クレマチスは属の中に約373種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、花は大輪で平に平開するように咲き春以外にも秋に返り咲く事もあるクレマチス(フロリダ)やクレマチス(パテンス系)、壺や鈴を連想させる様な可愛らしい外観の花姿が魅力的なクレマチス(ヴィオルナ)、他のクレマチスと比べてもツルが長いため壁面緑化の能力が高く株を覆うように咲く桃色の花がロマンチックな雰囲気のつくるクレマチス(モンタナ)等が親しまれています。
クレマチス属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
クレマチスの主な種の目次
- クレマチス(フロリダ)
- クレマチス(パテンス系)
- クレマチス(ラヌギノーサ系)
- クレマチス(早咲き大輪系)
- クレマチス(ジャックマニー)
- クレマチス(ビチセラ)
- クレマチス(遅咲き大輪系)
- クレマチス(テキセンシス)
- クレマチス(ヴィオルナ)
- クレマチス(タングチカ)
- クレマチス(インテグリフォリア)
- クレマチス(モンタナ)
- クレマチス(アルピナ)
- クレマチス(マクロペタラ)
- クレマチス(コリアナ)
- クレマチス(アーマンディ)
- センニンソウ
- クレマチス(シルホサ)
- クレマチス(カートマニー)
クレマチス(フロリダ系)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Clematis florida
- 草丈:約100~250cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで再開花する事もあります)
- 花色:桃色●黄色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月9日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(フロリダ系)とは!?
クレマチス(フロリダ系)は学名Clematis florida、別名では「テッセン」や「アジアン・ヴァージン・バウアー(Asian virginsbower)」とも呼ばれる中国が原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(フロリダ系)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のfloridaは「花が多い」「花が咲く」を意味しています。
クレマチス(フロリダ系)の特徴(魅力)
- クレマチス(フロリダ系)は、比較的に早咲きする性質があり、大輪で水平に平開する萼片が華やかな印象を与える魅力的な植物です。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、大きく平開して咲く花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花はふつう晩春から初夏に咲きますが、軽く剪定する事で再開花する事があります。
- 花は萼片がふつう6個あり、萼片は花弁のように大きく平開するため華やかな印象を与えます。
- 花中央には雄蕊が多数ありますが、雄蕊は花弁化する事も多く八重咲きする品種もあります。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(フロリダ系)の樹形はツル性、茎の長さは約100~250cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は1(~2)回3出複葉、小葉は卵形もしくは楕円形、ふち部分は全縁もしくは浅裂(~深裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径7.5(~10)cm、萼片は花弁状、萼片の長さ約4cm、萼片の数は6個、萼片の色は白色・青色・紫色・桃色・黄色・緑色があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(フロリダ系)の園芸品種の紹介
- テッセン(clematis florida ‘sieboldii’)は、ポンポンのように中央で盛り上がる紫色の雄蕊と、花弁のように広がる白色の萼片が、洗練された印象と気品のある雰囲気をつくる園芸品種です。
- 白万重(clematis florida ‘plena’)は、中央の雄蕊が花弁化して八重咲きする花姿をつくるテッセンの枝変わり品種です。花は八重咲きするため華やかな雰囲気となり、また白色もしくは薄い緑色の花色が爽やかで柔らかな印象を与えるため清潔感のあるお庭やロマンチックな雰囲気のあるお庭などによくあいます。
- ビエネッタ(clematis florida ‘viennetta’)は、中央の雄蕊が花弁化するため八重咲きする豪華な花姿をしており、また花弁化した中央の花弁は紫色・白色・緑色の3色の花色が入り交じるため気品を感じさせる花色となる魅力的な園芸品種です。
- カシス(clematis florida ‘cassis’)は、中央の雄蕊が花弁化して広がるため、直径約10cmの八重咲きする豪華な花姿をつくります。また紫色の花色は、静かで優雅な雰囲気を作ったり、高貴(貴族等)な印象を与えたりするため、エレガントなお庭や格式の高い風格あるお庭等によく合うでしょう。
- 大河(clematis florida ‘taiga’)は、鉤爪のようにカールする花弁が個性的な外観をつくり、花弁が重なり八重咲きする花姿が豪華な印象を与える園芸品種です。花色は紫色と緑色、紫色の花弁の先に緑色の爪班が入るため、遠くからでも目立つ独特な個性的な花色となります。
- ユートピア(clematis florida ‘Utopia’)は、ロマンチックな印象を与えるような淡い桃色と緑色の2色の花色が魅力的な園芸品種です。花は一重咲き、薄い桃色の萼片の中央に薄い黄緑色の中班が入ります。
- 九重(clematis florida ‘kokonoe’)は、直径10cmに達する大きな花のサイズと、八重咲きする花姿から豪華な雰囲気をつくり、また青みを帯びる紫色の花色が落ち着いた印象や上品な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
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クレマチス(パテンス系)の特徴や園芸品種
- 原産:日本/北東アジア
- 学名:Clematis patens
- 草丈:約200~400cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで再開花する事もあります)
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●青色●緑色●黒色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●赤色●桃色●紫色●青色●橙色●白色〇黒色●灰色●
- 分類①:パテンス系
- 分類②:早咲き大輪系
- 登攀方法:まきヒゲ
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月10日/5月12日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(パテンス系)とは!?
クレマチス(パテンス系)は学名Clematis patens、別名では「カザグルマ」とも呼ばれる日本および北東アジアが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(パテンス系)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のpatensはラテン語で「開いた」「開いている」を意味しています。
- 和名カザグルマの由来は花の形が「風車」に似ている所からきています。
クレマチス(パテンス系)の特徴(魅力)
- クレマチス(パテンス系)は、萼片8個が平開して並び「風車」のような外観の花姿をつくる所と、比較的に早咲きする性質、直径20cmに達する事もある巨大な花が魅力的な植物です。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、大きく平開して咲く花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花はふつう晩春から初夏に咲きますが、軽く剪定する事で再開花する事があります。
- 花は萼片がふつう8個あり、萼片は花弁のように大きく平開するため華やかな印象を与えます。※萼片の数は変異するため一概ではありません。
- 花中央には雄蕊が多数ありますが、雄蕊は花弁化する事も多く八重咲きする品種もあります。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(パテンス系)の樹形はツル性、茎の長さは約200~400cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は卵形、ふち部分は全縁もしくは浅裂(~深裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径7(~20)cm、萼片は花弁状、萼片の長さ約4(~8)cm、萼片の数は4(~8)個、萼片の色は白色・青色・紫色・赤色・桃色・黄色・緑色があります。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、羽毛状の花柱が多数残ります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(パテンス系)の園芸品種の紹介
- ゆきおこしは、花の直径が10~15cmと大きく、八重咲きするため、豪華な印象を与える花姿となります。また白色もしくは薄い緑色の花色が爽やかで柔らかな印象を与えるため清潔感のあるお庭やロマンチックな雰囲気のあるお庭などによくあう園芸品種です。樹形はツル性、高さは約100~300cmに成長します。
- ピール(Clematis patens ‘piilu’)は、一株の中に一重咲き・八重咲き(半八重咲き)の花が入り交じり、ロマンチックな印象を与える濃い桃色と薄い桃色の2色の花色が魅力的な園芸品種です。花は1番花は八重咲きする傾向が高く、開花が進むと一重咲きになります。花色はふち部分が薄い桃色となるため、濃い桃色と薄い桃色のグラデーションをつくります。樹形はツル性、高さは約180cmまで成長します。
- マルチブルー(Clematis patens ‘multi blue’)は、花の直径が約8~13cmと大きいため豪華な雰囲気をつくり、また八重咲きする花姿が華やかな印象を与える園芸品種です。また花色は青みを帯びる紫色をしているため、落ち着いた印象と上品な雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約150~350cmに成長します。
- アークティック・クイーン(Clematis patens ‘arctic queen’)は、清潔感や明るく輝くような印象を与える真っ白な花色と、直径約10~15cm、巨大で八重咲きする豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ダッチェス オブ エジンバラ(Clematis patens ‘duchess of edinburgh’)は、中央にクリーム色の雄蕊が集まり、外側で真っ白な花弁が幾重にも集まり八重咲きの花姿が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約250~350cmに成長します。
- ベルオブウォーキング(Clematis patens ‘belle of woking’)は、繊細で上品な印象を与える薄い紫色の花色と、花の大きさが直径10~15cm、豪華な印象を与える八重咲きの花姿が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約150から350cmに成長します。
- レッドスター(Clematis patens ‘red star’)は、クレマチスでは珍しい真っ赤な花を咲かせる所が特徴です。発色のよい赤色の花色は遠くからでも目をひく華やかさがあり、また花は八重咲きして盛り上がるため豪華な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200cmまで成長します。
- エンプレス(Clematis patens ‘empress)は、花の直径が約10~15cmと大きいため遠くからでも目立ち華やかな印象を与える所が特徴で、また8個の大きく平開する萼片とぽんぽん状の花弁・雄蕊がボリューミーな花姿をつくる魅力的な園芸品種です。花色は、萼片が薄い桃色に濃い桃色の筋状の班が入り、中央の細い花弁と雄蕊は薄い桃色と黄色と橙色の3色が入り交じります。また花は、萼片が落ちても中央の針状の細い花弁・雄蕊は残るため長く楽しめる所も魅力です。樹形はツル性、高さ約150~250cmまで成長します。
- 紫宸殿は、花色が非常に濃い紫色をしているため落ち着いた印象と優雅な雰囲気をつくり、また花の大きさが直径約10~15cm、八重咲きする花姿が豪華な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- ドクターラッペル(clematis ‘doctor ruppel’)は、直径が15cmを超える事もある巨大な花を咲かせる所が特徴です。花は萼片がふつう8個、萼片は成熟するにつれてふち部分が波打つ傾向にあり、優雅な印象を与えます。また花色は薄い桃色と濃い桃色の2色の花色になるため、可愛らしい印象を与えたり、ロマンチックな雰囲気を作り出します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- フランシスカマリーは、やや盛り上がるように咲く八重咲きの花姿と、静かで優雅な印象を与える青みを帯びた紫色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- 彗星は、花弁が規則正しく重なるように放射状に広がるため洗練された印象や豪華な雰囲気をつくる花姿となり、また青みを帯びた紫色の花色が落ち着いた印象や上品な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- バイオレットエリザベスは、直径が15cmを超える事もある巨大な花と、八重咲きする豪華な花姿、ロマンチックな印象を与える薄い桃色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- ルリオコシは、花弁がぽんぽんのように丸みを帯びて集まり可愛らしい外観の花姿をつくる園芸品種です。花は八重咲き、花色は薄い紫色をしています。薄い紫色の花色は、繊細でシックな印象を与えたり、心や体が癒される雰囲気をつくります。そのため、緊張が解れリラックス出来るようなお庭や、シックで落ち着いた雰囲気のあるエレガントなお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- リトルマーメイドは、可愛らしい印象を与える桃色の萼片と、解放的な印象を与える黄色の雄蕊の対比が魅力的な園芸品種です。花は半八重咲き、花色は萼片が桃色、雄蕊は黄色をしています。樹形はツル性、高さ約250cmあります。
- 天空は、花の大きさがやや小ぶりな一方で、花弁が重なり八重咲きするため、可愛らしい印象を与えながら華やかな雰囲気もつくる園芸品種です。薄い紫色の花色は、繊細でシックな印象を与えたり、心や体が癒される雰囲気をつくります。そのため、緊張が解れリラックス出来るようなお庭や、シックで落ち着いた雰囲気のあるエレガントなお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- ラプソディー(clematis ‘rhapsody’)は、成熟するにつれて色が濃くなる青紫色の花色が魅力の園芸品種です。花は直径が約10~12cm、萼片は6個、萼片の色は青紫色、雄蕊は黄色をしています。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ブルーライト(clematis ‘bluelight’)は、咲き進むにつれて花の中央の花がポンポンのような可愛らしい外観、もしくは綺麗な八重咲きの花姿がつくられる園芸品種です。花色は中央の花弁が黄色をしているため、青色と黄色の2色の明るい対比が楽しめます。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ザ・プレジデント(clematis ‘the president’)は、花の直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかな印象を与えます。また艶やかな印象を与える赤みを帯びる紫色の花色が、優雅な雰囲気や気品のある雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は萼片が5個~8個の一重咲き、花色は紫色、樹形はツル性、高さは約150~300cmに成長します。
