サルビアは属の中に約1000種近くがありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、スプレンデンス種は、開花期が長いた季節を問わずお庭を彩り続け一個一個の花が大きく節間が詰まっているためボリューミーな花が楽しめます。またネモローサは非常に丈夫で育てやすく洗練された行儀よい草姿と長い花穂に魅力があります。
サルビア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
- サルビア属の種の簡易比較
- スプレンデンス種(スカーレットセージ)の特徴
- ファリナセア種(メリーセージ)の特徴
- ネモローサ種(ウッドランドセージ)の特徴
- プラテンシス種の特徴
- パテンス種(ゲンチアンセージ)の特徴
- ディスカラー種(ディスコロールセージ)の特徴
- ブレヤナ種(バリーズセージ)の特徴
- バーティシラタ種(ライラックセージ)の特徴
- アズレア種(ブルーセージ)の特徴
- スクラレア種(クラリーセージ)とは!?
- ビリディス種(ペインテッドセージ)の特徴
- シナロエンシス種(シナロアセージ)の特徴
- コクシネア種(ベニバナサルビア)の特徴
- インディゴスパイヤー種(ラベンダーセージ)の特徴
- オフィキナリス種(セージ)の特徴
- ウリギノーサ種(ボッグセージ)の特徴
- インボルクラータ種(ローズリーフセージ)の特徴
- エレガンス種(パイナップルセージ)の特徴
- ロシアンセージの特徴
- ローズマリーの特徴
- チェリーセージの特徴
- レウカンサ種(アメジストセージ)の特徴
- クレベランディ種(フレグラントセージ)の特徴
- パキフィラ種(ローズセージ)の特徴
- フルゲンス種(カージナルセージ)の特徴
- ガラニチカ種(ブルーアニスセージ)の特徴
- カナリエンシス種(カナリーアイランドセージ)の特徴
サルビア属の種の簡易比較表
サルビア属には1000種近くがあり、また園芸でも多くの種が親しまれています。このページでは草本タイプのサルビア属を紹介していますが、沢山の種類を詳しく紹介しているため、見るのが大変と感じる事があるかもしれません。
そのため、別ページに簡易的な比較表を準備しています。そちらを先に見て気に入った植物について詳しく知るのも良いかもしれません。
サルビア(スプレンデンス)の特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Salvia splendens
- 草丈:約30~60cm(周年温暖な気候では130cmに達する)
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ
サルビア(スプレンデンス)とは!?
サルビア(スプレンデンス)は学名Salvia splendens、別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ(scarlet sage)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
サルビア(スプレンデンス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsplendensはラテン語で「輝く」「煌めく」を意味しており、美しい花に由来します。
- ヒゴロモソウ(緋衣草)の由来は花が緋色の衣を纏ってるかのように見える所からきています。
サルビア(スプレンデンス)の特徴(魅力)
- サルビア(スプレンデンス)の栽培品種は草丈が抑えられており、行儀よく成長する事から、花壇の縁取りや寄せ植え素材など幅広く使用されており、また開花期間が長くて維持管理も楽なため公共の施設の花壇などでよく使用されています。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- 温暖な気候で、野生に自生している種は、高さが130cmに達する事もあり、分枝もよくしていてブッシュ状の草姿をしています。
- 葉の形は大きく広い卵形、そのため地面を覆う被覆力があります。
- 一方で、葉が繁茂している印象を与えるため雑多な雰囲気となったり、他の植物と組み合わせにくくなる可能性があります。
- 花は開花期間が非常に長い事から、お庭全体の印象を決める花としておすすめの植物です。
- 花は萼も花弁と同様に綺麗に色付いていて美しいため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花色が豊富にあるため、お庭のデザインにあわせて色選びが出来る所も魅力です。
- サルビア(スプレンデンス)の仕立て方には「花壇の縁取り」「寄せ植え」等があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- サルビア(スプレンデンス)は花壇の縁取りにとても向いています。何故なら、草姿が直立で行儀がよく、草丈も低く抑えられており、また開花が長いため長期間に渡り花壇の縁取りとして働く事が出来るからです。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(スプレンデンス)は寄せ植えに使う事が出来ます。何故なら、草姿の行儀がよく、開花期間が長いため長期間に渡り寄せ植えが楽しめるからです。ただし、葉が大きいため他の植物との組み合わせが、やや難しく感じる事があります。
- サルビア(スプレンデンス)は寒さにとても弱い植物です。そのため、本来は多年草ですが、冬になると枯れる一年草として一般的に扱われています。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
サルビア(スプレンデンス)の一般的な草丈は30(~60)cm、温暖な気候で野生では130cmに達する事があります。草姿は直立、栽培品種は、茎が下部でよく枝分かれして垂直に成長します。野生では、茎がよく枝分かれします。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄の長さ約3(~4.5)cm、葉身の長さ約3(~7.5)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序の輪散花序または総状花序、輪散花序は長さ約20cm、各節に2(~6)個の花が付きます。花の萼は扁平な筒状、萼の色は赤色、花冠は唇形花、唇形花は長さ約3(~4)cm、花冠の色は赤色(栽培品種は多様)です。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
サルビア(スプレンデンス)の園芸品種の紹介
サルビア(ファリナセア)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:Salvia farinacea
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い
サルビア(ファリナセア)とは!?
サルビア(ファリナセア)は学名Salvia farinacea、別名では「ブルーサルビア(blue salvia)」や「メリーカップセージ(mealycup sage)」等とも呼ばれる北アメリカおよび中央アメリカが原産の多年草です。
サルビア(ファリナセア)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のfarinaceaはラテン語で「粉質の」「粉状の」を意味しており、茎や萼に粉状の毛がある事に由来します。
- ケショウサルビアの由来は、萼や茎の部分に、白粉(おしろい)の様な粉状の毛が密生して、化粧をしているように見える所から
サルビア(ファリナセア)の特徴(魅力)
- サルビア(ファリナセア)は、開花期間の長さや、白粉を帯びて白くなる萼や茎、行儀のよい印象を与える草姿などが特徴的な植物です。また維持管理が楽なため公共の施設の花壇などでよく使用されています。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は細長い槍のような形をしているため、シャープでかっこいい外観をしています。ただし垂れ下がる傾向があるため残念な外観となる事も多いです。
- 花は開花期間が非常に長い事から、お庭全体の印象を決める花としておすすめの植物です。
- 花を支える萼も花弁と同様に綺麗に色付いていて美しいため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 萼は白色の毛が密生しており、白粉をつけたような外観をしています。そのため、柔らかで優しい雰囲気をつくる事があります。
- 花の中には白色のスポットが入り、スポットは花蜜標識として、蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(ファリナセア)の仕立て方には「寄せ植え」等があります。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(ファリナセア)は寄せ植えに使う事が出来ます。何故なら、草姿の行儀がよく、開花期間が長いため長期間に渡り寄せ植えが楽しめるからです。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- サルビア(ファリナセア)は多年草ですが、一年目と比べて二年目は生育が衰えて花数が減る傾向にあります。そのため、本来は多年草ですが、冬になると枯れる一年草として一般的に扱われています。
サルビア(ファリナセア)の草丈は約30(~90)cm、幅は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は下部で枝分かれして直立します。茎の色は緑色、白色の毛が粉状に生えるため白緑色になる事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~7.5)cm、葉身の形は披針形または楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉は表面に光沢があり、垂れ下がる傾向がある。
花序は輪散花序、輪散花序は長さ約10(~20)cm、各節に複数の花が付きます。萼は楕円形の筒状、萼の色は花弁と同様に色がある、萼には粉状の白色の毛が密生します。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状、下唇は広く円状で裂片が5個、花冠の色は青色・紫色で下唇の中心に白色の班が入る。
サルビア(ファリナセア)の園芸品種の紹介
ビクトリアブルー(Salvia farinacea ‘victoria blue’)は、花・萼・花軸と全てが美しい濃い青色または紫色をしているため、高級な着物のような上品で落ち着いた雰囲気を感じさせたり、または闇に染まっていく世界を想像させる園芸品種です。そのため、格式の高い雰囲気があるお庭や、魔法の世界を思わせるようなテーマガーデンにピッタリな植物です。 | ビクトリアホワイト(Salvia farinacea ‘victoria white’)は、非常にコンパクトで下部でよく分枝するため沢山の花が咲きます。また花・萼・花軸と全てが白色をしているため、明るく輝くような印象を与える事が出来る園芸品種です。 | ||
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ストラータ(Salvia farinacea ‘strata’)は、清潔感を感じさせる白色の花軸と萼、クールで透明感を感じさせる青色の花との組み合わせが、爽やかで清涼感を感じさせる魅力的な園芸品種です。青色と白色の組み合わせは、上品な雰囲気のあるエレガントガーデンや、心を落ち着かせるヒーリングガーデンなどによくあいます。 | フェアリークィーン(Salvia farinacea ‘fairy queen’)は、透明感を感じさせる水色と白色の二色の花色が、爽やかで清涼感を感じさせる魅力的な園芸品種です。白色は心の浄化と気持ちリラックスさせる効果があり、水色は鎮静効果があります。そのため、白色の班が入る水色の花は、気持ちを落ち着けて心をリラックスさせるヒーリング効果を感じる事が出来ます。 | ||
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エボリューションバイオレット(evolution violet)は、紫色の花穂をもつ最初のファリナセア種の園芸品種です。紫色の花は「高貴」「優雅」「気品」等のエレガントなイメージを持つことが出来ます。そのため、上品で優雅さ等が求められるエレガントガーデン等におすすめの園芸品種です。 | アトランティック(Salvia farinacea ‘Atlantic’)は、栄養系のため株の安定性があり、株や花の揃いがよい所が魅力的です。シリーズの中には「ラベンダー」「ブルー」「バイカラー」の三品種があり、従来品種にはない花色が楽しめる所も魅力のようです。 | ||
シラス(Salvia farinacea ‘cirrus’)は、明るく輝くような印象を与える真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。白色は「清浄」「純粋」「純潔」「真実」等のイメージがあり、多くの宗教で象徴的な色として扱われています。そのため、神様の色として扱われていたり、神聖な儀式で白色がよく使われます。したがって、お庭の中に白色を使うことで、荘厳で威厳のある雰囲気を作ったり、神聖な雰囲気を作ったりする事が出来ます。 | サリーファン(Salvia farinacea ‘sallyfun’)は、開花期間が長く連続開花性に優れており、ボリュームよく沢山の花が咲きます。またとても丈夫で、ガーデンパフォーマンスが高いファリナセア種の人気シリーズです。シリーズの中には濃い青色の花が魅力的なブルーエモーションや白色と青色の二色の花色が清涼感を感じさせるスカイブルーなどがあります。 |
サルビア(ネモローサ)の特徴や園芸品種
- 原産:中央ヨーロッパ/西アジア
- 学名:Salvia nemorosa
- 草丈:約30~80cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(ネモローサ)とは!?
