
ローズマリーとは!
ローズマリーの学名は Salvia rosmarinus 、または同義語で Rosmarinus officinalis 、別名では「サルビア・ローズマリヌス」「マンネンロウ」とも呼ばれる常緑低木です。※2017年以前は Rosmarinus officinalis として知られていましたが、植物の分類学的研究が進んだ結果、現在は サルビア属に移されており、 Salvia rosmarinus の同義語として扱われています。
ローズマリーの原産地は地中海沿岸にあり、自生地は岩の多い砂地などにあります。
ローズマリーの特徴
- 近縁種との比較:ローズマリーは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、枝葉には香りがあり樟脳特有の薬のような香りがある所、枝葉は料理用のハーブとして利用される所、葉の形状が針のように細くスッキリした外観をしている所、温暖な地域では開花が一年を通して見られる所、花序はサルビアでは珍しい総状花序になり長さも短い所、花の色はふつう青紫色で上品な印象を感じさせる所などにあります。
- 樹形の特徴:ローズマリーは「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプの樹形があります。
- 開花期:四季咲き性があり、十分な気温があれば一年を通して何時でも花を咲かせます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれます。
- 花の特徴:花序は長さ2cm程度の短い総状花序で、節から発生した短い分枝につける。花冠は1cm前後と小さくて、花の色は紫色・桃色・白色の範囲であります。
- 花の装飾性:ローズマリーの花穂は長さが2cm程度と短いですが、花穂が節ごとについて並ぶこともあるため、豪華な花姿が楽しめる事がある。またふつう青紫色・紫色の花の色をしているため、上品な印象をあたえます。そのため、開花期になると上品な花がお庭の雰囲気をエレガントに彩ります。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約1~5cmと短めで、形状は線形とシャープな見た目をしているため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、洗練された上品な印象を与えます。
- 葉の色:葉の色は緑色・白色の2色からなり、葉の裏面が綿毛により真っ白くなっています。葉の白色の部分は光を反射して輝いているようにもみえるため、ローズマリーの株は自然と明るさや上品さを感じさせることがあります。
- 茎の特徴:若い茎の色は緑色・白緑色・白色の範囲であり、腺毛が密に生えているため、触るとローズマリー特有の香りがする。茎は成熟すると木質化して淡い褐色から茶色になる、完全に木質化した茎は新しい芽が出にくくなるため剪定をする際などは注意が必要になる。
- 精油:茎・葉・萼などには腺毛があり、特に若い茎や萼の白色の部分を触ると腺毛が潰れて薬品や樟脳を想像させる香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらローズマリーの香りを楽しむとよいかもしれません。
- 精油の成分:植物の場所や個体差や環境差などで変化がありますが、主にシネオール・樟脳・α-ピネン・リモネン等などが含まれています。
- 食用:ローズマリーは伝統的な食用ハーブとして、タイムやオレガノとともにヨーロッパで長く親しまれてた歴史があります。現在も、魚料理や肉料理の香り漬けの調味料として利用されたり、ソースの素材として利用されたり、飲料物の香り漬けとして利用されたりしています。※ただし、ローズマリーの中に含まれる樟脳には毒性があります。通常の料理に使用される分には問題はありませんが、大量摂取は控えた方がよいでしょう。
- ハーブガーデン:ローズマリーは料理用ハーブとして利用されてきた歴史があり、現在も調味料等の用途で利用されています。そのため、花壇やお庭にハーブの一つとして植えてハーブガーデンを作るのもよいでしょう。
- 生垣:ローズマリーは分枝が多く枝が密集しており、また常緑のため一年を通して生垣として働きます。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。※ただし、萌芽力が弱い植物のため剪定のやり方には注意が必要になります。
- 地被植物:ローズマリーは樹形が匍匐して広がる品種があるため、品種を選べば地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ローズマリーの園芸品種の紹介
ギルテッドゴールド
学名:Salvia rosmarinus cv.
花の色:青紫色
葉の色:緑色・黄色
樹形:立性
樹高:約100cm~
備考:葉の色が緑色・黄色の2色からなり、葉の縁部分に黄色の覆輪が入る。そのため、ローズマリーでは珍しい、明るく元気な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
アープ
学名:Salvia rosmarinus ‘Arp’
花の色:薄い紫色
葉の色:灰緑色
樹形:立性
樹高:約100~180cm
備考:葉の色が灰緑色をしており、大人っぽく上品さを感じさせる品種です。また灰緑色の葉は、薄い紫色の花との相性も抜群によく、開花期にはエレガントな雰囲気をつくります。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
ゴリジア
育て方・楽天で購入
学名:Salvia rosmarinus ‘gorizia’
花の色:薄い紫色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約100~150cm
株張り:約100~150cm
備考:葉のサイズが従来のローズマリーと比べて2倍程度大きくて、香りがとても強いため、料理用のローズマリーとして人気のある品種です。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
トスカーナブルー

学名:Salvia rosmarinus ‘tuscan blue’
花の色:青色・青紫色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約100~180cm
株張り:約100~150cm
備考:樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。花の色は青色をしており、男性的で落ち着いた印象を感じさせる品種です。
レックス

学名:Salvia rosmarinus ‘rex’
花の色:薄い紫色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約100cm
備考:花の色は薄い紫色をしており、上品さを感じさせる品種です。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
ロゼウス

学名:Salvia rosmarinus ‘roseus’
花の色:桃色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約80~100cm
株張り:約80~100cm
備考:花の色は桃色をしており、女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
プリムリーブルー
学名:Salvia rosmarinus ‘Primley Blue’
花の色:薄い紫色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約100cm
備考:花の色は薄い紫色をしており、上品さを感じさせる品種です。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
スピーディー
学名:Salvia rosmarinus ‘Speedy’
花の色:薄い青紫色
葉の色:緑色
樹形:立性
樹高:約80cm
備考:一般的なローズマリーと比べて成長が早い品種です。花の色は薄い青紫色をしており、上品さを感じさせます。樹形は直立して行儀よく成長するため、洗練された外観となります。
プロストラータス

学名:Salvia rosmarinus ‘prostratus’
花の色:紫色・青紫色・白色
葉の色:緑色
樹形:匍匐性
樹高:約10~50cm
備考:匍匐性に広がる性質がある、ローズマリーの総称です。
ダンシング ウォーター
学名:Salvia rosmarinus ‘dancing Waters’
花の色:薄い青紫色
葉の色:緑色
樹形:匍匐性・半匍匐性
樹高:約30~50cm
備考:枝がくねくねと曲がりながら成長してダンスをしているように見えることから、この名前がついています。
ロックウッド デ フォレスト
学名:Salvia rosmarinus ‘Lockwood de forest’
花の色:薄い紫色
葉の色:緑色
樹形:匍匐性・半匍匐性
樹高:約30~60cm
株張り:約100~180cm
備考:樹形は匍匐性・半匍匐性でカーペットのように広く広がるため地被植物におすすめの品種です。花の色は薄い紫色をしていて、心を落ち着かせる鎮静効果があります。そのためヒーリングガーデンなどに利用できます。
コルシカン ブルー
学名:Salvia rosmarinus ‘corsican blue’
花の色:濃い青色・濃い青紫色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約100cm
株張り:約100cm
備考:線のように細い葉をもつアングスティフォリア・グループ(Angustifolia Group)に分類されています。花の色は濃い青色から濃い青紫色をしていて、男性的な落ち着いた雰囲気を感じさせる。樹形は半匍匐性に盛り上がるように成長するため生垣などにおすすめです。
モーツァルトブルー
学名:Salvia rosmarinus ‘Mozart blue’
花の色:青色・青紫色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約40~60cm
株張り:約60~120cm
備考:茎の種類は横臥茎になり、直立した後に倒れて匍匐するように広がる性質がある。花の色は濃い青色から青紫色をしているため、男性的な落ち着いた雰囲気をつくる品種です。
フォックステール