- ハーモニー(clematis ‘Harmony’)は、花の直径が約10~15cmと大きいため遠くからでも目立ち華やかな印象を与えます。また薄い桃色の花色が、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さは約100~200cmに成長します。
- マリアルイスヤンセンは、フリルのドレスのように萼片のふち部分が波打つため、優雅な印象を与える花姿となり、また赤みを帯びる紫色の花色が気品のある雰囲気をつくる園芸品種です。花は萼片が6個~8個の一重咲き、花色は紫色です。樹形はツル性、高さは約100~200cmに成長します。
- エルサスパスは、花の直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかな花姿となり、また紫色の花色が気品を感じさせる魅力的な園芸品種です。花は萼片が6個~8個の一重咲き、花色は紫色、樹形はツル性、高さは約100~200cmに成長します。
- ジリアンブレイズ(clematis ‘Gillian Blades’)は、花の萼片がフリルのドレスのように波打つため、優雅な印象を与える花姿をつくります。また真っ白な花色が、輝いている様な明るい印象を与えたり清潔感を感じさせるため、洗練された品の良いお庭などによくあう園芸品種です。花は萼片が6個~8個の一重咲き、花色は白色です。樹形はツル性、高さは約100~250cmに成長します。
- ザ・ファーストレディーは、花の直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかな印象を与える花姿となり、また萼片のふち部分が波打つためフリルドレスのような優雅な雰囲気をつくる園芸品種です。花は萼片が5個~8個の一重咲き、花色は薄い紫色で中央に赤紫色の筋が入る事があります。樹形はツル性、高さは約150~300cmに成長します。
- ビーズジュビリー(clematis ‘Bees Jubilee’)は、花の直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかで存在感のある花姿となり、また薄い桃色と濃い桃色の2色の花色が、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は萼片が6個~8個の一重咲き、花色は薄い桃色に濃い桃色の絞りが入ります。樹形はツル性、高さは約150~400cmに成長します。
- 風の忘れ物は、睡蓮の花を思わせるような丸みを帯びた可愛らしい花姿や、緑色から白色へと変化していく爽やかな花色が魅力的な園芸品種です。花の大きさは直径10~15cm、形は八重咲き、花色は緑色から白色へと変化します。樹形はツル性、高さは約150~200cmに成長します。
- 千の風は、先の尖る花弁が幾重にも重なり八重咲きするため、洗練された印象や豪華な雰囲気をつくる花姿となります。また緑色から白色へと変化する花色は、瑞々しく爽やかな印象を与えるため、心を癒すような落ち着いたお庭やナチュラルな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。
- イワンオルソンは、萼片がほんのりと紫色に染まり、薄い紫色と白色の二色の花色が繊細な印象を与える園芸品種です。花の大きさは直径約10~15cm、萼片は6個~8個の一重咲き、花色は白色でふち部分に薄い紫色の覆輪が入ります。樹形はツル性、高さは約150~250cmに成長します。
- 赤富士は、クレマチスでは珍しい赤色の花を咲かせる所が特徴です。発色のよい赤色の花色は遠くからでも目をひく華やかさがあり、また花は八重咲きして盛り上がるため豪華な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200cmまで成長します。
- フラウスザンネは、萼片のふち部分がクネクネと波打つため「クラゲ」などを連想させるような個性的な外観をつくり、ほんのりと桃色に染まる花色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は約6~8個の一重咲き、花色は白色と桃色の2色です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- アンドロメダ(clematis ‘andromeda’)は、花の直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかで存在感のある花姿となり、また一株の中に一重咲き・八重咲き(半八重咲き)の花が入り交じるため、賑やかな雰囲気をつくります。花色は薄い桃色の萼片に濃い桃色の筋状の絞りが入るため、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気を感じさせます。樹形はツル性、高さは200~300cmに成長します。
- 火炎は、その名前からも分かる通り「火炎」を連想させるような独特な花色が特徴の園芸品種です。花色はややくすんだ色合いをしており、赤色・薄い赤色・緑色の3色で構成されています。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ミゼット・ブルーは、四季咲き性が強く多花性のため、長く花を楽しめる所が魅力です。また花は直径が15cmを超える事もあるため非常に華やかな印象となり、紫色の花色が静かで優雅な雰囲気を漂わせます。樹形はツル性、高さは約100~200cmに成長します。
- スノーパラダイスは、清潔感を感じさせる真っ白な花弁状の萼片と、上品な印象を与える紫色の雄蕊が、洗練された雰囲気や気品を感じさせる魅力的な園芸品種です。花は萼片が6~8個の一重咲き、花色は白色です。樹形はツル性、高さ約100~250cmに成長します。
- マズリーは、花弁が盛り上がるように幾重にも重なり丸みを帯びた可愛らしい外観の花姿をつくる魅力的な園芸品種です。花は八重咲き、花色は薄い紫色をしています。薄い紫色の花色は、繊細でシックな印象を与えたり、心や体が癒される雰囲気をつくります。そのため、緊張が解れリラックス出来るようなお庭や、シックで落ち着いた雰囲気のあるエレガントなお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
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クレマチス(ラヌギノーサ系)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Clematis lanuginosa
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで散発的に開花します)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月3日/5月9日/7月1日/7月2日/9月12日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(ラヌギノーサ系)とは!?
クレマチス(ラヌギノーサ系)は学名Clematis lanuginosa、別名では「ウーリー・クレマチス(Woolly Clematis)」や「ニンポー・クレマチス(Ningpo clematis)」とも呼ばれる中国が原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(ラヌギノーサ系)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のlanuginosaは「羊毛」「腺毛」を意味しており、恐らく茎や葉に軟毛が生えている事に由来します。
クレマチス(ラヌギノーサ系)の特徴(魅力)
- クレマチス(ラヌギノーサ系)は、最も大きな花を咲かせるグループの1つに属しており、新旧両枝に花が付き四季咲き性で長く花を楽しめる所が魅力の植物です。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、大きく平開して咲く花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花は四季咲き性があり、開花は晩春から初夏頃に最も沢山の花が咲き、後は秋まで散発的に花が開花します。
- 花は直径が約7~15cmと大きく大輪、花弁状の萼片がふつう5~8個あり、萼片は花弁のように大きく平開するため華やかな印象を与えます。
- 葉は1枚の葉からなる単葉、もしくは小葉が3~5個集まり羽状に広がる形をしています。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(ラヌギノーサ系)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は約4(~8)cm、葉身は単葉(心形・卵形)もしくは羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は卵形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は頂花もしくは腋花、花は直径7(~20)cm、萼片は花弁状、萼片の数は5(~8)個、萼片の色は紫色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、花柱が羽毛状に広がり多数残ります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(ラヌギノーサ系)の園芸品種の紹介
- 白雪姫は、花の直径が10~15cmと大きいため華やかで存在感のある花姿となり、また真っ白な花色が輝く様な印象や清潔感を感じさせる魅力的な園芸品種です。花は萼片が6~8個の一重咲き、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- フェアリークイーン(clematis ‘fairy queen’)は、花の直径が15~20cmと大きいため華やかで存在感のある花姿となり、また白色と桃色の二色の花色が可愛らしい印象と清楚な雰囲気を感じさせる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ペネルズピューリティ(clematis ‘Pennells Purity’)は、花弁のふち部分がフリルドレスのように波打ち、また花姿は半八重咲きするため、華やかな印象を与える園芸品種です。花色は白色、白色は輝いている様な明るい印象を与えるため、明るく清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ロココラ(clematis ‘Roko-Kolla’)は、花の直径が15~20cmと大きいため華やかで存在感のある花姿となり、また白色と緑色の二色の花色が瑞々しく爽やかな印象と清楚な雰囲気を感じさせる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- クリムゾンキング(clematis ‘crimson king’)は、クリムゾンの名前からも分かる通り、遠くからでも目立つ赤色(濃い桃色)の花色が特徴の園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は6個~8個、花色は赤色もしくは濃い桃色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ウィル・グッドウィン(clematis will goodwin)は、花弁のふち部分がフリルドレスのように波打つため優雅な印象を与える花姿をつくり、また薄い青紫色の花色が心を癒すような繊細で落ち着いた雰囲気をつくる園芸品種です。花は萼片が6個~8個の一重咲き、花色は薄い青紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ジュンパイン(clematis ‘June Pyne’)は、ロマンチックな印象を与える濃い桃色の絞り模様が入る、薄い桃色と濃い桃色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は約6~8個のシングル咲き、花色は萼片が薄い桃色に濃い桃色の絞りが入り、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ベルシュタイン(clematis ‘berstein’)は、ほんのりと黄色に染まる白色の花が優しい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は8個、花色は白色もしくは薄い黄色です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ディアマンティナ(clematis ‘Diamantina’)は、中央にあるクリーム色の蕾から、青紫色の花弁が幾重にも広がり八重咲きする花姿をつくります。花弁は不規則に捻りが入るため動きのある優雅な印象の花姿となり、また青紫色の花色は落ち着いた印象や上品な雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ネリーモザー(clematis lanuginosa ‘nelly moser’)は、花の大きさが最大20cmと巨大になるため遠くからでも目立ち豪華な雰囲気をつくります。また濃い桃色と薄い桃色の二色の花色がロマンチックな印象を与える魅力的な園芸品種です。花は直径約10~20cm、萼片は8個、萼片の色は薄い桃色に濃い桃色の絞りが入ります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- マダムバンホーテ(clematis ‘madame van Houtte’)は、花の直径が15~20cmと大きいため華やかで存在感のある花姿となり、また真っ白な花色が、輝くような明るい印象や清潔感を感じさせる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ウィリアムケネット(clematis ‘william kennett’)は、神秘的な印象を与えるラベンダー色の萼片と、華やかで上品な印象を与える真紅色の雄蕊の対比が、気品のある雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約15~20cm、萼片は6個~8個、萼片の色は薄い紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- HF ヤング(clematis ‘h f young’)は、四季咲き性が強いため長く花を楽しめる所が魅力で、ラベンダーを連想させるような青紫色の上品な花色が落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約12~15cm、萼片は約7~8個のシングル咲き、花色は萼片が薄い青色もしくは青紫色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- フェアリーブルー(clematis ‘fairyblue’)は、花芯の雄蕊が糸状に花弁化しているため、ふさふさとした外観の可愛らしい花姿をつくり、薄い紫色の花色が繊細で心が癒されるような優しい雰囲気を作る魅力的な園芸品種です。花は直径約12cm、花色は薄い紫色、中央の雄蕊が花弁化して八重咲きします。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
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クレマチス(早咲き大輪系)の特徴や園芸品種
- 原産:アジア
- 学名:clematis
- 草丈:約200~400cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類:早咲き大輪系
- 開花時期:5月~6月(10月まで散発的に開花します)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(早咲き大輪系)とは!?
