ルドベキアは属の中に約25種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、園芸品種が最も豊富で様々な花色や花の形があり花の直径も非常に大きなアラゲハンゴンソウ、長命で一度植えると放ったらかしでも育てられるルドベキア・フルギダやミツバオオハンゴンソウ、非常に背が高くなり艶消しされた青緑色の葉と著く長く伸びる花が魅力的なルドベキア・マキシマ等が親しまれています。
ルドベキア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ルドベキアの主な種の目次
アラゲハンゴンソウの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia hirta
- 草丈:約30~100cm
- 分類:一年草/多年草(短命)
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
アラゲハンゴンソウとは!?
アラゲハンゴンソウは学名Rudbeckia hirta、別名では「ルドベキア・ヒルタ」や「ブラック・アイド・スーザン(black-eyed Susan)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の一年草もしくは短命の多年草です。
アラゲハンゴンソウの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のhirtaはラテン語で「毛深い」「短い剛毛のある」を意味しており、茎や葉に白色の毛が生え毛深い事に由来します。
アラゲハンゴンソウの特徴(魅力)
- アラゲハンゴンソウは、種小名からも分かる通り茎葉に白色の硬めの毛が密に生えています。
- そのため毛深い印象を与え、また触ると少しザラザラしています。
- 花はキク科でよく見られる頭花で、頭花は直径約7~12cm、舌状花と筒状花で構成されています。
- 筒状花は非常に小さく中央で200個以上が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色もしくは紫みを帯びた色をしています。
- 殆ど黒色に見える筒状花は花弁との対比が美しく、警戒色のように強く目を引き付けます。
- 舌状花は長くふつう水平に伸び、赤色・黄色・橙色・桃色などの豊富な花色があります。
- 筒状花は非常に小さく中央で200個以上が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色もしくは紫みを帯びた色をしています。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- 花色が非常に色鮮やかなためお部屋に飾ると明るい雰囲気をつくります。
- また花中央の筒状花は花弁が落ちた後も長く残るため、これを鑑賞し続ける事も可能です。
- 花は昆虫の目線にたった紫外線透過フィルターで撮ると花弁の色が2色にわかれます。
- これは蜜源を求めやってくる昆虫達のためのネクターガイド(花蜜のある場所を教える印)として働いています。
- 花は蝶々や蜜蜂などの蜜源にもなるため開花期(7月~9月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々や元気に飛び回る蜜蜂の姿を観察出来るかもしれません。
- アラゲハンゴンソウはこぼれ種から容易に増えるため雑草化しやすく、日本でも既に帰化しており北海道から本州に分布しています。
- 野生化した場合は在来種に悪影響を及ぼす可能性があるため、種が出来ないように花がら摘みをしっかり行いましょう。
- アラゲハンゴンソウは一年目から開花する事が可能で、普通は春もしくは秋に種を撒き花を楽しんだら枯れる一年草(もしくは短命の多年草)として扱われます。
アラゲハンゴンソウは草丈が約30(~100)cm、草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)、茎は直立します。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の長めの毛が生えます。葉序は根生葉もしくは互生葉序、葉色は緑色、白色の長めの毛が生え、葉身の長さ約5(~20)cm、葉身の形は楕円形もしくは披針形(~卵形)、縁部分は全円もしくは鋸歯があります。花序は頭状花序、頭状花序は直径約7(~12)cm、舌状花と筒状花で構成されており、花序下部に苞葉が約13(~18)個あります。舌状花は外周に並び、数はふつう約8(~20)個、色は赤色・黄色・橙色・桃色があります。筒状花は中央で円錐体に盛り上がり、数は200個以上、色は殆ど黒色をした濃い茶色もしくは紫みを帯びます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
アラゲハンゴンソウの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
アラゲハンゴンソウの園芸品種の紹介
- サハラ(Rudbeckia hirta ‘sahara’)はフリルの様に波打つ花弁が幾重にも重なり、豪華なフリルドレスな雰囲気をつくり、また発芽後の花色が安定していないため桃色・赤色・橙色・黒色などの様々な花色が見られる所も魅力の園芸品種です。高さ幅ともに約50cmまで成長します。
