- 原産:北アメリカ
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:ガイラルディア(Gaillardia)
- 種:グランディフローラ(Gaillardia × grandiflora)
- 別名:ブランケットフラワー(blanketflower)
- 品種:ゴブリン(gaillardia x grandiflora ‘goblin’)
- 開花時期:5月~10月
- 花の色:赤色●橙色●黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約30cm
- 誕生花:10月25日
- 花言葉:協力/団結/明るい人柄/きらびやか
- 用途:開花期間長い/グランドカバー
- 購入方法:ガイラルディア(ゴブリン)を楽天で購入
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ガイラルディア(ゴブリン)とは!?
ガイラルディア(ゴブリン)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、花の色が赤橙色と黄色の二色で構成されていてカラフルな所、一度根付けば手入れがいらず管理が楽なところなどにあります。
ガイラルディア(グランディフローラ)とは!?
ガイラルディア(グランディフローラ)の学名はGaillardia × grandiflora、別名で「ブランケットフラワー(blanketflower)」とも呼ばれる多年草です。
グランディフローラは野生に自生している原種ではなく、アリスタータ種(Gaillardia aristata)とプルケラ種(Gaillardia pulchella)が交配されて生み出された雑種です。
ガイラルディア(グランディフローラ)の語源(由来)
- 属名のGaillardiaは18世紀のフランスの判事で植物学者のMaitre Gaillard de Charentonneauへの献名です。
- 種小名のgrandifloraはラテン語で「大きい」を意味する「grandis」と、ラテン語で「花」を意味する「flos」の2語からきており、大きな花を意味しています。
ガイラルディア(グランディフローラ)の特徴(魅力)
- ガイラルディア(グランディフローラ)は、アリスタータ種から多年草の性質と花の大きさを受け継ぎ、プルケラ種から開花期間の長さを受け継いだ雑種の多年草です。
- グランディフローラは両親の優れた特性を受け継いでいる事からもわかる通り、現在園芸で親しまれているガイラルディアは殆どが雑種のグランディフローラです。
- ガイラルディア(グランディフローラ)の特徴は、開花期間が春から秋と長い所、花の色と質感がネイティブ・アメリカンのブランケットに似ている所、花の大きさが6~10cm程度と大きな所、花が終わると果実が沢山集まり球状のふわふわとした外観になる所、花の形が多様な所などにあります。
- 草姿は直立、下部でよく分枝してブッシュ状になり、高さは20~90cmに成長します。そのため、園芸では花壇の中で高さと立体感をだしたり、また地被植物のように広がることもあります。
- 葉の形は様々で、しばしば葉縁部分が裂けて羽状に浅裂から中裂していることもあります。
- 開花期間は春から秋と長いため、お庭の中で長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序はキク科でよく見られる頭花で、花の形は一般的に中央の筒状花がモコモコと盛り上がり可愛らしい外観をしていますが、舌状花だけで構成される八重咲き品種や、舌状花が漏斗形をしている品種などもあります。
- 花が終わると、長い冠毛を持った果実が沢山できます。果実は球状に沢山集まるため丸い外観をしており、ふわふわとしています。そのため、とても装飾的です。
- ガイラルディア(グランディフローラ)を栽培する際は「過湿」「栄養の与えすぎ」に注意する必要があります。
- 過湿とは、何時までも土壌がジメジメしているような状態です。基本的に乾燥にとても強いですが、水分の過剰な状態を苦手にしています。そのため、水をやりすぎないこと、長雨に当てないことが大切になるでしょう。
- 栄養の与えすぎとは、肥沃すぎる土壌に植えたり、肥料を与え過ぎる事です。基本的に栄養の乏しい土壌で育つ植物のため、肥料をそこまで、必要としていません。また栄養の多い土壌で育つと、花の数が減ったり、茎が倒伏したり、病害虫に弱くなったり、短命になる傾向があります。
ガイラルディア(グランディフローラ)の草丈は約20~90cm、茎は基部付近で分枝しており、茎は直立、茎の色は緑色または赤みを帯び、茎は毛が生える。
葉序は根生葉または互生葉序、根生葉は葉柄があり、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約5~15cm、葉身の形は披針形・倒披針形・狭楕円形・ヘラ形、葉縁部分は不規則に裂けて羽状に浅裂から中裂しており、葉表面には粗い白色の毛が生え、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約6~10cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。花の形は多様で八重咲きから一重咲き、舌状花が倒卵形をしていたり、漏斗形をしていたりします。花の色は赤色・桃色・橙色・黄色があります。
果実は痩果、痩果には長い冠毛が複数ついてフサフサとしており、痩果そうの長さは冠毛を含め1cm程度になります。
ガイラルディア(グランディフローラ)の園芸品種の紹介
