アスター属は属の中には約214種がありユーラシア大陸を中心に分布する多年草です。一般に園芸では日本固有種で春に風流な花を咲かせるミヤコワスレ、初夏から晩秋にかけて長期に渡り花を咲かせるフリカルティー種、非常に矮性で直立する茎頂部に花を咲かせるアルピヌス種等が親しまれます。
アスターは夏の暑さや寒さに強く、土壌も殆ど選ばず丈夫で育てやすい多年草です。
種毎の育て方は写真や育て方をクリックして確認して下さい。
このページでは主に種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() 開花時期:4月~6月 | ![]() 開花時期:5月~7月 |
![]() 開花時期:6月~11月 | ![]() ④シオン種 開花時期:8月~11月 |
![]() 開花時期:8月~11月 | ![]()
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原産:日本
学名:aster savatieri cv. Miyakowasure
草丈:約20cm~40cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花色:20cm~40cm
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月23日/8月1日
花言葉:「別れ」「しばしの憩い」「しばしの慰め」
特徴:ミヤコワスレは学名aster savatieri cv. Miyakowasure、日本固有種のミヤマヨメナの品種です。ミヤマヨメナと比較してミヤコワスレは通常花弁が幅広で長く枚数も多めにあり、花色も豊富で直立する茎の上部で分枝する様に穂状(散房花序)に花を咲かせます。
開花時期は春から初夏、花色は青色や紫色、黄色や白色があり舌状花と筒部花の合わさる直径約3~4cmの頭花を散房花序に咲かせます。草姿は直立し高さは約20(50)cm × 幅は約20(30)cmまで成長して、葉色は緑色、葉身は披針形か長楕円形で全縁もしくは葉縁が浅裂して根出葉もしくは互生葉序につきます。
ミヤコワスレは春もしくは秋に株分けする事によって増やすことが出来ます。育てる際は夏の強い日差しや暑さを苦手にしているため夏越しの際は注意が必要です。一方で冬の寒さに強く冬越しは容易です。
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原産:ヨーロッパ
学名:aster alpinus
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:桃色●青色●紫色●黄色●白色〇
分類:多年草
誕生花:6月9日
花言葉:「多種多様」「信じる心」「思い返す」
特徴:アスター(アルピヌス種)は学名aster alpinus、別名「アルペンアスター」とも呼ばれヨーロッパのアルプス等の高山に自生する多年草です。直立する茎は群生する様に地際から何本も伸びふさふさとした草姿を作り、晩春から夏に青色や紫色等の舌状花と黄色の筒状花のコントラストが美しい花を頂部に咲かせお庭を明るく彩ります。
開花時期は晩春から夏、花色は青色や紫色、桃色や白色があり舌状花と筒部花の合わさる直径約3~4cmの頭花を単頂花序に咲かせます。草姿は直立し高さは約15(30)cm × 幅は約20(30)cmまで成長して、葉色は緑色、葉身は剣形もしくはヘラ形で根出葉もしくは互生葉序につきます。
アスター(アルピヌス種)は非常に矮性で地面から何本も茎を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂りる草姿から、花壇では縁どりに使われたり鉢植えで寄せ植えの素材等に使われます。紫色と黄色、桃色と黄色等のコントラストのいい花はカジュアルなお庭や可愛らしいお庭に良く似合うでしょう。
アスター(アルピヌス種)は播種や挿し木、株分けによって増やすことが出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く育てやすい多年草ですが、株分けを行わないと株が弱る事があるため3年に1度株分けによって更新を行いましょう。
原産:ヨーロッパ
学名:Aster frikartii
草丈:約60~90cm
分類:多年草
開花時期:6月~11月
花色:青色●紫色●黄色●
誕生花:6月9日
花言葉:「多種多様」「信じる心」「思い返す」
特徴:アスター(フリカルティー種)は花径が大きなイタリアン アスター(A.amellus)とトムソニー種(A.thomsonii)が種間交雑されて出来たハイブリッド種です。開花期間の長さと花径が大きいという魅力をもち、ふさふさと茂る草姿は基部でよく分枝する茎が直立する事で作られます。
