オキザリス(カタバミ)は属の中に約500種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、上品な紫色の葉がカーペット状に広がる草姿から屋外でグランドカバーとして使われたり屋内で観葉植物として利用されるオキザリス(トリアングラリス種)、クルクル巻く花が可愛らしく秋から翌春当たりまで花が見られるシボリカタバミ、別名「ラッキークローバー」の名前ももち四葉のクローバーの様に4個の小葉をもち縁起のいい植物として親しまれるモンカタバミ等が親しまれています。
オキザリス(カタバミ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の主な種の目次
①オキザリス(トリアングラリス種) 開花時期:4月~10月(開花は疎ら) | ②シボリカタバミ 開花時期:10月~3月 |
③モンカタバミ 開花時期:6月~10月 | ④イモカタバミ 開花時期:4月~6月・9月~11月 |
⑤コミヤマカタバミ 開花時期:6月~8月 | ⑥フヨウカタバミ 開花時期:1月~4月・9月~12月 |
⑦オオキバナカタバミ 開花時期:12月~5月(主に3月~5月) | ⑧ミヤマカタバミ 開花時期:3月~4月 |
⑨オキザリス(メラノスティクタ) 開花時期:9月~11月 | ⑩オッタチカタバミ 開花時期:3月~9月(主に4月~5月) |
オキザリス(トリアングラリス種)の特徴や園芸品種
原産:南アメリカ
学名:Oxalis triangularis
草丈:約15~50cm
分類:多年草
開花時期:4月~10月(開花は疎ら)
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●黒色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
特徴:オキザリス(トリアングラリス種)は学名Oxalis triangularis、別名「偽シャムロック(false shamrock)」や「ラブ・プラント(Love plant)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
オキザリス(トリアングラリス種)の語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名の「トリアングラリス(triangularis)」はラテン語で「三角の」「三角形の」を意味しており、葉の形に由来しています。
オキザリス(トリアングラリス種)の特徴(魅力)
- オキザリス(トリアングラリス)は上品で落ち着いたは雰囲気のある紫色(~黒色)の葉が魅力です。
- ↳葉は基部から出る根生葉のみで構成されるため基本的に背が低く地面を被覆する様に広がります。
- ↳群生すると紫色の絨毯が敷かれた様なエレガントな景観を作り出します。
- 葉は基本的に暗くなると閉じて明るくなると開く性質があります。※強い日差し環境では閉じる。
- ↳これは葉の付け根にある細胞が光の刺激で膨圧する事で引き起こされる現象(傾性運動)です。
- オキザリス(トリアングラリス)は地面下に根茎(塊茎)をもっており、年を追うごとにふえていきます。
- 耐陰性があり明るい日陰(シェードガーデン)や明るい室内で育てる事が可能です。
オキザリス(トリアングラリス種)は地面下に根茎と塊茎(鱗片で覆われる)をもち、群生する様に広がります。葉は根茎(塊茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉色は緑色もしくは紫色(~黒色)、葉身は3出複葉になり小葉は倒三角形をしています。花序は高さ約10~35cmに伸びる花茎に2~9個の花を散形花序に付け、個々の花は紫色(~桃色)もしくは白色の花弁5個と雄蕊10個と雌蕊があります。
開花時期は春から秋、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は塊茎により地面を被覆する様に広がり高さ約15(50)cm × 幅は約30(50)cmに成長します。葉色は緑色もしくは紫色か黒色、葉身は3出複葉で小葉は倒三角形、葉序は根生葉につきます。
オキザリス(トリアングラリス種)の栽培方法
園芸では、上品な紫色の葉をカラーリーフとして鑑賞する目的で育てられる事が多く、また地面を被覆する様に広がる草姿からグランドカバーとして利用すれば、紫色の絨毯が敷かれた様な美しい景観を作り出します。また直射日光を殆ど必要としないためシェードガーデンに利用されたり、コンパクトな鉢植えの中で育てて玄関周りや室内の窓際等で楽しまれたりします。
オキザリス(トリアングラリス種)を育てる際に注意する事は「強い日差し」や「多湿」です。オキザリス(トリアングラリス種)は強い日差しに当たると葉焼けを引き起こし生育不良を引き起こしやすいため、基本的に日向(直射日光6時間以上の場所)を避け育てる必要があります。また長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で塊茎が腐敗してしまい生育不良を引き起こしたり枯れる事があります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
オキザリス(トリアングラリス種)の主な園芸品種
シボリカタバミの特徴や園芸品種
原産:南アフリカ
学名:Oxalis versicolor
草丈:約10~15cm
分類:多年草
開花時期:10月~3月
花色:赤色●桃色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
