コスモスは属の中に約42種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、華奢な印象を与える細い茎と葉と様々な花形と花色があるコスモス(オオハルシャギク)、黄色から赤色のはないろがあり夏の暑さに強く開花期間が長いキバナコスモス、花にチョコレートの様な香りがあり赤黒色の上品な花色が魅力的なチョコレートコスモス等が親しまれています。
コスモス属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
コスモスの主な種の目次
①コスモス(オオハルシャギク) 開花時期:早咲きコスモス(6月~10月)・秋咲きコスモス(9月~10月) | ②キバナコスモス 開花時期:6月~10月 |
③チョコレートコスモス 開花時期:5月~11月 |
コスモス(オオハルシャギク)の特徴や園芸品種
原産:メキシコ
学名:Cosmos bipinnatus
草丈:約30~200cm
分類:一年草
開花時期:早咲きコスモス(6月~10月)・秋咲きコスモス(9月~10月)
花色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:7月16日/8月14日/9月27日/10月5日
花言葉:優美/愛情/乙女の真心/少女の純潔/たおやかさ
用途:背が高い花/切り花
コスモス(オオハルシャギク)とは!?
コスモス(オオハルシャギク)の学名はCosmos bipinnatus、和名では「オオハルシャギク」ですが、一般的には「コスモス」と呼ばれており、別名では「アキザクラ」や「コスモス・ビピンナツス」等とも呼ばれるメキシコ原産の一年草です。日本でも明治20年頃に渡来して、鑑賞用として栽培されたものが逸出して帰化しており、全国各地に分布して休耕地や道路脇等に自生しています。
コスモス(オオハルシャギク)の語源(由来)
- 属名のCosmosはギリシャ語で「秩序」「調和」を意味する「κόσμος(kósmos)」に由来します。
- 種小名のbipinnatusは「2回」を意味する「bi」と、「羽状の」を意味する「pinnate」の2語からなり、葉の形に由来します。
コスモス(オオハルシャギク)の特徴(魅力)
- コスモス(オオハルシャギク)は風通りのよい華奢で細い茎葉と直径5~10cmの大きな桃色の花が特徴です。
- 花は花弁が通常8個ですが八重咲き品種もあります。
- 花弁は通常真っ直ぐで花先が3裂しますが、筒状になる品種やフリルの様に波打つ品種や内側に強く巻きカップ状になる品種など様々あります。
- コスモス(オオハルシャギク)は野生では短日植物ですが園芸品種の中には日長に関係なく咲く品種もあります。
- 早咲きコスモスと呼ばれ播種時期によっては6月頃から開花が見られます。
- 通常播種後2ヶ月から3ヶ月で開花します。
- 切り花の持続的な収穫のために1週間から2週間間隔で播種される事もあります。
- 切り花としては管理の仕方などにも左右されますが日持ち約7~10日です。
- コスモス(オオハルシャギク)の葉は細く糸状で2回羽状しており種小名の由来にもなっています。
- 種から容易に育てる事が可能なため大量植栽も容易です。
- 景観植物としてよく利用されます。
オオハルシャギクの茎は無毛または毛があり、直立して高さ約30(~200)cmの間で成長します。葉は茎に対して対生葉序につき、葉色は緑色、葉身は2回羽状して、小葉は糸状もしくは線形です。花序は通常直径約5~7(品種により最大10)cmある頭花で、花(頭花)は長さ約1.6(~4)cmの舌状花が8個(~八重咲き)と筒状花が中央に多数集まります。花後の果実は痩果で、直径約0.5(~1.5)cmの線形です。
コスモス(オオハルシャギク)の開花時期の違い
コスモス(オオハルシャギク)は本来は短日植物のため日照時間が短くなる秋に花を咲かせる植物ですが、品種改良により日照時間と関係なく開花する品種も作り出されています。そのため、播種時期によっては初夏から開花する品種もあり一般的に「早咲きコスモス」と呼ばれています。また通常通り短日植物のコスモスは日照時間が短くなる秋に咲くため「秋咲きコスモス」と呼ばれています。
早咲きコスモス
早咲きコスモスの開花時期は6月~10月です。種まき時期は一般的に3月~6月で約60~90日後に開花します。また秋咲きコスモスの様に6月~8月に撒く事も可能ですが、播種が遅いと上手く開花しない品種もあるため製品ラベル等を確認しながら種を撒くと良いでしょう。
秋咲きコスモス
秋咲きコスモスの開花時期は9月~11月です。種まき時期は6月~8月(播種が早いと茎が高くなり倒伏しやすくなる)で、通常は約60~90日後に開花します。
コスモス(オオハルシャギク)の切り花の楽しみ方
