センニチコウは属の中に約133種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ファイヤーワークスと呼ばれる多年草タイプの園芸品種があり花火を連想させる様な花姿が特徴のセンニチコウ(プルケラ種)、非常に園芸品種が多く花色が豊富にあり綺麗な球状の花を咲かせるセンニチコウ、園芸品種のストロベリーフィールズが有名でイチゴを思わせる様な赤色の球状(長球状)の花が魅力的な多年草タイプのキバナセンニチコウ等が親しまれています。
センニチコウ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
センニチコウの主な種の目次
センニチコウ(プルケラ種)の特徴や園芸品種
原産:南アメリカ
学名:Gomphrena pulchella
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:5月~11月
花色:桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:普通
誕生花:8月14日/8月20日/9月13日/9月15日/9月22日
花言葉:不朽/色あせぬ愛/変わらぬ愛情
用途:開花期間長い/切り花
センニチコウ(プルケラ種)とは!?
センニチコウ(プルケラ種)の学名Gomphrena pulchella、別名「千日草(センニチソウ)」とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
センニチコウ(プルケラ種)の語源(由来)
- 属名のGomphrenaはアマランサスのラテン語の名前「gromphaena」に由来しています。
- 種小名のpulchellaはラテン語で「美しい」を意味しています。
- センニチコウ(千日紅)の由来は開花期間の長さと色褪せない美しい紅色の花色に由来します。
センニチコウ(プルケラ種)の特徴(魅力)
- センニチコウ(プルケラ種)は多年草タイプのセンニチコウです。
- 温暖な地域であれば冬に地上部が枯れても春に新しい芽が出ます。
- センニチコウ(プルケラ種)は綺麗な球状に咲くセンニチコウと違い不規則に盛り上がる個性的な花姿をしています。
- 花はホットピンクの長い苞葉(葉が変形したもの)が筒状に重なり幾つも集まる事で爆発して広がっているかのような個性的な花姿を作っています。
- 長い苞葉の先から出ている黄色いものは雄蕊です。
- 花(苞葉)は植物の上で色褪せや型崩れせずに約4週間以上魅力的な状態を維持します。
- 花は乾燥しても色褪せや形崩れが殆どなく非常に長期間楽しめる事からドライフラワーに適した花材となります。
- 切り花としては管理の仕方にも左右されますが約7~14日の日持ちがあります。
- センニチコウ(プルケラ種)は水揚げがやや悪いことから水切りの他に湯揚げが必要になる場合があります。
- センニチコウ(プルケラ種)の花は蝶々の蜜源として利用されます。
- 開花期には花の周りを優雅に飛び回る蝶々の姿が見られるでしょう。
- センニチコウ(プルケラ種)の茎は非常に分枝がよく直立もしくは斜上か傾状に伸び大きく広がります。
- センニチコウ(プルケラ種)は夏の暑さや乾燥に強く肥料も基本的に不要なため放ったらかしで育てる事も可能です。
- ただし強い霜が降りると完全に枯れてしまうため冬の管理に注意が必要です。
センニチコウ(プルケラ種)の茎は緑色もしくは赤みを帯びており、茎は分枝(節が膨らむ)がよく直立もしくは斜上(斜め上に伸びる)か傾状(地表を這い途中で立ち上がる)する草姿をつくり、高さ約60(~120)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉身は狭楕円形もしくは披針形です。花序は直径2(~2.5)cmの頭花が円錐状に多数集まり頭状円錐花序をつくります。個々の花は筒状の苞葉に囲まれ、5個の黄色の雄蕊と、1個の雌蕊があります。花後の果実は胞果です。
センニチコウ(プルケラ種)の切り花の楽しみ方
- センニチコウ(プルケラ種)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- センニチコウ(プルケラ種)の収穫は花が色付き完全に開く前のタイミングで茎が硬い物を選びましょう。
- 茎が柔らかいと萎れやすいため茎を指で摘んで軽く横に振ってみてください、ふにゃふにゃだったら収穫に向きません。
- 収穫したら水に漬けて水切りを行い必要に応じて湯揚げも行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみましょう。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水換えを行い必要に応じて水切りや湯揚げを行います。
- ↳管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは7~14日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
センニチコウ(プルケラ種)のドライフラワーの作り方
- センニチコウ(プルケラ種)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)もしくは夕方に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開き最高の色が出ている花を選びます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
センニチコウ(プルケラ種)の栽培方法
園芸では、晩春から霜が降りるまで持続的に開花する花を鑑賞する目的や、その花を収穫して切り花やドライフラワーとして利用する目的で育てられます。センニチコウ(プルケラ種)は高さ幅共に大きく成長するため花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
センニチコウ(プルケラ種)を育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。なぜならセンニチコウ(プルケラ種)は強い霜に当たると枯れてしまうからです。暖地であれば地植えで越冬する可能性もありますが、強い霜の当たる地域では屋内や温室に入れるなどの対策をする必要があるでしょう。
センニチコウ(プルケラ種)の主な園芸品種
