ナデシコ(ダイアンサス)は属の中に約300種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に園芸品種が多く花色や花の形が豊富で切り花や花壇等でも楽しまれるカーネーション、花が茎の頂部に球状に集まり豪華な花を咲かせるアメリカナデシコ、日本にも自生しており花弁のふち部分が細かく裂け個性的な花姿をつくるカワラナデシコ、地面をマット状に広がるためグランドカバー等に利用され春から夏にかけて株を覆うように花を咲かせるチェダーピンク等が親しまれています。
ナデシコ(ダイアンサス)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
カーネーションの特徴や園芸品種
原産:地中海沿岸
学名:Dianthus caryophyllus
草丈:約20~90cm
分類:多年草
開花時期:4月~10月(4月~6月に最も開花)
花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●青色●緑色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:5月10日/5月11日/5月15日/6月15日
花言葉:愛情/魅惑/魅力/名声
用途:香りが良い/切り花
カーネーションとは!?
カーネーションは学名Dianthus caryophyllus、別名「オランダナデシコ」や「ジャコウナデシコ」等とも呼ばれる地中海沿岸が原産の多年草です。
カーネーションの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のcaryophyllusはラテン語で「ナッツ」「カーネル(アーモンド)」を意味する「caryo」と、ラテン語で「葉」を意味する「phyllus」の2語からきており、香りのする葉に由来します。
- カーネーションの由来はラテン語で花輪や王冠を意味する「コロナ(corona)」もしくは戴冠式を意味する「coronation」が転訛したものと考えられており、カーネーションは元々ギリシャの儀式様の王冠として使用された花の1つでした。
カーネーションの特徴(魅力)
- カーネーションは切り花タイプとガーデンタイプに分けられる事があります。
- 切り花用は茎が長く主に温室等で栽培されます。
- ガーデンタイプは病気に強く強健で庭植えしやすい所が魅力です。
- カーネーションは1個の茎に1個の花がつく品種と沢山の花がつく品種があります。
- 1個の茎に1個の花がつく品種はスタンダードタイプと呼ばれます。
- 1個の茎に沢山の花がつく品種はスプレータイプと呼ばれます。
- 花の大きさは直径約3~7.5cmあり花弁が5個もしくは八重咲きします。
- 花弁は波打つ事が多いためフリルドレスの様な華やかな外観をつくります。
- カーネーションの花は成熟してくると2本の雌蕊が伸びてきます。
- 花には甘い蜂蜜やスパイシーなクローブ(丁子)を思わせる心地よい香りがあります。
- カーネーションは切り花としても人気が高く管理の仕方にも左右されますが約5~14日の日持ちがあります。
- カーネーションはエチレンの感受性が非常に高いため管理場所等に注意が必要です。
- カーネーションの茎や葉は白粉を帯びているため灰緑色の柔らかな外観をしています。
カーネーションの草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約20(~90)cm、幅が約20(~45)cmに成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色で白粉を帯び灰緑色の外観をしており、葉身の長さ約6(~15)cm、葉身の形は線形もしくは狭楕円形です。花序は単頂花序もしくは集散花序です。個々の花は直径約3(~7.5)cm、花弁の数は5(~多数)、雄蕊は10個、成熟するにつれ雌蕊が2個伸びる。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
カーネーションの切り花の楽しみ方
- カーネーションの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- カーネーションは蕾から花弁が出て真っ直ぐたっている状態のものを収穫すると日持ちが良いです。
- 収穫したら水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きましょう。
- 水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら延命剤(栄養入り)入りの花瓶に生けましょう。
- 延命剤の効果によって蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。
- 高温環境では極端に日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が非常に高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い雌蕊が伸びてきたら取り除きましょう。
