アジュガは属の中に約70種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、侵略的に地面を広がる事からグランドカバーとして広く親しまれ園芸品種も豊富で様々な葉色があるアジュガ、普通のアジュガと比べて葉が細くシャープな外観をしており葉が密につくアジュガ(テノリー)、ピラミッドのような個性的な外観の花序が魅力のアジュガ(ピラミダリス)等が親しまれています。
アジュガ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
アジュガの主な種の目次
アジュガの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/南西アジア/北アフリカ
- 学名:Ajuga reptans
- 草丈:約15~35cm
- 分類:常緑多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●紫色●赤色●桃色●橙色●白色〇灰色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月26日
- 花言葉:強い友情/強く結び付く友情/心休まる家庭
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
アジュガとは!?
アジュガは学名Ajuga reptans、別名では「ツルジュウニヒトエ」や「セイヨウジュウニヒトエ」とも呼ばれるヨーロッパおよび南西アジア、北アフリカが原産の常緑多年草です。
アジュガの語源(由来)
- 属名のAjugaはギリシャ語で「ない」「欠けている」を意味する「a-」と、「くびき(牛馬のくびにあてる横木)」を意味する「juga」の2語からきています。
- 種小名のreptansはラテン語で「匍匐性」のを意味しており、地面を這うように広がっていく草姿に由来しています。
アジュガの特徴(魅力)
- アジュガは、放射状に広がるロゼット葉で地面を覆い、細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばして子株をどんどんつくり広がる事から、園芸ではグランドカバー(地被植物)として主に利用されています。
- また春には花茎を直立に伸ばし気品のある紫色の花を咲かせる所も魅力です。
- 草姿はロゼット状、ロゼットは根生葉を基部から放射状に広げて地面を覆います。
- また基部からは細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばして地面を広がり、茎の先端にある子株が地面に定着して増殖します。
- 開花時期は春から初夏、アジュガの花はシソ科でよく見られる輪散花序で、節を囲むように複数の花が付いて、ボリュームのある花穂をつくります。
- 花の形は唇形、唇形は上唇が著しく短く、下唇は3裂して大きく広がります。
- 葉は基部から出る根生葉または茎(花茎・ランナー)につく茎葉で構成されており、全体的に丸みを帯びる楕円形または卵形の形をしています。
- 葉の色はふつう濃い緑色または紫色を帯びており落ち着いた印象を与える葉色をしています。
- 幾つかの品種では、葉の色が明るく輝くような白色をしていたり、可愛らしい印象を与える桃色をしているため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 葉は常緑のため冬の間も落葉しませんが、落葉性の植物で見られるような紅葉があり、秋になると葉の色が赤色・橙色・茶色・紫色などに色づきます。
- アジュガは「グランドカバー(地被植物)」「花壇の縁どり」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- アジュガのグランドカバー(地被植物)はランナー(走出枝)で子株をつくり自力で増える所と、日陰に強くシェードガーデンに利用出来る所、葉色が豊富でお庭の雰囲気に合わせて品種が選べる所などが魅力です。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- アジュガは耐陰性が強い事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあり、日陰で咲く花または明るい葉色が重宝されます。
アジュガの草丈は約15(~35)cm、草姿はロゼット状、ランナー(走出枝)を出して広がります。※ランナー(走出枝)とは細長い茎が地表面を這うように伸びて、茎の先端に芽と根を出し子株をつくる茎です。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)または対生葉序、葉色は緑色または紫みを帯び、葉柄はあり、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分には鋸歯があり、葉は白色の毛が生えます。
