バーベナは属の中に約122種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、人の背丈ほどに茎が伸びて頂部にコロンとした手毬のような可愛らしい花を咲かせるバーベナ(ボナリエンシス)、地面を這うように広がるため地被植物として利用されており株を覆うように花が咲く事から花の絨毯の美しい景観が作られるタピアン、一般的なバーベナと比べて花が大きいため豪華な花姿が楽しめるスーパーべナなどの雑種が親しまれています。
バーベナ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
バーベナ(ボナリエンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Verbena bonariensis
- 草丈:約30~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~11月
- 花色:紫色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月25日
- 花言葉:勤勉/忍耐/魅惑/幸運に
- 用途:開花期間長い/背が高い花/ナチュラルガーデン
バーベナ(ボナリエンシス)とは!?
バーベナ(ボナリエンシス)は学名Verbena bonariensis、別名では「三尺バーベナ」や「ヤナギハナガサ」等とも呼ばれる南アメリカが原産の多年草です。
バーベナ(ボナリエンシス)の語源(由来)
- 属名のVerbenaは、ラテン語で宗教的な儀式で使用される神聖な植物の「葉」または「小枝」を意味しており、またインド・ヨーロッパ祖語で「回す」「曲げる」を意味する「werb」に由来します。
- 種小名のbonariensisは、アルゼンチンの「ブエノスアイレス(Buenos Aires)」を意味しており、自生地に由来します。
- 三尺バーベナの由来は、草丈がおおよそ三尺(約90cm)ある所からきています。
- ヤナギハナガサの由来は、柳の様な葉の形と、花笠の様な花姿からきています。
バーベナ(ボナリエンシス)の特徴(魅力)
- バーベナ(ボナリエンシス)は、開花期間が長く初夏頃から晩秋まで殆ど休みなく、コロンとした可愛らしい外観の紫色の花を、茎の頂部に咲かせ続ける事から、園芸でも人気の高い植物です。
- バーベナ(ボナリエンシス)は別名では「三尺バーベナ」とも呼ばれており、三尺の名前からもわかる通り背が高くなるため、園芸では花壇の中で立体感を出したり、花壇の後方の背景として利用されたりします。
- 草姿は直立、茎は節間が長くなる傾向が強く、また節からよく分枝するため、茎と茎が何度も交差して、やや乱雑な印象を与える事があります。
- 一方で茎の間の節間が長く、葉も少なく葉の形も細長いため、茎の間には空間が多く、沢山の太陽の光を通して風通しもよいです。そのため他の植物の成長をあまり阻害せず、混植しやすいです。
- 茎には剛毛が生えており、触るとザラザラとしてヤスリのような質感があります。
- 開花期間が非常に長く、殆ど休みなく初夏頃から晩秋頃まで咲き続けるため、長い期間、お庭全体をナチュラルガーデンのように彩る事が出来ます。
- 花序は穂状花序が散房状(花軸が茎下部ほど長く茎頂部ほど短い)に集まるため、茎の頂部で半球状の外観となり「コロン」とした可愛らしい花姿を楽しめます。
- バーベナ(ボナリエンシス)の花は蝶々が好む花としても知られており、バタフライガーデンに取り入れたい花として必ずランクインしてくる植物です。
- そのため、バーベナを植えると、蜜を求めて蝶々が花の周りを優雅にひらひらと飛び回るようになり、お庭全体が昆虫と共生するナチュラルな雰囲気になりやすいです。
- バーベナ(ボナリエンシス)は夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
- バーベナ(ボナリエンシス)は、こぼれ種から容易に増えるため雑草化しやすく、日本でも北海道・本州・四国・九州に広く帰化しており、野原や道端などに自生しています。
- 簡単に引き抜けるため駆除は簡単ですが、種が広がり、植え付けしてない花壇など思わぬ所で成長を始める事もあるため注意が必要です。
バーベナ(ボナリエンシス)の草丈は30(~200)cm、草姿は直立、茎は節間が長くなる傾向があり、節からよく分枝します。茎は断面が四角形、茎の中は中空、茎の色は緑色、茎には剛毛が生えています。※株は成熟すると地表面に匍匐する木質化した茎があり、そこから茎を何本ものばします。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身は基部が広く抱茎(基部が広く茎を抱く)しており、葉身の形は線形または狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は穂状花序が散房状(花軸が茎下部ほど長く茎頂部ほど短い)に集まるため、茎の頂部で半球状の外観を作ります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠の直径は約0.5cm、花冠の裂片は5個、花の色は紫色、雄蕊は4個あります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個の分果になります。
バーベナ(ボナリエンシス)の園芸品種の紹介
- ロリポップ(verbena bonariensis ‘lollipop’)は、普通のバーベナ・ボナリエンシス種と比べて、草丈が著しく低く、コンパクトな草姿をつくり、株を覆うように沢山の花を咲かせるため、鉢植えや花壇の縁どりなどに使いやすい魅力的な園芸品種です。草姿はドーム状、株は高さ約60cm、幅は約60cmに成長します。
