ビデンス(センダングサ)は属の中に約230~249種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ビデンス(フェルリフォリア)は、草姿が半ほふく性でこんもりと横へと広がる性質があり、春から晩秋まで長く花を咲かせます。そのため、地被植物にされたり、ハンギング仕立てにされて長く花が楽しまれます。またウィンターコスモスは開花期間が秋から冬、または春まであり、直立する茎に花をたくさん咲かせる所が特徴です。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ビデンス(フェルリフォリア)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/メキシコ
- 学名:Bidens ferulifolia
- 草丈:約15~50cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月1日・11月20日・12月8日
- 花言葉:調和・忍耐・淡い恋・もう一度愛します
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
- 購入方法:ビデンス(フェルリフォリア)を楽天で購入
ビデンス(フェルリフォリア)とは!?
ビデンス(フェルリフォリア)の学名はBidens ferulifolia、別名では「アパッチ・ベガーティックス(Apache beggarticks)」や「ファーンリーブ・ベガーティックス(fern-leaved beggarticks)」等とも呼ばれる北アメリカおよびメキシコが原産の多年草です。
ビデンス(フェルリフォリア)の語源(由来)
- 属名のBidensは、ラテン語で「2回」「2度」を意味する「bis」と、ラテン語で「歯」を意味する「dens」の二語で構成されており、果実の上部にある二つの突起に由来します。
- 種小名のferulifoliaは「フェルラ属」を意味する「ferula」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語で構成されており、フェルラ属の葉に似ている事に由来します。
ビデンス(フェルリフォリア)の特徴(魅力)
- ビデンス(フェルリフォリア)の特徴は、開花期間がとても長く理想的な環境では一年を通して花を咲かせる能力がある所、花数が多く散房状に株表面を覆うように沢山の花が咲く所、草姿が半ほふく性で、こんもりと盛り上がりながら横に成長する傾向がある所などにあります。
- 園芸では、こんもりと盛り上がる地被植物として黄色の花絨毯が作られたり、またハンギング仕立てで育てられたりします。
- 草姿は半ほふく性、茎はよく枝分かれして直立・匍匐・倒伏・下垂しながら横へと成長する傾向があります。そのため、園芸では盛り上がりのある地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされたり、鉢植えの中でコンパクトに育てられる事が多いです。
- 葉は一個の葉が羽状に裂けていて、細くシャープな外観をしており、葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくります。そのため、繊細で洗練された雰囲気を感じさせることができます。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から晩秋まで花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序は頭状散房花序、頭花は花柄の長さが変わり茎の上部に集まるように咲くため、株の表面を覆うように花が咲きます。
- 開花期になると花蜜を求めて蝶々や花蜂が集まるため、花の周りを優雅に飛び回る蝶々や元気に飛び回る蜂の姿を観察する事が出来ます。
ビデンス(フェルリフォリア)の草丈は約15~50cm、株張りは約30~90cm、草姿は半ほふく性、茎はよく枝分かれして直立・匍匐・倒伏・下垂しながら広がる傾向にあり、茎の色は緑色です。
葉序は対生葉序、葉柄は長さ約1.5cm、葉身の長さ約1.5~4.5cm、葉身の形は2回羽状複葉、小葉の形は線形または披針形、葉の色は緑色です。
花序は頭状散房花序、頭状花序が散房状に付き、頭状花序は直径が約3~5cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は5個以上、舌状花の形は楕円形、舌状花の色は橙色・黄色・桃色・白色があり、筒状花は中心部に50~60個集まり、筒状花の色は黄色・橙色・褐色です。
果実は痩果、痩果の長さは約0.4~0.7cm、上部に2本の硬い剛毛がある。
ビデンス(フェルリフォリア)の園芸品種の紹介
ビデンス(ゴールドナゲット)の特徴は、花の形が半八重咲きで小さな副花冠が中心部から伸びているユニークな花姿をしている所、花の色が黄色で明るさや元気の良さを感じさせる所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
育て方・楽天で購入