学名:Salvia rosmarinus ‘foxtail’
花の色:青色・青紫色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約40~60cm
株張り:約40~60cm
備考:茎の種類は横臥茎になり、直立した後に倒れて匍匐するように広がる性質がある。そのため、成熟した茎は湾曲する傾向があり、狐の尻尾のようなくねくねとした可愛らしい外観をしている。
ホーターブルー
学名:Salvia rosmarinus ‘Fota Blue’
花の色:濃い青色・濃い青紫色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約30~60cm
株張り:約100cm
備考:茎の種類は横臥茎になり、直立した後に倒れて匍匐するように広がる性質がある。花の色は濃い青色から青紫色をしているため、男性的な落ち着いた雰囲気をつくる品種です。
ブルーボーイ
学名:Salvia rosmarinus ‘blue boy’
花の色:白色・淡い青色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約20~30cm
株張り:約40~60cm
備考:従来のローズマリーと比べて株はコンパクトに成長して、また葉のサイズが小さく緻密な印象を与える品種です。花の色は白色から淡い青色をしているため、透き通る湖のような美しさがある品種です。茎の種類は横臥茎になり、直立した後に倒れて匍匐するように広がる性質がある。
ドリーミーブルー
学名:Salvia rosmarinus cv.
花の色:青色
葉の色:緑色
樹形:半匍匐性
樹高:約50~80cm
備考:花の色は濃い青色をしていて、男性的で落ち着いた印象を与える品種です。樹形は半匍匐性に盛り上がるように成長するため生垣などにおすすめです。
ロシアンセージ
ロシアンセージとは!
ロシアンセージの学名は Salvia yangii 、または同義語で Perovskia atriplicifolia 、別名では「ペロフスキア(Perovskia)」「サルビア・ヤンギー」とも呼ばれる多年草または低木です。※2017年以前はペロフスキア(Perovskia)属にありましたが、現在はサルビア属に移動しています。
ロシアンセージの原産地は南西アジアと中央アジアにあり、自生地はステップの草原地帯や丘陵地などにあります。
ロシアンセージの特徴
- 近縁種との比較:ロシアンセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、草姿は叢生して茎が何本も伸びますが分枝が殆どなく直立に伸びるため洗練された見た目をしている所、茎には白色の密毛が生えているため白緑色をしており光の反射で白銀色にも見える所、花序は円錐花序で複数の輪散花序が円錐状に広がるため非常に豪華な花房となる所、青紫色・紫色の花は白色の茎との相性が抜群によく上品な雰囲気をつくる所、耐乾性が非常に高い所などにあります。
- 花の特徴:花房は円錐状の外観をしているため円錐花序の一つになります。花房の中心を通る花軸には節ごとに輪散花序がついて斜上に伸びており、輪散花序は節ごとに花梗の短い集散花序がつきます。花弁の色は青色・青紫色・紫色・白色の範囲であり、また萼の色も花弁同様に紫色・赤紫色に綺麗に色づきます。
- 花の装飾性:ロシアンセージの個々の花は1cm程度と非常に小さいですが、花の量が多く円錐状に集まるため非常にボリュームのよい豪華な花房となります。また青色・青紫色・紫色の花色は、白色の茎との相性が抜群によく、開花期になるとお庭の中を清涼感を感じさせる爽やかな雰囲気にかえたり、また心を落ち着かせるヒーリングガーデンに変えることができます。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約3~5cmと小さくて目立たないため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、また葉の形状が羽状に分裂しているため、レースの編み物をみているような上品な印象を感じさせます。
- 精油:精油の成分は植物の場所や個体差や地域差などで変化があるため、精油の含有率や香りも変化しますが、一般的にカレン・シネオール・リモネン・テルピネン・ツジョンなどが含有しており、ラベンダーやセージを思わせる香りがあります。
- 生垣:株は叢生しながら複数の茎が行儀よく広がります。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。
- ゼリスケープ(乾式庭園):ゼリスケープとは、水資源を節約しながら作り出すランドスケープです。そのため、植栽する植物は耐乾性が強いものが選ばれます。
- 花壇の背景:草丈の高い植物を背景として植える事で、花壇の仲に立体が生まれて、絵画を見てるような美しい花壇をつくることができます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
- その他の用途:重金属を蓄積する能力があるためファイトレメディエーションに利用されることがある。アジアの一部では花がサラダなどに入れられてたべられている。精油は生物農薬として利用されたりもする。
ロシアンセージの園芸品種の紹介
リトルスパイヤー

学名:Salvia yangii ‘little spire’
花弁の色:薄い青紫色
萼片の色:白色・白紫色
葉の色:灰緑色
草丈:約40~60cm
備考:株のサイズは矮性で管理がしやすい品種です。花の色は薄い青紫色をしていて、爽やかで心を落ち着かせるような印象を感じさせる。
ブルースティール
学名:Salvia yangii ‘blue steel’
花弁の色:紫色・青紫色
萼片の色:白紫色・白色
葉の色:緑色・灰緑色
草丈:約60~90cm
備考:茎が頑強で行儀よく直立する傾向があるため、管理がしやすく洗練された印象を与えやすい品種です。紫色から青紫色の花は、貴族の色のような高貴な雰囲気を感じさせます。そのため、エレガントなお庭や、格式高い雰囲気のお庭などによくあいます。
ブルーセッテ
学名:Salvia yangii ‘bluesette’
花弁の色:紫色
萼片の色:白紫色・紫色
葉の色:灰緑色
草丈:約45cm
備考:株のサイズは矮性で管理がしやすい品種です。花の色は鮮やかな紫色をしているため、上品で高貴な印象を与える品種です。
サルビア・レウカンサ
サルビア・レウカンサとは!
サルビア・レウカンサの学名は Salvia leucantha 、別名では「ベルベットセージ」「アメジストセージ」「メキシカンセージ」等とも呼ばれる多年草です。
サルビア・レウカンサの原産地はメキシコにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の針葉樹林帯などにあります。
サルビア・レウカンサの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・レウカンサは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、茎や花に密綿毛が生えているためビロードのような高級感ある見た目をしている所、萼片は花弁と同様に装飾的で花弁が落ちた後も萼片が残る所、草姿は叢生して茎が何本も伸びて分枝の密度も高いため株の中は枝葉が密集する所、枝は直立・斜上に伸びるため株はドーム状の外観となる所、短日植物のため開花は秋頃になる所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序特有の順番で花が開花します。花冠は唇形花冠になり長さは2~2.5cm、一般的なサルビアと違い上唇・下唇が殆ど離れずに花冠筒部に沿い真っ直ぐ伸び、花(花弁・萼片)の色は桃色・紫色・白色の範囲で変化があり、有毛です。
- 花の装飾性:サルビア・レウカンサの花穂は花軸・花弁・萼片が密綿毛に覆われているため、ビロードのような高級感ある見た目をしており、開花期にはお庭をラグジュアリーな雰囲気に彩ります。花の色は桃色・白色・紫色の範囲で変化があるため、好みに合わせて可愛らしい桃色の品種、上品でエレガントな紫色の品種などを選べるところも魅力になるでしょう。
- 葉の特徴:葉の形状は細い披針形をしているためシャープな見た目をしており、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくい。
- 葉の装飾性:葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では葉の色が白色をしています。そのため、品種を選べば開花期間以外も明るさを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
生垣:樹形は叢生して分枝が多く株の中には枝葉が密集している。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。※ただし、冬の期間は地上部が枯れてしまうため生垣の役割がなくなります。
サルビア・レウカンサの園芸品種の紹介
フェアリーピンク

学名:Salvia leucantha ‘fairy pink’
花弁の色:桃色
萼片の色:白色・白緑色
花軸の色:白色・白緑色
葉の色:緑色
草丈:約60~90cm
備考:花の色は花弁が桃色で、萼片・花軸が白色をしており、密綿毛が生えてビロード状の外観をしています。そのため、可愛いをテーマにするお庭や、ラグジュアリーな雰囲気のお庭などによく合う品種となります。
班入りアメジストセージ
学名:Salvia leucantha ‘variegated’
花弁の色:紫色
萼片の色:紫色
葉の色:緑色・白色(クリーム色)
草丈:約50~100cm
備考:葉の色は緑色・白色(クリーム色)の2色からなり、葉の縁部分に白色(クリーム色)の班が入ります。そのため、開花期以外も明るい印象を感じさせるカラーリーフとしてたのしめる品種です。
ピンクアメジスト