- 雌蕊はエチレンの生成量が多く取り除く事で花弁の老化を遅らせる事が出来ます。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~14日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
エチレン
エチレンは植物の世界では植物ホルモンの一つとして働いています。一般的には植物の成長の阻害や老化、成熟等に関与しており、切り花の世界では日持ちが短縮する要因として知られています。エチレンの感受性が低い切り花(キク・ガーベラ等)はエチレンの影響を受けにくいですが、エチレンの感受性が高い切り花(カスミソウ・スイートピー等)はエチレンの発生源から遠ざけて管理した方が良いでしょう。
エチレンの発生源
果実(バナナ・リンゴ・アボカド等)・枯れた植物(花がら等)・植物が病原菌に感染した部位・植物が損傷部位・たばこ・線香の煙・排気ガス等
おすすめの延命剤
カーネーションの花言葉一覧
カーネーションには様々な花言葉があります。またカーネーションの花言葉は、花の色や花の本数により伝統的もしくは象徴的な意味が変わってきます。そのため事前に調べておき、カーネーションを贈る際などには、花言葉も添えてプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
- 白色のカーネーション
- 尊敬
- 純愛
- 私の愛は生きています
- 赤色のカーネーション
- 母への愛
- 熱烈な愛
- 桃色のカーネーション
- 感謝
- 気品
- 上品
- 温かな心
- 美しい仕草
- 黄色のカーネーション
- 美
- 友情
- 橙色のカーネーション
- 純粋な愛
- 清らかな慕情
- あなたを愛します
- 紫色のカーネーション
- 気品
- 誇り
- 青色のカーネーション
- 永遠の幸福
- 緑色のカーネーション
- 癒し
- 1本のカーネーション
- あなたは運命の人です。
- 3本のカーネーション
- あなたを愛しています。
- 4本のカーネーション
- あなたを一生愛し続けます。
- 6本のカーネーション
- あなたに夢中です。
- 8本のカーネーション
- あなたの思いやりに感謝しています。
- 9本のカーネーション
- いつまでも一緒にいよう。
- 11本のカーネーション
- あなたは最愛の人です。
- 40本のカーネーション
- あなたに永遠の愛を誓います。
- 50本のカーネーション
- 永遠
- 99本のカーネーション
- 永遠の愛
- 108本のカーネーション
- 私と結婚して下さい。
カーネーションと母の日の由来
カーネーションは、母の日に感謝を伝えるため贈られる花として知られていますが、同時に母の日が出来たきっかけでもあります。
母の日が出来たりカーネーションが贈られる様になったきっかけはアメリカです。1908年の5月、アンナ・ジャービス(Anna Jarvis)は亡くなった母親のために何百もの白いカーネーションをウェストバージニア州の故郷の協会に送りました。また母親の死から3年後に全ての母親に感謝する記念式典を開催して500本の白色のカーネーションを贈っています。
その後も活動を続け、活動が広まるにつれ白色のカーネーションは母親の愛を象徴する花となりました。また1914年のアメリカでは5月の第2日曜日が「母の日」として制定されています。日本では明治頃からキリスト教を通じてカーネーションを母に贈る習慣が広まり、1931年には皇太后の誕生日である3月6日が「母の日」と1度なりましたが、 1947年に公式に5月の第2日曜日が「母の日」となりました。
カーネーションの栽培方法
園芸では、一般的に病気に強く丈夫なガーデンタイプのカーネーションが利用されており、管理のしやすい鉢植えで育てられたり、また花壇の縁どり等で利用されます。園芸品種には、非常に背が低く赤色と薄桃色の2色の花色が可愛らしくロマンチックな雰囲気をつくる「ピンクキッス」や白色に赤色の縁取りがある花弁が波打ち幾重にも重なりドレスのフリルを連想させる可愛らしい花を咲かせる「ラズベリーリップル」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
カーネーションを育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならカーネーションは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
カーネーションの主な園芸品種
アメリカナデシコの特徴や園芸品種
原産:南ヨーロッパ
学名:Dianthus barbatus
草丈:約30~60cm
分類:多年草(短命)
開花時期:4月~7月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●紫色●黒色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
花言葉:純粋な愛情/細やかな想い
用途:カラーリーフ/切り花
アメリカナデシコとは!?