用途:開花期間長い
特徴:シボリカタバミは学名Oxalis versicolor、別名「オキザリス・バーシカラー」や「キャンディケーン ソレル(candy cane sorrel)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。
シボリカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のバーシカラー(versicolor)は「色変わりの」「変色の」を意味しており、花の色に由来しています。
シボリカタバミの特徴(魅力)
- シボリカタバミは「サインポール(床屋の看板)」や「キャンディケーン(棒状の飴)」等に例えられる赤色と白色の巻き巻きの花が特徴です。
- ↳花は一般的に花弁の縁部分が赤色で、花色は白色と赤色の2色になっており
- ↳花が閉じた状態では渦巻き状の紅白模様が浮き出ます。
- ↳花は日中(晴天)は大きく開き暗くなり始めると閉じる性質があります。
- 花は幾つかの品種で黄色や桃色の花色をもちます。
- 葉は他の一般的なオキザリスと比べて非常に細長いです。
- ↳3個の小葉が組み合わさる所(三出複葉)は一緒です。
- 草姿はこんもりとした美しいドーム状になります。
シボリカタバミは地面下に直径約1.5cmの黒色をした鱗茎をもちます。茎は緑色、高さ約10~15cmの間で成長します。葉は茎に束生して、葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は長さ約1.5cmの線形をしています。個々の花は直径約2cmで白色に赤色の覆輪が入る花弁が5個あり、花弁は暗いと閉じた状態で巻いた様になり、明るくなると花弁が開きます。
開花時期は秋から冬、花色は赤色や桃色、黄色や白色があり、個々の花は花弁が5個もしくは品種により八重咲きします。草姿はドーム状に茂り高さ約10(15)cm × 幅は約10(20)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は線形、葉序は束生につきます。
シボリカタバミの栽培方法
園芸では、クルクル巻いた個性的な花を鑑賞する目的だったり、こんもりと茂る葉を地被植物として利用する目的で育てられる事が多く、花壇や植え込みに並べて縁どり等にしたり、コンパクトな鉢植えの中で育てて玄関周り等で楽しまれたりします。
シボリカタバミの主な園芸品種
シボリカタバミ | シボリカタバミ(ゴールデンケープ)は黄色と赤色の2色のカラフルな花色が魅力的な園芸品種です。花は黄色の花弁の縁に赤色の覆輪が入り、シングル咲きで日中は花開き、日中以外は花弁は閉じて筒状になり黄色と赤色のストライプをつくります。 |
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モンカタバミの特徴や園芸品種
原産:メキシコ
学名:Oxalis tetraphylla
草丈:約15~40cm
分類:多年草
開花時期:6月~10月
花色:桃色●
葉色:緑色●紫色●黒色●
耐暑性:複葉
耐寒性:普通
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
特徴:モンカタバミは学名Oxalis tetraphylla、別名「ヨツバカタバミ」や「アイロンクロス(Iron Cross)」等とも呼ばれるメキシコ原産の多年草です。
モンカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のテトラフィラ(tetraphylla)は「四つ葉」を意味しており、一般的な三出複葉ではなく葉が四つ組み合わさっている所に由来します。
- モンカタバミの由来は葉の中心に紫色(黒色)の紋(モン)が入る事からきています。
モンカタバミの特徴(魅力)
- モンカタバミは四葉のクローバーの様に4個の小葉が組み合わされた葉の形が特徴です。
- ↳そのため英名では「ラッキークローバー」とも呼ばれており縁起のいい植物としても扱われています。
- モンカタバミは葉の中央(基部)に黒色(~紫褐色)の班が入るためカラーリーフとして楽しまれたりもします。
- 葉は基本的に暗くなると閉じて明るくなると開く性質があります。※強い日差し環境では閉じる。
- ↳これは葉の付け根にある細胞が光の刺激で膨圧する事で引き起こされる現象(傾性運動)です。
- 葉は基部から出る根生葉のみで構成されるため基本的に背が低く地面を被覆する様に広がります。
- ↳地面下にある球根で増殖しますが、それほど広がらず雑草化しにくい所も魅力です。
- 葉や花は「レモン」の風味があり食用にされる事もあります。
- ↳ただしモンカタバミにはシュウ酸が含有しているため多量に食べると健康被害(腎臓障害や結石)を引き起こす可能性があります。
モンカタバミは地面下に直径約3~4cmの親指大の球根(鱗茎)をもちます。葉は球根(鱗茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉柄は長さ約10(~30)cm、葉色は緑色で基部に黒色(~紫褐色)の班が入り、葉身は4個の小葉がつく複葉で小葉は倒心形もしくは倒三角形をしています。花序は高さ約30~40cmに伸びる花茎に約3(~12)個の花を散形花序に付け、個々の花は桃色の花弁が5個あります。
開花時期は初夏から秋、花色は桃色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は球根からロゼット状に葉を広げ高さ約15(40)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色と紫色(~黒色)、葉身は倒心形もしくは倒三角形の小葉が複葉につき、葉序は根生葉です。