花は基部から花茎が伸び、花茎は長さ約15(~35)cm、茎の断面は四角形、白色の毛が生えます。花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに複数の花が付き、花が節を囲うように見えます。花冠の長さ約1.4(~1.7)cm、形は唇形、唇形は上唇と下唇があり、上唇は短く、下唇は深く3裂して中央の裂片に浅い切れ込みがあります。花色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個に割れます。
アジュガの園芸品種の紹介
- キャトリンジャイアント(Ajuga reptans ‘catlin’s giant’)は、大きく豪華な印象を与える長さが30cmに達する青色の花穂と、長さが15cmに達する大きく広がるロゼット(根生葉)が魅力的な園芸品種です。葉の色は濃い緑色で全体的に紫みを帯びています。草姿はロゼット状、高さ約15~35cmに成長します。
- バーガンディグロー(Ajuga reptans ‘burgundy glow’)は、ひとつの株の中に赤色(桃色)・白色・緑色の3色の葉色が入り交じるため、華やかで可愛らしい印象や、明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)では赤色(桃色)に強く染まっており、成熟するに連れて色が薄れ緑色に白色の覆輪が入る葉色となります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- パープレア(Ajuga reptans ‘purpurea’)は、若葉を中心に紫色を帯びているため気品のある雰囲気をつくり、また葉全体に光沢があるため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)では紫色(暗紫色)に強く染まっており、成熟するに連れて色が薄れ濃い緑色になります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- ブラックスカロップ(Ajuga reptans ‘black scallop’)は、黒いホタテ貝(black scallop)の名前からも分かる通り、殆ど黒色に見える光沢のある濃い紫色(黒色)の葉色と丸みを帯びる可愛らしい外観の葉の形が魅力的な園芸品種です。花の色は青色または薄い紫色、殆ど黒色に見える濃い紫色の葉は、重厚感があり落ち着いた雰囲気のお庭によくあいます。草姿はロゼット状、高さ約15cmまで成長します。
- ピンクライトニング(Ajuga reptans ‘pink lightning’)は、明るく可愛らしい印象を与えたり、カラフルでポップな雰囲気やロマンチックな雰囲気をつくる、桃色の花と白色の縁どりが入るパステルグリーンの明るい葉が魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約15cmまで成長します。
- シルバークィーン(Ajuga reptans ‘silver queen’)は、心を癒すヒーリング効果があるような落ち着いた雰囲気をつくる、青みが入る薄い紫色の花色と、白色の縁どりが入るパステルグリーンの明るい葉が魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約15cmまで成長します。
- アルバ(Ajuga reptans ‘alba’)は、明るく洗練された印象を与える白色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約15cmまで成長します。
- ダークマホガニー(ajuga reptans ‘dark mahogany’)は、黒色(dark)からマホガニー色(mahogany)または赤茶色へと変化していく葉色が魅力的な園芸品種です。花の色は青みを帯びた薄い紫色、葉の色は幼葉(若葉)では殆ど黒色、成熟するに連れて色が薄れて赤茶色から緑色へと変化していきます。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- ゴールデングロウ(Ajuga reptans ‘golden glow’)は、ひとつの株の中に茶色・桃色・薄い黄色・緑色の4色の葉色が混在するため、明るい印象を与えたり、アンティークな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)では茶色または桃色をしており、成熟するに連れて色が薄れ緑色に白色の覆輪が入る葉色となります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- ゴールドライム(Ajuga reptans ‘gold lime’)は、葉全体が黄色またはイエローグリーンの明るい葉色をしているため、開放的でフレッシュな印象を与えるカラーリーフとして楽しめて、また可愛らしい印象を与える桃色の花との相性もよく、桃色の花と黄色の葉がカラフルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さは約15cmに成長します。