- プレーリーサン(Rudbeckia hirta ‘Prairie Sun’)は、花の直径が12cmに達する事もあり非常に大きく豪華な花姿をしており、また普通のアラゲハンゴンソウと違い中央の筒状花が柔らかなイエローグリーンをしているため爽やかな印象を与え、黄色と薄橙色の2色の花色が明るく開放的な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約90cm、幅は約60cmまで成長します。
- チェリーブランデー(Rudbeckia hirta ‘Cherry Brandy’)は赤ワインを連想させるような上品な赤黒い花色が魅力の園芸品種です。花は中央に盛り上がる黒色(暗褐色)の筒状花があり、舌状花は中央で赤色と濃い赤色の2色に分かれ花全体で見るとネクターガイドのような円環模様をつくります。高さは約60cm、幅は約40cmまで成長します。
- トト・ゴールド(Rudbeckia hirta ‘toto gold’)は驚く程によく分枝するため非常に沢山の花が咲き、またコンパクトな草姿をしているため鉢植えや花壇の縁どりなどにも使いやすい、トト・シリーズの中の1品種です。トト・ゴールドは花の大きさがやや小ぶりで、やや赤みを帯びる黄色と黒色(濃い茶色)の2色の対比が美しい花を咲かせます。高さは約40cm、幅は約30cmまで成長します。
- トト・レモン(rudbeckia hirta ‘toto lemon’)は驚く程によく分枝するため非常に沢山の花が咲き、またコンパクトな草姿をしているため鉢植えや花壇の縁どりなどにも使いやすい、トト・シリーズの中の1品種です。トト・レモンは花の大きさがやや小ぶりで、レモンを連想させる様な鮮やかな黄色と黒色(濃い茶色)の2色の対比が美しい花を咲かせます。高さは約40cm、幅は約30cmまで成長します。
- トト・ラスティック(rudbeckia hirta ‘toto rustic’)は驚く程によく分枝するため非常に沢山の花が咲き、またコンパクトな草姿をしているため鉢植えや花壇の縁どりなどにも使いやすい、トト・シリーズの中の1品種です。トト・ラスティックは花の大きさがやや小ぶりで、舌状花は黄色と赤褐色の2色に分かれるため花全体で見ると円環模様をつくります。高さは約40cm、幅は約30cmまで成長します。
- モレノ(Rudbeckia hirta ‘moreno’)は赤黒色と黄色(橙色)の2色の花色が刺激的な印象を与える魅力的な園芸品種です。花は中央の筒状花が半球状に盛り上がり、花弁は先端が黄色の班が入る濃い赤黒色をしています。高さ幅ともに約50cmまで成長します。
- アリエス(Rudbeckia hirta ‘aries’)は黄色と黒色(暗褐色)の2色の花色が、警戒色の様な働きで強く目を引く園芸品種です。花は中央に盛り上がる黒色(暗褐色)の筒状花があり、舌状花は中央で黄色と黒色(暗褐色)の2色に分かれるため花全体で見ると、紫外線透過フィルターで見るネクターガイドの様な円環模様をつくります。高さ幅ともに約30~45cmまで成長します。
- マヤ(Rudbeckia hirta ‘maya’)は高さが45cm程度までしか成長せず非常にコンパクトな草姿をしており、黄色の花弁が幾重にも重なり八重咲きする花姿が豪華な雰囲気をつくる園芸品種です。高さは約45cm、幅は約30cmまで成長します。
- チェロキーサンセット(Rudbeckia hirta ‘Cherokee Sunset’)は錆びた様な赤色(橙色)と黄色の2色の花色と、花弁が幾重にも重なり半八重咲きする華やかな花姿が魅力の園芸品種です。高さは約75cm、幅は約40cmまで成長します。
- チョコレートスマイリー(Rudbeckia hirta ‘smileyz’)はベルベットや赤ワインを連想させる様な上品な濃い赤色(赤黒色)の花が魅力の園芸品種です。花色はふつう濃い赤色(赤黒色)をしていますが、不規則に黄色の班が入る事もあります。花は一重咲き、中央に円錐体に盛り上がる暗褐色の筒状花があります。高さは約50cm、幅は約30cmまで成長します。
- ルビールビー(Rudbeckia hirta ‘ruby ruby’)は、名前に恥じないルビーレッドの美しい花色をしている所が魅力で、赤色(赤桃色)の花弁が幾重にも重なり八重咲きもしくは半八重咲きする花姿は非常に豪華な雰囲気をつくります。また高さが30cmまでと非常に背が低くコンパクトな草姿をしているため、花壇の縁どりや鉢植えなどでも育てやすい所が魅力です。
- オータムカラーズ(Rudbeckia hirta ‘autumn colors’)はその名前からも分かる通り、秋の紅葉を思わせる様な赤色(赤橙色)と黄色の2色の花色が美しく、また直径が12cmに達する事もある非常に大きな花が魅力の園芸品種です。花は中央に盛り上がる黒色(暗褐色)の筒状花があり、舌状花は中央で赤色(赤橙色)と黄色の2色に分かれるため花全体で見るとネクターガイドの様な円環模様をつくります。高さ幅ともに約50cmまで成長します。
- キャラメル・ミックス(rudbeckia hirta ‘caramel mixed’)は、時の流れを思わせるようなややくすんだ色合いをしており、赤色・桃色・橙色・黄色の複色の花色が美しいグラデーションをつくる魅力的な園芸品種です。また花は半八重咲きするため華やかな印象を与えます。高さは約40~50cmまでです。