モンカタバミの栽培方法
園芸では、四葉のクローバーの代用として縁起のいい葉を楽しむ目的だったり、黒色(~紫褐色)の班が入る葉をカラーリーフとして楽しむ目的だったり、また地面を被覆する目的で花壇の縁どりに利用されたりします。
モンカタバミの主な園芸品種
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イモカタバミの特徴や園芸品種
原産:南アメリカ
学名:Oxalis articulata
草丈:約10~30cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月・9月~11月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:グランドカバー
特徴:イモカタバミは学名Oxalis articulata、別名「フシネハナカタバミ」や「ピンク ソレル(pink sorrel)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。日本国内にも鑑賞用として輸入されたものが広く帰化しており道端等で自生しています
イモカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のアーティキュラータ(articulata)は「節のある」「継ぎ目のある」を意味しており、節のある塊茎に由来します。
- イモカタバミの由来は地面下に芋(イモ)の様な塊茎をもつ事からきています。
- フシネハナカタバミの由来は塊茎が串団子の様に節をつけ増える所からきています。
イモカタバミの特徴(魅力)
- イモカタバミは非常に多花性で葉を覆う程に沢山の桃色(~紫色)の花をつけ華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- ↳開花は春と秋(夏に咲く事もある)にあり長く花を楽しめます。
- イモカタバミの根茎(塊茎)は丸い団子状で幾つも連なり最大15cmに長さになります。
- イモカタバミは地面を被覆するグランドカバーとして高い人気があります。
- ↳何故なら葉や根からアレロパシーが出ているため種の発芽を抑制するなど雑草対策に使う事が出来るからです。
- 理想的な環境であれば放ったらかしでも育てる事が出来ます。
イモカタバミは地面下に節で繋がる太い根茎(塊茎)をもち、球状の塊茎が結束した状態で串団子の様に増える事で増殖します。葉は根茎(塊茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉柄は長さ約10(~30)cm、葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花序は高さ約10~28cmに伸びる花茎に約3(~12)個の花を散形花序に付け、個々の花は桃色(~紫色)の花弁が5個あります。
開花時期は春と秋(夏に咲く事もある)、花色は桃色もしく紫色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿はドーム状に広がり高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
イモカタバミの栽培方法
園芸では、葉を覆う程に咲く桃色(~紫色)の華やかな花姿を鑑賞する目的だったり、雑草対策もかねて地被植物(グランドカバー)として利用する目的で育てられます。また春から秋(夏暑くなると休む)にかけて長く花を鑑賞出来る所も魅力で育てられています。
イモカタバミは理想的な環境であれば放ったらかしで育てる事が出来ますが、土壌が乾燥しやすかったり、雨の後も水分が停滞する様な環境では枯れたり根腐れしやすいため、注意が必要でしょう。
イモカタバミの主な園芸品種
イモカタバミ | オキザリス・アーティキュラータ(アルバ)は白花を咲かせるイモカタバミの園芸品種です。開花が長く春と秋(涼しい地域では夏も開花)に株を覆う程に沢山の花を咲かせ、美しい純白の花は、お庭の雰囲気を明るくしたり、清潔感を感じさせる事が出来ます。 |
コミヤマカタバミの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/アジア
学名:Oxalis acetosella
草丈:約5~15cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:グランドカバー
特徴:コミヤマカタバミは学名Oxalis acetosella、別名「ウッド ソレル(wood sorrel)」や「コモン ウッド ソレル(common wood sorrel)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア原産の多年草で、日本国内でも北海道・本州・四国・九州に分布して森林の木陰等に自生しています。
コミヤマカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のアシットセラ(acetosella)はラテン語で「やや酸味のある」を意味しており、葉が酸っぱい事に由来します。
- コミヤマカタバミの由来は「深山(ミヤマ)」に自生しておりミヤマカタバミ(Oxalis griffithii)と比べて小型な所から名前がついています。
コミヤマカタバミの特徴(魅力)