- メテオールシャワー(verbena bonariensis ‘meteor shower’)は、普通のバーベナ・ボナリエンシス種と比べて、草丈が低く、また横への広がりも少ないため、小さな花壇でも育てやすいコンパクトな草姿をつくります。また花は多花性で、株を覆うように沢山の花を咲かせるため、花壇の中央で立体感を出すのにぴったりなな園芸品種です。草姿は直立、株は高さ約50~75cm、幅は約30cmに成長します。
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バーベナ(リギダ)の特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Verbena rigida(syn.Verbena venosa)
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~11月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/ナチュラルガーデン
バーベナ(リギダ)とは!?
バーベナ(リギダ)は学名Verbena rigida(syn.Verbena venosa)、別名では「宿根バーベナ」や「スレンダーバーベイン(slender vervain)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の多年草です。
バーベナ(リギダ)の語源(由来)
- 属名のVerbenaは、ラテン語で宗教的な儀式で使用される神聖な植物の「葉」または「小枝」を意味しており、またインド・ヨーロッパ祖語で「回す」「曲げる」を意味する「werb」に由来します。
- 種小名のrigidaは、ラテン語で「硬い」「曲がらない」を意味しており恐らく硬い茎に由来しています。
バーベナ(リギダ)の特徴(魅力)
- バーベナ(リギダ)は、匍匐性の茎または地下茎により広がる性質がある事から、園芸ではこんもり盛り上がる地被植物として利用されたりします。また開花期間が長く初夏頃から晩秋まで殆ど休みなく、円柱状の花を咲かせる所が魅力です。
- 草姿は匍匐性の茎または地下茎から、直立する茎を何本も伸ばすため、群生するような草姿をつくります。
- 茎には剛毛が生えており、触るとザラザラとしてヤスリのような質感があります。
- 開花期間が非常に長く、殆ど休みなく初夏頃から晩秋頃まで咲き続けるため、長い期間、お庭全体をナチュラルガーデンのように彩る事が出来ます。
- 花序は穂状花序、穂状花序は円柱状の外観をしています。
- バーベナ(リギダ)は近縁種のボナリエンシスと同様に、蝶々が好む花としても知られています。
- そのため、バーベナを植えると、蜜を求めて蝶々が花の周りを優雅にひらひらと飛び回るようになり、お庭全体が昆虫と共生するナチュラルな雰囲気になりやすいです。
- バーベナ(リギダ)は夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
バーベナ(リギダ)の草丈は30(~60)cm、草姿は匍匐性の茎または地下茎により広がり、基部から直立する茎を出します。茎は断面が四角形、茎の色は緑色または赤みを帯び、茎には剛毛が生えています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身は基部が広く抱茎(基部が広く茎を抱く)しており、葉身の長さは約5(~10)cm、葉身の形は披針形、葉のふち部分に鋸歯があり、白色の粗い毛が生えます。
花序は穂状花序、穂状花序は花が穂状に集まり円柱状の外観をつくります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠の長さは約0.5(~1)cm、花冠の裂片は5個、花の色は紫色または桃色か白色、雄蕊は4個あります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個の分果になります。
バーベナ(リギダ)の園芸品種の紹介
- サントス(Verbena rigida ‘santos’)は、着物の色を連想させるような鮮やかな紫色の花色が魅力的な園芸品種です。株は高さ約30cm、幅は約120cmに成長します。
- ポラリス(Verbena rigida ‘polaris’)は、ベビーグッズを連想させるような柔らかな薄い桃色の花が魅力的な園芸品種です。薄い桃色は、可愛らしい印象やふんわりとした優しい雰囲気をつくるため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、甘くロマンチックな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。株は高さ約30~60cm、幅は約30~60cmまで成長します。
- ベノーサ(verbena rigida ‘venosa’)は、匍匐する茎または地下茎により広がり、基部から茎を伸ばし紫色の花を沢山咲かせる魅力的な園芸品種です。株は高さ約30~60cm、幅は約30~60cmまで成長します。
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バーベナ(ハスタータ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Verbena hastata
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:50~150cm
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:背が高い花/ナチュラルガーデン
バーベナ(ハスタータ)とは!?