- アーバンサファリ(rudbeckia hirta ‘urban safari’)は分枝がよくコンパクトな草姿をしており、次々と花を開花させる多花性な所と、花が半八重咲きする華やかな花姿が魅力のシリーズです。シリーズの中にはフォレストグリーン・サハライエロー・キャニオンレッド・サバンナサンセット等の品種があります。高さは約40~50cm、幅は約60~80cmまで成長します。
ルドベキア・フルギダの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia fulgida
- 草丈:約30~120cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
ルドベキア・フルギダとは!?
ルドベキア・フルギダは学名Rudbeckia fulgida、別名では「ペレニアル・コーンフラワー(perennial coneflower)」や「オレンジ・コーンフラワー(orange coneflower)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ルドベキア・フルギダの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のfulgidaはラテン語で「輝く」を意味しています。
ルドベキア・フルギダの特徴(魅力)
- ルドベキア・フルギダは、匍匐枝(stoloniferous)で広がり、コンパクトな群生をつくり、毎年夏に黄色の花を咲かせる多年草タイプのルドベキアです。
- 花はキク科でよく見られる頭花で、頭花は直径7cmまで、舌状花と筒状花で構成されています。
- 筒状花は非常に小さく中央で50~500個以上が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色をしています。
- 殆ど黒色に見える筒状花は花弁との対比が美しく、警戒色のように強く目を引き付けます。
- 舌状花は長く水平に伸び鮮やかな黄色です。
- 筒状花は非常に小さく中央で50~500個以上が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色をしています。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- 花色が非常に色鮮やかなためお部屋に飾ると明るい雰囲気をつくります。
- また花中央の筒状花は花弁が落ちた後も長く残るため、これを鑑賞し続ける事も可能です。
- 花は蝶々や蜜蜂などの蜜源にもなるため開花期(7月~9月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々や元気に飛び回る蜜蜂の姿を観察出来るかもしれません。
- ルドベキア・フルギダは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
ルドベキア・フルギダは草丈が約30(~120)cm、匍匐枝(stoloniferous)を横に伸ばして広がり先端でロゼットを形成して、直立する茎を幾つも伸ばし群生をつくります。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の荒い毛が生えます。葉序は根生葉もしくは互生葉序、葉色は緑色、白色の荒い毛が生えます。根生葉の葉柄は1(~8)cmです。葉身の長さ約5(~30)cm、葉身の形は楕円形もしくは披針形(~卵形)、縁部分は全円もしくは鋸歯があります。花序は頭状花序もしくは頭状散房花序、頭状花序が1個のみ、もしくは約2~7個が散房状に集まります。頭状花序は直径約7cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花は外周に並び、数はふつう約10(~15)個、色は黄色です。筒状花は中央で円錐体に盛り上がり、数は50(~500)個以上、色は殆ど黒色をした濃い茶色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ルドベキア・フルギダの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ルドベキア・フルギダの園芸品種の紹介
- ゴールドストラム(Rudbeckia fulgida ‘Goldsturm’)は長命で非常に丈夫で育てやすいため、花壇に植えておけば放ったらかしでも育ち、毎年株が広がり徐々に群生をつくります。また多花性のため開花期には株を覆うように咲き誇る美しい花姿が見られ、花は黄色と黒色の2色の対比により警戒色のように強く目を引き付ける働きがあります。高さは約60~90cmに成長します。
- リトルゴールドスター(Rudbeckia fulgida ‘little goldstar’)は、その名前からも分かる通りゴールドスターと比べて花が小ぶりで草丈が低い所などが特徴です。花は直径が約5~6cmとやや小ぶりで、多花性のため開花期には株を覆うように咲き誇る美しい花姿が見られます。またゴールドスター(約60~90cm)と比べて、リトルゴールドスターは高さが40cm程度までしか育たないため花壇の縁どりなどにも利用でき、鉢植えでも育てやすい所が魅力です。その他にも非常に丈夫で育てやすいため、花壇に植えておけば放ったらかしでも育ち、毎年株が広がり徐々に群生をつくります。高さは約30~40cmに成長します。