サルビア(ネモローサ)は学名Salvia nemorosa、別名では「ウッドランドセージ(woodland sage)」や「バルカンクラリー(Balkan clary)」等とも呼ばれる中央ヨーロッパおよび西アジア原産の多年草です。
サルビア(ネモローサ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のnemorosaはラテン語で「森の」「森林性の」を意味しており、自生地に由来しています。
サルビア(ネモローサ)の特徴(魅力)
- サルビア(ネモローサ)は、シャープでかっこいい印象を与える細く長く伸びる花穂、茎が直立に伸びる行儀の良い成長習慣、長命で丈夫なためとても育てやすい所などが特徴的な植物です。
- 草姿はドーム状、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は槍のような形をしており表面に皺がよります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くためフサフサとした外観になり、また花穂は細く長いためシャープでカッコ良い印象を与える花姿となります。
- 品種によっては、花を支える萼も、花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(ネモローサ)の仕立て方には「小道の縁取り」等があります。
- 小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- サルビア(ネモローサ)は小道の縁取りにとても向いています。何故なら、草姿が直立で行儀がよく、草丈も低く抑えられているからです。
- 小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- サルビア(ネモローサ)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(ネモローサ)の草丈は約30(~80)cm、草姿はドーム状、茎は直立、分枝は直立または斜上します。茎の色は緑色、白粉を帯びて白緑色になる事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は披針形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は筒状、萼の色は緑色または花弁と同様に色があります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で湾曲しながら立ち上がり、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
サルビア(ネモローサ)の園芸品種の紹介
ダークマター(Salvia nemorosa ‘dark matter’)は、早咲き性と連続開花性に優れているため、開花期間が長く、花を長く楽しめます。落ち着いた印象を与える濃い青色と紫色の二色の花色は、上品なエレガントガーデンや、魔法の世界を思わせるようなミステリアスガーデンに良く合います。 | シュヴェレンブルク(Salvia nemorosa ‘schwellenburg’)は、一般的なネモローサ種とは一線を画す円錐状のボリュームある花穂をが特徴的な園芸品種です。花は赤紫色の小花が節毎に複数つき輪散花序をつくり、輪散花序の花穂が円錐状に集まるため、ふさふさとしたボリュームある花姿を作り出します。 | ||
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ブルーブーケ(Salvia nemorosa ‘blue bouquet’)は、非常に多花性で連続開花性に優れるため株を覆うように沢山の花が咲き誇ります。また花穂は太くボリュームがあるため豪華な雰囲気を作り、青紫色の花がミステリアスな印象や気品のある雰囲気を作り出す園芸品種です。 | |||
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カラドンナ(Salvia nemorosa ‘caradonna’)は、花軸・萼・花が濃い紫色または濃い青紫色をしているため、ミステリアスな雰囲気を作ったり、静かで落ち着いた雰囲気を作ったりします。また非常に行儀よく成長する習慣があるため、上品なエレガントガーデンや、魔法の世界を思わせるテーマガーデンなどにオススメの植物です。 | スノーヒル(Salvia nemorosa ‘snow hill’)は、ライムグリーン色の萼と、純白の花が作り出す、明るく爽やかで清潔感がある花色が魅力的な園芸品種です。上品な印象を与えるエレガントや、自然を意識したナチュラルガーデンなどによく合う品種です。 | ||
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ローゼンウェイン(Salvia nemorosa ‘rosenwein’)は、上品な印象を与える赤紫色の萼と、可愛らしい印象を与える桃色の花が魅力的な花穂を作る園芸品種です。赤紫色と桃色は、どちらも女性的な印象を与えるカラーのため、大人っぽい雰囲気のロマンチックガーデンなどにオススメの品種です。 | ディープブルーフィールド(Salvia nemorosa ‘Deep Blue Field’)は、深い闇や魔法の力を思わせるような花を咲かせる所が特徴の園芸品種です。花は非常に濃い紫色の萼と花軸をもち、濃い青色の花を咲かせます。そのため、魔女の庭や魔王の城などダークファンタジーを想像させるテーマガーデンや、重厚的で格式の高いお庭などによく合うです。 | ||
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イースト・フリーズランド(Salvia nemorosa ‘east friesland’)は、真っ直ぐと美しく伸びるシャープな花穂と、ミステリアスな雰囲気や落ち着いた雰囲気をつくる紫色と青紫色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。 | ローズクィーン(Salvia nemorosa ‘rose queen)は、上品でフェミニンな雰囲気を作る赤紫色と桃色の花が魅力的な園芸品種です。花は濃い赤紫色の萼と、明るい桃色の花で構成されています。桃色と赤紫色は、どちらも女性的な印象を与えます。桃色は優しい印象や可愛らしい印象を与えて、紫色は上品で優雅な印象を与えます。そのため、フェミニンなエレガントガーデンにおすすめの配色方法です。 | ||
ブルーヒル(Salvia nemorosa ‘blue hill’)は、湖の色などを想像させる透明感ある青色の花が魅力的な園芸品種です。青色は「男性的」「知的」「落ち着き」等の印象を与える事が出来る色です。そのため、爽やかでカッコイイ印象を与えるエレガントガーデン等によく合う色になります。 | ビオラクローゼ(Salvia nemorosa ‘viola klose’)は、深い闇や上品な着物の色を想像させる様な濃い紫色と青紫色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は濃い紫色の花軸と萼、青紫色の花で構成されています。濃い紫色と青紫色は、ミステリアスな雰囲気や落ち着いた雰囲気をつくるため、ダークファンタジーを想像させるようなテーマガーデンや、格式の高いお庭などによくあいます。 | ||
アドリアン(Salvia nemorosa ‘Adrian’)は、明るく清潔感を感じさせる真っ白な花が魅力的な園芸品種です。白色は「神聖」な色としても扱われる事があるため、ギリシャ庭園などによく合い、また清潔感のあるエレガントガーデンなどにもよくあう品種です。 | ピンクフリースラント(Salvia nemorosa ‘pink friesland)は、行儀よく垂直に成長する習慣と、濃い桃色と桃色の二色の花色が作る可愛らしい雰囲気が魅力的な園芸品種です。 | ||
センセーションローズ(Salvia nemorosa ‘sensation rose’)は、上品な印象を与える濃い赤紫色の萼と、可愛らしい印象を与える桃色の花の、二色の構成がフェミニンな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。 | メイナイト(Salvia nemorosa ‘may night)は、スラリと伸びるシャープでカッコ良い外観の花姿と、灰紫色の萼と青紫色の花が作る上品な花色が魅力的な園芸品種です。 | ||
サルバトーレブルー(Salvia nemorosa ‘salvatore blue’)は、ネモローサの中で最大とも言われる花穂の長さが特徴です。青色(青紫色)の花が穂状に連なり咲く花姿は、シャープでカッコ良く、また落ち着いた雰囲気を作ります。 | ニューディメンション(Salvia nemorosa ‘new dimension’)は、草丈が30cm程とコンパクトで直立する行儀の良い成長習慣があるため、小さな花壇や鉢植えの中でも育てやすいネモローサ種の園芸シリーズです。シリーズの中には「ブルー」と「ローズ」の二種類の花色がある園芸品種です。 | ||
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ナイトフィールド(Salvia nemorosa ‘night field’)は、茎が直立して行儀よく成長する習慣と、深い闇を思わせるような暗紫色または濃い青色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。暗紫色と濃い青色の二色の花は、魔法の世界を想像させたり、また優雅で落ち着いた雰囲気を演出したり出来ます。そのため、魔法の世界を表現するテーマガーデンや、格式の高いお庭などにオススメの品種です。 | |||
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サルビア(プラテンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/北アフリカ/西アジア
- 学名:salvia pratensis
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(プラテンシス)とは!?
サルビア(プラテンシス)は学名salvia pratensis、別名「メドウセージ(meadow sage)」や「メドウクラリー(meadow clary)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジア、北アフリカが原産の多年草です。
サルビア(プラテンシス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpratensisは、ラテン語で「牧草地」を意味する「prātum」と、場所を表す接尾辞の「-ensis」の2語からなり、「牧草地の」を意味しており自生地に由来します。
サルビア(プラテンシス)の特徴(魅力)
- サルビア(プラテンシス)は、花の形が弧を描くように湾曲しているためオウムの嘴の様な個性的な外観の花形をしており、節ごとに複数の花が付き段々と咲く花姿が華やかな雰囲気をつくる魅力的な植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は殆ど横に倒れることなく分枝しながら直立または斜上に伸びます。そのため、ドーム状の外観を作る事が多いです。
- そのため、花壇の中で立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉は下部ほど大きくロゼット状の外観を作る事があり、葉の表面には強く皺がよります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。また近縁のネモローサ種と比べると節間の間隔が開いているため、段々とした花姿をつくります。
- 花(唇形花)は上唇が弧状に湾曲するため、オウムの嘴のような個性的な外観の花形をつくります。
- 花は蜜源として特に花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回る姿が観察出来ます。
サルビア(プラテンシス)の草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、叢生は根元から茎が発生して塊を作ります。茎は直立、分枝は直立または斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~15)cm、葉身の形は披針形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に4(~6)個の花が付きます。萼は筒状、萼の色は緑色または花弁と同様に色があります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は弧状に湾曲しながら立ち上がり、下唇は広く裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
サルビア(プラテンシス)の園芸品種の紹介
トワイライトセレナーデ(Salvia pratensis ‘twilight serenade’)は、深い闇を想像させるような濃い青色または青紫色の花色が特徴的な園芸品種です。青紫色は、神秘的でミステリアスな雰囲気を作ったり、また落ち着いていて格式高い雰囲気を作り出します。そのため、魔法の世界を想像させるテーマガーデンや、落ち着いた雰囲気のあるエレガントガーデンなどによくあいます。 | スカイダンス(Salvia pratensis ‘sky dance’)は、透明感を感じさせるような水色の花が魅力的な園芸品種です。水色は鎮静効果があり、昂る気持ちを抑え、精神を安定させる働きがあります。そのため、心や体を回復させるヒーリングガーデンや、爽やかな雰囲気のあるエレガントガーデン等におすすめの品種です。 | ||
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ラプソディブルー(Salvia pratensis ‘rhapsody in blue’)は、一般的なプラテンシス種と比べて花の数が多いため、花穂にボリュームがあり豪華な花姿をつくります。また鮮やかな青色の花色が、落ち着いた雰囲気をつくるため、気分を落ち着けてリラックス出来るヒーリングガーデンや、上品な雰囲気があるエレガントガーデンなどによく合います。 | ローズラプソディ(Salvia pratensis ‘rose rhapsody’)は、一般的なプラテンシス種と比べて花の数が多いため、花穂にボリュームがあり豪華な花姿をつくります。また柔らかな桃色の花色が、可愛らしい雰囲気をつくるため、ふんわりとした優しい雰囲気があるロマンチックガーデンなどによく合います。 | ||
インディゴ(Salvia pratensis ‘indigo’)は、上品な雰囲気のある灰紫色の萼から、落ち着いた雰囲気を作る青紫色の花を咲かせる園芸品種です。灰紫色と青紫色の二色の花色は、落ち着いた雰囲気やミステリアスな雰囲気を作ります。そのため、魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンや、上品な雰囲気をつくるエレガントガーデンなどにオススメの品種です。 | ミッドナイトモデル(Salvia pratensis ‘midnight model’)は、非常にボリュームよく咲く花穂、ネオンサインのように色鮮やかな青紫色の花が魅力的な園芸品種です。鮮やかな青紫色は、深い闇や魔法の力を想像させます。そのため、魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンなどにオススメの品種です。 | ||
スワンレイク(Salvia pratensis ‘swan lake’)は、その名前からも分かる通り白鳥を想像させるような純白の花色が魅力的な園芸品種です。白色は光を最も反射するため、明るく輝くような印象を与える色です。そのため、お庭全体が明るく開放感のある雰囲気となります。 | スイートエスメラルダ(Salvia pratensis ‘sweet esmeralda’)は、優雅な印象を与える紫色の萼と、可愛らしい印象を与える桃色の花が作り出す、ロマンチックな雰囲気が魅力的な園芸品種です。 | ||
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ムーランルージュ(Salvia pratensis ‘moulin rouge’)は、非常にボリュームよく咲く花穂と、暗紫色の萼から開花する色鮮やかな桃色の花が魅力的な園芸品種です。発色の良い桃色の花は、可愛らしくポップな雰囲気をつくります。そのため、明るくカラフルなお庭や、可愛い雰囲気のロマンチックガーデンなどによく合います。 | プリティインピンク(Salvia pratensis ‘pretty in pink’)は、非常にボリュームよく咲く花穂と、柔らかな雰囲気をつくる桃色の花が魅力的な園芸品種です。桃色の花は柔らかで可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、ロマンチックガーデンなどによく合います。 | ||
サルビア(パテンス)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia patens
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
サルビア(パテンス)とは!?
サルビア(パテンス)は学名Salvia patens、別名では「ゲンチアンセージ(gentian sage)」や「スプレッディングセージ(spreading sage)」等とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
サルビア(パテンス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpatensはラテン語で「開出した」「ひろがった」を意味しており、花の形に由来します。
サルビア(パテンス)の特徴(魅力)
- サルビア(パテンス)は、他のサルビアと比べて一個一個の花が大きいため存在感が強く、また節と節の間に大きな空間があるため個々の花が強調される花姿をしています。
- 花はオウムの嘴を思わせるような湾曲する花の形をしており個性的な雰囲気を作り出します。
- 草姿は直立で、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。
- 葉の形は披針形や卵形が多いですが、しばしば葉の基部が横に広がり鉾形になる事があります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に一個または複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が大きく開いているため、一個一個の花の形が強調されています。
- 花(唇形花)は、長さが5cmに達する事があり、他のサルビアと比べると巨大です。また花の形は上唇が湾曲するためオウムの嘴のような個性的な外観をつくります。
サルビア(パテンス)の草丈は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は直立、分枝は少ない傾向があり直立または斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は披針形・卵形・鉾形(葉の縁部分が横に広がる)、葉のふち部分に鋸歯があります。また葉の表面には皺(シワ)があり、白色の毛が生えます。
花序は総状花序または輪散花序、輪散花序は長さ約15(~30)cm、各節に1個または複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色です。花冠の長さ約5cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は上向きに弧状に湾曲して、下唇は広く裂片が3個(中央部が浅く裂ける)、花冠の色は青色・紫色・白色があります。
サルビア(パテンス)の園芸品種の紹介
ドッツデライト(Salvia patens ‘dot’s delight’)は、空の色を想像させるような白色と水色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。清潔感を感じさせる白色と、クールで落ち着いた雰囲気を感じさせる青色の二色の配色は、爽やかで清涼感を感じさせる魅力的な色となります。そのため、知的で爽やかな印象を与える男性的なエレガントガーデンにオススメの品種です。 | オックスフォードブルー(Salvia patens ‘oxford blue’)は、背が高くなる傾向が強く高さ90cmに達する事があります。そのため、花壇の中で高さを出したり、切り花に向く品種です。また色鮮やかな青色の花は、非常に落ち着いた印象を与えるためエレガントガーデンや、ヒーリングガーデン等におすすめです。 | |
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ホワイトトロフィー(Salvia patens ‘white trophye’)は、天使や神殿を思わせるような純白の美しい花を咲かせる園芸品種です。白色は、神様の色として扱われていたり、神聖な儀式でよく使われいるため、妖精の住処を思わせるようなフェアリーガーデンや、荘厳な雰囲気をつくるギリシャ庭園などによくあいます。 | ピンクアイス(Salvia patens ‘pink ice’)は、オウムの嘴のような個性的な外観の花姿と、可愛らしい印象を与える桃色の花色が魅力的な園芸品種です。桃色の花は、優しく柔らかな印象を与えます。そのため、可愛らしい雰囲気をつくるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 |
サルビア(ディスカラー)の特徴や園芸品種
- 原産:ペルー
- 学名:Salvia discolor
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:紫色●黒色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 用途:開花期間長い/ツル植物/香りが良い
サルビア(ディスカラー)とは!?