開花時期は初夏から秋、花色は青色か紫色の舌状花と黄色の筒部花の合わさる直径約5cmの頭花を散房花序に咲かせます。草姿は直立し高さは約60(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長して、葉色は緑色、葉身は披針形で互生葉序につきます。
アスター(フリカルティー種)は花壇の中央や後方で伸び伸びと育てると高さが腰の辺りから胸の高さまでになり、初夏から晩秋にかけて次々と咲く花は淡い紫色と黄色のコントラストが美しく、カジュアルで落ち着いた雰囲気のお庭が作られます。
アスター(フリカルティー種)は挿し木や株分けによって増やすことが出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く育てやすい多年草ですが、株分けを行わないと株が弱る事があるため3年に1度株分けによって更新を行いましょう。
![]() アスター(メンヒ)は基部でよく分枝してふさふさとした草姿をつくり、心を癒す様な優しい紫色の花(直径約5cm)を穂状に次々と咲かせる園芸品種です。高さは約60cm × 幅は約60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:中国/朝鮮/シベリア
学名:aster tataricus
草丈:約60cm~180cm
分類:多年草
開花時期:8月~11月
花色:桃色●青色●紫色●黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
花言葉:「追想」
特徴:シオンは学名aster tataricus、別名「オニノシコグサ」や「十五夜草」とも呼ばれる中国及び朝鮮、シベリア原産の多年草です。背丈程まで伸びる茎は地際からスラリと直立に伸び、上部で分枝する様に淡い紫色の花穂が何本も付き優しい雰囲気漂うボリューミーな花姿を作ります。また地面下の地下茎により想定の範囲を超えて広がる可能性があるため問題になら場合は株分けで減らす必要があります。
開花時期は晩夏から晩秋、花色は青色や紫色、桃色や黄色があり舌状花と筒部花の合わさる直径約3~4cmの頭花を複総状花序に咲かせます。草姿は直立し高さは約60(180)cm × 幅は約60(90)cmまで成長して、葉色は緑色、葉身はヘラ形で根出葉もしくは互生葉序につきます。
シオンは花壇の中央から後方に植えると腰から背丈の辺りまで伸び、晩夏から晩秋にかけ淡い紫色から桃色のピュアな花を咲かせてロマンティックな雰囲気を漂わせる背景のアクセントになります。
シオンは播種や挿し木、株分けによって増やすことが出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く育てやすい多年草ですが、株分けを行わないと株が弱る事があるため3年に1度株分けによって更新を行いましょう。
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原産:ヨーロッパ
学名:aster amellus
草丈:約30cm~60cm
分類:多年草
開花時期:8月~11月
花色:青色●紫色●桃色●黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:イタリアン アスターは学名aster amellus、ミカエル祭の期間に咲いた事に由来して別名「ミカエルデージー」とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。細く直線的に伸びる茎の頂部で穂状(散房花序)に咲く直径約5cm程の花は華奢で頼りない花姿をしており大切に育てたくなる様な魅力があります。
開花時期は晩夏から晩秋、花色は青色や紫色、桃色や黄色があり舌状花と筒部花の合わさる直径約5cmの頭花を散房花序に咲かせます。草姿は直立し高さは約30(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長して、葉色は緑色、葉身は披針形で根出葉もしくは互生葉序につきます。
イタリアン アスターは直立にふさふさと伸びる茎が膝から腰の高さまで伸び、花壇では縁どりを作ったり高さを出すアクセントとして利用する事が出来ます。花色は品種によって桃色や紫色、青色等があり、お庭の雰囲気に合わせて可愛らしいロマンティックなお庭なら桃色の花を選んだり、落ち着き気品のあるお庭なら紫色の花を選ぶ等するといいでしょう。
イタリアン アスターは播種や株分けによって増やすことが出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く育てやすい多年草ですが、株分けを行わないと株が弱る事があるため3年に1度株分けによって更新を行いましょう。