学名:Salvia leucantha ‘pink amethyst’
花弁の色:桃色
萼片の色:白色・白緑色
花軸の色:白色・白緑色
葉の色:緑色
草丈:約100~150cm
備考:株は大株になると150cmに達するため、生垣などに利用しやすい。花の色は花弁が桃色で、萼片・花軸が白色をしており、密綿毛が生えてビロード状の外観をしています。そのため、可愛いをテーマにするお庭や、ラグジュアリーな雰囲気のお庭などによく合う品種となります。
ホワイトセージ
ホワイトセージとは!
ホワイトセージの学名は Salvia apiana 、別名では「サルビア・アピアナ」「カリフォルニアン ホワイトセージ(Californian white sage)」「セイクリッドセージ(sacred sage)」「ビーセージ(bee sage)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ホワイトセージの原産地は北アメリカ(カリフォルニア)とメキシコにあり、自生地は丘陵地の乾燥した斜面や、乾燥が厳しい地域の低木帯などにあります。
ホワイトセージの特徴
- 近縁種との比較:ホワイトセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、茎・葉の表面には白色の腺毛が密生するため殆ど白色に見える所、腺毛は精油を貯めており触ると強い芳香が広がる所、花房は複数の輪散花序が円錐状に広がるため非常に豪華な所、ネイティブ・アメリカンはこの植物を浄化などの儀式に利用しており別名の sacred sage の語源にもなっている所、蜜蜂などの花粉媒介者を強烈に引き寄せる力がある所などにあります。
- 花の特徴:花房は円錐状の外観をしているため円錐花序の一つになります。花房の中心を通る花軸には節ごとに輪散花序がついて斜上に伸びており、輪散花序は節ごとに花梗の短い集散花序がつきます。集散花序は花が多数ついているため、節を花が囲んでいるように見える、花はシソ科でよく見られる唇形になり、色は白色に紫色の点状の小さなスポットが入る、また雌蕊が突出していて先端が紫色になっている所も特徴です。
- 葉の特徴:葉は長さ約15cmに達することがあり、披針形・長楕円形と細長くシャープな形状をしている。葉の表面には精油を溜めている白色の毛状突起(腺毛)があるため、色は殆ど白色にみえて、触ると心地よい香りが広がる。そのため、明るさや神聖さを感じさせるカラーリーフとしても楽しめる。
- 精油:茎・葉・萼などには腺毛があり、特に若い茎や葉の白色の部分を触ると腺毛が潰れてユーカリや樟脳のにも似た爽やかでスッキリとした香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらホワイトセージの香りを楽しむとよいかもしれません。
- 精油の成分:植物の場所や個体差や環境差などで変化がありますが、主にシネオールが含まれています。
- 歴史:ネイティブ・アメリカンは、この植物を神聖なものとして捉えており、浄化の儀式などで利用しています。
- 浄化の儀式:ホワイトセージの葉を乾燥させて、先端に火をつけて、火を吹いて消す。葉が燻る事で強い香りがする煙が出るため、この煙を吸い込んだり、体に纏う事で、浄化されると考えられている。
- 料理用途:種子は他の穀物と混ぜてお粥やビスケットを作るのに利用されることがある。
フラワーアレンジメント:枝葉は乾燥後も色褪せと型崩れが少なくて美しい外観を保ち、また強い芳香があります。そのため、ドライフラワーにしてスワッグやリース等のアレンジメントの素材として利用される事が多いです。
お香:ホワイトセージはネイティブ・アメリカンが浄化の儀式ために乾燥させた葉を燻らせて煙を吸ってきた歴史があるように、現代でもお香の一つとして楽しまれています。ホワイトセージのお香は棒状に加工されたものもありますが、植物を育ている場合は葉を収穫・乾燥させて、乾燥させた葉の先端に火をつけて燻らせながら香りを楽しむのもよいでしょう。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ジャーマンダーセージ
ジャーマンダーセージとは!
ジャーマンダーセージの学名は Salvia chamaedryoides 、別名では「サルビア・カマエドリオイデス」とも呼ばれる多年草です。
ジャーマンダーセージの原産地はメキシコ、自生地は東シエラマドレ山脈(Sierra Madre Oriental)の標高2100m~2800mにあるチワワ砂漠にあります。
ジャーマンダーセージの特徴
- 近縁種との比較:ジャーマンダーセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、茎・葉・萼は白色の毛が密生するため株は全体的に白っぽく見える所、枝葉が擦れるとスパイシーな香りが周囲に広がる所、開花期間がとても長くて冬をのぞいて一年を通して花が見られる所、青色の花はシルバーリーフとの相性が抜群によく青空を見ているような爽やかな色彩効果をうみだす所、樹形は叢生して細い枝がドーム状に広がる所などにあります。
- 樹形の特徴:樹形は叢生型で地際から茎が何本もでる、茎の向きは直立・斜上・横臥に伸びるため外観はドーム状に広がる。
- 開花期:春から晩秋にかけて花を咲かせるため、花を長く楽しみたい人に好まれます。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序は花軸の節を囲うように数個の花が咲きます。花冠は唇形花冠になり色は青色・白色をしている。
- 花の装飾性:花穂は花が疎らに咲く傾向があるため控えめで楚々とした印象を感じさせやすいです。また花の色は青色と白色であるため、青空を見ているような爽やかさがあり、またシルバーリーフとの相性も抜群によく、サファイアとシルバーの宝飾品を見ているようなラグジュアリーな雰囲気をつくります。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約1~2.5cmと小さくて目立たないため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、緻密で繊細な印象を感じさせやすいです。また葉の表面には白色の毛が密生している事が多いため、葉の色が白っぽく見える事が多くシルバーリーフとして楽しめる。※ただし、風雨により白色の毛が失われて緑色になることもある。
- 香り:茎・葉・萼には腺毛があり、触ると腺毛が潰れてスパイシーな香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらジャーマンダーセージの香りを楽しむとよいかもしれません。
- 生垣:ジャーマンダーセージは叢生型になり地際から沢山の枝が出て、ふんわりと広がります。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂や蝶々などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
サルビア・ガラニチカ
サルビア・ガラニチカとは!
サルビア・ガラニチカの学名は Salvia guaranitica、別名では「ブルーアニス セージ(Blue Anise Sage)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の低木です。サルビア・ガラニチカの原産地は南アメリカ(ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ・ウルグアイ)にあり、自生地は乾燥気味の草原や林縁などにあります。
サルビア・ガラニチカの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・ガラニチカは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、開花期には花弁の青色(紫色)と花軸・萼片の黒色がかっこいい色彩効果をうみだす所、葉にはパイナップル等の果物やアニスを思わせる香りがある所、地面下に芋のような塊茎をもっている所などです。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序の花は片側に寄るように咲く傾向があります。花冠の長さは2.5~5cmと細長くシャープな見た目をしており、花の色は花弁が青色・紫色、萼片が黒色をしている。
- 花の装飾性:花穂の長さと、花冠の長さが、花穂にボリューム感とスタイリッシュな印象をあたえます。また青色(紫色)と黒色の花色が男性的なお洒落さを感じさせるため、開花期になるとお庭の中を雰囲気をカッコイイ印象へと変化させるでしょう。
- 葉の特徴:葉のサイズは約2.5~12.5cmと大きめで、葉の形状も幅広いため、野暮ったい印象になりやすい所が欠点となります。
- 香り:サルビア・ガラニチカは、葉などを触るとパイナップル等の果物やアニスを思わせる甘い香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながら甘い香りを楽しむとよいかもしれません。
サルビア・ガラニチカの園芸品種の紹介
ブラックアンドブルーム

学名:Salvia guaranitica ‘black and blue’
花弁の色:鮮やかな青色
萼の色:黒色
花軸の色:黒色
葉の色:緑色
樹高:約70~100cm
備考:植物の世界では珍しい鮮やかな青色の花を咲かせる品種です。鮮やかな青色の花弁と、黒色の花軸・萼片は、重厚的で男性的な雰囲気をつくります。そのため、カッコイイ色彩効果がうまれます。
スカイブルー
学名:Salvia guaranitica ‘sky blue’
花弁の色:水色
萼の色:緑色・黄緑色
花軸の色:緑色
葉の色:緑色
樹高:約50cm
備考:従来のサルビア・ガラニチカと比べて草丈が低くコンパクトです。そのため、スモールガーデンや鉢植えの中で楽しみやすい。花の色は花弁が透明感ある水色で、萼片が緑色をしています。そのため、空を見ているような爽やかな雰囲気をつくります。
パープルマジェスティ
学名:Salvia ‘purple majesty’
花弁の色:濃い紫色
萼の色:黒色
花軸の色:黒色
葉の色:緑色
樹高:約100~150cm
備考:パープルマジェスティは、Salvia guaranitica と Salvia gesneriiflora の交雑種の品種です。濃い紫色の花弁と、黒色の花軸と萼片の色が重厚的で落ち着いた雰囲気をつくります。そのため、格式高い印象を与える色彩効果がうまれます。
サルビア・パテンス
サルビア・パテンスとは!
サルビア・パテンスの学名は Salvia patens 、別名では「ゲンチアンセージ(gentian sage)」や「スプレッディングセージ(spreading sage)」等とも呼ばれる多年草です。
サルビア・パテンスの原産地はメキシコ・グアテマラにあり、自生地は草原や林縁などにあります。
サルビア・パテンスの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・パテンスは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な特徴をもちます。例えば、花のサイズが2.5~5cmと巨大で強い存在感がある所、花軸の節間が広いため個々の花がよく目立つ所、花冠の上唇が弧状に湾曲しているため鳥の嘴のように見える所、地面下に塊茎をもっている所などです。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに対生に2個の花がつくか花梗の短い集散花序がついています。また花軸の中の節間は広めで、花の長さは2.5~5cmと大きく、花と花の空間があいているため、個々の花の強い主張を感じさせます。
- 花の装飾性:花穂は花が疎らに咲く傾向があるため控えめな印象を感じさせながら強い存在感のある巨大な花を咲かせるため、洗練された印象と華やかさを感じさせます。そのため、開花期になると華やかな花がお庭の中の雰囲気を洗練された気品ある状態に変化させます。
- 葉の特徴:葉は披針形または鉾形で、葉の基部の両端が横に張り出して尖る傾向があります。
サルビア・パテンスの園芸品種の紹介
オックスフォードブルー