サルビア(ディスカラー)は学名Salvia discolor、別名では「サルビア・ディスカラー」や「アンデス セージ(Andean sage)」等とも呼ばれるペルーが原産の多年草です。
サルビア(ディスカラー)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のdiscolorは、ラテン語で「異色の」を意味しており花色に由来しています。
サルビア(ディスカラー)の特徴(魅力)
- サルビア(ディスカラー)は、白色の茎や葉と黒色の花がシャープな対比を生み出すため、モダンでカッコ良い雰囲気をつくります。また葉や花などからはフルーティな香りがするため香りの花としても楽しめる植物です。
- 草姿は半ツル性、茎は他の植物や構造物の上にシュートを伸ばしかけるようにして壁を登る習慣があります。ただし壁を登るのは上手くないためツル植物として育てる場合は誘引が必要です。
- 茎は柔軟なためサポートがない場合は、長く伸びると湾曲しながら倒れる傾向があります。
- 茎は白色の毛が生えており、白色の毛は触ると粘着質です。そのため、小さな虫が引っかかっていることもあります。
- 白色の毛は成熟するにつれて、または風雨などで落ちるため、雨の日は軒下などに避難させた方が良いでしょう。
- 葉にも白色の毛が生えており、特に裏面に密生しているため殆ど白色をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は一個の節に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が大きく開いているため、一個一個の花の形が強調されています。
- 花の色は黒色、萼は白色の毛が生えているため白色または白緑色の外観をしています。白色と黒色は明暗の対比が強く出るため、スタイリッシュでシャープなデザインのお庭によくあいます。
- 花にはフルーティな強い香りがあるため、香りの花として楽しまれる事もあります。
- サルビア(ディスカラー)は多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(ディスカラー)の草丈は約30(~90)cm、草姿は半ツル性(スクランブリング・シュラブ)、茎は柔軟なため直立または湾曲して倒れます。茎の色は緑色、白色の毛が生えているため白色または白緑色に見える事があります。
※スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)とは、シュート(新鞘)を他の植物や構造物の上にかけるように伸ばして、植物体を固定しながら登るツル植物です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色または白色、葉身の形は楕円形または卵形か披針形です。葉には白色の毛が生え、特に裏面に毛が密生しているため葉の裏面は白色になります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は扁平な筒状、萼の色は白緑色または白色です。花冠の形は唇形花、花冠の色は黒色または暗紫色です。
サルビア(ディスカラー)の園芸品種の紹介
サルビア(ブレヤナ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Salvia bulleyana
- 草丈:約30~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:黄色●紫色●茶色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(ブレヤナ)とは!?
サルビア(ブレヤナ)は学名Salvia bulleyana、別名では「バリーズ セージ(Bulley’s sage)」「パープル&イエロー・雲南セージ(Purple & Yellow Yunnan Sage)」とも呼ばれる中国が原産の多年草です。自生地は中国雲南省にある標高2,100〜3,400 mの山にあります。
サルビア(ブレヤナ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のbulleyanaの由来は、イギリスの綿花商人で植物探検家の依頼者だったArthur K. Bulley(1861-1942)への献名です。
サルビア(ブレヤナ)の特徴(魅力)
- サルビア(ブレヤナ)は、チョコバナナにも例えられる黄色と濃い紫色の可愛らしい花の色と、地面を覆うように広がる大きな皺の寄った葉が特徴の植物です。
- 草姿は直立、茎は殆ど分枝する事なく真っ直ぐ伸びます。
- 葉は下部ほど大きく、ロゼットのように広がるため地面を覆う地被植物として機能することも可能です。
- 葉は表面に強い皺があり、くちゃくちゃとした外観をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は一個の節に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は長さが約15~30cmあり、節ごとに花が付くため、ボリュームのある花穂となります。
- 花の色は黄色と濃い紫色(茶色)の二色からなり、下唇の裂片部分だけ濃い紫色で、他全てが黄色です。黄色と濃い紫色は、バナナとチョコレートに例えられる事があります。そのため、ブレヤナ種はスイーツガーデンにおすすめの植物です。
サルビア(ブレヤナ)の草丈は約30(~90)cm、草姿は直立、茎は殆ど分枝する事なく真っ直ぐ伸びます。茎の色は緑色、白色の柔らかな毛が生えています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約2(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分には鋸歯があり、葉の表面には深い皺(シワ)がよります。
花序は長さ約15(~30)cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は倒披針形、萼の色は緑色、白色の毛が生えます。花冠の形は唇形花、唇形花は上唇が真っ直ぐ突き出て、下唇は上唇より僅かに長く下に垂れます。花冠の色は黄色、下唇部分が紫色または茶色です。
サルビア(ブレヤナ)の園芸品種の紹介
ライラックセージの特徴や園芸品種
- 原産:中央ヨーロッパ/西アジア
- 学名:salvia verticillata
- 草丈:約50~100cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
ライラックセージとは!?
ライラックセージは学名salvia verticillata、別名では「サルビア・バーティシラタ」や「ウォールド クラリー(whorled clary)」とも呼ばれる中央ヨーロッパ及び西アジアが原産の多年草です。
ライラックセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のverticillataは「輪生」を意味しており、花が節を囲むように付く所からきています。
ライラックセージの特徴(魅力)
- ライラックセージは、花が非常に密に付くためボリュームの良い豪華な花姿をしており、また赤紫色の花色が「高貴」「優雅」「気品」等のエレガントなイメージが持たせる植物です。
- 草姿はドーム状、茎は直立して分枝をよくします。そのため、花壇の中で立体感を出したり、ボリュームを出す目的で利用されたりします。
- 葉の形はハートを思わせるような可愛らしい形をしており、葉の表面には皺がよります。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に多数付いて節を囲うため円盤状の花姿となり、また節間がやや長いため段々とした個性的な花姿をつくります。
- 花の色は花軸・萼・花の全部が紫色(赤紫色)をしています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため貴族のような高貴でエレガントな雰囲気をお庭の中につくり出すことが可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気よく飛び回る花蜂や優雅に飛び回る蝶々を観察する事ができます。
- ライラックセージの仕立て方には「小道の縁取り」等があります。
- 小道の縁取りとは、小道の外縁に沿って、または小道の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、外縁のデザインを作る方法です。お庭の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
ライラックセージの草丈は約50(~100)cm、草姿はドーム状、茎は直立、分枝が多く、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は心形(基部が凹み先端が尖る)または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面に皺(シワ)があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。花軸の色は紫色、萼は鐘形、萼の色は紫色、花冠は唇形花、花冠の色は紫色・桃色・白色があります。
ライラックセージの園芸品種の紹介
サルビア(アズレア)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Salvia azurea
- 草丈:約100~180cm
- 分類:多年草
- 開花時期:8月~10月
- 花色:青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:背が高い花
サルビア(アズレア)とは!?
サルビア(アズレア)は学名Salvia azurea、別名では「ブルーセージ(blue sage)」や「アズール セージ(azure sage)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
サルビア(アズレア)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のazureaはラテン語で「空色」を意味しており、花の色に由来しています。
サルビア(アズレア)の特徴(魅力)
- サルビア(アズレア)は、空の色を想像させるような爽やかな白色と水色の花色と、高さ最大180cmまで、茎が殆ど枝分かれする事なく真っ直ぐ上に成長する習慣が特徴的な植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出します。茎は殆ど分枝することなく真っ直ぐ上に成長するため、行儀の良い洗練された雰囲気をつくります。ただし茎は細く華奢で、やや倒れやすい傾向もあります。
- 草丈が高くなるため、花壇の中で背景としてバックに使用されたり、立体感を出す目的で利用されたりします。
- 葉の形は槍のように細いため、シャープで洗練された雰囲気をつくる事ができます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に複数の花が付き、節は頂部で密に集まるため、ボリュームのよい花姿となります。
- 花の色は、薄い青色(薄い紫色)で、下唇の中心部に白色の班が入ります。白色の班は恐らく蜜源を求めている昆虫への花蜜標識として働いています。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(アズレア)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(アズレア)の草丈は約100(~180)cm、草姿は叢生、茎は直立、分枝は少ない傾向があり、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎は細いため倒れやすい傾向があります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~7)cm、葉身の形は狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に1(~4)個の花が付きます。花軸は緑色、萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の長さ約0.8(~2.5)cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状、下唇は広く円状で裂片が3個(中央の裂片は浅く裂ける)、花冠の色は薄い青色で中央に白色の斑があります。
サルビア(アズレア)の園芸品種の紹介
クラリーセージの特徴や園芸品種
- 原産:中央アジア/北アフリカ/地中海沿岸
- 学名:Salvia sclarea
- 草丈:約60~120cm
- 分類:二年草/短命多年草
- 開花時期:6月~7月
- 花色:桃色●紫色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:澄んだ/透明な
- 用途:
クラリーセージとは!?
クラリーセージは学名Salvia sclarea、別名では「サルビア・スクラレア」とも呼ばれる中央アジアおよび北アフリカ、地中海沿岸が原産の二年草もしくは短命の多年草です。
クラリーセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsclareaは、ラテン語で「明るい」「清潔な」を意味しており、恐らく明るさや清潔感を感じさせる花の色からきています。
クラリーセージの特徴(魅力)
- クラリーセージは、一般的に観賞用として花や苞が楽しまれていますが、その他にも植物から精油をとる目的で栽培されたり、以前は食用ハーブとしても利用されていました。
- 草姿はロゼット状、ロゼット状は基部から放射状に葉を広げて、花を咲かせる茎を直立に伸ばします。
- 葉は基部のロゼット葉が最も大きく最大30cmに達する事があり、葉には皺が強くよります。
- 葉はミントや干し草等に例えられる香りがあり、ハーブとして生のまま、または調理した後に食べられていました。現在は食べられる事は少なくなったようです。
- またワインやビール等の原料として用いられていた歴史もあります。
- 花は観賞用としても優れており、花を支えている苞(葉が変形した物)と花(唇形花)が観賞されます。
- 花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は円錐状に輪散花序が並んでいるため非常にボリュームのある花姿をしており、また輪散花序は節ごとに花が複数つき、花には花弁のような美しい苞があるため、非常に魅力的な花姿をつくります。
- 花(唇形花)は上唇が弧状に湾曲するため、オウムの嘴のような個性的な外観の花形をつくります。
- 植物からは「酢酸リナリル」「リナロール」「酢酸ゲラニル」等の精油が採れるため商業的にも栽培されています。
- クラリーセージの香りは「鎮静作用」「抗不安作用」「鎮痛作用」等があるため、気分を落ち着けてリラックスしたり、痛みの軽減に繋がる等の効果が期待出来るようです。
クラリーセージの草丈は約60(~120)cm、草姿はロゼット状、茎は直立、花序で分岐します。茎の色は緑色、茎は太く、断面は四角形です。
葉序は根生葉(基部)または対生葉序(茎葉)、葉色は緑色、葉身の長さは根生葉で最大30cm、葉身の形は心形(基部が凹み先端が尖る)または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面には皺(シワ)がよります。
花序は輪散花序または輪散円錐花序、輪散花序は各節に2(~6)個の花が付き、輪散円錐花序は輪散花序が円錐状に何本も伸びます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色、節ごとに一個つきます。萼は鐘形、萼の色は緑色または赤紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は直立して弧状に湾曲して、下唇は広く円形、花冠の色は白色・桃色・紫色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
クラリーセージの園芸品種の紹介
クラリーセージ | バチカンホワイト(Salvia sclarea ‘vatican white’)は、多花性の性質があり、沢山の白色の花が円錐状に集まりボリュームよく咲く園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 | ||
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バチカンピンク(Salvia sclarea ‘vatican pink’)は、多花性の性質があり、沢山の桃色の花が円錐状に集まりボリュームよく咲く園芸品種です。桃色は「女性的」「優しさ」「柔らかさ」「可愛らしさ」等をイメージさせる色です。そのため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめする品種になります。 |
ペインテッドセージの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸/イラン
- 学名:Salvia viridis(syn. Salvia horminum)
- 草丈:約30~60cm
- 分類:一年草
- 開花時期:5月~7月(9月)
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 用途:
ペインテッドセージとは!?
ペインテッドセージは学名Salvia viridis(syn. Salvia horminum)、別名では「アニュアル クラリー(annual clary)」や「サルビア・ビリディス」や「サルビア・ホルミナム」とも呼ばれる地中海沿岸およびイランが原産の一年草です。
ペインテッドセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のviridisはラテン語で「緑色」を意味しています。
ペインテッドセージの特徴(魅力)
- ペインテッドセージは、花を保護する苞(葉が変化した物)を鑑賞する目的で育てられる植物です。苞は色彩豊かで紙吹雪を想像させるような優雅で美しい外観をしています。
- 草姿は直立、基部で分岐して直立する茎を何本も伸ばしブッシュ状の外観をつくります。
- 葉は、以前はフレーバーとしてビールやワインなどに使われたり、ハーブとして食べられたりしていました。
- 花は一般的に、花を支えている苞(葉が変形した物)を鑑賞する目的で育てられています。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が複数つき、花の下には花弁のような美しい苞があるため、非常に魅力的な花姿をつくります。
- 花の色は白色・桃色・青色・紫色があり、唇形花は上唇と下唇で花色が違う事があります。一般的に上唇の色が、苞の色と同色になります。
- 苞は紙のような外観をしているため、茎に並んでいると紙吹雪のような美しさがあり、通常は数週間もつため、本物の花が落ちた後も長く楽しめます。
- 花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花束の中にいられたり、乾燥させてドライフラワーにして、花材としてフラワーアレンジメント等に使われる事もあります。
ペインテッドセージの草丈は約30(~60)cm、草姿は直立、茎は基部付近で分岐して、その後は基本的に分枝せず直立します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉には皺(シワ)と白色の毛があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花と、各節に一個の苞が付きます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または赤紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は直立して半球状、下唇は下垂して広い円形、花冠の色は白色・桃色・青色・紫色、上唇と下唇の色が異なる事があり、多くの場合は上唇と苞の色が同色になります。
ペインテッドセージの園芸品種の紹介
シナロアセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia sinaloensis
- 草丈:約30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●紫色●橙色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
シナロアセージとは!?
