アリッサム（ニワイズナ）は属の中に約5種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は、絨毯のように茎が匍匐して広がり白色や桃色などの花を株一面に咲かせるアリッサム(Lobularia maritima)です。
アリッサム（ニワイズナ）属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい！
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
アリッサムの特徴や園芸品種
- 原産:南ヨーロッパ
- 学名:Lobularia maritima（synonym: Alyssum maritimum）
- 草丈:約5～30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月～6月・9月～11月（理想的な環境では周年）
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月12日／3月14日／3月13日
- 花言葉:優美／飛躍／素直／美しさを超えた価値
- 用途:開花期間長い／カラーリーフ／グランドカバー／ハンギング／ロックガーデン／ロマンチックなお庭／エレガントなお庭／香りが良い
アリッサムとは！？
アリッサムは学名Lobularia maritima（synonym: Alyssum maritimum）、別名では「スイート・アリッサム(sweet alyssum)」や「スイート・アリソン(sweet alison)」等とも呼ばれるが南ヨーロッパが原産の多年草です。
アリッサムの語源(由来)
- 属名のLobulariaは、ギリシャ語で「小さなさや」を意味しています。
- 種小名のmaritimaは、ラテン語で「海洋」「海の」を意味しており、沿岸地域に自生することに由来します。
- 英名のsweet alyssumの由来は、花に花蜜のような甘い香りがある事から「sweet(スイート)」と呼ばれており、また以前の属名がalyssumだった事から「alyssum(アリッサム)」と呼ばれています。※アリッサム（alyssum）は属全体の総称としても使われますが、単にアリッサムと呼ぶ場合はLobularia maritimaの事を指すことがほとんどです。
- アリッサム(alyssum)の由来は、狂気を治すために使用された特定の植物のギリシャ語の名前である「ἄλυσσον」からきています。
アリッサムの特徴(魅力)
- アリッサムは、茎が匍匐性に広がったり、また盛り上がりながら上から下へ枝垂れたりする性質がある事から、地被植物として花壇の縁どりに利用されたり、吊り鉢等に植えてハンギングにされたりする事が多い植物です。
開花期間中は、茎の上部で花が集まるように次々と咲き続けるため、白色や桃色の絨毯が敷かれたかのような美しい花姿が楽しめます。
- 草姿は匍匐性、地面を覆うように広がります。
- アリッサムは理想的な環境では一年を通して花を咲かせる事が出来ますが、春から初夏に咲いた後、夏に株が衰え、秋に復活して花を再度咲かせます。
- 花序は総状花序、花は茎の頂部に集まるように開花するため半球状の外観をつくる事が多く、種を作りながら次々と花を咲かせ続けます。
- そのため、長く開花し続けると茎が間延びして、頂部にだけ花が咲くため、だらしない外観となる事が多いです。
- 花の色が豊富にあるため、明るく清潔感を感じさせる花が欲しい場合は白色の品種を選んだり、可愛くロマンティックな雰囲気を花を楽しみたい場合は桃色を選んだり、上品でエレガントな雰囲気の花を楽しみたい場合は紫色の花を選んだりする事が出来ます。
- 花には蜂蜜を思わせる甘い香りがあるため、英名では「sweet alyssum」と呼ばれます。
- 花序は総状花序、花は茎の頂部に集まるように開花するため半球状の外観をつくる事が多く、種を作りながら次々と花を咲かせ続けます。
- アリッサムの葉は細長くシャープな外観をしているため、洗練された印象を与え、上品でエレガントな雰囲気をつくります。
葉の色は、ふつう緑色ですが幾つかの品種ではふち部分に白色の班が入るため、明るく輝くような印象やシャープで洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- アリッサムの仕立て方には「被覆植物（グランドカバー）」「ハンギング」「ロックガーデン」等があります。
被覆植物（グランドカバー）とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。- アリッサムは地被植物の中でも、花壇のふち部分に並べて植えられて、縁どりとして利用される事が多いです。
- ハンギングとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて上や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- ロックガーデンとは、高山や崖地などをイメージしながら岩石や大きめの石などを配置して、植物等も植え付けられて作られる庭園のスタイルのひとつです。
- アリッサムはロックガーデンに使う事も出来ますが、乾燥にとても強いタイプというわけではないため、使う際は水の管理に注意が必要です。
アリッサムの草丈は約5(～30)cm、草姿は匍匐性、茎は匍匐した後に途中で立ち上がる傾状茎、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ1(～4)cm、幅は約0.3(～0.5)cm、葉身の形は線形または披針形(～倒披針形)、葉は全体的に白色の毛が生えています。
花序は総状花序、花の大きさは直径約0.5cm、花弁の数は4個、花弁の色は白色・赤色・桃色・黄色・橙色・紫色があり、雄蕊は6個あります。
果実は痩果（果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます）、痩果はの形は円形または楕円形、長さ幅が約0.2(～0.3)cm、色は緑色から成熟すると淡い褐色になる。
アリッサムの園芸品種の紹介
- ストリーム・シリーズ
- ワンダーランド・シリーズ
- アルール・シリーズ
- イースターボネット・シリーズ
- その他
ラズベリーストリームの育て方
パープルストリームの育て方
その他
アリッサム（フロスティナイト）の特徴は、葉の中に白色の覆輪が入るため、明るく洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所や、花の色が白色で明るさや清潔感を感じさせる所などにあります。 フロスティナイトは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また白色は穢れのなさや明るさを演出することができます。そのため、お庭に植えてあげると、ウェディングガーデンの清らかさと明るさを演出する事が出来たり、エレガントガーデンのような洗練された雰囲気を演出する事ができます。 | アリッサム（ハッピーポンポン）の特徴は、葉の中に黄色の覆輪が入るため、明るく元気な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所や、花の色が紫色をしているため上品さを感じさせる所、暑さや寒さに強いため育てやすい所等にあります。 ハッピーポンポンは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また黄色と紫色の組み合わせは、ブルーベリーソースのかかるケーキの色や、夜のネオンサインなどを想像させる色です。そのため、甘いお菓子を想像させるスイーツガーデンや、夜の街を想像させるようなカラフルなお庭などにピッタリな品種です。 |
アリッサム（アフロダイテ・ミックス）の特徴は、株張りがとてもよく絨毯のように広がる草姿をつくる所や、小さな花が株を覆うように次々と咲く所、ミックスのため花の色に幅があり赤色・桃色・紫色・白色のからランダムに花が咲く所、種子から育てることが出来るため安価に沢山の苗を作り大量植栽しやすい所などにあります。 | アリッサム（スノークリスタル）の特徴は、今までのアリッサムと比べて耐暑性・耐風性が高くなっているため育てやすくなっている所や、花が従来のアリッサムよりも大きいため強い存在感と豪華さがある所、花が長持ちするようになったため長く綺麗な外観を保てる所、真っ白な花が白色の絨毯を敷いたような美しい景観をつくる所などにあります。 スノークリスタルは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また白色は穢れのなさや明るさを演出することができます。そのため、お庭に植えてあげると、ウェディングガーデンの清らかさと明るさを演出する事が出来たり、エレガントガーデンのような洗練された雰囲気を演出する事ができます。 |