- アーリーバードゴールド(Rudbeckia fulgida ”early bird gold”)は日長に殆ど影響なく開花する事から、早ければ晩春頃から開花し始める事があり、5月(6月)~9月まで長く開花が楽しめる所が魅力の園芸品種です。株は非常に丈夫で育てやすいため、花壇に植えておけば放ったらかしでも育ち、毎年株が広がり徐々に群生をつくります。色鮮やかな黄色と黒色の2色の花色は、対比により警戒色のように強く目を引き付ける働きがありお庭を明るく彩ります。高さは約40~60cmに成長します。
ルドベキア・サブトメントーサの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia subtomentosa
- 草丈:約50~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
ルドベキア・サブトメントーサとは!?
ルドベキア・サブトメントーサは学名Rudbeckia subtomentosa、別名では「スイート・コーンフラワー(sweet coneflower)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ルドベキア・サブトメントーサの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のsubtomentosaは接頭辞で「下」を意味する「sub」と、ラテン語で「綿毛のある」「綿毛に覆われた」を意味する「tomentosa」の2語からなります。
- 英名のsweet coneflowerは花にアニスを思わせる甘い香りがある事に名前の由来があります。
ルドベキア・サブトメントーサの特徴(魅力)
- ルドベキア・サブトメントーサは、地面下の地下茎で広がり群生をつくり、毎年夏に甘い香りがする黄色の花を咲かせる多年草タイプのルドベキアです。
- ルドベキア・サブトメントーサの花(頭花)は茎が枝分かれしながら頂部で散房状に集まり約8~25個咲きます。
- 花はキク科でよく見られる頭花で、頭花は直径約5~7cmまで、舌状花と筒状花で構成されています。
- 筒状花は非常に小さく中央で約400が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色をしています。
- 舌状花は約10~25個あり水平に伸び鮮やかな黄色です。
- 殆ど黒色に見える筒状花は黄色の舌状花との対比が美しく、警戒色のように強く目を引き付けます。
- 花はアニスを思わせるような甘い香りがする事から「スイート・コーンフラワー(sweet coneflower)」の別名でも呼ばれています。
- ルドベキア・サブトメントーサの葉は縁部分が大きく裂ける傾向にあり羽状全裂から羽状浅裂します。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- 花色が非常に色鮮やかなためお部屋に飾ると明るい雰囲気をつくります。
- また花中央の筒状花は花弁が落ちた後も長く残るため、これを鑑賞し続ける事も可能です。
- 花は蝶々や蜜蜂などの蜜源にもなるため開花期(7月~9月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々や元気に飛び回る蜜蜂の姿を観察出来るかもしれません。
- ルドベキア・サブトメントーサは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ルドベキア・サブトメントーサは草丈が約50(~200)cm、地下茎を横に伸ばして広がりながら、茎を何本も伸ばし群生をつくります。茎は分枝しながら直立、茎の色は緑色、白色の荒い毛が密に生えます。葉序は互生葉序、葉色は緑色、白色の荒い毛が生えています。葉身の長さ約7(~30)cm、葉身の形は羽状全裂(~浅裂)もしくは楕円形か披針形(~卵形)、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状散房花序、頭状散房花序は頭状花序が約8(~25)個が散房状に集まります。頭状花序は直径約5(~7)cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花は外周に並び、数はふつう約10(~25)個、色は黄色です。筒状花は中央で円錐体に盛り上がり、数は約400個、色は殆ど黒色をした濃い茶色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ルドベキア・サブトメントーサの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ルドベキア・サブトメントーサの園芸品種の紹介
- ヘンリーアイラーズ(Rudbeckia subtomentosa ‘Henry Eilers’)は、花の外周に位置する黄色の花弁が強く内側に巻き筒状になり、繊細な雰囲気の花姿をつくる園芸品種です。花は黄色の舌状花と黒色の筒状花が警戒色のような強いコントラストを生み出し、近くで匂いを嗅ぐと甘い香りを感じさせます。草姿は群生して、高さは約90~150cmまで成長します。