シナロアセージは学名Salvia sinaloensis、別名では「サルビア・シナロエンシス」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
シナロアセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のsinaloensisはメキシコの「シナロア州」から来ており、原産地に由来します。
シナロアセージの特徴(魅力)
- シナロアセージは、茎や葉等の紫色と、色鮮やかな青色の組み合わせが、深い闇や宇宙などを想像させるため、ミステリアスな雰囲気をつくる魅力的な植物です。
- 草姿はドーム状、茎は匍匐性・傾状茎・直立の三種類で構成されており、こんもりとした外観をつくります。そのため、花壇の縁どりなどに使えます。
- 茎の色は紫色または緑色をしているため、上品な印象を与えたり、ミステリアスな雰囲気を作ったりする事が可能です。
- 葉の色は緑色または紫色をしているため、上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に一個または複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が付きますが、節間の間隔が開いているため、段々のある穂状の花穂が楽しめます。
- 花は植物の中では、あまり見られない色鮮やかな青色の花色をしています。紫色の萼・茎・葉と組み合わせるとミステリアスな雰囲気を作り出すため、魔法の世界を表現するテーマガーデン等におすすめです。
- 花が落ちた後も紫色の萼が残るため、一定程度の装飾性が保たれます。
シナロアセージの草丈は約30cm、幅は約30cm、草姿はドーム状、茎は匍匐枝(地面を根を張りながら這う)・傾状茎(地面を這い途中で立ち上がる)・直立があります。茎の色は紫色(暗紫色)または緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は紫色または緑色、葉身の形は狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。また葉の表面には光沢があります。
花序は総状花序または輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付くため節を囲うような円盤状になり、節ごとに段々と咲きます。萼は鐘形、萼の色は紫色または暗紫色です。花冠の長さ約2.5cm未満、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は斜上に真っ直ぐ突出、下唇は湾曲しながら下に垂れ広く裂片が3個(中央部が浅く裂ける)、花冠の色は青色・紫色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
シナロアセージの園芸品種の紹介
ベニバナサルビアの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:Salvia coccinea
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~10月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:8月7日/9月20日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
ベニバナサルビアとは!?
ベニバナサルビアは学名Salvia coccinea、別名では「サルビア・コクシネア」や「トロピカルセージ(tropical sage)」等と呼ばれたり、またスプレンデンス種(S. splendens)と同様に「スカーレットセージ」とも呼ばれる北アメリカおよび中央アメリカが原産の多年生植物です。
ベニバナサルビアの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のcoccineaはラテン語で「紅緋色の」「真紅色の」を意味しており、花色に由来しています。
- ベニバナサルビアの由来は花の色が紅色をしている事からきています。
ベニバナサルビアの特徴(魅力)
- ベニバナサルビアは、細くシャープな外観をした花姿と濃い赤色の花色が上品な印象を与える魅力的な植物です。
- ベニバナサルビアと同様に「スカーレットセージ」と呼ばれるスプレンデス種と比べると、花が細く小ぶりで花が密に付かないため豪華さはありません。一方で、シャープな外観から洗練された雰囲気があります。また耐寒性がスプレンデス種より優れているため冬越ししやすく、長命です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立して分枝は斜上するためふさふさとした外観をつくります。
- 葉の形は卵形または三角形をしています。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節間がやや開いているため豪華さは控えめですが、気品のある雰囲気を作ることが出来ます。
- 唇形花は長さ1.5~3cm、細く長いためシャープでかっこいい外観をしています。
- ベニバナサルビアは軽い霜であれば耐えられる暖地や平地であれば屋外でも越冬する事が可能です。
ベニバナサルビアの草丈は50(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約1.5(~7.5)cm、幅は約1(~5)cm、葉身の形は卵形または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序の長さ約10~25cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または暗紫色です。花冠の長さ約1.5(~3)cm、花冠の色は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は真っ直ぐ伸び、下唇は下垂して裂片が三個ある、花冠の色は赤色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。
ベニバナサルビアの園芸品種の紹介
レディインレッド(Salvia coccinea ‘lady in red’)は、一般的なベニバナサルビアと比べて草丈が50cm程と低いため小さな花壇の中や鉢植えでも育てやすい品種です。花の色は濃い赤色、濃い赤色は「情熱的」「大人の女性」を連想させる色です。そのため、女性的でフェミニンな印象を与えるエレガントガーデンや、ラグジュアリーな印象を与えるお庭を作りたい時などにおすすめの品種です。 | ジュエルピンク(Salvia coccinea ‘jewel pink’)は、花の下唇にピンク色の班が入る桃色と白色の二色で構成される可愛らしい花が魅力的な園芸品種です。桃色と白色の組み合わせは、フェミニンな上品な大人の女性のようなイメージを与えます。そのため、エレガントな雰囲気も入るロマンチックガーデンにおすすめの品種です。 | ||
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サクラプルコは、花の下唇にピンク色の班が入る桃色と白色の二色で構成される可愛らしい花色が魅力的な園芸品種です。桃色と白色の組み合わせは、柔らかで可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、ロマンガーデンや可愛いお庭などにおすすめです。 | ユキプルコは、明るく輝くような印象を与える真っ白な花色と、高さが45cmまでと比較的に背が低くくコンパクトに成長する習慣が魅力的な園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 | ||
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サルビア(インディゴスパイヤー)の特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:salvia ‘indigospires’
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(インディゴスパイヤー)とは!?
サルビア(インディゴスパイヤー)は学名salvia ‘indigospires’もしくはSalvia farinacea x longispicata ‘indigo spires’、別名では「ラベンダーセージ」とも呼ばれる多年草です。
サルビア(インディゴスパイヤー)は、1979年にカリフォルニアのハンティントン植物園にて偶然発見された植物です。発見された場所の近くで、サルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)が発見された事から、これら二つの自然交雑種と考えられています。
サルビア(インディゴスパイヤー)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 品種名の「indigospires」は「青色」を意味する「Indigo」と「尖塔」を意味する「spires」の二語からきており、青色の尖塔のような花穂に由来しています。
サルビア(インディゴスパイヤー)の特徴(魅力)
- サルビア(インディゴスパイヤー)は、紫色の花が穂状に集まり咲くボリュームのある花姿と、気品を感じさせる紫色と灰紫色の花色、花軸が捻れスパイラルする個性的な花姿、丈夫で育てやすい性質などが魅力的な植物です。
- デメリットは非常に生育旺盛なため、薮のように繁茂しやすい所、茎が伸びすぎると倒伏してしまう所などがあり、上品な紫色の花色に反して、行儀の悪い草姿になりやすいです。
- 草姿は叢生、地面を匍匐する茎から、直立に伸びる茎を何本も伸ばし群生するような外観をします。茎は直立して分枝は斜上します。
- 茎は倒れやすい傾向にあるため必要に応じて剪定して外観を整えるとよいでしょう。
- 背が高くボリュームを出すため、花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使えます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間には空間があるため、段々とした外観を作りやすい傾向があります。
- 花軸は紫色または白みの紫色、形は捻れる傾向が強いため独特なスパイラルした外観の花姿になります。
- 萼は花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(インディゴスパイヤー)は、とても丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
サルビア(インディゴスパイヤー)の草丈は約100(~150)cm、草姿は叢生、茎は匍匐茎と直立する茎があり、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は長さ約20(~30)cm、輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間と節の間には空間があるため段々とした花穂をつくりやすい傾向にあります。花軸は捻れる傾向にあり、花軸の色は紫色、萼は鐘形、萼の色は紫色または灰紫色、花冠の長さは約1.5(~3)cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で斜上して、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・紫色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
サルビア(インディゴスパイヤー)の園芸品種の紹介
- サルビア(ブルーチル)は学名salvia ‘indigospires’、人気の高いラベンダーセージと同様にサルビア・ロンギスピカータ種(S.longispicata)とサルビア・ファリナセア種(S.farinacea)の交雑種の多年草です。
セージの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Salvia officinalis
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草/常緑亜低木
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●紫色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:コテージガーデン/魔女の庭/キッチンガーデン/地中海ガーデン/ギリシャ庭園/カラーリーフ
セージとは!?
セージは学名Salvia officinalis、単に「セージ」と呼ぶ場合は一般的にこの種を指しており、別名では「サルビア・オフィキナリス」「ヤクヨウサルビア」「コモン セージ(common sage)」等とも呼ばれる地中海沿岸が原産の多年草または常緑亜低木です。
セージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のofficinalisは、ラテン語で「薬用の」を意味しており、セージが薬用植物として利用されてきた事に由来しています。
セージの特徴(魅力)
- セージは、料理用のハーブとして広く周知されており、葉を収穫して料理などで使用する目的で育てられる事が多いです。また品種によっては、紫色や白色などの葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来る植物です。
- 草姿は叢生、根元の茎は木質化する傾向が強く、茎は直立して分枝する傾向が強いため、ふさふさとした外観をつくります。
- 葉の色は緑色ですが、白色の短い軟毛が多いため白緑色に見える事があります。また園芸品種の中には紫色や白色などの葉色をもった品種もあるためカラーリーフとしても楽しめます。
- 葉は「薬品」や「樟脳」を思わせる香りがあるため、肉料理の臭み消しとして利用されたり、パスタや野菜などの風味付けとして入れられたりして、様々な用途で食べられています。
- 植物には強い抗酸化作用や、殺菌作用などがあるため、薬用ハーブとして期待出来る所も魅力です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間に詰まり気味なためボリュームのよい花姿をつくります。
- 花は一般的に薄い紫色、薄い紫色(ラベンダー色)には鎮静効果があり、昂る気持ちを抑え、精神を安定させる働きがあります。そのため、心や体を回復させるヒーリングガーデンにおすすめの色です。
- 萼は花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- 花は葉の風味を落とす原因になったり、葉の生育を悪くする原因になります。そのため、葉の収穫が目的だったり、カラーリーフを鑑賞する目的の場合は、開花前に花は剪定される事があります。
- セージは象徴性のあるハーブとして、古くから様々な国や文化の中で用いられていました。
- ローマではセージに邪気を払う力があると信じられていたため「聖なるハーブ」として宗教儀式などで用いていた歴史があります。
- 特に中世ヨーロッパではセージを「魔除け」として用いられてきた歴史があり、邪気を払うために家の花壇に植えたり、ドライセージが飾られたりしていました。
- セージは丈夫で育てやすい植物です。
- 一方で徐々に茎の木質化が広がり、生産性が衰える傾向が強いです。そのため、5年程度を目安にして定期的な交換が必要になります。
セージの草丈は約30(~60)cm、草姿は叢生、茎の根元は木質化しており、茎は直立、分枝は多く、分枝は斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が多いため白緑色に見える事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約1(~6.5)cm、幅は約0.5(~2.5)cm、葉身の形は長楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の短い軟毛が密に生えるため白緑色の外観をしており、葉表面には皺がよります。
花序は長さ約5(~20)cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間と節の間には空間があるため段々とした花穂をつくりやすい傾向にあります。萼は鐘形、萼の色は緑色・紫色・赤紫色、花冠の長さは約2cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で真っ直ぐ伸び、下唇は広く円状で裂片が3個あり垂れ下がり、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。種子の大きさは約0.2cm、種子の形は球形、色は暗褐色です。
セージの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:葉(若葉)
- 収穫時期:5月~10月(周年)
- 食べ方:パスタ・スープ・肉料理・サラダ・ハーブティーなど
- 効能:抗酸化作用・殺菌作用など
- ハーブの収穫
- ハーブの収穫は一年を通して行えますが、実際は生育期間中である五月から十月、特に夏に行われます。葉の風味は、精油の量で決まるため、精油が多い若葉が美味しいです。そのため、若葉を収穫して用いられるのが一般的です。収穫する際は、株に極端なストレスを与えないために、株の半分以上の茎葉を取らないようにしましょう。
- セージの保管
- セージの保管は「生鮮」または「乾燥」で違います。
- 生鮮で保管する場合は出来るだけ早く使用することを前提にして、野菜と同様に冷蔵庫などで保管する事ができます。
- 乾燥で保管する場合は収穫後すぐに乾燥を始めます。一般的にはザルの上などに葉を広げて、自然乾燥させます。また乾燥の時間を短縮して品質をよくするためサーキュレーター等で風を当てて素早く乾燥させるのもひとつです。ただし、40度以上の熱を加えると精油が揮発するため、熱による乾燥は避けて下さい。乾燥が終わったらパッケージに入れる等して、使用するまで冷暗所で保管します。
- セージの食べ方一覧
- パスタにセージを入れる事で、セージの独特な風味と香りを楽しむ事が出来ます。そのため、セージの利用の仕方でも人気の高い料理法のひとつです。
- セージバターのパスタ by クックGonbao
- スープとセージは相性がとても良いです。セージの独特な香りが野菜スープやクリームスープ等のスープの味を強く引き立てる事が出来ます。
- イタリア発!超簡単なひよこ豆のポタージュ by amoごはん
- 肉料理とセージは非常に相性が良いです。何故ならセージの独特の香りが肉の風味を引きたてて、また抗菌作用により肉料理の保存性を高めたり、脂肪分を中和してさっぱりとした味わいにしてくれるからです。
- 鶏胸肉のバターセージソテー by CristianoX
- サラダ料理にセージを使う事が出来ます。少量のセージをサラダに入れる事で香りや風味を楽しむ事が出来るからです。
- セージのポテトサラダ by JuJuKueche
- ハーブティーとセージは非常に相性が良いです。セージの独特の香りと風味をティーとして楽しむ事が出来ると共に、抗酸化作用や抗菌作用などもあるため、健康にも繋がり、また心地よい香りがリラックス効果も生み出します。
- セージのハーブティ by violets
セージの園芸品種の紹介
トリカラーセージ(Salvia officinalis ‘tricolor’)は、葉を収穫して食べる目的、緑色・白色・紫色の三色の葉色を楽しむ目的で育てられる園芸品種です。葉の色は、新葉と若葉で見られる紫色と、ふち部分に入る白色の覆輪が入る事から、一株の中で緑色・白色・紫色の三色のカラフルな葉色が楽しめます。 | パープルセージ(Salvia officinalis ‘purpurascens’)は、葉を収穫して食べる目的、新葉や若葉で見られる紫色の葉色を楽しむ目的で育てられる園芸品種です。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため貴族のような高貴でエレガントな雰囲気をお庭の中につくり出すことが可能です。 | ||
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ゴールデンセージ(Salvia officinalis ‘aurea’)は、葉を収穫して食べる目的、葉のふち部分に入る不規則な形の黄色の覆輪をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる園芸品種です。緑色と黄色は、どちらも若々しさを感じさせるカラーです。黄色は活気に溢れ、緑色は春の芽吹きなどから生命力を感じさせます。そのため、元気の良さや幸福感を感じさせたいお庭などにおすすめの品種です。 | ベルグガルテンセージ(Salvia officinalis ‘berggarten’)は、一般的なセージと比べて葉が大きく厚みがあり、芳香が強い傾向にあります。そのため、食用セージとして育てられる事が多い栽培品種です。また、葉の色は若干青みを帯び、青緑色をしていて、葉の表面は白粉を帯びるため、明るい印象や、落ち着いた印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。 | ||
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エクストラクトセージ(Salvia officinalis ‘Extrakta’)は、一般的なセージと比べて精油の含有量が多いため、爽やかな心地よい芳香がより楽しめる園芸品種です。そのため、料理用途で使われる事も多いようです。 |
ボッグセージの特徴や園芸品種
- 原産:ブラジル/アルゼンチン/ウルグアイ
- 学名:Salvia uliginosa
- 草丈:約100~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:100cm~200cm
- 花色:青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
ボッグセージとは!?
