ヨモギギクは北半球を中心に分布し約160種がある低木もしくは一年草か多年草です。一般的に園芸では地下茎で広がり直立する茎を群生させる様に伸ばし筒状花のみの小花を花束の様に穂状に咲かせるタンジー、胚珠に殺虫効果のある成分があり乾燥させた花が殺虫剤として利用されるジョチュウギク、清楚で淑やかな白色の花のナツシロギク等が親しまれます。
ヨモギギクは一般的に暑さや寒さにとても強く抵メンテナンスで容易に育てる事が出来ます。一方で侵襲性が強く雑草化するおそれもあるためこぼれ種対策や定期的な切り戻し等も必要になるでしょう。
種毎の育て方は写真をクリックすると出てきます。
このページでは主に種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() ①タンジー 開花時期:7月~9月 | ![]() 開花時期:6月~9月 |
![]() 開花時期:5月~7月 | ![]() 開花時期:5月~7月 |
原産:ヨーロッパ/アジア
学名:Tanacetum vulgare
草丈:約50cm~150cm
開花時期:7月~9月
分類:多年草
花言葉:「抵抗」「あなたに挑む」「婦人の美徳」
誕生花:8月12日/11月7日
特徴:タンジーは学名Tanacetum vulgare、別名「ヨモギギク」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア原産の多年草で、日本にもエゾヨモギギクと呼ばれる変種が日本に自生しています。ふさふさと群生する様に茂る草姿は地下茎から直立する茎が何本も伸びてシダ植物の様に細く裂けた葉がつく事で作られ、葉は香りがよく害虫駆除剤として利用されたり、また現在でも少量をハーブとしてお茶等にいれて飲まれています。ただし有毒なアルカロイドが含まれるため大量に摂取すると痙攣を起こしたり肝臓や脳に損傷を引き起こし、最悪死亡する可能性があるためおすすめしません。花はふんわりとした黄色の小花が花束の様(散房花序)に集まり夏から咲きます。
開花時期は夏~初秋、花色は黄色、筒状花のみの直径約1cmの花(頭花)を散房花序に咲かせます。草姿は直立で根茎により広がり高さは約150cm × 幅は約100cmまで成長し、葉色は緑色や灰緑色、二回羽状複葉して互生葉序につきます。
タンジーは花壇の中央から後方に植えると品種により膝~胸の辺りまでの高さに成長し、群生する様に何本も伸びる茎の頂部に鮮やかな黄色の花を咲かせ爽やかで開放的なお庭を作ります。また葉色がシルバーリーフの品種では花のない時期もカラーリーフとして楽しめ、またグレーは協調性が高くどんな色とも組み合わせが出来ます。
タンジーは暑さや寒さに強く、丈夫で抵メンテナンスで育てられる植物です。生育旺盛なため育ち過ぎた場合は適時切り戻しや間引きをしてあげてバランスをとってあげると良いでしょう。
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![]() タンジー(イスラ ゴールド)はシダ植物の様な細く繊細なイエローゴールドの葉が魅力で、背丈が高くぽんぽんと咲く可愛らしい黄色の花は切り花としても使えます。高さは約90cm × 幅は約90cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() タンジー(シルバーレース)は細く裂ける繊細なシルバーリーフが魅力で、黄色の花との相性も良く上品な雰囲気をもった園芸品種です。高さは約90cm × 幅は約90cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:バルカン半島/コーカサス
学名:Tanacetum parthenium
草丈:約30cm~70cm
開花時期:6月~9月
分類:多年草
花言葉:「鎮静」「集う喜び」
誕生花:5月27日
特徴:ナツシロギクは学名Tanacetum parthenium、別名「マトリカリア」とも呼ばれるバルカン半島及びコーカサス原産の多年草です。こんもりとドーム状に茂り、白色のシンプルで可愛らしい花(頭花)を散房花序に咲かせます。シダ植物の様な葉は芳香が良くハーブとしても利用されますが、口腔内に異常が出たり腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性もあるため注意して下さい。
開花時期は初夏~秋、白色の花(頭花)を散房花序に咲かせます。草姿は直立で高さは約70cm × 幅は約50cmまで成長し、葉は二回羽状複葉で互生葉序です。
ナツシロギクは花壇の境界や中央、鉢植えにするとドーム状にこんもりと茂る美しい草姿と花姿を楽しむが出来ます。光を反射してお庭を明るく彩る白色の花はどんな植物とでも相性良く合わせる事が可能で、お庭の雰囲気を壊しません。
