ベンケイソウ(ムラサキベンケイソウ)は属の中に約33種がありアジア及びヨーロッパ、北アメリカが原産の多肉植物です。一般に園芸ではライムグリーンの明るい葉と巨大で華やかな花が魅力的なオオベンケイソウやチョコレートの様な葉色が魅力的なテレフィウム種、鉢植えで育てると茎が鉢縁から零れる様に垂れる魅力的な草姿が見られるミセバヤ等が親しまれます。
ベンケイソウ(ムラサキベンケイソウ)は夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫で育てやすいため、初心者にもおすすめの多年草(宿根草)です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てきます。
このページでは主に種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() 開花時期:8月~11月 | ![]() 開花時期:8月~11月 |
![]() ③ミセバヤ 開花時期:10月~11月 | ![]() 開花時期:9月~10月 |
原産:東アジア
学名:Hylotelephium spectabile(syn. Sedum spectabile)
草丈:約50cm
開花時期:8月~11月
花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色○
分類:多年草(宿根草)
誕生花:9月13日/9月26日/10月17日
花言葉:「静寂」「穏やか」「優しい心」「信じて従う」「機転がきく」
特徴:オオベンケイソウは学名Hylotelephium spectabile(syn. Sedum spectabile)、以前はセダム属にあり、昔から親しまれていた名前である事から現在も「セダム・スペクタビリス」や「セダム」の名称で流通している事が多いです。また別名では「ショウイー・ストーンクロップ(showy stonecrop)」や「アイスプラント(ice plant)」等とも呼ばれている東アジアを原産とする多年草(宿根草)です。属名のヒロテレフィウム(Hylotelephium)はギリシャ語で「森」を意味するヒロ(Hylo)とギリシャ語で「遠い恋人」を意味するテレフィウム(telephium)の2語からきており「森の遠い恋人」を意味しています。また種小名のスペクタビル(spectabile)は「美しい/壮観な」等の意味があり華やかな花の姿からきています。
オオベンケイソウの特徴(魅力)は、ぷにぷにとした肉質の可愛らしい茎や葉、全体的に白色に近い明るい色調でプラスチックの玩具を連想させる様なパステルグリーンの柔らかな葉色、圧倒的に大きく華やかな花の姿にあります。
オオベンケイソウの茎は基本的に途中で枝分かれすることがありません。垂直に何本も伸びる茎は、時の経過とともに広がる地面下の根茎から出ており何年も育てる事でふさふさとしたボリュームのある草姿が作られています。花は直径15cmの大きさで半球状にブロッコリーの様に盛り上がり、他のムラサキベンケイソウの花と比べても大きく華やかに咲く所が魅力です。開花は晩夏から晩秋まで続き、また花は乾燥しても魅力的と考えられる事もあるため冬の間もそのまま残されたりします。
園芸ではぷにぷにした可愛らしい葉の形と明るい葉色、華やかな花を鑑賞する目的で育てられます。比較的に背が高く花壇に植えておけば年をおうごとにボリューム感が出て、また鉢植えの中でコンパクトに育てれば玄関周り等に飾る事も出来ます。園芸品種には、ライムグリーンの明るい葉色と鮮やか桃色の花が玩具のブロックを連想させ可愛いお庭等にピッタリな「オータムジョイ」や葉の縁部分に白色の覆輪が入りスタイリッシュで洗練された雰囲気を感じさせる「フロスティムーン」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は晩夏~晩秋、花色は桃色や赤色、紫色や白色があり、個々の花は萼片5個に花弁5個で雄蕊は10本あり直径約1cm、花序は小花が密に集まり直径7~15cmの散房花序の様に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約50cm × 幅は約60cmまで成長します。葉色は緑色や黄色、白色で光沢があり、葉身は楕円形もしくは卵形、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
オオベンケイソウは挿し木や株分けにより増やす事が出来ます。育てる際は、夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫で育てやすい多年草(宿根草)ですが、長雨等により土壌が浸水したりすると根腐れを起こして株が弱ったり、また虫(ベンケイソウスガ)が葉を食害してボロボロになる事もあるため注意が必要でしょう。