- ディクシーチップ(ajuga reptans ‘dixie chip’)は、普通のアジュガよりも葉が細長いためシャープで洗練された外観をしており、また葉は一株の中に赤色・白色(薄い黄色)・紫色・緑色の四色の葉が混在するためカラフルな印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)を中心に赤色をしており、成熟するに連れて色が薄れ白色(薄い黄色)から薄い緑色に戻り、秋には紫色へと紅葉します。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- バニラチップ(Ajuga reptans vanilla chip)は、葉全体が優しい色合いのパステルグリーンをしており、また葉のふち部分に白色の覆輪が入るため、柔らかで明るい印象を与えるカラーリーフとなります。花は青色で、落ち着いた印象を与え、柔らかな葉色と青色の花が心を癒すヒーリング効果をうみ出す魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約20cmに成長します。
- グレイレディー(ajuga reptans Grey Lady)は、葉全体が灰みを帯びてシルバーがかった葉色をしており、メタリックで洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は青色、シルバーリーフとの相性もよくスタイリッシュで洗練されたカッコイイ雰囲気をつくります。草姿はロゼット状、高さは約20cmまで成長します。
- ライムブルー(ajuga reptans lime blue)は、明るく爽やかな印象を与えるライムグリーンの葉と、落ち着いた印象を与える青色の花が、明るくカラフルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。また葉は秋になると鮮やかな橙色へと紅葉するため四季折々に変化する姿が楽しめます。草姿はロゼット状、高さ約20cmに成長します。
- マーブルライム(ajuga reptans marble lime)は、葉の中で緑色と黄色の2色の葉色がマーブル模様のように入り交じるため明るい印象を与えるカラーリーフとなり、また桃色の花との相性もよく、明るくポップな雰囲気をつくったり、可愛いらしくロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約20cmに成長します。
- ピンクエルフ(ajuga reptans ‘pink elf’)は、花穂が長くてボリュームあるため豪華で華やかな印象を与える花姿をしており、また桃色の花色が可愛らしい印象を与えるロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約15~30cmに成長します。
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アジュガ(テノリー)の特徴や園芸品種
- 原産:イタリア
- 学名:Ajuga tenorii
- 草丈:約10~30cm
- 分類:常緑多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●黄色●桃色●紫色●茶色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月26日
- 花言葉:強い友情/強く結び付く友情/心休まる家庭
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
アジュガ(テノリー)とは!?
アジュガ(テノリー)は学名Ajuga tenorii、別名では「イタリアン・ビューグルウィード(Italian Bugleweed)」とも呼ばれ、イタリアの中部および南部に自生する常緑多年草です。
アジュガ(テノリー)の語源(由来)
- 属名のAjugaはギリシャ語で「ない」「欠けている」を意味する「a-」と、「くびき(牛馬のくびにあてる横木)」を意味する「juga」の2語からきています。
アジュガ(テノリー)の特徴(魅力)
- アジュガ(テノリー)は、一般的に地被植物として利用されるアジュガ(Ajuga reptans)と比べると、テノリー(Ajuga tenorii)はそこまで侵略的に広がらず葉がより密生する傾向にあるため非常にまとまった外観をしており、また葉の形は細長く、ふち部分も滑らかで、皺が少ないため、全体的にシャープで洗練された雰囲気をもちます。
- 普通のアジュガ(Ajuga reptans)は、素早く広がり地面を覆いますが、疎らになりやすい傾向があります。葉は丸く可愛らしい外観をしており、葉脈付近に皺がよる傾向が強いです。
- 草姿はロゼット状、基部からは細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばして地面を広がり、茎の先端にある子株が地面に定着して増殖します。
- 開花時期は春から初夏、アジュガの花はシソ科でよく見られる輪散花序で、節を囲むように複数の花が付いて、ボリュームのある花穂をつくります。