センニチコウ(ファイヤーワークス)は放射状に小花が広がり花火や爆竹等に例えられる様な個性的な花の形と、非常に分枝がよく高さ幅ともに最大120cmまで広がり沢山の花を咲かせる所が魅力の園芸品種です。センニチコウ(ファイヤーワークス)の発色のよい濃い桃色の花は、可愛らしい雰囲気をつくったり明るくポップな雰囲気をつくったりするため、ロマンチックで可愛いお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭等におすすめの品種です。
センニチコウ(ラブラブラブ)は一般的なセンニチコウ(プルケラ種)と比べて、草丈が70cmまでと背が低くコンパクトな草姿をしているため、あまり奔放に広がらず小さな花壇や鉢植えでも育てやすい品種です。また分枝が非常にいいため株を覆うように沢山の花が咲く所も魅力でしょう。
センニチコウ(ラブラブラブ)の花は一般的なプルケラ種と同様に夏も休まず晩春から晩秋まで休まず開花し続け、弾けた花火を思わせる様な独特な花姿と、鮮やかな桃色の花色をしています。発色のよい濃い桃色の花は、可愛らしい雰囲気をつくったり明るくポップな雰囲気をつくったりするため、ロマンチックで可愛いお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭等によくあいます。
センニチコウの特徴や園芸品種
原産:中央アメリカ
学名:Gomphrena globosa
草丈:約15~60cm
分類:一年草
開花時期:5月~11月
花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:8月14日/8月20日/9月13日/9月15日/9月22日
花言葉:不朽/色あせぬ愛/変わらぬ愛情
用途:開花期間長い/切り花
センニチコウとは!?
センニチコウの学名Gomphrena globosa、別名「千日草(センニチソウ)」や「グローブ・アマランス(globe amaranth)」とも呼ばれる中央アメリカ原産の一年草です。
センニチコウの語源(由来)
- 属名のGomphrenaはアマランサスのラテン語の名前「gromphaena」に由来しています。
- 種小名のglobosaはラテン語で「球形」「球状」を意味しており、花の形に由来しています。
- センニチコウ(千日紅)の由来は開花期間の長さと色褪せない美しい紅色の花色に由来します。
センニチコウの特徴(魅力)
- センニチコウは直径2(~2.5)cmの球状の花を多数咲かせる一年草です。
- センニチコウの本当の花は殆ど目立たず一般的に鑑賞されている部分は桃色や紫色等に色使いた苞葉(葉が変形したもの)です。
- 花(苞葉)は植物の上で色褪せや型崩れせずに約4週間魅力的な状態を維持します。
- 花は乾燥しても色褪せや形崩れが殆どなく非常に長期間楽しめる事からドライフラワーに適した花材となります。
- 切り花としては管理の仕方にも左右されますが約7~14日の日持ちがあります。
- センニチコウは水揚げがやや悪いことから水切りの他に湯揚げが必要になる場合があります。
- センニチコウの花は蝶々の蜜源として利用されます。
- 開花期には花の周りを優雅に飛び回る蝶々の姿が見られるでしょう。
- センニチコウの茎は非常に分枝がよく直立もしくは斜上に伸び広がります。
- 夏の暑さや乾燥に強く肥料も基本的に不要なため霜が降りて枯れるまでは放ったらかしで育てる事も可能です。
センニチコウの茎は緑色もしくは赤みを帯びており疎らに白色の毛が生えます。茎は分枝(節が膨らむ)がよく直立もしくは斜上(斜め上に伸びる)する草姿をつくり、高さ約15(~60)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉身の大きさは長さ約3.5(~13)cm、幅約1.5(~5)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)もしくは卵形です。花序は直径2(~2.5)cmの頭花が頂部に1(~3)個付くか、もしくは頭花が円錐状に多数集まり頭状円錐花序をつくります。個々の花は2個の披針形をした苞葉に囲まれ、5個の白色(~黄色)の雄蕊と、1個の雌蕊があります。花後の果実は胞果です。
センニチコウの切り花の楽しみ方
- センニチコウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は花が色付き完全に開く前のタイミングで茎が硬い物を選びましょう。
- 茎が柔らかいと萎れやすいため茎を指で摘んで軽く横に振ってみてください、ふにゃふにゃだったら収穫に向きません。
- 収穫したら水に漬けて水切りを行い必要に応じて湯揚げも行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみましょう。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水換えを行い必要に応じて水切りや湯揚げを行います。
- ↳管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは7~14日程度です。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
センニチコウのドライフラワーの作り方
- センニチコウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)もしくは夕方に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開き最高の色が出ている花を選びます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
センニチコウの栽培方法
園芸では、晩春から霜が降りるまで持続的に開花する花を鑑賞する目的や、その花を収穫して切り花やドライフラワーとして利用する目的で育てられます。センニチコウは比較的にコンパクトな草姿をしている事から、花壇の前方や中央部に並べて縁どりにしたり立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
センニチコウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため、霜が降りて枯れるまでは放ったらかしでも育てられます。
センニチコウの主な園芸品種
キバナセンニチコウの特徴や園芸品種
原産:北アメリカ
学名:Gomphrena haageana
草丈:約20~70cm
分類:多年草
開花時期:6月~11月(7月~9月に最も開花)
花色:赤色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
誕生花:
花言葉:
用途:開花期間長い/切り花
キバナセンニチコウとは!?