ビデンス(イエローサンシャイン)の特徴は、早咲きの性質があるため早くから花が楽しめる所、花の色が鮮やかな黄色をしており明るさや元気の良さを感じさせる所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
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ビデンス(ブレイジンググローリー)の特徴は、早咲きの性質がある所、分枝が多く、花がたくさん咲く所、花の色が黄色と橙色の二色で構成されており、花の中に黄色の円環状の模様が出来る所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
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ビデンス(ゴールデンエンパイア)の特徴は、分枝が多く、花がたくさん咲く所、花の色が赤みを帯びる黄色をしており、黄金色のようにもみえる所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
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ビデンス(ゴールデンアイ)の特徴は、花の色が黄色または黄色と白色の二色からなり、花弁の縁部分に白色の爪班が入る所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
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ビデンス(ゴルディロックス ロックス)の特徴は、花の形が半八重咲きしている所、花径が7cmに達することもある所、草姿が半ほふく性で高さ30cmまで成長して横に広がる所などにあります。
ウィンターコスモスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/メキシコ/南アメリカ
- 学名:Bidens laevis
- 草丈:約20~180cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:9月~12月(~翌5月)
- 花色:桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 誕生花:10月1日・11月20日・12月8日
- 花言葉:調和・忍耐・淡い恋・もう一度愛します
- 用途:
- 購入方法:ウィンターコスモスを楽天で購入
ウィンターコスモスとは!?
ウィンターコスモスの学名はBidens laevis、別名では「ラージャー・バーマリーゴールド(larger bur marigold)」や「スムース・ベガーティックス(smooth beggarticks)」等とも呼ばれる北アメリカ・南アメリカ・メキシコが原産の多年草です。
ウィンターコスモスの語源(由来)
- 属名のBidensは、ラテン語で「2回」「2度」を意味する「bis」と、ラテン語で「歯」を意味する「dens」の二語で構成されており、果実の上部にある二つの突起に由来します。
- 種小名のlaevisはラテン語で「滑らかな」を意味しています。
ウィンターコスモスの特徴(魅力)
- ウィンターコスモスの特徴は、草姿が直立で高さ100cmを越えることもある所、葉の形が細長い線形をしている所、開花は秋から冬におこり、花が茎の上部に集まる所などにあります。
- 草姿は直立、高さは20~180cmに達することがあります。
- 葉の長さは5~15cm、形は一般的に細長い線形または狭楕円形していますが、しばしば羽状に分裂することがあります。
- 開花期間が一般的に秋から冬、翌年の6月まで花が咲くことがあります。
- 花序は頭状散房花序、頭花は花柄の長さが変わり茎の上部に集まるように咲く咲きます。
ウィンターコスモスの草丈は約20~180cm、草姿は直立します。葉序は対生葉序、葉身の長さ約5~15cm、葉身の形は狭楕円形または線形(しばしば羽状に分裂する)、葉縁部分に鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は頭状散房花序、頭状花序が散房状に付き、頭状花序は直径が約3~6cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は普通7~8個、舌状花の形は楕円形、舌状花の色は黄色、筒状花は中心部に60~100個集まり、筒状花の色は黄色・橙色・褐色です。果実は痩果、痩果の長さは約0.8~1cm、上部に2本の硬い剛毛がある。
ウィンターコスモスの園芸品種の紹介
その他の園芸品種
ジュジュ
- 開花期間が秋から翌年の初夏頃までと長いため、お庭の中で長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は従来のビデンスと比べて大きいため、花がよく目立ち華やかな印象を感じさせます。
- 花の色は品種により「ブラットオレンジ(橙・黄)」「ゴールド(黄)」「レモンサワー(黄・白)」があります。
- 草姿は半ほふく性で、横に広がる性質があるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てして楽しまれたりします。