- 花の形は唇形、唇形は上唇が著しく短く、下唇は3裂して大きく広がります。
- 葉は基部から出る根生葉または茎(花茎・ランナー)につく茎葉で構成されており、全体的に密に集まるように葉がついており、葉の形は細長い狭楕円形またはヘラ形をしています。
- 幾つかの品種では、葉の色がチョコレートのような暗褐色をしていたり、可愛らしい印象を与える桃色をしているため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- アジュガ(テノリー)は「グランドカバー(地被植物)」「花壇の縁どり」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- アジュガ(テノリー)のグランドカバー(地被植物)はランナー(走出枝)で子株をつくり自力で増える所と、日陰に強くシェードガーデンに利用出来る所、葉色が豊富でお庭の雰囲気に合わせて品種が選べる所などが魅力です。ただしアジュガほど侵略的に広がらないため、素早く地面を覆いたい場合は幾つかの株を用意しておいた方が良いでしょう。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- アジュガ(テノリー)は耐陰性が強い事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあり、日陰で咲く花または明るい葉色が重宝されます。
アジュガ(テノリー)の草丈は約10(~30)cm、草姿はロゼット状、ランナー(走出枝)を出して広がります。※ランナー(走出枝)とは細長い茎が地表面を這うように伸びて、茎の先端に芽と根を出し子株をつくる茎です。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)または対生葉序、葉色は緑色または紫みを帯び、葉柄はあり、葉身の形はヘラ形または狭楕円形、葉のふち部分は滑らかです。
花は基部から花茎が伸び、花茎は長さ約10(~30)cm、茎の断面は四角形です。花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに複数の花が付き、花が節を囲うように見えます。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は短く、下唇は深く3裂して中央の裂片に浅い切れ込みがあります。花色は青色または紫色です。
アジュガ(テノリー)の園芸品種の紹介
- プリンセスナディア(Ajuga tenorii ‘princess nadia’)は、チョコレートチップの突然変異から生まれた園芸品種です。葉の色は、アジュガ(バーガンディグロウ)と似ており、ひとつの株の中に桃色・白色・緑色の3色の葉色が入り交じりますが、葉の形が細長くスタイリッシュな外観をしており、より密に葉が付きます。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)では桃色に強く染まっており、成熟するに連れて色が薄れ緑色に白色の覆輪が入る葉色となります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- チョコレートチップ(Ajuga tenorii ‘chocolate chip’)は、幼葉(若葉)で見られるような暗紫色または暗褐色のチョコレートのような葉色と、普通のアジュガと比べて細長く凹凸のない滑らかな外観の葉が魅力的な園芸品種です。花の色は青色、葉の色は幼葉(若葉)では暗紫色または暗褐色、成熟するに連れて色が薄れ濃い緑色に戻ります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- ラテアート(Ajuga tenorii)は、一株の中に桃色・紫色・黄色・白色・緑色の葉色が様々入り交じり、また全体的に葉色が色褪せたような色合いをしており、アンティークな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
- エメラルドチップ(ajuga tenorii emerald chip)は、その名前からも分かる通り宝石のエメラルドを連想させるような青みを帯びた緑色の美しい葉色が特徴です。また葉は細長く全体的で滑らかな外観をしており洗練された雰囲気をしており、また葉は非常に密につくためまとまった外観となります。草姿はロゼット状、高さ約15cmに成長します。
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アジュガ(ピラミダリス)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Ajuga pyramidalis
- 草丈:約10~20cm
- 分類:常緑多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●紫色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:グランドカバー/日陰植物
アジュガ(ピラミダリス)とは!?