アリッサム（シェリ）は奥田園芸さんオリジナルの栄養系のアリッサムです。特徴は、花の色がピンク色とクリーム色の二色で構成されているため、柔らかでメルヘンチックな雰囲気を感じさせる所や、花は小ぶりですが次々と沢山咲いて株を花が覆う所、夏の暑さに強く丈夫で育てやすい所、草姿が綺麗なボール状になるため見た目が綺麗な所等にあります。 シェリは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また桃色とクリーム色は、女性的な優しい印象を与えたり、甘いお菓子を想像させることがあります。そのため、愛をテーマにしたロマンチックガーデンや、お菓子をテーマにしたスイーツガーデン、幻想的な雰囲気を感じさせるメルヘンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | アリッサム（シェリピンク）の特徴は、一株の中に白色・薄い桃色・桃色の三色の花が混在していて段階的に変化するため、グラデーションのような美しい色合いをつくる所や、花は小ぶりですが次々と沢山咲いて株を花が覆う所、夏の暑さに強く丈夫で育てやすい所、草姿が綺麗なボール状になるため見た目が綺麗な所等にあります。 シェリピンクは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 |
アリッサム（ジュエリー・ミックス）の特徴は、夏の暑さや冬の寒さに強くて丈夫なため、育てやすかったり長く花を楽しめたりする所や、小さな花が株を覆うように次々とたくさん咲く所、ミックスのため花の色に幅があり赤色・桃色・紫色・白色の株がランダムに植えられていてカラフルな花色が楽しめる所等にあります。 | アリッサム（スイーティ・ミックス）の特徴は、花に蜂蜜を想像させるような甘い香りがある所や、小さな花が株を覆うように次々とたくさん咲くため可愛らしさや華やかさを感じさせる所、株張りが良いため地面を覆う絨毯のような美しい景観を作りやすいところ、ミックスのため花の色に幅があり赤色・桃色・薄橙色・紫色・白色の株がランダムに植えられていてカラフルな花色が楽しめる所、種子から育てることが出来るため安価に沢山の苗を作り大量植栽しやすい所などにあります。 |
アリッサム（スノープリンセス）の特徴は、耐暑性・耐病性が高くなっているため育てやすくなっている所や、暑さに強いため夏の間も少量ながら花を咲かせ続けれる所、春は一斉に花が咲くため絨毯のような美しい景観をつくる所、花が直径1cm程度と大きいため強い存在感と豪華さを感じさせる所、花の色は白色のため明るさや清潔感を感じさせる所などにあります。 スノープリンセスは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また白色は穢れのなさや明るさを演出することができます。そのため、お庭に植えてあげると、ウェディングガーデンの清らかさと明るさを演出する事が出来たり、エレガントガーデンのような洗練された雰囲気を演出する事ができます。 | アリッサム（パープルプリンセス）の特徴は、耐暑性・耐病性が高くなっているため育てやすくなっている所や、暑さに強いため夏の間も少量ながら花を咲かせ続けれる所、春は一斉に花が咲くため絨毯のような美しい景観をつくる所、花が手毬のように集まり丸い可愛らしい外観をつくる所、花の色は紫色のため上品さを感じさせる所などにあります。 パープルプリンセスは、草姿がほふく性のため地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて茎葉が枝垂れる様子を楽しむ目的で利用されたりします。また紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されいたり、神秘的な色として魔法の色の演出などで使われたりしています。そのため、高貴さ優雅さを演出するエレガントガーデンや、ファンタジー世界を想像させるようなテーマガーデンなどにピッタリな品種です。 |
アリッサム（スイートアリス・ラベンダー）の特徴は、花の色がラベンダー色をしているため上品な雰囲気を感じさせる所、強健で生育旺盛なため育てやすい所、草姿がほふく性のため花壇の縁どりなどの地被植物として利用しやすい所などにあります。 | アリッサム（カーペットオブスノー）の特徴は、白色の小さな花が沢山咲くため、開花期には雪の絨毯を敷いたような美しい景観をつくる所や、花に蜂蜜を想像させるような甘い香りがある所等にあります。 |
アリッサム（ロイヤルカーペット）の特徴は、茎がよく分枝して広がりカーペットを想像させるような密な草姿をつくる所や、紫色の小さな花が沢山咲くため、紫色の絨毯を敷いたような上品な景観をつくる所、花に蜂蜜を想像させるような甘い香りがある所等にあります。 | アリッサム（バイオレットクイーン）の特徴は、茎がよく分枝して広がりカーペットを想像させるような密な草姿をつくる所や、紫色の小さな花が沢山咲くため、紫色の絨毯を敷いたような上品な景観をつくる所、種子から育てることが出来るため安価に沢山の苗を作り大量植栽しやすい所などにあります。 |
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