ネペタ(キャットミント)は属の中に約254種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、キャットミントは花と萼が綺麗に色付くためとても美しく洗練されており、また葉も小振りで灰緑色をしているため、上品でエレガントな雰囲気のお庭などによくあいます。またキャットニップは装飾性こそないものの、猫を陶酔させるネペタラクトンが多く含まれているため、猫を愛する愛猫家にとても好まれる植物になります。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
キャットミントの特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:Nepeta × faassenii
- 草丈:約3~90cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~9月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月31日
- 花言葉:無邪気・自由な愛
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い
- 購入方法:キャットミントを楽天で購入
キャットミントとは!?
キャットミントの学名はNepeta × faassenii、別名では「ネペタ・ファーセニー」や「ファーセニーズ・キャットニップ(Faassen’s catnip)」等とも呼ばれる多年草です。
キャットミント(Nepeta × faassenii)は野生に自生している原種ではなく、ラセモサ種(N.racemosa)とネペテラ種(N.nepetella)が交配されて生み出された園芸起源の雑種です。
キャットミントの語源(由来)
- 属名のNepetaは古代のエトルリアの都市の「ネペテ(Nepete)」に因んでいます。
- 種小名のfaasseniiはオランダの「Faassen Nurseries」で始めに栽培され、Bergmans氏に命名されました。
キャットミントの特徴(魅力)
- キャットミントの特徴は、基本的に不稔性のため再播種による逸出の心配が少ない所、紫花が穂状に連なり直線状に咲くため上品さを感じさせる所、葉の色が灰緑色をしていて、柔らかな印象を与える所、葉には甘さも感じさせるミントの香りがある所、茎葉にはネペタラクトンを含んでおり、猫を陶酔させる効果がある所、草姿は直立または倒伏する傾向が強い所、園芸品種が豊富にある所などにあります。
- 園芸では、横に広がりながら成長する習慣があるため、花壇の縁沿いに植えられたり、地被植物として利用されたり、イングリッシュガーデンではバラの下草などに利用されたりしています。また葉には心地よい香りがある事から、ガーデンファニチャー等の近くに植えて上げると香りをより楽しめるかもしれません。
- 草姿はブッシュ状、茎は根本付近でよく枝分かれしており、直立または倒伏しながら成長するため、ドーム状になります。そのため、花壇の縁どりやバラの下草、地被植物等におすすめです。
- 葉は卵形、大きさは約2.5cm程度と小さいため緻密で繊細な印象をあたえます。そのため、上品なお庭にもよくあいます。
- 葉の色は灰緑色をしており、柔らかな印象をあたえます。そのため、明るさのある上品なお庭や、幻想的でロマンチックなお庭などによくあいます。
- 葉には甘く心地よい香りがあり、香りはミントやレモン等に例えられます。香りは、葉に触れると周囲に広がる事から、小道の脇やガーデンファニチャーの傍に植えて楽しむのがおすすめです。
- 開花期間は春と秋、花の後に切り戻し剪定する事で再開花します。
- 花序は輪散花序、花は節を囲うように複数の花がつき、穂状に咲くため、ボリューミーでまた直線状のスッキリとした花姿をしています。
- 開花期になると花蜜を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- キャットミントはカタリナ種(Nepeta cataria)ほどではないものの、茎や葉に猫への陶酔効果があるネペタラクトンを含んでいます。そのため猫による個体差がありますが、猫が茎や葉を嗅ぐとマタタビを嗅いだ時の様な行動をとることがあります。
- ネペタラクトンはゴキブリや蚊等の一部の昆虫に対して忌避効果があるため、不快害虫対策に植えてみるのも良いかもしれません。
キャットミントの草丈は約30~90cm、草姿はブッシュ状、茎は下部でよく枝分かれして、直立または倒伏しながら成長する傾向にあります。葉序は対生葉序、葉身の長さ約2.5cm、葉身の形は卵形、葉縁部に鋸歯があり、葉表面に皺が寄り、葉の色は灰緑色です。花序は輪散花序、花冠は唇形花、花の色は紫色または青色、花冠の筒部に濃いスポットが入る。
キャットミントの園芸品種の紹介
ネペタ・ファーセニーの学名はNepeta × faassenii、一般的には英名の「キャットミント」の名前で呼ばれている多年草です。
ネペタ・ファーセニーは野生に自生している原種ではなく、ラセモサ種(N.racemosa)とネペテラ種(N.nepetella)が交配されて生み出された園芸起源の雑種です。
キャットミント(ジュニアウォーカー)の特徴は、草丈が30~40cm程度にしかならずウォーカーズロウと比較して背が低い所、草姿が直立で従来のキャットミントと比べると倒伏しにくくて行儀よい見た目をしている所、花の色が鮮やかな紫色をしていて上品さと気品を感じさせる所、花は基本的に不稔性のためこぼれ種で増える心配がない所、葉には甘く心地よい香りがあるため、小道の脇などに植えて地被植物にすると、葉を踏んだ時などに心地よい香りが広がる所などにあります。
育て方・楽天で購入
キャットミント(セレクトブルー)の特徴は、花の色が濃い青紫色をしていて、落ち着いた印象を与えたりミステリアスな雰囲気を感じさせる所、葉には甘く心地よい香りがあるため、小道の脇などに植えて地被植物にすると、葉を踏んだ時などに心地よい香りが広がる所、草丈が30~40cm程度にしかならず背が低くコンパクトに成長する所などにあります。
キャットミント(ライムミント)の特徴は、葉の色が黄色からライムグリーンをしており、明るく元気な印象を感じさせる所、草丈が15~30cm程度にしかならず背が低く広範に広がる性質がある所、花の色が紫色をしておりイエローリーフとのコントラストが強く出る所、葉には甘く心地よい香りがあるため、小道の脇などに植えて地被植物にすると、葉を踏んだ時などに心地よい香りが広がる所などにあります。
ネペタ・ネルボサの特徴や園芸品種
- 原産:インド/パキスタン
- 学名:Nepeta nervosa
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
- 購入方法:ネペタ・ネルボサを楽天で購入
ネペタ・ネルボサとは!?
