アカリファ属(キャットテール)の種は約429種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■アカリファ属(キャットテール)の簡易比較

学名:Acalypha chamaedryfolia
同義語:Acalypha reptans
生活形:多年草
生育型:匍匐型
草丈:約15~30cm
開花:周年(主な開花期は4月~11月)
花色:赤色
葉色:緑色・黄色・白色
備考:地表を覆うように成長する性質があるため、地被植物やハンギング仕立てで楽しまれることが多いです。
■アカリファ属(キャットテール)の主な種と園芸品種の紹介
キャットテール



キャットテールとは!
キャットテール(学名: Acalypha chamaedryfolia)は、同義語でアカリファ・レプタンス(Acalypha reptans)、また別名で「レッド・キャットテール(red cat’s tail)」とも呼ばれるトウダイグサ科アカリファ属に分類される多年草の種です。
キャットテールの原産地はアメリカ合衆国(フロリダ州)、キューバ、ジャマイカ、イスパニョーラ島、プエルトリコ、ケイマン諸島で、自生地は岩場や草原などです。
キャットテールの特徴
- 形態:草丈は約15~30cm、生育型は匍匐型で、茎は地表面を這うように伸び、しばしば茎上部が立ち上がります。葉序は互生、葉の形は卵形で縁部分に鋸歯があり、色は緑色です。花序は穂状花序(尾状花序)で、花弁を欠く雌花が花序の下部に密生して付き、花弁を欠く雄花が花序の上部に付きます。雌花の赤色の3本の花柱が羽状に分裂するため、本種の花穂の外観が尻尾のような見た目になります。
- ライフサイクル:生活形は半耐寒性多年草です。
- 春:暖かくなってくると茎から萌芽し、生育旺盛に茎を伸長させながら葉を展開し、花を咲かせます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花がどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も枝葉が成長し、開花も見られますが、日本などの寒さが厳しい地域では茎から葉が落ち休眠または半休眠状態になり、霜に長く当たると枯れてしまいます。
- 開花期間:開花期間は周年、ただし日本では開花に必要な十分な温かさが確保できないため、4月~11月が主な開花期間となります。個々の花も1ヶ月以上美しい外観を保つため連続開花性も抜群です。そのため、花を長く楽しみたい人に人気がある植物です。
- 花の魅力:本種は、猫の尻尾を想像させるようなふさふさとした手触りの可愛らしい花姿や、色鮮やかな深紅の花色を楽しむ目的で栽培されます。そのふさふさとした見た目から可愛いをテーマにするようなお庭、深紅の派手な花色から愛を彷彿させるロマンチックなお庭、日本では見られないような個性的な花姿から南国をテーマにするトロピカルガーデンなどによく合います。
- カラーリーフ:葉の色は緑色が一般的ですが、品種により白色からクリーム色の斑入りも見られます。そのため、品種を選べば明るさや柔らかさを感じさせるカラーリーフとしても楽しめます。
- 寄せ植え:本種の生育型は「匍匐型」で、茎は地表を這い鉢縁から枝垂れるように成長するため、寄せ植えの中で人工物である鉢を覆い隠し自然な雰囲気を演出する働きをします。開花期間が春から晩秋頃と長いため鑑賞期間も長く、派手な深紅の花が華やかな雰囲気を添えてくれます。そのため、他の植物は深紅とよく調和する白色・黒色・桃色・紫色などを組み合わせたり、また生育型の異なる直立型(アンゲロニア)や分枝型(千日紅)等の植物を選ぶと寄せ植えに奥行きと立体感も出せるでしょう。
- 花壇の縁取り:本種の生育型は匍匐型で、株は地表を這うように広がります。そのため、レンガ等の花壇の縁取りに這わせたり、広範な花壇の縁を覆うのに適します。本種の花壇の縁取りを作る場合は、品種によっても変わりますが、苗を30cm程度の間隔で植え付けると成長した時に美しい縁取りとなるでしょう。
- ハンギング仕立て:本種は茎が柔軟で枝垂れる性質があるため、吊り鉢やコンテナなどに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が観賞できたり、岩壁などに植えると岩肌を被覆するように枝垂れる草姿が楽しめたりします。これらの仕立て方で、人工物などが植物に覆われていく様は、優美な雰囲気を醸し出すだけでなく、時の流れを感じさせ自然の脅威や荒廃を演出したり、また深紅の花が華やかさを演出するのに一役買います。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場などにもあり、乾燥気味の環境に適応することから、ロックガーデンにも使える植物です。ただし、基本的には湿潤な環境を好むため、栽培時は使用する培養土は保水性を上げるなど工夫が必要です。この植物は草姿が匍匐型のため、ロックガーデンの中では岩肌に沿って覆うように広がったり、垂れ下がる様子が楽しめます。ゴツゴツとした荒々しくワイルドな岩肌が、花で覆われる姿は明るく華やかな印象を与えます。
- 欠点:本種は、耐寒性が低いことから、地植えすると冬越し対策が限られる場合があります。花は管理が良いと1ヶ月以上綺麗な外観を長く保ちますが、花に水がかかり腐敗して黒ずんだり、泥はねで汚れてしまいやすいです。そのため、マルチングなどの対策をするのがおすすめです。
キャットテールの園芸品種の紹介
●メメ

