ランタナ属(シチヘンゲ属)の種は約112種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、34種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ランタナ属(シチヘンゲ属)の簡易比較

学名:Lantana camara
生活形:常緑低木・半常緑低木
生育型:分枝型・ツル型
樹高:約50~200cm※原種は他の植物を支えにして高さ600cmに達します。
開花:周年(主な開花期は5月~11月)
花色:赤色・桃色・橙色・黄色・白色
葉色:緑色・黄色
備考:基本的に分枝型でドーム状に盛り上がる樹形となります。花の色がとても豊富で、花の成熟度で花の色が変化するため、花序の中央と外側で色が異なることが多いです。

学名:Lantana montevidensis
生活形:常緑亜低木・半常緑亜低木
生育型:匍匐型
樹高:約20~50cm
開花:周年(主な開花期は5月~11月)
花色:紫色・白色
葉色:緑色
備考:匍匐型で地表を這ったり、岩壁を枝垂れるため、地被植物として利用できます。葉は小ぶりなため繊細な見た目をしています。
■ランタナ属(シチヘンゲ属)の主な種と園芸品種の紹介
●主な原種
ランタナ




ランタナとは!
ランタナ(学名: Lantana camara)は、別名で「ランタナ・カマラ」「七変化(シチヘンゲ)」「コモン・ランタナ(common lantana)」とも呼ばれるクマツヅラ科ランタナ属(シチヘンゲ属)に分類される常緑低木または半常緑低木の種です。
ランタナの原産地はメキシコなどの熱帯アメリカで、自生地は草原や林縁、河川や海岸沿いなどです。
ランタナの特徴
- 形態:樹高は50~200cm、原種は他物を支えにして600cm程まで成長することもあります。生育型は分枝型ですが、棘や新梢を他物に引っ掛けてツル型として成長する場合もあります。茎は若い時は断面が四角形ですが、成熟すると円形状になり、一部の品種を除いて棘をもちます。葉序は対生、葉身の長さは約2~14cm、葉身の形は卵形・広卵形で、色は緑色です。花序は散房状の頭花、花は筒部が長い合弁花冠で、色は赤色・桃色・橙色・黄色・白色で、成熟すると色が変わるため、花序の中央と外側で花色が基本的に異なります。
- ライフサイクル:生活形は常緑低木または半常緑低木です。
- 春:暖かくなると枝の節から萌芽し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開し、沢山の花を咲かせます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花がどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も枝葉が成長し、開花も見られますが、日本などの寒さが厳しい地域では枝から葉が落ち半休眠状態になります。
- 開花期間:基本的に周年開花する能力をもちます。ただし日本では開花に必要な十分な温かさが確保できないため、5月~11月が主な開花期間となります。連続開花性が抜群に高く、枝を伸長させながら古い花を覆い隠すように、腋生に次々と花を開花させます。そのため、花を長く楽しみたい人に大変好まれる植物です。
- 花の魅力:本種は、株を覆うように咲き誇る豪華な花姿、手毬のように咲く花房、花序を構成する花が成熟度により色が変化し、花序の中央と外側で色が変わりカラフルな色彩が楽しめる所などにあります。そのため、明るく賑やかな印象を与え、カラフルでポップなお庭によく調和します。
- 花壇の縁取り:株を一定間隔に並べることで、華やかな花が楽しめる花壇の縁取りをつくることができます。花色は赤色・桃色・橙色・黄色・白色があるため、お庭の雰囲気に合わせて女性的な可愛らしさをお庭に演出するなら桃色の花を選んだり、また清潔感や洗練された雰囲気を演出するなら白色の花を選ぶと良いでしょう。
- 生垣:本種は枝葉が密に茂りブッシュ状になり、大株に成長する品種であれば高さ約100cmを越えて成長します。一般的に自然風の生垣として利用されますが、剪定で株の概形をある程度整えることも出来ます。また開花もしっかり楽しめる点も魅力です。
