オレガノは属の中に約57種がありヨーロッパ及びアジア、アフリカに分布する多年草です。一般に園芸では、食用として栽培されマイルドな味わいから幅広い料理に利用されているマジョラム、マジョラムと比べると刺激的な風味と香りがあり主に料理用として栽培され、また鑑賞用としても育てられるブルガリ種、苞葉が幾重にも重なり桃色の花がロマンチックな雰囲気を抱かせるロタンディフォリウム種等が親しまれています。
オレガノは一般的に夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫ですが、1部種では寒さに弱かったり、また夏の高温多湿を苦手にしている場合があります。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てきます。
このページでは主に種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
原産:地中海沿岸/トルコ/西アジア/アラビア半島
学名:origanum Majorana
草丈:約15cm~60cm
開花時期:6月~9月
花色:紫色●桃色●白色〇
分類:多年草
耐寒性:強い
耐暑性:普通
誕生花:11月29日
花言葉:「常に幸福」「恥じらい」「赤面」
特徴:マジョラムは学名Origanum majorana、別名「マヨラナ」や「スイート マジョラム(sweet marjoram)」とも呼ばれる地中海沿岸及びトルコ、西アジア、アラビア半島が原産の多年草です。
マジョラムの語源(由来)
- 属名のオレガノ(Origanum)はギリシャ語で「山」を意味する「oros」と「喜び」を意味する「ganos」の2語からきており、山に自生している事と恐らく外観が美しい事に由来します。
- 種小名マジョラナ(majorana)の由来はラテン語のメジャー(major)からきており「大きい」を意味しています。
マジョラムの特徴(魅力)
- 葉の香りは「木の香り」「柑橘系」「辛い」等に例えられます
- 料理用ハーブとして古くから利用されています
- ↳ブルガリス種と比べて刺激が少なくマイルドで食べやすい所が魅力です
- 薬効としては抗菌・殺菌作用や作動記憶の向上等が期待出来ます
- 種で容易に増やせるため大量植栽しやすい
マジョラムの茎はよく枝分かれして、直立もしくは匍匐した後に途中で立ち上がり高さ最大60cmまで成長する事が出来ます。葉は薄ら毛が生え触ると滑らかな手触りがあり、葉の形は長さ3cmまでの卵形をしています。花は緑色の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から小さな小花を出して穂状(穂状花序)に咲き、さらに円錐状に多数の花穂が集まりボリュームある花姿をつくります。
開花時期は初夏から秋、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で下唇が3裂しており、花序は小花が穂状花序に集まり、さらに花穂が円錐状に集まり花を咲かせます。草姿は直立もしくは匍匐して高さ約15(60)cm × 幅は約15(60)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色(~薄黄色)の班が入り、葉身は卵形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
マジョラムの香りと効果
マジョラムの香りは、「木の香り」「柑橘系」「スパイシー」と表現される比較的にマイルドな香りがあり、風味(フレーバー)は少し辛く柑橘系の甘味を感じさせます。マジョラムの香りの由来となる精油には「テルピネオール」「サビネン」「テルピネン」等が含まれており、特にテルピネオールの精油の効果には、株式会社ファンケルが研究発表した「作動記憶に関わる脳領域の活動を高める効果」があり会話能力や読み書き能力を高める効果や、また認知症の予防効果等が期待されています。
テルピネオールの香りは「木の香り」「柑橘系」「ライラック」「フローラル」等に例えられる爽やかで優しい香りです。また口の中に入れるとウッディな中に柑橘類の甘みを感じさせるマイルドな風味(フレーバー)があります。一般に植物では月桂樹やローズマリー、マジョラム等に含まれており、食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。テルピネオールの精油の効果には、株式会社ファンケルが研究発表した「作動記憶に関わる脳領域の活動を高める効果」があり会話能力や読み書き能力を高める効果や、また認知症の予防効果等が期待されています。またカビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用があります。
サビネンの香りは「木の香り」「柑橘系」「スパイシー」等に例えられる爽やかで優しい香りです。また口の中に入れるとウッディで辛さを感じさせる風味(フレーバー)があります。一般に植物ではマジョラム等に含まれており、黒胡椒の辛みに寄与する成分の1つです。