- コミヤマカタバミは根茎により広がり
- ↳根茎から葉を出し群生する様な草姿をつくります。
- ハート形をした葉は日中開き夜中や雨天は閉じる性質があります。
- ↳花も同様の性質があります。
- 自生地では木陰等の直射日光の少ない場所にあるため
- ↳シェードガーデン等で育てる事も出来ます。
開花時期は初夏から晩夏、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花は直径約2~3cmで花弁が5個あり、花序は単頂花序に花を咲かせます。草姿は根茎により広がり高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
コミヤマカタバミの主な園芸品種
フヨウカタバミの特徴や園芸品種
原産:南アフリカ
学名:Oxalis purpurea
草丈:約10~15cm
分類:多年草
開花時期:1月~4月・9月~12月
花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
特徴:フヨウカタバミは学名Oxalis purpurea、別名「アオイカタバミ」や「パープル ウッドソレル(purple woodsorrel)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。日本国内にも明治時代に入ったものが帰化しており本州・四国・九州に分布して道端や荒地等で自生しています。
フヨウカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のプルプレア(purpurea)はラテン語で「紫色の/紫の」を意味しており花色に由来します。
フヨウカタバミの特徴(魅力)
- フヨウカタバミは葉柄が最大5cmと非常に短く株が増えるとカーペット状に広がります。
- ↳地面下には根茎と球根があり個々の株はロゼット状になります。
- 葉は三出複葉で小葉が円形をしている所が特徴です。
- ↳幾つかの品種では紫色の葉色がありカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花期間が長く夏を除いて花が咲きます。
- ↳非常に豊富な花色があります。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
フヨウカタバミは地面下に疎らに鱗片がつく根茎と約1(~1.5)cmの球根をもちます。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉柄は長さ約3(~5)cm、葉色は緑色もしくは紫色、葉身は三出複葉で小葉は円形もしくは倒卵形をしています。花序は高さ約1.5(~8)cmに伸びる花茎に約1個の花を単頂花序に付け、個々の花の花色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色があり花弁が5個あります。
開花時期は冬から春と秋、花色は赤色や桃色、橙色や黄色、紫色や白色があり、個々の花は花弁が5個、花序は単頂花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状に広がり高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は円形もしくは倒卵形、葉序は根生葉につきます。
フヨウカタバミの栽培方法
園芸では、長期に渡り咲く華やかな花を鑑賞する目的だったり、幾つかの品種で見られる上品な紫色の葉をカラーリーフとして鑑賞する目的で利用される事が多く、また地被植物(グランドカバー)として利用する目的で花壇の縁どり等で育てられます。
フヨウカタバミを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。基本的には放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、冬の寒さだけには弱いです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には霜に当たると枯れる可能性があるため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
フヨウカタバミの主な園芸品種
フヨウカタバミ(アルバ)は地面を被覆する様に純白の花が沢山咲きウェディングロードを連想させる様な魅力的な園芸品種です。花は直径3~4cmの白色で花芯が黄色く、明るく輝く様な雰囲気のお庭によく合うでしょう。高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmまで成長します。 | フヨウカタバミ(サンラック)は花のない時期も紫色の上品な葉がカラーリーフとして楽しむ事ができ、明るい桃色の花がぬくもりも感じさせる魅力的な園芸品種です。高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
オオキバナカタバミの特徴や園芸品種
原産:南アフリカ
学名:Oxalis pes-caprae
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:12月~5月(主に3月~5月)
花色:黄色●
葉色:緑色●紫色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
用途:グランドカバー