バーベナ(ハスタータ)は学名Verbena hastata、別名では「ブルー バーベイン(blue vervain)」や「アメリカ バーベイン(American vervain)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
バーベナ(ハスタータ)の語源(由来)
- 属名のVerbenaは、ラテン語で宗教的な儀式で使用される神聖な植物の「葉」または「小枝」を意味しており、またインド・ヨーロッパ祖語で「回す」「曲げる」を意味する「werb」に由来します。
- 種小名のhastataは、ラテン語で「鉾形の」を意味しており、恐らく花の形に由来します。
バーベナ(ハスタータ)の特徴(魅力)
- バーベナ(ハスタータ)は、鉾や燭台などに例えられる個性的な外観の花姿をしており、花穂が茎の上部に集まるためふさふさとしたボリュームのある花姿をつくります。
- ハスタータ種は湿地などに自生しており、近縁種のボナリエンシス種と違い、やや湿り気のある土壌を好みます。
- 草姿は直立、地面下にある根茎から、何本も茎が伸びるため、群生するような草姿をつくります。
- 開花期間は初夏から初秋、花序は穂状花序が散房状(花軸が茎下部ほど長く茎頂部ほど短い)に集まるため、茎の上部で「燭台」を思わせるような花姿をつくります。
- 花は花序の下から上に向かって少しずつ開花していきます。
- バーベナ(ハスタータ)は夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
バーベナ(ハスタータ)の草丈は50(~150)cm、地面下に短い地下茎があり、草姿は直立、茎は断面が四角形、茎の色は緑色または赤みを帯び、茎には毛が生えています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約5(~15)cm、幅は約1(~3)cm、葉身は披針形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は穂状花序が散房状(花軸が茎下部ほど長く茎頂部ほど短い)に集まるため、茎の上部でふさふさとした外観の花姿を作ります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠の直径は約0.5cm、花冠の裂片は5個、花の色は紫色または桃色、雄蕊は4個あります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個の分果になります。
バーベナ(ハスタータ)の園芸品種の紹介
- ブルースパイヤー(Verbena hastata ‘blue spires’)は、着物のような上品な印象を与える紫色の花が魅力的な園芸品種です。花序は穂状花序が散房状に集まり、花の色は紫色、草姿は直立で高さ約120cm、幅は約90cmに成長します。
- ピンクスパイヤー(Verbena hastata ‘pink spires’)は、可愛らしい印象を与える桃色の花色が魅力的な園芸品種です。花序は穂状花序が散房状に集まり、花の色は桃色、草姿は直立で高さ約120cm、幅は約90cmに成長します。
- ホワイトスパイヤー(Verbena hastata ‘white spires’)は、清楚な印象や清潔感を感じさせる白色の花色が魅力的な園芸品種です。花序は穂状花序が散房状に集まり、花の色は紫色、草姿は直立で高さ約120cm、幅は約90cmに成長します。
- ロゼア(Verbena hastata ‘rosea’)は、ベビーグッズのような柔らかな薄い桃色の花を咲かせる園芸品種です。花序は穂状花序が散房状に集まり、花の色は薄い桃色、草姿は直立で高さ約120cm、幅は約90cmに成長します。
クマツヅラの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/アジア
- 学名:Verbena officinalis
- 草丈:約50~80cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:背が高い花/ナチュラルガーデン
クマツヅラとは!?