クレマチス(早咲き大輪系)とは、アジアに自生している3種(パテンス種・フロリダ種・ラヌギノーサ種)のクレマチスを由来した雑種のグループ(品種群)です。
クレマチス(早咲き大輪系)の特徴(魅力)
- 開花は晩春から初夏に最も沢山の花が咲きます。また新枝にも花が咲くタイプは剪定する事で晩夏から秋に返り咲いたり、また散発的に秋まで開花することもあります。
- 花は品種によって前年の枝に花が咲く旧枝咲きと新枝と旧枝の両方に花が咲く新旧両枝咲きの2タイプがあるため、晩春と初夏にしか花が咲かない場合もあります。
- 花の大きさは直径が約7.5cm~25cmと他のクレマチスのグループと比較しても大きいため華やかな印象を与えます。
- 花の萼片はふつう4~8個あり一重咲きですが、園芸品種が豊富にあり半八重咲きや八重咲きする品種も多くあります。
- 葉は1枚の葉からなる単葉、もしくは小葉が3~5個集まり羽状に広がる形をしています。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
クレマチス(早咲き大輪系)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~400)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は単葉(心形・卵形)もしくは羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は卵形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は頂花もしくは腋花、花は直径7.5(~25)cm、萼片は花弁状、萼片の数は4(~8)個の一重咲きまたは半八重咲き・八重咲き、萼片の色は赤色・桃色・黄色・青色・紫色・緑色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、花柱が羽毛状に広がり多数残ります。
クレマチス(早咲き大輪系)の園芸品種の紹介
クレマチス(ジャックマニー)の特徴や園芸品種
- 学名:Clematis × jackmanii
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで散発的に開花します)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●緑色●黒色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(ジャックマニー)とは!?
クレマチス(ジャックマニー)は学名Clematis × jackmanii、園芸家のGeorge Jackmanによりビチセラ種(C.viticella)・ラヌギノサ種(C.lanuginosa)・ヘンダーソニー(C.”hendersonii)が交配されて生まれた雑種(Clematis × jackmanii)もしくは園芸品種(Clematis ‘jackmanii’)の落葉ツル性木本です。1858年にはじめて紹介されました。
クレマチス(ジャックマニー)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のjackmaniiは園芸家のGeorge Jackmanに因みます。
クレマチス(ジャックマニー)の特徴(魅力)
- クレマチス(ジャックマニー)は、最も大きな花を咲かせるグループの1つで、また四季咲き性と多花性の性質があるため沢山の花を楽しめる所が魅力の植物です。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、大きく平開して咲く花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花は四季咲き性があり、開花は初夏頃に最も沢山の花が咲き、後は秋まで散発的に花が開花します。
- 花は直径が約7~17cmと大きく大輪、花弁状の萼片がふつう4~6個あり、萼片は花弁のように大きく平開するため華やかな印象を与えます。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(ジャックマニー)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は卵形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径7(~17)cm、萼片は花弁状、萼片の数は4(~6)個、萼片の色は紫色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、花柱が羽毛状に広がり多数残ります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(ジャックマニー)の園芸品種の紹介
- スパーバ(Clematis × jackmanii ‘superba’)は、濃い紫色の萼片に赤紫色の筋が入り、上品な印象を与える花色となる園芸品種です。
- 花は直径約12cm、萼片は4個~6個、花の色は紫色に赤紫色の筋がはいります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- パープレア(Clematis × jackmanii ‘purpurea’)は、沢山の花を咲かせる多花性の性質があるため開花期間には沢山の花が見られます。またビロードのような濃い紫色の花色と、黄色の雄蕊の対比が美しい所も魅力の園芸品種です。花は直径約6~8cm、萼片は4~6個、花色は赤みを帯びた紫色です。樹形はツル性、高さ約100~150cmに成長します。
- アリタ(Clematis ‘alita’)は、クレマチスでは珍しい赤色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。赤色の花色は、華やかな印象や情熱的で愛情深い印象などを与えるため、チャーミングな魅力を感じさせるお庭や、また様々な色(青色・黄色等)を組合せて作るカラフルなお庭等によくあうでしょう。花は直径約10~15cm、萼片は6個、萼片の色は赤色、雄蕊の色は黄色です。樹形はツル性、高さは約100~200cmに成長します。
- ビル ド リヨン(Clematis ‘ville de lyon’)は、ロマンチックな印象を与えるような鮮やかな桃色と濃い桃色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約10~13cm、萼片は6個、花色は桃色に濃い桃色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ニオベ(Clematis ‘niobe’)は、ベルベット生地を思わせるような質感と、上品な印象を与える赤紫色の花色が、エレガントな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径10~15cm、萼片は5個~6個、萼の色は赤紫色、雄蕊は黄色をしています。樹形はツル性、高さは約200~300cmに成長します。
- ピンクファンタジー(Clematis ‘pink fantasy’)は、薄い桃色の萼片に濃い桃色の筋状の絞りがはいり、ロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。 花は直径約10~15cm、萼片は5個~8個、花色は薄い桃色で筋状に濃い桃色の絞りがはいります。樹形はツル性、高さは約150~250cmに成長します。
- ハーグレーハイブリッド(clematis ‘Hagley Hybrid’)は、ロマンチックな印象を与えるような薄い桃色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片の色は薄い桃色、雄蕊の色は赤色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- コンテス ド ブショウ(clematis ‘comtesse de bouchaud’)は、沢山の花を咲かせる多花性の性質があるため開花期間には沢山の花が見られます。花色はロマンチックな印象を与える桃色をしており、黄色の雄蕊との対比も魅力的です。樹形はツル性、高さ約10~250cmに成長します。
- ロマンチカ(clematis ‘romantika’)は、黒色にも見える濃い青紫色に花色がシックな印象を与える魅力的な園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は4~6個、花色は濃い紫色をしています。樹形はツル性、高さは約150~250cmに成長します。
- マダムグランジェ(clematis ‘madame grange’)は、ベルベット生地を思わせるような質感と、上品な印象を与える紫色の花色が、エレガントな雰囲気をつくる園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は4~6個、花色は紫色をしています。樹形はツル性、高さは約200~250cmに成長します。
- ドロシートレバー(clematis ‘dorothy tolver’)は、花の直径が約10~15cmと大きく、1番花では半八重咲きに花を咲かせる事もあるため、豪華な印象を与える花姿が見られる園芸品種です。花色は桃色、桃色の花色は可愛らしい印象を与えるためロマンチックなお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さは約200~400cmに成長します。
- マダムエドワードアンドレ(clematis ‘madame edouard andre’)は、遠くからでも目をひく鮮やかな桃色の花色をしています。そのため華やかな印象や可愛らしい印象を与えるお庭などによくあいます。樹形はツル性、高さは約150~350cmに成長します。
- アシュバ(clematis ‘Ashva’)は、花弁の縁部分がフリルドレスのように波打つため華やかな印象の花姿をつくり、赤紫色の絞りが入る紫色の花色が上品でエレガントな雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- プリバルチカは、花の直径が15~20cmと大きいため華やかで存在感のある花姿をつくり、また薄い紫色の覆輪が入る紫色と白色の二色の花色は、シックな印象や気品の印象を与えます。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- モンテカシーノ(clematis ‘Monte Casino’)の花は、ベルベット生地の上質な質感を感じさせるような外観をしており、奥ゆかしく艶やかな印象を与える赤紫色の花色が魅力の園芸品種です。花は直径10~15cm、萼片の数は6~8個、萼片の色は赤紫色です。樹形はツル性、高さは約200~300cmに成長します。
- マシェリシュシュは、花が咲き進むにつれて濃い桃色(赤色)から朱色へと変化していく花色が特徴です。濃い桃色の花色は、遠くからでも強く目を引きます。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合うでしょう。花は直径約10~15cm、萼片は6~8個、花色は濃い桃色(赤色)もしくは朱色です。樹形はツル性、高さは約100~150cmに成長します。
- ワルシャワニーケの花は、ベルベット生地の上質な質感を感じさせるような外観をしており、濃い紫色の花色が静かで優雅な印象を与える園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は6個~8個、萼片の色は紫色です。樹形はツル性、高さは約200~250cmに成長します。
- ネグリタンカ(clematis ‘negritjanka’)は、萼片がひし形になり個性的で洗練された印象の花姿をつくり、濃い紫色の花色が静かで優雅な印象を与える園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は4~6個、萼片の色は紫色です。樹形はツル性、高さは約200~250cmに成長します。
- シルビ(clematis ‘Silvi’)は、洗練された印象を与える剣弁状の萼片と、繊細でシックな雰囲気をつくる薄い紫色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- 朝霜は、花弁の縁部分がフリルドレスのように波打つため華やかな印象の花姿をつくり、また紫色の覆輪が入る薄い紫色の花色がシックで繊細な印象を与える魅力的な園芸品種です。花は直径10~15cm、萼片は6個~8個、萼片の色は薄い紫色で紫色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高200~250cmに成長します。
- ルーテル(clematis ‘ruutel’)は、花の直径が15cmを超える事もありと大きくなるため華やかで存在感のある花姿をつくり、また鮮やかな桃色の花色が、華やかな印象や可愛らしい印象を与える園芸品種です。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- ミニシールク(clematis ‘miniseelik’)は、ミニスカートを意味しており、花の大きさが小ぶりで可愛らしい印象を与える桃色と白色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約5~10cm、萼片は6個、花色は桃色で中央から筋状に白色の絞りがはいります。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- レディインレッドは、洗練された印象を与える剣弁状の萼片と、ロマンチックな雰囲気をつくる中央に濃い桃色の筋状の絞りが入る桃色の花色が特徴の園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は6個~8個、花色は桃色で筋状の濃い桃色の絞りがはいります。樹形はツル性、高さは約200~250cmに成長します。
- ジョン・ハクスタブル(clematis ‘john huxtable’)は、萼片の縁部分がフリルドレスのように波打つため華やかな印象を与える花姿をつくり、また真っ白な花が、輝いている様な明るい印象や、清潔感を感じさせる園芸品種です。樹形はツル性、高さは約200~400cmに成長します。
- ミケリテ(clematis ‘mikelite’)の花は、ベルベット生地の上質な質感を感じさせるような外観をしており、黒色にも見える濃い紫色の花色が上品でシックな印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- エンプレス・オブ・インディア(clematis ‘empress of india’)は、可愛らしい印象を与える丸みを帯びる萼片と、上品な印象を鮮やかな紫色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- アマンダ・マリー(clematis ‘amanda marie’)は、十時に萼片が広がる個性的な花姿と、非常に濃いピンクの萼片と黄色の雄蕊の対比が美しい魅力的な園芸品種です。花は直径約10cm、萼片が4個、萼片の色は濃い桃色もしくは赤色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さは約200~300cmに成長します。
- ラッキーチャーム(clematis ‘lucky charm’)は、洗練された印象を与える剣弁状の萼片と、シックで落ち着いた雰囲気をつくる白色と紫色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約5~10cm、萼片の色は白色(薄い紫色)でふち部分に紫色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- フルディーン(clematis ‘Huldine’)は、花の萼片の色が白く光沢があるため「真珠」に例えられる事が多い魅力的な園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は6~8個、萼片の色は光沢のある白色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- タイダイ(Clematis ‘Tie Dye’)は、塗装が剥がれたような個性的な花色をしており、青色(紫色)で筋状に薄い青色の絞りが入る花色が特徴の園芸品種です。花は直径約10~15cm、花は平開して平らに咲き、萼片は4個、萼片の色は青色もしくは紫色に筋状の薄い青色の絞りが入ります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
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クレマチス(ビチセラ)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Clematis viticella
- 草丈:約300cm~500cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類①:ビチセラ系
- 分類②:遅咲き大輪系
- 開花時期:5月~6月(10月まで散発的に開花する事があります)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●緑色●黒色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月3日/5月9日/7月1日/7月2日/9月12日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(ビチセラ)とは!?