ボッグセージは学名Salvia uliginosa、別名では「サルビア・ウリギノーサ」とも呼ばれるブラジルおよびアルゼンチン、ウルグアイが原産の多年草です。
ボッグセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のuliginosaはラテン語で「濡れた」「湿地」を意味する「uliginosus」から来ており、自生地に由来します。
- 英名のボッグセージ(bog sage)」は「bog(沼)」「sage(サルビア)」を意味しており、沼地に自生するサルビアを意味しています。
ボッグセージの特徴(魅力)
- ボッグセージは、空の色を想像させるような青色の花色、青色の花が密に集まり咲くボリュームある花姿、丈夫な性質が特徴の植物です。
- 草姿は直立、地面下で広がる地下茎から、直立に伸びる茎を何本も伸ばし群生するような外観をつくります。
- 背が高くボリュームを出すため、花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使えます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間は比較的に詰まっているためボリュームある外観となります。
- 花の色は、植物の中では珍しい青色の花を咲かせます。青色は「男性的」「知的」「落ち着き」等の印象を与える事が出来る色です。そのため、爽やかでカッコイイ印象を与えるエレガントガーデン等によく合う色になります。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
ボッグセージの草丈は約100(~200)cm、草姿は直立、地下茎で広がり、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は披針形または狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間が詰まっているためボリュームある花姿をつくります。萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で斜上して僅かに湾曲、下唇は広く円状で裂片が3個、花冠の色は青色・白色、下唇の中心部に白色の班が入ります。
ボッグセージの園芸品種の紹介
サルビア(インボルクラータ)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia involucrata
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~11月
- 花色:桃色●
- 葉色:緑色●赤色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(インボルクラータ)とは!?
サルビア(インボルクラータ)は学名Salvia involucrata、別名では「ローズリーフセージ(roseleaf sage)」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
サルビア(インボルクラータ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のinvolucrataは、ラテン語で「(植物の)総苞」を意味する「involucrum」からきており、花の形に由来しています。
サルビア(インボルクラータ)の特徴(魅力)
- サルビア(インボルクラータ)は、花序の頂部にある蓮の蕾のような可愛らしい苞の集まりと、金魚のような丸みのある花が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立して分枝は斜上に伸びます。
- 宿根のため冬になると地上部の大部分が枯れてしまい、春に新しい芽を出して成長を始めます。
- 茎の色は緑色、または赤みを帯びるか赤色をしています。
- 葉は緑色ですが、ほんのり赤みを帯びているため温かさを感じさせる色合いをしており、葉脈や葉柄は赤色です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節に三個または複数の花が付き、花には花弁のような美しい苞が三個の花を保護するようについています。
- 苞は開花が進み花が咲くと直ぐに落ちる早落性がありますが、花序の先端には開花前の花が集まっているため、苞は何枚も重なり、蓮の蕾のような可愛らしい外観の花姿が楽しめます。
- 花(唇形花)は、最大の長さが5cmと大きく、他のサルビアと比べると巨大です。また花の形は筒部が膨らみ、上唇と下唇が短いため、金魚の膨らみとお口を想像させます。
- 桃色の花は「女性的」「優しさ」「柔らかさ」「可愛らしさ」等をイメージさせる色です。そのため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめする植物になります。
- サルビア(インボルクラータ)は多年草(宿根草)のため、冬になると地上部が枯れますが、丈夫で育てやすい植物です。
サルビア(インボルクラータ)の草丈は約50(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色または赤みを帯び、茎の断面は四角形です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉の葉脈は赤色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、各節に3個または多数の花と、1個の苞が付きます。花軸は赤色または赤紫色です。苞の形は卵形で外側に膨らみ、苞の色は桃色、苞は3個の花を保護しており花の開花が進むに連れて早落する。
萼の形は鐘形、萼の色は緑色・赤色・桃色です。花冠の長さ約5cm、花冠の形は唇形花、唇形花は中心部が壺状に膨らむ傾向がある2唇形、2唇形は上唇と下唇があり、上唇は丸みを帯び全体に毛が生えており、下唇は垂れて裂片が3個、花冠の色は桃色です。
サルビア(インボルクラータ)の園芸品種の紹介
ハドスペン(Salvia involucrata ‘hadspen’)は、一般的なインボルクラータ種と比べて、頂部の苞が細くシャープな外観をしており、また花も膨らみが少ないため、可愛らしさよりもカッコ良さが目立つ園芸品種です。 | ベテルヘイ(Salvia involucrata ‘bethellii’)は、高さが100cmまでと一般的なインボルクラータ種と比べて背が低くコンパクトな草姿をつくるため、小さな花壇や鉢植えでも育てやすい品種です。 |
マルベリージャム(Salvia involucrata ‘mulberry jam’)は、ネオンサインを思わせるような鮮やかな桃色の花色と、可愛らしい印象を与える真ん丸の苞が魅力的な園芸品種です。鮮やかな桃色は、派手でネオンサインのように非常に良く目立ちます。そのため、明るく元気な雰囲気をつくるカラフルなカラーガーデンなどにおすすめの色です。 |
パイナップルセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/グアテマラ
- 学名:Salvia elegans
- 草丈:約100~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:9月~11月(霜のない地域では春まで咲く事もある)
- 花色:赤色●
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:カラーリーフ
パイナップルセージとは!?
パイナップルセージは学名Salvia elegans、別名では「サルビア・エレガンス」や「タンジェリン セージ(tangerine sage)」等とも呼ばれるメキシコおよびグアテマラが原産の多年草です。
パイナップルセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のelegansはラテン語で「優美な」を意味します。
- 英名のパイナップルセージの由来は、葉を傷つけた時に「パイナップル」を思わせるような香りが広がる所からきています。
パイナップルセージの特徴(魅力)
- パイナップルセージは、葉にパイナップルを思わせるような爽やかでフルーティーな香りがあり、香りの良い葉は収穫されてサラダに入れたりハーブティーにしたりして楽しまれます。また、秋に咲く真っ赤な花は色が濃く、上品な雰囲気をつくるため、装飾的にも魅力的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観になる傾向が高いです。
- 葉は傷付けた時に「パイナップル」を想像させるような爽やかでフルーティーな香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、葉の香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 葉は食用になるため、若くて柔らかな新鮮な葉を収穫した後に生のままサラダに入れたり、ジュースに入れて飾られたり、乾燥させてハーブティーとして飲まれることもあります。
- 葉の色は一般的に緑色ですが、幾つかの品種では黄色の葉色もあるため、明るく爽やかな雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつきます。節と節の間が少しひらいているため一個一個の花が目立ち、気品のある雰囲気をつくります。
- 濃い赤色は「情熱的」「大人の女性」を連想させる色です。そのため、女性的でフェミニンな印象を与えるエレガントガーデンや、ラグジュアリーな印象を与えるお庭を作りたい時などおすすめの色です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
パイナップルセージの草丈は約100(~150)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約4(~10)cm、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色、花冠の長さは約2(~3)cm、花冠の形は唇形花(2唇形)、花冠の色は赤色です。
パイナップルセージの園芸品種の紹介
ゴールデンデリシャス(Salvia elegans ‘golden delicious’)は、葉全体の色が鮮やかな黄色からライムグリーン色をしています。そのため、花のない時期も明るく開放的な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所が魅力です。また黄色の葉は、赤色の花との相性も良く、どちらも派手で強く目を引きつける色になるため、元気で明るい印象を与えるようなカラーガーデン等によく合うでしょう。 | スカーレットパイナップル(Salvia elegans ‘scarlet pineapple’)は一般的な種よりも多花性の性質があるため、開花期間中は沢山の花が咲き、また一個一個の花が大きいため豪華な花姿が楽しめる園芸品種です。 | |
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ハニーメロン(Salvia elegans ‘honey melon’)は草丈が成熟しても70cmに程度にしかならず、一般的な種よりも株がコンパクトです。そのため、小さな花壇の中や鉢植えでも育てやすくなっています。また一般的な種よりも早く開花する性質があるため、早めに花が楽しめる所も魅力です。 | タンジェリン(Salvia elegans ‘tangerine’)は、一般的なパイナップルの香りではなく、葉に柑橘類を思わせるような香りがあります。また草丈が成熟しても70cmに程度にしかならないため、小さな花壇の中や鉢植えでも育てやすくなっており、一般的な種よりも早く開花する性質があるため、早めに花が楽しめる所が魅力です。 |
ロシアンセージの特徴や園芸品種
- 原産:南西アジア/中央アジア
- 学名:Salvia yangii(syn. perovskia atriplicifolia)
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草/常緑低木
- 開花時期:7月~10月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
ロシアンセージとは!?