学名:Salvia patens ‘oxford blue’
花弁の色:青色
萼片の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約90cm
備考:花の色が鮮やかな青色をしていて、空の色を見ているような爽やかさを感じさせる品種です。
ドッツデライト
学名:Salvia patens ‘dot’s delight’
花の色:青色・白色
萼片の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は青色・白色の2色からなり、花冠の下唇に白色の班が入ります。青色と白色は青空を見ているような爽やかさ、また清潔感を感じさせる品種です。
ブルーエンジェル
学名:Salvia patens ‘blue angel’
花弁の色:濃い青色
萼片の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約60~70cm
備考:分枝力が高く花上がりがよいため、たくさんの花が楽しめる。花の色は濃い青色をしているため、男性的な落ち着きとシックな雰囲気を感じさせます。
ホワイトトロフィー
学名:Salvia patens ‘white trophye’
花弁の色:白色
萼片の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色が白色をしていて、ウェディングドレスのような清楚さや上品さを感じさせる品種です。
ピンクアイス
学名:Salvia patens ‘pink ice’
花の色:桃色・白色
萼片の色:緑色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は桃色・白色の2色からなり、女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。
サルビア・プラテンシス
サルビア・プラテンシスとは!
サルビア・プラテンシスの学名は Salvia pratensis 、別名「メドウセージ(meadow sage)」や「メドウクラリー(meadow clary)」等とも呼ばれる多年草です。
サルビア・プラテンシスの原産地はヨーロッパ・西アジアにあり、自生地は草原や林縁などにあります。
サルビア・プラテンシスの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・プラテンシスは近縁で似た見た目をしているサルビア・ネモローサと比べて、分枝が多いため茎が交差しやすく雑多な見た目になりやすい所、花軸の節間が広く花のサイズが1.5~3cmと大きめのため個々の花が目立つ所、花冠の上唇が弧状に湾曲しているため鳥の嘴のように見える所などの違いがあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花は節を囲うように咲きます。また花軸の中の節間は広めで、花の長さは1.5~3cmと大きめ、花と花の空間があいている傾向があるため、花穂は控えめでありながら個々の花の主張を感じさせます。
- 花の装飾性:花穂は花が疎らに咲く傾向があるため控えめで楚々とした印象を感じさせやすいです。また細い花軸と大きめの花の対比が繊細で洗練された印象を感じさせます。そのため、開花期になると美しい花がお庭の中の雰囲気を洗練された気品ある状態に変化させます。※ただし草姿や葉の見た目は野暮ったい見た目になる傾向があります。
- 葉の特徴:葉は披針形の細長い形状をしていますが、葉の葉脈が凹み皺が深くよるため、葉は独特なテクスチャーを与えて、気品のある花と対比します。
- 花壇の縁取り:株は叢生して広がるため、花壇の縁どりに利用しやすい植物です。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
サルビア・プラテンシスの園芸品種の紹介
トワイライトセレナーデ

学名:Salvia pratensis ‘twilight serenade’
花弁の色:濃い青色・濃い青紫色
萼の色:緑色・紫色
花軸の色:緑色・暗紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:花の色が濃い青色から濃い青紫色をしていて、重厚的で落ち着いた雰囲気を感じさせる品種です。
ローズラプソディ

学名:Salvia pratensis ‘rose rhapsody’
花弁の色:桃色
萼の色:緑色・赤紫色
花軸の色:緑色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:桃色の花弁と赤紫色の花軸の色が、女性的な可愛らしさの中に上品さを感じさせる品種です。
スイートエスメラルダ
学名:Salvia pratensis ‘sweet esmeralda’
花弁の色:桃色
萼の色:赤紫色・暗紫色
花軸の色:緑色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:明るい桃色の花弁と、赤紫色の萼の色が、可愛らしさの中に上品さを感じさせる品種です。
ムーランルージュ
学名:Salvia pratensis ‘moulin rouge’
花弁の色:桃色
萼の色:緑色・赤紫色
花軸の色:緑色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花は蕾の時は非常に濃い桃色をしていて、開花が進むと明るい桃色に変化します。明るい桃色の花弁と、赤紫色の萼の色が、可愛らしさの中に上品さを感じさせる品種です。
サルビア・ディスカラー
サルビア・ディスカラーとは!
サルビア・ディスカラーの学名は Salvia discolor 、別名では「ディスコロールセージ(discolor sage)」「ディスカラーセージ(discolor sage)」「アンデスセージ(Andean sage)」「アンデス・シルバーリーフセージ(Andean silver leaf sage)」等とも呼ばれる多年草です。
サルビア・ディスカラーの原産地はペルーにあり、自生地はアンデス山脈の谷間の岩場や草地などにあります。
サルビア・ディスカラーの特徴
パイナップルセージ
パイナップルセージとは!
パイナップルセージの学名は Salvia elegans 、別名では「サルビア・エレガンス」や「タンジェリン セージ(tangerine sage)」等とも呼ばれる多年草・亜低木です。
パイナップルセージの原産地はメキシコとグアテマラにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の標高1800m~2700mの森林の端などにあります。
パイナップルセージの特徴
- 近縁種との比較:パイナップルセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、短日植物のため開花は秋頃になる所、花冠筒部が非常に細長いためシャープな見た目をしている所、花の色が非常に鮮やかな赤色をしており華やかな印象を感じさせる所、葉は潰すとパイナップルを思わせる心地よい香りが広がる所、葉・花は食用として利用される事もある所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序特有の順番で花が開花します。花冠の長さは2.5~5cmと細長くシャープな見た目をしており、花の色は鮮やかな赤色をしている。
- 花の装飾性:花穂の長さと、花冠の長さが、花穂にボリューム感とスタイリッシュな印象をあたえます。また鮮やかな赤色の花色が派手さと気品を感じさせるため、開花期になるとお庭の中を雰囲気を情熱的で華やかな印象へと変化させるでしょう。
- 葉の装飾性:葉の色はふつう緑色ですが、いくつかの品種では葉の色が黄色をしています。そのため、明るさや元気の良さを感じさせるカラーリーフとしても楽しめる品種もあります。
- 香り:葉にはパイナップルに例えられるフルーティな香りがあり、特に葉を潰すと強い香りが周囲に広がります。そのため、ガーデンファニチャーの傍に置いておき香りを楽しむのもよいでしょう。
- その他の用途:葉・花は食用としてサラダやハーブティに利用されることがあります。また自生地のメキシコでは不安・高血圧の治療に利用されたり、ハチドリが蜜源としてこの植物を利用しています。
パイナップルセージの園芸品種の紹介
ゴールデンデリシャス

