スカビオサは属の中に約62種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、花が直径約8cmと非常に大きく外側の小花がフリルドレスの様に波打ち豪華な雰囲気をつくるスカビオサ(コーカシカ種)、非常に園芸品種が豊富にあり特に赤黒色(~黒色)のシックな花色をもつ花が魅力的なスカビオサ(アトロプルプレア種)等が親しまれています。
スカビオサ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
スカビオサの主な種の目次
①スカビオサ(コーカシカ種) 開花時期:5月~9月 | ②スカビオサ(アトロプルプレア種) 開花時期:5月~9月 |
③スカビオサ(コルムバリア種) 開花時期:4月~9月 | ④スカビオサ(オクロレウカ種) 開花時期:6月~9月 |
⑤マツムシソウ 開花時期:8月~10月 | ⑥その他の種や園芸品種 |
スカビオサ(コーカシカ種)の特徴や園芸品種
原産:コーカサス地方/トルコ/イラン
学名:Scabiosa caucasica
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:5月~9月
花色:紫色●青色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月30日
花言葉:風情/魅力/不幸な恋
用途:切り花
スカビオサ(コーカシカ種)とは!?
スカビオサ(コーカシカ種)は学名Scabiosa caucasica、別名「コーカサス・マツムシソウ(Caucasian scabious)」や「コーカシアン・ピンクッションフラワー(Caucasian pincushion flower)」等とも呼ばれるコーカサス地方及びトルコ、イラン原産の多年草です。
スカビオサ(コーカシカ種)の語源(由来)
- 属名のScabiosaはラテン語で「疥癬」を意味する「scabies」に由来しており、重度の痒みを引き起こす疥癬を治療するためのハーブとして利用されていた事からきています。
- 種小名のcaucasicaは「コーカサスの」を意味しており自生地に由来します。
スカビオサ(コーカシカ種)の特徴(魅力)
- スカビオサ(コーカシカ種)は花の外側の花弁が著しく大きく波打ちます。
- ↳そのためフリルドレスの様な優雅な雰囲気をつくります。
- 花の直径は最大8cmと大輪で豪華です。
- 花は切り花としても魅力的で管理の仕方や場所にも左右されますが3日~5日程度の日持ちがあります。
- スカビオサ(コーカシカ種)は多年草タイプのスカビオサのため翌年も花が楽しめます。
スカビオサ(コーカシカ種)の草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立に伸び高さ約30(~60)cm、幅が約30(~45)cmに成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身は狭楕円形もしくは羽状全裂します。花序は直径約5(~8)cmの頭花(筒状花が多数集まる)で、筒状花は裂片が5個(上側3個・下側2個)あり、筒状花は外周部が著しく大きくなります。花後に出来る果実は痩果です。
スカビオサ(コーカシカ種)の切り花の楽しみ方
- スカビオサ(コーカシカ種)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- スカビオサ(コーカシカ種)の収穫は外側の花弁が開いてきたタイミングで行いましょう。
- 水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて、出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所楽しみましょう。
- スカビオサ(コーカシカ種)はエチレンの感受性が高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは3~5日程度です。
スカビオサ(コーカシカ種)の栽培方法
園芸では、空の色を連想させるような上品な花色とフリルドレスを連想させるような豪華な花を鑑賞する目的だったり、その花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。スカビオサ(コーカシカ種)は比較的にコンパクトな草姿をしている事から、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。美しい青色(薄紫色)の花色は、クリアで清々しい空の色を連想させるため、爽やかで落ち着いた雰囲気のお庭をつくる時や、清楚で気品のあるお庭等によくあうでしょう。
スカビオサ(コーカシカ種)を育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならスカビオサ(コーカシカ種)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、株が弱りやすく枯れてしまったりするからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
スカビオサ(コーカシカ種)の主な園芸品種
スカビオサ(パーフェクタ ブルー)は直径8cmまでの手に乗るような巨大な花と、フリルドレスの様に波打つ豪華な花姿、空の色を連想させるような美しい青い花色が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(パーフェクタ アルバ)は直径8cmまでの手に乗るような巨大な花と、フリルドレスの様に波打つ豪華な花姿、光を反射して清潔感を感じさせる上品な白色の花色が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(ファーマ)は直径10cmまでの手に乗るような巨大な花と、フリルドレスの様に波打つ豪華な花姿が魅力のシリーズです。シリーズの中には清楚な雰囲気を漂わせる白色の花を咲かせる「ファーマホワイト」や、深い海の色を連想させる様な濃い青色の花を咲かせる「ファーマ・ディープブルー」等があります。
スカビオサ(ホワイトクイーン)は花弁のふち部分が内側と比較して大きくフリルドレスの様に波打ち、花の大きさ直径10cmと非常に大きく豪華で、純白の花色が清潔感を感じさせる魅力的な園芸品種です。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の特徴や園芸品種
原産:地中海沿岸
学名:scabiosa atropurpurea
草丈:約30~90cm
分類:一年草/多年草(短命)
開花時期:5月~9月
花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●黒色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:-
誕生花:6月30日
花言葉:風情/魅力/不幸な恋
用途:切り花
スカビオサ(アトロプルプレア種)とは!?