クマツヅラは学名Verbena officinalis、別名では「バーベナ・オフィキナリス」や「コモン バーベイン(common vervain)」等とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産の多年草です。日本では本州・四国・九州に分布しており野原や道端等に自生しています。
クマツヅラの語源(由来)
- 属名のVerbenaは、ラテン語で宗教的な儀式で使用される神聖な植物の「葉」または「小枝」を意味しており、またインド・ヨーロッパ祖語で「回す」「曲げる」を意味する「werb」に由来します。
- 種小名のofficinalisは、ラテン語で「薬用の」を意味しており、古くから薬用植物として利用されてきた事に由来しています。
クマツヅラの特徴(魅力)
- クマツヅラは、古典期の時代から神や伝承などに関連付けられて聖なる草として扱われており予言や占い、魔除の草などに利用されていました。
- また古くから薬用植物としても利用されており、薬用植物としては葉の部分を使って、ハーブティーや蒸留酒をつくり、飲用されます。
- 草姿は直立、地面下に短い地下茎があり、茎が何本も伸びるため、群生するような草姿をつくる事があります。
- 開花期間は初夏から初秋、花序は穂状花序で疎らに小さな花がつきます。
- クマツヅラは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
クマツヅラの草丈は50(~80)cm、地面下に短い地下茎があり、草姿は直立、茎は断面が四角形、茎の色は緑色、茎には短毛が生えています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約3.5(~8)cm、幅は約1(~3.5)cm、葉身は楕円形(~狭楕円形)または羽状浅裂か羽状中裂して、葉のふち部分には鋸歯があります。
花序は穂状花序、穂状花序は長さ約10(~20)cm、花軸に花柄がなく花が穂状に並びます。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠の裂片は5個、裂片は上部の2個が小さく下部の3個が大きい、花の色は紫色または桃色、雄蕊は4個あります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個の分果になります。
クマツヅラの園芸品種の紹介
ヒメビジョザクラの特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Glandularia tenera(syn.Verbena tenera)
- 草丈:約10~25cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~10月
- 花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/ロックガーデン/ロマンチックなお庭/エレガントなお庭/カラフルなお庭
ヒメビジョザクラとは!?
ヒメビジョザクラは学名Glandularia tenera(syn.Verbena tenera)、別名では「バーベナ・テネラ」や「モス・バーベナ(Moss Verbena)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の多年草です。
ヒメビジョザクラの語源(由来)
- 属名のVerbenaは、ラテン語で宗教的な儀式で使用される神聖な植物の「葉」または「小枝」を意味しており、またインド・ヨーロッパ祖語で「回す」「曲げる」を意味する「werb」に由来します。
- 種小名のteneraは「軟弱」「優しい」「細い」などを意味しています。
ヒメビジョザクラの特徴(魅力)
- ヒメビジョザクラは、匍匐するように茎が広がり地面や斜面をカーペットのように覆う草姿からグランドカバーや斜面を覆うロックガーデン等に利用されます。
- 開花期が長く、株いっぱいに次々と花が咲くため、開花期間中はピンクや紫色などの絨毯が敷かれたかのような美しい景観を作り出します。
- 草姿は匍匐性、茎は地面を這うように広がりながら節から不定根を出して無制限に広がり、また茎は匍匐しながら途中で立ち上がり花を咲かせる事もあります。
- 開花期間が非常に長く、殆ど休みなく春頃から秋頃まで咲き続けるため、お庭の印象を決める花として使えます。
- 花序は穂状花序、穂状花序は茎の頂部に密に集まるため、半球状の花姿をつくります。
- 葉の形は、羽状に裂けるため全体的に細くシャープな外観をしており、また葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくるため、繊細な印象を与え、雑多な印象を抑えます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、幾つかの品種では黄色の葉色もあるため、明るく輝くような印象を与えるイエローリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ヒメビジョザクラの仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「ロックガーデン」等があります。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- ヒメビジョザクラの茎は殆ど立ち上がらずに横へと広がり茎が密に地表面を密に覆います。また多花性で沢山の花が株を覆うため、花の絨毯が敷かれたかのような美しい景観を作り出します。