- 蜜源:本種の花はアゲハ蝶に好まれる蜜源の一つです。花の上に乗ってストローを伸ばし蜜を集める姿は可愛らしさを感じさせ、また花の周りで飛び回る姿もお庭に優美さや活気を与えます。そのため、昆虫と共生し楽しいお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- 強健:本種は常緑低木または半常緑低木で、基本的に日照条件がよく、土壌の通気性・排水性が整っていれば、放ったらかしで栽培できるほどに強健です。ただし、寒さに若干弱いため温暖な地域以外で栽培する際は注意が必要です。
- 雑草対策:本種はアレロパシー物質を根から分泌しており、一部の雑草の繁殖や成長を抑制します。そのため、雑草管理が大変な植え込みなどに本種を植えると、管理が楽になることがあります。
- 毒性:本種は葉・花・果実に有毒成分であるランタデン(Lantadene)を含有しており、人が誤って摂取すると肝毒性や光過敏症などの症状を引き起こす可能性があります。また牛や馬、犬や猫などの家畜に対して有毒であることから、これらを飼っている場合はランタナを誤って食べないように注意が必要です。
- 雑草化:本種は「世界の侵略的外来種ワースト100」にも掲載されており、熱帯・亜熱帯の地域に広く帰化し、在来種に悪影響を与えています。また日本でも、沖縄や小笠原諸島などで帰化しており、また温帯の地域で野生化していることもあります。繁殖方法は主に種子により行われ、鳥が種子を食べて、遠方に拡散されます。そのため、栽培する際は花がら摘みをするなどして、種子が拡散しないように注意する必要があるでしょう。また、最近では不稔性の品種なども増えているため、この品種を選ぶことで逸出を防ぐことができます。
ランタナの園芸品種の紹介
- ジェム・シリーズ
- イエロートパーズ
- コンパクトオレンジファイア
- コンパクトピンクオパール
- ディーバピンク
- ホワイトサファイア
- パニックドーム
- オレンジバイカラー
- ホワイトバイカラー
- バンダナ
- オレンジ
- ゴールド
- チェリーサンライズ
- ピンク
- ホワイト
- レッド
- ブルーミファイ
- オレンジ
- ピンク
- ホワイト
- マンゴー
- レッド
- ローズ
- ミニランタナ
- イエロー
- クリーム
- レッド
- ローズ
- メガドーム
- ピーチバイカラー
- ローズバイカラー
- ランタナンテ
- コンパクトイエロー
- コンパクトオレンジ
- コンパクトホワイト
- コンパクトローズ
●ジェム・シリーズ
![]() 品種名:イエロートパーズ 花色:黄色・白色 | ![]() 品種名:コンパクトオレンジファイア 花色:黄色・橙色 |
きみのボタニカルオアシス 品種名:コンパクトピンクオパール 花色:黄色・桃色 | ![]() 品種名:ディーバピンク 花色:黄色から濃桃色へと変化するため、中央は黄色、外側は濃桃色をしています。 |
![]() 品種名:ホワイトサファイア 花色:白色 |
学名:Lantana camara ‘gem’
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:赤色・桃色・橙色・黄色
葉の色:緑色
樹高:約20~40cm
分枝力:分枝性に優れ茎葉が密生するため、ボリューム感のあるドーム状の美しい株姿を保ちます。
矮性:樹高が低いため、鉢植えで育てやすく、また花壇の縁どりにも使いやすい矮性品種です。
●パニックドーム・シリーズ
学名:Lantana camara ‘Panic dome’
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:黄色・橙色・白色
葉の色:緑色
樹高:約50~60cm
強健:夏場も蒸れにくく強健で育てやすいです。
●バンダナ・シリーズ
![]() 品種名:オレンジ 花色:黄色・橙色 | ![]() 品種名:ゴールド 花色:黄色 |
![]() 品種名:チェリーサンライズ 花色:濃桃色 | ![]() 品種名:ピンク 花色:桃色・黄色 |
![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 | ![]() 品種名:レッド 花色:赤色 |
学名:Lantana camara ‘bandana’
育種:シンジェンタ
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:赤色・桃色・橙色・黄色
葉の色:緑色
樹高:約30~40cm
株張り:約30~40cm
分枝力:脇芽がどんどん出て分枝性に優れており、茎葉が密生するためボリューム感のあるドーム状の美しい株姿を保ちます。
直立する樹形:枝は横へ広がりにくく上に伸びる傾向があるため、行儀の良いマウンド状の樹形となります。