学名:Salvia elegans ‘golden delicious’
花の色:赤色
葉の色:黄色・黄緑色
草丈:約たさ100~150cm
備考:葉の色が黄色・黄緑色をしているため、開花期以外も明るさや元気の良さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。また開花期には赤色の花が咲くため、黄色の葉とのコントラストが生まれてカラフルな色彩効果をうみだします。
サルビア・インボルクラータ
サルビア・インボルクラータとは!
サルビア・インボルクラータの学名は Salvia involucrata、別名では「ローズリーフセージ(roseleaf sage)」とも呼ばれる多年草です。
サルビア・インボルクラータの原産地は中央アメリカ(一部)とメキシコのプエブラ州・タマウリパス州・ベラクルス州にあり、自生地は亜熱帯の森林の境界などにあります。
サルビア・インボルクラータの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・インボルクラータは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、花序の頂部に集まる苞が球形になり可愛らしい見た目をしている所、開花が進んで苞が脱落すると長さ5cmに達する事もある細長い花が咲く所、花の花冠筒部が膨らみユニークな外観をしている所、茎・葉柄・葉脈が赤紫色になり上品な印象を感じさせる所等にあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序特有の順番で花が開花します。苞は花梗(集散花序)の基部についており、開花が進む前は茎の頂部で節間が詰まっているため苞も頂部に集まり球状なっています。開花が進むと節間が広がり苞は脱落して、花が見られるようになる。花は長さが5cmに達する事もあり、花冠筒部が風船のように膨らんでいる傾向がある。
- 花の装飾性:花の開花をまつ段階で、茎の頂部に見られる苞の集まりは、大きな蕾のような見た目をしており可愛らしい印象をあたえます。また花の色も桃色をしているため女性的な可愛らしい魅力を感じさせます。そのため、開花期になるとお庭の中を雰囲気を可愛らしい印象へと変化させるでしょう。
- 茎・葉柄・葉脈の装飾性:茎・葉柄・葉脈の色は赤紫色をしているため、魅惑的な印象を感じさせたり、高級感やラグジュアリーな印象を感じさせたりすることがあります。
サルビア・インボルクラータの園芸品種の紹介
ライラックセージ
ライラックセージとは!
ライラックセージの学名は Salvia verticillata 、別名では「サルビア・バーティシラタ」や「ウォールド クラリー(whorled clary)」とも呼ばれる多年草です。
ライラックセージの原産地はヨーロッパ・西アジアにあり、自生地は平野・丘陵地・山岳などの岩場や草地などにあります。
ライラックセージの特徴
- 近縁種との比較:ライラックセージは他の近縁のサルビアの種と比べていくつかの個性的な特徴をもちます。例えば、花軸の節から出る集散花序の中には沢山の花がつくため節の周りを完全に花が囲う所、花穂が非常に長くて花の数が多いためボリューム感がある花姿が楽しめる所などにあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序につく花の数は非常に多く、節を完全に囲うように花が咲きます。花の長さは0.8~1.5cmと小さめですが、花の数が多く高密度に咲くため、花穂はボリューム感を感じさせます。
- 花の装飾性:花穂は非常に長くて花が高密度に咲くため、ボリューム感が満点で豪華な印象を感じさせやすいです。また花の色は紫色から赤紫色をしていて高貴さや高級感を感じさせます。また花弁と萼片は基本的に同色になり、花弁が散った後も萼が長く残るため、鑑賞期間が長く保たれます。そのため、開花期になるとお庭を高貴でエレガントな雰囲気にかえたり、ラグジュアリーな雰囲気にかえたりする事ができます。
- 葉の特徴:葉の形状はハートのような見た目をしている。また葉の葉脈が凹み皺が深くよるため、葉は独特なテクスチャーを与えます。
- 花壇の縁取り:株は分枝が多くこんもりと広がるため、少し大きめの花壇の縁どりとして利用しやすい植物です。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ライラックセージの園芸品種の紹介
ペインテッドセージ
ペインテッドセージとは!
ペインテッドセージの学名は Salvia viridis 、または同義語で Salvia horminum 、別名では「アニュアル クラリー(annual clary)」「サルビア・ビリディス」「サルビア・ホルミナム」等とも呼ばれる一年草です。
ペインテッドセージの原産地は地中海沿岸にあり、自生地は岩場や海岸沿いの砂地や乾燥気味の草原などにあります。
ペインテッドセージの特徴
- 近縁種との比較:ペインテッドセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な特徴をもちます。例えば、生活形が一年草になり発芽・開花・結実・枯死が一年の中で行われる所、茎葉は精油を溜める腺毛が生えており触ると香りが広がる所、苞は紙質で花と同様に鮮やかに色付き、花と比べて長く残るため鑑賞価値が高い所などにあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花梗の基部に広卵形の苞が一枚ついています。花の色は紫色・桃色・白色の範囲であり、苞の色もふつう花の色と同様に鮮やかに色づき、網状脈の部分が色濃くなる傾向があります。
- 花の装飾性:一般的に花を保護している苞を鑑賞する目的で栽培されています。苞は花弁と同様に非常に色鮮やかに色付いて、花弁よりも長く植物体に残ります。そのため、開花してから散るまでの鑑賞期間が長くなります。苞の色は桃色・紫色・白色の範囲であり非常に色鮮やかなため、開花期になるとお庭の中を明るくポップでカラフルな雰囲気にかえます。
- 葉の特徴:葉の形状は卵形、葉の葉脈が凹み皺が深くよるため、葉は独特なテクスチャーを与えます。
- 精油:茎・葉・苞には腺毛が生えており、触ると腺毛が潰れて特殊な液体である精油が放出されて心地よい香りが広がります。そのため、ガーデンファニチャーの傍に置いておき香りを楽しむのもよいでしょう。
- 寄せ植え:株は行儀よく直立して高さを出すことが出来ます。そのため、花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむことができます。
- その他の用途:一般的に苞を鑑賞する目的で育てられる植物ですが、葉をハーブとして食べる人もいます。
ペインテッドセージの園芸品種の紹介
クラリーセージ
クラリーセージとは!
クラリーセージの学名は Salvia sclarea 、別名「オニサルビア」や「サルビア・スクラレア」等とも呼ばれる二年草です。クラリーセージの原産地はヨーロッパ・西アジア(一部)・中央アジア・北アフリカにあり、自生地は岩の多い斜面や草原などにあります。
クラリーセージの特徴
- 近縁種との比較:クラリーセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な特徴をもちます。例えば、生活形が二年草になり発芽後の翌年に開花と結実をしたら枯れてしまう所、茎葉は腺毛が密生していて触ると香りが広がる所、花房は複数の輪散花序が円錐状に広がるため非常に豪華な所、花梗の基部にある苞は花と同様に色付き長く残るため鑑賞価値が高い所などにあります。
- 花の特徴:花房は円錐状の外観をしているため円錐花序の一つになります。花房の中心を通る花軸には節ごとに輪散花序がついて斜上に伸びており、輪散花序は節ごとに花梗の短い集散花序がつきます。花梗の基部には苞があり、苞はふつう花弁と同色になります。花弁は上唇が弧状に湾曲しているため鳥の嘴のようにも見えます。
- 花の装飾性:花房は非常に大きくて円錐状のボリューム感ある形をしているため豪華な印象を感じさせます。花の色は透明感があり白色・桃色・紫色の範囲であるため上品なお庭などによく合うでしょう。また花弁と苞は基本的に同色になり、花弁が散った後も苞が長く残るため、鑑賞期間が長く保たれる所も魅力です。
- 葉の特徴:葉の形状は卵形、葉の葉脈が凹み皺が深くよるため、葉は独特なテクスチャーを与えます。
- 精油:茎・葉・苞には腺毛が密生しており、触ると腺毛が潰れて特殊な液体である精油が放出されて、パッションフルーツなどに例えられる甘い香りが広がります。
- 精油の成分:精油の成分は、植物ごとの個体差や器官や地域差などで変化がありますが、主にリナロール・ゲラニオール・スクラレオールなどが含有しています。
- 用途:一般的に精油を抽出する目的で育てられており、精油はアルコール飲料の添加物として利用されたり、香水に利用されたり、アロマテラピーに利用されたりしています。
クラリーセージの園芸品種の紹介
サルビア・クレベランディ
サルビア・クレベランディとは!
サルビア・クレベランディの学名は Salvia clevelandii 、別名「フレグラント セージ(fragrant sage)」や「クレベランド セージ(Cleveland sage)」とも呼ばれる常緑低木です。
サルビア・クレベランディの原産地は北アメリカ(カリフォルニア州)とメキシコ(バハカリフォルニア州)にあり、自生地は乾燥した平地・斜面や、低木が疎らに生える疎林などにあります。
サルビア・クレベランディの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・クレベランディは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、サルビアの中で最も香り高いと言われる事もあり茎・葉を触ると甘い香りがする所、花軸の節間が広めで節ごとに複数の花と苞が集まり円環状の花房をつくるためダンギクのような花姿になる所、苞が花梗(花序)の基部に鱗状に集まる所、苞の色は灰みを帯びているためシックな雰囲気があり紫色の花弁との相性が抜群によく上品な雰囲気をつくる所、葉の葉脈は凹むため皺があり捻れる傾向がある所などにあります。
- 樹形の特徴:分枝型になり基部での枝分かれがよい、茎は直立または斜上した後に湾曲して横に倒れ、ブッシュ状に広がる傾向がある。
- 花の特徴:花序は輪生花序になり、花軸の節間は広く、節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序の花梗の基部には苞が鱗状について花を保護している。苞の色は緑色・白緑色・灰色・赤紫色の範囲であり、花の色は薄い青色・薄い紫色をしている。
- 花の装飾性:花穂は節ごとに花梗・花柄の短い集散花序がついていて、節を囲うように沢山の花が咲くため、ダンギクを想像させるようなユニークな花姿が楽しめます。また灰色の苞と、紫色の花弁の色の相性が抜群によく、上品さを感じさせる色彩効果をうみだします。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約2~3cmと小さく、形状は細い披針形とシャープな見た目をしていて、葉は個体差がありますが不規則に捻れる傾向がある。葉の色は緑色・白緑色・白色の範囲であり、葉表面は細かな毛で覆われて白粉を帯びたような色合いになる事がおおい。
- 葉の色:葉の色は白緑色をしているため、明るさや清楚を感じさせるカラーリーフとしても楽しめる。
- 香り:サルビア・クレベランディはサルビアの中で最も香りが良いとも言われており、茎・葉・苞などを触ると甘く心地よい香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながら甘い香りを楽しむとよいかもしれません。
- 生垣:サルビア・クレベランディは分枝が多く枝が密集してブッシュ状に広がります。そのため、土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物を並べて、自然風の生垣を作ることが出来ます。※ただし、高温多湿を苦手にしているため、利用する環境には注意が必要です。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は花蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
サルビア・クレベランディの園芸品種の紹介
サルビア・パキフィラ
サルビア・パキフィラとは!
サルビア・パキフィラの学名は Salvia pachyphylla 、別名では「ローズ セージ(Rose Sage)」「マウンテンデザート セージ(Mountain desert sage)」等とも呼ばれる常緑低木です。サルビア・パキフィラの原産地は北アメリカ(カリフォルニア州・ネバダ州・アリゾナ州)とメキシコ(バハカリフォルニア州)にあり、自生地は標高1500〜3000 mの山脈の岩の多い斜面などにあります。
サルビア・パキフィラの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・パキフィラは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、花軸の節ごとに複数の花と苞が集まり節の周囲を囲うように苞と花がついている所、苞が花梗(花序)の基部に皿状に集まり花を保護している所、苞の色は薔薇の花弁を思わせるような赤紫色をしていて上品さを感じさせる所、葉の色は白緑色でパステル調の柔らかな色合いをしている所、葉は不規則に強く捻れている傾向がある所などにあります。
- 樹形の特徴:分枝型になり基部での枝分かれがよい、茎は直立または斜上した後に湾曲して横に倒れ、ブッシュ状に広がる傾向がある。
- 花の特徴:花序は輪生花序になり、節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序の花梗の基部には苞が皿状について花を保護している。苞の色は薔薇の花を想像させるような赤紫色をしており、花の色は青色から紫色をしている。
- 花の装飾性:花穂は節ごとに花梗・花柄の短い集散花序がついていて、節を囲うように薔薇の花弁を想像させるような苞と、沢山の花が咲くため、豪華な花房がたのしめる。また赤紫色・紫色・青色の範囲である花が、宝飾品を見てるようなラグジュアリーな色彩効果をうみだします。
- 葉の特徴:葉のサイズは約2~5cmと小さく、形状はスプーンのような形(ヘラ形)していて、葉は不規則に強く捻れる傾向がある。葉の色は白緑色になり、葉表面は白色の腺毛が生えている。
- 葉の装飾性:葉の色は柔らかなイメージをもたせる白緑色をしているため、明るさや清楚を感じさせるカラーリーフとしても楽しめる。
- 香り:サルビア・パキフィラは茎・葉・苞などを触るとミントを思わせる心地よい香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらスッキリとしたミントのような香りを楽しむとよいかもしれません。
- ロックガーデン:サルビア・パキフィラは乾燥に非常に強いことから、岩や砂の多いロックガーデンや、サボテンや多肉等の乾燥に強い植物を集めたドライガーデンなどで育てられることが多い植物です。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は花蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
サルビア・アズレア
サルビア・アズレアとは!
サルビア・アズレアの学名は Salvia azurea、別名では「ブルーセージ(blue sage)」や「アズール セージ(azure sage)」等とも呼ばれる多年草です。サルビア・アズレアの原産地は北アメリカにあり、自生地は草原や疎林のサバンナなどにあります。
サルビア・アズレアの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・アズレアは他の近縁のサルビアの種と比べていくつかの個性的な特徴をもちます。例えば、地面下の根茎で広がりながら茎を何本も叢生させて群生をつくる所、直立茎は基本的に分枝をせずに最大180cmの高さまでになり背が高い所、花の色が青色と白色で空の色を想像させる所などにあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、節の周囲を囲うように花が咲きます。花の色は青色・白色の2色からなり、花冠喉部に白色のスポットがはいります。このスポットは恐らく、花蜜標識として働いており、蜜蜂などを引き寄せるはたらきがあります。
- 葉の特徴:葉は線形から披針形と細長いシャープな形状をしています。
- 花壇の背景:草丈の高い植物を背景として植える事で、花壇の仲に立体が生まれて、絵画を見てるような美しい花壇をつくることができます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ベニバナサルビア
ベニバナサルビアとは!
ベニバナサルビアの学名は Salvia coccinea 、別名では「サルビア・コッキニア」「サルビア・コクシネア」「トロピカルセージ(tropical sage)」「スカーレットセージ」とも呼ばれる多年草です。。※別名のスカーレットセージはサルビア・スプレンデンス(Salvia splendens)にも使われます。
ベニバナサルビアの原産地は北アメリカ(南東部)・メキシコ・中央アメリカ・南アメリカ(北部)にあり、自生地は熱帯・亜熱帯の中の荒れ地や草地、森林などにあります。
ベニバナサルビアの特徴
- 近縁種との比較:ベニバナサルビアは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、樹形は叢生して地際から複数の茎が出て最大120cmの高さに成長する所、花と花の感覚はそれほど密でないため楚々としており、細長い花冠が洗練された雰囲気を感じさせる所、花の色が鮮やかな赤色をしている所などにあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花軸の中の節間は広め、節の周囲を囲うかように花がついており、集散花序特有の順番で花が開花します。花冠は3cm前後と細長くシャープな見た目をしており、花の色はふつう赤色で、品種により桃色・白色の場合もあります。
- 花の装飾性:花穂は花が疎らに咲く傾向があるため控えめで楚々とした印象を感じさせやすいです。また細い花軸と細長い花の対比が繊細で洗練された雰囲気をつくり、真っ赤な花色が派手さや華やかさを感じさせます。そのため、開花期にお庭の中の雰囲気を上品で華やかな印象へと変化させます。
- 葉の特徴:葉の形状はハート形をしている事もあるため、可愛らしい印象を与えることができます。
ベニバナサルビアの園芸品種の紹介
レディインレッド