アジュガ(ピラミダリス)は学名Ajuga pyramidalis、別名では「ピラミダル・ビューグル(pyramidal bugle)」とも呼ばれるヨーロッパが原産の常緑多年草です。
アジュガ(ピラミダリス)の語源(由来)
- 属名のAjugaはギリシャ語で「ない」「欠けている」を意味する「a-」と、「くびき(牛馬のくびにあてる横木)」を意味する「juga」の2語からきています。
- 種小名のpyramidalisはラテン語で「ピラミッド型の」「錐体の」を意味しており、花序の外観に由来します。
アジュガ(ピラミダリス)の特徴(魅力)
- アジュガ(ピラミダリス)は、ピラミッドを思わせるような四角錐をつくる花序の形が特徴です。
- 草姿はロゼット状、基部からは細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばして地面を広がり、茎の先端にある子株が地面に定着して増殖します。
- 開花時期は春から初夏、アジュガの花はシソ科でよく見られる輪散花序で、節を囲むように複数の花が付き、花を保護するように紫色を帯びた苞が花弁のように広がります。
- 葉は基部から出る根生葉または茎(花茎・ランナー)につく茎葉で構成されており、全体的に丸みを帯びる楕円形または卵形の形をしています。
- アジュガ(ピラミダリス)は耐陰性が強い事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあります。
アジュガ(ピラミダリス)の草丈は約10(~20)cm、草姿はロゼット状、ランナー(走出枝)を出して広がります。※ランナー(走出枝)とは細長い茎が地表面を這うように伸びて、茎の先端に芽と根を出し子株をつくる茎です。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)または対生葉序、葉色は緑色または紫みを帯び、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分には鋸歯があり、葉は白色の長い毛が生えます。
花は基部から花茎が伸び、花茎は長さ約10(~20)cm、茎の断面は四角形、白色の長い毛が生えます。花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに複数の花が付き、花の下には花を保護する苞があり、苞は紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は短く、下唇は深く3裂して中央の裂片に浅い切れ込みがあります。花色は青色または紫色です。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個に割れます。
アジュガ(ピラミダリス)の園芸品種の紹介
アジュガ(ゲネウェンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Ajuga genevensis
- 草丈:約10~35cm
- 分類:常緑多年草
- 開花時期:4月~7月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:グランドカバー/日陰植物
アジュガ(ゲネウェンシス)とは!?
アジュガ(ゲネウェンシス)は学名Ajuga genevensis、別名では「アップライト・ビューグル(upright bugle)」や「ジュネーブ・ビューグルウィード(Geneva bugleweed)」とも呼ばれるヨーロッパが原産の常緑多年草です。
アジュガ(ゲネウェンシス)の語源(由来)
- 属名のAjugaはギリシャ語で「ない」「欠けている」を意味する「a-」と、「くびき(牛馬のくびにあてる横木)」を意味する「juga」の2語からきています。
- 種小名のgenevensisは「スイスの」「ジュネーブの」を意味しており自生地に由来しています。
アジュガ(ゲネウェンシス)の特徴(魅力)
- アジュガ(ゲネウェンシス)は、山地の草原などに自生しているため一般的なアジュガよりも乾燥に強く、また茎は間延びするように直立して花が咲く頃にはロゼット葉が消える事から別名では「アップライト・ビューグル(upright bugle)」とも呼ばれています。
- 草姿はロゼット状、ロゼット葉は花が咲くと枯れてしまい、直立する茎(花茎)が残ります。
- また基部からは細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばして地面を広がり、茎の先端にある子株が地面に定着して増殖します。
- 開花時期は春から夏、アジュガの花はシソ科でよく見られる輪散花序で、節を囲むように複数の花が付いて、ボリュームのある花穂をつくります。
- 花の形は唇形、唇形は上唇が著しく短く、下唇は3裂して大きく広がります。
- 葉は基部から出る根生葉または茎(花茎・ランナー)につく茎葉で構成されており、葉のふち部分には粗めの鋸歯があります。
- アジュガ(ゲネウェンシス)は「グランドカバー(地被植物)」「花壇の縁どり」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
- アジュガ(ゲネウェンシス)は耐陰性が強い事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあり、日陰で咲く花または明るい葉色が重宝されます。
アジュガ(ゲネウェンシス)の草丈は約10(~35)cm、草姿はロゼット状、ランナー(走出枝)を出して広がります。※ランナー(走出枝)とは細長い茎が地表面を這うように伸びて、茎の先端に芽と根を出し子株をつくる茎です。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)または対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分には鋸歯があり、葉は白色の毛が生えます。
花は基部から花茎が伸び、花茎は長さ約10(~35)cm、茎の断面は四角形、白色の毛が生えます。花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに複数の花が付き、花が節を囲うように見えます。花冠の長さ約1.2(~2)cm、形は唇形、唇形は上唇と下唇があり、上唇は短く、下唇は深く3裂して中央の裂片に浅い切れ込みがあります。花色は青色または紫色です。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)、分離果は4個に割れます。