夏に強い:夏の猛暑や乾燥に強く、管理が楽で、花もよく咲きます。
●ブルーミファイ
![]() 品種名:オレンジ 花色:黄色・橙色 | ![]() 品種名:ピンク 花色:黄色・桃色 |
![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 | ![]() 品種名:マンゴー 花色:黄色・薄橙色 |
![]() 品種名:レッド 花色:黄色・赤色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2018~2019)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、グッドパフォーマンス特別賞を受賞しました。 | ![]() 品種名:ローズ 花色:黄色・濃桃色 |
学名:Lantana camara ‘Bloomify’
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:赤色・桃色・橙色・黄色・白色
葉の色:緑色
樹高:約30~50cm
株張り:約30~50cm
不稔性:世界で初めて不稔性が認められた品種になります。そのため、種による逸出の心配がなく、また種作りに栄養が奪われないため花が他の品種と比べて格段に長持ちします。
連続開花性:四季咲き性が強く、最低10度程度あれば花が開花し続け、春から晩秋にかけ夏も休まず花が咲き続けます。
●ミニランタナ
![]() 品種名:イエロー 花色:黄色 葉色:緑色・黄色 | 園芸ネット プラス 品種名:クリーム 花色:白色 葉色:緑色・黄色 |
| 品種名:レッド 花色:赤色 葉色:緑色 | 品種名:ローズ 花色:濃桃色 葉色:緑色 |
学名:Lantana camara cv.
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:赤色・桃色・黄色・白色
葉の色:緑色・黄色
樹高:約20~40cm
分枝力:分枝性に優れ茎葉が密生するため、ボリューム感のあるドーム状の美しい株姿を保ちます。
繊細な外観:枝が細く華奢なため繊細な見た目をしています。
カラーリーフ:葉の色は一般的に緑色ですが、ミニランタナの幾つかの品種は葉の縁部分に黄色の覆輪が入るため、カラーリーフとして楽しめます。
●メガドーム
学名:Lantana camara ‘Mega dome’
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花の色:桃色・黄色
葉の色:緑色
樹高:約50~60cm
強健:夏場も蒸れにくく強健で育てやすいです。
存在感のある花姿:花はパニックドームと比べて大きいため、見応えのある花姿が楽しめます。
コバノランタナ
コバノランタナとは!
コバノランタナ(学名: Lantana montevidensis)は、別名で「ランタナ・モンテビデンシス」「トレーリング・ランタナ(trailing lantana)」「ウィーピング・ランタナ(weeping lantana)」「クリーピング・ランタナ(creeping lantana)」「スモール・ランタナ(small lantana)」とも呼ばれるクマツヅラ科ランタナ属(シチヘンゲ属)に分類される常緑亜低木(半常緑亜低木)の種です。
コバノランタナの原産地はボリビア、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンで、自生地は草原や林縁、河川や岩場、人為的攪乱を受けた道端や荒地などです。
コバノランタナの特徴
- 形態:樹高は20~50cm、生育型は匍匐型で、茎は地表を這ったり、岩壁を枝垂れたりします。茎は若い時は断面が四角形ですが、成熟すると円形状になり、毛は密生しますが棘はありません。葉序は対生、葉身の長さは約1~4cm、葉身の形は卵形で、色は緑色です。花序は散房状の頭花、花は筒部が長い合弁花冠で、色は紫色を基調として、花冠喉部が白色または濃紫色になります。
- ライフサイクル:生活形は常緑亜低木または半常緑亜低木です。
- 春:暖かくなると枝の節から萌芽し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開し、沢山の花を咲かせます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花がどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も枝葉が成長し、開花も見られますが、日本などの寒さが厳しい地域では枝から葉が落ち半休眠状態になります。