ガイラルディア(アリゾナ・レッドシェード)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、暑さに強く晩春から秋まで長く開花する所、花の色が濃い赤橙色または先端にしばしば黄色の班が入る所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(ゴブリン)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、花の色が赤橙色と黄色の二色で構成されていてカラフルな所、一度根付けば手入れがいらず管理が楽なところなどにあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(メサピーチ)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30~40cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、開花がとても早い所、花の色が黄色とアプリコットの二色で構成されていて南国のトロピカルな雰囲気を感じさせる所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(メサレッド)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30~40cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、開花がとても早い所、花の色が赤色をしていて華やかさを感じさせる所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(メサイエロー)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30~40cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、開花がとても早い所、花の色が黄色をしていて明るさや元気さを感じさせる所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(サンセットスナッピー)の特徴は、株の基部でよく分枝する性質があるため、草丈が30~40cm程度と低くコンパクトで、草姿はふさふさとしており、沢山の花を咲かせる所、花の色が赤ピンク色と黄色をしていてカラフルな印象を感じさせる所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(ファンファーレ)の特徴は、花の形がユニークで外周の舌状花が漏斗状をしている所、花の色が赤橙色と黄色の二色で構成されていて南国を思わせるようなトロピカルな雰囲気がある所等にあります。
育て方・楽天で購入
ガイラルディア(ダコタレベイレ)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、舌状花が漏斗状をしているためユニークな見た目をしている所、花の色が赤橙色と黄色の二色で構成されていて南国を思わせるようなトロピカルな雰囲気がある所等にあります。
ガイラルディアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ガイラルディア(ゴブリン)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ガイラルディア(ゴブリン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
ガイラルディアは、自生地が栄養の乏しい乾燥した土壌にあります。そのため、基本的には通気性と排水性の高い土壌を好み、肥沃さはあまり必要とされません。
一方で、肥沃すぎる土壌や多湿になりやすい土壌は生育不良を引き起こして、枯れこみやすいです。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ガイラルディア(ゴブリン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
ガイラルディアは、培養土は、一般的な草花の培養土でも育てられますが、通気性が高めの草花の培養土を選ぶ方が良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ガイラルディア(ゴブリン)は、乾燥に強い植物のため管理が比較的に楽な植物です。
ただし、過湿を嫌います。水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があるため、水やりの頻度には注意が必要になるでしょう。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
剪定のやり方
ガイラルディア(ゴブリン)の剪定は、花がら摘みと切り戻し剪定を行います。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのメリット
- 種を作るエネルギーが、花に向かうため、花の数が増えたり、開花期間が伸びたり、株の寿命が伸びるなどします。
- 種が作られないため、こぼれ種による雑草化を防ぐ事が出来ます。
花がら摘みのデメリット
- 球状に集まる種を鑑賞することが出来ません。
- 種を採取できません。
- 時間と労力が必要になります。
花がら摘みのやり方
花がら摘みのやり方は、色褪せたり外観が崩れた花を、花の下からハサミで剪定して摘み取ります。
切り戻し剪定
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定を行う理由
- 古い茎を残すと茎が徒長して、間延びしたり、倒伏したりして見た目が悪くなります。
- 剪定を行うことで、形状が整えられて見た目がよくなります。
- 古い茎は生産性が低いため、残すと花の数が減る傾向にあります。
- 剪定を行うことで、生産性の高い若い茎の成長が促されるため、花の数も増える傾向にあります。
- 古い茎を残すと株内部への日当たりや風通しが悪くなり、多湿になったり、病害虫の発生源となることがあります。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、風の流れと日当たりが良くなり、多湿の改善が期待出来ます。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 早春と夏の終わり頃
- 早春の剪定
- 枯れた茎・古い茎・病気の茎・弱々しい茎などは、根元から剪定するか、健康な部分まで切り戻し剪定しましょう。
- 夏の終わり頃の剪定
- 株全体を観察して、株が弱っていると感じる場合は半分程度を目安に切り戻し剪定しましょう。
播種で増やす
ガイラルディア(グランディフローラ)の種蒔の方法
播種時期:3月~6月・9~10月
発芽適温:約20度
発芽日数:約7日~21日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~6月・9月~10月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、土の上に点まき、または条まきして、種の上に薄く土を被せて覆土します。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。