スカビオサ(アトロプルプレア種)は学名scabiosa atropurpurea、別名「セイヨウマツムシソウ」や「スイート スカビオサ(sweet scabious)」等とも呼ばれ地中海沿岸を原産とする一年草もしくは短命の多年草です。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の語源(由来)
- 属名のScabiosaはラテン語で「疥癬」を意味する「scabies」に由来しており、重度の痒みを引き起こす疥癬を治療するためのハーブとして利用されていた事からきています。
- 種小名のatropurpureaはラテン語で「暗い」を意味する「atro」と、紫色を意味する「purpuro(紫) + -ea(色)」の2語からきており、暗紫色をした花色に由来します。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の特徴(魅力)
- スカビオサ(アトロプルプレア種)は他のスカビオサと比べて園芸品種が多く豊富な花色があります。
- 他のスカビオサでは見られない様な暗赤色や黒色のシックな花色があります。
- 茎は枝分かれがよく沢山の花を咲かせる傾向があります。
- 花は直径が約2(~4)cmとコーカシカ種と比べると小降りです。
- 花(頭花)は外周部の小花ほど大きくなります。
- 花は切り花としても魅力的で管理の仕方や場所にも左右されますが3日~5日程度の日持ちがあります。
- 葉の形はヘラ形から縁部分が大きく裂ける羽状全裂まであり、通常は茎上部の葉ほど大きく裂けて細くなります。
- スカビオサ(アトロプルプレア種)は一年草タイプのスカビオサです。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の茎は直立で分枝しながら高さ約30(~90)cm、幅が約30(~45)cmに成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身の形は非常に多様性がありヘラ形もしくは羽状浅裂(~全裂)します。花序は直径約2(~4)cmの頭花(筒状花が多数集まる)です。個々の花(頭花)の筒状花は裂片が5個あり、外周部の筒状花ほど大きく外側の裂片3個も大きくなります。花後に出来る果実は痩果です。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の切り花の楽しみ方
- スカビオサ(アトロプルプレア種)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。花の収穫は外側の花弁が開いてきたタイミングで行います。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。高温環境では日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。日持ちは管理の方法でも左右されますが3~5日程度です。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の栽培方法
園芸では、クッションを思わせる様なふわふわとした花の形や、茎に多数咲く花姿を鑑賞する目的で育てられる事が多く、またその花を収穫して切り花として利用する目的で育てられたりもします。スカビオサ(アトロプルプレア種)は比較的に背が高くなる事から花壇の中央に植えて高さと立体感を出したり、また矮性品種では花壇に並べて植えられて利用されたり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
スカビオサ(アトロプルプレア種)を育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならスカビオサ(アトロプルプレア種)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、株が弱りやすく枯れてしまったりするからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
スカビオサ(アトロプルプレア種)の主な園芸品種
スカビオサ(ブラックナイト)はクッションを思わせる様なふんわりした花姿と、ほとんど黒色をした赤黒色の花色が魅力の園芸品種です。重厚感のある赤黒い花色は、何処か掴み所のないミステリアスな雰囲気をつくるため、独特な世界観のある不思議なお庭や、ゴシック調の重厚感ある雰囲気のお庭等によくあうでしょう。
スカビオサ(エースオブスペード)は殆ど黒色をした重厚感ある赤黒色の花色と、クッションを思わせる様なふんわりした花姿が魅力の園芸品種です。シックな赤黒い花色は、何処か掴み所のないミステリアスな雰囲気をつくるため、独特な世界観のある不思議なお庭や、ゴシック調の重厚感ある雰囲気のお庭等によくあうでしょう。