ロシアンセージは学名Salvia yangii(syn. perovskia atriplicifolia)、2017以前はペロフスキア属にありましたが現在はサルビア属に移動しています。
一般的に英名のロシアンセージの名で流通する事が殆どですが、別名では以前の属名の「ペロフスキア」の名で呼ばれたり、学名の「サルビア・ヤンギー」の名で呼ばれる事もあります。
原産地は南西アジアおよび中央アジアにあり、自生地は草原や丘等にある多年草または低木です。
ロシアンセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のyangiiはPerovskia pamirica の命名者の一人である楊昌友の名前から取られており「楊の」を意味するyangiiが付けられています。
- Salvia yangiiがサルビア属にある以前は学名が「perovskia atriplicifolia」「Perovskia pamirica」でした。属を移動するに当たって学名の変更が必要になりました。本来なら「Salvia pamirica」「pamirica atriplicifolia」のどちらかの学名とする所でしたが、サルビア属の中にどちらの学名も既にあった為、Perovskia pamiricaの命名者である楊昌友の名前が取られました。
ロシアンセージの特徴(魅力)
- ロシアンセージは、行儀よく成長する習慣があるため洗練された外観をしており、また茎・葉・萼は白色の毛が密生するためシルバーリーフのような上品な雰囲気があります。花は紫色または青色をしているため、白色の外観をした茎葉との相性がよく、組み合わさる事でクールで爽やかな雰囲気をつくります。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は殆ど分枝することなく真っ直ぐ上に成長します。そのため行儀の良い洗練された雰囲気をつくります。
- 背が高くボリューム感を出すため、大きめの庭園の中でもよく目立ちフォーカルポイントとして働かせる事が出来ます。また一般的には花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使われます。
- 花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は円錐状に輪散花序が並んでいるため非常にボリュームのある花姿をしており、また輪散花序は節ごとに花が複数つくためボリュームのある花姿をつくります。
- 花軸は殆ど白色、青色の花と組み合わさるとクールで爽やかな雰囲気をつくり、紫色の花と組み合わさると紫色の優雅で上品な雰囲気をつくります。そのため上品でエレガントなお庭によく合います。
- 萼は花弁と同様に紫色に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- 植物には精油を溜め込んだ毛状突起(星状毛)が多数生えており、毛を触ると精油が放出されるため爽やかで心地よい薬品のような香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 精油には「シネオール」「リモネン」「カレン」等が含まれています。
- ロシアンセージは、丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
ロシアンセージの草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、茎は直立、分枝は殆どなく、花序で分岐します。茎の色は緑色、茎には白色の星状毛が密生するため白色または白緑色の外観をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~5)cm、幅は約0.5(~2)cm、葉身の形は狭楕円形または披針形、葉身のふち部分が裂け1~2回羽状深裂する場合があり、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の星状毛が生えているため白緑色または白色に見える事がある。
花序は長さ約30(~40)cm、花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は輪散花序が茎に何本も並び円錐形をつくり、輪散花序は各節に複数の花が付き穂をつくります。萼は鐘形、萼の色は紫色、萼には白色の長い毛が密生するため白紫色のふさふさとした外観をつくります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が三個(中央が浅裂)または裂片が四個、下唇は一個、花冠の色は青色・紫色があります。
ロシアンセージの園芸品種の紹介
リトルスパイヤー(Salvia yangii ‘little spire’)は、一般的なロシアンセージと比べて草丈が60cmほどにしかならず、背が低くコンパクトです。そのため、小さなお庭や花壇の中でも育てやすい園芸品種です。 | ブルースパイヤー(Salvia yangii ‘blue spire’)は、落ち着いた雰囲気をつくる青色の花色と、清潔感を感じさせる白色の茎葉が、爽やかで清涼感のある雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。 | ||
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タイガ(Salvia yangii ‘taiga’)は、白色の茎葉と、ラベンダー色の花でつくる、クールで爽やかな雰囲気が魅力的な園芸品種です。花序は輪散円錐花序、花は薄い紫色、葉の色は緑色または白色、樹形は叢生、株は高さ約120cm、幅は約120cmに成長します。 | ブルースティール(Salvia yangii ‘blue steel’)は、やや濃いめの青紫色の花と、白緑色から白色の茎葉の色が魅力的な園芸品種です。濃いめの青紫色の花色は、非常に落ち着いた雰囲気をつくり、心を休める空間をつくる事が出来ます。そのため、ヒーリングガーデンなどにおすすめの園芸品種です。 | ||
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ローズマリーの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Salvia rosmarinus(syn. Rosmarinus officinalis)
- 草丈:約30~200cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:3月~11月(温暖な気候で周年)
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月21日/5月9日
- 花言葉:貞節/親切/思い出/私を忘れないで/静かな力強さ
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/生垣/香りが良い
ローズマリーとは!?
ローズマリーは学名Salvia rosmarinus(syn. Rosmarinus officinalis)、別名では「サルビア・ローズマリヌス」や「マンネンロウ」とも呼ばれる地中海沿岸 が原産の常緑低木です。ローズマリー(Salvia rosmarinus)は、2017年以前はローズマリー属(Rosmarinus)にありましたが、現在は2017年に研究発表された論文が広く認められたためサルビア(salvia)属に変更されています。但し園芸等では昔から親しまれていたローズマリーの方が認知されているため、現在も同義語(syn.)として以前のRosmarinus officinalisが、多く使われています。
ローズマリーの語源(由来)
- 属名のSalviaは、ラテン語で「薬効」「安全」を意味する「salvus」に由来しており、サルビアの幾つかの種に薬効がある事からきています。
- 属名(種小名)のRosmarinusは「rōs(露)」と「marīnus(海)」の2語からきており、海岸近くで育ったからとも言われています。
ローズマリーの特徴(魅力)
- ローズマリーは、葉に「針葉樹」や「薬品」などを連想させるスッキリとした爽やかな香りがある所と、また温暖な気候では一年を通して花が開花する所、青紫色の花が上品な印象を与える所等が魅力の植物です。
- 園芸では爽やかな香りのある葉を収穫してポプリや料理などで使用する目的だったり、青紫色の花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、庭木や生垣にされます。
- ローズマリーの樹形は「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプがあります。
- 立性は茎が真っ直ぐ上に伸びる性質があるため、洗練された印象の樹形をつくります。
- 匍匐性は茎が地面を這うように、または壁を下垂するように伸びる性質があるため、地被植物となったり、鉢植えや岩壁などを優雅に下垂する樹形がつくられます。
- 半匍匐性は立性と匍匐性の両方の性質があり、ブッシュ状に盛り上がる樹形をつくります。
- ローズマリーの開花期間は、晩冬から春・秋が最も開花しますが、一年を通して開花する能力があります。
- 花は枝の葉腋から総状花序を出し、総状花序には約4~16個の小さな花がつきます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花をしており、唇形花は上唇と下唇に分かれ、上唇は2裂、下唇は3裂します。
- 青紫色の花は落ち着いた印象や上品な印象を与えるため、エレガントな雰囲気のあるお庭などによくあいます。
- 花は蜜蜂の蜜源となるため、開花期になると花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- 葉は細長く洗練された形をしているため、雑多な印象にならず、上品な雰囲気をつくります。
- 葉裏は白色の腺毛が密生するため白色をしています。
- ローズマリーの茎や葉などには腺毛があり、腺毛には液体(精油)が多く含まれ、液体(精油)を分泌する事で強い香りを漂わせます。
- また茎や葉を触り腺毛を壊すと、精油が放出されるためあたりに強い香りが漂い、また指にも香りのよい精油がつくため、嗅ぐと「薬品」や「針葉樹」を思わせるような匂いがします。
- ローズマリーに含まれる主な精油にはシネオール・樟脳・α-ピネン・リモネン等があります。
- シネオールは「ユーカリ」や「レモン」等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあり、精油は食品の香料や化粧品等に使用されます。シネオールが含まれる主な植物はユーカリや月桂樹などで、精油の効能には集中力を高め記憶力を上げる効果があるとされています。
- 樟脳は「針葉樹」や「薬品」等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあります。精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されており、精油の効果には抗菌作用・抗ウィルス作用・防虫作用等があります。
- α-ピネンの香りは「針葉樹(松・檜など)」「薬品」等に例えられる爽やかな香りがあり、精油は香水等に利用されています。α-ピネンが含まれる主な植物はユーカリやローマンカモミール等で、精油の効果には「抗炎症作用」「抗菌作用」「鎮静作用」等があります。
- リモネンは「柑橘類」や「果物」等に例えられる甘い香りがあり、オレンジの様な風味を感じさせます。精油は食品(ガム・飲料等)の香料や洗剤、医薬品等に幅広く利用されており、リモネンの精油の効果には「肥満の改善」や「血行促進作用」「抗ウィルス作用」「抗がん作用」等があります。またリモネンの香りはイライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き(鎮静効果)や、不安や緊張を和らげる効果(抗不安効果)があるため、精油はアロマテラピーとしても利用されます。
- ローズマリーの枝葉は魚や肉の臭み消しや香り付けとして料理で利用される事があります。
- 例えば、肉や魚を焼く時に食材に乗せるだけでも香り付けとして効果があります。またオリーブ油にローズマリーの葉を漬け込み、香りを付けた後にオリーブ油で肉や魚を焼いたりします。またローズマリーの葉と他のハーブを合わせてマリネして肉の下味付け等に利用されたりします。
- ローズマリーの生垣は、自然な樹形をいかしたインフォーマルな生垣として使われる事が多く、剪定してきっちり形が整えられたフォーマルヘッジとはことなります。
- ローズマリーは香りの良い枝葉や上品な紫色の花を楽しみながら生垣を作れる所が魅力です。
- ローズマリーには3タイプの成長習慣(決まりのように繰り返す癖)がありますが、最も生垣に向くとされているのは立性のローズマリーで、また立性・匍匐性の両方の性質をもつローズマリーも生垣として利用出来ます。
- ローズマリーの生垣の植え付け間隔は約60~120cm、品種などでも変わるため成熟時の横幅を目安にしながら植え付けましょう。
ローズマリーの樹高は30(~200)cm、樹形は「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプがあります。若い枝は白緑色で腺毛が生えており、樹皮は褐色から灰褐色、古くなると縦に裂けます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色もしくは白緑色、葉身の大きさは長さ約2(~5)cm、幅は約0.2(~0.5)cm、葉身の形は線形をしています。葉には白色の腺毛が生えており、特に下面に密生するため白色になります。
花序は複総状花序、複総状花序は葉腋から約4(~16)個つく総状花序を出します。花冠の色は紫色(青紫色)、花冠の形は唇形花、唇形花は2唇形(上唇は先端が2裂・下唇は先端が3裂)、雄蕊は2個、雌蕊が1個あります。
ローズマリーの園芸品種の紹介
- トスカーナブルー(Salvia rosmarinus ‘tuscan blue’)は、茎が真っ直ぐと伸びる立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、洗練された印象の樹形をつくります。また青色(青紫色)の花は非常に落ち着いた雰囲気をつくるため、、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)のお庭を作りたい時などにおすすめです。樹形はブッシュ状、高さは約100(~180)cm × 幅は80(~150)cmまで成長します。
- フォックステール(Salvia rosmarinus ‘foxtail’)は、その名前からもわかる通り「狐の尻尾」を連想させるようなくねくねとした枝葉の形が特徴の園芸品種です。樹形は半匍匐性、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- カプリ(Salvia rosmarinus ‘capri’)は、茎が殆ど立ち上がることなく匍匐するように広がる成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある園芸品種です。花は落ち着いた印象を与える青紫色で、樹形は匍匐性、高さ約15cm、幅は約60cmに成長します。そのため地被植物として利用したり、また壁や鉢植えの側面を枝垂れさせるように育てると良いかもしれません。
- プロストラータス(Salvia rosmarinus ‘prostratus’)は、別名では「Creeping Rosemary」とも呼ばれており、その名前からもわかる通り背が高くならず、匍匐して広がる成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある品種グループです。樹形は基本的に匍匐性のため、植え込みに植えると地被植物として利用出来たり、また花壇の縁どりや鉢植えで育てると枝葉が下垂する優雅な樹形を鑑賞できたりします。
- ダンシング ウォーター(Salvia rosmarinus ‘dancing Waters’)は、ダンスを踊るように上下に茎が伸び半匍匐性の樹形をつくる園芸品種です。花は青紫色をしており、落ち着いた印象を与えます。樹形は半匍匐性、高さ約30~50cmに成長します。
- マリンブルーは、茎が真っ直ぐ上に伸びる立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、洗練された樹形をつくります。また海の色を連想させるような青色の花が、落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- マジョルカ・ピンク(Salvia rosmarinus ‘Majorca pink’)は、殆ど横への広がりがなく茎が真っ直ぐ伸び立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、可愛らしい印象を与える桃色の花を咲かせる園芸品種です。樹形はブッシュ状、高さ約50(~100)cm、幅は約30(~60)cmに成長します。
- レックスは、茎が真っ直ぐ伸び立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、紫色の上品な花を咲かせる園芸品種です。高さは約100~150cmに成長します。
- サンタバーバラ(Salvia rosmarinus ‘santa barbara’)は、茎が殆ど立ち上がることなく匍匐して広がる性質があるため地被植物などによく利用されており、また葉に非常によい芳香があるため料理用途などにもよく使われる園芸品種です。
- バーベキュー(Salvia rosmarinus ‘barbeque’)は、その名前からもわかる通りバーベキューの料理で使うのに最適と言われている園芸品種です。枝葉は香りがよく、肉や魚のグリル料理などに入れられてローズマリーの風味を付けるのに利用されます。樹形は直立性、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ベネンデンブルー(Salvia rosmarinus ‘benenden blue’)は、葉の香りがとてもよいため料理の用途に適したローズマリーの1つとして数えられており、また直立に茎が伸びるため洗練された印象の樹形をつくる園芸品種です。高さは約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ロゼウス(Salvia rosmarinus ‘roseus’)は、その名前からもわかる通り、ローズマリーでは珍しい「バラ色」もしくは「桃色」の花を咲かせる園芸品種です。樹形は直立して、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- スパイス・アイランド(Salvia rosmarinus ‘spice island’)は、非常に香りと風味が強いため、食用のローズマリーとしても栽培される園芸品種です。また茎が真っ直ぐ上に伸びる性質がある事から、洗練された印象を与える樹形をつくります。生垣などにもよく利用されます。高さは60~120cmに成長します。
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チェリーセージの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:microphylla/greggii/jamensis
- 英名:チェリーセージ(cherry sage)
- 草丈:約60~130cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~11月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/香りが良い
チェリーセージとは!?