![]() オオベンケイソウ(オータムジョイ)は別名「セダム・オータムジョイ」とも呼ばれており、ライムグリーンの明るい葉色と鮮やか桃色の花が子供の玩具のブロックを連想させる可愛らしい園芸品種です。高さは約50cm × 幅は約60cmまで成長する。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() オオベンケイソウ(オータムファイア)は別名「セダム・オータムファイア」とも呼ばれており、花の色が晩夏から秋が深まるにつれて明るい桃色から赤錆色へと変わる魅力的な園芸品種です。また花のない時期も、ライムグリーンの明るい葉がカラーリーフとして楽しませてくれます。高さは約50cm × 幅は約60cmまで成長する。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() オオベンケイソウ(ブリリアント)は別名「セダム・ブリリアント」とも呼ばれており、光沢のライムグリーンの明るい葉色と柔らかな桃色の花がふんわり柔らかな雰囲気をつくりロマンチックなお庭等によく合う園芸品種です。高さは約50cm × 幅は約60cmまで成長する。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() オオベンケイソウ(アイスバーグ)は別名「セダム・アイスバーグ」とも呼ばれており、光沢のライムグリーンの明るい葉色と上品な白色の花が爽やかでナチュラルな魅力をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約40cm × 幅は約40cmまで成長する。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() オオベンケイソウ(フロスティムーン)はライムグリーンの葉に白色の覆輪が入る園芸品種で、葉に入る白色の覆輪が全体的に引き締まった印象を与え、白色の花との相性もよく洗練された雰囲気のお庭等によく合います。高さ約50cm × 幅は約50cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() オオベンケイソウ(スターダスト)は別名「セダム・スターダスト」とも呼ばれており、青緑色の温もりを感じさせる葉色と上品な白色の花が爽やかでナチュラルな魅力をつくる魅力的な園芸品種です。。高さ約50cm × 幅は約40cmまで成長します。 |
原産:アジア/ヨーロッパ
学名:Hylotelephium telephium
草丈:約30~75cm
開花時期:8月~11月
花色:赤色●桃色●黄色●白色〇
葉色:緑色●紫色●茶色●黒色●
分類:多年草(宿根草)
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:9月26日
花言葉:「穏やか」「静寂」「信じて従う」「機転がきく」
特徴:ベンケイソウ(テレフィウム)は学名Hylotelephium telephium(syn. Sedum telephium)、以前はセダム属にあり、昔から親しまれていた名前である事から現在も「セダム・テレフィウム」の名称で流通している事が多いです。また別名では「ウィッチズ・マネーバックス(Witch’s Moneybags)」等とも呼ばれているアジア及びヨーロッパを原産とする多年草(宿根草)です。属名のヒロテレフィウム(Hylotelephium)はギリシャ語で「森」を意味するヒロ(Hylo)とギリシャ語で「遠い恋人」を意味するテレフィウム(telephium)の2語からきており「森の遠い恋人」を意味しています。また種小名のテレフィウム(telephium)はテーレポス王への献名です。
ベンケイソウ(テレフィウム)は、多くの栽培品種でビターなチョコレートを連想させる光沢のある黒い葉色をしており、また垂直に伸びる洗練された草姿、オオベンケイソウには劣るものの半球状に咲く華やかな花の姿等が魅力です。
ベンケイソウ(テレフィウム)の茎は基本的に途中で枝分かれすることがなく、垂直に何本も伸びる茎は、短い根茎から出ており長く育てる事でボリュームのある草姿が作られています。花は直径7~10cmの大きさで半球状にブロッコリーの様に盛り上がり、開花は晩夏から晩秋まで続き、また花は乾燥しても魅力的と考えられる事もあるため冬の間もそのまま残されたりします。