ネペタ・ネルボサの学名はNepeta nervosa、別名では「ナーヴド・キャットミント(Nerved Catmint)」等とも呼ばれるインドおよびパキスタンが原産の多年草です。
ネペタ・ネルボサの語源(由来)
- 属名のNepetaは古代のエトルリアの都市の「ネペテ(Nepete)」に因んでいます。
ネペタ・ネルボサの特徴(魅力)
- ネペタ・ネルボサの特徴は、花全体が花弁状の美しい苞葉で包まれていてユニークな花姿をしている所、花は茎の上部に密に集まり穂状に咲く所、草姿は直立して横への広がりが少ないため行儀よい見た目をしている所等にあります。
- 草姿はブッシュ状、茎は下部でよく分枝して直立しており、行儀のよい見た目をしています。
- 葉は長さ約8cm、形は披針形または狭楕円形をしており、シャープな見た目をしています。
- 開花期間は初夏から秋、花序は輪散花序、花弁状の苞葉が花穂の表面を覆っており、苞葉の中から顔を出すように唇形花を咲かせます。
ネペタ・ネルボサの園芸品種の紹介
ネペタ(ブルーカーペット)の特徴は、その名前が示す通りマット状に広がる草姿にあり、株は根本付近でよく枝分かれしてブッシュ状になり、高さ約25cm、幅は約60cmに成長します。そのため、花壇や小道の縁どりや、バラの下草など、地被植物として魅力的な品種です。花の色は非常に濃い青色をしているため、心を落ち着ける効果があり、ヒーリングガーデンなどにピッタリな品種となります。
ミソガワソウの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Nepeta subsessilis
- 草丈:約50~100cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
- 購入方法:ミソガワソウを楽天で購入
ミソガワソウとは!?
ミソガワソウの学名はNepeta subsessilis、別名では「ショートストーク・キャットミント(short stalked catmint)」等とも呼ばれる日本が原産の多年草です。
ミソガワソウの語源(由来)
- 属名のNepetaは古代のエトルリアの都市の「ネペテ(Nepete)」に因んでいます。
- 種小名のsubsessilisは「無柄に近い」を意味しています。
- ミソガワソウは木曽川の支流の味噌川に由来します。
ミソガワソウの特徴(魅力)
- ミソガワソウの特徴は、花がやや大きめで茎の上部で密集して咲くためボリュームの良い花姿をつくる所、葉は潰すとシソやミントを想像させる香りが広がる所、草姿は直立して上部で分枝が基本的にないため行儀のよい見た目をしている所などにあります。
- 草姿はブッシュ状、茎は下部でよく分枝して、上部では基本的に分枝せずに直立するため、行儀のよい見た目をしています。
- 葉は卵形、大きさは約6~14cmと大きめなためキャットミントと比べると繁茂している印象や、野暮ったい印象を与えやすいです。
- 葉にはシソやミントを想像させる香りがあり、指で潰すと特に香りがたちます。
- 開花期間は初夏から夏の終わり頃、花序は輪散花序で、茎の上部に密に集まり咲くため、ボリューミーでまた直線状のスッキリとした花姿をしています。
ミソガワソウの草丈は約50~100cm、草姿はブッシュ状、茎は下部でよく枝分かれして、上部では基本的に分枝せず直立します。葉序は対生葉序、葉柄は0.2~10cm、葉身の長さ約6~14cm、幅は約2.5~8cm、葉身の形は卵形、葉縁部に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は輪散花序、花冠は唇形花、花の色は紫色または青色、下唇に濃いスポットが入る。
ミソガワソウの園芸品種の紹介
ネペタ(ピンクパンサー)の特徴は、花が大きめで、茎の上部に密に集まるためボリュームのよい花姿をつくる所、花の色が透き通るような桃色または白色をしており、可愛らしさと上品さを感じさせる所、強健で育てやすい所などにあります。
キャットニップの特徴や園芸品種
- 原産:南・東ヨーロッパ/中東/中央アジア
- 学名:Nepeta cataria
- 草丈:約50~100cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:
- 耐寒性:
- 誕生花:5月31日
- 花言葉:無邪気・自由な愛
- 用途:香りが良い
- 購入方法:キャットニップを楽天で購入
キャットニップとは!?