アメリカナデシコは学名Dianthus barbatus、別名「ビジョナデシコ」や「スイート ウィリアム(sweet William)」等とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の二年草もしくは短命の多年草です。
アメリカナデシコの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のbarbatusの由来はラテン語で「ひげのある」「毛の生えた」を意味しており、苞の先端が鋭く伸び髭のようになる事からきています。
アメリカナデシコの特徴(魅力)
- アメリカナデシコの苞(花を支える部分)は先端が細長く伸びています。
- 苞が多数集まりヒゲの様になるため和名の「ヒゲナデシコ」や種小名「barbatus」の由来にもなっています。
- アメリカナデシコは茎の頂部に小花が5~30個集まり球状の豪華な花(複散房花序)を咲かせます。
- 個々の小花は直径2~3cmあります。
- 花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。
- アメリカナデシコは切り花としても人気が高く管理の仕方にも左右されますが約5~14日の日持ちがあります。
- プレゼントとして贈る際は「純粋な愛情」「細やかな想い」等の花言葉を添えると喜ばれるかもしれません。
- 葉は狭楕円形から線形の形をしており通常は緑色です。
- 幾つかの品種では葉の色が紫色(~黒色)をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- アメリカナデシコは多年草ですが短命のため夏の開花が終わったら枯れる一年草として扱われる事が多いです。
アメリカナデシコの茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約30(~60)cm、幅が約15(~30)cmに成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色もしくは紫色(~黒色)で、葉身の大きさは長さ約4(~10)cm、幅約1(~2)cm、葉身の形は披針形もしくは線形です。花序は複散房花序で茎の頂部に5(~30)個の花が密に集まり半球状(~球状)になります。個々の花は直径約2(~3)cm、花弁の数は5個でふち部分に鋸歯状のギザギザがあり、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
アメリカナデシコの切り花の楽しみ方
- アメリカナデシコの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- アメリカナデシコは蕾から花弁が出て真っ直ぐたっている状態のものを収穫すると日持ちが良いです。
- 収穫したら水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きましょう。
- 水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら延命剤(栄養入り)入りの花瓶に生けましょう。
- 延命剤の効果によって蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。
- 高温環境では極端に日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が非常に高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い雌蕊が伸びてきたら取り除きましょう。
- 雌蕊はエチレンの生成量が多く取り除く事で花弁の老化を遅らせる事が出来ます。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~14日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
エチレン
エチレンは植物の世界では植物ホルモンの一つとして働いています。一般的には植物の成長の阻害や老化、成熟等に関与しており、切り花の世界では日持ちが短縮する要因として知られています。エチレンの感受性が低い切り花(キク・ガーベラ等)はエチレンの影響を受けにくいですが、エチレンの感受性が高い切り花(カスミソウ・スイートピー等)はエチレンの発生源から遠ざけて管理した方が良いでしょう。
エチレンの発生源
果実(バナナ・リンゴ・アボカド等)・枯れた植物(花がら等)・植物が病原菌に感染した部位・植物が損傷部位・たばこ・線香の煙・排気ガス等
おすすめの延命剤
アメリカナデシコの栽培方法
園芸では、小花が球状に集まり咲く豪華な花を鑑賞する目的だったり、その花を収穫して切り花として利用する目的だったり、また幾つかの品種で見られる黒葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。園芸品種には、1つの花序に桃色と赤色と白色の3色の花色があり可愛らしい雰囲気をつくる「ジョルト ピンクマジック」や口紅を連想させる様な赤黒い上品な花を咲かせる「ソーティー」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