チェリーセージとは、サルビア属の中にあるグレギー種(S.greggii)とミクロフィラ種(S.microphylla)とヤメンシス種(S.jamensis)の三種を含めた総称です。原産地は北アメリカおよびメキシコにあり、常緑低木として成長します。
チェリーセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- チェリーセージの由来は花や葉にサクランボを思わせるような香りがある事からきています。
チェリーセージの特徴(魅力)
- チェリーセージは、その名前からも分かる通り「サクランボ」のような香りが葉にあります。また花は春から晩秋にかけて長くお庭を彩り続けるため、お庭の印象を決める植物として利用できます。
- チェリーセージの中のグレギー種(S.greggii)やミクロフィラ種(S.microphylla)は交雑しやすく、また他の種と交雑する事もあります。一般的に交雑した雑種はチェリーセージの品種として扱われます。
- 樹形は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は細いため繊細な雰囲気をつくり、茎は緩やかに広がりながら、ふんわりとしたドーム状の外観をつくります。
- そのため、園芸では花壇の中でボリュームを出す植物として利用されたり、自然風の生垣として利用されたりします。
- 葉は他のサルビアと比べて小振り、一般的に葉の長さが2.5cmほどと小さく、また葉と葉の間に空間があるため、繁茂しているような雑多な印象を与えず、繊細な雰囲気をつくる事が出来ます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、園芸品種の中には開放的で爽やかな黄色の葉や、明るく輝くような白色の葉色をもっている品種もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 葉には「サクランボ」や「ミント」を想像させる甘く心地よい香りがあります。触れると香りが広がるため、小道の脇やガーデンファニチャーの近くなどに植えて、触った時に香りを楽しめる状態にしておくと良いかもしれません。
- 開花期間がとても長く、晩春から晩秋まで長く花を咲かせ続ける事が出来るため、お庭の雰囲気をつくる花として取り入れたい植物のひとつです。
- 花は小振りで、一個一個の花が離れて疎らにつくため、控えめな印象を与えます。そのため、楚々とした可憐な雰囲気をつくります。
- 花の色が非常に豊富にあるため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来ます。例えば、桃色の花はロマンチックガーデンによく合い、紫色の花はエレガントガーデンによく合います。
- 花にはサクランボのような心地よい香りがあり、エディブルフラワーとして花弁をサラダなどに入れて利用される事があります。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
- 自生地のメキシコでは薬用植物として栽培されており、ハーブティーの素材として葉が使用されます。
- チェリーセージは、低メンテナンスで維持管理がしやすく、丈夫で育てやすいため、初心者におすすめの植物です。
チェリーセージの草丈は約60(~130)cm、樹形は叢生、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色または下部は木質化して褐色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは多様ですが長さ2.5cm以下が多い、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は節に一個の花がつく総状花序または複数の花がつく輪散花序です。萼は鐘形、萼の色は緑色または紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は筒状で真っ直ぐ伸び、下唇は広く垂れ下がり裂片は三個(中央の裂片が浅裂片)または裂片が四個、花冠の色は赤色・桃色・黄色・橙色・青色・紫色・白色があります。
チェリーセージの園芸品種の紹介
ソークール・シリーズ(Salvi greggii ‘so cool’)は、行儀がよくあまり広がらないコンパクトな成長習慣と、夏の暑さを押し下げるような清涼感を感じさせるチェリーセージの園芸シリーズです。園芸品種の中には青色・紫色・桃色・クリーム色(白色)の様々な花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種が選べます。 | バリエガータ(Salvi microphylla ‘variegated’)は、葉のふち部分に黄色の覆輪が入るため、明るく爽やかな印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。また黄色は赤色の花との相性が良く、どちらの色も派手で対比がよく出るため、強く目を引きつける事が出来ます。そのため、元気で明るい印象を与えるようなカラフルなカラーガーデンにおすすめの品種です。 | ||
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ホットリップス(Salvia microphylla ‘hot lips’)は、白色と赤色の二色の花色が特徴の園芸品種です。赤色と白色の二色の花色は、遠くからでも視線を引きつける力強さと華やかさがあり、明るく元気な印象を与えるため、カラフルなお庭におすすめです。また花の色は、日長により変化する事で知られており、日が長くなると赤色の面積が広がり、日が短くなると白色の面積が広くなるとされているため、花の色の変化で季節を感じる事も可能です。 | クリスティン ヨー(Salvi ‘Christine Yeo’)は、一般的なチェリーセージと比べて節に咲く花が多くなる傾向があるため、節を花が囲うような外観をつくります。また紫色の花色が上品な印象を与えるため、エレガントな雰囲気のお庭によく合う園芸品種です。 | ||
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ダンシングドール(Salvi ‘dancing dolls’)は、花付きがとても良いです。また鮮やかな桃色と、くすんだ白色の二色の花色は、上品で優しい雰囲気をつくります。そのため、フェミニンな雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、可愛らしさがあるエレガントガーデン等におすすめの品種です。 | ミラージュ(Salvi greggii ‘mirage’)は、一般的なチェリーセージと比べて草丈が40cm程度にしかならないため、小さな花壇の中や鉢植えの中でも育てやすい所が魅力です。また枝分かれがとても多いため花の数が多く、株を覆うように沢山の花が咲きます。そのため、狭いお庭などで楽しみたい場合やボリュームある花姿を楽しみたい場合などにおすすめのシリーズです。 | ||
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アイシングシュガー(Salvia greggii ‘icing sugar’)は、花の下唇に薄い桃色の班が入ります。そのため、花の色が薄い桃色と、鮮やかな桃色の二色からなり可愛らしい雰囲気をつくる園芸品種です。桃色は「女性的」「優しさ」「柔らかさ」「可愛らしさ」等をイメージさせる色です。そのため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種になります。 | アメジストリップス(Salvia ‘amethyst lips’)は、人気の高いホットリップスのいとこです。下唇に濃い紫色の班が入るため、花の色が白色と、濃い紫色の二色からなる園芸品種です。白色と紫色は相性がとても良く、白色の荘厳で清潔感のあるイメージと、紫色の優雅で上品なイメージが加わり、高貴で気品のある雰囲気を作り出します。そのため、ワンランク上の印象を与える優雅なエレガントガーデン、またヨーロッパの王室を感じさせる配色のためロイヤルガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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ムーンライトオーバー(Salvia ‘Moonlight over Ashwood’)は、葉全体の色が通常は黄色の葉色をしており、不規則に緑色の葉色が入ります。そのため、明るさが強調された元気のいいカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また、黄色の葉はサーモンピンクの花との相性も良く、どちらも温もりがあり子供っぽい可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、優しい雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、元気な雰囲気をつくるカラフルガーデンなどにおすすめの品種です。 | ストロベリーアンドクリーム(Salvia ‘Strawberries and Cream’)は、その名前からも分かる通りスイーツを思わせるようなスロベリー色とクリーム色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は、下唇が薄い黄色またはくすんだ白色をしているため、クリームを想像させます。また花全体は明るい赤色をしているため苺を想像させます。そのため、甘い香りが漂うようなスイーツガーデンや、可愛らしい雰囲気をつくるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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サンゴールド(Salvia greggii ‘sungold’)は、チェリーセージでは珍しい黄色の花色をもっている園芸品種です。透明感のある明るい黄色の花は「夏の砂浜」や「暑い太陽」を想像させる事があります。そのため、南国のリゾートを思わせるような開放的な雰囲気のお庭を作りたい時に、おすすめの品種になります。 | サーモンイエロー(Salvia greggii ‘Salmon yellow)は、花の下唇がクリーム色またはくすんだ白色で、花全体はサーモンピンクをしている園芸品種です。クリーム色とサーモンピンクの組み合わせは、柔らかな雰囲気や可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、可愛らしい雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、甘い香りが漂うようなスイーツガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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ピンクブラッシュ(Salvi ‘pink brush’)は、花の色が鮮やかな桃色をしているため、ネオンサインのように派手で目立つ園芸品種です。そのため、明るく元気な雰囲気をつくるカラフルなカラーガーデンなどにおすすめの品種です。 | パールピンク(Salvi ‘perl pink’)は、ほんのりと桃色に染まる透明感のある花色が魅力的な園芸品種です。薄い桃色は、優しい雰囲気や子供っぽい印象を与える事があります。そのため、可愛らしい雰囲気のロマンチックガーデンを作りたい時や、女の子が好むようなメルヘンチックガーデンを作りたい時等におすすめです。 | ||
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ナイトモス(Salvi ‘night moth’)は、ミステリアスな深い闇や上品な着物を想像させるような暗紫色の花が魅力的な園芸品種です。暗紫色はミステリアスな雰囲気を作ったり、優雅な雰囲気を作ったりする事が出来ます。そのため、魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンや、高貴で上品な印象を与えるエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 | パールホワイト(Salvi microphylla ‘perl white’)は、透明感を感じさせるような真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 | ||
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チェリーセージ(ロイヤルバンブル)は、非常に多花性の性質があるため、開花期間中はふさふさと沢山の花を咲かせます。また茎と萼は黒色または暗紫色をしているため、濃い赤色との相性がとても良いです。黒色と赤色はどちらも高級感があるためラグジュアリーな雰囲気を作ったり、ゴシックファッションのドレスなどを想像させます。そのため、大人っぽい女性を想像させるようなエレガントガーデンなどによく会うでしょう。 | ゴールデンガール(Salvi jamensis ‘golden girl’)は、その名前からも分かる通りゴールドを想像させる様な花色が特徴の園芸品種です。花は下唇花の部分が黄色またはクリーム色で、上唇花は橙色をしています。そのため、温もりを感じさせる色合いをしており、トロピカルな雰囲気を作ります。 | ||
フラメン(Salvi jamensis ‘Flammen’)は、普通のチェリーセージと比べて、一個一個の花が大きく華やかで、また鮮やかな赤色の花が密に並び花穂が長いため非常に豪華な花姿が楽しめます。鮮やかな赤色の花は、遠くからでも目を引く力強さがあります。そのため、明るく華やかな雰囲気を作るカラーガーデンなどにおすすめの品種です。 |
サルビア(レウカンサ)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia leucantha
- 草丈:約90~180cm
- 分類:多年草/常緑低木
- 開花時期:9月~11月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:カラーリーフ/生垣/ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭/スイーツガーデン
サルビア(レウカンサ)とは!?
サルビア(レウカンサ)は学名Salvia leucantha、別名では「ベルベットセージ」や「アメジストセージ」等とも呼ばれるメキシコが原産の多年草または常緑低木です。
サルビア(レウカンサ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のleucanthaは、古代ギリシア語で「明るい」「白色」を意味する「λευκός(leukos)」と、古代ギリシア語で「花」を意味する「ἄνθος(anthos)」の二語からきており、花の色に由来します。
- ベルベットセージの由来は萼に毛が生えてベルベットのような質感がある所からきています。
- アメジストセージの由来は宝石のアメジストを思わせるような花の色からきています。
サルビア(レウカンサ)の特徴(魅力)
- サルビア(レウカンサ)は、茎・萼・花に長く柔らかな毛が密生するためベルベットのような高級感のある質感があり、また横へと優雅に広がる美しい花穂が魅力的な植物です。
- またその美しい外観から遠くからでも目立ち、華やかな雰囲気をつくります。そのため庭園などの広い庭でもランドスケープとして働く事ができます。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。そのため庭木として利用される他、自然風の生垣として利用される事もあります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、長い花穂をつくるため非常にボリュームある花姿となります。
- 花穂は横へと伸びた後に上に反り返る傾向が高いです。そのため、花穂は動きとリズムのある個性的な外観を作り出します。
- 花軸・萼・花は長く柔らかな毛で覆われているためビロードのような質感をもっており、高級感ある雰囲気を作り出す事ができます。そのため、上品な雰囲気のあるエレガントガーデンなどによくあいます。
- 萼は花弁と同様に紫色や白色に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(レウカンサ)は、生育旺盛のため春に根元付近まで切り戻し剪定しても、ぐんぐんと大きく成長していきます。また丈夫なため育てやすく、水やりも肥料もほとんど必要とせず低メンテナンスで育てられる所も魅力です。
サルビア(レウカンサ)の草丈は約90(~180)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は長楕円形または披針形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面は皺がより、葉裏面には白色の毛が多めに生えます。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き穂をつくります。花軸は横に倒れ反り返る傾向にあります。萼は筒状、萼の色は紫色または白色、萼には白色または紫色の長い毛が密生するためふさふさとした外観をつくります。花冠は筒状、花冠の色は紫色・桃色・白色があり、毛が密生します。
サルビア(レウカンサ)の園芸品種の紹介
フェアリーピンク(Salvia leucantha ‘fairy pink’)は、一般的なレウカンサ種よりも背が低く、コンパクトな樹形に収まるため小さな花壇や鉢植えでも育てやすいです。花は毛深くふわふわとした可愛らしい外観をしており、白色と桃色の二色が花色がロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。 | 班入りアメジストセージ(Salvia leucantha ‘variegated’)は、レウカンサ種では珍しい班入り品種です。葉のふち部分に黄色の覆輪が入るため、花のない時期も開放的で爽やかな雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しむ事が可能です。また黄色の葉は、紫色の花と補色または反対色の関係にあります。そのため、非常に強い対比があり、夜のネオン街を連想させるようなカラフルな雰囲気をつくります。 | |
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ミッドナイト(Salvia leucantha ‘midnight’)は、上品な着物の色を想像させるような濃い紫色の花色が魅力的な園芸品種です。濃い紫色の花色は、古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため貴族のような高貴でエレガントな雰囲気をお庭の中につくり出すことが可能です。 | ホワイトミッシーフ(Salvia leucantha ‘white mischief’)は、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観と、純白の花色が魅力的な園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によく合う品種です。 | |
ピンクアメジスト(Salvia leucantha ‘pink amethyst’)は、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観と、清潔感ある白色と可愛らしい桃色の二色が花色がつくるロマンチックな雰囲気が魅力的な園芸品種です。花は花軸と萼が白色、花弁が桃色をしています。草姿はブッシュ状、株は高さ約100~150cmに成長します。 | ダニエルズドリーム(Salvia leucantha ‘danielle’s dream’)は、優雅に横へと広がる樹形と、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観、ロマンチックな雰囲気をつくる白色と桃色が魅力的な園芸品種です。花は花軸と萼が白色、花弁が桃色をしています。草姿はブッシュ状、株は高さ約100~150cmに成長します。 | |
サンタバーバラ(Salvia leucantha ‘santa barbara’)は、一般的な種と比べて優れた分枝の能力があり、コンパクトに成長する習慣があります。そのため、小さなお庭や花壇などで育てやすいです。また紫色の花は、上品な雰囲気をつくるためエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
サルビア(クレベランディ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:salvia clevelandii
- 草丈:約100~150cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:5月~8月
- 花色:紫色●青色●灰色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 用途:
サルビア(クレベランディ)とは!?