- コスモス(オオハルシャギク)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 傷みやすく水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きます。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 花を生ける花瓶には延命剤(栄養入り)を入れ水は少なめ(浅水)にします。
- 延命剤の効果によって雑菌が繁殖しにくくなり茎の腐敗(水揚げ維持)を防いだり、含まれる栄養(糖)により蕾が開きやすくなり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- 管理の方法でも左右されますが日持ちは7~10日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
コスモス(オオハルシャギク)の栽培方法
園芸では、スラリと伸びる華奢な茎の先に沢山咲く桃色の花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大200cmになり高性な事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出す目的で利用されたりします。
コスモス(オオハルシャギク)の主な園芸品種
早咲きコスモス(播種時期により秋咲き)
コスモス(ペパーミントロック)は早咲き系のコスモスで、播種は3月から5月に行われます。コスモス(ペパーミントロック)背が高く高さ120cmまで成長するため切り花にも使いやすく、また濃い桃色の覆輪が入る白色の花はイチゴミルクの様な可愛らしい雰囲気を作ります。そのためロマンチックで優しい雰囲気のお庭や、お菓子を想像させる様なスイートなお庭等によく合う園芸品種です。
コスモス(シーシェルズ)は早咲き系のコスモスで、一般的に播種は3月から5月に行われ、播種の時期が遅くなると花が上手く咲かない可能性があります。コスモス(シーシェルズ)背が高く最大120cmまで成長するため切り花にも使いやすく、花弁が筒状に捲く個性的な花姿をしています。花色は通常混合(mix)の種で売られているため赤色・桃色・白色のどれかが咲きます。
コスモス(ダブルクリック)は早咲き系のコスモスで、播種は一般的に3月から5月に行われます。コスモス(ダブルクリック)背が高く最大120cmまで成長するため切り花にも使いやすく、花弁が幾重にも重なり八重咲きもしくは半八重咲きする豪華な花の形が魅力です。
コスモス(センセーション)は早咲き系のコスモスで、播種は3月から5月(秋に咲かせる場合は6月~8月)に行われます。コスモス(センセーション)背が高く高さ120cmまで成長するため切り花にも使いやすく、直径約8cmの大輪の花を咲かせます。種は一般的に混合(mix)で売られており白色・桃色・赤色の何れかの花が咲きます。
コスモス(カップケーキ)は早咲き系のコスモスで、一般的に播種は3月から5月(秋に咲かせる場合は6月~8月)に行われます。コスモス(カップケーキ)は花弁が結合して内向きに強く湾曲するカップ状の個性的な花姿が特徴で、桃色から白色の花を咲かせます。
コスモス(デイドリーム)は花の中心部が強く強調される濃い桃色で、外側にいくほど柔らかな薄桃色(~白色)をしています。柔らかな桃色の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によくあうでしょう。また草丈は約90cmと高く横への広がりが少ないため、花壇の中で高さと立体感を作ったり、花を収穫すれば切り花として楽しめます。
コスモス(デイドリーム)は早咲き系のコスモスのため日照時間に関係なく開花します。播種時期は3月から7月です。3月に種を撒けば早ければ6月に花が開花します。7月に種を撒いた場合は秋に開花します。
コスモス(アプリコットレモネード)は花の中心に円環状の桃色の差し色が入る、柔らかなクリーム色の花が魅力的な園芸品種です。桃色と薄黄色(クリーム色)の2色の柔らかな花色は、甘いクリームや桃の果実を連想させるため、お菓子を連想させる可愛いらしいお庭や、幻想的でロマンチックなお庭をつくる時等におすすめの品種です。また草丈は約70cmと高く横への広がりが少ないため、花壇の中で高さと立体感を作ったり、花を収穫すれば切り花として楽しめます。
コスモス(アプリコットレモネード)は早咲き系のコスモスのため日照時間に関係なく開花します。播種時期は3月から7月です。3月に種を撒けば早ければ6月に花が開花します。7月に種を撒いた場合は秋に開花します。
コスモス(イエローキャンパス)は黄色の花弁の基部に白色の班が入る事で、花に円環状の模様が出来る魅力的な園芸品種です。透明感を感じさせる黄色の花色は、明るく爽やかな雰囲気のお庭などによくあいます。また草丈は約120cmと高く横への広がりが少ないため、花壇の中で高さと立体感を作り、花を収穫すれば切り花が楽しめます。
コスモス(イエローキャンパス)は秋咲き系のコスモスです。播種時期は6月から8月になり、日照時間が短くなる秋に花を咲かせます。