学名:Salvia coccinea ‘lady in red’
花の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
受賞:1992 AASフラワー賞受賞
備考:早咲きの性質があり早くから花が楽しめる。株はコンパクトで管理がしやすい。花の色は鮮やかな赤色の単色になり、派手さや華やかさを感じさせる品種です。
ユキプルコ

学名:Salvia coccinea cv.
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約45cm
備考:播種から開花まで最短50日程度と素早く早咲き性質がある。分枝性に優れており、花上がりがよく連続開花性に優れている。耐暑性に優れており夏越しがしやすい。花の色は白色の単色になり、ウェディングドレスを見てるような清楚さや上品さを感じさせます。
アカプルコ
学名:Salvia coccinea cv.
花の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約45cm
備考:播種から開花まで最短50日程度と素早く早咲き性質がある。分枝性に優れており、花上がりがよく連続開花性に優れている。耐暑性に優れており夏越しがしやすい。花の色は赤色の単色になり、元気な印象をあたえるカラフルなお庭や、愛情をテーマにするロマンチックなお庭などにおすすめです。
フジプルコ
学名:Salvia coccinea cv.
花の色:淡い紫色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約45cm
備考:播種から開花まで最短50日程度と素早く早咲き性質がある。分枝性に優れており、花上がりがよく連続開花性に優れている。耐暑性に優れており夏越しがしやすい。花の色は淡い紫色・赤紫色の2色からなり、下唇の裂片に赤紫色の班が入る。
カージナルセージ
カージナルセージとは!
カージナルセージの学名は Salvia fulgens 、別名では「サルビア・フルゲンス」「メキシカンスカーレットセージ」等とも呼ばれる常緑低木です。
カージナルセージの原産地はメキシコにあり、自生地は山岳地帯の森林の端などにあります。
カージナルセージの特徴
- 近縁種との比較:カージナルセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、花の色が鮮やかな赤色であり、花軸や萼片も赤色になることがある所、花冠の上唇には毛が生えており朝露で光る事があるため種小名のfulgens(煌めく)がついたと言われている所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸の色は緑色・赤色・赤紫色の範囲であり、花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついている、集散花序は節の周囲を囲うように花が咲きます。花は細長くシャープな見た目をしており、花の色は花弁・萼片ともに鮮やかな赤色をしている。
- 花の装飾性:花穂の長さと、花冠の長さが、花穂にボリューム感とスタイリッシュな印象をあたえます。また鮮やかな赤色の花色が派手さと気品を感じさせるため、開花期になるとお庭の中を雰囲気を情熱的で華やかな印象へと変化させるでしょう。
シナロアセージ
シナロアセージとは!
シナロアセージの学名は Salvia sinaloensis、別名では「サルビア・シナロエンシス」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
シナロアセージの特徴
- 近縁種との比較:シナロアセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、地面の下に根茎があり株は叢生する所、茎の向きが多様で雑然とした外観となりこんもりと広がる所、茎や若葉の色が赤紫色・暗紫色をしているためカラーリーフのように楽しめる所などにあります。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花軸の中の節間は広めで、節の周囲を囲うかように花が咲きます。花の色は青色の白色の2色からなり、花冠喉部と下唇の3つの裂片中心部に白色の班がはいります。
- カラーリーフ:葉の色は緑色・赤紫色・暗紫色の範囲であり、若葉の色が赤紫色から暗紫色になります。そのため、カラーリーフのようにして楽しむことができます。
- 地被植物:草丈が低く地面の下に根茎があり叢生するため、地面を覆う地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。
サルビア・カナリエンシス
サルビア・カナリエンシスとは!
サルビア・カナリエンシスの学名は Salvia canariensis 、別名「カナリーアイランド セージ(Canary Island sage)」とも呼ばれるカナリア諸島が原産の常緑低木です。
サルビア・カナリエンシスの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・カナリエンシスは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、花軸は白色の毛が密生していて殆ど白色に見える所、花房は複数の輪散花序が円錐状に広がるため非常に豪華な所、花冠の上唇が弧状に湾曲しているため鳥の嘴のように見える所、萼片は上下に深く2裂して赤紫色をしており花弁のような外観をしているため花弁が落ちた後も装飾性が長く保たれる所、葉の形状は葉身基部が横に張り出して鉾のように見える所、茎・葉・萼などに触れると樟脳を思わせるスッキリとした香りがある所などにあります。
- 樹形の特徴:分枝型になり基部での枝分かれがよい、茎は直立または斜上した後に湾曲して横に倒れ、ブッシュ状に広がる傾向がある。
- 花の特徴:花房は円錐状の外観をしているため円錐花序の一つになります。花房の中心を通る花軸には節ごとに輪散花序がついて斜上に伸びており、輪散花序は節ごとに花梗の短い集散花序がつきます。花梗の基部には苞があり、苞の色は緑色・紫色・赤紫色・桃色の範囲であり、苞と萼片はふつう同色になります。花弁は上唇が弧状に湾曲しているため鳥の嘴のようにも見えるユニークな外観をしており、色は紫色・桃色・白色の範囲であります。
- 花の装飾性:花房は非常に大きくて円錐状のボリューム感ある形をしているため豪華な印象を感じさせます。また花弁が落ちた後も、装飾的な苞と萼片が残るため、装飾性が長く保たれます。花の色は紫色・赤紫色などをしているため、開花期になるとお庭を高貴でエレガントに彩ったり、ラグジュアリーに彩る事が出来るでしょう。
- 葉の特徴:葉は葉身基部が横に張り出しており、サルビアでは珍しい鉾形をしている。葉には白色の腺毛が密接していることも多いため、葉の色は緑色・白緑色・白色の範囲で変化がある。そのため、個体差はありますが、シルバーリーフとしても楽しめます。
- 香り:茎・葉・萼などには腺毛があり、特に若い茎や萼の白色の部分を触ると腺毛が潰れて薬品や樟脳を想像させる香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながらローズマリーの香りを楽しむとよいかもしれません。
- ロックガーデン:サルビア・カナリエンシスは乾燥に非常に強いことから、岩や砂の多いロックガーデンや、サボテンや多肉等の乾燥に強い植物を集めたドライガーデンなどで育てられることが多い植物です。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は花蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ボッグセージ
ボッグセージとは!
ボッグセージの学名は Salvia uliginosa 、別名では「サルビア・ウリギノーサ」とも呼ばれる多年草です。
ボッグセージの原産地はブラジル(南部)・アルゼンチン・ウルグアイにあり、自生地は亜熱帯の湿地帯などにあります。
ボッグセージの特徴
- 近縁種との比較:ボッグセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、自生地が湿地にある所、地面下の根茎が横に広がり群生をつくる所、葉が線状披針形と細長い形状をしている所、花の色が綺麗な青色と白色で爽やかな空の色を想像させる所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花軸の中の節間は短く、節の周囲を囲うかように花がついており、集散花序特有の順番で花が開花するため、花穂の中の花は疎らに開花します。花の色は青色・白色で、花冠喉部に白色の斑点がはいります。
- 葉の特徴:葉の形状は線状披針形で細長いためシャープな印象を与える外観をしています。
- 草姿:地面の下に根茎があり根茎の節から芽を出して、茎が地際から何本も出て叢生する。
サルビア・ブレヤナ
サルビア・ブレヤナとは!
サルビア・ブレヤナの学名は Salvia bulleyana 、または同義語で Salvia flava var. megalantha になり、別名では「バリーズセージ(Bulley’s sage)」「パープル&イエロー・雲南セージ(Purple & Yellow Yunnan Sage)」とも呼ばれる多年草です。
サルビア・ブレヤナの原産地は中国の雲南省にあり、自生地は大理市の山脈にある岩の多い草地などにあります。
サルビア・ブレヤナの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・ブレヤナは他の近縁のサルビアの種と比べていくつかの個性的な特徴をもちます。例えば、花の色が黄色と紫色(暗紫色)の2色からなり下唇の裂片のみ紫色の班が入るため舌を出しているように見える所などです。
- 花の特徴:花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、花軸の中の節間は短め、花は節を囲うかように咲きます。花の色は黄色・紫色(暗紫色)の2色からなり、下唇の中央裂片のみ紫色(暗紫色)になる。
- 葉の特徴:葉は葉脈が凹み皺が深くよるため、独特なテクスチャーを与えます。