園芸では甘いスイーツを連想させる様な美しい葉と可愛らしい花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。比較的に背が高く花壇に植えておけば年をおうごとにボリューム感が出て、また鉢植えの中でコンパクトに育てれば玄関周り等に飾る事も出来ます。園芸品種には、ビターなチョコレートと甘酸っぱいベリーの組み合わせを連想させる様な甘くリッチな雰囲気を出す「パープルエンペラー」や殆ど黒色をした濃い赤茶色の葉色と濃い赤色の花が重厚感と落ち着いた雰囲気をつくり格式高いお庭等に合いそうな「ダークマジック」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は晩夏~晩秋、花色は桃色や赤色、黄色や白色があり、個々の花は萼片5個に花弁5個で雄蕊は10本あり直径約0.5~1cm、花序は小花が密に集まり直径7~10cmの散房花序の様に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約30(75)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や紫色、茶色や黒色で光沢があり、葉身は楕円形もしくは卵形、葉序は互生葉序もしくは対生葉序か輪生葉序で可変的につきます。
ベンケイソウ(テレフィウム)は挿し木や株分けにより増やす事が出来ます。育てる際は、夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫で育てやすい多年草(宿根草)ですが、長雨等により土壌が浸水したりすると根腐れを起こして株が弱ったり、また虫(ベンケイソウスガ)が葉を食害してボロボロになる事もあるため注意が必要でしょう。
![]() ベンケイソウ(パープルエンペラー)はビターチョコレートや甘酸っぱいベリーを連想させる様な葉や花が、お菓子が集まった様な可愛らしいお庭や大人の雰囲気漂うロマンチックな雰囲気のお庭等にピッタリな園芸品種です。高さは約50cm × 幅は約50cmまで成長する。 | ![]() ベンケイソウ(マトローナ)は株全体が灰みを帯びたくすんだ色をしており、何処か色褪せていく記憶を呼び起こさせる様なノスタルジックな雰囲気が漂う魅力的な園芸品種です。高さ約75cm × 幅は約50cmまで成長します。 | ![]() ベンケイソウ(レッドカリ)は鮮やかな赤色(~濃い桃色)の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。また花のない時期も灰みを帯びた緑色から黒色の美しい葉をカラーリーフとして楽しむ事ができます。高さは約50cm × 幅は約50cmまで成長する。 |
![]() ベンケイソウ(ダークマジック)は殆ど黒色をした濃い赤茶色の葉と濃い赤色の花が重厚感と落ち着いた雰囲気をつくるため、ゴシック調の格式が高そうなお庭等によく合いそうな園芸品種です。高さ約50cm × 幅は約50cmまで成長します。 | ![]() ベンケイソウ(ゼノックス)は一般的な種と比べて背が低くコンパクトな草姿をしており、殆ど黒色をした光沢のある濃い赤紫色の葉と柔らかな桃色の花が、チョコレートとラズベリーが入る甘酸っぱいスイーツを連想させる様な魅力的な園芸品種です。高さ約30cm × 幅は約30cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() サンダーヘッド (* ˙-˙ p楽天で購入q |
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原産:日本
学名:Hylotelephium sieboldi
草丈:約10~25cm
分類:多年草(宿根草)
開花時期:10月~11月
花色:桃色●
葉色:緑色●黄色●
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:9月17日/10月15日/10月25日
花言葉:「つつましさ」「大切なあなた」
特徴:ミセバヤは学名Hylotelephium sieboldii、別名「たまのお」や「ヒロテレフィウム・シーボルディ」等とも呼ばれている東アジアを原産とする多年草(宿根草)です。日本固有種で古くから栽培され全国各地に分布しており、山地や谷間の岩場等に自生しています。和名「ミセバヤ」の由来は高野山の法師が「君に見せばや(見せたい)」と詠んだ和歌に因んで名付けられたと言われています。属名のヒロテレフィウム(Hylotelephium)はギリシャ語で「森」を意味するヒロ(Hylo)とギリシャ語で「遠い恋人」を意味するテレフィウム(telephium)の2語からきており「森の遠い恋人」を意味しています。また種小名「シーボルディ(sieboldii)」は長崎のオランダ商館に医師として来日したシーボルトに由来しています。