サルビア(クレベランディ)は学名salvia clevelandii、別名「フレグラント セージ(fragrant sage)」や「クレベランド セージ(Cleveland sage)」とも呼ばれる北アメリカ原産の常緑低木です。
サルビア(クレベランディ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のclevelandiiはアメリカの弁護士・政治家・植物学者だったDaniel Cleveland(1838–1929)への献名です。
サルビア(クレベランディ)の特徴(魅力)
- サルビア(クレベランディ)は、節ごとに作られる円盤状の花姿と、上品な印象を与える紫色(青色)と灰色の二色の花色、葉のスッキリとした香りが魅力的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。
- 葉はシャープな細長い形をしており、触ると「針葉樹」や「薬品」などを連想させるようなスッキリとした爽やかな香りを漂わせます。そのため、サルビア(クレベランディ)を気軽に触れるような小道の脇やガーデンテーブルの隣等に植えると良いかもしれません。
- サルビア(クレベランディ)に含まれる主な精油にはシネオール・樟脳等があります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花がつき、節を囲むため円盤状の外観となり、また節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並ぶ個性的な外観をつくります。
- 花は苞・萼・花で構成されており、苞・萼は灰色、花は紫色をしています。そのため、シックで落ち着いた雰囲気や、シンプルで洗練された雰囲気等をつくります。従って現代的なモダンガーデンや、優雅な雰囲気のあるエレガントガーデンなどによく合います。
- 花穂は長さ約30cm、節毎に円盤状の形状の花が並び咲くため、リズム感のある個性的な花姿が楽しめます。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(クレベランディ)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(クレベランディ)の樹形は約100(~150)cm、樹形はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色または赤みを帯び、白色の毛が疎らに生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色または白色を帯び、葉身の長さ約3(~7)cm、葉身の形は狭楕円形または披針形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面は皺がよります。
花序は長さ約30cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花が付き形は円盤状、節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並びます。苞の形は卵形、苞の色は灰色または灰紫色、苞は花を支えるように下に重なります。萼は披針形、萼の色は緑色または灰色か灰紫色、萼には白色の短い毛が密生します。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が一個で中央が浅く裂け、下唇は裂片が三個、花冠の色は紫色または桃色です。
サルビア(クレベランディ)の園芸品種の紹介
サルビア(パキフィラ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Salvia pachyphylla
- 草丈:約30~80cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●紫色●青色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(パキフィラ)とは!?
サルビア(パキフィラ)は学名Salvia pachyphylla、別名では「ローズ セージ(Rose Sage)」や「マウンテンデザート セージ(Mountain desert sage)」等とも呼ばれる常緑低木です。原産地は北アメリカにあり、標高1,500〜3,000 mの乾燥した岩の斜面に自生しています。
サルビア(パキフィラ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpachyphyllaは、ラテン語で「厚い」「巨大な」を意味する「pachys」と、ラテン語で「葉」を意味する「phylla」の2語からなり、厚い葉に由来します。
サルビア(パキフィラ)の特徴(魅力)
- サルビア(パキフィラ)は、節ごとに花や苞が集まり作られるカップ状の外観の可愛らしい花姿と、上品な印象を与える紫色(赤紫色)の花色、花の色を引き立てる白緑色の柔らかな葉色等が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。
- 葉の形は円形・楕円形・ヘラ形・卵形など不定形で、葉に厚みがあり、不規則に捻れ、動きのある個性的な外観をしています。
- 葉の色は白緑色、白緑色は柔らかで優しい雰囲気をつくり、他の色を引き立てる力があります。そのため、上品な印象を与える花との相性がとても良いです。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花がつき、節を囲むため円盤状(カップ状)の外観となり、また節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並ぶ個性的な外観をつくります。※節間が詰まっていると一体感のあるボリューミーな花姿になる。
- 鑑賞用としての花の構成は、苞と花で出来ています。
- 苞は外側への膨らみがありカップ状に重なるため丸みを帯びる可愛らしい外観をつくり、赤紫色の花色が上品な雰囲気をつくります。
- 花は苞に比べると目立ちませんが、苞から突出して咲くため、アクセントとして働きます。また苞とは少し色味が変わるため、グラデーションのような色合いをつくり、目を楽しませてくれます。
- 鑑賞用としての花の構成は、苞と花で出来ています。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(パキフィラ)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(パキフィラ)の樹形は約30(~80)cm、樹形はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は白緑色または赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は白緑色、葉身の長さ約3(~6)cm、葉身の形は楕円形・円形・卵形・ヘラ形等がある。葉は厚みがあり、葉には不規則な捻れが入ります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に約2(~5)個の花が付き、花の下に花弁のような苞が重なります。苞は長さ約1.5(~2)cm、苞の形は卵形または楕円形、苞の色は紫色または赤紫色か赤色、苞は外側に膨らみ、何枚も重なるためカップ状の外観をつくります。萼は鐘形、萼の色は紫色または赤紫色か赤色です。花冠は唇形花、花冠の色は紫色または青色か赤色です。
サルビア(パキフィラ)の園芸品種の紹介
カージナルセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia fulgens
- 草丈:約50~100cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:7月~11月
- 花色:赤色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
カージナルセージとは!?
カージナルセージは学名Salvia fulgens、別名では「サルビア・フルゲンス」や「メキシカンスカーレットセージ」等とも呼ばれるメキシコが原産の常緑低木です。
カージナルセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のfulgensはラテン語で「輝く」「煌めく」を意味します。
カージナルセージの特徴(魅力)
- カージナルセージは、鮮やかな赤色の花の色が特徴の植物です。
- 赤色の花色は英名Cardinal sageの由来にもなっており、枢機卿(Cardinal)が着る、赤色のローブからきています。
- 樹形はブッシュ状、茎は分枝がよく茎は直立または斜上に伸びるため、ドーム状の丸みを帯びた外観になります。
- 葉の形は可愛らしいハート形(基部が凹む)または卵形になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつき、節と節の間が少しひらいているため一個一個の花が目立ち、気品のある雰囲気をつくります。
- 濃い赤色は「情熱的」「大人の女性」を連想させる色です。そのため、女性的でフェミニンな印象を与えるエレガントガーデンや、ラグジュアリーな印象を与えるお庭を作りたい時などおすすめの色です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
カージナルセージの草丈は約50(~100)cm、幅は約50(~100)cm、樹形はブッシュ状、茎は分枝がよく、茎は直立または斜上します。茎の色は緑色または褐色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約2(~4)cm、幅は約1(~2)cm、葉身の形は心形または卵形や披針形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は長さ約10~30cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色または暗紫色です。花冠の長さは約2(~3)cm、花冠の形は唇形花、花冠の色は赤色です。
カージナルセージの園芸品種の紹介
サルビア(ガラニチカ)の特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Salvia guaranitica
- 草丈:約50~150cm
- 分類:亜低木
- 開花時期:
- 花色:紫色●青色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(ガラニチカ)とは!?
サルビア(ガラニチカ)は学名Salvia guaranitica、別名では「ブルーアニス セージ(Blue Anise Sage)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の亜低木です。
サルビア(ガラニチカ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のguaraniticaの語源は、この種が発見された地域に住んでいるグアラニ族のインディアンから来ています。
- 英名のBlue Anise Sageは、青色の花と、葉の甘い香りに由来しますが、アニスとはまた違う香りがあります。
サルビア(ガラニチカ)の特徴(魅力)
- サルビア(ガラニチカ)は、黒色の萼と青色(紫色)の花で作られるシックな雰囲気と、葉に甘く爽やかな香りがある所、地面の下に球根状の塊茎をもっている所が特徴の植物です。
- 地面下にダリアを思わせるような球根状の塊茎をもっており、塊茎から直立する茎を伸ばし成長します。
- 葉は傷付けた時に甘く爽やかな香りを漂わせます。ただしその香りは英名Blue Anise Sageに関連するようなアニスとは違います。
- 葉を触ると心地よい香りが漂うため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、香りを楽しむのも良いかもしれません。
- ブラジルのグアラニ族のインディアンは、サルビア(グラニチカ)の葉を鎮静剤として使用していたと言われています。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつき、花は片側を向いて咲く傾向があります。
- 花は長さが約5cm、黒色の萼と、青色または紫色の唇形花で構成されています。青色と黒色は知的で落ち着いた雰囲気を強く演出して、紫色と黒色はどちらも深い闇を連想させるため、神秘的な雰囲気を感じさせます。そのため、お庭の雰囲気に合わせて花色を選ぶと良いでしょう。
- サルビア(ガラニチカ)の基本的には丈夫で育てやすい植物です。
サルビア(ガラニチカ)の草丈は約100(~150)cm、地面下に塊茎があり、茎は直立または斜上します。茎の色は緑色または黒色(暗紫色)、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約4cm、幅は約4cm、葉身の形は卵形または心形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面に強い皺がよります。
花序は長さ約25cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は黒色または暗紫色、花冠の長さは約3(~5)cm、花冠の形は唇形花(2唇形)、唇形花は上唇と下唇があり、上唇花は外側に膨らみ半球状、下唇花は垂れ下がる、花冠の色は青色または紫色です。
サルビア(ガラニチカ)の園芸品種の紹介
ブラックアンドブルーム(Salvia guaranitica ‘black and blue’)は、花軸と萼が黒色、花が青色をしています。そのため、青色の落ち着いた雰囲気がより強調されており、シンプルでシックな雰囲気が漂うかっこいい園芸品種です。 | スカイブルー(Salvia guaranitica ‘sky blue’)は、ライムグリーンの萼と、水色の花が、透明感と爽やかさを感じさせる園芸品種です。緑色と水色の二色は、どちらも心を落ち着かせたり、目を癒したりする力があります。そのため、ヒーリングガーデンにおすすめの品種です。 |
パープルマジェスティ(Salvia ‘purple majesty’)は、ガラニチカ種とゲシネリフローラ種の雑種の園芸品種です。黒色の萼と花軸、紫色の花が、ミステリアスな雰囲気を感じさせるため、魔法の力を感じさせるファンタジーガーデンや魔女の庭などによく合うでしょう。 |
サルビア(カナリエンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:カナリア諸島
- 学名:salvia canariensis
- 草丈:約150~250cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:5月~9月
- 花色:紫色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(カナリエンシス)とは!?
サルビア(カナリエンシス)は学名salvia canariensis、別名「カナリーアイランド セージ(Canary Island sage)」とも呼ばれるカナリア諸島が原産の常緑低木です。
サルビア(カナリエンシス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のcanariensisは「カナリア諸島の」を意味しており原産地に由来します。
サルビア(カナリエンシス)の特徴(魅力)
- サルビア(カナリエンシス)は、節ごとに花や苞が集まり作られる華やかな花姿と、上品な印象を与える紫色(赤紫色)の花色、花の色を引き立てる白色または白緑色の柔らかな茎葉の色等が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観になる傾向が高く、縦よりも横へ広がる傾向があります。
- 茎は白色の毛が密生しているため、白色または白緑色の外観となり、明るく柔らかな雰囲気を作り出します。
- 葉(特に裏面)に白色の毛が生えるため、白緑色の色合いとなる事があります。そのため、明るい印象や柔らかな印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
- 葉は傷付けた時に「薬品」を想像させるような爽やかでスッキリした香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、葉の香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花と苞がつき、苞はひらひらと動きがあるため、優雅で華やかな花姿をつくります。
- 紫色は古くから貴族等が権威性を示す目的で使用していた色です。そのため現在も「高貴」「優雅」「気品」等のエレガントなイメージが持たれています。そのため、上品で優雅さ等が求められるエレガントガーデンによくあいます。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
- サルビア(カナリエンシス)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(カナリエンシス)の草丈は約150(~250)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が密生するため白色または白緑色の色合いとなります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は矢尻形または鉾形、葉には白色の毛が生えるため白緑色の色合いになる事があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、花の下に花弁のような苞が重なります。苞の形は卵形または菱形、苞の色は紫色または赤紫色か赤色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または紫色または赤紫色です。花冠は唇形花、花冠の色は紫色または桃色か白色です。
サルビア(カナリエンシス)の園芸品種の紹介
ランスロット(Salvia canariensis ‘lancelot’)は、一般的な種と比べると高さと幅が100cm程にしかならず、コンパクトな樹形をしています。そのため、小さなお庭などでも育てやすいです。また茎や葉は白色のフェルト状の毛で覆われるため、白色または白緑色の外観となりカラーリーフとしても楽しめます。花は紫色、紫色の花は白色の茎葉との相性も良く、白色の荘厳で清潔感のあるイメージと、紫色の優雅で上品なイメージが加わり、高貴で気品のある雰囲気を作り出します。 | アルバ(Salvia canariensis ‘alba’)はカナリエンシス種では珍しい白色の花と緑色の苞をもつ園芸品種です。白色の花と緑色の苞は明るく爽やかな雰囲気をつくります。また樹高も高さ100~150cmと一般的な種よりも低いため、小さなお庭でも育てやすい所が魅力です。 |