サルビア・ブレファロフィラ
サルビア・ブレファロフィラとは!
サルビア・ブレファロフィラの学名は Salvia blepharophylla、別名では「アイラッシュリーブセージ(eyelash-leaved sage)」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
サルビア・ブレファロフィラの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・ブレファロフィラは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、株は叢生型になり匍匐茎て広がりながら地際から直立する茎を何本も伸ばす所、葉の縁部分に沿って長い毛が並んでまつ毛のように見える所、開花期間が初夏から晩秋と長く、鮮やかな赤色の花を咲かせるる所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸は節間が長くて、節ごとに花梗の短い集散花序がついている、集散花序の中の花は少ないため、花は節の周囲を囲わない。花の色は基本的に赤色ですが個体差により桃色・紫色になることもある。
- 葉の特徴:葉の形状は卵形、葉の縁部分に沿って白色の長い毛が並ぶようについているため、見た目がまつ毛に例えられる。
- 地被植物:草丈が低めで匍匐茎で広がり叢生するため、地面を覆う地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。
サルビア・セミアトラータ
サルビア・セミアトラータとは!
サルビア・セミアトラータの学名は Salvia semiatrata 、別名では「パインマウンテン・セージ(Pine Mountain Sage)」等とも呼ばれる多年草です。サルビア・セミアトラータの原産地はメキシコのオアハカ州にあり、自生地は標高2000m以上の高山の中の針葉樹が生える森林端などにあります。
サルビア・セミアトラータの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・セミアトラータは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な特徴をもちます。例えば、花の萼筒は柔らかな毛が密生しているためビロードのような見た目で高級感を感じさせる所、花弁の色は薄い青紫色・暗紫色(黒色)の2色からなる所、葉の形状は三角形で葉脈が凹むため皺が寄っているように見える所、葉表面に白色の短毛が生えているため白粉を帯びたような見える事がある所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸の節間が長めで、節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序の中の花は少ないため、花は節の周囲を囲わない。花を構成する萼は毛が密生しており色は淡い赤紫色・桃色の範囲であり、花弁の色は薄い青紫色・暗紫色(黒色)の2色で構成されている。
- 花の装飾性:花穂の中の花冠は長さ2.5~5cmと長く大きいため強い存在感があり見栄えが良い。花の色は萼片の淡い赤紫色・桃色と、花弁の薄い青紫色・暗紫色(黒色)で構成されているため、上品さと高級感を感じさせます。そのため、開花期になるとお庭を高貴でエレガントな雰囲気にかえたり、ラグジュアリーな雰囲気にかえたりする事ができます。
- 葉の特徴:葉の形状は三角形とシャープな外観をしており、葉のサイズは小さいです。そのため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、洗練された印象を感じさせやすい。
コバルトセージ
コバルトセージとは!
コバルトセージの学名は Salvia reptans、別名では「サルビア・レプタンス」「スレンダーリーフセージ(Slenderleaf Sage)」「ウェストテキサスグラスセージ(West Texas Grass Sage)」等とも呼ばれる多年草です。
コバルトセージの原産地は北アメリカ(テキサス州)・メキシコ・グアテマラにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の乾燥した草原や砂・礫の多い場所などにあります。
コバルトセージの特徴
- 近縁種との比較:コバルトセージは他の近縁のサルビアの種と比べていくつかの個性的な特徴をもちます。例えば、草姿は叢生して地際から沢山の茎を直立に伸ばす所、茎は直立茎・横臥茎があり直立した後に倒れて匍匐する事もある所、茎や葉は細く華奢な見た目をしている所、開花期は秋頃になり空の色を想像させる青色の花が咲く所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸の節間は広めで、節ごとに花梗の短い集散花序がついている。花の色は青色・白色の2色からなり、花冠喉部に白色のスポットがはいります。このスポットは恐らく、花蜜標識として働いており、蜜蜂などを引き寄せるはたらきがあります。
- 葉の特徴:葉は線形と細くシャープな形状をしているため、藪の中のような野暮ったい印象を感じさせにくく、風通しの良いスッキリとした見た目となります。
- 花壇の背景:草丈の高い植物を背景として植える事で、花壇の仲に立体が生まれて、絵画を見てるような美しい花壇をつくることができます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
コバルトセージの園芸品種の紹介
サルビア・メキシカーナ
サルビア・メキシカーナとは!
サルビア・メキシカーナの学名は Salvia mexicana 、別名では「メキシカン・セージ(Mexican sage)」等とも呼ばれる多年草または低木です。
サルビア・メキシカーナの原産地はメキシコにあり、自生地は標高800m~2600mの高地にある森林の端などにあります。
サルビア・メキシカーナの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・メキシカーナは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、草姿は叢生して複数の茎が伸びて広がり、葉が大きいため薮のような見た目をつくる傾向がある所、開花期になると青色から紫色の花が節を囲うように咲く所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花穂は花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序は花軸の節を囲うように花が咲きます。花冠は唇形花冠になり青色または紫色の花が咲きます。
- 葉の特徴:葉はサイズが大きくて形も幅が広いため、野暮ったい印象になりやすい所が欠点となります。
サルビア・メキシカーナの園芸品種の紹介
サルビア・コロンバリア
サルビア・コロンバリアとは!
サルビア・コロンバリアの学名は Salvia columbariae 、別名「チア(chia)」「チアセージ(chia sage)」「ゴールデンチア(golden chia)」「デザートチア(desert chia)」とも呼ばれる一年生植物です。
サルビア・コロンバリアの原産地は北アメリカ(南西部)とメキシコ(バハカリフォルニア州)にあり、自生地は乾燥した荒地や低木帯などにあります。
サルビア・コロンバリアの特徴
- 近縁種との比較:サルビア・コロンバリアは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な個性的な特徴をもちます。例えば、多くのサルビアと違って発芽・開花・種子・枯死が一年で行われる一年生植物になる所、葉の縁部分が羽状に深く裂けている所、花が頂部で集まる傾向がありスカビオサの花のような外観をしてる所などにあります。
- 草姿の特徴:葉が地際から放射状に伸びてロゼットを形成後、茎を伸ばして花を咲かせる。
- 花の特徴:花序は輪散花序になり、多くの場合で頂部に花が密に集まり頭花のような外観になる。花梗の基部に先の尖る苞がついているため、花序全体の見た目はツンツンとしており、赤紫色の苞・萼と、青色の花弁がエレガントな色彩効果をうみだします。
- 葉の装飾性:葉のサイズは約2~10cm、形状は葉の縁部分が羽状に強く裂けている、そのため、シダ植物やレースを見ているようなお洒落な雰囲気をつくります。
- 食用:アメリカの先住民族は、種子をすり潰して水に混ぜて濃い飲み物を作ったり、種子を乾燥させてケーキやマッシュを作ったり、またお粥にして食べたりしている。
ラスティーセージ
ラスティーセージとは!
ラスティーセージの学名は Salvia lanceolata 、別名では「パインマウンテン・セージ(Pine Mountain Sage)」「ランスリーフセージ(Lance-leaf Sage)」等とも呼ばれる低木です。ラスティーセージの原産地は南アフリカのケープ州にあり、自生地は岩の多い斜面や、沿岸の岩場や砂地などにあります。
ラスティーセージの特徴
- 近縁種との比較:ラスティーセージは他の近縁のサルビアの種と比べて様々な特徴をもちます。例えば、花の色が錆びたようなくすんだサーモンピンク色から赤橙色をしている所、花冠の上唇が弧状に湾曲しているためオウムの嘴のように見える所、萼の形状は漏斗形でサーモンピンク色をしているため花弁が落ちた後も漏斗形の花(萼)として長く楽しめる所、葉の色は白っぽく灰緑色に見える所、茎・葉・萼は触ると心地よい香りがある所などにあります。
- 花の特徴:花序は輪散花序、節ごとに花梗の短い集散花序がついており、集散花序の中の花は少ないため、花は節の周囲を囲わない。花は漏斗形の萼片と唇形の花弁で構成されており、どちらも装飾的なため、花弁が落ちた後も、漏斗形の花(萼片)を長く楽しむことが出来ます。花の色は、くすみのある橙色・サーモンピンク色をしているため、温もりや落ち着きを感じさせます。
- 葉の装飾性:葉の色は灰緑色をしているため、シルバーリーフのように楽しめる。
- その他の用途:南アフリカでは葉を魚料理などの調味料として利用されることがあります。葉は触るとレモンに似たスパイシーな香りが広がるため、香りのある植物として楽しめます。
●その他の品種
ブルーチル