スカビオサ(ボジョレーボンネット)は赤色(~赤紫色)と白色の2色の花色が、透き通るワインを思わせる様な上品な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。濃い赤色(~赤紫色)と白色の2色の花色は、ワインを連想させるような上品な雰囲気があるため、エレガントなお庭等におすすめです。
スカビオサ(スノーメイデン)はクッションを思わせる様なふわふわとした花姿と、光を反射して清潔感を感じさせる様な白色の花色が魅力的な園芸品種です。
スカビオサ(モルガナ イエロー)はアトロプレプレア種では珍しい黄色の花色をもつ園芸品種です。草丈は90cmcmまでと高く、花壇に高さと立体感を出したり収穫して切り花に使うのに向きます。
スカビオサ(クイズ スカーレット)は色鮮やかな赤色の花色と、クッションを思わせる様なふんわりとした柔らかな花姿が魅力の園芸品種です。色鮮やかな赤色の花色は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、愛情や情熱を感じさせたりします。そのため、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭や、チャーミングな雰囲気のあるお庭等によくあうでしょう。
スカビオサ(ジェラート ブルーベリー)は口紅や赤ワインを連想させる様な上品な赤色(~赤紫色)の花色と、花弁のふちが波打ちドレスの様な見た目になる花の形が魅力的な園芸品種です。四季咲きが強く、茎の枝分かれもよいため沢山の花が咲く傾向にあり、また花は収穫して切り花として楽しむ事も出来ます。
スカビオサ(サーモンピンク)はフリルドレスのように波打つ薄桃色の花弁と、濃い赤色(緑色)の蕾が、ふんわりとした可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また草丈は最大90cmの高さまで成長するため、花壇の中で高さと立体感を作ったり、花を収穫すれば切り花として楽しむ事も出来ます。
スカビオサ(コルムバリア種)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/アフリカ/西アジア
学名:scabiosa columbaria
草丈:約20~100cm
分類:多年草(短命)
開花時期:4月~9月
花色:桃色●紫色●青色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月30日
花言葉:風情/魅力/不幸な恋
用途:切り花
スカビオサ(コルムバリア種)とは!?
スカビオサ(コルムバリア種)は学名scabiosa columbaria、別名「セイヨウイトバマツムシソウ」や「スモールスカビオサ(small scabious)」等とも呼ばれヨーロッパ及びアフリカ、西アジアを原産とする多年草です。
スカビオサ(コルムバリア種)の語源(由来)
- 属名のScabiosaはラテン語で「疥癬」を意味する「scabies」に由来しており、重度の痒みを引き起こす疥癬を治療するためのハーブとして利用されていた事からきています。
スカビオサ(コルムバリア種)の特徴(魅力)
- スカビオサ(コルムバリア種)は英名で「dwarf(背の低い) pincushion flower(スカビオサ)」と呼ばれますが最大100cmまで成長して全体的に背が高くなる傾向にあります。
- また分枝もよく沢山の花を咲かせます。
- 花は直径が約2(~4)cmとコーカシカ種と比べると小降りです。
- クッションの様な柔らかな見た目をしており外周部の小花が大きくひらひらとしてフリルの様になります。
- 花は切り花としても魅力的で管理の仕方や場所にも左右されますが3日~5日程度の日持ちがあります。
- 葉の形はヘラ形(~さじ形)から縁部分が大きく裂ける羽状全裂まであり、通常は茎上部の葉ほど大きく裂けて細くなります。
- スカビオサ(コルムバリア種)は多年草ですが短命のスカビオサです。
スカビオサ(コルムバリア種)の草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立に伸び分枝しながら高さ約20(~100)cm、幅が約30(~45)cmに成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身はヘラ形・さじ形・羽状浅裂(~全裂)しており縁部分には鋸歯があります。花序は直径約2(~4)cmの頭花(筒状花が多数集まる)です。個々の花(頭花)の筒状花は裂片が5個あり、外周部の筒状花ほど大きく外側の裂片3個も大きくなります。花後に出来る果実は痩果です。
スカビオサ(コルムバリア種)の切り花の楽しみ方
- スカビオサ(コルムバリア種)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花の収穫は外側の花弁が開いてきたタイミングで行います。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが3~5日程度です。