アメリカナデシコを育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならアメリカナデシコは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
アメリカナデシコの主な園芸品種
アメリカナデシコ(ジョルト ピンクマジック)は成熟するにつれて花色が白色から桃色、濃い桃色へと色変わりするため1つの花(花序)に三色の花色があり、また病気への耐性が高い所が魅力的な園芸品種です。
アメリカナデシコ(スイートブラックチェリー)は非常に濃い赤色の花弁と、真っ白な雄蕊の対比が魅力的な園芸品種です。アメリカナデシコ(スイートブラックチェリー)は最大90cmまで成長して背が高くなるため、花壇の中で高さや立体感をだしたり、また切り花としても使いやすいです。また濃い赤色の花は、赤ワインや口紅の色を連想させるため、上品で落ち着いた雰囲気のあるエレガントなお庭等によくあうでしょう。
アメリカナデシコ(ソーティー)はチョコレートの色を連想させるような赤黒色の小花が球状に集まり咲く豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。アメリカナデシコ(ソーティー)は直立に高さ45cmまで成長する草姿をしているため 、花壇の中で立体感をだしたり、また切り花としても使いやすいです。重厚感のある赤黒い花色は、何処か掴み所のないミステリアスな雰囲気をつくるため、独特な世界観のある不思議なお庭や、ゴシック調の重厚感ある雰囲気のお庭等によくあうでしょう。
アメリカナデシコ(アマゾン ローズマジック)は成熟するにつれて花の色が白色から桃色、桃色から濃い桃色へと色変わりする個性的な花色が魅力的な園芸品種です。アメリカナデシコ(アマゾン ローズマジック)は直立に高さ35cmまで成長する草姿をしているため 、花壇の中で立体感をだしたり縁どりとして利用しやすいです。また柔らかな桃色の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
ヒメナデシコの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/西アジア
学名:Dianthus deltoides
草丈:約15~45cm
分類:多年草
開花時期:4月~7月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
花言葉:純愛/大胆
用途:グランドカバー
ヒメナデシコとは!?
ヒメナデシコは学名Dianthus deltoides、別名「メイデンピンク(maiden pink)」や「ダイアンサス・デルトイデス」等とも呼ばれるヨーロッパ及び西アジアが原産の常緑多年草です。
ヒメナデシコの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のdeltoides古代ギリシャ語で「デルタ(三角形)」を意味する「δελτοειδής(deltoeidḗs)」からきています。
- ヒメナデシコは「小さい(小型)」や「可愛らしい」を意味する「ヒメ」と、「ナデシコ」の2語からなります。
ヒメナデシコの特徴(魅力)
- ヒメナデシコの茎は匍匐して地面を覆うように広がります。
- そのため園芸ではグランドカバーやロックガーデン等に利用されています。
- ヒメナデシコの花は桃色(~白色)で大きさは直径約1.5~2cmと小ぶりです。
- 花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。
- 葉は狭楕円形から線形の形をしており通常は緑色です。
- 葉は常緑のため冬の間も地面を被覆する事が出来ます。
ヒメナデシコの茎の色は緑色、茎は匍匐茎(地表を這い途中で根を出す)もしくは傾状茎(地表を這い途中で立ち上がる)で、高さ約15(~45)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身は狭楕円形もしくは線形です。花序は緩い散房花序をつくります。個々の花は直径約1.5(~2)cm、花弁の数は5個、雄蕊は10個、成熟するにつれ雌蕊が2個伸びる。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
ヒメナデシコの栽培方法
園芸では、足元で絨毯の様に開花する綺麗な花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、また地面を覆うように広がる草姿からグランドカバーとして花壇の縁どりとして利用されたり、ロックガーデン等に利用されたりします。
ヒメナデシコの主な園芸品種
セキチクの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ/西アジア
学名:Dianthus chinensis
草丈:約15~50cm
分類:多年草
開花時期:4月~7月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:嫌悪/才能/純愛/あなたが嫌い
用途:
セキチクとは!?