テルピネンの香りは「木の香り」「柑橘系」「スパイシー」等に例えられる爽やかでシャープな香りです。また口の中に入れるとウッディや柑橘系、辛さを感じさせる風味(フレーバー)があります。一般に植物ではマジョラムやカルダモン等に含まれており、香水等の原料に利用されています。
マジョラムの利用方法
マジョラムは葉の部分が食用として利用されています。使い方は二通りで、新鮮なままフレッシュな葉を利用したり、乾燥させて風味を凝縮させた後に利用したりします。味は同属の近縁種のオレガノ(ブルガリ種)とよく比較されますが、マジョラムはオレガノ(ブルガリ種)と比べてマイルドな風味で刺激が少なく食べやすい所が魅力です。
新鮮な葉は、スープの仕上げに香りの良いマジョラムの葉を刻んで上から振り掛けたり。また新鮮なマジョラムの葉を刻んでソースに混ぜこみ、肉料理等にマジョラムソースをかけて食べられたりします。
乾燥させた葉は一般的に調味料の様につかわれます。例えばポテトサラダに混ぜ込んだり、肉や魚の下味として使われたり、またハーブティーにして飲用される事もあります。
マジョラムをハーブティーとして楽しむ場合は「乾燥させた葉」を利用します。マジョラムの葉を小さじ1杯とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて3~4分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。
マジョラムの栽培
園芸では、一般的に香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられます。育てる際は、健康的な成長を促すためによく日がよく当たり肥沃な土壌で育てましょう。基本的には夏の暑さに強い一方で、冬の寒さに弱いため冬越しさせる場合は管理に注意が必要です。増やす方法は挿し木や株分け、種を撒くことで増やせます。
マジョラムの収穫
マジョラムの葉の収穫は、播種後2ヶ月程度で可能になってきます。植物の高さが15cm以上になったら必要に応じて切り戻しのついでに収穫を行いましょう。切り戻しする事で新しい成長も促され収穫出来る葉の量もふえます。また花が咲くと葉の味が著しく落ちるため、蕾が出来たら切り戻しを行い花が咲かないようにしましょう。
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原産:地中海沿岸
学名:origanum vulgare
草丈:約30cm~90cm
開花時期:6月~8月
花色:紫色●桃色●白色〇
分類:多年草
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:11月15日
花言葉:「富」「輝き」「財産」「自然の恵み」「あなたの苦痛を除きます」
特徴:オレガノ(ブルガリ種)は学名Origanum vulgare、一般的に「オレガノ」と呼ぶとこの種(O. vulgare)を指しており、別名「ハナハッカ」や「ワイルド マジョラム(wild marjoram)」とも呼ばれる地中海沿岸が原産の多年草です。
オレガノ(ブルガリ種)の語源(由来)
- 属名のオレガノ(Origanum)はギリシャ語で「山」を意味する「oros」と「喜び」を意味する「ganos」の2語からきており、山に自生している事と恐らく外観が美しい事に由来します。
- 種小名のブルガリ(vulgare)はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味します。
オレガノ(ブルガリ種)の特徴(魅力)
- 葉の香りは「木の香り」「辛い」「樟脳」等に例えられます
- 料理用ハーブとして古くから利用されています
- ↳マジョラムと比べて刺激的で苦味と辛みのある風味が魅力です
- 薬効としては抗菌・殺菌作用や抗酸化作用等があります
- 個々の花は非常に小さく可憐な一方で大量に咲くため装飾的です
- ↳濃い色の萼と薄い色の花の対比が美しい
- ↳ただし花が咲くと葉の風味が落ちます
- ↳花が美しい鑑賞用の品種もある(概ね葉の味は落ちます)
- 地面下の根茎で広がる
- 種で容易に増やせるため大量植栽しやすい
- ほったらかしでも育つ程に丈夫で育てやすい
オレガノ(ブルガリ種)は地面下の根茎で広がりながら、直立する茎を約30~90cm伸ばし成長します。葉は毛が生えるものと生えないものがあり、葉の形は長さ1~4cmまでの卵形をしています。花は非常に小さく薄紫色の小花が穂状(穂状花序)に咲き、さらに円錐状に多数の花穂が集まりボリュームある花姿をつくります。
開花時期は初夏から秋、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で下唇が3裂して、花序は小花が穂状花序に集まり、さらに花穂が円錐状に集まり花を咲かせます。草姿は直立もしくは傾状茎で地下茎により広がり高さ約30(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色、葉身は卵形で、葉序は対生葉序につきます。
オレガノ(ブルガリ種)の香りと効果