- リトルヘンリー(rudbeckia subtomentosa ‘little henry’)はヘンリーアイラーズの矮性品種です。リトルヘンリーは花の外周に位置する黄色の花弁が強く内側に巻き筒状になり、繊細な雰囲気の花姿をつくります。また高さが約60~90cmと比較的に背が高くなるため花壇の中央や後方に植えて背景や立体感を作るのに利用しやすく、また茎が長いため切り花として利用しやすい所も魅力です。
ミツバオオハンゴンソウの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia triloba
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草(短命)
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●橙色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
ミツバオオハンゴンソウとは!?
ミツバオオハンゴンソウは学名Rudbeckia triloba、別名では「ブラウン・アイド・スーザン(brown-eyed susan)」や「スリーリーブ・コーンフラワー(three-leaved coneflower)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の短命の多年草です。
ミツバオオハンゴンソウの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のtrilobaはラテン語で「三葉」を意味しており、葉がしばしば3裂する様子に由来します。
ミツバオオハンゴンソウの特徴(魅力)
- ミツバオオハンゴンソウは、しばしば葉が3裂に分かれる事から名前の由来がきており、他のルドベキアと比べ花弁の数が少なくぽっちゃりした見た目をしており、沢山の花を咲かせる短命の多年草です。
- ミツバオオハンゴンソウの茎は枝分かれがよくふさふさと広がります。
- 茎の色は緑色もしくは強く赤みを帯び、疎らに白色の荒い毛がはえています。
- 花はキク科でよく見られる頭花で、頭花は他のルドベキアと比べやや小ぶりで直径約3~5cmの大きさがあり、舌状花と筒状花で構成されています。
- 花は小ぶりな一方で散房状に多数咲くため植物全体を覆うように開花する花姿が見られます。
- 筒状花は非常に小さく中央で約50~300個が集まり円錐体をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色をしています。
- 舌状花は約6~16個とやや少なめで、他のルドベキアと比べ長さがやや短く横幅が広い傾向にあるためポテッとした可愛らしい印象を与えます。
- 殆ど黒色に見える筒状花は黄色の舌状花との対比が美しく、警戒色のように強く目を引き付けます。
- ミツバオオハンゴンソウの葉はふつう楕円形ですが、しばしば縁部分が大きく裂け3裂する事があり、種小名や英名の由来にもなっています。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- 花色が非常に色鮮やかなためお部屋に飾ると明るい雰囲気をつくります。
- また花中央の筒状花は花弁が落ちた後も長く残るため、これを鑑賞し続ける事も可能です。
- 花は蝶々や蜜蜂などの蜜源にもなるため開花期(7月~9月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々や元気に飛び回る蜜蜂の姿を観察出来るかもしれません。
- ミツバオオハンゴンソウは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
- ミツバオオハンゴンソウは短命の多年草ですが、こぼれ種から簡単に増えやすく、また雑草化もしやすいため、育てる際は花がら摘みをしっかり行いましょう。
ミツバオオハンゴンソウは草丈が約50(~150)cm、地面下に地下茎をもちます。茎は分枝しながら直立、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の荒い毛が疎らに生えます。葉序は互生葉序、葉色は緑色、白色の荒い毛が生えています。葉身の長さ約10(~30)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形(~披針形)で、しばしば葉に深裂(~浅裂)の切れ込みが入り3裂して、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状散房花序、頭状散房花序は頭状花序が散房状に集まります。頭状花序は直径約3(~5)cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花は外周に並び、数はふつう約6(~16)個、色は黄色です。筒状花は中央で円錐体に盛り上がり、数は約50(~300)個以上、色は殆ど黒色をした濃い茶色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ミツバオオハンゴンソウの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ミツバオオハンゴンソウの園芸品種の紹介