- ロックガーデンとは、高山や崖地などをイメージしながら岩石や大きめの石などを配置して、植物等も植え付けられて作られる庭園のスタイルのひとつです。
- ヒメビジョザクラは自生地でも岩場や浜辺の砂丘などに自生しており、乾燥に強く丈夫なためロックガーデンに向いています。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- ヒメビジョザクラは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
ヒメビジョザクラの草丈は10(~25)cm、草姿は匍匐性、茎は匍匐しながら広がり節から不定根を出して無制限に広がり、また茎は匍匐した後に途中で立ち上がる傾状茎の性質ももちます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は羽状全裂、小葉は線形の形をしています。
花序は穂状花序、穂状花序は花が茎にの頂部に密に集まり半球状の外観をつくります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開きます。花冠は裂片が5個、花の色は赤色・桃色・紫色・白色があります。
ヒメビジョザクラの園芸品種の紹介
バーベナの園芸シリーズ
タピアン
- バーベナ(タピアン)とは、サントリー育種の園芸品種です。
- 茎は殆ど立ち上がる事なく地面を広がり、地面に接触した茎の節から不定根を出して無制限に広がります。
- 開花期になると株を覆うように沢山の花が咲くため、花の絨毯が敷かれたような美しい景観を作り出します。
- 花は穂状花序に茎の頂部に密に集まるため「手毬」のような可愛らしい外観をしており、花全体の大きさは直径約4~5cmの大きさになります。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来ます。
- 葉は羽状に裂けるため全体的に細くシャープな外観をしており、また葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくるため、株全体から繊細な印象を感じる事が出来ます。
- 非常に生育旺盛で、ぐんぐんと横に成長して、密に地面を覆うため、優れた地被植物(グランドカバー)になり、雑草の抑制効果もあります。
- 真菌に対して強い耐性があり病気に強いです。
スーパーべナ
- バーベナ(スーパーベナ)は、開花期が長く春から秋まで花を楽しめる所が魅力です。
- 花は茎の頂部に密に集まるため「手毬」のような可愛らしい外観の花姿をつくり、また花は非常に大きいため豪華な印象を与えます。
- 花は五個の裂片の尖端が凹んでいるため「ハート」が五個並んでいるかのような見た目をしています。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
- 草姿は匍匐性、株は高さ約20~30cm、株幅は約50~60cmに広がるため、花壇の縁どりにしたり、ハンギング仕立てなどにするのにおすすめです。
- 真菌に対して耐性があり、うどんこ病などの病気に強いため育てやすくなっています。
ラナイ
- バーベナ(ラナイ)はシンジェンタ育種の園芸品種です。
- 開花期が長く春から秋まで花を楽しめます。
- 花は茎の頂部に密に集まるため半球状の外観の花姿をつくり、また花は非常に大きいため豪華な印象を与えます。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
- 草姿は匍匐性、株は高さ約15~25cm、株幅は約50~60cmに広がるため、花壇の縁どりにしたり、ハンギング仕立てなどにするのにおすすめです。
- 真菌に対して耐性があり、うどんこ病などの病気に強いため育てやすくなっています。
コルト
- バーベナ(コルト)は、他のバーベナと比べて早咲きの性質があるため早春頃から花が楽しめます。
- 開花期間が長く春から秋まで花を楽しめます。
- 花は茎の頂部に密に集まるため半球状の外観の花姿をつくり、また花は非常に大きいため豪華な印象を与えます。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
- 草姿は匍匐性、株は高さ約10~15cm、株幅は約30~60cmに広がるため、花壇の縁どりにしたり、ハンギング仕立てなどにするのにおすすめです。
エンプレス
- バーベナ(エンプレス)は開花期間が長く春から秋まで花を楽しめます。
- 花は茎の頂部に密に集まるため半球状の外観の花姿をつくり、また花は直径約5~10cmと非常に大きいため豪華な印象を与えます。
- 鮮やかな花色と花の芯部分が白くなる色の対比が魅力です。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
- 草姿は匍匐性、株は高さ約10~20cm、株幅は約30~50cmに広がるため、花壇の縁どりにしたり、ハンギング仕立てなどにするのにおすすめです。
エストレラ
- バーベナ(エストレラ)は開花期間が長く春から秋まで花を楽しめます。
- 花は茎の頂部に密に集まるため半球状の外観の花姿をつくり、また花は非常に大きいため豪華な印象を与えます。
- 花色が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
- 真菌に対して耐性があり、うどんこ病などの病気に強いため育てやすくなっています。
- 草姿は匍匐性、株は高さ約15~30cm、株幅は約30~50cmに広がるため、花壇の縁どりにしたり、ハンギング仕立てなどにするのにおすすめです。