オレガノ(ブルガリ種)の香りは、「辛い」「木の香り」「樟脳」と表現される香りで、風味(フレーバー)は辛味と苦味がありスッとした清涼感を感じさせます。オレガノ(ブルガリ種)の香りの由来となる精油には「カルバクロール(30~80%)」を主体にして「チモール」等が含まれており、特にカルバクロールの精油には、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
カルバクロールの香りは「辛い」「木の香り」「樟脳」等に例えられる刺激的な香りです。また口の中に入れるとウッディで辛く薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではオレガノやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。またカルバクロールの精油には様々な効果があり、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
チモールの香りは「薬」「タイム」「樟脳」等に例えられる爽やかな香りです。また口の中に入れるとウッディで薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではジャコウソウやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料、歯磨き粉やうがい薬等に利用されています。またチモールの精油は抗菌・殺菌作用があり、カビやバクテリアの増殖を抑制したり殺菌するため、食品の腐敗を防ぐ効果や、口内のバクテリアを退治して口の中を爽やかにする効果等が期待できます。
オレガノ(ブルガリ種)の利用方法
オレガノ(ブルガリ種)は葉の部分が食用として利用されています。一般的には乾燥させた葉を利用しますが、新鮮な葉を利用する事も可能です。
乾燥させた葉は一般的に調味料の様に使われます。例えばポテトサラダに混ぜ込んで風味を付けたり、肉や魚の下味として臭い消しと風味付けに使われたり、またハーブティーにして飲用される事もあります。
オレガノ(ブルガリ種)をハーブティーとして楽しむ場合は「乾燥させた葉」を利用します。マジョラムの葉を小さじ1杯とワンカップのお湯を(180~200ml)をポットに入れて3~4分間蒸らします。蒸らす間はポット蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーをカップに移します。その際、お好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。
オレガノ(ブルガリ種)の栽培
園芸では、香りの良い葉を収穫する目的でハーブガーデン等で育てられたり、美しい花やカラーリーフ(イエローリーフ等)を鑑賞する目的で育てられます。園芸品種には美しいイエローリーフが魅力的な「ゴールデンオレガノ」や高さが約15cmと非常に背が低い「コンパクツム」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
育てる際は、夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どないため、ほったらかしで育つ程に丈夫です。ただし根茎やこぼれ種によって広範に広がり雑草化する可能性もあるため、そこは注意が必要でしょう。
オレガノ(ブルガリ種)の収穫
オレガノ(ブルガリ種)の葉の収穫は、植物の高さが15cm以上になったら必要に応じて切り戻しのついでに収穫を行いましょう。切り戻しする事で新しい成長も促され収穫出来る葉の量もふえます。また花が咲くと葉の味が著しく落ちるため、蕾が出来たら切り戻しを行い花が咲かないようにしましょう。
オレガノ(ヒルトン)は舌を麻痺させる程にピリッとした辛みのある風味豊かな葉をもつ料理用として栽培される品種で、開花期間中は白色の花が咲きます。高さ約30(45)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。 | オレガノ(オーレム)は別名「ゴールデンオレガノ」とも呼ばれ、美しいイエローゴールドの葉が魅力的な園芸品種です。一般的に鑑賞用として扱われており、香りや風味は劣り食用としてはあまり利用されていません。高さ約30cm × 幅は約45cmまで成長します。 |
オレガノ(コンパクツム)は一般的な種と比べて非常に背がとても低く、また香りのよい葉から料理用として栽培される品種です。花は薄桃色の花を咲かせます。高さ約15cm × 幅は約30cmまで成長します。 | オレガノ(カントリークリーム)は緑色に白色(黄色)の覆輪が入り鑑賞としても利用される品種で、葉は香りがよく料理用としても栽培されています。高さ約60cm × 幅は約45cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
ウェストエーカーゴールドは黄金葉が美しい園芸品種です。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ギリシャ
学名:origanum dictamnus