セキチクは学名Dianthus chinensis、別名「チャイナピンク(China pink)」や「レインボー ピンク(rainbow pink)」等とも呼ばれるヨーロッパ及び西アジアが原産の多年草です。
セキチクの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のchinensisはラテン語で「中国の」を意味しており、自生地に由来します。
- セキチク(石竹)の由来は岩場に自生して竹のような葉をもつことからきています。
セキチクの特徴(魅力)
- セキチクは竹の葉を思わせる様な葉をつける所が特徴です。
- セキチクは地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- 高さ15~50cm程度とあまり背が高くならないため花壇の縁どりや寄せ植え等に利用しやすいです。
- 花は直径3~4cmの大きさをしています。
- 花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。
- セキチクは多年草ですが短命のため一般的に花が終わると枯れる一年草として扱われる事が多いです。
セキチクの草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約15(~50)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約3(~5)cm、葉身の形は披針形もしくは線形です。花序は1個もしくは数個の花が緩く散房花序状につきます。個々の花は直径約3(~4)cm、花弁の数は5個でふち部分に鋸歯状のギザギザがあり、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
セキチクの栽培方法
園芸ではコンパクトで管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られたり、また花壇や植え込みに並べて植えたり縁どりしたりと利用されます。園芸品種には、背が低くコンパクトな草姿で沢山の花色の品種がある「テルスター」や花弁が波打ちドレスのフリルの様になり幾重にも重なり黒色と白色の上品な花を咲かせる「ブラックandホワイト ミストレル」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
セキチクの主な園芸品種
ホソバナデシコの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Dianthus carthusianorum
草丈:約15~60cm
分類:多年草
開花時期:4月~8月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:5月29日
花言葉:嫌悪/才能/純愛/あなたが嫌い
用途:
ホソバナデシコとは!?
ホソバナデシコは学名Dianthus carthusianorum、別名「カルトゥシアン ピンク(Carthusian pink)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。
ホソバナデシコの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- ホソバナデシコの由来は葉が細いところからきています。
ホソバナデシコの特徴(魅力)
- ホソバナデシコは葉が非常に細長く華奢な見た目をしている所が特徴です。
- 葉の細さから和名「ホソバ(細葉)」の由来にもなっています。
- ホソバナデシコは地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- 高さ15~60cm程度とあまり背が高くならないため花壇の縁どりや鉢植え等で育てやすいです。
- 花は紫色の長い苞から直径約2cmの花を咲かせます。
- 花は茎の頂部で半球状に集まり基本的に全て上向きで咲きます。
ホソバナデシコは地面下に根茎があります。草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約15(~60)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約7cm、幅約0.5cm、葉身の形は線形です。花序は散房花序で茎の頂部に密に花が集まり半球状に咲きます。個々の花は直径約2cm、花弁の数は5個でふち部分に鋸歯状のギザギザがあり、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
ホソバナデシコの栽培方法
育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならホソバナデシコは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
ホソバナデシコの主な園芸品種
タツタナデシコの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Dianthus plumarius
草丈:約15~60cm
分類:多年草
開花時期:4月~7月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
タツタナデシコとは!?
タツタナデシコは学名Dianthus plumarius、別名「コテージピンク(Cottage Pink)」や「トコナデシコ」とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑多年草です。
タツタナデシコの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のplumariusはラテン語で「羽毛の」を意味しています。
タツタナデシコの特徴(魅力)
- タツタナデシコは葉が非常に細長く華奢な見た目をしている所が特徴です。
- 茎や葉は白粉を帯びているため灰緑色の柔らかな外観をしています。
- タツタナデシコは地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- 高さ15~60cm程度とあまり背が高くならないため花壇の縁どりや鉢植え等で育てやすいです。
- 花は紫色の長い苞から直径約3~5cmの花を咲かせます。
- 花には甘い蜂蜜やスパイシーなクローブ(丁子)を思わせる心地よい香りがあります。
- 花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。
タツタナデシコは地面下に根茎があります。草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び上部で分枝して高さ約15(~60)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色ですが白粉を帯びるため灰緑色の外観をしており、葉身の長さ約10cm、幅約0.3cm、葉身の形は線形です。花序は集散花序で少数つきます。個々の花は直径約3(~5)cm、花弁の数は5個でふち部分に鋸歯状のギザギザがあり、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
タツタナデシコの栽培方法
育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならタツタナデシコは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
タツタナデシコの主な園芸品種
カワラナデシコの特徴や園芸品種
原産:日本/中国/朝鮮
学名:Dianthus superbus var. longicalycinus
草丈:約30~80cm
分類:多年草
開花時期:
花色:赤色●桃色6月~9月●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月14日
花言葉:可憐/大胆/才能
用途:
カワラナデシコとは!?