クレマチス(ビチセラ)は学名Clematis viticella、別名では「イタリアンレーザーフラワー(Italian leather flower)」や「パープルクレマチス(purple clematis)」等とも呼ばれるヨーロッパが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(ビチセラ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のviticellaは、ラテン語で「蔓」や「ブドウの木」を意味する「Vitis」から来ています。
クレマチス(ビチセラ)の特徴(魅力)
- クレマチス(ビチセラ)は、多くのクレマチスの園芸品種の祖先として知られており、花形や花色が豊富にあります。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、上品な印象を与える花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から初夏頃に最も沢山の花が咲き、秋まで散発的に花が開花する事があります。
- 花は直径約4~10cm、花弁状の萼片が4個あり、萼片は鐘形もしくは花弁のように平開します。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(ビチセラ系)の樹形はツル性、茎の長さは約300(~500)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は楕円形もしくは卵形、ふち部分は全縁もしくは浅裂(~深裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径4(~10)cm、花の形は鐘形もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は青色から紫色、雄蕊は多数。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(ビチセラ系)の園芸品種の紹介
- エミリア プラター(Clematis viticella ‘emilia plater’)は、透明感を感じさせるような薄い青色(薄い紫色)の花色が特徴の園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は4~6個、萼片の色は薄い青色もしくは薄い紫色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さは約200~300cmに成長します。
- プリンスチャールズ(Clematis viticella ‘Princess Charles’)は、繊細な印象や心が癒される様な雰囲気をつくる薄い青色(薄い紫色)の花色が魅力の園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は4~6個、萼片の色は薄い青色もしくは薄い紫色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さは約200~300cmに成長します。
- エトワールバイオレット(Clematis viticella ‘etoile violette’)は、ベルベット生地の上質な質感を感じさせるような花姿をしており、赤みを帯びた紫色の花色が高級感や上品な印象を与える魅力的な園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は4~6個、萼片の色は濃い紫色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さは約300~500cmに成長します。
- パープレア プレナエレガンス(Clematis viticella ‘purpurea plena elegans’)は、花弁が内側に膨らむためモコモコとした可愛らしい外観をしており、また八重咲きするため豪華な印象を与える花姿をつくります。花色は赤紫色、赤紫色は奥ゆかしく艶やかな印象を与えたり、また神秘的で非現実的な印象を与えたりします。そのため優雅な雰囲気漂うエレガントなお庭や、現実世界から離れたような幻想的な雰囲気があるお庭などによくあうでしょう。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- ベノーサ ビオラセア(Clematis viticella ‘venosa violacea’)は、花の直径が10cmと大きいため華やかで存在感のある花姿をしており、また濃い紫色の覆輪が入る紫色と白色の二色の花色は、着物を思わせるような上品な印象や洗練された雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- ブルーエンジェル(Clematis viticella ‘blue angel’)は、萼片が不規則に波打つため華やかな印象の花姿をつくります。また薄い紫色の花色がシックで繊細な印象を与えるため、リラックス出来るような落ち着いたお庭や、繊細な雰囲気のあるエレガントなお庭などによく合う園芸品種です。花は直径10cm、萼片は4個~6個、萼片の色は薄い紫色をしています。樹形はツル性、高200~400cmに成長します。
- ダークアイズ(Clematis viticella ‘dark eyes’)は、上質な質感を感じさせるビロードの織物のような美しい花姿と、重厚的でモダンな印象を与える濃い紫色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約8cm、萼片はふつう4個、萼片の色は濃い紫色もしくは黒色をしています。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- ポリシュ スピリット(Clematis viticella ‘polish spirit’)は、上質な質感を感じさせるビロードの織物のような美しい花姿と、神秘的な印象や高貴な雰囲気をつくる紫色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約9cm、萼片は4~6個、萼片の色は鮮やかな紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- マダム ジュリアコレボン(Clematis viticella ‘madame julia correvon’)は、赤ワインを思わせるような上品な赤色、黄色の雄蕊の対比が美しい園芸品種です。花は直径約12cm、萼片は4個~6個、萼片の色は赤色、雄蕊は黄色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ブラックプリンス(Clematis viticella ‘black prince’)は、殆ど黒色に見える濃い紫色の花色が特徴で、萼片の裏側は白色を帯びた花色をしています。黒色の花色は、モダンでスタイリッシュな印象を与えるため、お洒落なお庭や洗練されたモダンなお庭などによく合います。花は直径約6~8cm、萼片は4個、萼片の色は黒色から濃い紫色(裏側は白色)をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ベティーコーニング(Clematis viticella ‘betty corning’)は、呼び鈴のベルを思わせるような俯いて咲く可愛らしい花姿と、薄い紫色(薄い青色)の繊細な花色が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、大きさは直径約5cm、萼片は4個、萼片の色は薄い紫色もしくは薄い青色をしています。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- アイアムレディj(clematis viticella ‘i am lady j’)は、呼び鈴のベルを思わせる俯いて咲く花姿と、萼片が後ろ側へくるんと巻く花の形が、可愛らしい外観をつくる園芸品種です。花は直径約7cm、花の形は鐘形、萼片は4個、花色は白色に紫色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約300~350cmに成長します。
- アイアムレディq(clematis viticella ‘i am lady q’)は、呼び鈴のベルを思わせる俯いて咲く花姿と、萼片が後ろ側へくるんと巻く花の形が、可愛らしい外観をつくる園芸品種です。花は直径約7cm、花の形は鐘形、萼片は4個、花色は白色に桃色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約300~350cmに成長します。
- プリンスジョージ(clematis viticella ‘prince george’)は、萼片が不規則に波打つため優雅な印象の花姿をつくり、また真っ白な花色が明るく輝くような印象や清潔感を感じさせる園芸品種です。花は直径約10cm、萼片は4個~6個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ペルニール(clematis viticella pernille)は、萼片の幅が広いためポチャとした可愛らしい外観をしており、上品な着物を連想させるような紫色と白色の二色の花色が魅力の園芸品種です。花は直径約9cm、萼片は4個~8個、萼片の色は白色に紫色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約250cmに成長します。
- コメレイ(clematis viticella ‘Kommerei’)は、花の大きさが直径約10~12cmと大きいため存在感のある花姿をしており、色鮮やかな桃色の花色が可愛らしい印象や明るくポップな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約10~12cm、萼片は4個~6個、萼片の色は鮮やかな桃色です。樹形はツル性、高さ約200~350cmに成長します。
- アバンギャルド(clematis viticella avant garde)は、中央の雄蕊が花弁化して盛り上がるため、チアが持つポンポンのような可愛らしい外観の花姿をつくります。花の大きさは直径約5cmと小ぶりで、外側に赤色(濃い桃色)の萼片が4個~6個あり、中央には雄蕊が花弁化した細い花弁が多数集まり、花弁は薄い桃色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- マリアコルネリア(clematis viticella ‘maria cornelia’)は、瑞々しく爽やかな印象を与える花色が特徴で、花色は薄ら緑色に染まる花色から真っ白な花色へと変化します。花は直径約8cm、萼片は普通4個(~6個)、萼片の色は薄い緑色から白色へと変化します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- サニーサンド(clematis viticella ‘sunny side’)は、中央に集まる濃い紫色の雄蕊と、花弁状に広がる白色の萼片が上品な印象を与える花姿をつくり、また白色の萼片に薄ら入る桃色の筋状の絞りが可愛いらしさも感じさせる園芸品種です。樹形はツル性、高さは約200cmに成長します。
- ホーゲルビーホワイト(clematis viticella hagelby white)は、呼び鈴のベルを思わせるような俯いて咲く可愛らしい花姿と、明るく輝くような印象や清潔感を感じさせる白色の花色が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、大きさは直径約5cm、萼片は4個、萼片の色は白色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ホーゲルビーピンク(clematis viticella hagelby pink)は、呼び鈴のベルを思わせるような俯いて咲く可愛らしい花姿と、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花色が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、大きさは直径約5cm、萼片は4個、萼片の色は桃色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ダンシングスター(clematis viticella ‘dancing star’)は、上質な質感を感じさせるビロードの織物のような美しい花姿と、高貴な印象やミステリアスな雰囲気をつくる鮮やかな紫色の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約10~12cm、萼片は4~6個、萼片の色は紫色です。樹形はツル性、高さ約150~250cmに成長します。
- リトルネル(clematis viticella ‘little nell’)は、花の萼片のふち部分に薄ら紫色もしくは薄い桃色の覆輪が入るため、繊細な印象を与え、落ち着いた雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ダッチ・スカイ(clematis viticella ‘dutch sky’)は、空の色を連想させるような薄ら青色に染まる爽やかな花色が魅力の園芸品種です。花は直径約10cm、萼片の数は4個~6個、萼片の色は白色に薄い青色の筋状の班がはいります。樹形はツル性、高さ約200~250cmに成長します。
- アルバ・ラグジュリアンス(clematis viticella ‘alba luxurians’)は、中央に集まる濃い紫色の雄蕊と、花弁状に広がる白色の萼片が、ラグジュアリーでお洒落な印象を与える園芸品種です。花は直径約8cm、萼片は普通4個(~6個)、萼片の色は白色に緑色の爪班が入り、雄蕊は暗紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
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クレマチス(遅咲き大輪系)の特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:clematis
- 草丈:約300~500cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類①:遅咲き大輪系
- 開花時期:5月~7月(10月まで散発的に開花する事があります)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(遅咲き大輪系)とは!?
クレマチス(遅咲き大輪系)とは、ビチセラ種(C. viticella)とラヌギノーサ種(Clematis lanuginosa)の交配により生まれた雑種とジャックマニー系(C jackmanii)が含まれるグループ(品種群)です。
クレマチス(遅咲き大輪系)の特徴(魅力)
- クレマチス(遅咲き大輪系)は、花が大輪で直径17cmに達する事もあるため豪華な印象を与える花姿をつくり、晩春から夏に沢山の花を咲かせた後も、疎らに秋まで花を咲かせる魅力的なクレマチスのグループです。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から夏頃に最も沢山の花が咲き、秋まで散発的に花が開花する事があります。
- 花は直径約4~17cm、花弁状の萼片が4~6個あり、ふつうは平開して平らに咲きますが、萼片が半開きになり鐘形に咲くこともあります。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(遅咲き大輪系)の園芸品種の紹介
クレマチス(テキセンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Clematis texensis
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(11月まで再開花する事もあります)
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(テキセンシス)とは!?