コスモス(ピコティー)は直径7~9cmになる大きな花と、白色の花弁のふち部分に濃い桃色の覆輪が入る装飾的な花色が魅力の園芸品種です。白色と濃い桃色の2色の花色は、可愛らしい雰囲気をつくったり明るくポップな雰囲気をつくります。そのためロマンチックで可愛いお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭等によくあいます。また草丈は約100cmと高く横への広がりが少ないため、花壇の中で高さと立体感を作り、花を収穫すれば切り花が楽しめます。
コスモス(ピコティー)は早咲き系のコスモスのため日照時間に関係なく開花します。播種時期は3月から7月です。3月に種を撒けば早ければ6月に花が開花します。7月に種を撒いた場合は秋に開花します。
秋咲きコスモス
キバナコスモスの特徴や園芸品種
原産:メキシコ/南アメリカ
学名:Cosmos sulphureus
草丈:約30~200cm
分類:一年草
開花時期:6月~10月
花色:赤色●桃色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:6月17日/9月6日/10月5日
花言葉:野生美/幼い恋心/野性的な美しさ
用途:開花期間長い/背が高い花/切り花
キバナコスモスとは!?
キバナコスモスの学名はCosmos sulphureus、別名では「サルファー・コスモス(sulfur cosmos)」や「イエロー・コスモス(yellow cosmos)」等とも呼ばれるメキシコ及び南アメリカ原産の一年草です。日本でも鑑賞用として栽培されたものが1部逸出して帰化しています。
キバナコスモスの語源(由来)
- 属名のCosmosはギリシャ語で「秩序」「調和」を意味する「κόσμος(kósmos)」に由来します。
- 種小名のsulphureusは「硫黄の」を意味しており花色に由来します。
キバナコスモスの特徴(魅力)
- キバナコスモスはコスモスと違い黄色の花を咲かせ葉(小葉)が幅広い所が特徴です。
- 花は直径約3(~5)cmあり黄色や橙色、赤色の花色があります。
- 花がら摘みや切り戻しをする事で長く花を楽しめる所も魅力です。
- 花は切り花としても利用されています。
- 管理の仕方などにも左右されますが日持ち約7~10日です。
- 花はアフリカ南部で羊毛を染色する染料として利用されています。
- 種から容易に育てる事が可能なため大量植栽も容易です。
- 通常播種後2ヶ月から3ヶ月で開花します。
キバナコスモスの茎は直立してよく分枝しながら高さ約30(~200)cmの間で成長します。葉は茎に対して対生葉序につき、葉色は緑色、葉身は1~2回羽状浅裂(~深裂)して、小葉は披針形です。花序は通常直径約5cmある頭花で、花(頭花)は舌状花が8個と筒状花が中央に多数集まります。花後の果実は痩果で、直径約1.0(~2.5)cmの線形です。
キバナコスモスの切り花の楽しみ方
- キバナコスモスの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 傷みやすく水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きます。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 花を生ける花瓶には延命剤(栄養入り)を入れ水は少なめ(浅水)にします。
- 延命剤の効果によって雑菌が繁殖しにくくなり茎の腐敗(水揚げ維持)を防いだり、含まれる栄養(糖)により蕾が開きやすくなり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- 管理の方法でも左右されますが日持ちは7~10日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
キバナコスモスの栽培方法
園芸では、スラリと伸びる華奢な茎の先に沢山咲く黄色(~橙色)の花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大200cmになり高性な事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出す目的で利用されたりします。
キバナコスモスの主な園芸品種
チョコレートコスモスの特徴や園芸品種
原産:メキシコ
学名:Cosmos atrosanguineus
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:5月~11月
花色:赤色●茶色●黒色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:10月27日
花言葉:恋の思い出/恋の終わり/移り変わらぬ気持ち
用途:開花期間長い/切り花
チョコレートコスモスとは!?