カワラナデシコは学名Dianthus superbus var. longicalycinus、日本で単に「ナデシコ」と呼ぶ場合はこの種をさすことが多く、別名「ヤマトナデシコ」とも呼ばれる日本及び中国、朝鮮が原産の多年草です。日本では本州・四国・九州に分布して日当たりのよい草原や河原等に自生しています。
カワラナデシコの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のsuperbusは「(通常より)素晴らしい」を意味します。
- 変種名のlongicalycinusはラテン語で「長い」を意味する「longi」と、ラテン語で「(花の)蕾」や「(花の)萼」を意味する「calycinus(calyx)」の2語からなります。
- カワラナデシコの由来は河原に自生するナデシコからきています。
カワラナデシコの特徴(魅力)
- カワラナデシコの花は直径約4~5cmの大きさです。
- 花弁は5個ありふち部分が細かく避けて糸状になる所が特徴です。
- カワラナデシコは花の基部に非常に細長い苞があり変種名の「longi(長い)calycinus(萼・苞)」の由来にもなっています。
- カワラナデシコは地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- カワラナデシコの茎・葉は細く花も糸状の見た目をしているため華奢な雰囲気をしています。
カワラナデシコは地面下に根茎があります。草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約30(~80)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~7)cm、葉身の形は線形もしくは線状披針形です。花序は茎の頂部に花が数個つきます。個々の花は直径約4(~5)cm、花弁の数は5個でふち部分に糸状に深く裂けており、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。細長い萼に苞が3~4対つきます。花後に出来る果実は円柱状の蒴果で、果実は熟すと先端が四つに裂けて黒色の種子を放出します。
カワラナデシコの栽培方法
育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならカワラナデシコは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
カワラナデシコの主な園芸品種
ダイアンサス(クルエンタス)の特徴や園芸品種
原産:バルカン半島
学名:Dianthus cruentus
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:赤色●桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
ダイアンサス(クルエンタス)とは!?
ダイアンサス(クルエンタス)は学名Dianthus cruentus、別名「ブラッドピンク(Blood pink)」や「フィールドピンク(Field pink)」等とも呼ばれるバルカン半島が原産の多年草です。
ダイアンサス(クルエンタス)の語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のcruentusはラテン語で「血紅色の」「暗紅色の」を意味しており、花色に由来しています。
ダイアンサス(クルエンタス)の特徴(魅力)
- ダイアンサス(クルエンタス)は茎の頂部に花が密に集まり球状の豪華な花(複散房花序)を咲かせます。
- ダイアンサス(クルエンタス)の花はシックで重厚感のある赤黒色をしています。
- 赤黒色の花は独特な世界観のある不思議なお庭や、ゴシック調の重厚感ある雰囲気のお庭等によくあいます。
- ダイアンサス(クルエンタス)は地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- 茎・葉は非常に細いため華奢な雰囲気をつくります。
ダイアンサス(クルエンタス)の草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は線形もしくは披針形です。花序は複散房花序で茎の頂部に花が密に集まり半球状(~球状)になります。個々の花は花弁の数は5個、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
ダイアンサス(クルエンタス)の栽培方法
ダイアンサス(クルエンタス)を育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならダイアンサス(クルエンタス)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
ダイアンサス(クルエンタス)の主な園芸品種
ダイアンサス(アレナリウス)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Dianthus arenarius
草丈:約10~20cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
ダイアンサス(アレナリウス)とは!?
