アジュガは属の中に約40種がありヨーロッパ及びアジア、北アフリカ、オーストラリア等が原産の多年草です。一般に園芸では侵襲性が高く急速に地面を覆うように広がりグランドカバーをつくるレプタンス種が最も人気が高く、その他には葉が長く侵襲性がやや劣るテノリー種やピラミッド状の個性的な花姿が魅力のピラミダリス種等があります。
アジュガは基本的に冬の寒さや夏の暑さに強く育てやすい植物ですが、株が密集しやすく株分けしないとクラウンが腐敗し枯れてしまうこともあるため、育てる際は注意が必要です。
種毎の育て方は写真や育て方をクリックして確認して下さい。
このページでは主に種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
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原産:ヨーロッパ/南西アジア/北アフリカ
学名:ajuga reptans
草丈:約10~30cm
開花時期:4月~6月
花色:青色●紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●紫色●黄色●桃色●白色〇
分類:常緑多年草
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:4月26日
花言葉:「強く結び付く友情」「心休まる家庭」
特徴:アジュガ(レプタンス種)は学名ajuga reptans、一般的にアジュガというとこの種をさしており、別名「ツルジュウニヒトエ」や「セイヨウジュウニヒトエ」とも呼ばれるヨーロッパ及び南西アジア、北アフリカを原産とする常緑多年草です。属名のアジュガ(ajuga)の由来は不明です。また種小名のレプタンス(reptans)はラテン語で「匍匐性」のを意味しており、地面を這うように広がっていく草姿に由来しています。
アジュガ(レプタンス種)の特徴(魅力)は、ランナーをどんどん伸ばして侵襲的に広がり地面を被覆する草姿、冬の間も葉が枯れることなく常緑のグランドカバーとして機能する所、園芸品種が豊富で緑色の他にも紫色や桃色等の魅力的な葉色がある所等があり、また春から初夏にかけては青色(~紫色)の華やかな花が咲く所も魅力でしょう。
園芸では這うように広がっていく草姿から地面を覆うグランドカバーとして利用されており、また耐陰性が強い事からシェードガーデン等にも利用する事が出来ます。園芸品種には、明るい緑色に白色の覆輪の入る葉と桃色の花がお庭の雰囲気を明るくする「ピンクライトニング」や濃い緑色から殆ど黒色をした葉色までがあり全体的に重厚感を感じさせ落ち着いた雰囲気をつくる「ブラックスカロップ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は春から初夏、花色は青色や紫色、桃色や白色があり、個々の花は直径約1cmの唇形で下唇は3裂して中央の裂片は更に浅く裂けています、花序は小花が穂状に集まり穂状花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状でランナーを伸ばして広がり高さ約10(30)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や紫色、黄色や桃色、白色があり、葉身はヘラ形もしくは楕円形、葉序は対生葉序もしくは根生葉につきます。
アジュガ(レプタンス種)は株分けや種により増やす事が出来ます。育てる際は暑さ寒さに強くとても育てやすい常緑多年生ですが、株分けを行わないと株が密になり腐敗して枯れる原因にもなるため定期的な株分け等が必要でしょう。
![]() アジュガ(キャトリンジャイアント)は青銅色の落ち着いた葉色と、長さ20cmに達する長い花穂と鮮やかな青い花色が魅力の園芸品種です。高さ約10(25)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジュガ(バーガンディグロー)は全体的に白色を帯びた明るい色調をしており、葉の縁部分に不規則に入る白色の覆輪と、若い葉で見れられる赤色(~赤紫色)の美しい葉色が、ポップで明るい対比を生み出し足元をカラフルに彩る魅力的な園芸品種です。高さ約15cm × 幅は約50cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アジュガ(パープレア)は全体的に葉色が濃く光沢があり、赤みの紫色をした若い葉と濃い緑色をした古い葉の二色の葉色が上品で落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ約10(25)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジュガ(ブラックスカロップ)は全体的に葉色が濃く光沢があり、殆ど黒色に近い紫色の葉をもち、重厚感のある落ち着いたお庭等に合いそうな魅力的な園芸品種です。高さ約10(25)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アジュガ(ピンクライトニング)は全体的に白色を帯びた明るい色調をしており、葉に入る不規則な白色(~薄黄色)の覆輪と明るいライムグリーンの2色の葉色が柔らかな雰囲気をつくり、また春に桃色の花が咲くとロマンチックな雰囲気も漂う魅力的な園芸品種です。高さ約10(15)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アジュガ(アルバ)は、その名前からも分かる通り白色の花を咲かせる園芸品種です。鮮やかな緑色の葉と上品な白色の花はナチュラルでフレッシュな雰囲気をつくります。高さ約10(15)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。 |
![]() アジュガ(シルバークィーン)は全体的に白色を帯びた明るい色調をしており、葉に入る不規則な白色(~薄黄色)の覆輪と明るいライムグリーンの2色の葉色が柔らかな雰囲気をつくり、また春から初夏にかけては灰みがかる上品な青色の花が咲き足元をエレガントに彩ります。高さ約10(15)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | |
![]() ゴールデングロウ ☆(´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ダークマホガニー (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:イタリア
学名:ajuga tenorii
草丈:約10~30cm
開花時期:3月~6月
分類:多年草
花色:青色●紫色●
葉色:緑色●紫色●桃色●黄色●白色〇