- タカオ(Rudbeckia triloba ‘Takao’)は、非常に分枝がよく沢山の花を咲かせるため、開花期になると株を覆い尽くす程に咲く豪華な花姿が見られます。花は一般的なルドベキアと比べて直径が約3~4cmと小ぶりで、花弁の数が少なく丸みを帯びたぽてっとした可愛らしい印象を与える一方で、黄色と黒色の2色の花色が警戒色のように強く目を引きつける力があります。草姿はブッシュ状で高さ約50~100cmに成長するため、花壇の中央や後方に植えて背景や立体感を作るのに利用しやすく、また茎が長いため切り花として利用しやすい所も魅力です。
- ブラックジャックゴールド(Rudbeckia triloba ‘Blackjack gold’)は非常に多花性で株を覆い尽くす程に咲く花姿が魅力的な園芸品種です。花は直径が約3~5cmで、中央の黒色の筒状花が円錐体に盛り上がり、黄色の舌状花はやや丸みをぽってりとした可愛らしい花を咲かせます。草姿は直立して高さ約100cm、幅約50cmに成長するため、花壇の中央や後方に植えて背景や立体感を作るのに利用しやすく、また茎が長いため切り花として利用しやすい所も魅力です。
- プレーリーグロー(Rudbeckia triloba ‘Prairie Glow’)は黄色・橙色・黒色の3色の花色が明るくカラフルな印象を与える園芸品種です。花は直径約3~5cm、橙色の花弁の先に黄色の班(爪班)が入り、中央に黒色の筒状花が円錐体に盛り上がります。草姿は直立して高さ約120cm、幅約50cmに成長するため、花壇の中央や後方に植えて背景や立体感を作るのに利用しやすく、また茎が長いため切り花として利用しやすい所も魅力です。
ルドベキア・オクシデンタリスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia occidentalis
- 草丈:約50~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~8月
- 花色:黄色●緑色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
ルドベキア・オクシデンタリスとは!?
ルドベキア・オクシデンタリスは学名Rudbeckia occidentalis、別名では「ウエスタン・コーンフラワー(western coneflower)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ルドベキア・オクシデンタリスの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のoccidentalisはラテン語で「西」を意味しています。
ルドベキア・オクシデンタリスの特徴(魅力)
- ルドベキア・オクシデンタリスは、地面下の地下茎で広がり群生をつくり、毎年夏に花弁(舌状花)がない殆ど黒色の筒状花のみの花を咲かせる多年草タイプのルドベキアです。
- 茎は地下茎から殆ど分枝することなく直立に伸び最大200cmの高さまで成長します。
- ルドベキア・オクシデンタリスの花(頭花)は筒状花と苞(葉っぱ)のみで構成されており非常に個性的な外観をつくります。
- 筒状花は非常に小さく中央で約200~500個以上が集まり円錐体をつくり、色はふつう黒色(暗褐色)をしており、開花すると黄色の小花が咲きますが、直ぐに枯れて黒くなります。
- 花の下には緑色の苞葉(葉が変化したもの)があり、花弁の様な外観をしています。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- ルドベキア・オクシデンタリスは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ルドベキア・オクシデンタリスは草丈が約50(~200)cm、地下茎を横に伸ばして広がりながら、茎を何本も伸ばし群生をつくります。茎は殆ど分枝することなく直立して、茎の色は緑色です。葉序は根生葉もしくは互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約10(~30)cm、葉身の形は卵形もしくは披針形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状花序、頭状花序は直径約3cmで長さ約5cm、筒状花のみで構成されており、下部に緑色の苞があります。筒状花は中央で円錐体に盛り上がり、数は約200~500個以上、色は殆ど黒色をした濃い茶色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ルドベキア・オクシデンタリスの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ルドベキア・オクシデンタリスの園芸品種の紹介
ルドベキア・マキシマの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Rudbeckia maxima
- 草丈:約100~250cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:黄色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月21日/7月31日/8月25日/9月5日
- 花言葉:正義/公平/あなたを見つめる
- 用途:背が高い花/切り花
ルドベキア・マキシマとは!?