スカビオサ(コルムバリア種)の栽培方法
園芸では、クッションを思わせる様なふわふわとした花の形や、茎に多数咲く花姿を鑑賞する目的で育てられる事が多く、またその花を収穫して切り花として利用する目的で育てられたりもします。スカビオサ(コルムバリア種)は比較的に背が高くなる事から花壇の中央に植えて高さと立体感を出したり、また矮性品種では花壇に並べて植えられて利用されたり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
スカビオサ(コルムバリア種)を育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならスカビオサ(コルムバリア種)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、株が弱りやすく枯れてしまったりするからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
スカビオサ(コルムバリア種)の主な園芸品種
スカビオサ(バタフライブルー)は一般的な種と比べて高さが約30~45cmと背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、直径約5cmあるラベンダー色の柔らかな花が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(ビビットバイオレット)は一般的な種と比べて高さが約30~40cmと背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、鮮やかな桃色(~紫色)の花が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(ピンクミスト)は一般的な種と比べて高さが約30~45cmと背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、クッションの様な形をした柔らかな桃色の花が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(ナナ)は一般的な種と比べて高さが約25cmと非常に背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、クッションの様な形をした薄紫色の花が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(フラッター ピュアホワイト)は一般的な種と比べて高さが約45cmと背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、光を反射して清潔感を感じさせる白色の花が魅力の園芸品種です。
スカビオサ(ブルーバルーン)はその名前からも分かる通り、青色の風船を思わせる様な可愛らしい花姿と、春から秋にかけて長い開花期間が特徴です。透明感ある青色の花は、心を穏やかにしたり癒される様な優しい雰囲気をつくるため、リラックス出来るようなお庭や爽やかで気品のあるお庭等によくあいます。
スカビオサ(ブルーノート)は基部でよく枝分かれするため沢山の花を咲かせる傾向にあり、またクッションの様なふんわりした花の形と、涼しげな青色(薄紫色)の花色がみりょな園芸品種です。透明感ある青色の花は、心を穏やかにしたり癒される様な優しい雰囲気をつくるため、リラックス出来るようなお庭や爽やかで気品のあるお庭等によくあいます。
スカビオサ(ブルーノート)は高さが30cmまでと背が低くコンパクトな草姿をしています。そのため鉢植えで育てやすく、幾つかの苗を並べて花壇の縁どり等に利用出来ます。ただし多湿を苦手にしているため、長雨で浸水する様な場所等は避け、水分が停滞する様な粘土質な土壌は改善する必要があるでしょう。
スカビオサ(ピンクレース)はパステルピンク柔らかな花色と、フリルレースの様なひらひらとした可愛らしい花姿、分枝がよく沢山の花を咲かせる所などが魅力的な園芸品種です。パステルピンクの柔らかな花色は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によくあいます。
スカビオサ(オクロレウカ種)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/西アジア
学名:scabiosa ochroleuca
草丈:約20~70cm
分類:多年草(短命)
開花時期:6月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月30日
花言葉:風情/魅力/不幸な恋
用途:切り花
スカビオサ(オクロレウカ種)とは!?