ダイアンサス(アレナリウス)は学名Dianthus arenarius、別名「サンド ピンク(sand pink)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。
ダイアンサス(アレナリウス)の語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- 種小名のarenariusはラテン語で「砂地生の」を意味しており海岸沿い等に自生地していることに由来しています。
ダイアンサス(アレナリウス)の特徴(魅力)
- ダイアンサス(アレナリウス)の花は直径約3cmの大きさです。
- 花弁は5個ありふち部分が細かく避けて糸状になり波打つ様にフリルします。
- ダイアンサス(アレナリウス)は地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生する草姿をつくります。
- ダイアンサス(アレナリウス)の茎・葉は細く花も糸状の見た目をしているため華奢な雰囲気をしています。
- 乾燥に非常に強くロックガーデン等で利用されます。
ダイアンサス(アレナリウス)の草姿は叢生型(根元から多くの茎が出る)で、茎は直立(殆ど垂直に伸びる)に伸び高さ約10(~20)cmの間で成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~7)cm、葉身の形は線形もしくは線状披針形です。花序は散房花序の様につきます。個々の花は直径約3cm、花弁の数は5個でふち部分に糸状に深く裂けており、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後の果実は蒴果、種子は黒色です。
ダイアンサス(アレナリウス)の栽培方法
育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならダイアンサス(アレナリウス)は長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
ダイアンサス(アレナリウス)の主な園芸品種
チェダーピンクの特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Dianthus gratianopolitanus
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:4月~7月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:グランドカバー
チェダーピンクとは!?
チェダーピンクは学名Dianthus gratianopolitanus、別名では「シバナデシコ」や「ダイアンサス・グラチアノポリタヌス」とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑多年草です。
チェダーピンクの語源(由来)
- 属名のDianthusの由来はギリシャ語の「Dios(神聖な)」と「Anthos(花)」の2語からきており神聖な花を意味しています。
- チェダーピンクの由来は自生するイギリスのチェダー渓谷からきています。
チェダーピンクの特徴(魅力)
- チェダーピンクの草姿は地面をマット状に広がり細い茎が直立します。
- そのため園芸でグランドカバーやロックガーデン等に利用されています。
- また乾燥に非常に強いため斜面等でも利用されます。
- 葉は非常に細長く華奢な見た目をしています。
- 茎や葉は白粉を帯びているため灰緑色の柔らかな外観をしています。
- チェダーピンクは地際から何本も直立に茎を伸ばし叢生して頂部に一個の花を咲かせます。
- 花には甘い蜂蜜やスパイシーなクローブ(丁子)を思わせる心地よい香りがあります。
- 花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。
チェダーピンクの茎は直立(殆ど垂直に伸びる)もしくは匍匐茎(地表を這い途中で根を出す)で、マット状に広がり高さ約15(~30)cm、幅約30(~45)cmに成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色ですが白粉を帯びるため灰緑色の外観をしており、葉身は線形もしくは披針形(~倒披針形)です。花序は集散花序で少数つきます。個々の花は花弁が5個でふち部分に鋸歯状のギザギザがあり、雄蕊は10個、雌蕊は2個あります。花後に出来る果実は蒴果で、種子は黒色です。
チェダーピンクの栽培方法
育てる際に注意する事は「長雨の浸水」や「高温多湿」です。何故ならチェダーピンクは長雨による浸水や高温多湿環境になると、根腐れを引き起こしたり、病気になり枯れるリスクが高まるからです。そのため、出来るだけ長雨の影響が少ない場所に植えたり、土壌の排水性を高めておく等の対策が必要でしょう。
チェダーピンクの主な園芸品種