特徴:オオキバナカタバミは学名Oxalis pes-caprae、別名「キイロハナカタバミ」や「バターカップ・オキザリス(buttercup oxalis)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。日本でも鑑賞用として輸入されたものが帰化しており、関東以南の九州まで分布して道端等に自生しています。
オオキバナカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のpes-capraeはラテン語で「足」「ひづめ」を意味する「pes」と、「山羊」を意味する「caprae」の2語からきており、葉の形に由来します。
オオキバナカタバミの特徴(魅力)
- オオキバナカタバミは地面下に直径1cm以下の球根があり年間20個以上生成します。
- ↳球根は根から剥がれやすく駆除のために引っこ抜いても球根は土壌に残りがちです。
- ↳そのため雑草化しやすく花壇等に植える際は注意が必要です。
- 花は冬から春にかけて直径3~4cmと大きな黄色の花を多数つけます。
- 葉(小葉)は中央部が強く凹みハート形をしています。
- ↳葉には紫褐色の小さな班が不規則に入るため他のオキザリスと容易に見分けがつきます。
- 葉や根は自生している1部地域で食用にされる事もあります。
- ↳ただしオオキバナカタバミにはシュウ酸カルシウムが含有しているため多量に食べると健康被害(腎臓障害や結石)を引き起こす可能性があります。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
オオキバナカタバミは地面下に白色の肉質の根茎と直径約0.5(~0.8)cmの小さな球根があり、また大量に球根を生産します。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉柄は長さ約3(~12)cm、葉色は緑色で紫褐色の小さな班が不規則に入り、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花序は高さ約10(~30)cmに伸びる花茎に約10個の花を散形花序に付け、個々の花は直径約3~4cmあり黄色の花弁が5個と雄蕊が10個と雌蕊があります。
開花時期は冬から晩春(主に春)、花色は黄色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状に広がり高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色で紫褐色の小さな班が不規則に入り、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
オオキバナカタバミの毒性(既知の危険性)
オオキバナカタバミは南アフリカでは伝統料理の材料にも使われており、少量(適量)であれば、人間や家畜に無害とされています。
ただし植物中には高いレベルのシュウ酸カルシウムを含有しており、多く食べると健康被害を引き起こす可能性が高いです。摂取した場合、口内が荒れたり、腎臓で結石をつくったり、腎臓の機能障害を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが高まります。
オオキバナカタバミの栽培方法
オオキバナカタバミを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。基本的には放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、冬の寒さだけには弱いです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には霜に当たると枯れる可能性があるため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
オオキバナカタバミの主な園芸品種
オオキバナカタバミ |
ミヤマカタバミの特徴や園芸品種
原産:日本/中国/インド/ブータン
学名:Oxalis griffithii
草丈:約10~25cm
分類:多年草
開花時期:3月~4月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:グランドカバー
特徴:ミヤマカタバミは学名Oxalis griffithii、別名「ウッド ソレル(wood sorrel)」や「コモン ウッド ソレル(common wood sorrel)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア原産の多年草です。日本国内でも本州・四国・九州に分布して森林の中の木陰等に自生しています。
ミヤマカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のgriffithiiは「Griffith」の名前をもつ何人かの自然主義者の名前をラテン語化したもので、献名です。
- ミヤマカタバミの由来は「深山(ミヤマ)」に自生している事からきています。
ミヤマカタバミの特徴(魅力)
- ミヤマカタバミは白色の花弁に薄紫色の花脈が通る花色が特徴です。
- ↳花期がすぎると閉鎖花をつけます。
- 地面下に太い根茎をもち
- ↳根茎から葉を出し群生する様な草姿をつくります。
- 自生地では木陰等の直射日光の少ない場所にあるため
- ↳シェードガーデン等で育てる事も出来ます。
