- 分布:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ
- 科:スベリヒユ(Portulacaceae)
- 属:ポーチュラカ(Portulaca)
- 種:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
- 別名:リトル・ホグウィード(little hogweed)/コモン・パースレイン(common purslane)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草/短命の多年草
- 被覆方法:ほふく性
- 草丈:約15~40cm
- 株張り:
- 誕生花:9月26日・9月29日
- 花言葉:無邪気・暴れん坊
- 用途:グランドカバー/枝垂れる植物
- 購入方法:スベリヒユを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スベリヒユとは!?
スベリヒユの学名はPortulaca oleracea、別名では「リトル・ホグウィード(little hogweed)」や「コモン・パースレイン(common purslane)」とも呼ばれている多年草です。
スベリヒユの原産地は不明、ヨーロッパ・アジア・北アフリカに広く分布しており、荒地や海岸沿い、道端などに自生しています。
スベリヒユの語源(由来)
- 属名のPortulacaはラテン語で「入口」「小さな扉」を意味する「portula」から来ており、果実が熟して裂開する時に、扉が開いているように見える所からきています。
- 種小名のoleraceaはラテン語で「野菜」「ハーブ」を意味しており、この植物が食用として利用されている事に由来します。
スベリヒユの特徴(魅力)
- スベリヒユは、他のポーチュラカと比べて苦味や酸味が少なくて、またオメガ3脂肪酸が非常に多く含まれるスーパーフードのため、一般的に野菜として食べる目的で栽培されている植物です。
- スベリヒユの特徴は、茎が横に移動したり下垂したりする所、花は茎頂に束生してついており、花径が0.4~0.7cm程度と小さな所、葉は小ぶりで楕円形をしており肉厚な所などにあります。
- 草姿はほふく性、茎は一般的に横に広がりますが、横に移動した後に立ち上がり傾状する事もあり、高さ40cmまで成長することがあります。
- 葉の形は倒卵形または楕円形、葉の質感はぷにぷにと多肉質なため可愛らしさがあります。
- 開花期間は初夏から秋頃、花序は茎頂に3~5個の花が束生しており、花の大きさは直径約0.4~0.7cmあり、花の色は黄色です。
スベリヒユの草丈は約15~40cm、草姿はほふく性、茎は横に広がったり、傾状したり、下垂したりする、茎の質感は多肉質、茎の色は緑色または淡い赤褐色です。
葉序は互生または稀に対生、葉身の長さ約1~3cm、葉身の形は倒卵形または楕円形、葉の質感は肉厚、葉の色は緑色です。
花序は茎頂に3~5個の花が束生しており、花径は約0.4~0.7cm、花の形は花弁が五個で皿状に開く、花弁の形は倒卵形で先端に切れ込みが入り、花弁の色は黄色、雄蕊の数は約6~12個、雄蕊の色は黄色です。
果実は蒴果、形は卵形、成熟すると上部分が外れて種子を放出します。
スベリヒユの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:茎・葉・花
- 収穫時期:春・夏・秋(種まきから6週間程度で収穫可能です)
- 食べ方:お浸し・和え物・天ぷら・スープ・パスタ等
- 栄養:ビタミンC(21mg/100g)・ミネラル類
- 効能:オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるため、血流の改善やコレステロール値の低下などが期待できます。
スベリヒユの園芸品種の紹介
ポーチュラカの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スベリヒユの育て方
花壇の土づくり
日当り
スベリヒユは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
スベリヒユは、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
スベリヒユは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
スベリヒユの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
スベリヒユは一般的な多肉植物ほどではないですが、乾燥にとても強い植物です。そのため、少し水やりを忘れた位では枯れることはありません。
ただし、乾燥した土壌で育ったスベリヒユは、食味が悪くなります。そのため、茎葉を収穫して食べる場合は乾燥ストレスを与えずに、水やりをしっかりと行った方がよいでしょう。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
剪定のやり方
スベリヒユの剪定は基本的に不要です。
ただし、決められた範囲を逸出して成長する事があるため、必要に応じて切り戻し剪定を行い株の形を整えるの事が出来ます。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 生育期間中であれば、何時でもおこなえます。
- 剪定方法
- 枯れた茎・古い茎・病気の茎・弱々しい茎などは、根元から剪定するか、健康な部分まで切り戻し剪定しましょう。
- 茎葉が決められた範囲を逸出して成長しようとしてる場合は、茎葉を短く切り戻し剪定して形を維持しましょう。
挿し木や株分けで増やす
スベリヒユは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 挿し木する時期は発根率の高い晩春から夏頃 が適します。
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておきます。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを7cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
スベリヒユの種蒔の方法
播種時期:3月~5月
発芽適温:約20~25度
発芽日数:約7~21日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~5月
- 発芽温度が高いため暖かくなってから種を撒くか、保温マットを利用して種を撒きます。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、用土の上にばら撒きして、基本的に土は被せません。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。