クレマチス(テキセンシス)は学名Clematis texensis、別名では「スカーレット レザーフラワー(scarlet leather flower)」や「スカーレットクレマチス(Scarlet clematis)」とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉ツル性木本です。クレマチス(テキセンシス)の自生地は北アメリカにあるテキサス州のエドワード高原にあります。
クレマチス(テキセンシス)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のtexensisはアメリカの「テキサス州」を意味しており、自生地に由来します。
クレマチス(テキセンシス)の特徴(魅力)
- クレマチス(テキセンシス)は、花の形が壺形もしくは鐘形をしており、筒部が多少膨らみ、先端が広がる個性的な花姿をつくる所が特徴です。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から初夏頃に最も沢山の花が咲き、秋まで散発的に花が開花する事があります。
- 花は筒部が多少膨らむ「壺形」もしくは膨らまない「鐘形」をしており、萼片は多少広がります。
- 葉は1枚の葉からなる単葉、もしくは小葉が3~5個集まり羽状に広がる形をしています。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(テキセンシス)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は単葉もしくは羽状複葉、単葉は卵形、羽状複葉は小葉が3(~5)個、小葉は楕円形もしくは卵形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花もしくは頂花、花は直径4(~10)cm、花の形は壺形もしくは鐘形で多少広がり、萼片の数は4~6個、萼片の色は赤色・桃色・紫色・青色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、羽毛状の花柱が残り、白色の毛が生えます。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(テキセンシス系)の園芸品種の紹介
- プリンセス ケイト(Clematis texensis ‘princess kate’)は、花の基部が緩く合着して先端が強くカールするように開く事で「チューリップ」を思わせるような可愛らしい外観の花姿をつくります。また紫色と白色の二色の花色が着物のような上品な印象を与える魅力的な園芸品種です。花は長さ約6cm、花の形は鐘形、萼片は6個、萼片の色は内側が白色で外側が紫色をしています。樹形はツル性、高さは約200~350cmに成長します。
- グラベティビューティ(Clematis texensis ‘gravetye beauty’)は、クレマチスでは珍しい真っ赤な花色と、チューリップのように上向きに咲く可愛らしい花姿が魅力の園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- プリンセスダイアナ(Clematis texensis ‘princess diana’)は、チューリップのような外観をした可愛らしい花姿と、ロマンチックな雰囲気を感じさせる桃色の花色が魅力の園芸品種です。高さは約250cmまで成長します。
- クィーンマキシマ(Clematis texensis ‘queen Maxima’)は、オランダのマキシマ女王にちなんで名付けられた園芸品種です。花はふつう上向きに開花して、基部が緩く膨らむチューリップのような可愛らしい外観の花姿をつくります。また桃色の花色は、可愛らしい印象や明るくポップな印象を与えるため、ロマンチックな雰囲気のお庭や、華やかでカラフルなお庭などによく合います。樹形はツル性、高さ約250cmに成長します。
- キャサリン クランウィリアム(Clematis texensis ‘Catherine Clanwilliam’)は、花の萼片が平開して大きく広がる傾向にあり、萼片は反り返ったり捻れたりして優雅な花姿をつくります。花色は桃色で花芯部が白色になる傾向にあり、桃色の花は可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約250cmに成長します。
- 藤かほりは、花の筒部が膨らみ俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい花姿をしており、また先端の裂片が外側にカールする事でお洒落な印象を与えます。花色はグレイッシュ(灰色)な桃色をしており、上品な印象や可愛らしい印象を与えるため、お洒落な雰囲気のお庭や、ロマンチックな雰囲気のお庭などによく合います。花は壺形、大きさは直径約3~4cm、花の色は灰みを帯びる桃色をしています。樹形はツル性、高さ約150cmに成長します。
- カイウ(clematis texensis ‘kaiu’)は、花の形が「呼び鈴のベル」を思わせるように筒部が膨らみ俯いて咲く可愛らしい姿をしており、白色の花色が明る輝くような印象や汚れのない清潔感を感じさせる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ダッチェス オブ アルバニー(clematis texensis ‘duchess of albany’)は、花の萼片が緩やかに開き上向きに咲くため「チューリップ」を思わせるような可愛らしい外観の花姿をしており、桃色の花色が、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。花は鐘形、長さ約6cm、萼片は4~6個、花色は濃い桃色でふち部分に薄い桃色の覆輪がはいります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ハッピーダイアナ(clematis texensis ‘happy diana’)は、花の筒部が緩く膨らみ萼片の先端の裂片が横に開くため「チューリップ」を思わせるような可愛らしい外観の花姿をつくります。また鮮やかな桃色の花色は、可愛らしい印象やポップな雰囲気をつくる事から、ロマンチックな雰囲気のお庭や、カラフルで明るいお庭などによく合うでしょう。樹形はツル性、高さ約300cmに成長します。
- ラディアンス(clematis texensis ‘radiance’)は、花の形が鐘形で俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい外観をしており、また裂片のふち部分が少しフリルするためお洒落な印象を与えます。また花色は白色に濃い紫色の班が萼片の先端に入るため、着物を思わせるような上品な印象や洗練された印象を与えます。そのためお洒落なお庭や気品のあるお庭などにおすすめです。
- ミーネ・ベル(clematis texensis ‘mienie belle’)は、花の基部が緩く合着して先端がカールするように開く事で「チューリップ」を思わせるような可愛らしい外観の花姿をつくり、薄い桃色の花色が可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- 茜の壺は、口紅を連想させるような上品な濃い赤色の花色と、花の筒部が膨らみ裂片がカールして下向きに俯いて咲く「ベル」のような可愛らしい外観の花姿が魅力的な園芸品種です。花の形は壺形、花の直径は約2~3cm、裂片は4個(後ろ向きにカールします)、花の色は赤色もしくは赤紫色です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- 篭口は、着物を連想させるような気品のある紫色の花色と、呼び鈴のベルの形を思わせるような下向きに俯いて咲く可愛らしい花姿が魅力的な園芸品種です。花の形は鐘形、花の直径は約3~5cm、裂片は4個(後ろ向きにカールします)、花の色は紫色です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- クリオネ(clematis ‘clione’)は、花の形が筒状で下向きに俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい外観の姿をしており、また裂片が外側に強くカールするためお洒落な印象の花姿をつくります。花色は赤みを帯びた紫色をしているため、高貴な印象やミステリアスな雰囲気をつくるお庭などによくあいます。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- 踊場(オドリバ)は、可愛らしい印象や清楚な印象などを与える桃色と白色の2色の花色と、裂片を外側にカールさせながら優雅に俯き気味に咲く花姿が魅力的な園芸品種です。花の形は鐘形、裂片は4個(後ろ向きにカールします)、花の色は白色に桃色の覆輪が入ります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
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クレマチス(ヴィオルナ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Clematis viorna
- 草丈:約200~400cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~6月(10月まで再開花する事もあります)
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(ヴィオルナ)とは!?
クレマチス(ヴィオルナ)は学名Clematis viorna、別名では「ヴェイスバイン(vasevine)」や「レーザーフラワー(leatherflower)」とも呼ばれる北アメリカ原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(ヴィオルナ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
クレマチス(ヴィオルナ)の特徴(魅力)
- クレマチス(ヴィオルナ)は、花の形が振って音のなる「鈴」のような可愛らしい外観をしている所が特徴で、また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- 園芸では、壺形をした可愛らしい花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から初夏頃に最も沢山の花が咲き、秋まで散発的に花が開花する事があります。
- 花は4個の萼片が合着して基部が膨らむため「壺形」の可愛らしい外観をしており、先端の裂片が外側に強くカールするためお洒落な印象の花姿をつくります。
- 葉は1枚の葉からなる単葉、もしくは小葉が3~9個集まり羽状に広がる装飾的な形をしています。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(ヴィオルナ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~400)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は単葉もしくは1(~2)回羽状複葉、単葉は卵形、羽状複葉は小葉が3(~9)個、小葉は楕円形もしくは卵形、ふち部分は全縁もしくは浅裂(~深裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花もしくは頂花、花冠は壺形、萼片は4個で先端が外側にカールするように開き、萼片の色は赤色・桃色・紫色・青色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、羽毛状の花柱が残り、絹のような毛が生えます。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(ヴィオルナ系)の園芸品種の紹介
- クリスパ(clematis viorna ‘crispa’)は、花の筒部が膨らみ俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい花姿をしており、また先端の裂片が外側にカールして、ふち部分が波打つようにフリルするためお洒落な雰囲気をつくります。花色は外側がほんのり紫色に染まる白色、内側が紫色をしているため、上品でエレガントなお庭などによくあいます。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- クリスパ・エンジェル(clematis viorna crispa angel)は、花の色が心をリラックスさせるような上品な薄い紫色をしているため気品のある雰囲気をつくります。また花の形が壺形で、先端の裂片がカールして、ふち部分が波打つようにフリルするため、お洒落な印象を与える花姿となります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- クリオネ(clematis ‘clione’)は、花の形が筒状で下向きに俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい外観の姿をしており、また裂片が外側に強くカールするためお洒落な印象の花姿をつくります。花色は赤みを帯びた紫色をしているため、高貴な印象やミステリアスな雰囲気をつくるお庭などによくあいます。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ソネット(clematis viorna ‘sonnette’)は、花の形が筒状で下向きに俯いて咲くため「呼び鈴のベル」を思わせるような可愛らしい外観の姿をしており、また裂片が外側に強くカールするためお洒落な印象の花姿をつくります。また鮮やかな桃色の花色は、可愛らしい印象やポップな雰囲気をつくる事から、ロマンチックな雰囲気のお庭や、カラフルで明るいお庭などによく合うでしょう。樹形はツル性、高さ約250cmに成長します。
- リトルベルは、上品な印象を与える薄い紫色の花色と、呼び鈴のベルを連想させるような鐘形の花の形、萼片のふち部分にフリルが入りお洒落な印象を与える花姿、笹の葉のように長いなどが特徴の園芸品種です。
- しずく(雫)は、花の筒部がぷっくりと膨らむため「水の雫」のような丸みを帯びる可愛らしい外観をつくり、鮮やかな青色の花色が、落ち着いた印象を与えて、リラックス出来る雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約2.5cm、花の形は壺形、萼片は4個で裂片が外側にカールするように開き、萼片の色は、外側が青色、内側が白色をしています。高さ約30~60cmに成長します。
- 白磁は、花の色が灰みを帯びる薄い紫色をしているため、洗練された印象や高級感を感じさせる雰囲気をつくり、また花の筒部が壺のように膨らみ俯くように咲くため、可愛らしい花姿も楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約100~150cmに成長します。
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クレマチス(タングチカ)の特徴や園芸品種
- 原産:アジア
- 学名:Clematis tangutica
- 草丈:約400~800cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~10月
- 花色:赤色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/壁面緑化/切り花
クレマチス(タングチカ)とは!?
クレマチス(タングチカ)は学名Clematis tangutica、別名では「ゴールデンクレマチス(golden clematis)」や「オレンジピール・クレマチス(Orange peel Clematis)」等とも呼ばれるアジアが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(タングチカ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のtanguticaは中国に存在したタングート人(Tangut people)からきています。
クレマチス(タングチカ)の特徴(魅力)
- クレマチス(タングチカ)は、花が下向きに俯いて咲きアケビのようにパックリと割れる個性的な花姿をしており、花色はレモンの爽やかさを感じさせるような鮮やかな黄色で解放的な雰囲気をつくり、また花後には老人の髭を連想させるようなふさふさとした毛のある装飾的な実をつけます。
- また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、園芸では、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から秋まで続きます。
- 花は花弁状の萼片が4個、アケビのようにパックリと萼片は割れて開き、下向きに俯いて咲きます。
- 花色は鮮やかな黄色、黄色は明るく開放的な気分にさせたり、爽やかでポジティブな印象を与えたりします。そのため気分を向上させるような明るいお庭や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせてつくるカラフルなお庭などにおすすめです。
- 実は夏頃から秋頃につき、実は花柱が長く伸び絹のような毛が密生するため、ふさふさとした「髭」のような外観となります。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(タングチカ)の樹形はツル性、茎の長さは約400(~800)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約2(~6)cm、葉身は1(~2)回羽状複葉、小葉は卵形もしくは披針形、ふち部分は鋸歯があり、浅裂(~深裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は頂花もしくは腋花、花は直径2(~6)cm、花は下向きに開き、萼片の数は4個、萼片の色は黄色もしくは赤色(赤紫色)、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は絹のような長い紐状の毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(タングチカ系)の園芸品種の紹介
- マイエンジェル(Clematis tangutica ‘my angel’)は、萼片の外側が赤みを帯びた色をしているため果実のような装飾的な見た目をしている所が特徴です。花は直径約6cm、萼片は4個、萼片の色は外側の色が赤褐色、内側の色が黄色、下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ラムトン・パーク(Clematis tangutica ‘lambton park’)は、花の大きさが直径約7.5cmと大きいため華やかな雰囲気をつくり、鮮やかな黄色の花色が明るく解放的な印象を与える園芸品種です。また花からはココナッツのような甘い香りがすることもあります。花は直径約7.5cm、萼片は4個、萼片の色は黄色、下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ゴールデン ティアラ(Clematis tangutica ‘golden tiara’)は、綺麗に平開する鮮やかな黄色の花が魅力の園芸品種です。花は下向き開花して、萼片は4個、萼片の色は黄色です。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
- ビル マッケンジー(Clematis tangutica ‘bill mackenzie’)は、ランタンのように俯き咲く花姿と、華やかな印象を与える大きな花が魅力の園芸品種です。花は直径約7.5cm、萼片は4個、萼片の色は黄色、花は下向きに俯いて咲きます。樹形はツル性、高さ約250cmに成長します。
- アニタ(clematis tangutica ‘anita’)は、タングチカ系では珍しい白色の花を咲かせる園芸品種です。汚れのない清潔な印象を与えたり、輝いている様な明るい印象を与えたりします。そのため、明るく清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約150~300cmに成長します。
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クレマチス(インテグリフォリア)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/アジア
- 学名:Clematis integrifolia
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草(宿根草)/落葉低木
- 分類②:インテグリフォリア系
- 開花時期:5月~10月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:開花期間長い/切り花
クレマチス(インテグリフォリア)とは!?