スカビオサ(オクロレウカ種)は学名scabiosa ochroleuca、別名「クリーム ピンクッション(cream pincushions)」や「クリーム スカビオサ(cream scabious)」とも呼ばれヨーロッパ及び西アジアを原産とする多年草です。
スカビオサ(オクロレウカ種)の語源(由来)
- 属名のScabiosaはラテン語で「疥癬」を意味する「scabies」に由来しており、重度の痒みを引き起こす疥癬を治療するためのハーブとして利用されていた事からきています。
- 種小名のochroleucaは「黄褐色の」を意味しており、花の色に由来しています。
スカビオサ(オクロレウカ種)の特徴(魅力)
- スカビオサ(オクロレウカ種)はコルムバリア種と似た草姿をしていますが黄色の花を咲かせる所が特徴です。
- 茎は分枝がよく高さ最大70cmまでの伸び沢山の花を咲かせます。
- 花は直径が約2(~4)cmとコーカシカ種と比べると小降りです。
- クッションの様な柔らかな見た目をしており外周部の小花が大きくひらひらとしてフリルの様になります。
- 花は切り花としても魅力的で管理の仕方や場所にも左右されますが3日~5日程度の日持ちがあります。
- 葉の形はヘラ形(~さじ形)から縁部分が大きく裂ける羽状全裂まであり、通常は茎上部の葉ほど大きく裂けて細くなります。
- スカビオサ(オクロレウカ種)は多年草ですが短命のスカビオサです。
スカビオサ(オクロレウカ種)の草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立に伸び分枝しながら高さ約20(~70)cm、幅が約30(~45)cmに成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身はヘラ形・さじ形・羽状浅裂(~全裂)しており縁部分には鋸歯があります。花序は直径約2(~4)cmの頭花(筒状花が多数集まる)です。個々の花(頭花)の筒状花は裂片が5個あり、外周部の筒状花ほど大きく外側の裂片3個も大きくなります。花後に出来る果実は痩果です。
スカビオサ(オクロレウカ種)の切り花の楽しみ方
- スカビオサ(オクロレウカ種)のスカビオサ(コルムバリア種)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花の収穫は外側の花弁が開いてきたタイミングで行います。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが3~5日程度です。
スカビオサ(オクロレウカ種)の栽培方法
園芸では、クッションを思わせる様なふわふわとした花の形や、茎に多数咲く花姿を鑑賞する目的で育てられる事が多く、またその花を収穫して切り花として利用する目的で育てられたりもします。スカビオサ(コルムバリア種)は比較的に背が高くなる事から花壇の中央に植えて高さと立体感を出したり、また矮性品種では花壇に並べて植えられて利用されたり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
スカビオサ(オクロレウカ種)を育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならスカビオサ(オクロレウカ種)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、株が弱りやすく枯れてしまったりするからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
スカビオサ(オクロレウカ種)の主な園芸品種
スカビオサ(ムーンダンス)は一般的な種と比べて高さが約30~45cmと背が低くコンパクトな草姿をしているため花壇の縁どりや寄せ植え等に使いやすく、縁部分が大きく裂けるシダ植物の様な装飾的な葉と、柔らかな黄色(~薄黄色)の花が魅力の園芸品種です。
マツムシソウの特徴や園芸品種
原産:日本
学名:scabiosa Japonica
草丈:約10~90cm
分類:二年草
開花時期:8月~10月
花色:桃色●紫色●青色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月30日
花言葉:風情/魅力/不幸な恋
用途:
マツムシソウとは!?
マツムシソウは学名scabiosa Japonica、別名「スカビオサ・ジャポニカ」や「ピンクッション フラワー(Pincushion Flower)」とも呼ばれる日本原産の二年草で、北海道・本州・四国・九州に分布して山野に自生しています。
マツムシソウの語源(由来)
- 属名のScabiosaはラテン語で「疥癬」を意味する「scabies」に由来しており、重度の痒みを引き起こす疥癬を治療するためのハーブとして利用されていた事からきています。
- 種小名のJaponicaは「日本の」を意味しており、自生地に由来しています。
- マツムシソウの由来は「マツムシ(スズムシ)」が鳴く頃に花が咲く事からきていると言われています。
マツムシソウの特徴(魅力)
- マツムシソウは日本固有種で晩夏から秋に花を咲かせます。
- 茎は細く華奢で上部にいくほど葉は少なくなります。
- ↳上部の葉は縁部分が深く裂け羽状全裂して小葉は線形です。
- 花は直径約4cmあり筒状の小花が集まり頭花をつくります。
- ↳花はクッションの様な柔らかな見た目をしており外周部の小花が大きくひらひらとしてフリルの様になります。
マツムシソウの茎は直立で高さ約10(~90)cmに成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身の形はヘラ形(~さじ形)もしくは羽状浅裂(~全裂)します。花序は直径約4cmの頭花(筒状花が多数集まる)です。個々の花(頭花)の筒状花は裂片が5個あり、外周部の筒状花ほど大きく外側の裂片3個も大きくなります。花後に出来る果実は痩果です。
マツムシソウの栽培方法
マツムシソウを育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならマツムシソウは長雨による浸水や高温多湿環境になると、株が弱りやすく枯れてしまったりするからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
マツムシソウの主な園芸品種