ミセバヤの特徴(魅力)は、鉢植えや花壇縁等に植えると枝垂れるように下垂する草姿や、ぷにぷにと肉質でまん丸の形をした可愛らしい葉、白色の粉を帯びた様な青緑色の温もりを感じさせる葉色、桃色の小花が半球状に密に集まり咲く可愛らしい花姿にあります。
ミセバヤの茎は短い根茎から出ており、基本的に途中で枝分かれすることがなく斜上もしくは下垂する様に最大30cmまで伸びていきます。葉は長さ1~1.5cmの円形で、茎を囲うように3個つくのが特徴で、また色は青緑色をしますが縁部分のみ赤色になり、秋になると全体が紅葉します。
園芸ではぷにぷにした可愛らしい葉の形と明るい葉色、鉢縁や岩壁等を下垂する様に伸びる優雅な草姿を鑑賞する目的で育てられます。そのため一般的には鉢植えで育てられる事が多く、乾燥に強い事からロックガーデンや花壇の縁どり等に利用される事もあります。園芸品種には、淡緑色とクリーム色のパステル調の2色の葉色が捉えどころのないピュアでロマンチックな雰囲気をつくる班入りミセバヤや一般的な種より小さな「ヒダカミセバヤ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は秋から晩秋、花色は桃色、個々の花は花弁5個の5数花で直径約1cm、花序は小花が半球状に密に集まり散房花序に花が咲きます。草姿は這性もしくは斜上に伸び高さ約10(25)cm × 幅は約20(50)cmまで成長します。葉色は緑色で黄色の班が入る事もあり、葉身は円形もしくは卵形、葉序は輪生葉序につきます。
ミセバヤは挿し木や株分けにより増やす事が出来ます。育てる際は、夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫で育てやすい多年草(宿根草)ですが、長雨等により土壌が浸水したりすると根腐れを起こして株が弱ったり、また虫(ベンケイソウスガ)が葉を食害してボロボロになる事もあるため注意が必要でしょう。
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原産:日本/東アジア/ロシア
学名:Hylotelephium erythrostictum(syn. Sedum erythrostictum)
草丈:約30~70cm
分類:多年草(宿根草)
開花時期:9月~10月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月13日/9月26日/10月17日
花言葉:「静寂」「穏やか」「優しい心」「信じて従う」「機転がきく」
特徴:ベンケイソウは学名Hylotelephium erythrostictum(syn. Sedum erythrostictum)、別名では「コベンケイソウ」や「ガーデン・ストーンクロップ(garden stonecrop)」等とも呼ばれている日本及び東アジア、ロシアを原産とする多年草(宿根草)です。日本では本州中北部から九州にかけて分布して山地や草原等に自生しています。和名「ベンケイソウ」の由来は、茎葉を捨ててもそこから芽を出す生命力の強さが武蔵坊弁慶を連想させる事から名付けられたとされています。
ベンケイソウは、園芸でも人気の高いオオベンケイソウと比べると全体が小ぶりな所が特徴です。ぷにぷにとした可愛らしい肉質の茎や葉や、全体的に白みを帯びた光沢のある青緑色をした明るい葉色、小花が密に集まる半球状の華やかな花の姿等が魅力です。
開花時期は秋から中秋、花色は桃色と白色、個々の花は花弁5個の5数花で、花序は小花が密に集まり散房花序の様に花が咲きます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約30(70)cm × 幅は約30(70)cmまで成長します。葉色は緑色で黄色の班が入る事もあり、葉身は楕円形もしくは卵形で長さ約6(10)cm × 幅は約2(4)cmになり、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ベンケイソウは挿し木や株分けにより増やす事が出来ます。育てる際は、夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫で育てやすい多年草(宿根草)ですが、長雨等により土壌が浸水したりすると根腐れを起こして株が弱ったり、また虫(ベンケイソウスガ)が葉を食害してボロボロになる事もあるため注意が必要でしょう。
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