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:オレガノ(ディクタムナス)は学名origanum dictamnus、別名「ディタニー・オブ・クレタ(dittany of Crete)」や「ホップ・マジョラム(hop marjoram)」とも呼ばれる多年草です。ギリシャを原産としておりクレタ島に自生しています。
オレガノ(ディクタムナス)の語源(由来)
- 属名のオレガノ(Origanum)はギリシャ語で「山」を意味する「oros」と「喜び」を意味する「ganos」の2語からきており、山に自生している事と恐らく外観が美しい事に由来します。
- 種小名のディクタムナス(dictamnus)の由来はクレタ島にある「ディクティ山(Dicte)」からきており、自生地に由来します。
オレガノ(ディクタムナス)の特徴(魅力)
- 茎や葉は羊毛の様な毛が密生してビロードの様な質感をもちます
- 葉は小さく円形で砂糖菓子の様な可愛らしい見た目をしています
- ↳葉はオレガノ(ブルガリ種)に似て「刺激的」な香り
- ↳料理用ハーブとして利用されますが毛深い事から好みがわかれます
- ↳他のオレガノと比べて穏やかな風味で食べやすい所が魅力です
- 薬効としては抗菌・殺菌作用や抗酸化作用等があります
- 花は丸い苞葉が重なりポップの様な可愛らしい花の形をしており
- ↳苞葉はクリーム色から成熟するにつれて赤色(~桃色)へと変わりします
- ハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られる
オレガノ(ディクタムナス)の茎は白色の毛が密生しており、斜状もしくは匍匐する様に広がり高さ約30cm幅約60cmまで成長します。葉は非常に小さく丸みをおびており長さ2.5cm程度の卵形(~円形)をしており、全体に白色の毛が密生しているためシルバーリーフの様な外観をつくります。花は緑色の丸い苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉は成熟すると赤色(~桃色)へと色がかわり非常に装飾的です。
開花時期は初夏から秋、花色は白色もしくは薄桃色、個々の花は唇形で、花序は小花が集まり穂状花序に花を咲かせます。草姿は茎が斜状に伸びてドーム状になり高さ約15(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生しており、葉身は卵形から円形、葉序は対生葉序につきます。
オレガノ(ディクタムナス)の香りと効果
オレガノ(ディクタムナス)の香りは、「辛い」「木の香り」「樟脳」と表現される比較的にマイルドな香りがあり、風味は他のオレガノと比べてマイルドです。オレガノ(ディクタムナス)の香りの由来となる精油には「カルバクロール」や「チモール」等が含まれており、特にカルバクロールの精油には、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
カルバクロールの香りは「辛い」「木の香り」「樟脳」等に例えられる刺激的な香りです。また口の中に入れるとウッディで辛く薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではオレガノやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。またカルバクロールの精油には様々な効果があり、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
チモールの香りは「薬」「タイム」「樟脳」等に例えられる爽やかな香りです。また口の中に入れるとウッディで薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではジャコウソウやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料、歯磨き粉やうがい薬等に利用されています。またチモールの精油は抗菌・殺菌作用があり、カビやバクテリアの増殖を抑制したり殺菌するため、食品の腐敗を防ぐ効果や、口内のバクテリアを退治して口の中を爽やかにする効果等が期待できます。
オレガノ(ディクタムナス)の栽培
オレガノ(ディクタムナス)は乾燥に強い植物ですが一方でジメジメとした過湿を苦手にしており、長雨等による浸水は基本的に許容しません。そのため、出来るだけ雨の当たらない場所に植えたり土の排水性を高めておくなどの対策が必要でしょう。その他に関しては夏の暑さに強く、また冬の寒さにも強いため育てやすい多年草です。増やし方は挿し木や自家採種した種を撒く事で増やせます。
ディクタムナス |
原産:地中海沿岸
学名:Origanum syriacum
草丈:約30~100cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:シリアンオレガノは学名Origanum syriacum、別名「マジョラナ・シリアカ(Majorana syriaca)」とも呼ばれる多年草です。地中海沿岸を原産としており岩や石の多い場所に自生しています。