チョコレートコスモスの学名はCosmos atrosanguineus、野生では絶滅したと考えられていますが、メキシコが原産の多年草です。
チョコレートコスモスの語源(由来)
- 属名のCosmosはギリシャ語で「秩序」「調和」を意味する「κόσμος(kósmos)」に由来します。
- 種小名のatrosanguineusは「暗い」「ダーク」を意味する「atro」と、「血の」を意味する「sanguineus」の2語からなり、赤黒い花色に由来しています。
- チョコレートコスモスの由来は、花の香りや色が「チョコレート」を思わせる所と、花の形がコスモスに似る所からきています。
チョコレートコスモスの特徴(魅力)
- チョコレートコスモスは花の香りを嗅ぐとチョコレートやバニラを思わせる様な香りをほんのり感じる事が出来ます。
- チョコレートコスモスは殆ど黒色をした赤黒い重厚感のある花色をしています。
- ↳花の色はアントシアニンとカルコンの量に起因しています。
- 花は切り花としても利用されています。
- ↳管理の仕方などにも左右されますが日持ち約7~10日です。
- チョコレートコスモスはコスモスと比べて草丈が60cm程度と低く横に広がる傾向にあります。
- 花柄が長くしばしば奔放に広がります。
- チョコレートコスモスは地面下に根塊をもち種を作りません。
チョコレートコスモスは地面下に塊根をもちます。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、直立して高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉は茎に対して対生葉序につき、葉色は緑色、葉身は羽状複葉もしくは羽状浅裂(~深裂)して、小葉は楕円形もしくは披針形です。花序は直径約5cmある頭花で、花(頭花)は舌状花が通常8個(稀に6~10個)と筒状花が中央に多数集まります。
チョコレートコスモスの切り花の楽しみ方
- チョコレートコスモスの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫したチョコレートコスモスは傷みやすく水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きます。
- 葉を取り除いたら水に漬けて水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 水切りしたら浅水の花瓶(水の浅い花瓶)に生けて楽しみます。
- ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは5~7日程度です。
- 管理は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- ↳萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- ↳また花瓶の水に延命剤(栄養入り)を入れる事でも蕾が開きやすくなるため基本的には延命剤も利用しましょう。
チョコレートコスモスの栽培方法
園芸では、殆ど黒色をした重厚感のある赤黒い花を鑑賞する目的や、その花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。チョコレートコスモスは比較的にコンパクトな草姿をしている事から、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。重厚感のある赤黒い花色は、何処か掴み所のないミステリアスな雰囲気をつくるため、独特な世界観のある不思議なお庭や、ゴシック調の重厚感ある雰囲気のお庭等によくあうでしょう。
チョコレートコスモスの主な園芸品種
チョコレートコスモス(チョコモカ)は一般的な種と比較してチョコレートの香りが強く、コンパクトなため切り戻しをしなくても草姿の乱れが少ない魅力的な園芸品種です。 | チョコレートコスモス(クッキー)の特徴は、小輪多花性の性質があるため沢山の花が楽しめる所や、明度の低い赤黒色の花色がシックで上品な雰囲気を感じさせる所などにあります。 |