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:4月26日
花言葉:「強く結び付く友情」「心休まる家庭」
特徴:アジュガ(テノリー種)は学名ajuga tenorii、別名「イタリアン・ビューグルウィード(Italian Bugleweed)」とも呼ばれるイタリアを原産とする常緑多年草です。
アジュガ(テノリー種)はイタリアの固有種で、園芸品種には「プリンセス ナディア」や「チョコレートチップ」や「ブルーマフィン」等があります。アジュガの中で最も一般的なレプタンス種と比べて、葉の見た目が細長く滑らかで皺が少ない印象があり、またテノリー種はレプタンス種と比べて広がり方が控えめで侵襲性が低いとも言われています。
園芸では這うように広がっていく草姿から地面を覆うグランドカバーとして利用されており、また耐陰性が強い事からシェードガーデン等にも利用する事が出来ます。園芸品種には、細長く皺のない滑らかな葉の形とライムグリーンとクリームとピンクの三色の葉色が可愛らしい雰囲気をつくる「プリンセス ナディア」や細長く皺のない滑らかな葉の形をしており若い葉がチョコレートの様な焦げ茶色をしている「チョコレートチップ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は春から初夏、花色は青色や紫色、個々の花は直径約1cmの唇形で下唇は3裂して中央の裂片は更に浅く裂けています、花序は小花が穂状に集まり穂状花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状でランナーを伸ばして広がり高さ約10(30)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色や紫色、黄色や桃色、白色があり、葉身はヘラ形もしくは楕円形、葉序は対生葉序もしくは根生葉につきます。
アジュガ(テノリー種)は一般的に株分けにより増やされます。育てる際は暑さ寒さに強くとても育てやすい常緑多年生ですが、株分けを行わないと株が密になり腐敗して枯れる原因にもなるため定期的な株分け等が必要でしょう。
![]() アジュガ(プリンセス ナディア)はチョコレートチップから生まれた新しい園芸品種です。チョコレートチップと比較して葉は優しい淡緑色で葉縁にクリーム色の覆輪が入りしばしば新しい葉が桃色に染まります。またレプタンス種のバーガンディグロウ等と比較すると葉縁に凹凸もなく細長い整った葉形をしており、またランナーが蔓延ることもなく草姿も整っており、より可憐で洗練された魅力があります。一方で侵襲性は低いため広い範囲でグランドカバーを作る場合は沢山の苗が必要になります。高さは最大約15cm × 幅は約30cmまで成長する。 | ![]() アジュガ(チョコレートチップ)は葉縁に凹凸のない滑らかな細長い葉形と濃い緑色とチョコブラウンの二色の葉色が魅力的な園芸品種です。高さは最大約10cm × 幅は約25cmまで成長する。 (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:ヨーロッパ
学名:ajuga pyramidalis
草丈:約10~25cm
開花時期:4月~6月
分類:常緑多年草
花色:青色●
葉色:緑色●紫色●
耐寒性:強い
耐暑性:強い
誕生花:4月26日
花言葉:「強く結び付く友情」「心休まる家庭」
特徴:アジュガ(ピラミダリス種)は学名ajuga pyramidalis、別名「ピラミダル・ビューグル(pyramidal bugle)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑多年草です。属名のアジュガ(ajuga)の由来は不明です。また種小名のピラミダリス(pyramidalis)はラテン語で「ピラミッド型の/錐体の」を意味しており花序に由来します。
アジュガ(ピラミダリス種)の特徴(魅力)は、ピラミッドを連想させる様な四角錐の個性的な花姿、小さな花を保護する様につく紫色(~赤紫色)に色づいた苞葉にあります。花序の苞葉は下から上に向かう程に小さくなり逆に葉色(紫色)は濃くなり、白色の長い毛が密生してフサフサとした見た目をしています。
開花時期は春から初夏、花色は青色や紫色があり、個々の花は唇形で下唇は3裂して長い雄蕊2つと短い雄蕊2つがあり、花序は小花を穂状にあつめ花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約10(25)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは紫色、葉身はヘラ形もしくは楕円形、葉序は対生葉序もしくは根生葉につきます。
アジュガ(ピラミダリス種)は株分けや種により増やす事が出来ます。育てる際は暑さ寒さに強くとても育てやすい常緑多年生ですが、長雨等により過湿するとクラウンが腐敗し枯れてしまうこともあるため注意しましょう。
![]() ピラミダリス種 |
原産:ヨーロッパ
学名:ajuga genevensis
草丈:約10~30cm
開花時期:5月~8月
分類:常緑多年草
誕生花:4月26日
花言葉:「強く結び付く友情」「心休まる家庭」
特徴:アジュガ(ゲネウェンシス種)は学名ajuga genevensis、別名「アップライト・ビューグル(upright bugle)」や「ジュネーブ・ビューグルウィード(Geneva bugleweed)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑多年草です。属名のアジュガ(ajuga)の由来は不明です。また種小名のゲネウェンシス(genevensis)は「スイスの/ジュネーブの」を意味しており自生地に由来しています。
アジュガ(ゲネウェンシス種)はランナーで奔放に広がるレプタンス種と比べて、緩かに成長して侵襲性が低いため花壇の縁どり等によく利用されています。またレプタンス種と違い葉は縁部分が浅く裂けてギザギザとしており、基本的に葉色は緑色のみです。
開花時期は春から初夏、花色は青色や紫色、桃色や白色があり、個々の花は唇形で下唇は3裂して中央の裂片は更に浅く裂けています、花序は小花が穂状に集まり穂状花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さ約30cm × 幅は約30cmまで成長します。葉色は緑色、葉身はヘラ形もしくは楕円形で縁部分が浅裂して、葉序は対生葉序もしくは根生葉につきます。
アジュガ(ゲネウェンシス種)は株分けや種により増やす事が出来ます。育てる際は暑さ寒さに強くとても育てやすい常緑多年生ですが、長雨等により過湿するとクラウンが腐敗し枯れてしまうこともあるため注意しましょう。
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