ミヤマカタバミは地面下に太い根茎をもちます。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉柄は長さ約8(~20)cm、葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花序は高さ約4(~15)cmに伸びる花柄に1個の花を単頂花序に付け、個々の花の花色は白色で花脈は薄紫色をしており花の大きさは直径約3(~4)cmになり花弁が5個と雄蕊10個と雌蕊があります。
開花時期は早春から春、花色は白色で花脈は薄紫色、個々の花は直径約3~4cmで花弁が5個あり、花序は単頂花序に花を咲かせます。草姿は根茎により広がり高さ約10(25)cm × 幅は約10(30)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は根生葉につきます。
ミヤマカタバミの主な園芸品種
ミヤマカタバミ |
オキザリス(メラノスティクタ)の特徴や園芸品種
原産:南アフリカ
学名:Oxalis melanosticta
草丈:約15~20cm
分類:多年草
開花時期:9月~11月
花色:黄色●
葉色:緑色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:普通
用途:カラーリーフ
特徴:オキザリス(メラノスティクタ)は学名Oxalis melanosticta、別名「ブラックスポット・ウッドソレル(black-spotted wood sorrel)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。
オキザリス(メラノスティクタ)の語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
オキザリス(メラノスティクタ)の特徴(魅力)
- オキザリス(メラノスティクタ)は葉や葉柄の部分が銀白色の長い毛で密に覆われている所が特徴です。
- ↳そのためシルクの様な質感がありシルバーリーフとしても楽しめます。
- 夏の間は休眠して秋から冬にかけ鮮やかな黄色の花を咲かせます。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
開花時期は秋から冬、花色は黄色、個々の花は花弁が5個、花序は単頂花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状に広がり高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmに成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生して、葉身は三出複葉で小葉は円形もしくは倒卵形、葉序は根生葉につきます。
オキザリス(メラノスティクタ)の主な園芸品種
オキザリス(ケン アスレット)は葉柄や葉に長い白色の毛が密生してシルクの様な美しい外観があり、色鮮やかな黄色の花が明るい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。 |
オッタチカタバミの特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:Oxalis dillenii
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:3月~9月(主に4月~5月)
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
特徴:オッタチカタバミは学名Oxalis dillenii、別名「サウザーン・ウッド・ソレル(southern wood-sorrel)」や「スレンダー・イエロー・ウッドソレル(slender yellow woodsorrel)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。世界の広い地域で帰化しており何処でも見られる雑草で、日本でも1965年に京都府で初めて見つかり、現在は北海道から九州までに分布して道端等に普通に自生しています。
オッタチカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のdilleniiはラテン語で「足」「ひづめ」を意味する「pes」と、「山羊」を意味する「caprae」の2語からきており、葉の形に由来します。
オッタチカタバミの特徴(魅力)
- オッタチカタバミは地面から直立に伸びる茎をもっており
- ↳ハート形の可愛らしい葉を茎に交互につけます。
- 地面下には他のオキザリスの様な球根を持たず
- ↳花後にバナナを思わせる様な果実(種)をつけます。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
オッタチカタバミは地面下に根茎をもちますが球根をもちません。茎は通常は直立しますが、成熟すると重さで倒れる事もしばしばあり、茎は緑色で白色の短い毛が密に生え成熟すると木質化して、高さ約10~25cmに成長します。葉は茎に互生葉序につき、葉柄は長さ約1(~4)cm、葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は倒心形をしています。花は5数花で黄色の花弁が5個と雄蕊が10個と雌蕊があります。
開花時期は春から秋、花色は黄色、個々の花は花弁が5個あります。草姿は直立で高さ約15(30)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色で紫褐色の小さな班が不規則に入り、葉身は三出複葉で小葉は倒心形、葉序は互生葉序につきます。
オッタチカタバミの主な園芸品種
オッタチカタバミ |