キャットテール(アカリファ)は属の中に約456種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、キャットテールは匍匐性に広がる性質があり一年を通して猫のしっぽのような可愛い花を咲かせます。またベニヒモノキは低木として育ち上から下に長い花穂を下垂ささせて花を咲かせます。
キャットテール(アカリファ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
キャットテールの特徴や園芸品種
- 原産:中央アメリカ/カリブ海地域
- 学名:Acalypha chamaedryfolia
- 草丈:30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:1月14日/10月26日
- 花言葉:愛撫/気まま/上機嫌
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物
- 庭のスタイル:ロマンチックガーデン/かわいいお庭/スイーツガーデン/エスニックガーデン/カラーガーデン
- 購入方法:キャットテールを楽天で購入
キャットテールとは!?
キャットテールは学名Acalypha chamaedryfolia、別名では「アカリファ・レプタンス」や「レッド・キャットテール(red cat’s tail)」等とも呼ばれる中央アメリカおよびカリブ海地域が原産の多年草です。
キャットテールの語源(由来)
- 属名のAcalyphaは古代ギリシア語で「イラクサ」や「刺す」を意味する「ἀκᾰλήφη」からきています。
- 種小名のchamaedryfoliaはラテン語で「低い」「地面の」を意味する「Chamaedrys」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語からきており、草姿に由来します。
キャットテールの特徴(魅力)
- キャットテールは、開花期間がとても長く、季節を問わず持続的に花を咲かせ続ける所、ふさふさとした猫のしっぽのような可愛らしい花姿に、匍匐して広がる草姿が特徴の植物です。
- そのため園芸では、低メンテナンスでお庭の景観を長く維持したい人、お庭の中に可愛らしい雰囲気を演出したい人、地被植物として利用したりハンギング仕立てで植物を使いたい人などに向きます。
- 草姿は匍匐性、茎は柔軟で地面に沿って成長するため地被植物として利用する事が出来ます。また茎は重力に従い下垂するため、壁面のある場所やハンギングバスケット等で使用すると、側面に沿って茎葉が垂れ下がるため、優雅な雰囲気を演出する事が出来ます。
- 葉はふつう緑色ですが、幾つかの品種では白色(クリーム色)の班が入るため、明るい印象や柔らかな印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から晩秋まで夏も休みなく花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は植物上での日持ちが長く、美しい外観を1ヶ月以上保つ事が可能です。ただし雨などで泥水が花にかかると汚れて外観を著しく悪くする事があります。そのため、泥水がかからないようにハンギング仕立てにしたりマルチングをする等の対策を取っておくと良いかもしれません。
- 花は猫の尻尾のようにふさふさとして、触りたくなるような可愛らしさがあります。また赤色の花色も女性的で愛情深い印象を与えるため、花の外観ともよくマッチします。そのため、可愛い雰囲気のお庭やロマンチックガーデンなどによくあう植物です。
- キャットテールの仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「花壇の縁取り」「ハンギング」等があります。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- キャットテールの茎は基本的に立ち上がらずに横へと広がり茎葉が密に地表面を密に覆います。そのため、地被植物に使えます。ただし、土と接する部分が多いため、花が泥水で汚れやすい場合があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- キャットテールは花壇の縁取りに向いています。何故なら、草姿が匍匐して広がるため被覆能力が高く、花壇の縁どり資材なども茎葉で覆い自然な雰囲気を演出する事が出来るからです。また開花が長いため長期間に渡り花壇の縁を彩ることが出来ます。
- ハンギング仕立てとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて上や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- キャットテールは、茎葉が重力に従い上から下へと下垂する習慣があります。そのため、鉢植えなどに植えると、ふち部分から零れるように茎葉が枝垂れて側面を覆い、人工物と自然との境界を曖昧にして、ナチュラルな雰囲気を作り出すことが出来ます。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