キャットニップの学名はNepeta cataria、別名では「イヌハッカ」や「ネペタ・カタリナ」等とも呼ばれる南・東ヨーロッパおよび中東、中央アジアが原産の多年草です。
キャットニップの語源(由来)
- 属名のNepetaは古代のエトルリアの都市の「ネペテ(Nepete)」に因んでいます。
- 種小名のcatariaは「猫のような」を意味しており、猫に関連していることに由来します。
キャットニップの特徴(魅力)
- キャットニップの特徴は、ネペタラクトンが他のネペタ属の種と比べても多く含まれており、猫を陶酔させる効果がとても高い所、花は長い萼から少し顔を出す程度のため装飾性は低めな所、葉が大きいため繁茂している印象や野暮ったい印象を感じさせやすい所などにあります。
- 園芸では、見た目が野暮ったく、花も装飾性があまりないため、植物を鑑賞する目的で育てられる事は少ないです。飼い猫のため、または猫や花蜂等を呼ぶ目的で育てられます。
- 草姿はブッシュ状、根茎または茎の下部および上部でもよく枝分かれしています。そのため、ふさふさと繁茂しているような見た目をしており野暮ったい印象を感じさせることがあります。
- 葉は卵形または腎形(ハート形)、大きさは約7cm程度と大きめなためキャットミントと比べると繁茂している印象や、野暮ったい印象を与えやすいです。
- 葉にはタイムやオレガノを想像させる刺激的な香りがあり、指で潰すと特に香りがたちます。
- 開花期間は初夏から夏、花序は輪散花序で、花は茎の上部に密に集まり咲くため、ボリューミーな花姿をしています。
- 花は唇形花で、筒部の殆どが萼で隠れています。そのため、緑色の萼がとても目立ち、装飾性がキャットミントなどと比べると劣ります。
- 開花期になると花蜜を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- キャットニップは、多くのネペタ属の種類と比較して茎や葉にネペタラクトンが多く含まれています。
- ネペタラクトンには猫への陶酔効果があり、ゴロゴロと鳴いたり、茎や葉に体を擦り付けたり、引っ掻いたり、噛み付いたり、はしゃいだり、マタタビを嗅いだ時の様な行動をとることがあります。※ただし成猫の三分の一は何の行動も示さないようです。
- ネペタラクトンはゴキブリや蚊等の一部の昆虫に対して忌避効果があります。そのため不快害虫対策に植えてみるのも良いかもしれません。
- キャットニップは薬用ハーブとして利用される事もあり、鎮静作用・解熱・胃腸の不調改善に効果があるとされています。
- 若葉はサラダにいれて食べられたり、お湯で蒸らしてハーブティーとして飲まれたりすることもあります。
キャットニップの草丈は約50~100cm、草姿はブッシュ状、短い根茎からも茎は出て、茎は下部および上部で枝分かれしており、直立または分枝は斜上します。葉序は対生葉序、葉身の長さ約2~7cm、葉身の形は卵形または腎形、葉縁部に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は輪散花序、花冠は唇形花、花の色は白色と紫色、下唇に紫色のスポットが入る。
キャットニップの園芸品種の紹介
ネペタ・グランディフローラの特徴や園芸品種
- 原産:コーカサス地方
- 学名:Nepeta grandiflora
- 草丈:約30~75cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~9月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月31日
- 花言葉:無邪気・自由な愛
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/香りが良い
- 購入方法:ネペタ・グランディフローラを楽天で購入
ネペタ・グランディフローラとは!?