クレマチス(インテグリフォリア)は学名Clematis integrifolia、別名では「ソリタリークレマチス(solitary clematis)」とも呼ばれるヨーロッパおよびアジアが原産の多年草もしくは落葉低木です。
クレマチス(インテグリフォリア)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のintegrifoliaは、ラテン語で「完全」や「統合」を意味する「integri」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の2語からなります。
クレマチス(インテグリフォリア)の特徴(魅力)
- クレマチス(インテグリフォリア)は、呼び鈴のベルを思わせるような上品な花姿と、葉柄がほとんどなく茎につく葉が特徴の植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から茎が直立に何本も伸びます。
- ただしインテグリフォリア系の中には半ツル性の性質をもつ品種もあるため、必要に応じてトレリスなどの園芸資材が必要です。
- 花は鐘形、茎が途中で曲がり俯くように花は咲き初め、花の萼片が平開するにつれて横向きから上向きになります。
- 青色の落ち着いた花色は「平和」や「神秘」などを象徴しており、気分を落ち着け冷静な気分にさせたり、相手に信頼感を与えたりします。そのため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)のお庭を作りたい時などにおすすめです。
- 葉は1個の葉からなる単葉、葉柄が殆どなく多くのクレマチスで見られるまきヒゲがありません。
クレマチス(インテグリフォリア)の草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生(根元から多くの茎が出る)して、茎の分枝は少なく、茎の色は緑色もしくは赤色か紫色を帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は無い・もしくは極短くあり、葉身は単葉、葉身の長さ約4(~14)cm、葉身の形は卵形、ふち部分は全縁です。
花序は頂花もしくは腋花、花は直径4(~10)cm、花の形は鐘形もしくは平開して、萼片の数は4(~6)個、萼片の色は青色・紫色・桃色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、羽毛状の花柱が多数残り軟毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(インテグリフォリア系)の園芸品種の紹介
- ロゼア(Clematis integrifolia ‘rosea’)は、花の色がロマンチックな雰囲気をつくる鮮やかな桃色をしており、萼片がドレスのように波打ちフリルするため優雅な雰囲気の花姿をつくります。花は鐘形で俯くように下向き咲き、萼片は4個、萼片のふち部分は波打ち、萼片の色は桃色をしています。草姿は叢生、高さ約50~100cmに成長します。
- ブルーリボン(‘blue ribbons’)は、落ち着いた印象を与える青色の花色と、優雅な雰囲気をつくるフリル状に波打つ萼片が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、萼片は4個、萼片は不規則に捻りがはいり、萼片の色は青色です。草姿は叢生、高さ約30~50cmに成長します。
- ビクターヒューゴ(clematis ‘victor hugo’)は、風車のように平開して咲く華やかな花姿と、ネオンサインを思わせるような発色のよい鮮やかな紫色の花色、ツル性に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)が特徴の園芸品種です。花は直径約6~8cm、萼片はふつう6個、萼片の色は紫色をしています。樹形は半ツル性、ツル性のため植え付け時にはトレリスやフェンスなどの資材が必要です。高さは約200~300cmに成長します。
- アフロボーイは、花の中央の雄蕊が花弁化して盛り上がり「ポンポン」のような可愛らしい外観の花姿をつくり、濃い青紫色の花色がミステリアスな印象や気品を感じさせる魅力的な園芸品種です。草姿は半ツル性、高さ約50~150cmに成長します。
- エンバー(clematis integrifolia ‘ember’)は、花の萼片が強く外側にカールするため「タコさんウィンナー」のような可愛らしい外観をしており、また鮮やかな桃色の花色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は俯くように咲き、花の形は鐘形、萼片は4個、萼片は外側にカールしてふち部分は波打ち、萼片の色は桃色でふち部分が薄い桃色をしています。草姿は叢生、高さ約50~100cmに成長します。
- ハクレイ(clematis integrifolia ‘Hakurei’)は、花が俯くように咲き呼び鈴のベルを思わせるような花姿をしており、また萼片が不規則に捻れるため動きのある優雅な雰囲気をつくります。花色は白色で、白色は汚れのない清潔な印象や輝いている様な明るい印象を与えるため、清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などによく合うでしょう。草姿は叢生、高さ約30~100cmに成長します。
- アフロディーテ ナナミール(clematis ‘Aphrodite nana’)は、花が大きく平開して咲き、花の大きさが直径が9~14cmと大きいため華やかで存在感のある花姿をしています。 花色は白地に薄い紫色の覆輪が入ります。そのため上品な印象を与え、エレガントな雰囲気をつくる園芸品種です。高さは約50~150cmに成長します。
- アフロディーテエレガフミナ(clematis ‘Aphrodite Elegafumina’)は、萼片が大きく平開して、直径が約9~12cmの大きい花を咲かせるため、華やかで存在感のある花姿をつくり、また萼片のふち部分がフリルドレスのように波打つため優雅な印象を与えます。また紫色の花色は、高貴(貴族等)な印象を与えたり、ミステリアスな印象を与えるため、エレガントなお庭や格式の高い風格あるお庭等によく合うでしょう。草姿は半ツル性、高さ約100~250cmに成長します。
- パステルブルー(clematis ‘pastel blue’)は、清涼感を感じさせたり、気分を落ち着かせる鎮静効果をもたらす、透明感ある水色の花色が魅力的な園芸品種です。花は呼び鈴のベルのように俯いて咲き、萼片が不規則に捻れて動きのある優雅な花姿をつくります。高さ約50~100cmに成長します。
- アラベラ(Clematis ‘arabella’)は、花が上向きに大きく平開して咲くためよく目立ち、また大きさが直径約6~12cmと大きいため華やかな雰囲気をつくります。花色は青紫色で、中央にクリーム色の雄蕊が集まります。樹形は半ツル性、高さ約250cmまで成長します。
- インスピレーション(Clematis ‘Inspiration’)は、赤みの強い桃色の花を咲かせるロゼア(Clematis ‘rosea’)と紫色の大きな花を咲かせるワルシャフスカ ニキ(Clematis ‘WarszawskaNike’)の交雑でうまれた園芸品種です。ロマンチックな雰囲気をつくるような鮮やかな桃色の花色が特徴で、花は上向きもしくは横向きに平開して咲くためよく目立ち、直径約6~8cmの大きさになります。樹形は半ツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ヘンダーソニー(Clematis × diversifolia ‘hendersonii’)は、1835年のイギリスでJ.A.ヘンダーソンによりインテグリフォリア種(C.integrifolia)とビチセラ種(C.viticella)が交雑され、うまれた園芸品種です。花は鐘形で俯くように下向きに開花する傾向が強く、萼片は不規則に捻れ優雅な雰囲気をつくります。花色は濃い青色、濃い青色は重厚感のある落ち着いた雰囲気をつくるため、心を落ち着かせるようなお庭などによくあいます。樹形は半ツル性、高さ約100~250cmまで成長します。
- クレマチス(ディバーシフォリア)は学名Clematis × diversifolia、1835年のイギリスでJ.A.ヘンダーソンによりインテグリフォリア種(C.integrifolia)とビチセラ種(C.viticella)が交雑されてうまれた雑種の半ツル性落葉低木です。
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クレマチス(モンタナ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国/台湾/チベット/パキスタン
- 学名:Clematis montana
- 草丈:約600~1200cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類①:モンタナ系
- 開花時期:4月~5月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月3日/5月9日/7月1日/7月2日/9月12日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:壁面緑化/切り花
クレマチス(モンタナ)とは!?
クレマチス(モンタナ)は学名Clematis montana、別名では「ニイタカハンショウヅル」や「ヒマラヤ クレマチス(Himalayan clematis)」等とも呼ばれる中国及び台湾、チベット、パキスタンが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(モンタナ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のmontanaはラテン語で「山の」を意味しています。
クレマチス(モンタナ)の特徴(魅力)
- クレマチス(モンタナ)は、他のクレマチスと比べてもツルが長く高い被覆能力があるため、壁面緑化植物として優れています。また多花性で、葉腋から複数の花を出すため、開花期は株を覆うように花が咲き誇る魅力的な植物です。
- 園芸では、春に一斉に開花する花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は春に一斉に開花して約1ヶ月ほど続きます。
- 花序は葉腋から1個もしくは2個~6個の複数の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)して、花は直径約2~11cm、花弁状の萼片が4個あり、萼片は平開します。
- 桃色の花色は、可愛らしい印象やふんわりとした優しい雰囲気をつくるため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、甘くロマンチックな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。
- 葉は小葉が3個集まりややクローバーに似た外観の葉をつけます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(モンタナ)の樹形はツル性、茎の長さは約600(~1200)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、成熟すると木質化します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は三出複葉、三出複葉は小葉が3個、小葉は卵形もしくは披針形、葉のふち部分は鋸歯があります。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋性、腋性は1個もしくは2(~6)個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)してつきます。花は直径2(~11)cm、平開して、萼片の数は4個(八重咲き品種もある)、萼片の色は白色もしくは桃色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、長さ約0.5cm、色は緑色から赤褐色、先端には花柱が残り、無毛もしくは絹のような毛が生えます。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(モンタナ)の園芸品種の紹介
- エリザベス(Clematis montana ‘elizabeth’)は、花にほんのりと甘い香りがあり、桃色から徐々に薄らとした薄桃色へと変化していく花色がロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。花は直径約6~8cm、花は平開して、萼片は4個、萼片の色は桃色、中央に黄色の雄蕊が集まります。樹形はツル性、高さ約600~1200cmに成長します。
- スノーフレーク(clematis montana snowflake)は、花付きがとてもよく、清潔感や洗練された印象を与える真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約6~8cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- ブロウトンスター(Clematis montana ‘broughton star’)は、モンタナ系では珍しい半八重咲きの華やかな花を咲かせる園芸品種です。花は直径約6cm、外側に4個の大きな桃色の萼片、内側に雄蕊が花弁化した細い桃色の花弁が複数あり、真ん中に黄色の雄蕊が集まります。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- ルーベンス(Clematis montana var. rubens)は、モンタナの変種です。花はほんのりと甘い香りがあり、大きさは直径約5~8cm、萼片は4個、萼片の色は桃色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約600~1200cmに成長します。
- メイリーン(Clematis montana ‘mayleen’)は、落ち着いた印象を与える青銅色の葉と、ロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花色が魅力の園芸品種です。花はほんのりと甘い香りがあり、大きさは直径約6~8cm、萼片は4個、萼片の色は桃色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約600~1200cmに成長します。
- プロスペリティ(Clematis montana ‘prosperity’)は、モンタナでは珍しく花弁状の萼片が4個以上(4~6個)ある所が特徴で、真っ白な花色が清潔感や洗練された印象を与える園芸品種です。花は直径約5~8cm、萼片は4~6個、萼片の色は白色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- スプーネリー(Clematis montana ‘spooneri’)は、花に花弁状の萼片が4個あり、萼片は縁部分が波打つようにフリルする傾向があるため優雅な印象を与えます。花色は白色、白色は汚れのない清潔な印象を与えたり、輝いている様な明るい印象を与えたりします。そのため、明るく清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などにおすすめです。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- プレニフローラ(clematis montana pleniflora)は、モンタナ系では珍しい半八重咲きの華やかな花を咲かせる園芸品種です。花は直径約6cm、外側に4個の大きめ白色の萼片、内側に雄蕊が花弁化した細い白色の花弁が複数あり、真ん中に黄色(緑色)の雄蕊が集まります。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- グリーンアイズ(clematis montana ‘green eyes’)は、モンタナ系では珍しい八重咲きする華やかな花姿をしており、花は中央の雄蕊が花弁化して、花弁は薄い緑色をしています。花は直径約6cm、花弁状の萼片の数は4個、萼片の色は白色、花弁は中央に多数集まり、花弁の色は白色もしくは薄い緑色です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- ゴーゼンバーグ(clematis montana ‘gothenburg’)は、可愛らしい印象を与える丸い花弁状の萼片と、ロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- ローズパッド(clematis montana ‘rosebud’)は、モンタナでは珍しく花弁状の萼片が4個以上あり一重咲きもしくは半八重咲きする花姿が特徴で、また萼片はふち部分が波打ちフリルするため動きのある優雅な印象をあたえます。花色は桃色、桃色は可愛らしい印象を与えるため、ロマンチックな雰囲気をつくるお庭などによくあいます。花は直径約5~10cm、萼片は4個以上、萼片の色は桃色、雄蕊は黄色もしくは緑色です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- スターレット(clematis montana starlet)は、モンタナでは珍しい半八重咲きの華やかな花姿をしており、薄い桃色の花色が可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- フレッダ(clematis montana ‘freda’)は、花の中央と外側で花色がことなり段階的に変化するグラデーションのような美しい桃色の色合いが楽しめる所が魅力です。また葉(若葉)は青銅色を落ち着いた印象を与えます。花は直径約5cm、萼片の数は4個、萼片の色は桃色で中央がやや薄い桃色、雄蕊は黄色です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- グランディフローラ(clematis montana ver.grandiflora)は、ラテン語で「大きい花(grandiflora)」を意味しており、直径約7cmの花を咲かせるモンタナの変種です。花は直径約7cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約600~1200cmに成長します。
- ヴァン・ゴッホ(clematis montana ‘van gogh’)は、ふち部分が濃いめの鮮やかな桃色をしており、ロマンチックな印象を与えるような桃色の花を楽しめる所が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約600~1200cmに成長します。
- スターライト(clematis montana ‘starlight’)は、モンタナ系では珍しい半八重咲きする華やかな花姿をしており、花は中央の雄蕊が花弁化して、花弁は白色をしています。花は直径約6cm、花色は白色、花弁状の萼片の数は4個、花弁は中央に多数集まり、中央に花弁化してない黄色の雄蕊が集まります。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
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クレマチス(アルピナ)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Clematis alpina
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類①:アトラゲネ系
- 開花時期:4月~7月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:壁面緑化/切り花
クレマチス(アルピナ)とは!?