ルドベキア・マキシマは学名Rudbeckia maxima、別名では「グレート・コーンフラワー(great coneflower)」や「ジャイアント・コーンフラワー(Giant Coneflower)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ルドベキア・マキシマの語源(由来)
- 属名のRudbeckiaは植物学者でもあるOlof Rudbeck the YoungerおよびOlaus Rudbeckへの献名です。
- 種小名のmaximaはラテン語で「最大」「最も大きい」を意味しており、非常に背が高くなり、大きな花や大きな葉を付けることからきています。
ルドベキア・マキシマの特徴(魅力)
- ルドベキア・マキシマは真っ直ぐにスラリと伸びる草姿や、青緑色の葉色、コーンのように盛り上がる花の形などが特徴の多年草タイプのルドベキアです。
- ルドベキア・マキシマは地面下に地下茎があり、地下茎から垂直に伸びる茎を何本も伸ばし群生をつくります。
- 茎は白緑色をしており垂直に最大250cmまで成長するため非常に目立ちフォーカルポイントにもなります。
- 葉は下部に集まり上部に殆どないため茎と花だけの様な洗練された印象を与えます。
- ルドベキア・マキシマの花(頭花)の中央部にある暗褐色の小花の集まりは長さ約6~15cmに達する事もあり、他のルドベキアと比べても著く大きく目立ちます。
- 花はキク科でよく見られる頭花で、頭花は直径約5~7cmまで、舌状花と筒状花で構成されています。
- 筒状花は非常に小さく中央で約400~600個が集まり、長さ6~15cmの円錐体もしくは円筒型をつくり、殆ど黒色に見える濃い茶色をしています。
- 舌状花は約10~20個あり水平に伸び鮮やかな黄色です。
- 殆ど黒色に見える筒状花は黄色の舌状花との対比が美しく、警戒色のように強く目を引き付けます。
- ルドベキア・マキシマの葉は青緑色で、艶消しされたプラスチックの玩具の様な外観をしており長さが約7~60cmと非常に巨大です。
- 独特な外観の葉をもつことから英名ではCabbage Leaf Coneflower、キャベツの葉をもつコーンフラワーと呼ばれています。
- 花は収穫して切り花として楽しまれており、管理の仕方にも左右されますが花瓶の中で7日程度楽しめます。
- 花色が非常に色鮮やかなためお部屋に飾ると明るい雰囲気をつくります。
- また花中央の筒状花は花弁が落ちた後も長く残るため、これを鑑賞し続ける事も可能です。
- 花は蝶々や蜜蜂などの蜜源にもなるため開花期(7月~9月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々や元気に飛び回る蜜蜂の姿を観察出来るかもしれません。
- ルドベキア・マキシマは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ルドベキア・マキシマは草丈が約100(~250)cm、地下茎を横に伸ばして広がりながら、茎を何本も伸ばし群生をつくります。茎は殆ど分枝することなく直立して、茎の色は緑色(~白緑色)をしています。葉序は根生葉もしく互生葉序、葉色は緑色もしくは青緑色、葉身の長さ約7(~60)cm、幅4(~15)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状花序もしくは頭状散房花序、頭状花序が1個のみ、もしくは散房状に集まります。頭状花序は直径約5(~7)cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花は外周に並び、数はふつう約10(~20)個、色は黄色です。筒状花は中央で長さ約6~15cmの円錐体もしくは円筒型に盛り上がり、数は約400~600個、色は殆ど黒色をした濃い茶色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ルドベキア・マキシマの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が開いて直ぐ行うと日持ちが良くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行います。
- 花瓶に入れる水は多めに入れ深水にします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ルドベキア・マキシマの園芸品種の紹介