キャットテールの草丈は約15(~30)cm、草姿は匍匐性、茎は匍匐した後に途中で立ち上がる事もあります。葉序は互生、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ1(~3.5)cm、幅は約0.5(~1.5)cm、葉身の形は卵形、葉はふち部分に鋸歯があります。花序は総状花序の様な形態をしており、花序の長さは約5(~10)cm、花は束生します。花弁はなく、紐状のものは雄花の雄蕊からなり、花の色は赤色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
キャットテールの園芸品種の紹介
楽天で購入 バリエガータは、葉の中にクリーム色の網目状の脈班が入ります。そのため、明るく柔らかな雰囲気をつくるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。また、クリーム色の葉色は柔らかで優しい雰囲気を作るため、ふわふわとした外観の可愛らしい花との相性も抜群です。どちらも、優しく可愛いらしい雰囲気をつくるためロマンチックガーデンなどによく合うでしょう。 | 楽天で購入 めめは、一般的なキャットテールよりも花穂が短く太い所が特徴です。そのため、丸みを帯びる外観をしており他のキャットテールよりも遥かに可愛らしい印象をあたえます。ふわふわとして触りたくなるような可愛いらしい花穂は、愛情を象徴する真っ赤な花色との相性がとてもよいです。そのため、ロマンチックガーデンなどにおすすめしたい品種になります。 |
ベニヒモノキの特徴や園芸品種
- 原産:マレーシア/ニューギニア
- 学名:Acalypha hispida
- 草丈:約100~300cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●青色●緑色●黒色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●赤色●桃色●紫色●青色●橙色●白色〇黒色●灰色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:6月22日
- 花言葉:愛撫/気まま/偽りのない心/誠の救世主
- 用途:開花期間長い/枝垂れる植物
- 購入方法:ベニヒモノキを楽天で購入
ベニヒモノキとは!?
ベニヒモノキは学名Acalypha hispida、別名では「アカリファ・ヒスピダ」や「シェニール・プラント(chenille plant)」等とも呼ばれるマレーシアおよびニューギニアが原産の常緑低木です。
ベニヒモノキの語源(由来)
- 属名のAcalyphaは古代ギリシア語で「イラクサ」や「刺す」を意味する「ἀκᾰλήφη」からきています。
- 種小名のhispidaはラテン語で「剛毛の」「毛におおわれた」を意味します。
- ベニヒモノキの由来は紅色のヒモのような花を咲かせる木を意味します。
ベニヒモノキの特徴(魅力)
- ベニヒモノキは、開花期間がとても長く、季節を問わず持続的に花を咲かせ続ける所、上から下へと垂れ下がる赤紐のような個性的な花姿が特徴の植物です。
- そのため園芸では、個性的な花を鑑賞する目的、お庭の中にエスニックでトロピカルな雰囲気をつくる目的などで育てられます。
- 樹形は直立、高さは最大300cmまで成長しますが、多くの場合は花の生産性維持のために春に切り戻しがされたり、挿し木で育てられるためコンパクトな外観となります。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から晩秋まで夏も休みなく花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 植物は雌雄異株のため、雄株と雌株がそれぞれ別にあり、雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。一般的に雄株の花は魅力的でないため、園芸では雌株が使用されます。
- 花は猫の尻尾のようにふさふさとして、触りたくなるような可愛らしさがあります。また赤色の花色も女性的で愛情深い印象を与えるため、花の外観ともよくマッチします。そのため、可愛い雰囲気のお庭やロマンチックガーデンなどにもよくあう植物です。
- ベニヒモノキを傷つけた時に出る透明の樹脂は触ると皮膚や粘膜を刺激して炎症を引き起こす事があります。
ベニヒモノキの樹高は約100(~300)cm、樹形は直立、枝は斜上またはアーチ状に広がる。葉序は互生、葉色は緑色、葉柄の長さ約4(~8)cm、葉身の長さ8(~20)cm、幅は約5(~14)cm、葉身の形は卵形または広卵形、葉はふち部分に鋸歯があります。花序は尾状花序、花序の長さは約15(~50)cm、花序は垂れ下がり咲きます。花弁はなく、紐状のものは雄花や雌蕊の一部からなり、花の色は赤色・紫色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ベニヒモノキの園芸品種の紹介
ホワイト・マルギニッド(Acalypha hispida ‘White Margined’)は、花序が白色(黄緑色)をしています。 |