学名:Acalypha chamaedryfolia cv.
開花時期:周年(主な開花期は4月~11月)
花の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約15~30cm
備考:従来のキャットテールと比べて、花穂が短く太い所が特徴です。丸みのあるぽっちゃりとした外観が可愛らしさを感じさせる品種となります。
●バリエガータ(斑入り)

学名:Acalypha chamaedryfolia ‘Variegated’
開花時期:周年(主な開花期は4月~11月)
花の色:赤色
葉の色:緑色・クリーム色
草丈:約15~30cm
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、葉脈に沿うようにクリーム色の脈斑が入ります。そのため、明るさや開放感、柔らかさを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
色彩効果:赤色の花と、クリーム色の葉の組み合わせは、ショートケーキを見てるような甘い雰囲気を感じさせたり、また強い対比が明るくポップな雰囲気を感じさせます。そのため、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出したり、お庭のフォーカルポイントに利用したりすることが出来ます。
ベニヒモノキ

ベニヒモノキとは!
ベニヒモノキ(学名: Acalypha hispida)は、別名で「アカリファ・ヒスピダ」「シニール・プラント(chenille plant)」「フィリピン・メドゥーサ(Philippine medusa)」「レッド・ホット・キャットテール(Red-hot cat’s tail)」とも呼ばれるトウダイグサ科アカリファ属に分類される常緑低木の種です。
ベニヒモノキの原産地はパプアニューギニア(ビスマルク諸島)で、東南アジアや熱帯アフリカ、熱帯アメリカに帰化しており、自生地は林縁や川沿いなどです。
ベニヒモノキの特徴
- 形態:草丈は約150~400cm、生育型は直立型または分枝型です。葉序は互生、葉の形は卵形から広卵形で縁部分に鋸歯があり、色は緑色です。花序は穂状花序(尾状花序)で、雌雄異株のため雄株と雌株があり、園芸品種は基本的に雌株です。雌株は花弁を欠く雌花が穂状に密生して付き、赤色の3本の花柱が羽状に細かく分裂するため、本種の花穂の外観が尻尾のような見た目になります。
- ライフサイクル:生活形は非耐寒性の常緑低木です。
- 春:暖かくなってくると茎から萌芽し、生育旺盛に茎を伸長させながら葉を展開し、花を咲かせます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花がどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:熱帯地域では、この時期も枝葉が成長し、開花も見られますが、日本の寒さが厳しい地域では茎から葉が落ち半休眠状態になるか、5度を下回る環境で株が徐々に弱り、氷点下になると枯れてしまいます。
- 開花期間:開花期間は周年、ただし日本では開花に必要な十分な温かさが確保できないため、4月~11月が主な開花期間となります。個々の花も1ヶ月以上美しい外観を保つため連続開花性も抜群です。そのため、花を長く楽しみたい人に人気がある植物です。
- 花の魅力:本種は、花穂の長さが50cmに達することもあり、赤色の紐状の花穂が、枝からだらんと垂れ下がる個性的な花姿を見せます。この日本では見られないような個性的な花姿から南国をテーマにするようなトロピカルガーデンなどによく調和する植物です。
- 欠点:本種は、耐寒性が極端に低いことから熱帯地域以外での地植えは難しいかもしれません。基本的には鉢植え栽培で育てて、冬に日当たりの良い屋内に取り込まれることが多いです。
ベニヒモノキの園芸品種の紹介