ナツシロギクは暑さや寒さに強く、丈夫で抵メンテナンスで育てられる植物です。生育旺盛なため育ち過ぎた場合は適時切り戻しや間引きをしてあげてバランスをとってあげると良いでしょう。
![]() ナツシロギク (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() ナツシロギク(オウリアム)は香りの良い美しいイエローリーフが魅力的な品種で、草丈が低くコンパクトに育ち白色の花を咲かせます。高さは約45cm × 幅は約60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ
学名:Tanacetum cinerariifolium
草丈:約30cm~60cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:白色〇黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:5月14日
花言葉:「忍ぶ恋」
特徴:ジョチュウギクは学名Tanacetum cinerariifolium、別名「シロバナムシヨケギク」とも呼ばれる多年草です。その名前からも分かる通り胚珠に殺虫効果があるピレスロイド(人間や動物等の哺乳瓶には無毒もしくは比較的無害)を含んでおり、殺虫剤の原料として商業的に栽培されています。スマートに直線的に伸びる草姿は基部から直立する花茎が何本も伸びる事で作られており、シダ植物の様に細く裂けた葉が下部で叢生してふさふさ生い茂ります。花は晩春から夏に咲き直径約3cmと小振りでキク科によく見られる頭花を穂状(散房花序)に咲かせ、満開時に多くのピレスロイドが含まれる事からこの時期に収穫され乾燥(殺虫効果が長期で保持)された後に様々な形で利用されます。
開花時期は晩春から夏、花は白色の舌状花と黄色の筒状花の合わさる直径約3cmの花(頭花)を散房花序に咲かせます。草姿は直立で叢生して高さは約30(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長し、葉色は緑色、葉身は二回羽状深裂~全裂して根出葉もしくは互生葉序につきます。
ジョチュウギクは暑さや寒さに強く、丈夫で抵メンテナンスで育てられる植物です。生育旺盛なため育ち過ぎた場合は適時切り戻しや間引きをしてあげてバランスをとってあげると良いでしょう。
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学名:Tanacetum coccineum
草丈:約60cm~90cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:赤色●桃色●紫色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:5月14日
花言葉:「忍ぶ恋」
特徴:アカバナムシヨケギクは学名Tanacetum coccineum、別名「赤花除虫菊」や「ペルシアジョチュウギク」とも呼ばれる多年草です。スマートに直線的に伸びる草姿は基部から直立する花茎が何本も伸びる事で作られており、シダ植物の様に細く裂けた葉が下部で叢生してふさふさ生い茂ります。花は晩春から夏に咲き直径約5~7cmと大振りで、赤色や桃色等の舌状花と黄色の筒状花のコントラストが美しいカラフルな花を単頂に咲かせます。
開花時期は晩春から夏、花色は赤色や桃色、紫色や白色、黄色があり舌状花と筒状花の合わさる直径約5cm~7cmの花(頭花)を単頂に咲かせます。草姿は直立で叢生して高さは約60(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長し、葉色は緑色、葉身は二回羽状深裂~全裂して根出葉もしくは互生葉序につきます。
アカバナムシヨケギクは暑さや寒さに強く、丈夫で抵メンテナンスで育てられる植物です。生育旺盛なため育ち過ぎた場合は適時切り戻しや間引きをしてあげてバランスをとってあげると良いでしょう。
![]() 赤花除虫菊(ロビンソン)は赤色や桃色の舌状花と黄色の筒状花の美しい直径約5cm~7cmの花を咲かせるシリーズで、園芸品種の中には沢山の赤色の花を咲かせる「ロビンソンレッド」や大きめの桃色の花を咲かせる「ジャイアントローズ」等があります。高さは約60(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)pロビンソンレッド楽天で購入q (´・ω・)pロビンソンピンク楽天で購入q |
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