キバナセンニチコウの学名Gomphrena haageana、別名「キバナセンニチソウ」や「リオ・グランデ・グローブ・アマランス(Rio Grande globe amaranth)」とも呼ばれる北アメリカ(メキシコ・テキサス)原産の多年草です。
キバナセンニチコウの語源(由来)
- 属名のGomphrenaはアマランサスのラテン語の名前「gromphaena」に由来しています。
キバナセンニチコウの特徴(魅力)
- キバナセンニチコウは直径が約2(~2.5)cmの球状で成熟するにつれて長さ最大6cmまで伸び長球状になります。
- キバナセンニチコウの本当の花は殆ど目立たず一般的に鑑賞されている部分は赤色(~橙色)に色付いた苞葉(葉が変形したもの)です。
- 苞葉からは黄色の雄蕊が突出します。
- 花(苞葉)は植物の上で色褪せや型崩れせずに数週間魅力的な状態を維持します。
- 花は乾燥しても色褪せや形崩れが殆どなく非常に長期間楽しめる事からドライフラワーに適した花材となります。
- 切り花としては管理の仕方にも左右されますが約7~14日の日持ちがあります。
- キバナセンニチコウは水揚げがやや悪いことから水切りの他に湯揚げが必要になる場合があります。
- キバナセンニチコウの花は蝶々の蜜源として利用されます。
- 開花期には花の周りを優雅に飛び回る蝶々の姿が見られるでしょう。
- キバナセンニチコウの茎は非常に分枝がよく直立もしくは斜上に伸び広がります。
- 夏の暑さや乾燥に強く肥料も基本的に不要なため霜が降りて枯れるまでは放ったらかしで育てる事も可能です。
- ただし冬の寒さに弱いため冬越しさせたい場合は注意が必要です。
キバナセンニチコウは地面下に塊根をもちます。茎は緑色もしくは赤みを帯び白色の毛が生えます。茎は分枝がよく直立もしくは斜上(斜め上に伸びる)する草姿をつくり、高さ約20(~70)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉身の大きさは長さ約3(~8)cm、幅約0.5(~1)cm、葉身の形は狭楕円形もしくは線形です。花序は直径2(~2.5)cmで長さ約6cmまでの頭花で、花後の果実は胞果です。
キバナセンニチコウの切り花の楽しみ方
- キバナセンニチコウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- キバナセンニチコウの収穫は花が色付き完全に開く前のタイミングで茎が硬い物を選びましょう。
- 茎が柔らかいと萎れやすいため茎を指で摘んで軽く横に振ってみてください、ふにゃふにゃだったら収穫に向きません。
- 収穫したら水に漬けて水切りを行い必要に応じて湯揚げも行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみましょう。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水換えを行い必要に応じて水切りや湯揚げを行います。
- ↳管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは7~14日程度です。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
キバナセンニチコウのドライフラワーの作り方
- キバナセンニチコウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)もしくは夕方に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開き最高の色が出ている花を選びます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
キバナセンニチコウの栽培方法
園芸では、晩春から秋まで長く開花する赤色の花を鑑賞する目的や、その花を収穫して切り花やドライフラワーとして利用する目的で育てられます。キバナセンニチコウは比較的にコンパクトな草姿をしている事から、花壇の前方や中央部に並べて縁どりにしたり立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
キバナセンニチコウの主な園芸品種
センニチコウ(ストロベリーフィールド)はその名前からも分かる通り、イチゴを思わせる様な可愛らしい花が魅力の園芸品種です。センニチコウ(ストロベリーフィールド)の花は、球状から長球状へと変化して、真っ赤な紙質の苞葉と黄色の雄蕊をもちます。紙質の赤色の苞葉は色褪せや形崩れがしにくいため植物の上で数週間維持され鑑賞期間が長く、またそのため収穫されて切り花やドライフラワー等にされても楽しまれます。