カリオプテリス(ダンギク)は属の中に約8種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページではいくつかの原種と、いくつかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■カリオプテリス(ダンギク)の簡易比較
名称 | 葉の形 | 花の形 | |
---|---|---|---|
ダンギク | 卵形 | 集散花序 | ・花は節を囲うように段になって咲くため和名”ダンギク”と呼ばれている。 ・葉はフェルトを触ったような柔らかな質感がありハッカのような香りがある。 |
クランドネンシス | 披針形・卵形 | 集散花序 | ・花は節を囲うように段になって咲くため和名”ダンギク”と呼ばれている。 ・葉の形状はダンギクと比べて細くスッキリとした見た目をしている。 |
カリガネソウ | 卵形・広卵形 | 集散花序 | ・近縁種のダンギクと比べて花の数は少ないですが花が大きい。 ・花の形状は蝶々のような優雅な見た目をしており蕾の可愛らしい球形と対比する。 |
■カリオプテリス(ダンギク)の主な種と園芸品種の紹介
ダンギク
ダンギクの学名は Caryopteris incana 、別名では「蘭菊(ランギク)」「カリオプテリス・インカナ」「コモン・ブルービアド(common bluebeard)」等とも呼ばれる多年草または低木です。
ダンギクの原産地は日本・朝鮮・中国・台湾、日本では九州に分布しており、自生地は海辺に近い露頭や草地などにある。
ダンギクの特徴は、茎は直立または横に伸びた後に直立するためコンパクトな草姿をつくる所、若い茎・葉は毛が生えるため白っぽい見た目になる傾向がある所、葉はフェルトを触ったような柔らかな質感がありハッカのような香りがある所、開花時期は秋ですが、晩春から初夏に花が咲くこともある所、花は節を囲うように段になって咲くため和名”ダンギク”と呼ばれている所、虫媒花で特に蜜蜂がよく遊びにくる所などにあります。
一般的な用途としては、上品な印象を与える青花や紫花を咲かせる事からエレガントなお庭で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、在来種で蜜蜂がよく遊びに来るためビオトープで利用されたり、花は小花が落ちやすい傾向がありますが収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ダンギクの園芸品種の紹介
パビリオン ホワイト
学名:Caryopteris incana ‘pavilion white’
花の色:白色
株のサイズ:約30~50cm
備考:パビリオン・シリーズの中の一品種になり、白花を咲かせます。白色は明るさや清潔感を感じさせるため、上品なお庭などにおすすめです。
カリオプテリス・クランドネンシス
カリオプテリス・クランドネンシスの学名は Caryopteris × clandonensis 、別名では「ハナシキブ(花式部)」「ブルービアド(Bluebeard)」「ブルーミストシュラブ(Blue Mist Shrub)」「ブルースピレア(Blue Spirea)」等とも呼ばれる多年草または低木です。※園芸品種はダンギクの名称で流通している事もあります。
カリオプテリス・クランドネンシスは、野生に自生している原種ではありません。イギリスのサリー州のArthur Simmonds氏の庭で発見され育てられた、日本原産のダンギク(Caryopteris incana)とモンゴリカ(Caryopteris mongholica)の交雑種です。
カリオプテリス・クランドネンシスの特徴は、茎が直立または横に伸びた後に直立するためコンパクトな草姿をつくる所、若い茎・葉は毛が生えるため白っぽい見た目になる傾向がある所、葉の形状はダンギクと比べて細くスッキリとした見た目をしている所、葉の色は一般的に緑ですが、通常よりも白色の毛が多かったり、白色・黄色・クリーム色の班が入る事もある所、開花時期は秋ですが、晩春から初夏に花が咲くこともある所、花は節を囲うように段になって咲くため豪華な花姿をしている所、虫媒花で特に蜜蜂がよく遊びにくる所などにあります。
一般的な用途としては、上品な印象を与える青花や紫花を咲かせる事からエレガントなお庭で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、いくつかの品種では葉の中に白色の班が入るためカラーリーフとして楽しめたり、花は小花が落ちやすい傾向がありますが収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
カリオプテリス・クランドネンシスの園芸品種の紹介
ハナシキブ(花式部)
ハナシキブ(花式部)の学名は Caryopteris × clandonensis 、別名では「カリオプテリス・クランドネンシス」「ブルービアド(Bluebeard)」「ブルーミストシュラブ(Blue Mist Shrub)」「ブルースピレア(Blue Spirea)」等とも呼ばれる多年草または低木です。※園芸品種はダンギクの名称で流通している事もあります。
カリガネソウ
カリガネソウの学名は Caryopteris divaricata 、別名では「カリオプテリス・ディバリカタ」「ホカケソウ(帆掛草)」等とも呼ばれる多年草です。
カリガネソウの原産地は日本・朝鮮・中国、日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており、自生地は山地にあります。
カリガネソウの特徴は、茎は横にこんもりと広がる傾向がある所、葉の色は緑色ですが品種により白色の班が入る事もある所、花は花柄が長く疎らに咲くためスッキリと印象を与えやすい所、近縁種のダンギクと比べて花の数は少ないですが花が大きい所、花の形状は蝶々のような優雅な見た目をしており蕾の可愛らしい球形と対比する所、花の雄蕊・雌蕊は花冠よりも長く上部で弧状に湾曲するため優雅さを感じさせる所、虫媒花でハナバチ等がよく遊びにくる所などにあります。
一般的な用途としては、花姿がスッキリとして可憐な雰囲気を与えるため、ナチュラルなお庭でよく利用されたり、上品な印象を与える紫花を咲かせる事からエレガントなお庭で利用されたり、いくつかの品種では葉の中に白色の班が入るためカラーリーフとして楽しめたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、在来種で蜜蜂がよく遊びに来るためビオトープで利用されたり、花を収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
カリガネソウの園芸品種の紹介