ネペタ・グランディフローラの学名はNepeta grandiflora、別名では「コーカサス・キャットミント(Caucasus catmint)」とも呼ばれるコーカサス地方が原産の多年草です。
ネペタ・グランディフローラの語源(由来)
- 属名のNepetaは古代のエトルリアの都市の「ネペテ(Nepete)」に因んでいます。
- 種小名のgrandifloraはラテン語で「大きい」を意味する「grandis」と、ラテン語で「花」を意味する「flos」の2語からきており、大きな花を意味しています。
ネペタ・グランディフローラの特徴(魅力)
- ネペタ・グランディフローラの特徴は、花が大きめで存在感があり華やかさを感じさせる所、花は穂状に連なり直線状に咲くため上品さを感じさせる所、葉には甘さも感じさせるミントの香りがある所、茎葉にはネペタラクトンを含んでおり、猫を陶酔させる効果がある所、草姿は直立または倒伏する傾向が強い所などにあります。
- 園芸では、横に広がりながら成長する習慣があるため、花壇の縁沿いに植えられたり、地被植物として利用されたり、イングリッシュガーデンではバラの下草などに利用されたりしています。また葉には心地よい香りがある事から、ガーデンファニチャー等の近くに植えて上げると香りをより楽しめるかもしれません。
- 草姿はブッシュ状、茎は根本付近でよく枝分かれしており、直立または倒伏しながら成長するため、ドーム状になります。そのため、花壇の縁どりやバラの下草、地被植物等におすすめです。
- 葉には甘く心地よい香りがあり、香りはミントやレモン等に例えられます。香りは、葉に触れると周囲に広がる事から、小道の脇やガーデンファニチャーの傍に植えて楽しむのがおすすめです。
- 開花期間は春と秋、花の後に切り戻し剪定する事で再開花します。
- 花序は輪散花序、花は節を囲うように複数の花が穂状につき、花は大きめのため、ボリューミーでまた直線状のスッキリとした花姿をしています。
- 開花期になると花蜜を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- ネペタ・グランディフローラはカタリナ種(Nepeta cataria)ほどではないものの、茎や葉に猫への陶酔効果があるネペタラクトンを含んでいます。そのため猫による個体差がありますが、猫が茎や葉を嗅ぐとマタタビを嗅いだ時の様な行動をとることがあります。
- ネペタラクトンはゴキブリや蚊等の一部の昆虫に対して忌避効果があるため、不快害虫対策に植えてみるのも良いかもしれません。
ネペタ・グランディフローラの草丈は約30~75cm、草姿はブッシュ状、短い根茎からも茎は出て、茎は下部でよく枝分かれして、直立または倒伏しながら成長する傾向にあります。葉序は対生葉序、葉身の形は卵形、葉縁部に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は輪散花序、花冠は唇形花、花の色は桃色・紫色・青色・白色です。
ネペタ・グランディフローラの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入
ネペタ・ドーントゥダスクの特徴は、花の色がほんのりと桃色に染まる白色、萼の色が鮮やかな紫色をしていて、上品さとロマンチックさを感じさせる所、花が茎の上部に集まりボリュームのよい花姿をつくる所などにあります。
育て方・楽天で購入
ネペタ・サマーマジックの特徴は、草姿が直立で倒伏する事がなく行儀よい見た目をしている所、花の色が鮮やかな紫色をしていて上品さを感じさせる所、花が茎の上部に集まりボリュームのよい花姿をつくる所などにあります。
その他の種や園芸品種
ネペタ・ラセモサ
- ネペタ・ラセモサの学名はNepeta racemosa、別名では「ブルーキャットミント」や「ドワーフキャットニップ(dwarf catnip)」等とも呼ばれるトルコ・コーカサス地方・イランが原産の多年草です。
- ネペタ・ラセモサの特徴は、紫花が穂状に連なり直線状に咲くため上品さを感じさせる所、葉の色が灰緑色をしていて、柔らかな印象を与える所、葉には甘さも感じさせるミントの香りがある所、茎葉にはネペタラクトンを含んでおり、猫を陶酔させる効果がある所、草姿は直立または倒伏する傾向が強い所などにあります。
- 園芸では、横に広がりながら成長する習慣があるため、花壇の縁沿いに植えられたり、地被植物として利用されたり、イングリッシュガーデンではバラの下草などに利用されたりしています。また葉には心地よい香りがある事から、ガーデンファニチャー等の近くに植えて上げると香りをより楽しめるかもしれません。
ネペタ(ピンクキャンディ)
- 花の色が透明感のある薄い桃色をしており、可愛らしさと上品さを感じさせます。
- 開花は初夏から秋、花は節を囲うように複数の花がつき穂状に咲くため、ボリューミーでまた直線状のスッキリとした花姿が楽しめます。
- 葉の形は卵形で、葉の大きさは小さいため緻密で繊細な印象をあたえます。
- 葉の色は灰緑色をしており、柔らかな印象をあたえます。そのため、明るさのある上品なお庭や、幻想的でロマンチックなお庭などによくあいます。
- 草姿はブッシュ状、茎は根本付近でよく枝分かれしており、直立または倒伏しながら成長するため、ドーム状になります。そのため、花壇の縁どりやバラの下草、地被植物等におすすめです。