- 開花期間:基本的に周年開花する能力をもちます。ただし日本では開花に必要な十分な温かさが確保できないため、5月~11月が主な開花期間となります。連続開花性が抜群に高く、枝を伸長させながら古い花を覆い隠すように、腋生に次々と花を開花させます。そのため、花を長く楽しみたい人に大変好まれる植物です。
- 花の魅力:開花期になると地表を覆う株を覆い尽くすように花が咲き誇るため、賑やかで華やかな花絨毯を形成します。そのため、広範の庭や岩壁を本種で覆うと圧巻の景観を作り出すことが出来ます。花の色はラベンダー色(紫色)をしているため、気品のあるエレガントなお庭や、魔法の世界をイメージさせるようなミステリアスなお庭などによく合います。
- 地被植物:本種は、生育型が匍匐型で、地表を絨毯のように広がったり、岩壁を枝垂れ壁面を被覆することができます。本種の地被植物としての魅力は、開花期になると花が株を覆い花絨毯が形成される点、耐乾性が高いためロックガーデンなどで利用出来る点などにあります。一方で、耐踏圧性が低いため、通行量が多い場所は避けた方が無難です。
- ロックガーデン:本種は自生地が岩場や荒地などにもあり、乾燥気味の環境に適応する事からも分かる通り、ロックガーデンに最適な植物のひとつです。この植物は草姿が匍匐型のため、ロックガーデンの中では岩肌に沿って覆うように広がったり、垂れ下がる様子が楽しめます。ゴツゴツとした荒々しくワイルドな岩肌が、花で覆われる姿は明るく華やかな印象を与えます。
- 蜜源:本種の花は蝶に好まれる蜜源の一つです。花の上に乗ってストローを伸ばし蜜を集める姿は可愛らしさを感じさせ、また花の周りで飛び回る姿もお庭に優美さや活気を与えます。そのため、昆虫と共生し楽しいお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
- 強健:本種は常緑亜低木または常緑亜低木で、基本的に日照条件がよく、土壌の通気性・排水性が整っていれば、放ったらかしで栽培できるほどに強健です。ただし、寒さに若干弱いため温暖な地域以外で栽培する際は注意が必要です。
- 雑草対策:本種はアレロパシー物質を根や枝葉から分泌(溶出)しており、一部の雑草の繁殖や成長を抑制します。そのため、雑草管理が大変な植え込みなどに本種を植えると、管理が楽になることがあります。
コバノランタナの園芸品種の紹介
●その他の品種
●スーパーランタナ
![]() 品種名:サニーイエロー 花色:咲き始めは黄色で、徐々に白っぽくなります。 | ![]() 品種名:トロピカルサンセット 花色:咲き始めは黄色で、咲き進むと橙色、桃色へと変化します。 |
![]() 品種名:ムーンホワイト 花色:白色を基調として、花冠筒部が黄色です。 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2018~2019)のガーデニング部門でフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞しました。 | ![]() 品種名:レインボーオレンジ 花色:咲き始めは黄色で、咲き進むと橙色へと変化します。 |
学名:Lantana × hybrid ‘Super Lantana’
開花時期:周年(主な開花期は5月~11月)
花序:頭状花序
花序の直径:約5cm
花の色:桃色・橙色・黄色・白色
葉の形:卵形
葉の色:緑色
樹高:約50cm
株張り:約60cm
分枝力:従来のランタナよりも更に分枝性に優れ茎葉が密生するため、ボリューム感のあるドーム状の美しい株姿を保ちます。
連続開花性:春から晩秋にかけ夏も休まず花が咲き続けるため賑やかな花姿が楽しめます。
存在感のある花姿:花房は直径が5cmに達することもあり、見応えある花姿が楽しめます。
蜜源:花はアゲハ蝶に好まれる蜜源の一つです。花の上に乗ってストローを伸ばし蜜を集める姿は可愛らしさを感じさせ、また花の周りで飛び回る姿もお庭に優美さや活気を与えます。そのため、昆虫と共生し楽しいお庭作りをしたい人にもおすすめの植物です。
雑草対策:アレロパシー物質を根・枝・葉から分泌しており、一部の雑草の繁殖や成長を抑制します。そのため、雑草管理が大変な植え込みなどに本種を植えると、管理が楽になることがあります。



