シリアンオレガノの語源(由来)
- 属名のオレガノ(Origanum)はギリシャ語で「山」を意味する「oros」と「喜び」を意味する「ganos」の2語からきており、山に自生している事と恐らく外観が美しい事に由来します。
- 種小名のシリアカム(syriacum)はラテン語で「シリア」を意味しており、自生地に由来します。
シリアンオレガノの特徴(魅力)
- 葉は白色の毛が密生して砂糖菓子を連想させます
- ↳葉の香りはオレガノ(ブルガリ種)に似て「木の香り」「辛い」「樟脳」等に例えられます
- ↳料理用ハーブとして古くから利用されています
- ↳オレガノに似て刺激的で苦味と辛みのある風味が魅力です
- 薬効としては抗菌・殺菌作用や抗酸化作用等があります
- 花はマジョラムに似て苞葉が幾重にも重なり小花を保護しています
- ↳花が咲くと葉の風味が落ちます
シリアンオレガノの茎は白色の毛が密生しており、分枝がよく高さ100cmまで成長してドーム状の草姿をつくります。葉は非常に小さく長さ2cm程度の卵形で、全体に白色の毛が密生しているためシルバーリーフの様な外観をつくります。花は緑色の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から小さな小花を出して穂状(穂状花序)に咲きます。
開花時期は初夏から秋、花色は白色もしくは薄桃色、個々の花は唇形で下唇が3裂しており、花序は小花が穂状花序に集まり、さらに花穂が円錐状に集まり花を咲かせます。草姿は直立でドーム状の草姿になり高さ約30(100)cm × 幅は約30(100)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生しており、葉身は卵形、葉序は対生葉序につきます。
シリアンオレガノの香りと効果
シリアンオレガノの香りは、「辛い」「木の香り」「樟脳」と表現される比較的にマイルドな香りがあり、風味(フレーバー)は辛味と苦味がありスッとした清涼感を感じさせます。シリアンオレガノの香りの由来となる精油には「カルバクロール」や「チモール」等が含まれており、特にカルバクロールの精油には、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
カルバクロールの香りは「辛い」「木の香り」「樟脳」等に例えられる刺激的な香りです。また口の中に入れるとウッディで辛く薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではオレガノやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。またカルバクロールの精油には様々な効果があり、寒い季節も体を温かく保つ保温作用や、カビやバクテリアによる食品の腐敗を防ぐ抗菌・殺菌作用、また体内で増えた活性酸素を除去して老化やガンを防ぐ抗酸化作用等があります。
チモールの香りは「薬」「タイム」「樟脳」等に例えられる爽やかな香りです。また口の中に入れるとウッディで薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではジャコウソウやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料、歯磨き粉やうがい薬等に利用されています。またチモールの精油は抗菌・殺菌作用があり、カビやバクテリアの増殖を抑制したり殺菌するため、食品の腐敗を防ぐ効果や、口内のバクテリアを退治して口の中を爽やかにする効果等が期待できます。
シリアンオレガノの利用方法
シリアンオレガノは葉の部分が食用として利用されています。一般的には乾燥させた葉を利用しますが、新鮮な葉を利用する事も可能です。乾燥させた葉は一般的に調味料の様に使われており、例えばポテトサラダに混ぜ込んで風味を付けたり、肉や魚の下味として臭い消しと風味付けに使われたりします。
シリアンオレガノの栽培
シリアンオレガノは乾燥に強い植物ですが一方でジメジメとした過湿を苦手にしており、長雨等による浸水は基本的に許容しません。そのため、出来るだけ雨の当たらない場所に植えたり土の排水性を高めておくなどの対策が必要でしょう。その他に関しては夏の暑さに強く、また冬の寒さにも強いため育てやすい多年草です。増やし方は挿し木や自家採種した種を撒く事で増やせます。
シリアンオレガノ |
原産:トルコ/シリア/キプロス
学名:origanum laevigatum
草丈:約20cm~60cm
開花時期:6月~9月
花色:紫色●桃色●
分類:多年草
耐寒性:強い
耐暑性:強い
特徴:オレガノ(ラエビガタム種)は学名Origanum laevigatum、別名「スムース オレガノ(smooth oregano)」とも呼ばれるキプロス及びトルコ、シリアが原産の多年草です。
オレガノ(ラエビガタム種)の最大の魅力は非常に装飾的な花姿にあり、茎の頂部に紫色の小花と苞葉が集まりボリュームある花を咲かせます。また地面下に地下茎があり広範に広がって地面を被覆する事からグランドカバーとして利用される事もあります。
