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科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:ヒューケラ/ツボサンゴ(heuchera) 品種:フォーエバーパープル(forever purple) 花色:白色〇桃色● 葉の色:紫色● 分類:常緑多年草 草丈:30cm(花茎は40cm) 草姿:ロゼット状 開花時期:5月~7月(9月) 誕生花:5月30日 花言葉:「恋心」「キラメキ」「辛抱強さ」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒューケラ(フォーエバーパープル)は一般的なヒューケラと比べて耐熱性と耐湿性に優れており、また光沢のある鮮やかな紫色の葉色が高貴な雰囲気を漂わせる魅力的な園芸品種です。葉の大きさは長さ最大11cm × 幅は最大10cm迄になり、葉縁部分は浅く5~7裂する装飾的な葉の形をしています。花は最大40cm迄伸びる花茎に白色(薄桃色)の小花が集まり花穂をつくります。
開花時期は晩春から夏、花色は白色もしくは薄桃色、個々の花は直径約0.5cmの鐘形で、花序は花穂が円錐状に集まり円錐花序をつくります。草姿はロゼット状で基部から根生葉と花茎を伸ばし高さ約30(花茎は40cm) × 幅は約55cmまで成長します。葉色は紫色、葉身は心形(腎臓形)で葉縁部分が5~7回浅裂して、葉序は根生葉につきます。
ヒューケラは属の中に約58種があり、全てが北米が原産の常緑多年草です。一般的に園芸では複雑に交配された雑種が多く親しまれており、特に「ミクランサ種(H. micrantha)」「アメリカーナ種(H. americana)」「ツボサンゴ(H. sanguinea)」の3つの種に由来した品種が多いと言われています。
ヒューケラ(雑種)は様々な種が交配されて、それぞれのいい所を引き継いでいるため園芸的により魅力的になっています。例えばツボサンゴ(H. sanguinea)の華やかでボリュームある花を持ちながら、ミクランサ種(H. micrantha)の美しい葉色も兼ね備えた品種、またビローサ種を由来とすれば暑さと湿気に強い性質を受け継いでいる等があります。その他にも様々な種が混ざりあっているため、存在しない色がないんじゃないかと思う程に葉色が豊富だったり、また葉の形も様々あったりします。
ヒューケラは冬の間は少し葉が減りますが基本的には常緑多年草のため1年を通して地面を被覆するグランドカバーとして利用されます。また草丈も15cm~50cm迄の高さになるものもあり、地面を被覆するだけでなく花壇にボリュームを出す素材として利用する事も出来ます。
ヒューケラの葉は基部から出てくる葉(根生葉)のみで構成されており、長い葉柄を伸ばし中央から外側へと向かう様に葉を優雅に広げ丘陵の様な美しい草姿作ります。葉の形は縁部分が浅く(~深く)裂けておりカエデ(モミジ)を連想させる様な形をしています。また葉には毛が密生して柔らかな印象を与えるものから毛がなく光沢がありメタリックな印象を与えるものまであり、葉色は非常に豊富でない色がないと思われる程に豊富にあります。
ヒューケラの花は一般的には疎らで小さく魅力が乏しいため重要視される事は少ないですが、ツボサンゴ(H. sanguinea)に見られるように小花が大きめで密に付き非常に装飾的なものもあります。また最近では美しい花と葉色の両方を兼ね備えた雑種等も増えてきており、葉の色や形だけでなく花も選択肢の1つとして取り入れられることも多いでしょう。
園芸では優雅に広がる美しい草姿や豪華な花姿を鑑賞する目的で花壇や植え込みの縁どりに利用されたり、花壇の中央部で高さやボリュームを出す植物として利用されたり、またコンパクトで管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られたりします。その他にも間接光のみが当たる日陰でも育てる事が出来るためシェードガーデン等にも利用されています。
園芸品種には、鮮やかな真っ赤な葉色がポップで明るい雰囲気をつくる「ファイヤーチーフ」や白色(銀色)の葉と鮮やかな桃色の花との対比が美しい「シルバーガムドロップ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
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ヒューケラは一般的に株分けで増やされますが、基部の挿し木や種により増やす事も出来ます。育てる際は基本的に丈夫で育てやすいものの夏の強い日差しや乾燥を苦手にしているため管理場所等に注意が必要でしょう。