クレマチス(アルピナ)は学名Clematis alpina、別名では「アルパインクレマチス(Alpine clematis)」とも呼ばれるヨーロッパが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(アルピナ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のalpinaは「アルプスの」を意味しています。
クレマチス(アルピナ)の特徴(魅力)
- クレマチス(アルピナ)は、俯くように下向きに咲く花姿と、花の萼片が細長く、半開きに開く個性的な外観の花の形が特徴の植物です。
- また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、園芸では、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的でも育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は春から夏にかけて咲きます。
- 花序は葉腋から花柄を伸ばし腋性して、花の根元付近の花柄が曲がるため俯くように下向きに咲く花姿をしています。
- 花は花弁状の萼片が4個、萼片は細長く半開きに開花しており、また萼片は細長いため中央にあるクリーム色の雄蕊がよく目立ちます。
- 青色の落ち着いた花色は、気分を落ち着け冷静な気分にさせたり、相手に信頼感を与えたりします。そのため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)を作りたい時などにおすすめです。
- 葉は小葉が3個集まりややクローバーに似た外観の葉をつけます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(アルピナ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は三出複葉もしくは2回三出複葉、三出複葉は小葉が3(~9)個、小葉は卵形もしくは披針形、葉のふち部分は鋸歯があります。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は長さ約4cm、花は下向きに開き、萼片の数は4個以上、萼片の色は青色・紫色・桃色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、先端には花柱が残り、絹のような長い紐状の毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(アルピナ)の園芸品種の紹介
- コンスタンス(Clematis alpina ‘constance’)は、雄蕊が花弁化しているため半八重咲きの華やかな花姿をしており、また鮮やかな桃色の花色とクリーム色の仮雄蕊が可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ウィリー(Clematis alpina ‘willy’)は、ふつうのアルピナ系のクレマチスよりも萼片が十字に大きく開く傾向にあるため華やかな印象の花姿をつくります。また桃色の花色が、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約5~6cm、萼片は4個、萼片の色は表側は白色(薄い桃色)、裏側は桃色、雄蕊はクリーム色です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ブルーダンサー(clematis alpina ‘blue dancer’)は、他のアルピナ種と比べて、花の萼片が著しく細長く長さが約5~7.5cmあります。そのため繊細な印象を与え、また風に吹かれると揺れるため優雅な雰囲気をつくります。花は花柄が途中で曲がるため俯くように咲き、花の直径は約5~8cm、一重咲きもしくは八重咲きになり、萼片の色は青色もしくは青紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ピンクフラミンゴ(clematis alpina ‘pink flamingo’)は、雄蕊が花弁化しているため八重咲きする華やかな花姿をしており、また薄い桃色の花色とクリーム色の雄蕊が可愛らしい印象を与えたり、柔らかでロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ヘルシングボーグ(clematis alpina ‘helsingborg’)は、花の萼片が緩やかに波打つ傾向があるため、フリルドレスのような優雅な印象を与える花姿をつくり、また花色は青紫色をしており、青紫色は落ち着いた印象や上品な印象を与えるため、エレガントな雰囲気のお庭などによくあいます。花は直径約5cm、萼片は4個、萼片の色は青紫色、下向きに俯くように咲きます。
クレマチス(マクロペタラ系)の特徴や園芸品種
- 原産:中国/モンゴル/シベリア
- 学名:Clematis macropetala
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:4月~7月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:壁面緑化/切り花
クレマチス(マクロペタラ)とは!?
クレマチス(マクロペタラ)は学名Clematis macropetala、別名では「ダウニークレマチス(downy clematis)」とも呼ばれる中国およびモンゴル、シベリアが原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(マクロペタラ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のmacropetalaは、ラテン語で「大きい」を意味する「macro」と、ラテン語で「花弁」を意味する「petala」の2語からなり、花弁状の萼片が長い事に由来します。
クレマチス(マクロペタラ)の特徴(魅力)
- クレマチス(マクロペタラ)は、俯くように下向きに咲く花姿と、花の萼片が非常に細長く、半開きに開く個性的な外観の花の形が特徴の植物です。
- また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、園芸では、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的でも育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は春から夏にかけて咲きます。
- 花序は葉腋から花柄を伸ばし腋性に1個の花が付き、花の根元付近の花柄が曲がるため俯くように下向きに咲く花姿をしています。
- 花は花弁状の長い萼片が4個以上あり、萼片は半開きに開花します。また萼片は細長いため中央にあるクリーム色の雄蕊がよく目立ちます。
- 青色の落ち着いた花色は、気分を落ち着け冷静な気分にさせたり、相手に信頼感を与えたりします。そのため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)を作りたい時などにおすすめです。
- 葉は小葉が3個集まりややクローバーに似た外観の葉をつけます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(マクロペタラ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、成熟すると木質化します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約3(~5)cm、葉身は三出複葉もしくは2回三出複葉、三出複葉は小葉が3(~9)個、小葉は卵形もしくは披針形、葉のふち部分は鋸歯があります。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径約3(~6)cm、花は下向きに開き、萼片の数は4個以上、萼片の色は青色・紫色・桃色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、先端には花柱が残り、絹のような長い紐状の毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(マクロペタラ系)の園芸品種の紹介
- ブルーバード(Clematis macropetala ‘blue bird’)は、花の萼片(花弁)が細長く八重咲きする花姿をしているため、繊細な中に華やかな印象を与える花姿をしており、また青色の花色が気分を落ち着けリラックス出来る雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約6(~8)cm、花色は青色、八重咲きして、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ラグーン(Clematis macropetala ‘lagoon’)は、花の萼片(花弁)が細長く八重咲きする花姿をしているため、繊細な中に豪華な印象を与える花姿をつくります。また青色の花色は、気分を落ち着けリラックス出来る雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約6(~8)cm、花色は青色、八重咲きして、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- マークハムズピンク(clematis macropetala ‘markham’s pink’)は、花の萼片(花弁)が細長く八重咲きする花姿をしているため、繊細な中に華やかな印象を与える花姿をしており、また桃色の花色が可愛らしい印象を与え、ロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約6(~8)cm、花色は桃色、八重咲きして、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ジャン・リンドマーク(clematis macropetala ‘jan lindmark’)は、萼片(花弁)が不規則に捻れるため動きのある個性的な花姿をつくり、また八重咲きするため華やかな印象を与える花姿となります。花色は青色、青色は気分を落ち着けリラックス出来る雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ホワイトレディ(clematis macropetala ‘white lady’)は、花の萼片(花弁)が細長く八重咲きする花姿をしているため、繊細な中に豪華な印象を与える花姿をつくります。また白色の花色が清潔感のある印象や明るく輝くような雰囲気をつくる園芸品種です。花は直径約6(~8)cm、花色は白色、八重咲きして、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
クレマチス(コリアナ)の特徴や園芸品種
- 原産:朝鮮
- 学名:Clematis koreana(syn. clematis chiisanensis)
- 草丈:約200~400cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:壁面緑化/切り花
クレマチス(コリアナ)とは!?
クレマチス(コリアナ)は学名Clematis koreana(syn. clematis chiisanensis)、別名では「クレマチス・チイサネンシス(clematis chiisanensis)」等とも呼ばれる朝鮮が原産の落葉ツル性木本です。
クレマチス(コリアナ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のkoreanaは「韓国」を意味しています。
クレマチス(コリアナ)の特徴(魅力)
- クレマチス(コリアナ)は、クレマチスでは珍しく花色が黄色もしくはクリーム色をしています。また花は俯くように下向きに咲き、花の萼片は非常に細長く、半開きに開く個性的な外観の花姿をつくる所が特徴です。
- また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、園芸では、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的でも育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩春から夏にかけて咲きます。
- 花序は葉腋から花柄を伸ばし腋性に1個の花が付き、花の根元付近の花柄が曲がるため俯くように下向きに咲く花姿をしています。
- 花は花弁状の長い萼片が4個以上あり、萼片は大きく開く事なく半開きに開きます。また萼片は細長いため繊細な印象を与えます。
- 黄色の花色は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- 葉は小葉が3個集まりややクローバーに似た外観の葉をつけます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
クレマチス(コリアナ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~400)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、成熟すると木質化します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約3(~7)cm、葉身は三出複葉もしくは2回三出複葉、三出複葉は小葉が3(~9)個、小葉は卵形、葉のふち部分は鋸歯があり、浅裂(~中裂)する事があります。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、花は直径約4cm、花は下向きに開き、萼片の数は4個以上、萼片の色は黄色・赤色・紫色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、先端には花柱が残り、絹のような長い紐状の毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(コリアナ系)の園芸品種の紹介
- アンバー(Clematis koreana ‘amber’)は、花の萼片(花弁)が細長く八重咲きする花姿をしているため、繊細な中に豪華な印象を与える花姿をつくります。また花色は黄色と桃色(外側の萼片の外側部分のみ)の2色のため、明るくカラフルな印象や、柔らかな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は八重咲き、花色は黄色で外側の萼片の外側部分のみ桃色をしており、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- ブルーエクリプス(Clematis koreana ‘blue eclipse’)は、紫色と白色の2色の花色が、上品な印象を与える着物を連想させる魅力的な園芸品種です。花は一重咲き、萼片は4個、萼片の色は外側が紫色で内側が白色をしており、俯くように下向きに開花します。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- ブロートン ブライド(clematis koreana broughton bride)は、花嫁を意味するブライド(bride)の名前からもわかる通り白色の清潔感のある花色が魅力の園芸品種です。花は八重咲き、他のコリアナ系と比べても萼片が著しく長く細く、また不規則に捻れるため動きのある優雅な雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- パープルレイン(clematis koreana purple rain)は、奥ゆかしく艶やかな印象を与える赤みの強い赤紫色の花色と、大きく平開して十字に咲く傾向の強い4個の萼片が特徴の園芸品種です。花は一重咲き、萼片は4個、萼片の色は赤紫色、雄蕊は白色もしくは赤紫色をしています。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
クレマチス(アーマンディ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国/ミャンマー
- 学名:Clematis armandii
- 草丈:約300~600cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:香りが良い/壁面緑化/切り花
クレマチス(アーマンディ)とは!?