園芸品種には、濃い紫色の苞葉と薄紫色の小花が上品な魅力がある「ヘレンハウゼン」や薄桃色の花がロマンチックな雰囲気を抱かせる「ローゼンクッペル」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は初夏から秋、花色は紫色や桃色があり、個々の花は唇形で下唇が3裂して、花序は小花と花穂が集まり円錐花序もしくは散形花序の花を咲かせます。草姿は直立もしくは傾状茎で地下茎により広がり高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色、葉身は卵形もしくは楕円形で、葉序は対生葉序につきます。
オレガノ(ラエビガタム種)は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫ですが、やや過湿を苦手にしているため土壌の排水性を高めておくとよいでしょう。
オレガノ(ヘレンハウゼン)は濃い紫色の苞葉と薄紫色の小花が集まり咲く花姿が非常にボリューミーで上品な魅力のある園芸品種です。高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | オレガノ(ローゼンクッペル)は濃い紫色の苞葉と薄桃色の小花が集まり咲く花姿が非常にボリューミーで上品な魅力のある園芸品種です。高さ約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。 |
原産:トルコ/アルメニア
学名:origanum Rotundifolium
草丈:約10cm~30cm
開花時期:6月~9月
分類:多年草
特徴:オレガノ(ロタンディフォリウム種)は学名Origanum rotundifolium、別名「ラウンド リーブ オレガノ(round-leaved oregano)」とも呼ばれるトルコ及びコーカサス地方が原産の多年草です。
オレガノ(ロタンディフォリウム種)の語源(由来)
- 属名のオレガノ(Origanum)はギリシャ語で「山」を意味する「oros」と「喜び」を意味する「ganos」の2語からきており、山に自生している事と恐らく外観が美しい事に由来します。
- 種小名のロタンディフォリウム(rotundifolium)はラテン語で「丸い/円形の」を意味する「rotundus」と「葉」を意味する「folium」の2語からきており、葉(苞葉)の形に由来しています。
オレガノ(ロタンディフォリウム種)の特徴(魅力)
- 丸い苞葉が重なり咲く可愛らしい花姿
- ↳花が落ちても苞葉は長く残るため長期間楽しめる
- ↳ドライフラワーとしても楽しまれる
- ハンギングバスケットに植えると優美に枝垂れる枝葉が見られる
開花時期は初夏から晩夏、花はクリーム色から桃色(~紫色)の苞葉が幾重にも重なり小花を保護しており、苞葉の中から小さな紫色(~桃色)の小花を出して穂状花序に花を咲かせます。茎は斜状もしくは匍匐する様に伸びて高さ約10(30)cm × 幅は約10(30)cmまで成長します。葉色は緑色や黄色があり、葉身は円形もしくは卵形になり、葉序は対生葉序につきます。
オレガノ(ロタンディフォリウム種)の栽培
ケントビューティー | アメジストフォール | ディングルフェアリー |
園芸では、オレガノ(ロタンディフォリウム種)の美しい苞葉やハンギングバスケット等から下垂する美しい草姿を鑑賞する目的で育てられます。園芸品種には、垂れ下がる優美な草姿と美しい桃色の苞葉が魅力的な「ケントビューティー」や桃色の苞葉が細長く連なり下垂する様に咲く花姿が魅力的な「アメジストフォール」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こす原因になります。多湿にならない様に土壌の排水性を高めておいたり、管理のしやすい鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理すると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
オレガノ(ケントビューティー)は垂れ下がる優美な草姿と、丸みのあるクリーム色と桃色の苞葉が魅力的な園芸品種です。高さ約10(30)cm × 幅は約10(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | オレガノ(ディングルフェアリー)は非常に分枝がよくドーム状の草姿を作り、クリーム色と薄桃色の苞葉がロマンチックな雰囲気を出す魅力的な園芸品種です。高さ約10(30)cm × 幅は約10(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
オレガノ(アメジストフォール)は桃色の苞葉が細長く連なり下垂する様に咲く花姿が魅力的な園芸品種です。高さ約10(30)cm × 幅は約10(30)cmまで成長します。 | キリガミ(ミルフィーユリーフ) (´・ω・)p楽天で購入q |
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