- 学名:サルビア(ブルーチル)の学名は Salvia ‘blue chill’ 、またはSalvia farinacea x longispicata ‘blue chill’ 、サルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)の種間交雑でうまれた交配品種です。
- 生活形:草丈は約40~60cmになり、草姿は叢生型でで地際から茎が何本も出て叢生(株立ち)する。
- 開花期間:春から晩秋にかけて基本的に夏場も休まずに開花し続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれるサルビアです。
- 花の特徴:花序は輪散花序で花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がつき、花軸の中の節間は短め、節の周囲を囲うかように花がつきます。花の色は萼片が灰白色・灰暗紫色、花弁の色は薄い青紫色・白色の範囲である。
- 花の装飾性:花穂はライン状にスラリと真っ直ぐ上に伸びるためシャープでカッコイイ見た目をしています。また花の色は灰白色を帯びた萼片と、透明感のある薄い青紫色の花弁が上品な印象を与える色彩効果をうみだします。そのため、開花期になると上品な花がお庭の雰囲気をエレガントに彩ります。
- 葉の装飾性:葉は表面に強い光沢があり光の反射で光っているようにも見えます。そのため、宝飾品を見てるような高級感があり、ラグジュアリーな雰囲気を演出することができます。
- 草姿:地面の下に根茎があり根茎の節から芽を出して、茎が地際から何本も叢生する。
- 寄せ植え:株は行儀よく直立して高さを出すことが出来ます。そのため、花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむことができます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
インディゴスパイヤー

- 学名:サルビア(インディゴスパイヤー)の学名は Salvia ‘indigo spires’ 、またはSalvia farinacea x longispicata ‘indigo spires’ 、別名では「ラベンダーセージ」とも呼ばれる多年草です。
- 生活形:草丈は約100~150cmになり、草姿は叢生型でで地際から茎が何本も出て叢生(株立ち)する。
- 交雑種:1979年にカリフォルニアのハンティントン植物園にて偶然発見された植物になり、発見された場所の近くでサルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)が育っていた事から、恐らくこの二つのサルビアの自然交雑種だろうと考えられています。
- 開花期間:春から晩秋にかけて基本的に夏場も休まずに開花し続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれるサルビアです。
- 花の特徴:花穂の花軸はやや捻れるためくねくね曲がる傾向があり、花序は輪散花序で花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がつき、花軸の中の節間は広め、節の周囲を囲うかように花がつきます。花の色は青紫色・紫色・白色の範囲であり、萼片も花弁同様に綺麗に色づくため非常に装飾的です。
- 花の装飾性:花穂は非常に長いため豪華で、灰色を帯びる青紫色の花が上品さを感じさせます。また花弁が落ちたあとも、花弁と同様に綺麗に色付いた萼と、花軸が残るため、装飾性が長く保たれます。
- 葉の特徴:葉のサイズは大きめで、葉の形状も幅広いため、野暮ったい印象になりやすい傾向にあります。
- 草姿:地面の下に根茎があり根茎の節から芽を出して、茎が地際から何本も叢生する。茎の質感は硬めで丈夫ですが、茎が伸びて分枝が増えてくると、少しの風雨で倒れやすく、また根元から折れやすい傾向があります。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
- 丈夫さ:非常に強健で放置していても毎年花を咲かせます。
カーリングウェーブ
- 学名:サルビア・ナナ(カーリングウェーブ)の学名は Salvia nana ‘curling waves’ 、オランダで交配された品種です。
- 生活形:草丈は約40cm、株張りは約50cmになり、草姿は分枝型・叢生型です。また従来のサルビア・ナナと比べて、株はコンパクトな成長習慣があるため、鉢植えの中やスモールガーデンで育てやすくなっています。
- 開花期間:連続開化性に優れており春から秋にかけて基本的に夏場も休まずに開花し続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれるサルビアです。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸の節間は少し長めで、花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がつき、 節の周囲を囲うかように花が咲きます。花の色は青色・白色の二色で下唇の花冠筒部から先端にかけて白色の筋状の班が二本入る。
- 花の装飾性:花穂はライン状にスラリと真っ直ぐ上に伸びて、花の密度は高くないため控えめでスッキリとした印象を感じさせます。そのため、洗練された雰囲気をつくりたいお庭などによくあいます。また花の色は青色・白色の2色からなり、青空を見てるような爽やかな雰囲気を感じさせるため、開花期にはお庭をクールに彩るはずです。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ロックンロール・シリーズ
- 生活形:草丈は約70~100cm、株張りは約70~100cmになり、草姿は叢生型で地際から茎が何本も出て叢生(株立ち)する。
- 開花期間:春から晩秋にかけて基本的に夏場も休まずに開花し続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれるサルビアです。
- 花の特徴:花序は輪散花序、花軸は品種により暗紫色・赤紫色・黒色になる。花軸の節ごとに花梗の短い集散花序がついており、節の周囲を囲うかように花が咲きます。花は花弁・萼片があり、花弁は早落性がありますが、萼片が長く残ります。萼片は花弁のように綺麗な色をしているため、装飾性が長く保たれます。
- 花の装飾性:花穂には大きな花が節ごとに複数咲くため豪華な花姿をつくります。また花の色は青色・水色・紫色・桃色の範囲であるため、お庭の雰囲気に合わせて品種を選べる所も魅力です。また花(花弁)が落ちた後も、花(萼片)が残るため装飾性が長く保たれます。
- 葉の装飾性:葉のサイズは大きめで、葉の形状も幅広いため、花の数が少ないと、薮のような野暮ったい印象になりやすい場合があります。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ロックンロールの品種
- トゥルーブルー:花軸の色は黒色、萼片の色は黒色、花弁の色は青色をしています。そのため、開花期になるとお庭の中を男性的でカッコイイ雰囲気へと変化させるでしょう。
- ディープパープル:花軸の色は黒色(暗紫色)、萼片の色は黒色(暗紫色)、花弁の色は鮮やかな紫色をしています。そのため、開花期になるとお庭の中をエレガントで格式高い雰囲気へと変化させるでしょう。
- ブルーティアーズ:花軸の色は黒色(暗紫色)、萼片の色は黒色(暗紫色)、花弁の色は水色をしています。そのため、明暗の対比が生まれてシックでお洒落な色彩効果をうみだします。
- ピンクスパイダー:花軸の色は赤紫色、萼片の色は赤紫色、花弁の色は桃色をしています。そのため、開花期になるとお庭の中を女性的な可愛らしさと上品さを感じさせる雰囲気へと変化させるでしょう。