クレマチス(アーマンディ)は学名Clematis armandii、別名では「常緑クレマチス(evergreen clematis)」や「アルマンドクレマチス(Armand clematis)」等とも呼ばれる中国およびミャンマーが原産の常緑ツル性木本です。
クレマチス(アーマンディ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のarmandiiは、宣教師であり植物学者だったArmand David(1826-1900)への献名です。
クレマチス(アーマンディ)の特徴(魅力)
- クレマチス(アーマンディ)は常緑のため、冬に葉が落ちる多くのクレマチスと違い、冬の間も革質の葉が残ります。また多花性の性質があり、葉腋から花序を出して複数の白色(桃色)の花を咲かせるため、開花期間中は株を覆うように咲き誇る花姿が見られ、花には「バニラ」や「アーモンド」などに例えられる香りがある事から、香りの花としても楽しめる植物です。
- 園芸では、心地よい香りのある花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は早春から春にかけて株を覆うように一斉に開花します。
- 花序は葉腋から集散花序につき、花は直径約3~11cm、花弁状の萼片が4~6個あり、萼片は横に大きく平開します。
- 花は心地よい香りがあり、香りは「バニラ」「アーモンド」「ジャスミン」などに例えられます。
- ただし環境により香りがない場合もあります。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉は他のクレマチスと比べて細く長くなる傾向があり、長さは約5~16cmの長さになります。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
- クレマチス(アーマンディ)は他のクレマチスと比べると寒さに弱いため、強い霜の降りる地域で育てる場合は管理に注意が必要です。
クレマチス(アーマンディ)の樹形はツル性、茎の長さは約300(~600)cm、茎の色は緑色もしくは赤色(赤紫色)をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約3(~11)cm、葉身は三出複葉、三出複葉は小葉が3個、小葉は長さ約5(~16)cm、幅は約1.5(~7)cm、小葉の形は披針形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は集散花序、集散花序は葉腋から出る腋性です。花は直径2(~8)cm、花は平開して、萼片の数は4(~6)個、萼片の色は白色もしくは桃色、雄蕊は多数。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、色は赤褐色、先端には花柱が残り絹のような白色の長い毛が密生します。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(アーマンディ系)の園芸品種の紹介
- アップルブロッサム(Clematis armandii ‘apple blossom’)は、ロマンチックな雰囲気をつくるような桃色の花色と、アーモンドを思わせるような花の心地よい香りが魅力の園芸品種です。花は直径約5cm、萼片は4~6個、萼片の色は薄い桃色から白色になり、雄蕊は黄色をしています。樹形はツル性、高さ約400~600cmに成長します。
- スノードリフト(Clematis armandii ‘snowdrift’)は、雪の結晶を連想させる様な真っ白な花を、株一面に咲かせる所が魅力の園芸品種です。花はアーモンドの様な香りがあり、花の直径は約7cm、萼片の数は4個~6個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約400~600cmに成長します。
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センニンソウの特徴や園芸品種
- 原産:日本/東アジア/ロシア
- 学名:clematis terniflora
- 草丈:約300~500cm
- 分類:落葉ツル性木本/落葉低木
- 開花時期:8月~9月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:壁面緑化/切り花
センニンソウとは!?
センニンソウは学名clematis terniflora、別名では「ウマクワズ」や「ジャパニーズクレマチス(Japanese Clematis)」等とも呼ばれる日本および東アジア、ロシアが原産の落葉ツル性木本もしくは落葉低木です。日本では北海道から九州(沖縄)まで広く分布しており、山野や林縁等に自生しています。
センニンソウの語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のternifloraは、ラテン語で「3」を意味する「terni」と、ラテン語で「花」を意味する「flora」の2語からきており、花序もしくは3葉の葉からきていると言われています。
- センニンソウ(仙人草)の由来は花後に出来る種の形が仙人の白い髭を連想させる所からきています。
センニンソウの特徴(魅力)
- センニンソウは、多花性で、葉腋から花序を出して複数の白色の花を咲かせるため、株を覆うように咲き誇る花姿が見られます。また多くのクレマチスと同様に他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある植物です。
- 園芸では、清潔感を感じさせる真っ白な花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は晩夏から秋にかけて株を覆うように一斉に開花します。
- 花序は葉腋から集散花序につき、花は直径約2~3cm、花弁状の萼片が4個あり、萼片は十字に平開します。
- 葉は小葉が幾つも集まり羽状に広がる形からレースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
センニンソウの樹形はツル性、茎の長さは約300(~500)cm、茎の色は緑色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~7)個、小葉は卵形もしくは披針形です。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は集散花序、集散花序は葉腋から出る腋性です。花は直径2(~3)cm、花は十字に平開して、萼片の数は4個、萼片の色は白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は楕円形もしくは卵形、長さ約0.7cm、色は緑色から赤褐色、先端には花柱が残り絹のような白色の長い毛が密生します。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
センニンソウの園芸品種の紹介
クレマチス(シルホサ)の特徴や園芸品種
クレマチス(シルホサ)とは!?
クレマチス(シルホサ)は学名clematis cirrhosa、別名では「冬咲きクレマチス(Winter Flowering Clematis)」や「アーリーバージンズ バウア(early virgin’s bower)」等とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の常緑ツル性木本です。
クレマチス(シルホサ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のcirrhosa
クレマチス(シルホサ)の特徴(魅力)
- クレマチス(シルホサ)は常緑のため、冬に葉が落ちる多くのクレマチスと違い、冬の間も光沢の葉が残ります。また花は冬に咲く性質があるため「冬咲きクレマチス(Winter Flowering Clematis)」とも呼ばれており、花は萼片が外側に膨らみカップ状になりクリスマスローズのような外観の花姿をしています。
- 園芸では、クリスマスローズのような花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は多くのクレマチスと違い冬の期間に開花します。
- 花序は葉腋から1個もしくは複数の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)して付き、花は直径約3~8cm、花弁状の萼片が4個あり、萼片は外側に膨らむ傾向があるため皿状の形をつくり、花は下向きに咲きます。
- 花は萼片の内側に赤色の点状のスポットが入る事も多く、花の形と色合いから、クリスマスローズを思わせるような花の外観をしている事が多いです。
- 花後に出来る果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)で、痩果の先端には花柱が残り、花柱には著しく長い絹状の毛が密に生えます。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉はふち部分に切れ込みが入る事もあります。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
- クレマチス(シルホサ)は他のクレマチスと比べると寒さに弱いため、強い霜の降りる地域で育てる場合は管理に注意が必要です。
クレマチス(シルホサ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤色をしており、成熟すると木質化します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉柄はありcm、葉身は三出複葉もしくは2回三出複葉、三出複葉(2回三出複葉)は小葉が3(~9)個、小葉は長さ約3(~5)cm、小葉の形は卵形もしくは披針形、葉のふち部分は浅裂(~中裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、腋花は腋性に1個のみもしくは複数の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)します。花は直径3(~8)cm、花は皿状に開き、萼片の数は4個、萼片の色は白色もしくは黄色(赤色のスポットが入る事もある)、雄蕊は多数。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、色は黄褐色もしくは赤褐色、先端には花柱が残り、絹のような非常に長い毛が密生します。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(シルホサ系)の園芸品種の紹介
- ウィズリークリーム(clematis cirrhosa ‘wisley cream’)は、花にスポットが入らず薄いクリーム色の柔らかな花色をしており、直径8cmまでのカップ形をした可愛らしい花を俯き気味に咲かせます。花は直径約8cm、花の形は皿状、萼片は4個、萼片の色は薄い黄色(白色)をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- ジングルベル(clematis cirrhosa ‘jingle bells’)は、雪を連想させるような白色(薄い黄色)の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約5cm、花の形は皿状、萼片は4個、萼片の色は白色(薄い黄色)をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- フレックルズ(clematis cirrhosa ver.purpurascens ‘freckles’)は、品種名の「ソバカス(freckles)」からもわかる通り、花に赤色の点状のスポットが多数はいり華やかな印象を与える園芸品種です。花は直径約6cm、花の形は皿状もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は薄い黄色に赤色の点状のスポットが入ります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- アドベント ベルズ(clematis cirrhosa ‘Advent Bells’)は、花の萼片が細長く、また雄蕊も萼片と同程度に長いため洗練された印象を与える花姿をしており、また萼片には赤色のスポットが多く入るため華やかな印象を与える花色となる園芸品種です。花は直径約6cm、花の形は皿状もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は白色(薄い黄色)に赤色の点状のスポットが入ります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
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クレマチス(カートマニー)の特徴や園芸品種
クレマチス(カートマニー)とは!?
クレマチス(カートマニー)は学名Clematis x cartmanii、ニュージーランド原産のパニキュラータ種(C.paniculata)とマルモラリア種(C. marmoraria)がイギリスのナーセリーで交雑されて生まれた雑種の常緑ツル性木本です。
クレマチス(カートマニー)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のcartmaniiは、植物学者であるJoe Cartmanへの献名です。
クレマチス(カートマニー)の特徴(魅力)
- クレマチス(カートマニー)は、葉(小葉)のふち部分に切れ込みが入り、クローバーのように小葉が3個集まる形をしているため装飾的な葉の形をしており、また多くの落葉性のクレマチスと違い葉は常緑のため冬の間も残ります。また花は非常に多花性の性質があり、一斉に咲くため開花期は雪崩を思わせるような圧巻の景観をつくります。
- 樹形はツル性、ツル性ですが茎は巻き付く能力が低いためクリップ等の誘引が必要な場合があります。
- 花序は葉腋から1個もしくは円錐花序につき、花は直径約2~6cm、花弁状の萼片が6~8個あり、花の形は皿状に丸みを帯びるか水平に平開します。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉はふち部分に切れ込みが多く、大きく裂ける傾向にあります。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
- クレマチス(カートマニー)は他のクレマチスと比べると寒さに弱いため、強い霜の降りる地域で育てる場合は管理に注意が必要です。
クレマチス(カートマニー)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉柄はあり、葉身は三出複葉、三出複葉は小葉が3個、小葉の形は卵形、葉のふち部分は中裂(~深裂)します。
花序は腋性もしくは円錐花序に咲きます。花は直径2(~6)cm、花は皿状もしくは平開して咲き、萼片の数は6(~8)個、萼片の色は白色もしくは黄色、雄蕊は多数。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(カートマニー系)の園芸品種の紹介
- ジョー(clematis cartmanii ‘joe’)は、葉がヨモギの葉のようにふち部分が大きく裂けるためスタイリッシュな雰囲気を作ります。また非常に多花性の性質があり、花は房状に沢山咲くため開花期には白色の雪で覆われたような圧巻の景観をつくります。花は直径約4cm、花の形は平開して平らに咲き、萼片の数は6~8個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約100~150cmに成長します。
- アバランチ(clematis cartmanii ‘avalanche’)は、非常に多花性の性質があるため、開花期になると株を覆うように花が咲き誇ります。また株を覆うように咲き誇る花姿から、花姿が「雪崩」に例えられます。花は直径約4~6cm、花の形は平開して平らに咲き、萼片の数は6~8個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約150~200cmに成長します。
- スノウバレー(clematis cartmanii ‘snow valley’)は、非常に多花性の性質があるため、開花期になると株を覆うように咲き誇る花姿が楽しめます。また花色は真っ白なため、株を覆うように咲き誇る花姿は雪が積もっているかのような美しい景観をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約5cm、花の形は平開して平らに咲き、萼片の数は6~8個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約150~200cmに成長します。
- アーリーセンセーション(clematis cartmanii ‘early sensation’)は、一般的なカートマニーよりも開花が早く早咲きする性質があり、また花の直径が約7.5cmと大きめのため華やかな印象を与える園芸品種です。花は直径約7.5cm、花の形は平開して平らに咲くか皿状に丸みを帯びて咲き、萼片の数は6~8個、萼片の色は白色です。樹形はツル性、高さ約150~200cmに成長します。
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